あらすじ
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
20260711023
歴史小説と推理小説が化学反応を起こす楽しさを知る。最後の有岡城からの行動に官兵衛が関わったとするのもフィクションとして面白い!
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有岡城攻防戦という史実と、その有岡城です起きた事件を土牢の天才軍士がヒントを散りばめながら解決させていく、フィクションとノンフィクションが絶妙なフュージョンしてて良い。
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歴史物ミステリー
映画で話題になっていたので読んでみた。
史実とフィクションがいい感じでマッチしていて、ショートの物語の積み重ねがラストにつながっていく展開がめっちゃ良かった。
勉強にもなるし、難しい漢字や表現も理解不能までいかないちょうどいいバランス。
映画がどのように表現されているか観てみたい。
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なるほど、段取りめいた丁寧な説明こそが本作の肝要、ということがよく理解った。ミステリ其自体がエポックではないにも関わらず、読んでいてじわりと、しかし確かに体温が上がっていくのは、その造りの精緻たるに因っている。「だがあの男は、得体が知れぬ」と言い切ってしまうのが、悪癖ではと問わらば否むことはできず、確かに野暮と思わないではないけれども、それは決して興が冷めてしまうほどではない。書評を書く場において映画評を書く、というのは殊に場違いだとは思うのだが、これを読んでいて、「なるほど、黒沢清をしてこれを映画化せしめん」としたことには確かに納得をした。風の入らぬ土牢の影のゆらめき、「訳=動機がない」という恐怖、土牢での村重と官兵衛の駆け引きは、あたかも『CURE キュア』における高部と間宮のそれであり、「まさに」であった。しかし、黒沢氏の見えない力への陶酔から来る「動機を省略したがる」という癖と、先にも述べた米澤氏の「段取りめいたほどの丁寧さ」は、存外にも相容れないものであった。なぜなら、御仏の天罰という超人智的なそれに弄されながらも、村重は「選択した」からだ。あらゆる村重の行動には、「話がしたい、話を聞いてほしい」といったごく泥臭く、内的な欲求が通底している。そして、それは官兵衛も同様である。「西へゆきます」。「そうしたことをひとしきり教え諭し」という一見可笑しいで済ませてしまいそうな描写すらも、物語に欠かせないのだから面白い。首の執念。「歴史の上に私たちが在る」という事実に因って、歴史はいかにも現実めいた、真実めいたものと思われやすい。しかし創世神話にせよ、軍記物にせよ、それが物語たるかもしれないということを、私たちは決して否定できない。「天正二年に東大寺で蘭奢待を受け取った奉行に荒木村重がいたという一文はとこしえに残るのだ」という一文はきわめてメタチックで、フィクショナルであるが、このようにいまという現実から「歴史」を語ることでこそ見えてくる現実の惨さがあるではないか。それこそが、この作品が単なる軍記物の域を超越する所以だ。内と外のあわいに明く境目を引くことで、かえって内と外がないまぜになる。土牢が、城全体が、否や戦国そのものが、正しく黒牢なのだ。
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豊臣兄弟を見て、映画の宣伝を見て、気になって購入。とても面白かった。背景事情なども調べながら苦も無く次々読めた。織田に攻められた荒木の苦心。命への執着。事実はどうだったのか、気になってしまう。
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短編の謎一つ一つに際立った爽快さがあるわけではなかったので、孤立する有岡城を一つの密室と仕立て、謎に包まれた黒田官兵衛の幽閉を脚色するアイデアが評価されたのかと思い読み進めていたら、なんてことはない。本番は四章からではないか
