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Posted by ブクログ
中華SFの傑作である三体の前日章のSF小説。
三体と同一世界線の話であり、三体に登場した人物も1人登場するが、基本的には三体の話とは関係がない、雷の球のような現象についての小説。
(あとがきに記載されていたことだが、中国版の三体ではこの雷球のことが元々書かれていたそうで、翻訳の際に書き換えられたそう。なので、前日章というのは間違いではないらしい)
現実には存在しない科学技術も登場するが、科学的な理由付けも素人にはかなりそれっぽく思えるほど話が練られているので、非現実感はそれほど無く没入感を得られる。
もちろん、そんなもんあるかいというような物も出てくるのてSF感は感じられる。
科学や技術を突き詰めていくと突き当たる、兵器への転用ということについて、科学者から見た景色がリアルに書かれており、その知への欲求と殺人への加担の葛藤が興味深い。
三体が好きな人はもれなく好きな小説だと思うので、是非とも読んで見てほしい
Posted by ブクログ
この話に出てくるサンダーボール(雷球)は、滅多に見ることができない自然現象みたいだが、驚いたことに、昔、叔父が四国の山奥で出会ったらしい。
四国の山では、もののけや動物に憑かれた人たちを含めて、いろんな超常現象が起きるんだなとつくづく感心。
叔父の話では、真っ赤な球が空中に浮かんでいて、それがどんどん膨らんで突然大きな破裂音とともに爆発!そのあたり周辺の電子機器が故障したとのこと。
SFのお話が、身近に起こったことを聞いて興奮した。
小説のラストでは、物理的視点で人生のロマンを表現していて、素敵だった。
難しい理論をロマンに昇華させる筆力が素晴らしくて、もういなくなった人や物がまだ別次元で存在しているように思えて、心があたたかくなるお話だった。
Posted by ブクログ
劉慈欣のファンとして、読まない手は無く
楽しみに取っておいたが、ついに積読消化
本作ももちろん、私を圧倒的な世界に没入させてくれました
期待値が高いにも関わらず面白いのは、何故だろう?
それは
「球状閃電」の謎を徐々に解き明かしていく、ミステリーの部分があるからだと気づきました
三体シリーズ然り、現実でも起こり得そうな不可解な現象のベールが徐々に明かされる構成により、最後のページまでノンストップで読んでしまうのだと思います
こんな、量子の解釈の仕方もあるのか、、、読み終えるまでに何度圧巻したか数えきれません
堂々の星5
スピンオフなので、どのタイミングで読んでも構いません
また、あとがきを読むと「三体シリーズ」の解釈が深まります
おすすめします!
Posted by ブクログ
劉慈欣『三体0 球状閃電』ハヤカワ文庫。
『三体』シリーズの前日譚。『三体』の3部作同様に面白い。
突然発生し、あらゆる物質を透過し、突如として爆発的なエネルギーを放出する球電。何故、球状の中に電磁波が閉じ込められているのか。そんな謎に満ちた球電の正体を追う科学者たち。
ストーリーの中で語られる哲学や科学アプローチの方法は十分に現代の仕事に活用出来る考え方であり、決して創作と軽んじてはいけないと思った。
今の自分の存在が事実であるのか否か。そんな疑問が渦巻くような結末。
本作の中で興味深かったのは球電を発生させるためのパラメータと計算式のシミュレーションを行う過程であった。確かに大昔のコンピュータは演算能力が限られていたし、コンピュータを制御する言語にも苦労させられた。そんな中、クラウド・コンピューティングの思想を盛り込んで来たところは面白い。
自分も高校時代に自作したマイコンは機械語しか扱えなかったが、大学に入るとたちまちBASIC言語が登場して来た。社会人になると仕事でオフコンとメインフレームコンピュータを扱っていたが、それがパソコンからサーバーへとダウンサイジングされ、言語もCOBOL、FORTRANからC言語、VC++、PL-SQLなどに変わっていく過程を目の当たりにした。
14歳の誕生日に突然発生した謎の球電により両親を失ったことから、その後の人生を激変された陳は球電の研究に没頭する。
大学、大学院と進み、球電の研究を続ける陳は思わぬプロジェクトに巻き込まれる。陳が巻き込まれたのは、林雲が進める軍による球電を兵器に利用しようとするプロジェクトだった。一度だけ目撃した球電を再現しようと、パラメータと計算式を模索する陳だったが、なかなか結果を出せずに居た。
そんな中、陳と林雲はロシアの科学者から招待を受け、ロシアでの球電研究の結果に衝撃を受ける。
本体価格1,300円
★★★★★
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小説・文芸
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