あらすじ
白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!
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Posted by ブクログ
プロローグ
とてつもない巨神から、鑓(ヤリ)が投げられた
鑓は、七つの雄大な大陸を飛び越え
やがて、水源に突き刺さった!
そして、その水源から鑓水七雄が誕生した
そう、この物語の主人公だ
本章
『天上の葦 上』★5
2つの事件&物語が交差する
正光が渋谷のスクランブル交差点で
逝く前に指差したものとは!?
真相とクライマックスの下巻へ
エピローグ(告知)
本書とは、全く関係ないが、先日コレド室町の
地下にあるタロー書房に赴いた
初めて入店したが、いい本屋だ
国内にとどまらず、海外ミステリーも豊富に
取り揃えている
その中に見つけたんだ
宝石の原石を
私に向かって輝いていた
毎年この時期になると、年末年始を跨ぐ本の選定に
入る
今年は“何かワクワクする奴を!!”を念頭に!
そこにあった!
『エージェント17』!!!
これだな、今年は!
文庫だったので、値段も見ずにキャッシャーに
向うと¥1,760になりますと告げられた(¯―¯٥)
何食わぬ顔で会計を済ませると、颯爽と踵を返して
店外を後にした
そして、出口でひとつ躓いた٩(๑`^´๑)۶
ということで、年末年始のレビュー乞うご期待♪
完
Posted by ブクログ
第3弾 上巻!
今回は、鑓水さんがメイン!
私の御贔屓の方なんで、楽しみ!
結構、分厚い本で読もうと頑張るけど、邪魔が…ワールドシリーズという…(^◇^;)
しかし、公安怖いな〜
それにぶら下がるマスゴミもそうやけど。
サブリミナル効果やないけど、徐々、国民のココロを誘導…
どんな計画やねん!
闇も2つありそうやし…
さぁ、これから、この闇をどう裁くねん!
3人さん!
今は、瀬戸内海のどっかの島(名前忘れた〜)で、人探し!
後半、楽しみ〜!!!
サブリミナル効果やないけど、今もやってそうやもんな。高市さんのニュースの画像斜めにするとか…
こういう、ヘラヘラしてて、実はやり手みたいな人が好みなので、鑓水さん推し!
なんか、ブリーチで出てた浦原 喜助みたいな感じかな?
********************
怖々…行って来た〜
「死霊館 最後の儀式」
超常現象研究家夫妻の話。現実的なゴーストバスターやな。実話やし。
こんなの仕事にする神経が分からんわ。
お決まりやけど、なんで、幽霊とか出そうなとこ電灯付けんと行くねん!って叫びそうになるわ〜!
まぁ、怖いだけやけどσ^_^;
悪魔め!はじめから、これが狙いやったのか!
ただなぁ、やはり、あの一神教のお国柄やから、やはり聖水とか、聖書になるのがな〜
悪魔もあの宗教の考えやし。
他の宗教も参加させて!
例えば、巫女さんの衣装着て、闘うとか。
ただ、袈裟はなぁ…
なんかなぁ…
う〜ん…
もう、悪魔に魂売ってる気が〜w
Posted by ブクログ
詳細な感想は下巻で書きますが、今回はミステリーの中でもかなり戦争に焦点が当てられたものだった。結構その色が濃いこともあって、犯罪者と幻夏とは少し雰囲気が異なる気がする。
Posted by ブクログ
ページをめくる手が止められず、早く下巻が読みたくなる!
太田愛さんのシリーズ3作目。
「犯罪者」、「幻夏」を読んでから本作を読んだ方がより楽しめそう。
2つの事件を行き来しながら読み進めるので少し複雑なところはありますが、それぞれの事件の真相が少しずつ重なっていくのが面白い。
上巻では、謎が謎を呼び、ひとつ真実に近づくと新たな謎が生まれ…という感じで、まだまだ事件の革新には遠そう。このあとどうなるんだろう?続きが気になるー!
