煌夜祭

煌夜祭

770円 (税込)

3pt

生物も住めぬ死の海に浮かぶ十八諸島。〈語り部〉たちが島々を巡り集めた物語を語り明かすため、年に一度、冬至の晩に開かれる煌夜祭(こうやさい)。今年もまた、〈語り部〉が語り始める。人を喰らう恐ろしくも美しい魔物の物語を。夜が更けるにつれ、物語は秘められた闇へ……。第2回C★NOVELS大賞受賞作に書き下ろし短篇「遍歴(ピルグリム)」を収録。

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煌夜祭 のユーザーレビュー

酸の海に浮かぶ十八の島。その一つの島で語り部たちが魔物の物語を語り明かす煌夜祭が開かれます。ストーリーは彼らによる語りで進みますが、その一つ一つが胸の奥にジンとくる魅力があり、どんどんのめり込んでしまいます。話が進むにつれ全てのエピソードが見事に繋がっていくなど、構成力が抜群にうまい!人を食う業を負った魔物の苦悩、それを取り巻く人々の悲劇、そして葛藤しながらも懸命に進み続け、その先に待つ救い…。読了後、思わず目を閉じ、しばし余韻に浸ってしまいました。著者の他の作品も読んでみたいと感じる人は私も含め少なくないはずです。この本と出会えた偶然と生みの親である著者に感謝します!
本作には書き下ろし短編も収録。過去に読んだ事がある方にもぜひ読んでいただきたいです。別途配信中の外伝『煌夜祭前夜』もおすすめです。ぜひぜひ煌夜祭へのご参加を!
追伸:著者あとがきには個人的に非常に力づけられました。ありがとうございます!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時を超えて想いを紡いでいく人間と魔物のファンタジー。

    世界観、テーマ、ストーリー、キャラクター、構成どれもよかった。面白かった。

    冬至の夜に行われる煌夜祭。語り部たちが順に物語を紡いでいく。それぞれ独立した短編かと思いきや、だんだんと一つに繋がっていく。なぜ人を喰らう魔物が生まれるのか。なぜ語り

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    色々なお話が最後に繋がる系の本。
    もう一回読み直したい。
    魔物の心象描写がとても切なく、食べることで食べた人の記憶が継がれていくけどそれこそが愛に近いと思った。

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    これは面白い。
    面白いと同時に切なくなるエピソードがいくつもあった。
    魔物として生きていかねばならなかった者たちの苦しみも伝わってきて、読みながら胸が苦しくもなった。
    平和を願う気持ちは、作品の登場人物たちも現実世界を生きる人間たちも同じ。
    平和に、平穏に生きていける時代が来ることを願ってやまない。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    魔物と人間の愛のファンタジー。それを語り部が繋いでいく。最後の文庫本書き下ろし短編「遍歴」まで含めて、見事に全てが収斂していく。導入の1話から3話くらいはページを捲る手が、なかなか進まない。よくあるファンタジーの短編の寄せ集めなのかと、期待薄感が広がったが、突如散りばめられたピースがハマっていき、後

    0
    2025年05月03日

    Posted by ブクログ

    ずっと読もうと思っていてやっと読み始めました
    二人の語り部の会話とそれぞれが話す話を交互に進んでいく物語、
    読み進めていくうちに点だったものが結び付いて一つの終結に行き着く結果は素敵だった
    作者は愚かで諦めの悪い人間達の物語を書きたいと書いてあった。
    この本を読んでそれがないと子の話は成立しないしだ

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    伝承話の場面だったり、伝承話が現在の時系列と繋がったりして登場人物が繋がっていく感じがとても面白かったです。

    ありがとうございました。

    0
    2024年09月30日

    Posted by ブクログ

    96点。

    普段は人間と同じ姿だが、冬至の日になると食欲が抑えられなくなり人間を襲ってしまう魔物。舞台は2つの同心円で輪環になっている18諸島。そこでは冬至の日に語り部達が伝承を語り合っていた。


    語り部の語る、魔物を中心とした物語に引き込まれた。それぞれ短編で語られ、18諸島にまつわる物語が段々

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    レーエンデ国物語にハマったのをきっかけに他の作品も読んでみようと思い購入しました。
    語り部が紡ぐ物語が切なくて優しい。
    夜寝る前にゆっくり読むのにぴったりでした。
    冬至の頃にまた読み返したいと思います。

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    冬至の晩に繰り広げられる煌夜祭。ここで語り部が語るは、18の島々を巡る物語。
    人を喰う魔物と人間の物語が繰り広げられる。物語は恐ろしくもいとおしい魔物の、苦しく切ないものばかり。
    語り部の紡ぐ物語1話1話が童話のように幻想的であり現実的であり、美しく残酷で心惹きつけられる。魔物と人間の交わらないけれ

    0
    2024年03月16日

    Posted by ブクログ

    伏線回収が好きな人は絶対好き
    何回読んでも新たな発見があっておもしろい
    相関図や時系列図を作って楽しむのも◎

    0
    2024年03月07日

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