感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月29日
映画『来る』の原作があるの知らなかった。
先に映画から入ったから、どうしても見比べてしまうのだけど、描写も丁寧で物凄く面白かった。
映画では一切名前が出ていなくて、結局あれって何だったんだ???ってなってたけど、原作ではきちんと明記されている。
キャラクターの個性が強いのと、それぞれの章での印象...続きを読むと別視点から見た人物の印象が全然違って、主観と第三者からの目線の書き分けが巧すぎる。
あまり怖いとは思わなかった。面白いけど単純な恐怖度は高くない。
真琴と琴子、名前も揃いだし過去の関係も気になる。
シリーズものらしいので、全部読んでみよう。
Posted by ブクログ 2024年03月29日
ずうのめ人形と同じく、いちばん怖いシーンを頭に持ってきてそこまでのストーリーを丁寧かつ巧みで異臭やべっとりとした血の質感まで感じ取れるような文章に引き込まれ、お風呂に入るのも怖くなりました。
びっしりと隙間なく埋められたホラーで大好きです。
Posted by ブクログ 2024年03月23日
一気読み。
妖怪ぼぎわんの問いかけに答えてしまうと山に連れていかれるという王道民俗学ホラー感。登場人物達の心の隙間を知るミステリ感。両方楽しめ一挙両得でした。ついでにバトル感もあり一挙三得のエンターテイメント。
「ぼぎわん」と言う名前、どこで思いついたのだろうか。秀逸な名前だと思う。
Posted by ブクログ 2024年02月27日
読もう読もうと思いつつ後回しにしてたのに手を出したら面白すぎて一気読み。デビュー作とは思えない完成度。
ぼぎわんの気味悪さもさることながら章の視点人物変換によって事実が歪む構成が巧い。個人的には秀樹のイクメン名刺が刺さったけど、あんな結末にされるとこの憎しみまで意図されたもののようでもう作者の掌の上...続きを読むとしか言いようがない……。ずうのめ人形も読みます。
空き時間の暇つぶしにかるい気持ちで読み始めたのですが、スワイプする指が止まらず、一気に最後まで読んでしまいました。
章が進む毎の読み手への情報の開示がとても巧みで、物語の全体図が徐々に明かされていく様が読んでいて気持ちよかったです。
Posted by ブクログ 2024年01月17日
三部構成で描かれており、それぞれの視点からこの怪奇でおぞましい現象が語られる。
第一章読み終え、第二章に差し掛かったとき、物語がガラリと様相を変えたような気がした。同じ出来事でも、視点が変わることによって全く違う姿がみえてくる。
単なる怪奇、ではなく、人間の恨みの感情が一番恐ろしいのかも…。
さす...続きを読むがです!一気読みでした。
Posted by ブクログ 2024年01月01日
「呼ばれても応えてはいけない。家に招いてはいけない。」この禁忌を破るとそれはくる。 本編は3部の話で構成されているが、怪異×人間それぞれから恐怖を感じた。1部は怪異が知恵をつけながら迫ってくる恐怖。2部は妻が主役なのだが、旦那に対する妻目線での思いが語られる。1部では旦那視点で語られていたため、家族...続きを読む思いな旦那だと見思っていたが、落差が衝撃だった。偶然、身近に同様の人がいたので余計怖い、3部では、呪いも絡み合い、ミステリー要素が加わることで、最後まで楽しませてもらえた。ちなみに、枕元に鏡を置いて寝ています。
Posted by ブクログ 2023年12月24日
ホラー作品が好きで、職場の方からお勧めいただき、読みました!
怖かった…。人や霊など、様々な怖さのホラー作品がありますが、今回のは得体のしれない妖怪のようなものが登場します!話しの進みが早く、読みやすい作品だと思いました^^
夜、1人の時に読むともっと怖いかも・・・。
読んでよかったと思う1冊でした...続きを読む☆彡
Posted by ブクログ 2023年11月22日
2015年 日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作。
身構えるには十分過ぎるが、それに相応しいホラーエンタテインメント。
3章立てて都度 語り手が変わり、その度に物語に対する印象がガラリと一変していく。
ホラー、ミステリー、エンタメの各要素がそれぞれ高いクオリティを持ち、...続きを読む一切ゆるむことがない。
第1章、冒頭の恐ろしさが堪らない。日常のよくある場面が、背筋を凍らせるほどの描写になっている。
これは続編も読まざるを得ない。
Posted by ブクログ 2023年11月08日
再読したけど、やっぱ面白い!