「犯罪者」が修司、「幻夏」が相馬の話だとすると、こちらは鑓水の話という感じかな。いつも飄々としてる鑓水の心の内を覗くシーンも多く、そこも楽しかったです。
Posted by ブクログ
太田愛さん。渋谷のスクランブル交差点で老人が白昼亡くなり、それがテレビ中継された。鑓水のもとにその老人が最後に指差したものは何かと
いう依頼が舞い込む。また相馬は失踪した公安刑事の捜査を任される。その刑事は最後に母親のいる施設に来ており、そこは渋谷で死亡した老人のいた施設だった。鑓水と相馬と修司は捜査を進める。
上下巻で長いが一気に読んでしまった。老人のエピソードから鑓水のエピソードまで描写されており、登場人物の背景がしっかりしているのでとても共感できる。言論統制を軸にエンタメ感を損なうことなく書いてありとても考えさせられる本でもあった。三部作と聞いているのでこれが最後なのか、まだまだ読みたいシリーズでした
Posted by ブクログ
鑓水シリーズの3作目。鑓水が主役。
分厚いけど相変わらず一気に読める。
修司が鑓水に金がないんじゃないかと心配しているのが面白いし、しかも伏線なのは流石。
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おじいさんが渋谷のスクランブル交差点で空を指さして死んだ。この好奇心を煽る謎から始まる過去に繋がる深い話がおもしろい。次々とページをめくる手が止まらない。三部作のうちの「犯罪者」、「幻夏」を既読した上で私は、自分の中の何かを隠すようなおちゃらけた鑓水に惹かれていたのだけども、ついに彼に焦点が当てられ霧が少しずつ晴れていく感じがものすごくわくわくさせられる。この物語の着地点も今の鑓水を作り上げてきたものも書かれるであろう下巻が楽しみだ。
Posted by ブクログ
10月10日土曜日、いつもと変わらないスクランブル交差点の中央で何も無い空を指さしながら死んでいく老人がいた。老人の名前は正光秀夫。その後、興信所を営んでいる鑓水と修司のもとに元与党の重鎮である磯部満忠の私設秘書、服部裕之が「1000万を支払うので正光が何を指したのかを調べろ」という依頼をされる。ほぼ同時に、警察官を停職中の相馬のもとに警視庁公安部の前島から部下の山波が行方不明になったので探せという命令を受ける。正光と山波を調べるうちに2人は繋がっており、正光は山波の逃亡を手助けしたのではないかという線が浮上する。3人は正光の旧友であると考えられる白狐を追って岡山県の離島、曳舟島へと向かう。
この物語は戦争が絡んでおり、海軍や大本営など戦争の時代には厳しい情報統制が行われていたことがよく分かった。相変わらず相馬・修司・鑓水の掛け合いが面白い。3人とも恋人がいるのが微笑ましい。鑓水の過去についてはこれまであまり触れられて来なかったので、結末と共に下巻でどのような展開になっていくのかが楽しみ。
Posted by ブクログ
『犯罪者』『幻夏』に活躍した、鑓水・修司・相馬の3人がまたまた登場。
渋谷のスクランブル交差点で空を指差して亡くなった正光秀雄。その意味を突き止めるため辿り着いた岡山の小さな島で上巻は終わりました。
この3人が大好きなのと、太田さんの描くストーリーは本当に面白い。
感想は下巻で。
上巻から面白かったので下巻を読むのが楽しみすぎる。
Posted by ブクログ
太田愛氏の魂を込めた大作。読み応えずっしりな社会派ミステリーが好きな人におすすめ。
著者が伝えたいテーマは明確なのだが、ストーリーは極めて複雑である。上下巻2冊と思えないほど濃く、長く感じる。よくここまで書き広げて収拾するな、と感心してしまう。登場人物が多く男ばかりなので、誰が誰か分からなくならないように時間のある時に一気読みしていただきたい。
ストーリーは、ある老人が渋谷のスクランブル交差点で天を指さして絶命した。その姿は誰に見せたくて、どういうメッセージがあったのか。その謎を解くべく依頼された探偵事務所のメンバーたちと、警察組織に使い倒される人々が、瀬戸内海の小島に導かれ物語が展開する。不可解な動きの裏で糸を引いている権力の存在に気付く。
テレビドラマの脚本家出身の著者の筆力が最近の作家のなかではすごく、山崎豊子を思い出させる硬派な社会派である。著者がこの小説で世の中に問いたいこととは何か。正義は最後には勝つのか?という命題も読者をうならせる。
読むのに時間がかかってしまったが、読んでよかった。
Posted by ブクログ
鑓水と修司、相馬の3人が活躍するこのシリーズ3作目。上下巻だし、内容はかなり重いものだろうし、覚悟して開いたけど読み始めれば序盤からぐいぐい引き込まれる。鑓水と修司、そして相馬にそれぞれ持ち込まれた2つの依頼を追っていくうちにそれらが少しずつ繋がりを見せていき、公安という危険な敵に追われながらも核心に迫っていく。修司と相馬が「今回の鑓水はいつもと違う」と心配するのがどこかで悪い方に進まないかソワソワするし、とにかくこの3人が無事でいてくれますように、と願いながら下巻へ。
