小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
亡くなった人の最後のお支度をしてくれるのが納棺師です。この本ではご遺体の損傷が激しい方たちの修復作業と、納棺師たち各々の事情が紡がれていました。
まず、登場人物たちの名前を目次に投影させていることに気づきました。
次に、思わず目を背けたくなるような修復作業の過酷さに向き合う読書になると思いました。
大切な人を失い、自分を生かしていくために作られたこの職場での逡巡する思いはとても重いものでしたが、いつか自分も味わう思いであるかもしれないと思い、目が離せませんでした。
空の移り変わりと同じく、人生も一度たりとも同じではないということ、長いようで、あっという間に終わる人生の瞬間を紡ぎながら生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ台湾料理が食べたくなること、間違いなし!
とにかく、これでもかというほど台湾料理が出てくる。台湾料理は全然食べたことがないので味や見た目は想像するしかないのだけど、めちゃくちゃそそられる。
行ったことないけど、最初から最後まで千鶴子たちと台湾を旅している気分になれる物語。
侵略する側とされる側の友情もテーマの一つ。
立場が真逆でも友だちになれるのか。
『独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはない』
強い言葉、でも本質をついている。
台湾人作家が日本人作家の視点から書いているのが興味深い。こうも日本人の身勝手さを生々しく書けるものなのか。日本人ですら気づかない日本人らしさ。
逆に日本人では -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象深かったのはパヌルー神父の演説の変化。主語が「あなたがた」から「私ども」に変わったことが感動。他人事でなく「我々のこと」なのだと忘れてはならないと思った。
「すでに大病等に悩まされる人は、他の病気からは免除される」というコタールの考えも印象的。
リウーさんは囲いの中の人であると同時に、囲いの「外の人」としての役割も兼ねていたように思う。彼の妻が遠くで療養している、という設定は、「オランの町の外の人の気持ち」も読者に味わってほしかったから与えたものなんじゃないのかなと思った。
てか正体不明の「語り手」、あんたか〜い! 予想がことごとく外れてた。最後のほうで「分かった、この人しかいない! -
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Posted by ブクログ
そのスーツケースを持って1人で旅すると人生が変わる。
革張りの青いスーツケースを手にした女性たちに訪れた転機を描いた連作短編集。全9話。
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アラサー女性4人を中心に、幸運のスーツケースを巡る因縁がおもしろい。ゆるやかなファンタジーではありますが、作りすぎた感がないのは近藤史恵さんのうまさゆえなのでしょう。
各話の主人公となった女性たちには共通点がありました。
それは、「1人で行動できる」というところです。
大人と言っても主要人物は誰も30歳にもなっていない ( 春菜など20歳そこそこ ) のだから、1人ということに不安があってあたりまえだ
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