あらすじ
なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。
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Posted by ブクログ
山口や北海道など、地域にまつわる歴史が
多く語られていて、
この一冊で色んなことが学べてお得だな~
と贅沢な気分で読ませてもらえました笑
特に印象的だったのが
原爆投下後の長崎で
瓦礫の調査に携わっていた男性のお話です
人にお願いされたわけでもなく、
自分の足で"コツコツと"調査を進め
後世に当時の長崎の記録を残したことに
渋いカッコよさを感じました。
このお話のモデルとなった方が、
広島にある平和記念資料館の運営に関わっていたとのことだったので、実際に資料館の方にも足を運びたいと思います。