【感想・ネタバレ】存在のすべてをのレビュー

あらすじ

平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。

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Posted by ブクログ

導入から、のめり込むまでには少々時間がかかるけど、でも、のめり込むと息ができなくなる。
正しさって、なんなのだろうか。
ひとつの事件を写実的に描かれているけれど、そこには終わりのない哲学的なものを感じた。
「不可能だから、信じられる」

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

なぜ早く読まなかったのか…

散りばめられた沢山の点と点が、少しずつ丁寧に線になっていく
それが一つも無駄ではなく、一字一句読み進めていかなくては…という気持ちになる話だった

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1991年に神奈川県で発生した「二児同時誘拐事件」
誘拐の手口
警察の捜査手法
記者の動き
序盤はこれらが事細かく描かれている

担当刑事、担当記者も30年が経ち、誘拐されていた男児は画家として脚光を浴びていた
30年の謎を記者が紐解いていく
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

そもそも実際の元の事件がどの程度モデルとなっているのか気になりながら読みつつ、調べたらネタバレにるかもと調べることもできず、貪るように読みました
ほぼフィクションなのでしょうが、警察とのやり取りや捜査の手法が生々しくリアル

とにかく登場人物が多く、最初は整理できなかった
読み終えたあと、これだけの人物が関わらないと色々な事が無理だろう…と思った
改めて再読したい

何を書いてもネタバレになりそうだから少しだけ
ラストは少し安心した

ボリュームはあるが、少しずつ読み進めていくにはちょうどいいくらいに節が分かれているので読みやすい

2027年に映画化!西島秀俊さん主演
他の配役も気になる

あと、「ホキ美術館」に行ってみたい

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

読み終わった時、何とも言えない幸福感で満たされた。人生って、お金を儲けることだけじゃないんよね、どう生きるかなんよね。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

あ〜〜なんというお話
一気に読み終えました
そうじゃないと、気になって気になって
上手いな〜〜お手上げ
ありがとうございました

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

昔起こった二児同時誘拐事件について、様々な人物の目線を織り交ぜながら真相が読み解かれていった。
読んでて物凄い衝撃がある!とかではないけど、とにかく丁寧に書かれていて、感情を揺さぶられた。
誘拐のお話で泣きそうになるとは、、
読み終わった後でタイトルを改めて見てみるとすごく深い意味が込められていることが分かる。
読んだ後も余韻がずっと感じられるような作品だった。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ミステリーがベースなのにまさに写実的な作品でした。最後の1ページまで綺麗で丁寧で、登場人物の心境にこちらも心が揺れました。
忘れられない作品になりました。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

写実主義という美術のカテゴリを知ったのは最近のこと。
本物らしさを追求して手を入れ続けるのものだそうだ。

主人公(ネタバレ含むのでぼかします)を
サポートする人たちが、
自身の人生をかけてサポートする様子が書かれている。

予定された大団円かな?と
ちょっと美化しすぎな気もするけど、
キャラクターの一言に重みがあって
読み応えのある作品。

長い作品を仕上げるのに体力が必要と思うけど、
この読後感は、丁寧に人物の心情を書いたからなんだろうなと。
ありがとうございました。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

分厚い本なのに、読みやすく、先が気になって一気に読んでしまった。一つの事件の真相を突き止める話がここまで人と人とのつながりや愛情に涙がとまらなくなるとは予想してなかった。私のベスト1⭐️

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

時間の流れが長く感じるほど
じっくりと読ませる一冊
読むほどにじわじわと心に染み入る一冊
映画化されるとのこと
上映開始前に再読しよう

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

親子愛の話。
空白の3年の告白のシーン、そして別れのときは感動して読んでて涙が出た。

結局、人は人なんだなと。
優しい人は犯罪に巻き込まれて尚、やさしく愛を持って生きていて、その苦しさ、不運さとともに、もがき幸せを目指す その情景に感動した

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

背景や描写の説明が冗長なことも含めて「写実」的であり、「存在のすべてを」実感させ、また喪失させていく。
ミステリーというよりもヒューマンドラマなお話。トリックやドンデン返しを期待する方にはオススメできない。内容としては素晴らしく確かに映画化向き。2027年に西島さん演じるモンデンが楽しみ。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

