小説・文芸の高評価レビュー
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名探偵に憧れながらも、現実には浮気や不倫調査ばかりを請け負う探偵・小石。軽妙な依頼の裏で積み重なっていく違和感が、やがて予想もしなかった真相へと繋がっていく。
面白かった。単なるどんでん返しではなく、読者が「そう見たいもの」をどう見てしまうのかまで利用したミステリだったと思う。恋愛、不倫、探偵、依頼人という分かりやすい題材を使いながら、実際に描かれていたのは、人が他人を理解する時の危うさだった。
小石は決して完璧な名探偵ではない。むしろ少し頼りなく、人間臭さもある。でも、そこが良かった。感情に流されすぎず、かといって冷たくもなりきれない距離感が、この作品の魅力になっていたと思う。タイトルの -
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初めて読んだ荒木あかねさんの作品。
こーんなことになるとは思わないストーリーで驚きの連続でした。さすがZ世代のアガサ・クリスティ。
真莉愛は人を惹きつける魅力があるんだろうなぁ。ラストの清嗣のセリフはそういうこと、ですよね?最後の最後にこれにも驚かされました。兄ちゃんとの距離も縮まり、お互いに大切な存在だと認識したように感じましたが、それもあくまで兄ちゃんとしてなのかな。
結構な分厚さの長編ですが、続きが気になってあっという間に読破。(でも第一部は、夜は読めませんでした‥怖すぎて。)第一部が終わり、第二部が全く違う場所と人物で始まる驚き。一瞬、2話収録だったっけって考えちゃいました。覚えづらい -
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塙保己一。江戸時代の全盲の天才国学者の彼は、数多の古典を分類し、合冊した叢書『群書類従』を刊行したことで知られています……とこれは日本史の教科書(とか用語集)にはこんな感じで書かれていて、正直、私もお名前を知っているだけでした。本書はそんな全盲の学者の半生を綴った作品になっています。
幼い頃に失明を経験し、それでも学問の道を志し、周囲から評価されていき、『群書類従』の刊行にいたるまでの成功のプロセスを描いた作品……と表現しても決して間違いではないのですが、たぶん〈そういう話〉をイメージして読みはじめたひとほど、作中から受ける印象は異なってくるのではないか、と思います。評価されればされるほど -
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子供の頃に何度も何度も読んだ本。人生で1番読んだ回数が多い本かもしれない。当時はこれが「名著」であることなんて分かっていなかった。
受験勉強やら、就職やらで読書から離れた期間があり、それでも教師という私の職業柄、本の素晴らしさに再度気付くことができた。そんなこんなで、最近になっては色んな本を読み漁っていた。しかし、法律上大人になって以降、この本を一度も読んだことはなかった。ここまで生きてきて、自分も成長(?)しているはずだし、なぜ昔の自分があんなに魅了されていたのか分析くらいできるようになっているだろうと思って、現在に至る。
読んでみた。
魅了されすぎて分析する余地もなかった。
なぜこ -
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人間らしく、自分らしく生きるとは何か。
いつまでも色あせない、人間の本質を問う物語だった。
「時間を無駄にしない」という考え自体は、一見まっとうで善良に思える。
でも、その“善良さ”が極端になると、人はいつの間にか「人間らしく生きること」よりも、「効率よく正しく生きること」を優先し始める。
その瞬間の怖さが、この作品には描かれているように思った。
1973年当時は「産業社会への批判」として読まれた部分も、今読むと「SNS時代の自己管理社会」への批評のようにも見える。
昔は「会社のために働け」だったものが、今は
「タイパ・コスパよく、映える人生を送れ」という圧力に変わった。
楽しそうなも -
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ネタバレやっぱり新海さんの描く物語が好き。綺麗な言葉で紡がれる描写や人物の感情だったりが真っ直ぐに伝わってきて好きだ。私は東日本大震災を経験してはいるけれどそこまでの被害もなく普通に暮らすことができた。だけどその日常を突如として奪われた人たちもいる。それは忘れちゃいけないもの忘れたくないもの。そういうことがおきたのだと受け入れていかなければならないこと。すずめの戸締りは地震の描写が多く描かれていたけどそれ以外にもたくさんの大切で忘れちゃいけない忘れたくないものを教えてくれた気がする。映画だけではわからなかった登場人物の細かな心情を知れたのも読んでよかったと思える小説でした。
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───── 何か考えるところがあるなら、とりあえずその考えを抱いて生きてみたらいいって。そのうち、それが正しいかどうかわかるようになる。正しいのか間違っているのか、先に決めてしまわないでって。
この作品が日本で発売されてからずっと気になっていた作品でしたがやっとやっと読むことができました
かなりの長編作品でしたが、あっという間に読んでしまいました…
やはり書店が舞台となった小説は本当にいいです。
また、この作品では登場人物それぞれが何かしらの悩みを抱えています。ですが、このヒュナム洞書店を通じて様々な出会いがあり、それぞれが自身の人生を悩みながらも前に進んでいくそんかストーリーでした。
そし -
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ネタバレ瀬尾さん辛かっただろうな。
自分が大切にしてきた人達がつぶされていって。
人間は本当に恐ろしいなあと感じる。
今はSNSで簡単にいろんなことが発信できるようになったのでより混沌としてきているように感じる。
ただ気軽に発信できることはいい面もあるので今回は悪い方向へ行き過ぎてしまった結果なのだろう。
そもそもSNSで誹謗中傷できることにすごいと感じてしまう。全世界に発信していますよ。なんなら拡散もされるから拡声器で大音量で叫んでますよ。
しかも、失敗に対して必要以上の制裁が行われる状況がその人たちにとってプラスなのかなあ。
自分が制裁を加えられる側に回る可能性も十分にあるわけで。
この -
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専門とする社会学や都市学の各論点は、もともと筆者の書籍にそれほど触れていない身からするとあくまで議論の土台として受け入れる程度だった。
「AIハラスメント」とでも呼べそうな筆者自身(の著作)を学習したAIへの執拗な批判的対話はあまり心情的に気持ち良いものでないが(確かに専門的な議論においてAIの振る舞いも安易な鸚鵡返しや一貫性の欠如などツッコミどころは多い)、それがそもそもの筆者の講義スタイルに基づくものであり、知的サンドバッグという関係性を首肯しようとするにあたって説得力があるようにも思える。
一転して、終章での「AIとは何か」という主張を掲げるにあたって、それまでの紆余曲折に満ちた自己