視点が変わる衝撃と謎多き化物の恐ろしさに恐怖
しながらも、サクッと読めちゃう文の読みやすさ!素晴らしいよ、ほんと!
Posted by ブクログ 2023年11月01日
出来事を淡々と追っていくので文学的な余白はないが、その分どんどん読み進められる。
「とにかく敵が手強い」ということが切々と伝わってくる中、お姉さんが心強かった…
Posted by ブクログ 2023年10月29日
主婦が読むと、ついぼぎわんを応援したくなってしまう。
というのは半分冗談で、ホラーなんだけど香奈目線のところでは変な力みを感じながら、「ぼぎわんってもしかしてヒーロー?」とか思ってしまう。
真琴は良いキャラだったな。
面白い。謎の存在になす術なくひたすらに追い込まれていくどこにでもいるようなサラリーマンの男。
家族を守るために探し当てたオカルトライターといわゆる「霊能力者」の女。
話自体も良くあるホラーにありきたりな感じだったのだが、話の運び方がダントツに上手い。「何故」狙われるのか、襲いかかる怪異「ぼぎわん」が...続きを読む何なのか、被害者である田原はそれらが全く解らないままにもがき続ける。
そこからしてもう怖い。細かい所はホントに読んでもらいたいので書かないけれど、登場人物達が抱えている闇が「ぼぎわん」との関わりをより深くしていく。
この作品は映画から観て、何か違うな~と思っていましたが原作は素晴らしかった。
ホラー好きには是非とも読んでみて欲しい。
思わず一気に読み終わってしまいました、もっとじっくり読めば良かったと思います。
近年稀に見る傑作です(※個人の意見です)。
Posted by ブクログ 2023年12月06日
ホラー小説と知らずにw題名に惹かれて読んでみました。
…面白かった。。
序盤から気になる描写、展開があって面白すぎて、仕事終わってから読んだけど、疲れも忘れて最後まで一気読みしてしまった(*´Д`*)
ホラー作品読んでこんなこと言うのおかしいけど…
読んでて心地よかった。いやほんと、まだ読んで...続きを読むない方には、あらすじとかなんにも知らないで読んでほしい。個人的に、ホラー小説には抵抗があったけど、ぼきわんの作者(澤村伊智)さんの本は読み漁りたくなった…
先に映画「来る」を観て、怖くて面白かったけれど何だかモヤモヤしたものが残って、原作を読んでみたら映画より全然怖くてこちらの方が良かったです。
はっきり見えるものより得体の知れないものの方がやっぱり怖いですね。比嘉姉妹のシリーズが続いているみたいなので、他のお話にも期待します。
最初に映画を見ましたが、元々ミステリーホラー要素のある映画が好きで見に行ってみると、役者さんも上手いけれど話しが面白いく、映画見終わり後、すぐに原作を探しました!
原作を楽しみに大事に読んでいましたが、やはり映画の影響もあり同じ内容をなぞるのかと思いきや、細かい描写やクライマックスに成る程に面白さが...続きを読む倍増。
映画とは違う所もあり、映画からの小説で2度美味しく楽しませて貰いました!
キャラクターが魅力的で次回作も是非読みたいです。
映画で見て、ワケわからずネットで検索しても、モヤモヤしたので、本を読むことに決めました!やはり、本が一番ですね!!
