小説・文芸の高評価レビュー
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とてもとても丁寧に綴られた、1人の女性の人生譚。たった一瞬の選択の失敗であまりにも大きなものを失ってしまったその後の彼女の歩む道のり。数奇な運命と狂おしいほどの葛藤が混じりあい、時には絶望に苛まれながらも、それでも息子への呼びかけを支えにして生きる日常。過去と現在を行きつ戻りつ、明らかにされないことについての想像を膨らませつつ、とてもゆっくりと読者は主人公に寄り添っていく。だから終盤の邂逅の描写は、小説的というよりも妙にリアルなものであった。単純な感涙では済まされないものであった。最後の最後で、「熟柿」の語感はそれまでの不穏なものから穏当なものへと変化する。もしかしたらこの瞬間を描くためだけに
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ネタバレ世界の料理が美味しそうで、どれも食べた事ないから食べてみたい!
色々な思いを抱えた人達が料理と出会い、前へ向いて歩いていく姿に元気を貰えました。
お気に入りは表題作の「オーロラが見れなくても」
大学を中退させられ、祖母の介護をずっとやらされてきた佳奈。祖母が亡くなり、父が亡くなり、ようやく一人になった。兄はいるが、全く介護に手を貸してくれず全て佳奈に丸投げ。
そんな時、テレビでみた美しい瀧を見るためにアイスランドへと赴く…
偶然出会った舞台女優・秋月千尋と過ごすうちに、アイスランドでの過ごした時間がキラキラと輝いている様に思えた。千尋の兄と遺産が半分と言う件は私もそう思います。多めに貰 -
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長編の方が人気の刀城言耶シリーズの短編集。私自身もそうなので、長篇を先に読んだりしてますが、短編も良かったです。
登場人物や事件がシンプルで読みやすくなっているにもかかわらず、シリーズの良さである二転三転する推理や、程よく残る怪異などの醍醐味はしっかり味あわせてくれます。
それでも刀城言耶シリーズ未読の方には長編からをおすすめしますが、そもそも長編小説自体が苦手な方はこちらからでも良いと思います。もともと順番通りでなくても影響の少ないシリーズではありますが、特に今作は学生時代にかかわった事件を思い返しているような内容でもあり、最初に読んでも大丈夫かと思います。 -
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2024年をハードSFで締めたので、2025年もと思っていましたが、年明けにずれ込んでしまいました
なかなかうまくいかないものです
というわけで日本にもこんなにワクワクさせるハードSFの担い手がいたんだと嬉しくなってしまった春暮康一さんの中編集が2026年の一冊目となりました
サイエンスの基軸となるのは生物学
生物学からアプローチするSFも面白いのよ
表題作の『法治の獣』は、その生物学に法律やイデオロギーの話をミックスさせた上に獬豸という中国の瑞獣まで登場してくるという
ごちゃごちゃしてると思わせて、一本筋の通った展開
そして思ったのは、生物ピラミッドの頂点に君臨する人類ですが、その -
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今村昌弘先生の剣崎比留子シリーズ2作目
とても面白かったです。ミステリー小説というジャンルに通常ではあり得ないトンデモ展開がプラスされています(前作の屍人荘の殺人を読んだ人にとっては分かるとは思いますが、、)。
もう最高でした。すごく面白かったです!!
今村晃弘先生の書く剣崎比瑠子シリーズの、ストーリーや物語の構成、登場人物のキャラクター性、場面、どれも自分の好みに合ってるんだなと実感します。
予言ものの小説は他にもあると思いますが、予言というものをこういう形で使用して、事件が起きて、いやあ凄いなあと感服です。。予言が存在するからといって、全く萎えません。
剣崎比留子シリーズはミステリ -
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大河ドラマのようでした。昭和36年の用務員室の主人公吾郎が、千明と出会って塾をつくる。戦後から高度成長期に文部省との確執もありながら、塾を運営していく。その中での、吾郎、千明、子ども達、塾の講師達のドラマが繰り広げられていきます。時系列では1961年から2008年までの半生ですが、前半は吾郎、後半は千明、最後は孫の一郎が主人公としてお話が進みます。
教育改革や塾の発展と困難、昨今の学習支援といった現実での社会の流れをリアルに反映していて、きっとどこかに実際にある話だと、共感しながら読みました。また戦後の教育史としても学べました。
お話は未来につながる希望が見えるエンディングでしたが、成績向上の -
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ネタバレ年越し読書。新春1冊目。新聞の書籍紹介コーナーで取り上げられていて、内容が気になっていた。
読んでみると、スピード感ある展開と最後のどんでん返しで爽快感があった。
絵馬と破魔矢という登場人物の名前に、お正月感を感じた。読みながら自分の脳内も騙されて混乱していく没入感が味わえた。近未来的なのもほどよいSFを楽しめて面白かった。息子に会いたがる量子に感情移入しながら読めたが、登場人物たちがドライなので、さくさく読み進められた。
「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。」このメッセージが軸となり、薄気味悪い展開ながらも、前向きな雰囲気の小説だった。
「さよならジャバウォック」は -
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ネタバレ【あらすじ】
7人の悩める人々が神社で出会ったハチワレ模様の猫=ミクジ(左側のお尻に白い星マークがある)にお告げの言葉をタラヨウの葉で一枚もらう。その言葉を参考にしてより良い人生をおくれるようになる短編集。
一枚目:ニシムキ
上司佐久間さんに21歳で初めての失恋をした美容師のミハル。ランニング中に神社でミクジに「ニシムキ」という言葉をもらう。母親の妹でフリーのグラフィックデザイナーをしている45歳の時子の新居(こだわりの西向き)に遊びに行き、時子の色んな面を知って親しくなっていき、失恋の痛みも無理に忘れようとせず待とうと考えられるようになる。
二枚目:チケット
耕介には手芸店でパートしている美