煌夜祭

煌夜祭

770円 (税込)

3pt

生物も住めぬ死の海に浮かぶ十八諸島。〈語り部〉たちが島々を巡り集めた物語を語り明かすため、年に一度、冬至の晩に開かれる煌夜祭(こうやさい)。今年もまた、〈語り部〉が語り始める。人を喰らう恐ろしくも美しい魔物の物語を。夜が更けるにつれ、物語は秘められた闇へ……。第2回C★NOVELS大賞受賞作に書き下ろし短篇「遍歴(ピルグリム)」を収録。

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煌夜祭 のユーザーレビュー

酸の海に浮かぶ十八の島。その一つの島で語り部たちが魔物の物語を語り明かす煌夜祭が開かれます。ストーリーは彼らによる語りで進みますが、その一つ一つが胸の奥にジンとくる魅力があり、どんどんのめり込んでしまいます。話が進むにつれ全てのエピソードが見事に繋がっていくなど、構成力が抜群にうまい!人を食う業を負った魔物の苦悩、それを取り巻く人々の悲劇、そして葛藤しながらも懸命に進み続け、その先に待つ救い…。読了後、思わず目を閉じ、しばし余韻に浸ってしまいました。著者の他の作品も読んでみたいと感じる人は私も含め少なくないはずです。この本と出会えた偶然と生みの親である著者に感謝します!
本作には書き下ろし短編も収録。過去に読んだ事がある方にもぜひ読んでいただきたいです。別途配信中の外伝『煌夜祭前夜』もおすすめです。ぜひぜひ煌夜祭へのご参加を!
追伸:著者あとがきには個人的に非常に力づけられました。ありがとうございます!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    冬至の晩に繰り広げられる煌夜祭。ここで語り部が語るは、18の島々を巡る物語。
    人を喰う魔物と人間の物語が繰り広げられる。物語は恐ろしくもいとおしい魔物の、苦しく切ないものばかり。
    語り部の紡ぐ物語1話1話が童話のように幻想的であり現実的であり、美しく残酷で心惹きつけられる。魔物と人間の交わらないけれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月07日

    伏線回収が好きな人は絶対好き
    何回読んでも新たな発見があっておもしろい
    相関図や時系列図を作って楽しむのも◎

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    Posted by ブクログ 2024年02月09日

    ここ五年以内に読んだ小説の中で一番面白かった。あまり読むことのないファンタジー。残酷でありながら愛に満ちたその世界観。夢中になって読みました。多崎礼さんの小説を読むのは初めてでしたが、他の作品も全て読んでみたくなりました。

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    Posted by ブクログ 2023年12月24日

    すごく好きな雰囲気に包まれたファンタジーだった。もちろん雰囲気だけでなく、物語もとても好き。
    残酷で、切なくて、やるせない、でも優しさと救いが感じられて、読み終えてもしばらくこの世界に浸っていたくなる。魔物とひとと、語り部。表と裏だけではない様々な面を感じさせてくれる物語だった。

    5年ほど前に買っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月09日

    独特な世界観ながらも、はじめの数ページですでに引き込まれる。なんのことだろうと思いながら読み進め、次第に明らかになる物語。続きがあるなら読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    雰囲気は、百物語を想起させる設定。
    夜寝る前に1章ずつゆっくり読んだ。
    ファンタジーにどっぷり浸かりたい気分だったこともあり、ページをめくる手が止まらなかった。

    各章の登場人物のつながりがとてもおもしろかったし、あら?この人はっ…!という驚きが心地よかった。

    魔物が人を喰らう、血生臭く少しダーク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月27日

    外出の共に少しずつ読んだいたのを途中から後悔し始めた。
    この物語は一気に、できれば冬至のころに読むべきだったと。
    今年の冬にまた読みたいと思う。

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    Posted by ブクログ 2022年10月29日

    key word 語り部 ファンタジー 悲しい 愛情

    恐ろしくも美しい、美しい物語。とても面白かった。丁寧に書かれていると思う。私はかなり好きです。どっぷり、ゆっくり深く読みたい人にオススメです。

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    Posted by ブクログ 2022年07月15日

    童話のように語りかけられるような物語
    冬至の夜中、語り部によって語り継がれる人と魔物の物語はどれも興味深く、恐ろしくも優しい
    読み進める事にピースが1つまた1つと埋まり、そして語り部達のことを理解する
    語り部達はただただ小噺を語る者達なのだと最初思っていたが、彼らも物語の主人公であり彼らの見てきた世...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月15日

    久しぶりにとても面白い本に出会った。一気に最後まで読んでしまった。

    濃密なファンタジーの世界にどんどん引き込まれていく。彼らの長い激動の人生を、心が揺さぶられる瞬間を、ずっと隣で見てきたような感覚に陥る。
    相関図を書きながら読めば良かったのと思うが時遅し。
    ああもっとこの本の世界に浸っていたかった...続きを読む

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