【感想・ネタバレ】定食屋「雑」のレビュー

あらすじ

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女〝ぞうさん〟がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり——。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。

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Posted by ブクログ

定食屋「雑」に関わる人たちのあれこれが描かれた連作短編集。
雑の店主みさえとひょんなことから雑でアルバイトをすることになった沙也加を中心に話が進みます。あと店の常連客高津もそれに加わります。
みさえと高津は高齢になりつつあり、身体の心配や先のことを心配したり、沙也加は離婚問題で悩んでたりと内容は少し暗いのかな?と思ったけど、どこか明るさを感じとても読みやすくて面白かったです。

みさえの押さえてた気持ちが溢れ出た場面、沙也加の問題が解決した時、涙を流した場面は切なくってしまいました。みさえの一言で元気になった高津は、男って…、と思いつつクスッと笑ってしまいました。
みさえと沙也加が店のメニューを考えているところがいいですね。私はあまりハムカツ好きではないけど、2人があーでもないこーでもないと試作しているところを読んだ時、すごくハムカツ食べたくなりました。

私がいいなと思ったのが、みさえと沙也加の関係。単なる雇い主とアルバイトの関係でなく、歳の差があってもお互い信頼し合っています。ベタベタしてなくてサバサバしているのが気持ちがいいのかな。なかなかこういう関係は築けるものではないかな、と思うので羨ましいです。

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

原田氏の文章は私に馴染んで、疲れた体にすんなり入ってくる
本を読みたい、読みたいけれど目的ない文字が読めない
そんな疲れているときにふと手に取ったこの本、大きな事件も出来事も起きないけれど市井の食堂にホッとした

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2026年04月05日

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原田ひ香さん、期待を裏切らない面白さでした!
定食屋、雑のお話し。女主人は雑色みさえ、そこで働くことにした三上沙也加。二人を軸に話が進む。近所にこんな定食屋さんがあったらうれしい。懐が深いみさえさん。アバウトでも良いから、自分もお料理したくなる。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

「雑」な料理なのかな〜と思って読み始めたら、、、
全然雑じゃなーい!
ぞうさんの思いがこもったおもてなし。
近すぎない距離がちょうどよくて、
むしろそのくらいの距離感の方がいい日もあって
通っちゃう常連さんも多いんだろうなぁ。

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

料理が苦手な私でも、作りたくなります‼️
コロッケ、キャベツのぬか漬け、ハムカツ、、

沙也加とぞうさんのコンビも最高‼️
食堂で働きたくなりますね。
けど、沙也加がなぜ、ダンナさんに執着するのかわからない。
居心地がいい環境だったり、誰かに必要とされるのは幸せです。

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2026年03月14日

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なんかあったかくて、定食屋「雑」の料理を食べたような読後感でした。
表紙のコロッケ定食、食べてみたいです。

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2026年02月28日

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読む前は定食屋を取り巻くヒューマンストーリーかなと思って手に取ったが、読んでみるとストーリー展開に劣らず料理の過程や料理の描写がとてもリアリティがあり、読んでて思わず食べてみたいなと感じました。
定食屋「雑」が実在したら、食べに行くのになあ。

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2026年02月16日

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突然夫に離婚を言い渡された沙也加は、夫が週に二、三回ここで食べるのが生きがいと言っていた定食屋「雑」に偵察に行く。そこは常連客から「ぞうさん」と呼ばれる背の低い老女が一人できりもりしていた。夫が出て行った後の家賃の工面のため、沙也加はこの「雑」でアルバイトをすることになるのだった。
最初はぎこちない関係の2人だったが、故郷を離れ老いた身1つで店を営む孤独なぞうさんことみさえと、夫に出ていかれブライドを傷つけられていた沙也加は互いに歩み寄り心を開くようになっていく。この店の常連客の高津さんも加えて、それぞれの困難を乗り越えていく様子が描かれている。
店の名前は雑だけど、ヒューマンドラマとしての描き方は全然雑ではなかった。むしろとっても繊細で丁寧。甘々でもなく、塩っぱくもなく。この人達の心の距離感もとても良かった。みんな人としての味わいがじわじわ深くなっていくところも。今まで読んだことのある原田ひ香さんの小説の中で、私はいちばん良かったと思う。沙也加の性格も最初の頃は好きではなかったけど、だんだんまろやかになって成長していってる感じがして好感がもてるようになった。ぞうさんも最初はつっけんどんに感じたけど、実はとっても繊細であったかい人柄なのがわかって大好きになった。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

「ランチ酒」を読んでから、食欲のそそる文章に惹かれて、ずっと読みたいと思ってた!
人の暖かさとお料理の温かさがリンクしているような気がして、ほっと一息って感じの安心感。優しい。

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2026年02月04日

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定食屋「雑」のメニューがどれも美味しそう!こういう昔ながらの定食屋さんはずっと続いてほしいと思う。
お店の形態が変わっても変わらない味があればお客さんは喜んでくれる。ぞうさんと沙也加、お互いの出会いが人生を変える良い話だった。