昔は、父親に威厳があったのを改めて思い知らされました。
虐待、、、本当に怖いですね。。。
人の心の奥底を見れた気がしましたー。
Posted by ブクログ 2024年05月06日
得体の知れないモノが襲ってくるような怖さで、ホラーでミステリーでアクションな、エンタメ要素盛り沢山の内容でした。
エンターテイメント性が高くて、リズム良く一気に読ませる感じ。盛り上がりのシーンの改行の使い方がうまい。
ホラーマニアが書いた、ホラー愛に満ちた作品という感じで、何ヵ所かなるほどと思う...続きを読むような場面があって少しホラーの勉強にもなった気もしました。
ただ第1章のような圧倒的な怖さがもっと欲しかったかな〜。なので★4つ。
Posted by ブクログ 2024年04月27日
怖かった!ホラー的な要素もだけど、人の怖さも。章ごとに視点が変わって、まともだと思ってた人が恐ろしい一面があったりして、見方が変わるのも面白かった。展開もテンポ良くて読みやすかった。
Posted by ブクログ 2024年03月08日
割と怖かった
映画は見ていないが、キャストはなんとなく知っているのでビジュアルが浮かんできた
最初玄関に来るシーンが1番怖い
後半はもうなんでもありな感じ
ロクな人が出てこないのとお姉ちゃんの五条悟みがすごい
Posted by ブクログ 2024年02月15日
映画『来る』を先に観たけど、原作の方が良い
『来る』は霊能者役の柴田理恵が好きすぎてFilmarksで★5をつけてしまったけど、ミソジニー的な描写が多々あった 原作は家父長制の呪いを描いていて、もしこっちを先に読んで内容を知ってたら、映画の評価は全然違ったと思う
Posted by ブクログ 2024年02月13日
感想
久しぶりにホラー読んだな。ゾクっとする感じ、楽しみました。
返事しただけで来てしまうなんて、なんて理不尽な!そして、警察庁長官に顔パスなんて、琴子凄すぎでしょ。
秀樹や家族の溝にも原因はあるけど、友達の大学の先生も悪意ありすぎだし、全ての元凶が婆ちゃんとは!?
琴子も最初から必殺技使えば...続きを読むいいのと、野崎に自分で身を守ってって結構無責任?最初から言ってよ、と思った。色々ツッコミどころもあり、面白く読めた。
あらすじ
田原秀樹は、幼い頃、祖父母の家にやってきた得体の知れない者に返事をしてしまった。それが全ての始まりだった。
結婚した秀樹は、家族を守ろうと、ぼぎわんのことも調べて必死に努力するが遂にやられてしまう。
次には、秀樹の子供の知沙が狙われる。真琴が守ろうとするがあえなくやられる。元凶は、大学の先生から渡された魔除けならぬ魔導符だった。
その後、真琴の姉の琴子の登場で、秀樹の祖母がぼぎわんを呼び込んだこと分かる。琴子と野崎の必死の抵抗でぼぎわんを撃退する。
Posted by ブクログ 2024年02月13日
【2024年34冊目】
初めてこの作品に触れたのは映画でした。映画を見て「原作を読んでみたい」と思って読んだのですが、映画とは違うストーリー展開であることに少々不満を抱いたのを覚えています。
冒頭から冷やりとさせられる展開が描かれ、第1章では冒頭に行きあたるまでの話が続くのですが、章の最後に味わえ...続きを読むる絶望感は、何度でも記憶を消して読みたいほど。といっても、映像も見てるので、多分10年以上経たないともう忘れられないかもしれません。
第2章で視点が変わって物語が展開していきますが、第1章では見えていなかった事柄が見えるようになり、今作がただのホラーではなく、人間模様の複雑さを書いたお話であることに気が付きます。
そして万を持しての第3章で、いよいよ解決編となるわけですが、ここでも視点が代わり、語り部の人間性が浮き彫りになるとともに物語が終焉に向かって進んでいくのが良かった。
そして、ホラー小説ですから、きっちり怖い。再読で、ある程度お話は覚えてたので耐性もついてましたが、初見だと本当に怖い話だと思います。
シリーズものですが、今作以降はまだ未読なので比嘉姉妹の活躍が今後も見れると思うと楽しみです。
Posted by ブクログ 2024年01月06日
「ぼぎわんが、来る」(澤村伊智)を読んだ。
これはね、すでに映画観てしまっているので、役者さんの顔が脳内再生されてしまうのですよ。
(琴子は格好良かったですね)
基本的にホラー小説は(根が臆病なので)あまり読まないのだけれど、程よい怖さで良かったな。
あっという間に読んでしまった。
『その辺の...続きを読むモノには、これが一番効くんですよ。最近はファブリーズもいいらしいですが』(本文より)
マジ、ファブリーズ買おうかと思ったぞ。
映像化作品とは別ものですね。本作では「来る」と言っているものがなんであるか言っているし、映像作品を先に観た私には納得できるものでした。犠牲者には悪いが自分のせいです。
Posted by ブクログ 2023年12月18日
生徒のおすすめ本。
すごく面白かった!!ホラーだけどミステリ的で、ゾワゾワしながらも続きが気になってページをめくってしまう。
ただ、霊感的なものを呼び寄せるのか、読んだ日の夜に腹を4本の手で触られる感覚があったり赤い顔が浮かんでいたり、、眠れない事態になってしまったので続編読もうか迷う、、、
Posted by ブクログ 2023年11月22日
面白かった!