千代保のお気持ち表明と官兵衛の内省。
こんなに深い"犯人"の動機と顛末、初めてくらいにみたぞ。
特に千代保の告白。これくらいの深みがあってこそお気持ち表明としてほしい。
いつわりの奇瑞が人を救う。
今の世も然りですよね。
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面白かった。
久々「THEミステリ」な印象。真っ直ぐ「謎が起き、考察され、答えを披露する」の流れを描きながら、導入の語りに立ち返る、そして結末を迎える前にもう一度読み返したくなる、、、そんなエンドレスな構成が心地よいマラソン的感覚。
謎自体はポップでありながら、その裏にはものすごくドロリとしたものが流れていて、それでいて、時代の人や町や城や風景や、、、そういったものがきっちりと描かれていて。
さらには、この大筋のみ語り継がれる「実在した大昔の話」について、その裏で起きた出来事を推測、妄想、創作すること!これこそ二次創作好きにはたまらん要素で、歴史を全く詳しくない自分としては、この全く詳しくないことが悔しいと感じさせる、素晴らしい展開と結末!ワクワクとウキウキが止まらない、とても楽しい読書時間となりました。
映画も楽しみだなー。
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歴史小説とミステリが見事に融合した作品。
各事件の首謀者は見当がついたが、さらに奥深くで動いていた策謀には全く気付かず。そういう意味では気持ちよく騙された。
いわゆる「動機」が史実を踏まえて構成されているので物語に迫力・説得力がある一方、後日談に今度は時代背景を逆手にとった逆転劇が用意されていて、読後は満足感で一杯になった。
この面白さをどう映像化するのか?映画の公開が楽しみ。
直木賞には歴史物が有利
知勇兼備の名将荒木村重が織田信長に叛逆し、有岡城で籠城。籠城中に様々な事件が起きるものの、牢に囚われた名軍師黒田官兵衛が安楽椅子探偵風に謎解きをしていく。歴史&ミステリの直木賞作品で、悪くはない。🏯しかし、米澤穂信の青春ミステリファンとしては、米澤が落選続きの直木賞受賞を狙って、受賞に「有利な」歴史物を、あえて執筆したような気がした。本作は軽妙洒脱な「いつもの」米澤成分が足りないのだ。果たして、受賞第一作は青春ミステリ。ライト文芸ファンの想いが垣間見れる。🏯
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大河でもこの話をしていたので、想像しやすかった
それにしても、なんでこんなに読みやすいんだろう?
なんとなく感覚で理解出来るので没入感があって映像が浮かぶ
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お恥ずかしながら日本史には疎いもので、荒木村重なる武将も初めて聞いたくらいです。なので、史実からの結末がわからなかったのが返って〝ミステリーを読む〟としては良かったのかもしれません(さすがに黒田官兵衛は知ってました)。
連作ミステリーのようでしたが所々なんだかモヤモヤするところがあって(悪い意味ではなく)、読んでるうちに自然と村重の視点に立たされてる感じがし、最後にはモヤモヤが繋がっていきます。
読み終わったら映画を観るつもりでしたが、血や色々なモノが飛びそうなので私には映像は無理と悟りました。
ストーリーには関係ないですが、私にはわからない漢字や言葉が多くて、最初は調べてましたが途中で断念してとばしました。漢検受けようかな、と思いました。
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⭐️3.5
ずっと気になっていた作品。
映画化もされ、今読まねばと思い読み進めるも、分厚いわ読めない漢字あるわでサクサク進まない笑
でも歴史は好きで豊臣兄弟も観ているので、半兵衛の菅田将暉が官兵衛かぁ…とイメージしながら楽しみました。
肝心の内容はというと……面白かった!