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2026年01月08日

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単純ハッピーな短編ではなく、ぞうさんの苦しい胸のうちや沙也加の重いのに滑稽な離婚劇が挟まれているばかりでなく、コロナ禍の気持ちも体力もすり減る苦境も挟んだ盛りだくさんのまさに定食的食べ物小説でした。ぞうさんと沙也加が出会えて良かった!高津さんも人生楽しんで、と応援したくなる読後感です。

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2026年04月11日

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原田さんの描く食べ物は本当に美味しそう。再開発や家賃の高騰とかで、こういう昔ながらの定食屋さん(ちょっと一杯も出来る)はどんどんなくなっていく。寂しい限りだけど、駅前の食堂にももうちょっと通おうかな。

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2026年03月24日

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読むのに1ヶ月ぐらいかかった。
雑という定食屋のおばちゃんと離婚した奥さんの話←
離婚のこと、人生のこと、コロナの話も出てきた、お客さんとの絡み、色々詰め込まれてて読み応えあったなぁ。原田ひ香さんやっぱ好き。前向きに頑張ろうと思える本

あとぬか漬けが食べたくなる本(笑)

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2026年03月19日

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夫から離婚を切り出された沙也加は、夫が通っていた定食屋『雑』を訪れます。そこは「ぞうさん」とよばれる年配女性が切り盛りするお店。謎の調味料で味付けされた「雑な」料理が売りの人気店です。沙也加は生活費を捻出するために『雑』でアルバイトを始めます。

愛想がなく料理も雑なぞうさんですが、これまでの人生が描かれ苦労人だということがわかります。料理に関して店の味にこだわりはありつつも沙也加のアドバイスに耳を傾けるところも。沙也加のことをこころのなかで「かわいこちゃん」と呼ぶことに嫌悪感がありますが読み進めていくとぞうさんに愛着が湧いてきます。

一方、沙也加も夫から理不尽な離婚を突きつけられた経験を経てぞうさんと関わっていくことで、自分のこだわりや思い込みを手放していきます。意外と図太く、ぞうさんともいい距離感を築いていくところが読みどころです。

コロナ禍になったあたりは物語が急足で進み残念でしたが、ぞうさんが沙也加に『雑』を引き継いでいく未来を予感させるラストは、爽快な余韻がありました。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

新しいごはんもの。
お弁当屋さんじゃ、お店の人情物語ができないからシリーズ化にはならないかな…

ぞうさんの謎から始まって、可愛い子ちゃんの離婚までの変化を楽しみながら、どんどん読んじゃった。

やっぱり、原田ひ香の食べ物シリーズは楽しいな

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2026年02月11日

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美味しさ が詰め込まれた作品。美味しさの中には隠し味として、人の人生が詰まってる。たくさんの人たちが悩みを抱え、たくさんの人たちが人との関係を作っていく。そうしてできたのが定食屋「雑」なんだと思った。
食べることが好きな人にはこだわりの文章が刺さると思う。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

表紙の絵が綺麗で美味しそうなのもあって気になって読んだ。
沙也加は夫と上手く行ってなくて最初はしんどそうだったが、定食屋雑で働いてからぞうさんや高津などと出会ったりして少しずつ立ち直って自分らしさまで出せるようになっているのも感じられた。
物語の中でハムカツ、からあげ、卵かけご飯など美味しそうな料理が出てきてそそられた。
読みやすいし、前向きになれる素敵な小説でした(୨୧ ❛ᴗ❛)✧

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

突然離婚を切り出された沙也加は、価値観が合わなければ完璧だけど安らげないタイプの女性だった。
でも離婚話がきっかけで定食屋「雑」のバイトをしてぞうさんと関わり少しずつ変わっていくところもよかった。
定食屋で出てくる料理は定番の物が多くてそれがまたいい。簡単にできる物も多いけど、ちょっと手のかかる手作りコロッケ、飴色に炒めた玉ねぎのカレー
こういうのがいいんだよねって作りたくなります‼︎

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2026年01月18日

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ランチ酒で、著者にハマって読み始めたが、やはり、著者は食事とストーリーを絡めるのがうまいなー。
ぞうさんの心の中は、ものすごく悲しい。
人生後半の人って、あんな風に考えるものだろうかと。想像しただけで辛い。
でも、さやかが居て本当に良かったよ。
彼女も彼女で辛く悲しいことを乗り越える時間だったけれど、彼女がいたから、ぞうさんは前向きになれたのだと想う。
そして、さやかも、ぞうさんがいたから乗り越えられたのだと想う。
2人がいないとやりきれない時間だったのだろうなと。
ついでに言うと高津さんも。

最後のコロナの話が私は一番辛かった。
でも、別の道をしっかりと歩めるようになった人たちの姿にホッとしたラストだった。

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2026年04月15日

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理由もはっきりしないまま、夫の健太郎に離婚を切り出される沙也加。
その夫の行きつけだった定食屋「雑」に離婚理由を探しに行って、働きはじめる設定はちょっと怖い。

