【感想・ネタバレ】藍を継ぐ海のレビュー

あらすじ

なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。

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Posted by ブクログ

感動させてやろうとか、温かい気持ちにさせてやろうという下心がない物語で、気持ちが凪いでいく。
登場人物を通して、こんな小さなところまで見つめる視点が温かい。
と思えば目の前のちっぽけなことではなく、広い視野で物事を見せてくれる。
日本なのに、知らないことばかり。
今日も知らない物語がどこかで紡がれているんだろうな。

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2026年07月16日

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5つの短編からなるお話でした。どの話も人の営み、先人の知恵、世界の広さを伝えてくれるもので、心が温まる物語に仕上げられていたと思います。希望を感じられる終わり方になっているのも良かったです。特に『祈りの破片』は涙が止まらなくなるくらい感動する物語に仕上げられていたと思います。良い読書時間でした。

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2026年07月15日

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全国各地の心温まる5作でした。
自分的には北海道の隕石の話と徳島のウミガメの話がとってもよかった。自分もこの先の人生どうしようか何も決まっていないけど、気に入った場所で自分のしたいことをしようと思えた。

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2026年07月12日

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ネタバレ

伊与原さんって
元○○○○だったらしく、
その科学・地学の知識と物語りが
鮮やかに融合して、
心地よく読めました。

地質、生物、天文、地磁気
のことが、下地になっていますが、それが
じょうずに人間ドラマに織り込まれています。
伊与原さんならではの作品だと思います。

装丁のブルーも、タイトルの「藍」とマッチ
していて、綺麗な素敵な仕上がりに
なっています。

五つの物語りは、それぞれ違うモチーフで
一冊にまとまっていますが、
しっくりと まとまっていて、
座りがよい感じです。

私のお気に入は、
表題作でもある【藍を継ぐ海】です。

ウミガメやシャチやクジラなどは、
人間にはわからない磁気を感じとる能力がある事は
聞いてはいました、また、
ウミガメの赤ちゃんが月や星の光りが海に反射して
それを目指して海に向かう生態があるのも
聞いたことがありました。
        (近年の街の光りが、それを邪魔
        している問題も)

  NHKだったかしら?

ですから、とても関心があり、
惹き付けられる物語りでした。

そしてそれを単に解説する話ではなく
登場人物の沙月、佐和、ティム、の物語りとして
とけ込んでいました。

小さな漁村が舞台ではあるものの、とても
大きな、広大な海の舞台のお話しに
してあるのも、

うまいっ!て 思いました。

小さな狭い世界は、
  (閉鎖的な小さな漁村に暮らす、少女沙月、
  姉は、外の世界に出てしまっている
  でも、外には出て行けない沙月)
対して、
大きく広大な世界は、
  海、北太平洋その海の向こうの何万キロも離れた
  カナダ、アメリカ西海岸
  ティムがいた所)

この対比が、この物語を大きく広大に感じさせるのだと思いました。

小さなウミガメの赤ちゃんは、
寂しい気持ちを持つ主人公の沙月の様。でも、

ウミガメが大きな「黒潮」に乗って、広大な海を
渡って行くように、
主人公:沙月の心も、彼女の成長と共に
きっと大きく育って行くと
感じました。そう思いたいです。
  ラストは特にそう締めくくられては
  いませんが。
    (別に漁村から出ると云うことではなくて…)

さらに時間軸です。
この物語りでは、「数百年の」時間の流れで語られています。
 ゆっくりでいい、焦らなくていいと、
佐和は沙月に、伝えます。

この二つに、そこに、この物語りの光りがあるような

気がします。

彼女が、小さな命を本当に大切に想って扱い、
戸惑う姿が、愛(藍)らしかったです。

  トーテムポールのくだりも、興味深かったです。
  昭和の頃は、日本の小学校に必ずありました。
  時代背景の変化で、最近は全く目にする事は
  なくなりましたが、ノスタルジックな想いに
  ひたりました。

その頃のトーテムポールは、
「なんちゃってトーテムポール」だったらしく、
単に異国っぽいからの理由で、明治の頃から普及
していった名残りだったようです。
当時は、それなりに教育的意義はあったのですが、
「二宮金次郎の銅像」も同様です。


  装丁装画の「白い灯台」は、沙月に光を
   あててくれると
    思います。      きっと


【追】☆♡◇○♪
作中の街や浜や、ウミガメ博物館は、
実在のモデルがあるとのことです。

  そして、近年やはり、上陸するウミガメの数も
  激減しているらしいです。

2011.3.11
東日本震災の津波で、
青森県の沿岸の神社の鳥居が流されました。
その2年半後に、オレゴン州で発見されたのですが、
そこには奉納した宮大工の名前が刻まれていました。

