小説・文芸の高評価レビュー
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歴史もの特有の文体ではあるが、一文が簡潔に纏められていて読みやすい。その文体もかっこいい。
ミステリー4冠史上初制覇、だったり本の裏のあらすじにも2人の探偵が四つの事件を推理する、と銘打たれていて、かなり謎解きに期待していると、それは満足できないかもしれない。
けれど、物語として、おもしろい。
この本はいつか読もうと思っていて、
積まれたままになっていたが、
2026年3月に映画化されるということでその前にと、漸く読んだ。
あらすじにも書かれているようにこの話には四つの事件があり、そのため、映画よりドラマの方が合うのでは、と素人ながら思っていたが、
読み終わってみると映画も合うのかもし -
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ネタバレ「春の星を一緒に…」
すごく柔らかくて好きな言葉。
三上先生らしい言葉だなぁ。
奈緒が京都の丹後に引越してきて、早7年。
奈緒は家計のために働き方を変えたり、息子涼介は医学部を志望したり、忙しい毎日を過ごしていた。そんなとき奈緒の父耕平がコロナで体調をくじしてしまう。しかしその翌日容態が急変しICUに運ばれ、翌々日に命を落としてしまう。そんなありえないほど急な展開に奈緒や涼介は落ち込むが、三上が2人を優しく包み込むのだった。しかし耕平の亡き後奈緒の兄がお金の無心に来たり、元旦那が涼介の医学部受験のために息子を引き取りたいと言ってきたり…奈緒は踏んだり蹴ったりの日々を送ることに。しかしそんな困 -
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吉田篤弘先生の本はもったいなくて大事に温めて静かに穏やかにひっそりと読むのが常です。この本もまたそうやって今私の手元にあるのですが、これまでのストーリーを編まれた本と構成が違っています。「アリス」「ガリバー」「星の王子さま」「モモ」にまた違った色合いのスポットライトが当てられているステージの舞台袖で篤弘先生が自分を語り、思いを示してくださる。なんと生の先生の声が聞こえてきそうなほど!
そして第2部、「エデンの庭」初めてお目にかかるのによく知っている人たちの登場するおはなし。
あとがきを読んでまた、ため息。
なんと素敵な時間を持つことができたのか、しみじみと余韻に浸ってます。 -
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上巻だけ読み終えた感想
序盤でJAXAが出てきて、
おぉっ!となった矢先に、
各国の宇宙開発機構まで!
そういうプロジェクトよね!
物語は加速度的に
面白さが増していった
事前情報遮断が功を奏して、
この類の話とは思わず
テンションMAXに⤴
映画でもこういう系大好物です!
凄い名作
(あくまで上巻のみ読んだ感想)
でもそれ以上に作者がガチで凄い!
宇宙工学、化学、物理学、
地政学、生物学を網羅して
理にかなうエンタメに昇華しつつ、
ユーモアも抜かりない
こんな事出来る作家が、
はたして地球上に何人いるのかレベル
参りました
昔NHKのBSでやってた
「コズミック・フロント」という
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不妊治療を経ても子を授かれなかった夫婦と、若くして子を授かったが、自分の意思と反して子を離すことになった少女。特別養子縁組で結ばれた、2人の母親それぞれのストーリーが描かれている。
不妊治療を経て、妊娠中の自分にとって、子供を授かること、育てることについて深く考えさせられた。
子供が欲しいとどんなに強く願っても必ず妊娠するわけでもないのに、覚悟がなくとも行為をすれば出来てしまうものでもある。妊娠は奇跡的だし、残酷でもある。
自分が産んだ子だからといって、思い通りになんかならないし、人は抑制された分、反発する。
親になったとて未熟な人間だけども、子供のことを一番に信じてあげられる親でありたい -
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著者の作品は、初読み。
大麻、ビットコインや暗号資産、タイを始め東南アジアを中心とした国際情勢や経済状況、ハッキング、マネーロンダリング、ダークウェブ、等々……。
専門用語がポンポン現れ、読んでいて詰まりそうな用語が現れても、本文内で自然な形で説明される。
専門的知識に明るくない私でもストレスなくスムーズに読めた。そこが非常に丁寧で、著者は読者にかなり優しいと感じた。
さすがにタイを中心とした東南アジアの細かい地理や、食事の全てなどはイメージできず、またそこまで把握せずとも物語は楽しめる。
そして現実に起きた事件、集団や個人の話なども交えて、物語はどんどん進んでいく。某宗教団体や、北朝鮮、日 -
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ブグログでこの作品を登録してる方が多く、ブグログを利用しなければ、出会うことはなかったホラー
小説。
澤村伊智のデビュー作と解説にあった。
ホラー小説ながら、物語の構成が素晴らしく三章に
別れていて各登場人物の視点でぼぎわんという怪異の正体が次第に明らかになっていく。
スピード感のある描写やぼぎわんから逃れられない絶望感がじわじわと伝わってきた。
妖怪についての伝承の描写もあり、京極夏彦の妖怪小説を感じる部分もあった。
最強の霊媒師の姉妹や姉妹と関わる野崎は、これから読む作品にも出る様子。
ホラー小説でここまで上手いと思った作品は、今作が初めてかもしれない^_^ -
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ネタバレ「山月記」と「名人伝」を流れを追って考えると、見えてくるものがある。「山月記」は強い承認欲求で家族も愛も振り捨てて詩作に挑んだ男が、虎(承認欲求の化物)に変化する物語だ。一方、「名人伝」は、社会の誰もが認める名人になった主人公が、老境に至り弓のことすら忘れてしまって死ぬ。ラストには町では主人公の死後、「道具を使っている名人は名人ではない」といった風評のために、道具を隠す名人が増えた、という描写があった。
「山月記」を書いた時、筆者は主人公のように強い承認欲求でもって創作にのめりこんでいたのかもしれない。のちに彼の命を奪うことになる喘息はその時すでに彼とともにあり、彼は命を削るように創作に向か -
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下巻になってやっとこの本のタイトルの意味が腑に落ちた。ここで佳介と、東明とゴッホの生き様が重なる。3人とも周囲の誰からも理解されないし、本人も救われない。どれだけ頭が良くても、東大卒で起業家になって成功しても、絵画や将棋で天才であっても、一般の常識内では生きている感じがしない。燃え続ける情熱と闘いの人生の中で、自分が向きたい方角を向かないと生きていけない。一般の人が理解できない才能を持つ人の人生は孤独で切ない。
最後はオープンエンドだけど、余白に希望がある終わり方でとてもよかった。佳介のプロ棋士としての人生はまだ続く、次の一手がある、って感じがする。この先どうなるのか読書による想像次第だけど
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