不幸な境遇にあった子どもに不器用さはありながらも愛情を持って接する育ての親の優しさに感動しました。目下で不幸があったとしても愛情が未来に継承され、暖かい家庭が築けると良いなと思います。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

とても深く突き刺さる素晴らしい本でした。

なぜ絵を描くのか、なぜ記事を書くのか、その本質に迫る本だと感じました。

表面だけ見ても決して気付けない、『存在』、『実在』の重要性を説く話でした。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

久しぶりに本を読んで泣きそうになりました。写実を中心に少しずつ紡がれていく感じもとても素敵だと思いました。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

本屋さん大賞を受賞されているというだけあり、期待に違わず素晴らしい作品。著者さんは記者をされていたとのこと、叙述の分かりやすさに納得がいく。単なる事件の推理ではなく、出てくる人物の色々な愛情を感じられる。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

とっても、胸熱。
伏線回収も滑らか、点と点の繋ぎ方や、過去〜現在もスムーズ、本当に綺麗な作品だと思う。
あと、刑事ものなのに、登場人物も絞られてるからか、えっと、誰だっけ?が全くなく、
読みやすい。
からの、最後の家族3人で過ごした日々でこんなにも心揺さぶってくるのかーい!

最後の1ページ。

ラッとしててとっても良いハッピーエンド!

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

★4.6
二児同時誘拐事件。犯人は捕まらず時効を迎えたのちも、真実を追い求める人達がいた。


それぞれ思惑は違う。過去に向き合いたい者、正義を求める者、そして忘れたい者。
ただのサスペンスかと思っていたら、思いがけず“描くこと”と“記すこと”の本質に触れてしまった。

たまにこんな小説に巡り合う。
「まだ終わらないで、もう少し読みたい」
ページをめくる手が惜しかった。

一枚の絵に対して、画家はどこかで諦めないといけないらしい。絵に完成は訪れないから。
ただ、我々は画家の思いなど梅雨知らず、十分に美しさを感じられる。
この小説も然り。もしかすると筆者にとって完成ではないのかもしれない。
それでもやはり、この小説は美しい。

美しさとは、描ききれなかったところに宿ることもある。余白にある美しさを感じられた一冊だった。

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2025年11月01日

ネタバレ 購入済み

存在とは何かを考える

「すごい…」
読み終えて出た言葉はありきたりで陳腐なものだったけれど、何かずっしりとした重量があるのに遠く上の方できらきらとした澄んだものがみえる、そんなものが腹に胸にのしかかっている感覚を覚えた。
家族愛、虐待、憎悪、淡い恋慕、執念、悔恨、そして希望、その間を湧水のような清らかで力強い写実画が繋いでいる。
作品の中で絵画の挿絵は1枚もないのに、そのほとばしる生命力と存在感溢れる彼らの作品が脳裏に焼き付いてしまう。
「彼」の存在感も実体も記憶の中のもので靄がかかった輪郭の薄い人物に感じられるが、彼の作品の描写からは生きている一人の芸術家の命の力、思いの強さを受け取るのだ。
この作品にはたくさんのメッセージやテーマがあり、読み手によって受け取るものは本当に様々ではないかと思う。
が、少なくとも絵画好きならぜひ、読んでみてほしいと思います。
ミステリーが好きな方も、とても読み応えのある大作ですのでぜひ。

作中の「トキ美術館」は間違いなく千葉県の「ホキ美術館」がモデルで、ここには写実の大作が多く展示されています。静謐な空間で写実画に圧倒され続ける体験は、他ではなかなか味わうことができません。