表紙からして、昔の時代の民話的なものと勘違いして文章読みにくかったらヤダなぁなんて思っていたけれど、現代でした。
躊躇してた時間がもったいない。
読み始めからすらすらと読みやすく、そして一気読みしたい面白さ!
最後の方がちょうど寝る時間になってしまって、何度も居眠りしながら読んだので...続きを読む、話しがごちゃっとなってしまった。
ちゃんと頭がしっかりしてる時に一気読みできれば、もっと良かったはず。
ぞくぞくと心霊のような怖さでないし、ミステリー感覚で読めました。
匿名 2023年02月14日
複数の視点が織りなす民俗学ホラー。
真実は語り手の数だけある、その温度差に恐怖しました。
ホラーにも色んな種類があるが、身の危険をリアルに感じたい読者にオススメ。
私はめちゃくちゃ怖かったです(泣)
映画を見てラストに納得出来なかったので、読んだ。
怖かったが、一気に読んでしまった。
こんな面白い本は久しぶり。
大賞も当然だと思う。
スッキリしました。
ただ映画も、ラスト前までは小説とは全く違い面白いかったのでラストが本当に残念でした。小説とは別物でしたね
Posted by ブクログ 2024年04月24日
日本のホラー映画。いわゆる「Jホラー」が苦手ということで,克服するべく初めてホラー小説に手を出した。構成が面白く,霊媒師という設定が厨二心をくすぐり,最後のバトルもエンタメ全振りという感じだったが,物語のテーマは現実的で,
怖くも面白い。比嘉姉妹が魅力的。
Posted by ブクログ 2024年03月18日
ぼぎわん。響きだけで恐ろしい。
第一章は、ひでき視点。所々に違和感が。読み進めていくと、めちゃめちゃモラっぽいなと。
第二章のかな視点で案の定。あたり。
スキマに入り込む、家庭が明るければ寄ってこないはずと読んでいたが結局そうでは無かったって事で良いんだよね?呼んだせいだよね?それともスキマがあった...続きを読むから見つかってしまったという事なのか。
第三章は解決編だが、先が気になりはしたが結局倒すんだよなぁと思ってしまい…
第一章の最後のパンチが強すぎて、その後が霞んでしまった感じ…ホラーは胸糞系が好きだから倒してしまったら怖くないというか…
最後の知沙の寝言で潜在意識に棲みついているとすると、またこの悪夢がいつか再来する事になる。あの子の中にスキマができた時、あれは復活してしまうのか。そう考えるとジワジワ来るものがある。
とりあえず、これから玄関先で誰かに声をかけられても無視をしなければならないね。あれを知ってしまったからにはもしかしたら探し出されてしまうかもしれないから。
Posted by ブクログ 2024年03月11日
⭐️3.0
一章は秀樹視点で同情していたが二章は妻の香奈視点になったら夫秀樹のクズっぷりが露わになり、その後死んでいい気味だと思ってしまった。
ぼぎわんなかなかしつこかったなぁ。
もう少しストーリーをまとめて欲しかった。
Posted by ブクログ 2024年02月17日
映画版の正体不明な怖さも良かったけど、原作だとそもそもぼぎわんとは何なのかとか何故なのかとかどうなったのかとかがスッキリ書かれてて物語としての満足度が高かった。
Posted by ブクログ 2024年02月11日
以下の順番らしいです。
ぼぎわんが、来る→読んだ
ずうのめ人形→読んだ
などらきの首
ししりばの家
ぜんしゅの跫
ばくうどの悪夢
さえづちの眼
Posted by ブクログ 2024年01月06日
無駄のないすっきりした文体で、とても読みやすかったです。その分、余韻や含みはあまりなく、怖さはあまりありません。
良くも悪くもライト。怖いのが苦手でも身構えずにホラーを味わえるという意味ではおすすめです。
なんて言ってて、ぼぎわん、本当に目の前に現れたらどえらい怖いんでしょうけどね。
でも、そんな...続きを読むいるかいないか分からない妖怪よりも、私は旦那のアホさ加減のほうが怖かったです。
悪気がないのが一番悪い、を地で行く人でした。
悪気のない悪意が呪いを繋いで行くんよ…
ぼぎわん、の、作中での考察は面白かったです。
この「ぼぎわんが、来る」に続けて、柳田國男、折口信夫、水木しげるあたりが読みたくなりました。