【感想・ネタバレ】ねことことりのレビュー

あらすじ

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●注目の作家・舘野鴻と、細密画家の新生・なかの真実が紡ぐ、厳しくも心あたたまるファンタジー。●生まれつき匂いがわからない猫と、特別な枝を求めて猫のもとへやってくる小鳥。環境や価値観が違っても、互いに歩み寄ることの大切さを描いたストーリー。子どもから大人まで心に響く、珠玉の絵本です。●命の循環、人間の営み、共生―リアルな自然の一端を、美しい細密画でドラマチックに描きます。ねこの しごとは、こぶしの 木のこえだをたばねること。あるあさ、ねこが しごとをしようとすると、まどに ことりが とまりました。「……おねがいがあります。そこにある こえだを、すこし わけて もらえないでしょうか?」いまにも なきだしそうな ことりをみて、ねこは 一日一本 こえだをわたす やくそくをして……。生まれつき匂いがわからない猫と、特別な枝を求めて猫のもとへやってくる小鳥。異なる環境のなかで、密接に交わり合う両者―互いを思いやる優しさを描きます。

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感情タグBEST3

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ねことことり。
穏やかに暮らす猫の元へ、ある日、小鳥がやって来て、 …?

繊細なタッチの絵が素晴らしい。目を奪われます。
真面目に立ち(笑)働いて、綺麗な家に一人で住んでいる「ねこ」さん。寂しいと強く感じていたわけではないのでしたが…

なんて優しい物語。
心洗われるようです。

1
2025年01月18日

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絵が素敵。
空気や風や花々の香りやことりのうたごえがわかるような。
ねこのこころにあいたおおきなあなは、すっかりふさがり、良かったね。

0
2024年12月08日

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猫の目、ガラスのカップの紅茶、植物、気持ちのいい風や暖かな陽の光、歌声や匂いを感じることのできるとても美しい絵。
タイトル通り『ねことことり』の思いやりのある優しいお話。でも自然界の深い話が『ねことことり』の出会いのきっかけでもあり色々考えさせられる。

電子書籍より紙で読むのがお勧めな絵本。
ページをめくる音まで心地よくなるから。。

0
2024年12月07日

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5年生の読み聞かせに。
絵が美しい。話の内容も深め。気持ちが温かく、明るくなる絵本です。毎日言葉を交わすうちにその人に惹かれていくことってありますよね。
ねことことりがこれからもずっと良い関係でいられるといいな。と、思いました。
今年はこの本を読み聞かせで読んでいこうと思います。

0
2024年09月24日

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ネタバレ

とても美しい!細密画で丁寧に美しく描かれた自然の数々。主人公のねこの毛皮がふわふわで触りたい感じ(笑)
ねことことりは仲良くなり、ことりはやがてねこの困り事を知ります。巣を作るために協力してくれた猫のため、ことりは家族であるものを探します。
ことりと会えなくなって寂しかったねこがことりと再会して感激した様子に胸が熱くなりました。

0
2024年06月18日

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絵がとても美しい。猫の気持ちに合わせて色合いも変わるようで、見ているだけでも癒される。ストーリーも温かみのあるもので、猫と小鳥の関係が長く続くと良いなと思う。

0
2024年05月04日

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猫と小鳥が交流を深めていく温かい物語…
も素敵だけれど何よりも絵が良い!
どのページも色とりどりの花で溢れてて、
それだけでも大満足♪

0
2024年03月19日

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第28回 日本絵本賞

これぞ絵本!心温まる物語と繊細で素晴らしい絵に癒されました。
特に絵は色鮮やかに描かれた自然の風景が息をのむ美しさで、子どもが「すごい!」と感動していました。
素晴らしい絵で絵本大賞をとった作品なんだよと話したら、「誰も勝てないでしょ!」と言ったので笑ってしまいました。
ぶしの小枝、紅茶、花の匂いに包まれた素敵なねこの暮らし、そこへやってきた小鳥の美しいさえずり。なんて素敵な世界なんでしょう。
ねこが小鳥と話す時の優しい表情、ラストのセリフはないけど全てが伝わってくるねこの姿、素晴らしい表現力だと思いました。
紅茶はよく冷ましてから飲むところも微笑ましいです。

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2024年01月29日

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ネタバレ

 たてのひろしさんの作った「ねことことり」(2022.10)、内容も素晴らしく、そして、なかの真実さんの絵がとてもきれいです。

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2023年06月24日

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絵本。初めの絵から感嘆のため息が出るくらい綺麗で本当に森に来たかのような素晴らしさ。
お話の文の読み心地も鳥の鳴き声も、終わり方の絵の余韻も目にも心にもずっと残る素敵な作品。