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2024年08月01日

購入済み

超絶プロット

ただ、ただ、すごい。感動。なにより、悲惨なエピソードを吹き飛ばす、プロット。闇の中の一点の光、その光を照らし出そうとする、いくつもの信念と愛情。とにかく、良いです。

#泣ける #切ない #感動する

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2024年06月11日

購入済み

涙を超えた感動

一ページ一ページが勿体無いほど作者の試作や体験の深さが滲み出る。パズルのように空白の時間の謎が解けていく。生きるとは何なのか、芸術とは、表現とは。失った事のある人にしかわからない愛の深さと悲しみ。私の空白を埋めた本。人生の岐路に必要だった作品。今日読み終えました。ありがとう。

#泣ける #感動する #共感する

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

久しぶりの塩田武士さん!
まぁ、単行本以外は、読んでるけど〜

二児同時誘拐!
結構、身代金渡すまでのシーンは、ワクワク!ドキドキ!
これは、この珍しい事件を追っていくのかと思えばさにあらず!

未解決になったこと事件を時効が過ぎて、30年という月日を超えて、動き出す。
幸運にも、この事件は、誘拐された子供たちは、帰って来てる(^_^)v
でも、一人は、3年後に帰って来る。

元新聞記者さんやから、真実を追うシーンには、現実感がある。
コツコツ、コツコツとジグソーパズルのように取材でえた事実を埋めていく…
途方もない時間をかけながら…
事件自体は、時効になってるけど、当時に関わった刑事、記者には、それぞれの忘れられない想いがあるんやろうな…
人によれば、この辺ツラいかも?

なんか、「罪の声」と似ている感じかなぁ…
現在進行形の事件解決とそれで明らかになった部分は、当時に戻って再現していく2元中継みたいな感じで進む。

空白の3年間が、充実してるようで、やっぱり現実を考えるとツラい.°(ಗдಗ。)°.

いつもやけど、スーッと流れで読んでしまうので、人の名前が憶えないことあるんよね〜なので、誰?ってなる事が…(・・;)
まぁ、重要やったら、また現れてるやろ!って感じで振り返らずに読んでしまってるけどね(^◇^;)


空白の3年間が、充実してるようで、やっぱり現実を考えるとツラい.°(ಗдಗ。)°.
亮くんは、あの事件を契機に、ある意味、幸せを掴んだ気もするな。

ラストは、ええ感じ!

あれ!お父ちゃんは???
絵で繋がってるのかもしれんけど…


「これから世の中がもっと便利になって、楽ちんになる。そうすると、わざわざ行ったり触ったりしなくても、何でも自分の思い通りになると勘違いする人が増えると思うんだ。だからこそ『存在』が大事なんだ。世界から『存在』が失われていくとき、必ず写実の絵が求められる。それは絵の話だけじゃなくて、考え方、生き方の問題だから」

ちょっと、毛色が違うかも、しれんけど、記者が地味にコツコツと昇降を集めて、スクープまで持って行くような映画も好き!
イチオシは、
「スポットライト 世紀のスクープ」

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

序盤と中盤からの流れ方にギャップ萌
踊りつかれても、そうだけど序盤の勢いが読みたい!!という気持ちをすごい駆り立てる
だから中盤からのゆっくり時が流れるような展開がより良い

はじめて小説で考察を調べたかも!2回読んでも面白い作品だと思います

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

2024年本屋大賞第3位受賞作。

二児同時誘拐事件から物語が始まる。

幸せと切なさと悲しみが入り混じる展開に心拍数が上がっていく。

愛情が溢れんばかりの作品。

ラスト1ページの終着に胸が震えました。みんな幸せだといいな。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

誘拐事件の裏側にある真実。そこに深い愛と絆を感じるからこそ切なかった。絵を描くことを通して繋がり続けて、ラストは驚きと安堵。彼らにしかわからない家族という形に優しさが溢れていて胸が打たれた。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サスペンスでありミステリーでありドキュメンタリー的な要素もあり、そして美術史やラブストーリー的なところもあり……重厚なエンタメ小説であるのと同時に、なんかこれは、もう、人生!!人生の小説です!!と思いました。人生やって頑張ってる人、みんな読んでほしいです。