けど、史実を全く知らない方が純粋にストーリーを楽しめる気がしましたね。特にラスト。
しかしこの作者の引き出しはすごいな。
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古い言葉遣いや独特の専門用語に慣れず読みづらかったので、映画の相関図を見ながら第一章を読んだ後、映画を先に観た。関係性の把握のために先に一章を読んでおいてよかったし、映画の後に第ニ章から先を読んで、原作で補完できて良かったと思う。二章が自分には難しかったけれど、後半は面白くて一気読みした。
Posted by ブクログ
映画化記念で購入
黒田官兵衛が安楽椅子探偵として有岡城で起きる不可解な事件を荒木村重と解決していく、位の認識で読み進めていたら良い意味で違って驚いた
荒木村重を主人公に据えて、不可解な事件を読み解き何とか籠城を続けていくけれど、徐々に追い詰められ、立ちいかなくなっていく様子が伝わってきてドキドキした
歴史に詳しいとより楽しめそう
Posted by ブクログ
大河ドラマ(「豊臣兄弟」)の荒木村重は、皆を騙し、城を捨てて逃げ出した最悪の臆病者だったけど、こっちの村重は慎重かつ熟慮して動く武将で、解釈の違いでこうも人の印象は変わるものかと感じた。昔ことばで読み進めにくかったが、後半から最後の謎解きにかけては一気読みして面白かった。映画楽しみ。
Posted by ブクログ
歴史の大きな流れは変えず、もしかしたらその陰で起こっていたかもしれない事件がうまく描かれており、ただの歴史小説とはまた違った印象を受けた。
登場人物も、一般的によく語られる人物像からも極端に逸れることなく描かれているため、その描写に違和感を感じることなく読み進めていけた。
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知らない漢字と知らない言葉ばかりで、なんだこれ状態に陥ることが多かったが、意味を調べたりイメージは頭に浮かぶので問題ない。戦国時代ならではの、謎に荒木村重らが挑むという流れだが、トリックがよくできていて面白い。話を聞くだけで解ってしまう官兵衛とそれに頼ってしまう村重。この2人の関係もなかなかに良かった。
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最初退屈なのを我慢して読んでいたが、2章くらいから俄然面白くなった。戦国時代、裏切りは生き残るための必要な戦略だった。筋を通し信を守る者が最後まで生き残るわけではない。だけど現代に生きる我々はそんな結末を期待します。少し報われる。
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最初、読み始めたとき読めない漢字が多くてウッとなったけど時々調べたりしながらゆっくりとどうぞ!時代物だけどミステリー。荒木村重と黒田官兵衛の関係がわかればそれほど難解ではない。犯人はこの人だったか‼️
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黒牢城(こくろうじょう)は、織田信長に謀反を起こし有岡城に立て籠もった武将・荒木村重(本木雅弘)と、牢に幽閉された天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)が、城内で次々と起こる不審死や怪事件の解決に挑む史実に基づく物語。
本日より映画も封切り、早速観てきたので併せての感想です。
小説は正直言って難しかった。500ページもあるし、もちろん言葉も昔の言葉であり、読んでもなかなか絵が頭に浮かばなかった。
城の中で不可解な何人かが死ぬ事件があり、城主の荒木村重が地下牢につながれている菅田将暉演じる黒田官兵衛を頼り、知恵を拝借し解決していくのだが、小説では全くそのトリックが僕にはわからなかった。映画を見れば理解できるかなあと思ったが、映画も事件の再現シーンがあるわけでなく、セリフのみでの説明だったので、個人的に拍子抜けでした。
ただ本木雅弘や菅田将暉の演技は素晴らしく、かなり引き込まれるものがありました。
また小説は有岡城開城により部下たちがどうなり、村重や官兵衛がどうなったか詳細が書かれているが、映画は荒木村重が毛利に援軍を頼みに城をこっそり抜けるシーンで終わり、その後は数行の説明が画面に出るだけであり、多少の物足りなさを感じた。
話は変わるが奇しくも大河ドラマ『豊臣兄弟』では荒木村重はトータス松本が演じており、本木雅弘とのイメージの違いが大きかったなあ。(菅田将暉は黒田官兵衛ではなく、竹中半兵衛を演じているのも笑える)
俳優のネームバリューだけで観にきた人にはなかなか背景がわからないかもしれない。原作を読んでからとまではいかないが、多少、史実を予習してから行かれることをお勧めします。
Posted by ブクログ
昔インシテミルを読んで以来の米澤さん。
この方時代物も書かれるのですね!!
