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自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなければならないメロス。しかし妹の婚礼前夜、新郎の父が殺された。現場は自分と妹しか開けられない羊小屋。密室殺人である。早く首都へ戻りたいメロスは、急ぎこの事件を解決することに!? その後も道のりに立ちふさがる山賊の死体や、荒れ狂う川の溺死体。そして首都で待ち受ける、衝撃の真実とは? 二度読み必至の傑作ミステリ!
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Posted by ブクログ
メロスの半分は正義、もう半分はフィジカル。 まさにこの通りで、悪いことが許せない心優しいメロスと、最終的に筋肉で何でも解決しようとしてしまうメロスのギャップが最高でした。 古代ギリシアならではのエピソードもユニークで、他では味わえない読書体験ができる一冊です。 名前の 〜ス というのほ、男性を表...続きを読むす言葉と聞いて、名前も覚えやすくなりました。 みくのしんさんの「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む」のあとに、本作を読むとより楽しめると思いました。 誰にでもオススメできる一冊、みんなで笑いながら読みましょう。
「走れメロス」のミステリー仕立てオマージュ。 第一章から引用 ”メロスにとって力とは、十里の路を走り抜く脚力と、敵対者を屈させる腕力。つまり、フィジカル。フィジカルである。” この一文を読んだ時、この本のことを理解した。原作からの引用部分と、そこからのちょっとのズレが絶妙で、読みながら爆笑した。メ...続きを読むロスの正義感と、見え隠れする暴力性、行き当たりばったりな部分が存分に誇張されていて、(そんなわけあるか!)とツッコミながらも、(でもメロスだし...)と思ってしまう。 この作品を読む前に、YouTubeでピース又吉さんが「走れメロス」を語る動画と、原作の「走れメロス」でおさらいした。そのおかげて数倍は楽しめたと思う。おすすめの読み方。
こんなミステリーがあるのか!というのが読み始めた第一声。読み進めるたびに吹き出して笑ってしまう作品。
めっちゃ面白い。メロスの二次は数あれど、メロスに推理させる発想はなかったな。そりゃあなかなか辿りつかない訳ですよ。メロスの人間みが増してるのも良い。古代ギリシア舞台のミステリになってるのも味。
名探偵コナンの世界観で考えてもらうと、毛利小五郎が屈強な肉体を手に入れて殺人事件を解決している。 上記を前提にするととても読みやすくなると思います。 文字での表現よりも映像化されるとさらに面白くなりそうな作品。 ムロツヨシと佐藤二朗さん出演で映像化されてたら観に行きます。
めちゃくちゃ笑えるユーモアミステリーでした。紀元前5〜600年前後なのに、見張り番のシフト表とか出てきたり、現代のものがちょいちょい出てきて笑えました。
人からおすすめされて読みました。タイトルからミステリーかと思っていたら、ちょっと違った。 終始バカバカしくて、ずっと楽しかった。原作の文章やセリフも時々挟んであったり、太宰治まわりのネタも盛り込まれていて、全力でパロディするぜ!というサービス精神を感じました。 ひとつ問題があるとしたら、今後本家「...続きを読む走れメロス」を読んだときには、この脳筋フィジカル強強野郎であるメロスがちらついて、その隣にはイマジンティウスがいるんだろうな、ということくらいでしょうか。
タイトルに惹かれて買ってしまった。 コメディ本で、登場してくる人物の名前から面白い。 カタカナの名前は難しいから、覚えやすくて良かった。 それにしても殺人事件に遭遇し過ぎ。
オーディブルにて ちょいちょい本家の文章が入ってくるたびに笑ってしまった。 登場人物の名前が覚えられない私にはピッタリの名付けで最高。でも叙述トリックではないよね笑 オサムスがまんま太宰治で笑ったわー。
名作「走れメロス」の行間を埋めるかの如く、シチュエーションにマッチした殺人事件を配置しているのが巧みだ。本格ミステリとコミカルのバランスが絶妙で、楽しい読書時間を過ごした。映像化するなら、福田雄一監督がピッタリじゃないかなと思った。
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五条紀夫
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