【感想・ネタバレ】藍を継ぐ海のレビュー

あらすじ

なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。

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Posted by ブクログ

 びっくりしましたこんな本があったなんて。どの話も素晴らしく感動しました。自分も遙か昔の高校、大学の授業や部活でこんな勉強や体験を一杯しました。理科系小説万歳!  

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

都会の喧騒から離れた様々な土地、歴史や文化を舞台にした短編集。自然科学をベースに物語が構成されており、舞台となる場所も実際に存在する土地であるため、リアリティがあって非常に興味深い。
どの作品も、人の優しさやゆったりと流れる穏やかな時間、そんな日常の中に潜む謎を楽しめる。個人的には「星隕つ駅逓」が最も心に響いた。先祖の代から大事にしていたものが消えてしまう不安、残したいと思う余りに大切なことを見失ってしまう様に共感を覚えた。
登場人物たちは決して順風満帆な人生を送っている訳では無いが、ストーリーの中で新たな1歩を踏み出そうとする様子には勇気を貰える。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

科学や地学等などの知識が面白く、更に繊細な心を持つ人と人とのさりげない関わり方がとてもいい。
伊与原新さんの作品の虜になりそうです。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

直木賞、やっと読めました。それなりの雰囲気があって、丁寧に練られた小説で悪くはないと思います。選評も読みましたがほぼ全員一致での受賞も納得です。でも、荻原浩さんの直木賞受賞作を読んだ時も思いましたが、もっと早くに書かれた作品で受賞すべきだったと思いました。初めて伊予原さんの小説を読んだ時の感動が今も忘れられません。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

伊与原新さんの本は「宙わたる教室」に続く2冊目
本作は藍を継ぐ海を含む5つの短編集で
史実、実在の人物から着想を得たフィクションと説明書きがありました。
たくさんの参考文献や細部まで詳しく調査したからこそこ丁寧な説明で、知識なくとも読み止まってしまうことなく引き込まれました。

(いつでもここに帰ってきてね)のように火が灯っているような温かさや、暗闇の向こうに光がうっすら差し込んでいるような希望がおりこまれているからか、まだ2冊しか読んでないけど伊与原さんの作品はとても好きです。

個人的に今、興味あってハマっているものに関連することもお話に出てきていて、なんといいタイミングでこの本に出会えたのかしら!と嬉しくなったことも覚えておきたい。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

理科系作家による五篇の短編、さすが科学的考察がどの編にも盛り込まされており他の文化系作家のように情緒的に流されるのではなく一粒で二度美味しい作品である、しかし興味深い作品なのに短編で終わらせるにはもったいない気がするもっと膨らませられる物語がある気がする、著者には長編小説を期待する。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

科学という裏付けをベースに、各地の美しい風景が浮かび、地元に住み、守り、大切にしている人の想いが伝わり、あるいはその地域に伝わる想いを大切にしている人の暖かさ。
読んでいて本当に心暖まる本でした。
地元、北海道の開拓の歴史を絡めた『星隕つ駅逓』も良かったし、徳島のウミガメの『藍を継ぐ海』もいいし、長崎の原爆の話『祈りの破片』は涙が出そうになりました。
こういう本をNHKあたりでドラマ、映像で見てみたいなぁと思います。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

少子高齢により過疎化が進みつつある日本。その地方にあるさびれて深い自然。それが迫ってくるような気配を感じてしまいました。

萩焼、狼犬、被爆した資料、隕石、海亀。これらをモチーフにして、様々な人間模様が心の細かい動きを捉えながら語られていく。少し普通ではない?かなりオタク的に何かにのめり込んでいる人を中心にして(何を持って普通なのか?と言う難しそうなことはとりあえずおいといて)。どの短編も、読み終わった時に少し寂しい気分になる。

よく伊予原さんの作品は科学?というか理系の作品だと言われることがあります。でも、「月まで・・・」や「宙わたる・・・」でも感じたのですが、科学的な説明はあくまでエッセンスの一部に過ぎないと思っています(私は)。ただ、そのエッセンスが作品全体にいい雰囲気を醸し出している。エッセンスというかスパイスというか。

そして何よりも、伊予原さんの非常に綿密な事前調査。読んでいる正にその時から、調査の過程がヒシヒシと感じられ畏まってしまいます。SFとは異なっていて作品のストーリーそのものではなく、その調査の過程に(自分では全く及ばない)理系?を感じる。

作品の背景にある事実関係が、「こんな感じかな?」「私はこう思う!」ではなく、理詰めで事実を突きつけてくる。そう感じながらも同時に人間の寂しさを感じてしまう。

理詰めで寂しい雰囲気が心に残る作品でした。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

名作NHKドラマの原作「宙わたる教室」の著者の直木賞受賞作品。
5編の短編からなる。タイトルは5編目。

テーマは陶器の土、オオカミ、原爆遺品、隕石、そしてウミガメ。
科学者らしいテーマに着目しながら、
人間愛も語る。

やはり秀逸はタイトルの藍を継ぐ海。
海亀の海遊に、島を飛び出した腹違いの姉を重ねる。
中学生の自身の未来を重ねる。
海亀が産卵に上がる島の美しさは、想像できないが、想像したい。