アメリカの人達の善意と努力で(募金活動)

  震災から4年9ヶ月後2016年5月に、
  やっとなんとか贈り届けられ
  元の場所に立派に再建されました。

再建から10年がたった今年2026年5月に、
再びアメリカの関係者が日本を訪れて、
記念式典や青少年の交流など、
日米の温かい友情の証しとして、今も大切に語り継がれているそうです。


蛇足、
ずいぶん前に、お祭りで
とった?、ん、買った? ミドリの小さな亀を
しばらく飼ったことが
あります。、、
ケッコウ大きくなるまで。
   15センチくらい)

亀って、臭いです。
  水もすぐ濁るし…

あっ、やっぱりコレ、【蛇足】だわ
        しらんけど。

装丁の「白い灯台」にも、
  実在のモデルの灯台があるらしいデス。


この美しい装画は、
イラストレーター草野さん
です。
他に、伊与原さんの
「月まで三キロ」「八月の銀の月」も、そのようです。

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2026年07月11日

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伊与原さんの作品は自然科学と人の感情が交錯する描写が綺麗なところが好きです。ティムの言う「ハイダ族の考え方」は自分が考える理想の生き方でもあり、共感しかないです。

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2026年07月04日

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全編相変わらずの「適度に科学」も含まれていておもしろかった。伊与原作品への期待値がどんどん上がってます。

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2026年06月29日

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自然が残る日本のあちこちが舞台。
こちらも伊与原さんならではの科学のワンポイントが入った短編5編。

「夢化けの島」
山口県の月島で、萩焼の土「見島土」を探す。
「狼犬ダイアリー」
奈良県の山奥・東吉野村でのオオカミ騒ぎ。
「祈りの破片」
長崎県長与町の空き家で、大量のガラクタコレクションを発見。
「星隕つ駅逓」
北海道遠軽町で隕石を探す。
「藍を継ぐ海」
徳島県阿須町はウミガメの産卵地。アカウミガメを孵そうとする少女。

火山が作った島とかアイヌの言葉が地名の由来とか、それぞれの土地に想いを馳せつつ読めました。
どれも実際にもありそうだな…と思わせる内容で、静かな余韻もよかったなぁ。

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2026年06月14日

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賞もとられたので勝手に長編と思っていたら短編集でした。ひとつひとつが「地域」に根付く何かを大切にしていてとても良かった。勿論小説だし、事実とは違うけど、日本の色んなところを、都会ではなくてもっと隅々までゆっくりみていきたいなと感じる本だった。
しかし1つずつ題材になるものが全く違うんだけど、なんか凄いなぁ。知識量が幅広いんだろうなぁ。小説家の方の力を感じる…。

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2026年05月16日

QM

購入済み

ふぁぁぁ、なんて綺麗なお話なんだろう。いつも読んでる本よりは専門性がちょっと深くて、素人にはいまいちピンとこない部分もあったりしたけど、専門家やその道のプロやそれを愛する人たちの真っすぐな気持ち、熱意がよく伝わってきて胸が震える。たとえ利益などにならなくても、ずっと心の中にあって夢中になれて、時に自分を支えてくれたり突き動かしてくれる原動力になったり、そんなものがあるってすごく幸せだなあ。

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2025年10月15日

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それぞれに繋がりはない独立した5つの短編集。

地質調査で山口県の見島に訪れた、理学部の助教の歩美。
今までの生活に疲れ、奈良県東吉野で心機一転、フリーのWEBデザイナーとして頑張るまひろ。
空き家に光が見えたとの連絡より、空き家内の大量の原爆資料を発見した長崎県長与町役場の小寺。
火球により隕石が落ちてきたと予想される北海道の白滝。その町で郵便局員として働く信吾。
ウミガメの産卵する浜がある徳島阿須町で祖父と二人暮らしをする中学生の沙月。

それぞれの物語に、ジャンルの違う知識が詰め込まれていてそれが圧巻。
それらの知識が物語の鍵となっていて、著者の知識量があるからこその、物語が展開していく感じが面白かった。

個人的には3編目の、町役場の小寺さんのお話が好きだった。
大変な状況下において、未来を見据えて行動した人の強さに感動した。

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2026年07月16日

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短編集だった
海や故郷というか田舎のあたりの話で
ゆったりした気持ち、人間味みたいなものに触れられた気がする

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2026年07月16日

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伊与原新さんの『藍を継ぐ海』を読んだ。消えゆくものへの熱い思いに触れた迷い人が、奥底の根強い葛藤を安易に消化するのではなく丸ごと抱え込んだうえで前に進む一歩を踏み出す…5編の短編それぞれに希望がありそれぞれの人生に朝日が昇る。今、自分もそっと背中を押してもらったような気がしている。

