ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 丘の上の洋食屋オリオン 雨上がりのごちそう

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    今回もみんな優しくて良い話だった。
    1話の悩めるお弁当屋さんの息子の気付きや、常連客三ツ矢さんのさり気ない活躍が良い。
    2話では主人公の思い出からくるみの少女時代の様子が垣間見られ、くるみが人の苦しみに寄り添えることに納得する。3話の主人公への働きかけも心に沁みる。
    4話の夫婦も5話の母娘も思いやりがあって本当に素敵だ。

    蒼君はいつかはバイトから去らねばならないかもしれないけれど、良い関わりが続くといいなと思う。

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    2026年06月16日
  • 旅猫リポート

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    一章ごとに号泣。
    なんてことないけど、誰にでも起こりそうな話。
    悟とナナの話なんだと思って読み進めたら、出てくる人の気持ちがなんとも人間らしくって、背景さえ見なかったらどこにでもある話なのにまた背景が苦しくって。
    何度も込み上げてきた。また登場人物が同じように堪えてそれでも涙する描写で泣けてくる。
    最後は、しゃくりあげるように泣いた。本を読んでこんなに泣いたのは初めてだ。

    言葉が交わせない猫と人間の確かな絆を見た。

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    2026年06月16日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おすすめされて購入。
    旅行のお供を探していたところ、こちらを購入したが、旅行先も本の舞台も仙台だったので当日の道中驚きながら読み進めることになった。

    伊坂幸太郎の本を読むのは3冊目で、
    過去に読んだ2冊は自分には合わず、次に読む予定もなかったがせっかく勧められたからと思い購入。

    結果、本当に最高傑作だと思った。本屋大賞も納得。
    色んな人物や過去未来を行き来する視点に全ての伏線と回収。余韻が抜けないまま感想を書いているけど、過去最高レベルに好きな本になった。
    次はどうなるの?その次は?というふうに先が気になってページを捲る手が止まらなかった。
    映画などではおさまらないような想像や表現、全てが

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    2026年06月16日
  • LAST 東京駅おもてうら交番・堀北恵平

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    面白かった!素直で頑張り屋さんな恵平ちゃんが好きだ〜。
    特に最後の展開、大オチ、8巻分積み上げてきたものがあったからこそ成り立つカタルシス、全部素晴らしい。
    とても良い作品を読んだ。読んで良かった!

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    2026年06月16日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    これはいい本だ。日本語ってホントに味わいがあることをあらためて感じさせてくれます。まさに言葉が生きている。
    感情や状況を言語化することの大切さ、短い文章でも想像力をかきたてる力がある。
    AIの時代でも言葉の大切さは変わらない。いや、むしろ短いセンテンスで伝える力や気持ちを読み取る力は大事になる。言葉で感じることができる感性は忘れないでいこう。

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    2026年06月16日
  • イクサガミ 地

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    ようやく第2巻を読むことが出来た。
    危うく話を忘れるところだった。

    でも、ひとたび読み始めれば、あっという間に話の世界に戻って来れた。
    そして、物語が急速に動き出した。
    1冊目よりも息を呑む鬼気迫る戦いに手に汗握り、躍動感のある展開に心が躍り、時折り挟まれる人情に少しほっとして、そしてまた激しい戦いへと移っていく。

    この展開以上のことがこの先にあると思うと楽しみでしょうがない。

    今巻の終わりは、ドラマとほぼ同じところで終わっていたが、そこまでの展開は大きく異なっていた。
    どちらが良いも悪いもないけど、結構違うことに小説後発の自分としてはびっくりした。
    結構力を入れて、お金もかけて作ってい

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    2026年06月16日
  • ぼくたちはどう老いるか

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    ああ凄くよかったなあ。今年読んだ中では小説なども含めても一番良かったかもしれない。一冊がまるで長い詩のようだ。重いし切ないしむなしいし悲しいけれど、老いを先達の言葉から知っておくことはそれこそよりよく老いるために絶対的に必要であると。

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    2026年06月16日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    太陽を蝕むアストロファージ、そしてそれを捕食するタウメーバ。地球とエリドを救うための星間航行ミッションを描く本作は、その壮大なスケールを一切中だるみさせることなく描き切っている。

    その構成力には舌を巻くが、何よりも上手いと思わされたのは、主人公グレースと異星の相棒ロッキーの関係性の描き方だ。

    二人は同じ志を抱き、同じ境遇に晒され、同じ窮地に立たされる者同士でありながら、その生存圏は、互いの領域を侵犯すれば即座に死に至るほど隔たっている。この心理的な距離の近さと物理的な距離の乖離が、両者の絆を描くための素材として見事に機能している。

    コミュニケーションは人に得難い経験と知識、そして絆を与え

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    2026年06月16日
  • 魔法使いと副店長

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    とても良かった。
    単身赴任の中年サラリーマンの悲哀から始まり、魔法使いの少女とお目付役に出会い、物語は進んでいきます。
    日常パートもしっかりと描きながらもダレることなく、様々な要素がどんどん繋がっていく度にのめり込んで行きました。
    良質な映画を観たような満足感があります。

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    2026年06月16日
  • ライオンのおやつ

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    死という我々生きている人間ではどんな努力をしたって知り得ない現象の解釈が素晴らしかった。
    未知だからこそ恐ろしいし、私は毎日のように死に怯えている。
    でも雫さんのように実際に余命を宣告されたとき、それを受け入れ、「今」の幸せを享受できるだろうか。
    その時にならないと分かり得ないが、少なくともその時までは常に「今」ある小さな幸せを漏らさず感じとるように生きていきたいと思った。

