【感想・ネタバレ】定食屋「雑」のレビュー

あらすじ

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女〝ぞうさん〟がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり——。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。

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Posted by ブクログ

原田ひ香さんの美味しい小説。『雑』の雑な定食がなんとも美味しそう。店主のぞうさんとさやかのやりとりが小気味良い。個人的には高津も気になるw
ラストの展開とても良かった。さやかのスキップとぞうさんの破顔、思い浮かんだよね。『破顔』て言葉、好き。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

女性の生き方と、料理、お金、
この組み合わせを書かせたら、さすが!

そして、いつも情けない男性が出てくるのも、面白い。

いきなりの離婚を言い渡され、途方に暮れる沙也加と、
先代から店を引き継いだぞうさん、
二人のやりとりがとても温かい。

めんつゆ、焼肉のたれ、醤油だけで、
「雑」なのに、ちゃんとポイントは押さえて、
美味しいと言われる料理を作るぞうさん、天才!

夫婦の問題、家族の問題、飲食店経営の問題、
そこへ、コロナが襲い掛かって、どうなることかと思った。
商売はやはり、状況と共に工夫しないと続かない。

それぞれの実の家族と疎遠になっても、身近にいる気持ちの通じ合える者同士、寄り添えたら、もう十分幸せだ!
ラストがとても心温まる。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

料理の描写と登場人物の人生模様が見どころで、どんどん話に引き込まれた。ぞうさんが先代ぞうさんのことを好きだと気づいたシーン。やっぱり不器用なのかなー、可愛らしいと思ってキュンとした。
沙也加の旦那さんは離婚理由はちょっと同情できるところもあったけど、話し合いのやり方が自分勝手でイライラした。
沙也加や高津さんはまた自分の人生を謳歌して欲しい!

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2025年11月27日

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300ページ
1600円
2025年10月10日〜10月16日

初めて読んだのに、なぜか既視感のあるストーリーだった。夫に離婚を突きつけられるのも、夫の行きつけだった定食屋で働くことも。不思議に感じて、この本読んだことないよね?と色々確認しながら読み進めた。最後には心がほっこりと温まる一冊だった。続編をぜひ読んでみたい。

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2025年10月16日

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初原田さん。

あれやこれや人間誰しもぶつかりそうなしがらみは発生するが、
メインのぞうさんと沙也加の関係性は安定していて安心して読める。

我を振り返ったり
めちゃくちゃ胸打たれたり、
思いを馳せたり、唸ったりとかそういうものはなかったが、気軽に読める本も必ず必要。

緩やかな人間のつながりってのは必要だよな。
いつでもつながってる、というよりは必要に応じて繋がれる相手がいれるということが。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

雑だけど、美味しい。
沙也加の離婚騒動は、さっさとそんな夫見限って離婚すればいいのに、と読んでいてイライラしたけど、理由が分からないのに離婚は納得出来ないし、夫の健太郎のストレスも分かる気がする。でも、健太郎に同情したくない。
「ほら、そういうところ。あんた、すぐにさびしいって言って、人をさらっと誘えるだろ?そういう人間は一人にはならないよ」
ぞうさんの言葉で、「さびしい」って訴えていいんだと気付けた。さびしいと言えるから一人にならないんだと。
コロナ禍でぞうさんも定食屋「雑」も変わっていく。沙也加とぞうさんのこれからも見てみたいと思った。

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2025年12月28日

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唐揚げおいしそうだった。。
ちょうどいい雑ってすばらしい。

ぞうさんも沙也加も読み始めはちょっと苦手なタイプかと思ったけど、読み終わった今はどっちも好き。

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2025年12月26日

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一気読みした作品!料理描写がとても上手く描かれてて読んでて、お酒とご飯が欲しくなる作品。
雑の常連になりたい。

原田ひ香さんの作品の主人公ってちょっと嫌われそうな危なっかしい言動がところどころ入ってるけど、今回はうまくぞうさんと馴染めてて良かった。
結局主人公の夫の本当の離婚したい理由は何だったのかがまだ謎のまま...?