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2026年07月12日

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ネタバレ

土器に関する「夢化けの島」、犬と狼に関する「狼犬ダイアリー」、長崎の原爆にまつわる「祈りの破片」、北海道での隕石に関する「星隕つ駅逓」、ウミガメに関する「藍を継ぐ海」。それぞれ、伊与原新らしく理系の交わった小説だった。特に、「藍を継ぐ海」は佐和の「ウミガメが沙月のようだった」という文章を見て、「別れてしまった姉妹」を思わせる表現に心にじんと来るものがあった。ラストまで読むことができた

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2026年07月02日

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5話収録されている。各話共通して史実から着想されたフィクションとなっている。論理的な展開で説得力があると感じた。地道な仕事や研究、生き方を描いていて良い作品と思う。

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2026年06月13日

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キレイな文章で静かな中に紡いでいく意志が流れている、そんな文章でした。
どの作品も好きでしたが、私は「夢化けの島」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」が良かったかな。

夢化けの島
狼犬ダイアリー
祈りの破片
星隕つ駅逓
藍を継ぐ海

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

伊予原新氏の著作を読むのは3冊目。第172回直木賞受賞作、「科学が私たちを温かく包み込んでくれる」と帯にあるが、まったく違う内容だった。伊予原市は理系の出ということもあり、テクノロジーを主題とした小説も多いが、本書はむしろ日本の地方(田舎)で生活を営む人々の話である。つまり、どちらかというとほっこり系。
5本の短編から成る。それぞれとても読みやすく、意地悪な人も出てこず、さらりとしている。地質の話や、隕石の話や、狼犬の話など。よく調べて書かれているが、ソフトな書き口なので、読み終わってみると案外印象に残らない。
最後のタイトルと同名の短編が良かった。徳島県でウミガメを見守る人々の話だ。ウミガメの生態についても学ぶものがあった。
直木賞はこういう一般受けしそうな作品が選ばれるんだな、と思った。

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2026年06月06日

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5編あるうち、本のタイトルになっている愛を継ぐ海がいちばん心に残った。17年過ごした県の話ということもあり、方言は少し標準化されているものの、沁みた。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蘊蓄を軸にしながらも堅苦しさを感じさせず、知識と物語が心地よく溶け合う短編集だった。

萩焼、オオカミ、長崎の原爆投下後の影響調査、駅逓、隕石、ウミガメ――どれも専門的でありながら、読者の興味を自然に引き寄せる題材ばかりで、読み進めるほどに「学ぶ楽しさ」と「物語を味わう楽しさ」が同時に満たされていく
ほのぼのとした人間ドラマとのバランスも絶妙で、読後には温かい余韻が残った。

特に印象に残ったのは、「狼犬ダイアリー」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」の三編である。

「狼犬ダイアリー」では、オオカミが絶滅に至った背景や、かつて人間が狼と犬の混血である“狼混”を作り利用していたという歴史的事実が紹介される。
これらの蘊蓄がストーリーと並行して語られることで、物語世界に厚みが生まれ、単なるフィクションを超えたリアリティが感じられた。
知識そのものが読み物として面白く、物語と同じくらい楽しめた点が魅力だった。

「星隕つ駅逓」は、駅逓という制度が存在していたこと自体が新鮮で、歴史の一端を覗き見るような感覚があった。
さらに、隣町に落ちた隕石を「自分の町に落ちたことにして名前をつけよう」とする祖父想いの娘の素朴な願いが微笑ましく、心温まる読後感をもたらしてくれた。
知識と人情味がやさしく混ざり合った作品だった。

「藍を継ぐ海」は、生まれたばかりのウミガメが海へたどり着けず、女の子が持ち帰って“ヘッドスターティング”を行うという展開が描かれている。
ウミガメの生態や保護活動に関する蘊蓄は興味深く、最初は「良いことをしている」という気持ちで読んでいた。
しかし、結果的にはその行為が自然の摂理を乱すことにつながり、人間が安易に自然へ手を加えることの危うさを痛感させられた。
知識と倫理観が交差する、深い余韻を残す一編だった。

全体を通して、蘊蓄と物語が互いを引き立て合う構成が非常に心地よく、短編集としての完成度も高い。
読んでいる間ずっと知的好奇心が刺激され、同時に人間ドラマの温かさに癒やされるという、稀有な読書だった。

読み終えた今、強く思うのは「また同じようなパターンの小説を読みたい」ということだ。
知識を楽しみつつ、物語としても満足できる作品は意外と少ない。
この小説はその両立を見事に果たしており、次に読む本への期待まで膨らませてくれる一冊だった。