0
2023年06月13日

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本屋で絵に一目惚れで手に取った一冊。

ねこさんの表情のひとつひとつが、儚げでとてもキレイ。
背景という言葉で片付けてしまうにはもったいない素敵な風景もまた大きな見どころ。
子供向けというよりは、大人のほうがギュッと心を掴まれる内容かも。ねこさんとことりさんの程よい距離感の中で紡がれる物語がとても心地よいです。

0
2023年02月18日

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とても細かいところまで丁寧に描かれた絵が素晴らしくて、ずっと眺めていたくなる。花の絵も、自然な色でありながら息を呑むほど美しい。
ストーリーをこの絵がより効果的にしていて、猫の寂しさ、喜びを我が事のように感じた。
大好きな絵本がまた一冊増えた。

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2022年11月08日

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とにかく絵が美しい。
お話自体、心がほんわかする、やさしいあたたかい話だけれど、特筆すべきはなんといっても絵の美しさ。
どこまでも緻密に丁寧に描かれていてこれを仕上げるのにどれだけの時間を費やしたのか?と思う。
ねこの肉球の質感、毛の一本一本、花にも木にも、扉の蝶番にも、ページの片隅どこを見ても手抜きがない。
全てのページを額に入れて美術館に飾りたいほどの美しさです。

0
2022年10月26日

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猫の目が凄く 綺麗
猫だけに冷まして飲む紅茶
なんて お洒落な猫さん
もしかしてもしかと思ったけれど
お洒落な猫さんだけに良いお話でした

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2025年10月23日

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新学期始まりましたね
一週間の疲れが出てるようで
やっときた休みにホッとしています(*´-`)



といいながら今日はお友達の誕生日会にお呼ばれしたそうで、午後から出かけますが。


娘は初めての誕生日会にウキウキ♡なんですが、こちらは内心ドキドキです笑

なぜなら私も一緒にお呼ばれしたので、、、(´∀`*)



初めていくお家、初めての誕生日会、初めてちゃんとお話しするママさんたち


手土産やらプレゼントやら何やら
どれくらいが妥当なのかとか
いろいろずっと頭を悩ませています笑
もう当日ですが笑


ご飯食べさせたら行かねば!!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3



さてまた絵本です


とっても緻密な絵


毛の一本一本まで丁寧に描かれていて
うっとりしちゃいます(//∇//)
どうやって描くんだろう、、、

じっくり眺めるだけでもいい♡




ねこさんのところに
小枝をわけてほしいとことりがやってきます

それから2人の交流がはじまりますが、、、、



鳴き声が聞こえた時の子供達の反応がとてもよかったです♡

0
2025年09月06日

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表紙をめくった瞬間、
なんて素敵な絵だろうと、見入ってしまった。
水彩を使用した細密画のようだが、植物、
家具、猫や小鳥、そこに存在する全ての
ものが柔らかくて温かみのある色彩で
描かれている。ほんわかしたストーリーに
ぴったり。

中でも、印象的だったのは、
猫の瞳と小鳥の羽の色が同じ鮮やかな水色
描かれていたこと。
吸い込まれそうな水色だった。猫なのに、
二足歩行?と不思議な感じだったが、
紅茶を飲んでいる姿が何とも可愛らしかった☻

0
2025年05月19日

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絵が綺麗!美しい!
好きすぎました。
猫さんとても可愛らしい。
大人も子どもも楽しめるほっこりするお話。

ことりと交流するようになり、ことりが
遊びに来なくなってからの猫さんの孤独感が
ひしひしと伝わってきた。
お礼をしにやってきたことりさんと猫さんの
再会は胸熱でした。

んー、これはお家に1冊置いておきたいかも。

0
2024年11月09日

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たてのひろし(舘野鴻)さんの絵本ですね。
作は、たてのひろしさん(1968年、神奈川県生まれ)絵本作家、生物画家。幼少より熊田千佳慕さん(精密画家、ファーブル昆虫記の昆虫の精密画を手掛けられています。)に師事。美しい精密画で多くの人々を魅力されています。
絵は、なかの真実さん(1984年、神奈川県生まれ)イラストレーター。2017年より舘野鴻さんに師事。