で、そういうつもりで読み進めていたら、
なるほどこれはミステリー(笑)
歴史ものであると同時にミステリー。
よくここまでうまく融合させたなぁと感心しきり。
全体通して最初から最後で暗くて重苦しい。
そして嫌な湿気が作品全体を覆ってます。
なのに面白い。
村重の心理描写が詳しく描かれていることに比べ、
官兵衛の描写は最小限だったのですが、
逆に官兵衛の不気味さや妖しさを際立たせ、
物語の影を色濃くしてるのがよかったように思います。
物語の後に人物それぞれのその後が書いてあるのですが、
史実で知っているのとは違った感覚で
受け止めれますね。
本とは全く関係ありませんが、
丁度今大河ドラマ「豊臣兄弟」で
村重が寝返ったところをやっています。
おかげでドラマとこちらの人物対比も楽しめてよいです。
ドラマの方の彼らは軽いなぁ・・・
実際はわかりませんが(笑)
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面白かった。
物語が進むにつれて、村重が次第に周囲からの信用を失い、自身も迷いや苦悩を抱えていく様子が心苦しい。助けも来ない見捨てられた状況で抗い続けなければならなかった村重を思うと辛い。
戦国時代という厳しい時代を生きる様々な立場の人々の姿も印象的で、乱世を生きる人々の苦悩を感じた。
Posted by ブクログ
私には言い回しが少し難しくて、読み終えるまでかなり時間がかかった。
読んでいる途中で映画も観たんだけど、小説は各章の終わりに残る何とも言えない余韻がすごく好きだった。その余韻が映画では少し薄くなっているように感じて、そこだけはちょっと残念だったな……
Posted by ブクログ
映画を観て、原作を読んでみたくなりました
歴史は不得意なので映画を観ていて、登場人物がイメージできたこと、大河ドラマで歴史的な背景などの予備知識があったので、なんとか読めたかと思います。
(どちらもなければ、途中で断念していたかも)
でもやっぱり長く、読むスピードも上がらなかった。
最終章はよかった。
Posted by ブクログ
有岡城籠城戦を題材にしたミステリー。
有名な史実を巨大な密室ミステリーの舞台に仕上げた発想は面白いと思うが、私には合わなかった。
日頃から歴史を好み、有岡城籠城戦の結末も知っているせいか、作中に置かれたトリックのヒントはすぐに分かったし、結末が分かっている人を没入させるには今ひとつ何かが不足している気がした。
直木賞受賞作だし、黒田官兵衛が探偵役なので期待していたのだが、少し残念だった。有岡城籠城戦をよく知らないのなら、おそらく楽しめると思う。
Posted by ブクログ
幽閉された黒田官兵衛が探偵役という設定がうまい。
ただ、純粋ミステリっぽいというか、登場人物、特に荒木村重配下のキャラクターが分かりにくかった。名前を記号として認識していました。
分量はもう少し短くできた気がするし、設定に比べて謎自体のスケール小さい。
あと、最初の謎は図面が欲しかったです。
限りなく☆☆に近い☆3つです。
Posted by ブクログ
2021年『黒牢城』は第166回直木三十五賞受賞し、4大ミステリランキング制覇と他各文学賞を総なめにしている。戦国時代を背景にしたミステリー小説という斬新な作品である。文中の武士言葉はリズムが良くって読みやすい、時代小説好きには抵抗がなく逆に謎解き要素もあって楽しめる。2026年6月19日には、監督、脚本は黒沢清、主演は本木雅弘で映画が公開された。まだ5日しか経っていないタイミングで小説を読めたのでラッキーだったかな、早速、YouTubeで映画のOPを観る。
不満な点は、黒田官兵衛登場シーンが少ないこと、肝心の謎がショボイことかな。荒木村重の語りメインの小説なので、官兵衛推しには物足りない。黒田官兵衛ならば、司馬遼太郎著『播磨灘物語』がおすすめ。あと追加情報として、2014年NHK大河ドラマで「軍師黒田官兵衛」主演は岡田准一でに放送された。今年は同ドラマで「豊臣兄弟」を観ている。役者は映画で黒田官兵衛を演じている菅田将暉が、竹中半兵衛役であり面白い。それと、事件の謎が解かれ、犯人が分かるのだが...動機も含め、かなり無理があるように感じてしまった。
Posted by ブクログ
米澤穂信の直木賞作品
時代小説かと思いきやかなり現代のミステリに寄せた感じのストーリー。
でも有岡城とか、荒木村重とか登場人物が魅力的で、話も面白かった。いまいち盛り上がりに欠けるというのが気になったポイント。
Posted by ブクログ
戦国時代を舞台にした戦いのミステリー?小説
時代劇系の小説はやっぱりかなり読みにくいのだが、途中から急に読みやすくなり、スピードも上がっていく
謎が解けたり、どうなるのかというワクワクが湧いてくる
全体的に理解するのは多分簡単なんだろうけど、登場人物の読み方が分からないとか文章の読み方が分からないとか無駄な所で力を使ってしまうのが、やはり難しい、、、