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2025年12月10日

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久しぶりに読む原田ひ香さんの"美味しい小説"でした。

コロッケ、トンカツ、から揚げ…。
やはり出てくるお料理がどれもとても美味しそうで、読んでいると定食屋さんに行きたくなってしまいます。
装画のコロッケ定食もほんとに美味しそう。『ランチ酒』と同じ方の絵かな?

そして、ただ"美味しい料理でほっこり"では終わらず、女性の恋愛、結婚、キャリア、お金についてのドロドロした部分も描かれ、安易なハッピーエンドでなくほろ苦さを残したお話の展開や結びになるのがやはり原田ひ香さんだなと。

完全に万事スッキリ解決とはいかなくても、お互いに手を差し伸べ合い前に進んでいこうとする沙也加とぞうさんの関係がとても素敵だなと思いました。

終盤、コロナ禍を経ての展開は意外で少し寂しかったですが、2人がこれからもずっと仲良く元気に「雑」を続けていけたらいいなぁと思います。

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2025年11月30日

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ほろよい読書 で収録されていて、面白くて続きが気になり読みました。
ぞうさんと沙也加の関係性がちょうど良くてほっこりしました。
そして何よりぞうさんの作る料理がどれも美味しそうで読んでてお腹が空きます…。
栗きんとんの作り方、真似して作ってみたいと思いました。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんの作品、すごく美味しそうで、ぞうさんが魅力的で面白かった。
さやかのキャラが、雑のお店の中と夫と向き合うときで違っていたり、味覚も含めて変われるものだろうかと思うところはあったけど、まあそれも含めて面白かった。

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2025年11月20日

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小さな食堂の物語。
ぞうさんと沙也加ちゃんの人生が動き出す。
物語に出てくる料理が美味しそうだなぁっと思いながら読んでました(笑)

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2025年11月13日

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心温まる定食屋物語。傷ついても最後には立ち上がって進んでいけてよかった。揚物メニューはどれも美味しそうで食べたくなる!

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2025年11月01日

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2024年出版。300ページ。面白いタイトルだなぁと思いつつ、読み始めてあぁ成程と、言われは早々に分かる。終いまでニュアンスが良い意味で生きているのは流石。老女性店主と、離婚を切り出された女性が中心人物。ありがちな、「男が得」的なやるせない感覚は避けられないけれど。不器用で「雑」になってしまう割には、拘るポイントは譲らずに、我が道から良い意味で外れ過ぎない生き方は読んでいてホッとする。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんの本、何冊か読ませていただきましたが、私の中で1番の作品でした。

場所は、定食屋さん。その店の名は『雑』といいますが、本当の名前は違いました。
店の中のあらゆる人たちのお話。
離婚に踏ん切り付かずの女性。
過去のトラウマに悩まされながら働く女店主。
定年後の一人暮らしの男性老人。


バラエティに飛んだ人生模様でしたが、読んでいるうちに感情移入してしまいそうなくらい気持ちが盛り上がってました。
特に、離婚問題の女性と元夫。本当にムカつきましたねo(`ω´ )o

ラスト50ページ程のあたりで、話はトントン拍子に進みあっけなく終わってしまった。
登場人物の皆さん、気持ちいいくらいスッキリしていて良かった。

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2025年10月10日

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沙也加の離婚理由についてはモヤッとする感じで、なんだか納得いかないと思ったが、沙也加とぞうさんの関係性が良くて、これは気持ちの良い感じで、読後感は非常に良かった
面白くて、良い小説だなと思った

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2025年10月08日

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ネタバレ

沙也加の強さとしなやかさ、ぞうさんの不器用さがとても愛おしかった。
思い通りにならないことがあっても出来ることを一生懸命して、かっこよくなくても道を切りひらく2人にとても励まされた。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

突然離婚を切り出した夫が、「週に二、三回あそこに行って、ご飯を食べ、お酒を飲むのだけが楽しみなんだよ。疲れが取れて、ほっとするんだ」と通っていた定食屋「雑」に、どんな所なんだろう。行けば何かわかるのだろうかと行ってみた沙也加だったが、ひょんな事から、その、夫の行きつけのお店でバイトをすることになる。
きっかけは夫だったのだが、一話進むうちに、沙也加と夫の話から、沙也加と「雑」、それと常連さんや店主のぞうさんとの物語にだんだんシフトチェンジしていく。

1人どうしのぞうさんと沙也加が親子のような繋がりになっていくまでの過程がたまらん!