Posted by ブクログ
「犯罪者」、「幻夏」にも登場した個性豊かな3人の主人公が、日本中を注目させた、ある奇怪な出来事の謎を解明すべく、またまた大活躍する大作の上巻となります。
今回の事件では、複数の公安警察官の動きがポイントとなっていますが、先の展開が知りたくてたまらず、「犯罪者」や「幻夏」と同様、ページをめくるのが止まりませんでした。
そして、後半、物語の舞台はあるキーマンを探しに瀬戸内海のある小島に移るのですが、そのキーマンが誰なのか、必死に頭を回転して推理している自分がいました。
島の住民はみんなが排他的であり、全員、怪しく思えてきますね。このあたりの人間描写が、著者は本当に上手ですね。
東京のど真ん中で発生した奇怪な出来事の真相は、どんなことなのか・・・
早速、下巻に移りたいと思います。
Posted by ブクログ
とにかく素晴らしい。犯罪者、幻夏も素晴らしかったですが、本作も大変読み応えがあり一気読みでした。上下巻読み終わりましたので、さらなる感想は下巻の方に記載。
Posted by ブクログ
『犯罪者』『幻夏』を読んですぐに購入。
けれどこれだけの大作、ならびに大好きな三部作となれば読むタイミングも大事。少し寝かせてやっと読みました。
期待どおり壮大で影の部分も織り込んで、まさに『犯罪者』と『幻夏』を足したような作品です。
他の方のレビューほど、私は戦時下の話に中弛みせずに読めました。下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
犯罪者、幻夏と読み進めてついに三作目の天上の葦。
犯罪者・上とは打って変わって天上の葦・上を読み終えても謎が多すぎてまだまだ繋がらない部分ばかり。犯罪者・上ではドキドキが止まらず、ミステリー・サスペンス特有の楽しさが全面で下を手にしたが、今回は天上の葦・上を読み終えての感想は「?」。ここからどう転がっていくのか。とにかく上だけでも情報量が多くて一回整理しないと…という気持ちもあるがまずは下を手にしてみようと思う。
そして全てがつながった時、再読したい。
犯罪者では繁藤、幻夏では相馬。そして今回は鑓水のバックグラウンドにも触れていて、三作それぞれで登場人物を知れるのもまた良い。
Posted by ブクログ
いろいろな伏線を張りまくっていて、見事に回収されるのが楽しみ。相変わらずキレキレの鑓水と修司と相馬のチームに、島の人々。どうなるのかな。
わくわくの下巻へ。
Posted by ブクログ
上下巻合わせると約1000ページ、結構なボリュームです。
まだ上巻ですが、次々といろいろな情報が出てきます。頭を整理しながら読み進めます。
戦争をその真っ只中で経験した世代の話、公安という想像もつかない世界の話、これらにいつも飄々とした鑓水のエピソードが所々で顔を出します。
スピーディーな展開、下巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
渋谷のスクランブル交差点で
雲一つない空に向かって
何かを訴えながら絶滅した老人が
最期に見ていたものはなんだったのか…
その意味を探るため
鑓水、相馬、修司が事件を追っていく
3人の名コンビ!! また会えて嬉しいー!!
その一方で…1人の公安警察官が忽然と姿を消す
ふたつの事件を追いながら
謎が謎をよび…
ひとつの真実が近づくと
また新たな謎が生まれ…
事件の核心に触れそうなあたりで
上巻が終わるため
くぅぅぅ〜早く読みたい〜と
下巻に手を伸ばしてしまう!
大きな敵に立ち向かう鑓水たちを
最後まで見届けたい!!
Posted by ブクログ
「犯罪者」「幻夏」からのシリーズ3作目。スクランブル交差点で亡くなった老人と行方不明の公安。2つの事件がどう絡んでくるのか気になって読むがボリュームが凄い。下巻へ続きます。
Posted by ブクログ
「我々は住む家も、着る物も、食べる物さえない焼け跡から、歯を食いしばって立ち上がり、ようやっとここまできたのだ。」
奇跡の復興をとげた日本。東京オリンピックの開会式で.日の丸を掲げた選手たちが入場してきた姿を見て、体の底から湧き上がるような感動を覚えたと言う。
その感情は現代を生きる私たちには、一片を想像することはできても、到底及ばない想像でしかない。
この作品の根底にはその私たちが考え及ばない深い深い感情があるのだろう。
下巻でどのような結末に向かうのか。
究極の危機でありながら、飄々と乗り越えていく、お馴染みの3人にまた会えてとても楽しかった!