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2026年05月30日

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その辺の道端の石コロとか、土とか、道路とか、建物とか、そう言ったものをじっくりみていれば深い世界を知ることが出来るのかもしれないと思わせてくれた本。小さい頃に水族館に行って、夏の自由研究に海ガメをテーマとした本を作成したことがあり、先生にちょっと褒められたことなどがふと、記憶に片隅に思い出された。当時すごく興味深くて、自由研究を苦とも思わなかった。忘れてた記憶を思い出させてくれた本。

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2026年05月11日

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科学という土台を通じて、人々の生きていく姿が丁寧に描かれている。各話の舞台をGoogleマップで見つけて情景を思い描きながら読み進めた。「夢化けの島」と表題作の「藍を継ぐ海」が好き。

・夢化けの島(山口の萩焼き):思い直し、原点に立ち返り、自身の再生に臨む2人。
・狼犬ダイアリー(奈良の狼混):やり直す。不器用でも自分なりに、一歩一歩。
・祈りの破片(長崎の原爆。浦上天主堂):教師は死の間際まで瓦礫を収集し、文字通り殉職した。そして神父はその信仰がゆえに、職を離れざるを得なかった。神父の慟哭が辛い。
・星隕つ駅逓(北海道の隕石):父を心から心配する娘と自分の生きてきた土地に誇りを持つ父。そして新しい命。
・藍を継ぐ海(徳島のウミガメ):旅立つ。そして、自分が決めた場所で力強く生きていく。孵化したウミガメの子が海に向かっていく姿に自分を重ねる姉。そして妹も。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

直木賞受賞作。
伊与原さんの作品を読むのは初めて。

日本の様々な風土の中で紡がれる5編の短編集。
自分のふるさとの土地の物語が含まれていたのがびっくりするととともに嬉しかった。
(ただ、あまりに近すぎると「この方言は使わないな~」とか余計なことを思う。)

どの物語も、色々な取材や下調べがかなりされている中で執筆されているのだろうなという印象。
フィクションなのに、ノンフィクションの雰囲気があり、本当に起こったことのように思えてしまった。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

海化けの島
狼犬(オオカミけん)ダイアリー
祈りの破片
星隕つ駅逓
藍を継ぐ海


連作ではない短編集。
時々ちょっとファンタジー感のある理系小説。
全体的に静かで派手な盛り上がりもないんだけど、じんわりいい話だった。

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

すごく理系な、大学の研究を思い出させる緻密な描写。
長崎の話がよかった。無知な石の集積から、徐々に歴史や思いが深まってゆくのがぐっときた

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ウミガメのお話良かった。
好きな場所で生きてけばええんよの佐和さんの言葉良かった。

他の話しはふーんって感じで読んでて特に何も感じなかった私はおかしい、、、?

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

人生の途中で途方に暮れている登場人物たちが、あるきっかけで自分の道を見つけていくハートフルな5編の短編集。特に「祈りの破片」が心に残った。爆心地で破片を拾い集める教師。長崎の街を破壊した爆弾の正体を突き詰めようとする科学者教育者としての意地や好奇心や覚悟をとても尊くて美しいと思った。科学の力を間違った方向で悪用した原子爆弾の愚かさを改めて実感した。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ

短編集で、内容がつながってもいないので、途中で飽きちゃう。最後まで読んだけど、個人的には最初の夢化けの島を長編で読みたかったなぁ。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

人というか感情への入り込みが出来ないなあ、思ってたら科学的なとこを大事に書かれた本だった。なるほど、そう思うと、また面白さが違う。一つ一つ、掘り下げたいとこで終わってしまったので長編を読んでみたい。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

歴史と科学と人間の心に染みる話を融合させる名人だなぁ。全く湿っぽくない文章は科学者の特徴なんだろうか?知らなかった世界を見せてくれる不思議な小説だった。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

過疎の進む町と、岩石、隕石などの岩系の話が3つ。
生物系の話が2つ。
狼の話が一番好きかも。ひ
理系らしい書き口だけど、引き込まれる感はあまりなく…短編だから、仕方ないかな?

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2026年05月14日

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それぞれは読み応えあり、ほっこりする良い話。前半数作は土に関連する内容だったので最後に帰結する連作短編を期待してしまった。個人的には一作目がいちばん好み。

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

理系の視点で地方の隕石やニホンオオカミをテーマにした短編集。ウミガメの話が一番面白かったな。宙わたる教室のような長編のほうがすきだったな。

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2026年05月03日

e3

購入済み

ドラマの脚本みたい

民放の一時間ドラマの脚本みたいな短編が並ぶ。
三編くらいまでは読んだが、どれもあまり合わなかったので途中で読むのをやめてしまった。

女性にとって、仕事というのは恋愛の添え物やきっかけでしかないのかな、などと残念な気持ちになった。

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2026年06月07日

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