激動の生活を送る中でも、あの約束が忘れられてなかったって分かったとき、私も泣いちゃった。そして今から老後に備えてオタクグッズの整理に入らせていただきます。それでは。

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

大作です。冒頭から一気に引き込まれてちょっと長いけどぐいぐい読める。丁寧に細かく書かれていてる。読みやすい。亮との別れの場面が切ない。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

切なくて、悲しくて、最後に少しだけ救われる。
これは本じゃなくて、すでに映画だな。
映像が綺麗に浮かんでくる文章力。

私は絵が上手じゃないから、よくわからないけど、写実絵にとって「存在のすべて」を描く事が大切だそうだ。メインだけじゃなく、その周囲もきっちりと描くこと。それが、結果的にメインをリアルに見せることになると。

きっと、亮だけじゃなく、その周りの人たちの存在すべてを丁寧に書いたから私の頭の中ではすでに映画なんだろうな。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

丁寧に、丁寧に足跡を追いかけて行く様な。
先を知りたいけれど、急ぎたくもない様な。
とても存在感のある本。

美術方面の進路を希望してる娘がいるので、
美術業界の裏の話はフィクションだと信じたい。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

重厚な刑事ドラマで始まり、壮大な愛の物語で幕を閉じる。泣きました。読み進めていく中でも色んなラストを想像して泣きました。読み終わって思い返すと、物語の重要な曲がり角に、常にガンダムが立っているような不思議な作品。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

○誘拐事件の序盤はつまんなすぎて読むのやめようかと思った。
○登場人物が多すぎて全然わからない。
わからないんだけど、ただ、中盤から人物の名前がわかってきてとんでもなく面白くなった。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

順番逆だが『踊りつかれて』に続いての塩田先生の作品
2作しか読んでないがいつもテーマ曲がある?
作中に出てくる洋楽の1曲がずっと流れている感じがする

主題は、時効も過ぎている30年前の誘拐事件の身代金受け渡し劇から、誘拐された子が戻るまでの空白の3年間にシフトしていく
『踊りつかれて』もそうだったが事件はキッカケでしかなく、描きたいものはその裏の話なのね
ミステリーの皮を被った人間ドラマやね!

人間ドラマとしては揺れ動く心情を細かく描いて切なさに涙するほど感動的

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

序盤の展開から引き込まれるのは確かなのだが。
「空白の3年間」の謎が後半の随分と後ろのほうに唐突に明かされる。それまでの道のりが長い。

野本夫妻は、ああするしかなかったのか
もっと他の方法はなかったのか
そして貴彦の行方は
モヤモヤとした読後感だった。

美術界というのはあんなものなのか
真実かどうか定かではないが、大体の想像はできる。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

一気読み!
登場人物が多かったけど、いろんなペアで温かい人情味溢れたやり取りが交わされていて総じて人間関係の良い面を感じる話だった
亮の家族と過ごした3年間のエピソードがすき
朔之助の情に厚く、芸術を心から愛する職人肌なところも素敵だった
芸術に関する知識が無に等しい中「質感なき時代に実をみつめる」迫力ある写実画をぜひ見てみたい!と思わせる語り口がすごい
里穂の話はストーカーの話とか含めて、正直いらなかったかもなーそれよりは3年間の後の夫婦2人に焦点を当てた話が読みたかった
貴彦は現在どうしているんだろうか
あと立花息子はどうしてそうなったの、、

亮の青年時代のエピソードには深い愛情を与えられて育ったことがよくわかる穏やかさと人の良さが表れていて育ちの重要性が伝わる
登場回数少ないけど塔子も、品のいい柔和なおばさまで好き

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2025年10月19日

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