Posted by ブクログ
鑓水シリーズ三部作の3作目。
前2作は評判通り、とても楽しめました。
それでも上下巻の作品はハードルが高く、今作の読み始めまで随分と時間を開けてしまった。
さて今作の上巻は、序盤は謎だらけで話の筋が正直つかめない・・・何?・・・なぜ、何故、ナゼ・・・
それが、理解を深めようと、ドンドン読み進んでいけるのでした。終盤には次が楽しみ、となり・・・
今、下巻の中ほどまで進んでいます。
やはり、安定の楽しみを頂けます。
Posted by ブクログ
上巻ではたった1週間くらいしか進んでいないのに、ものすごく濃厚。
はじめは、「渋谷スクランブル交差点で天を指差して亡くなったおじいさんは、何を指し示していたのか」というこの本のテーマに感情移入できず、読み進めるのがゆっくりだったが、太平洋戦争のくだりや、公安、興信所、メディアと政治の関係など物語が進んできたら面白く読めた。
途中読み返さないといけないくらい、伏線が散りばめられているこの本を書ける太田さんがすごい。
Posted by ブクログ
いつもの3人組。今回は鑓水の興信所に仇敵の磯辺から依頼が。究極のあっちむいてホイおじさんが、最期に見てた景色は、指差したものは何だったのか?
相馬には公安から個人的な依頼が。失踪した山波を追いかけていたら、事件は思わぬ方向から鑓水達と繋がる。
公安と報道がグルになって隠す真相とは何か?
戦中から繋がる何かを追いかけて、瀬戸内まで向かう3人。
今回は公安まで敵に回して、相変わらずの逃げまくり生活(笑)
Posted by ブクログ
老人はなぜ空を指して絶命したのか?
公安警察の山波は何を知り、どこに逃げたのか?ふたつの事件の真相を巡って、今回も3人が活躍。追っては追われ、ハラハラドキドキ。
戦争、政治、報道についても考えさせられた。下巻へ
Posted by ブクログ
渋谷の交差点で点を指差し絶命した老人、正光秀雄と瀬戸内海の曳舟島で暮らす老人たちの接点はどこにあるだろうか。
鑓水・相馬・修司の3人がこの島でどんなことをするのだろう。島の人は穏やかで優しいイメージもあるけど、よそ者を受け入れない文化もあるから、鑓水たちはそこにうまく溶け込んでいけるのだろうか。
匿名
完結?
冒頭、渋谷のスクランブル交差点で老人が不思議な死に方をした。
それについて、まさかの人物から調べろと鑓水の事務所に依頼。
別途、相馬には公安からの消えた公安刑事の捜索依頼。
バラバラの糸がねじれて行くが、上巻ではまだ全容掴めず。
トリオシリーズ三作目、シリーズはこれで完結なのかな?
Posted by ブクログ
3.5
犯罪者、幻夏より読み進めるのが遅くなった、、
なんだろう、つまらなくはないけどドキドキ感が少なくて。
ヒントがバラバラ落ちてるんだろうけど、どう繋がるかの考察ができない。
けど下も頑張って読もう。
Posted by ブクログ
星★3.5です。
初めての太田愛さんの作品。読む順はどうやら『犯罪者』→『幻夏』→『天上の葦』が推奨されるようですが、ほか作品を全く知らなくても楽しめました。
小説の大事な骨格である構成がまぁなんとすごい。老人の謎を巡って、登場人物たちの数時間、1日単位の緻密なストーリーを読んでるつもりが、読み進めるうちにいつの間にやらスケールの大きな構成の枠に乗せられており、ワクワクします!
読んでも読んでも、新しい謎や問題が出てきて、少しづつ明るみになるけれど、また別の障害や疑惑が増え、読み応えがあり飽きません。
すごい作家さんだなぁと思ったら、脚本家さんでもあったんですね。納得です!!
上巻は、東京での都会感満載なスピーディーなサスペンス描写から、一転して気味の悪い雰囲気ホラーの閉鎖的な島へ舞台が変わります。そこもまた読者を飽きさせないポイントでした★
Posted by ブクログ
登場人物達の年齢、日付・曜日から2015年が舞台設定の物語と思える。
綿密な取材に基づく構想、よく練られたストーリーの大作なのは間違い無い。であるが、はやく先が読みたい!…と言うワクワク感は無かった。先の大戦が発端となる事件らしいが、瀬戸内海の島での話は『獄門島(横溝正史)』に影響を受けたか?
第一部の最後・上巻の終盤になってやっと物語が大きく動き出す……長かった(笑)