なんなら、最初に出てきた夫は噛ませ犬で、物語のほーんの脇役?
1話目の沙也加はちょっと癖が強く夫も可哀想かなぁと思ったりもしたけども、1話進むごとに魅力増し増しで、途中から夫、消えていきます(笑)

強そうに見えたぞうさんが弱々しくなっていく姿とか、思わずうるうるっとさせられたり。

そんな変化をぜひ楽しみながら読んで欲しいです!

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

オーディブルで。
オーディブルで聞くのはいいのだけれど、漢字が浮かばないのよね。
「ぞうしきさん」も漢字がなかなか浮かばない。

定食屋「雑」の店主のおばあさんゾウさんと、アルバイトすることになったサヤカ。
だんだんと2人が通じ合っていくところがいい。

ただね話はすべてあっさりな印象。
サヤカの離婚の話は、それでいいのかい!ってくらい何もないし。
子どもなし、結婚した期間も短ければ、財産分与もないんだろうけれど、それでも慰謝料くらいとれるだろう。税理士さんも活躍するのかなと思ったら何にもないし。
ゾウさんと雑色さんの話も、すごい過去でもあるのかなぁと思いきや、特に何もなく。
玉子屋さんなんて、ゾウさんが異様に食いつくから何かあるのかと思ったけれど、これも何もなし。詐欺じゃないかと、ワタシは今でも疑っている。

最初のサヤカがまあ面倒くさい意識高い系の嫌な女で、
それが「雑」で変わっていくところは、良かった。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

価値観の違う2人の夫婦が離婚へと向かっていく。
幸せだったはずなのに。
夫が通っていた定食屋で働き始める沙也加。
最初はあまり良い印象がなかったが、徐々に心を開いていく。
定食屋「雑」の女店主ぞうさん。
彼女の作るコロッケ、唐揚げは本当に食べたくなる。彼女の人生もまたいろいろだ。

人はそれぞれ何かを抱えていて、それでも生きていく。
1人では生きていけない。
他人の優しさが冷え切った心を温めてくれたり、励ましてくれたり、時にはうるさいと感じたり。
誰かに自分の気持ちを話せたり、意見を言ってもらえる関係は幸せだ。
でもそこに押し付けはない。
いつでも決めるのは自分。
そんな2人の関係が心地よい。
定食屋の形は変わっていくが、弁当屋として続いて行く。

自分の価値観は人に押し付けてはいけない。
また他人を受け入れる隙間を、いつでも空けておかなければと思った。

引き続き沙也加が受け継いで欲しいな。




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2025年09月07日

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料理を作る仕事をしていて、
料理が出来なくなった時に読んだ。
ああ、早く何か作りたい!
と思いながら楽しく読みました。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

食事の仕方や食の好みを否定される、そして自分が卑下されていると感じると夫に言われ、離婚を切り出された沙也加。定食屋「雑」で店主のぞうさんと働き始め、考え方が変わりつつも自分らしく過ごしていく日々が描かれていました。

定食屋「雑」で作られる品が、各章のタイトルになっていました。コロッケ、トンカツ、から揚げ、ハムカツ、カレー、握り飯。どれもが、ぞうさんのこだわりのある作り方でおいしそうでした。装画のコロッケを見るだけでも、おいしさが伝わってきました。味付けは徐々に沙也加の意見も取り入れられていきました。2人がお客様のことも含めて意見を交わし、お互いを思う気持ちがいいなと思いました。