それ以外の登場人物、それぞれこだわりがある。
地質に、土に、犬に、長崎の原爆で破壊された浦上天主堂の像に、
隕石の命名に、、、

大きな宇宙と小さな人間の思い。
なんか、大きくて小さくて、いい。

夢化の島 ゆめばけ 
狼犬ダイアリー おおかみけん
祈りの破片
星隕つ駅逓 ほしおつえきてい
藍を継ぐ海

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2026年02月09日

QM

購入済み

ふぁぁぁ、なんて綺麗なお話なんだろう。いつも読んでる本よりは専門性がちょっと深くて、素人にはいまいちピンとこない部分もあったりしたけど、専門家やその道のプロやそれを愛する人たちの真っすぐな気持ち、熱意がよく伝わってきて胸が震える。たとえ利益などにならなくても、ずっと心の中にあって夢中になれて、時に自分を支えてくれたり突き動かしてくれる原動力になったり、そんなものがあるってすごく幸せだなあ。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

徳島県阿須町の海岸のアカウミガメにまつわる物語
アカウミガメは黒潮に乗ってアメリカ西海岸まで行って、そこで大きくなったらまた帰ってくるそうだ
そんなことができるのは、砂に埋まって卵の中にいる時に地磁気(地球の磁場)を感じる能力が備わるから
ウミガメの卵や赤ちゃんははコロコロかわいいからものすごく見たいけど、そっとしておいてあげないといけなかった(放流イベントはよくない)
黒潮って、海の中を流れる川のようにしっかり目に見えるものらい

多くの生き物は住む場所を自分で選ぶからかっこいいな
自分は社会に支えられなければそれができない

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2026年03月21日

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1編目「陶芸と地質学」のコラボ。
伊予原さんの科学と人間関係のケミストリーにいつも魅了される。
自分の知らない世界の扉をいつも開けてくれる。

3編目『祈りの破片』
大坪係長いいこと言う。マニュアルという名の安全な浮き輪でぷかぷか浮いて過ごしている地方公務員が多いことを知っているからこそ、グッときた。
「ただマニュアルがあっても仕方なか。引き継ぐのはマニュアルやのうて、担当者の思いったい。マニュアルに思いが込められとるなら、それば汲み取ってうまかこと運用するとが、地方公務員の腕の見せ所ぞ。」

4編目『藍を継ぐ海』
ウミガメ生態の神秘さに感動。泳ぐ力のない子カメたちは、藻や流木に隠れ、地球の海流に乗って太平洋を何年もかけて渡りきる。
そして大人になって生まれた場所に帰ってくる。「母浜」
沙月も大海原で必死に生き抜いて、また帰っておいで。って心から応援したくなった。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

短編で読みやすかった。最後のタイトルのやつが一番良かった。
個人的に最近短編物を読むと最後に物語が絡まる様な話を期待してしまう。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

自然とそれに惹かれる人間の知識とか執念がきれい。
単なる短編集じゃなくて、知識も得られるし、知っておきたいこと、知らなきゃいけないようなことを教えてくれる。
長崎の話が本当に良かった。
ちょっと読みずらいか、、?となる部分もあったけど、あんまり読まないタイプの短編集で読んでよかったと思う。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

5編の短編小説。
標題の「藍を継ぐ海」と「星隕つ駅逓」が特に好きだった。
短いストーリーに地理的・歴史的広がりや深みを持たせているところがいい。心が温まる話、読み手を応援してくれる話ではあるが、入念な取材や研究を土台にして編まれた小説ということが伺えた。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

短編小説集。お話も面白いけどそれぞれに含まれてるエピソードがよかった。萩の見島の話とか海亀とか。長崎の話はこころに刺さりました

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

様々な土地(地理)や歴史文化、天文や生態など、そこに物語を紡ぐ、山口、奈良、長崎、北海道、徳島等
物語に繋がる事を調べながら読み進めると
より親近感を覚え心に染み入ります。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

古きを知り、新たな夢を持つ話。
正直自分とは縁のない分野の話ではあるのだけど、興味はひかれる。オオカミの話が印象深かったが、他の話も世界を広げてくれるようで面白かった。
科学系の話が多いと聞いていたから、ちょっと気合入れないと読めないかもと思ってたのは早合点だったよ。
ニュースで新しい発見があったよ、研究が進んだよ、と知らされると単純にすごいなと思う。それよりも身近な現象として日常に潜む科学的な物事を掘り下げてくれた感じか。
面白く読めたわ。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

自然科学の知識がなくても物語として十分に楽しめる作品。時代を超えて物事がつながっていく、自然の営みの壮大さに魅力を感じる。そして、その舞台となる各地で暮らす人々の姿が、その土地の風景としっくり溶け合っていてとても美しく、日本のこうした風景は、これからもずっと残ってほしいなと思った。 なかでも、長崎の原爆が鍵となる「祈りの破片」と、ニホンオオカミをめぐる「狼犬ダイアリー」が特に印象に残った。歴史の記憶も、古来から受け継がれてきた自然も、どちらも次の世代へと手渡していかなければならないと気持ちを新たに。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