雑の店主「ぞうさん」はその名の通り雑だけど、押さえどころは押さえていて、ぶっきらぼうのようで人情にも厚い。どこか近くにありそうでなさそうな町の定食屋さんの人間模様。大きな事件はないのでハラハラドキドキはしないけれど、心がざわついたりホッとしたり、「生きていくこと」を感じられる一冊。

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2026年04月10日

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ネタバレ

原田さんの話は好きです。
最後だけ残念。
コロナの話が出てきたことが……。
これは個人的な好みで、創作でコロナの話を見たくないんです。
コロナで環境が変わってきた人達の光になるかもしれませんが、もういいんです。創作でコロナの話は見たくない。
それでも物語の最後としてはいい着地でした。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

離婚の話は、なんだかわかるなぁ。と。

そうなんだよ。
なんかこう一つ歯車が合わなくなると、一緒に暮らすってことが苦痛になる。
そうなると、本当、ことごとく嫌になる。

ただ。子供がいるとまた違うよなぁ。
不思議だけど。

でも、夫婦2人だったら生活に余裕があるから、もしかしたら、そんなにギスギスしないのかも?

子どもという三者目が介入することで、生活がいつも通りにいかなくなり、回らなくなったところで歪みが出てきて、こんにちわー

って感じがするから、
夫婦2人の時点で、ギスったらそもそも無理そうだわな。
別れたほうが早いのもようわかる気もする。

70代のぞうさん。
もう一冊併読してる、70歳からの手ぶら生活っていう本読んでるんだけど、
まぁ、明るい老人の多いこと。
みんな90歳くらいまでごっつい働いていて、とてつもない元気な老人ばかりで。
やっぱり仕事してると違うよなぁ。

ゾウさんも頑張ってほしいなぁ。

ラストの終わりは、沙也加に店譲る感じだったけど、ゾウさんもまだまだ頑張ってほしいなぁ。と、思った。

73歳のお友達からもらった本。
彼女もとても元気にバタフライしてます!

#バタフライ仲間
#本仲間
#交換
#原田ひ香

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

定食屋 雑さんととある事情から働く事になった沙也加さんの物語。

すき焼きのタレの良さ、出汁の良さ、まさに2人の個性と重なり合ってるなと思いました

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

表紙に惹かれて、読みました。
どれも美味しそう。内容も、読みやすくてよかったです。離婚の話は、こういう夫婦はたくさんいそうだなと思った。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

人に先回りされて決められるのではなく自分で決めたいと思うように決意が固まる主人公、そしてぞうさんも適当にやっているようで負けたくないものや願いはあった。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

最初は彼女が苦手で、でも、自分のきちんとつくったご飯をきちんと食べて欲しい思いにすごく共感できて、自分のことに他の人間がエネルギーを注がれすぎると冷めるのも共感できて、
最後にはもっと『雑』の、続きが読みたくなった良いお話。
それでも、やっぱりコロッケは…買う派です。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんの作品は,美味しいものを「読みたい」時に手に取る.
『あさ酒』で,見つけてしまった楽しみは,中毒性があるのだ.
さて,この作品,『あさ酒』が,ぶっちゃけ,ストーリーより美味しい描写にすっかり心を奪われてしまって,ストーリーそっちのけ・・・とまでは言わないけど食べ物が主役だったのに対し,本作は「ちょっとだけ」人物描写に力点が置かれている・・・あれ?なんかまた失礼なこと言ってるな(笑),シンプルにじわっとくる感じは,これまた味わい深いもんで.作中に出てくる料理たちと一緒で,大きなドラマ性があるわけでもなく,誰にでも起こりうる普通の人生の,ありきたりな山や谷・・・でも,それがなんとも心地よいのですよ!なんなんすか,この心地よさは?
ハラハラも,ドキドキもありません!でもまた,次の作品に手を伸ばしたくなる・・・こういうタイプの読書も,アリだと思います!

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

揚げ方にこだわりありのから揚げ、美味しそうだったなあ。主人公は最初は一緒にいると息がつまりそうだなと思ったけど、アルバイトするにつれて気持ちがほぐれていってよかった。最後の話が駆け足のように感じたのが少し残念だった。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

健康食志向の沙也加は、突然夫から離婚を切り出される。
浮気を疑い、夫行きつけの定食屋「雑」へ。

1話は「ほろよい読書」で既読。
健康食を強制されて嫌になるっていうのもわかる。体に悪かろうが食べたいものを食べたい時もある。離婚に関してはどっちもどっちな沙也加と夫、後半は夫の姑息でケチな感じにイラついてきたけど。
まぁ本題はそこではないのです。「雑」で働き”ぞうさん”と接することで沙也加にもぞうさんにも変化が。その人間模様が温かくて良かった。
これで完結っぽい締めも良い。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

定食屋「雑」で出す定食の殆どが店の名の通りで作りは雑なのだが、何故かカレーだけは拘りを持って丁寧に作るところが面白い。その店に関わる店主のぞうさんことみさえ、パートでその店を手伝う沙也加、更には常連客の高津一雄などに様々な問題が起こるが、落ち着くところに落ち着く。また、その各人の絡みが何故か温かみがあってホッコリする。
唯一、もう少し盛り上がる場面が欲しかった。

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2026年01月17日

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