コロナ禍を経て変わっていったこのお店のことで、当時を思い出しました。あの出来事で変わっていったことが、これから先、この物語でもいい方向に進むといいなと思いました。

原田ひ香さんの小説は、読みやすいので、お薦めです。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

 商店街の片隅にある定食屋「雑」。70代の女将が1人で切り盛りする、昔ながらの食堂だ。気どった料理は1つもなく女将にも愛想はないが、その懐かしい甘さのある味は客の気持ちをほっとさせる。
 ある日、腰を痛めた女将が従業員募集の貼り紙を出したところ、1人のアラサー女性が応募してきたのだが……。

 常連客相手の定食屋を舞台にしたヒューマンドラマ。
          ◇
 沙也加はその日、亜弥とカフェにいた。亜弥とは中学時代からのつきあいで、デリカシーに欠けるところはあるのだが沙也加にとっては気の置けない親友だ。
 その亜弥は久しぶりに会ったのがうれしいのか、仕事や家庭の愚痴を矢継ぎ早に話し続け、スッキリした顔をして帰っていった。

 実は、聞いて欲しいことがあると言って亜弥を呼び出したのは沙也加の方だった。けれど言えなかった。
 亜弥の機関銃トークに圧倒されたこともあるが、自身の中で気持ちの整理がついていないということが、大きな理由だった。

 沙也加の夫が離婚届を置いて出ていってしまったのは先日のことだ。直接のきっかけは夫の健太郎が家で食事を摂らずに場末の定食屋で済ませるようになったことだが、その火種は結婚当初から燻りだしていたことに、沙也加は夫から言われるまで気づかなかった。

 「もううんざりだ」ということばを残して夫はマンションを出ていったのだった。
( 第1話「コロッケ」) ※全6話およびエピローグからなる。

      * * * * *

 気になるタイトル。何が雑なのか。雑なことが定食屋のウリになるのか。不思議に思って読むことにしました。

 あーなるほど。もともと雑色さんという人が始めた小料理のお店で、店名も「雑色」なのですね。そして、昔からあった古い看板が色褪せ「色」の字が消えてしまったために、「雑」と読まれるようになったということでした。
 こんなストーリーまで用意しているとは、いかにも原田さんらしいなと感心します。


 さて、物語のポイントはいくつかあって、そのうちの2つについて感じたことを記します。


①食事や飲酒の仕方は育った家の文化によって異なる。
 沙也加は、ある程度裕福な家庭で育ちました。専業主婦の母親は几帳面な性格で、きちんとした食事を作る料理上手な女性です。ダンディで穏やかな父親は、食事を楽しんだあと洋酒を少し嗜むという落ち着いた飲み方をする人です。
 沙也加の、食事や飲酒についての観念はこういう生活で身につけたものでした。

 健太郎は、会社のプロジェクトチームの一員で、多忙を極め精神的なプレッシャーも大きいために、退勤後はへとへとです。だから身体は味の濃い料理を、喉はビールやチューハイなどの食欲を増進してくれる酒を、どうしても求めてしまいます。
 けれどそんな健太郎の欲求は、沙也加にはとうてい理解できないものだったのです。

 健康面と栄養面を考えて一生懸命に作った料理なのだから、アルコールで流し込むようなことをせず、よく味わって食べてほしい。酒を飲みたいのなら、食後にウイスキーやブランデーをゆっくり口に含むような飲み方をしてほしい。それが沙也加の求める食生活でした。
 これでは夫婦関係がうまくいかなくなるのは当然でしょう。

 食事というものは生きるうえで大切なものだと思います。気持ちをほぐし、明日への活力を生み出してくれるものだからです。心を許せる人と共にする食事は特にそうです。
 だから、食の好みはもちろん、マナーやエチケットに至るまで、食文化がまったく異なる人と結婚しても、毎日が苦痛なだけではないでしょうか。2人の離婚は正解だったと思います。