 きょうは あたたかくて いいおてんきです。
 ねこは いえじゅうのまどを 
 いっぱいに あけて、
 よくさました こうちゃを のんでいます。

 ねこの しごとは 木のこえだを きれいに たばねる ことです。

 ことりが まどに とまりました。
 すると ことりは こまったようすで
 ねこに はなしかけました。

 「おはようございます。
  ……おねがいがあります」
 
 「どうしたの?」

 「そこにある こえだを、
  すこし わけて もらえないでしょうか?」

 こうして、ねことことりの、物語は始まります。

 まるで、本物の猫や、小鳥が、目の前にいるような、繊細で美しい絵に魅力されます。
花々や庭、部屋の中、すべてが色鮮やかに、それでいて温かみを感じさせてくれます。
 お話しも、ねことことりの交流を微笑ましく、やさしく語りかけています。ねこのやさしい慈愛に満ちた目が印象的ですね。小鳥も青い鳥で、平和の象徴で、小枝を欲しがる理由も愛らしいです。
とてもロマンチックで、素敵なファンタジーでした。
(この絵本は、メメさんの本棚登録で知りました。
  メメさん、涙が出そうになるくらいに、
 感動的な絵本でした。ありがとうございます♪)

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2024年08月18日

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ネタバレ

絵がキレイです。子ども向けの絵本のレベルを遥かに超えている。ちょっと猫がリアル感が出過ぎているかも。
はじめに、ねこが「よくさました こうちゃを のんでいます。」ミルクじゃなくて紅茶をたしなむ猫。かなり

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2024年07月17日

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『ねことことり』
舘野鴻(たての ひろし)作
 1968年神奈川県生まれ、熊田千佳慕氏に師事。
 師の熊田千佳慕氏は、「ファーブル昆虫記」の
 挿絵を描き続けた画家。日本のプチファーブル。
なかの真実 絵
 1984年神奈川県生まれ、2017年より舘野鴻氏
 に師事。水彩を使用した細密画、表現するた
 の絵描き道を学ぶ。

表紙には、思慮深い眼差しで遠くを見つめているような、青い瞳のねこさん。両手にはこぶしの小枝を抱えています。毛の一本一本まで細やかに描かれた、柔らかな印象の細密画が美しいです。熊田千佳慕さんや舘野鴻さんの絵本を思い出しますね。花と緑も細やかなタッチと色彩が美しいです。

ねことことりの友好を描いたストーリーは、少し歳上の(小学生〜)、絵に興味のあるお子さんや、大人の方にお薦めかもしれませんね。

こぢんまりとした木のお家で、よく冷ました紅茶をいただくねこさん。(猫舌なだけに。笑)
生活に必要なものが、程よくキチンと整えられていて心地良さそうです。
お仕事は、トラックで運ばれてくる木の小枝をきれいに束ねることー
そこへ、ことりがやってきて、小枝を少し分けて欲しいとお願いしますー。

素敵な歌を奏でることりさんと、お花に囲まれ慎ましやかに日々の暮らしを営むねこさんの、心温まる交流を描いた素敵な絵本です。

素晴らしい細密画がアニメーションを観るようで、そして、穏やかなねこさんの生活にちょっと憧れてしまう絵本でした。

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【帯より】
第28回 日本絵本大賞受賞
 互いを思い、歩み寄るー
 心がじんわり温まる珠玉のファンタジー


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2024年07月09日

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思わず目を近づけて見てしまう絵。毛の一本一本全てを描いているんじゃないかと思うような、フカフカな猫。いいね。

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2024年05月04日

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水彩を使用した最密画がとても素晴らしい。
葉っぱや小枝も細かく動いているかのようで、花の色も自然で温かさを感じる。
ずっと見ていたいと思うほどの美しさ。

ねこの仕事は、木の枝を束ねること。
そこにことりが小枝を分けてもらえないかと…。
困っているのをみて一日一本持って行っていいよと。
ねことことりの交流が始まり、お互いに良いところを褒め合いとても仲良くなり、楽しい日々だったけれど約束の7本、ちょうど7日目がきて忙しそうなことりに「またきてね」とは言えなくて…。

随分と月日はたち、ねこの心はぽっかり大きな穴があいたようで、ことりのことばかり考えていたけれどある日聞き覚えのある懐かしい歌声が聞こえ…。
家族を連れてことりが、お礼の花束を持ってきました。

ねことことりの優しさを感じ、友情を感じる話。



2024.2.22 ③





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2024年02月22日

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猫と小鳥の優しい物語。見開きのページはまるで映画のオープニングのよう。そして花々からは本当に香りがしてきそうな細密な絵でした。原画展があれば行ってみたい。