科学知識は無くても楽しめるが、読んでいていろいろ検索してみたくなった。
狼犬ダイアリー、藍を継ぐ海の2編が好き。
どの話も、ちょっと前向きな気持ちになれるラストでよい。
短編5編だが、それぞれ雰囲気が違うので、読み応えもある。
単行本化にあたり、いくつか改題しているよう。
直木賞。
少し余裕のある時にじっくり再読して楽しみたい。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

 伊与原新さんの作品は昨年初めて読み、本作『藍を継ぐ海』が『月まで三キロ』『八月の銀の雪』『宙わたる教室』に次いで四冊目となりました。
 2026年に入ってからは、これでまだ三冊目です。
 昨年のレビューでは「読むペースが落ちたのは初孫が生まれた影響」と書きましたが、今の時期は単純に“雪かき”が原因です。今日はすでに三度雪かきをしました。12月は例年に比べて降雪量が少なかったものの、1月に入ってからは毎日のように降り続いています。もう雪のない場所へ移住したいと思うほどです。
 『藍を継ぐ海』は、第172回直木賞を受賞した作品で、五つの短編から構成されています。表題作は、徳島県のウミガメの産卵地となっている漁村が舞台です。
 伊与原新さんは東京大学大学院で地球惑星科学を専攻していたこともあり、日本各地の自然や歴史に科学的な視点を織り込んだ作品が多い作家さんだと感じています。科学的な論述が多いにもかかわらず、人間味にあふれている点が、本作の大きな魅力だと思いました。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

ふだんエンタメ小説ばかりの自分には少し乗り切れないところがあった。でも好きな人は好きそうなジャンルだと思う。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

科学の話はやや難解で読み流してしまった箇所あるけど、内容としては心にジンワリとくる話で良かった。東野圭吾のガリレオを優しい物語にした感じ。
短編集で、タイトルにもなっている「藍を継ぐ海」が良かった。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ひとつひとつのお話が独特のテーマで、短編にしてしまうのはもったいないほど。もっともっと深く掘り下げて読んでみたかった。
やはり表題作品は壮大なテーマで、こんなこと本当にあってよいものかと訝しく思えるところもあった。自然の神秘とそれを見守る人間との距離の難しさや、自分の人生になぞらえる主人公には共感できない部分も多かったけれど一番胸に迫ってくる作品だった。個人的には最初の地層のお話も好きだったかな。マニアックなテーマは読んでいて本当に楽しくてわくわくする。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

audibleで。5つの短編が入っている。
どの作品も、自然や歴史の大きな時間の流れの中で、短い人の生とのかかわりをえがいているようだった。人の短い時間では測りきれないなにか、でも、だからこそ大切にしなければならない祈りにも似た何か、がぎゅっと詰まっている感じがした。どの作品にも、自然科学的要素が含まれていて、とっつきにくさを感じる面もあるが、それがあるからこそ、人と自然の営みについて考えさせられ、納得し、自分の足元を見つめているような気分になる。耳から聴いたせいもあるが、広大な自然の中にぽつんと立っているような感覚に囚われる作品だった。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

自然分野の幅広い知識が詰まった小説。

・山口県 萩焼
・奈良県 ニンホオオカミ
・長崎県 原爆
・北海道 隕石
・徳島県 ウミガメ

学びが多い。
短編集なので、それぞれの物語があっさり終わってしまい、感情移入が難しいところ。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

5つの短編集だ。
「夢化けの島」は、山口県沖の見島を舞台にした萩焼の土がテーマの物語。
「藍を継ぐ海」は、徳島県南西部の太平洋側に面した海岸にアカウミガメが産卵に来る設定だ❗️
ここは日和佐の隣町と言う設定で、この見島も日和佐も⛵️ヨットでの一人旅で、たちよった島や港だったので、とても感慨深くおもしろく読んだ‼️

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

地質学をいろいろな地域から学べる小説?

個人的にはわかるようで変わらないマニアックな世界観な気がしました。
地質学って未知な世界でもあるけ知ると面白いと感じます。

個人的には「狼犬ダイアリー」が好きでした。
人間と狼の昔の関係性などなるほどと読みながら感心しました。
そう考えると動物関係の小説が好きなんだなって感じました。

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

陶芸土、狼犬、原爆遺品、隕石、ウミガメと、あまり取り上げられることのない題材をテーマにした5篇の短編。新鮮な切り口で楽しめた。それぞれ、もう少し続きが読みたいなと思わせる余韻があった。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

読み終えるたびに心が整う本、まさにそうだと思った。著者はアイヌのことや隕石のこと、ウミガメのことなど、本当によく調べて書かれたのだなぁと思った。それぞれの場所で、懸命に生きる人たちの物語。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

先日、母校に伊与原さんが来て、「宙わたる教室」の話をしてくれたということもあり読んでみた。短編集なので物足りなかったが、見島土、狼犬、ウミガメ、隕石、長崎原爆の資料、全部が興味深い題材だった

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2026年02月17日

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