②精神的な自立は、人との関わりの中で促進されるものだ。
 頑なに自身の狭い食文化にこだわり、健太郎の求めを撥ねつけた沙也加は、明らかに子どものような狭量さを有していました。
 ところが離婚を切り出す前の健太郎が通っていたという定食屋「雑」で働き出してからの沙也加は、徐々に大人へと脱皮していきます。そんなアラサー女性の成長過程を、原田さんは絶妙なペンさばきで描いていました。

 おもしろかったのは、女将の「ぞうさん」こと雑色みさえです。
 古希を過ぎ、世の中の酸いも甘いも噛み分けたはずのみさえですが、沙也加と2人で店を切り盛りするうちに、これまで封をしてきた自身の気持ちに気づき、コロナ禍に挫けそうになっていた自分を奮い立たせることができるようになります。
 そして、沙也加との相乗作用で2人の女性が成長する姿は、物語終盤を盛り上げるに十分なステキなエピソードでした。


 原田さんらしい軽やかなタッチで描かれたヒューマンドラマですが、食事の意義や本質について、また、人は人との関わりを通して成長していくということについて、いろいろ考えさせてくれる良作だったと思います。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

多分、二人とも友達にはなれないタイプ。
私も向こうからもそう思われるんだろうな。
二人とも、それなりに欠点はあるけど、
誠実で頑張り屋さんだって事はよく分かる。
現実世界では接する事がないだろう二人の頑張りを
高いところから見せてもらって、
頑張れってエールを送りたい気持ちにはなってる。
運動部の生徒さんが学校周辺を走り込んでるところに行き合って、頑張れって思う程度に。

たまたま知り合った、世代も違う二人が、
親子でもない、ベタベタしないけど互いに気遣い合う様な絶妙な関係性へ距離を縮めていくのが、
羨ましくて好もしかった。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

2025年40冊目
登場人物の身勝手さにありえないと思いながらも、ラストに向けて少しずつ前向きになりかけてきたと思ったらコロナ禍突入…
前向きなラストだったけど、なかなかしんどい物語だった。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

全人類があったらいいなと思っている、理想の定食屋を見事に具現化してくれていた。
そこにいる店主、店員、常連客など、そこに集まる人たちにはそれぞれに様々な人生があって、そんな中で定食を食べてお酒を飲んでみんなで幸せになれることが尊いものだと、そう思えた良作でした。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

きちんとした性格の沙也加はある日突然夫から離婚を切り出される。理由がわからない彼女はオットが頻繁に立ち寄るという家近くの定食屋「雑」に理由があるかと思いパートで働くことにする。
そこで彼女が体験した事は。
何事もきちんとした沙也加と、そんな彼女に窮屈さを感じる夫。そのすれ違いがなんとも痛々しい。
雑」で働き始めて沙也加も少しずつ変わっていくが夫の気持ちは変わらないまま。離婚は忌避できないのか。
沙也加と「雑」の店主ぞうさんとのやりとりや店で出される料理が本当に雑な感じがして、でもそこがいい。

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

定食屋を営むゾウさんという高齢女性と離婚を切り出されている30前後の女性が定食屋「雑」を切り盛りしながら、各自の悩みを解決していくお話。
二人の女性、常連の客、それぞれの視点から、それぞれの問題が明かされていくが、丁寧な描写で楽しく読める。
コロナ禍に突入してしまうので、終盤はイヤな暗さが出るが、当時もこうやって飲食店は苦しんでいたんだなぁと久しぶりにコロナ禍を思う。
続きも読みたいけど続編はあるのかな⁇

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

思いがけず離婚を言い渡され
その訳を探ろうと夫が通っていた定食屋で働き始める。
夫が来るかも?とは思わないのか
ってか通い詰めてたはずの夫はなぜ来なくなったのか
と素朴な疑問も芽生えつつ
出てくる誰もがとっつきにくいキャラで
でもそれがうまく馴染んでいく様は面白かった。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
タイトルからは想像できなかったストーリーだった。定食屋を舞台に繰り広げるストーリー。やっぱり不倫や離婚の話は展開がハラハラするけど、心が痛むね〜

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2025年09月15日

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