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2024年02月14日

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ネタバレ

『つちはんみょう』などの作者・舘野鴻が文を書き、舘野鴻に師事する、なかの真実が絵を描いた絵本。
立場や住む場所の違う、猫と小鳥の交流を描くファンタジー。両者は住む場所が違うどころか、猫たちが小鳥たちの住む環境を破壊しているらしいことが示唆されたり、ラストに奇跡が起こるかどうかはあえて分からないまま(「それが主題ではない」とでもいったように)物語が終わったり、といった渋さは舘野鴻節を感じさせる。なかの真実の絵も、写実的なだけでなく可愛らしさもあって見ていて楽しい。 

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2024年01月14日

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 『第28回日本絵本賞』受賞の本書(2022年)は、「たてのひろし(舘野鴻)」さんの物語と、その弟子、「なかの真実」さんの絵による師弟コンビの、見事な阿吽の呼吸を感じさせられた作品で、特に、なかのさんの絵の美しさは、ちょっとびっくりしてしまうくらい、驚異的な素晴らしさがあり、その水彩による細密画で確立された世界観は、見開きの扉絵の、匂い立つように様々な緑が織り成す大自然の風景から、既に物語の中へ引き込まれる魅力がある。

 その中でも更に特筆すべきなのが、表紙にも見られる彩り豊かな花たちの絵であり、これだけ多くの形や色が取り混ぜているのに、決してお互いを邪魔せずに、それぞれが凛と佇む、その存在感ある美しさに囲まれて展開される、ねことことりのささやかな交流は、シンプルな物語にも関わらず、その様々な視点から見せてくれる絵も合わさることで、お互いにとって、とても大切な日々だということを実感させてくれて、特に、上空からの視点には、前半と後半とで心境が大きく異なる、対照的なことりの羽ばたく姿が印象深い(心なしか、ねこの家の花も後半の方が華やかに見える)。

 また対照的といえば、ねこの家の、小物で溢れる賑やかな部屋で嬉しそうに紅茶を飲む光景と、蝋燭だけを灯した暗い夜の部屋で頬杖をつく光景もそうで、ここに至っては、前半は正面からねこの表情を見せ、後半は斜め上から見下ろした視点で、その後ろ姿から表情を想像させる描き方も上手いと思わせるものがあり、こうした細かい視点の使い分けから、登場人物(動物)の心情を表現出来るのは、絵本の素晴らしさの一つだと思う。

 そして物語は、ことりの必死なお願いから始まり、やがては、それぞれが持ち得ないものに惹かれ合う、そうした展開には人間同士がお互いの個性に惹かれ合う感じに通じるものがあり、その限られた時間に於いて、楽しい時間を共有したい真摯な思いは、ねことことりが、しっかりと目と目を見て話している絵からも感じさせられて、特にねこは、あまり表情が変わらないように見えて、実は目に表れており、その繊細に揺れ動く青い瞳が何を物語っているのかは、期待を込めた眼差しで先を見つめている表紙からもよく分かると共に、本書を書いた、たてのさんのメッセージである、猫は本来、鳥を狩りの対象とすることも、決してそうとは限らないのではないかといった可能性の素晴らしさも教えてくれた、夢と希望の詰まった絵本でもあります。

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2023年10月10日

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美しい!
鳥が飛んだところから見下ろす表現、
花を運んできてくれたところの表現は秀逸
毛並み一つ一つの描き込みも素晴らしい

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2023年09月24日

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ネタバレ

絵にひかれて読みました。細かく、色鮮やかな自然はもちろん、ねこの毛並みやことりの羽、画集をみているようです。ねことことりの会話やふれあいもイラストが伝えてくれます。

ねこだけど、においがわからない。
とりにはねこのまわりにあふれるにおいが分かります。
そんなねこから毎日1本だけ枝をもらって帰ります。幸せな楽しい生活がイラストから溢れています。
約束の数の最後の小枝を渡すと、ことりが去った後は寂しい生活になりました。
花瓶の花も枯れています。

やがて、とりが帰ってきます。
今度は家族も一緒に。小枝は巣を作るのに必要だったのでした。
空を飛ぶ鳥達の視点で窓から待つ猫がみえてきます。
とりはねこのために薬草を探してくれました。
気持ちが生き生き描かれています。
読んだ後、幸せな気持ちになれる絵本です。

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2023年09月08日

Posted by ブクログ

7歳8ヶ月の娘
4歳8ヶ月の息子に読み聞かせ

美しい…
とにかく絵が美しい
ずっと眺めていたい
とっても繊細できれい

おはなしもすき
ねこのことりに対する
感情がもう
いなくなってさみしくなっちゃうのが

やっぱりその気持ちの変化とかも
絵がすごく良い表現してる
と思うの

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ことりとねこが少しずつ親しくなっていく様子もいいし,何より丁寧で細かなところまで描き込まれた絵に引き込まれる.

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2022年10月10日

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