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    2026年06月16日
  • 謎の香りはパン屋から2

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     大体2作目の方が面白くないことが多いのに、これはちゃんと超えてきた。

     ミステリーとは思えないほっこり感。

     最後はなぜか癒される。

     

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    2026年06月16日
  • 星を編む

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    個性的な登場人物が1人(著者)から産まれていることが信じがたい。全員どこか欠けていて、大きな魅力があって、愛されてる。人間すぎる素敵な世界だった。もう少しこの世界に浸かっていたい。

    子どもが生まれて夫婦の在り方が変わった。不変的な関係と思われた北原夫婦ですら時間と共に変化はあって、今後無数に訪れる変化に私たち夫婦は全部乗り切れるだろうか。大半は乗り越える自信があるけど、無数だから1回くらいドキッとすることがありそうだなという不安。信頼と実績、冷静に素直に話し合いで乗り切るしかないよな。

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    2026年06月16日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    しばらく読んでまず感じたのは、40年近く前の作品なのに非常に読みやすく、色褪せていないということ。ともすれば複雑になりそうなたくさんの情報だけど、整理されて理解もしやすかった。(実は結構書き直したらしいけれど)

    推理小説においては合間合間で本を閉じて「こういうことか・・・?」と想像する余白が多くあるので、これくらい読みやすいと頭も整理してそういう機会を多く作りたくなるなと感じた。

    そして犯人がわかった時。
    特に推理力もないので、案の定全然予想してない角度の回答で、でもそれが心地よかった。外国名ばかりで海外のお話なのかな?と思ったけど、それがこんな形で生きてくるとは。。と感心した。

    この作

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    2026年06月16日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    おんもろかったああ。久々に読んだ本がこれでよかった。

    徐々に1本の紐になってく感じ、最後にだーっと繋がる感じ、爽快でした。

    と同時に、歳をとるのも悪くないなと思えて、今20代にしてもう人生の山場を超えてしまったと悲観していた自分の人生も、まだまだ楽しんでみようと思えました。

    てか、いちばん驚いたのは、登場人物全員が思ってた以上の高齢者だったこと。普通に3.40代の話かと思ってたわ。読み落としすごいな自分

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    2026年06月16日
  • 告白

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    全編がモノローグ形式の軽い語り口調で書かれているにも関わらず、内容は衝撃の連続。ひとつの事件を取り巻く流れを各々の人物の視点から語るように描いているが、そのうちどれが真実でどれが嘘なのかどこまでが誰の復讐なのか最後の最後まで読者の思考に委ねられる。そしてそれがスピーディーでありながら“考えさせられる”という点においてかなり深く、一気に読み切ってしまった。

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    2026年06月16日
  • 最期の贈りもの ナースの卯月に視えるもの

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    理由なんて何だっていい
    きっかけなんてどうだっていい

    夢だったなんて言う必要ない
    自分が選んだことにかわりはない

    今、頑張っているか
    そして、これからも、頑張っていけるか

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    2026年06月16日
  • 正欲(新潮文庫)

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    感想を書くとなると過去一難しいかもしれない。
    水に性的興奮を覚える者たち、男性恐怖症、性行為が進むにつれ妻が涙を目に溜める姿を見て性的興奮を覚える人など様々な人物が関わり合いひとつのストーリーを作っていくのが面白かった。
    そして各自が自分自身の正欲をぶつけ合って知らないうちに相手を傷つけてしまっているところに私もそうなっているのだろうなと思い恐怖を抱いた。
    性的マイノリティや多様性という言葉は、打ち明けても周りから引かれない者が使える表現で、多数派が想像しえない性欲を抱いている者は内にずっと秘めておかなくてはならないというところが非常に印象に残った。
    多数派を踏み抜いていかなければならないとい

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    2026年06月16日
  • とどけチャイコフスキー

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    ウクライナとロシアの戦争が身近に感じられ、とても怖い‼️
    だが、やはりやられました!中山先生の大ドン返し、何回やられた事か!今回も例外ではありませんでした
    面白過ぎます‼️

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    2026年06月16日
  • ナルニア国物語2 カスピアン王子と魔法の角笛(新潮文庫)

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    ルーシーがかわいらしく、アスランがかっこいい。
    ライオンと魔女の4兄妹の活躍が嬉しい。
    いろいろな生き物との交流や信頼関係がやっぱりとても好き。
    カスピアン王子も好人物でこれからが楽しみ。

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    2026年06月16日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    ネタバレ

     刊行後すぐ方々の読書好きからおすすめされ、つい先日映画化もされたところで、やっと重い腰を上げて読んだのだが、予想以上に面白い!
     一番の特徴は、冒頭のしかけだろう。主人公は真っ白な部屋で目を覚ます。ここはどこか、自分は誰かすら分からない。本書を読んだSF好きが既に各所で言及しているが、主人公が読者と同じ視点で周囲の状況を明らかにしていく過程は、本作ならではの魅力だ。
     エンタメ性にも振り切っている。未知との遭遇というテーマは決して真新しいものではないが、本書ほど宇宙人との出会いに興奮できる物語は少ないと思う。彼らはどんな姿をしているんだろう?言語は?文化は?知的欲求が爆発して、これでもかとワ

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    2026年06月16日