【感想・ネタバレ】黒牢城のレビュー

あらすじ

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

何が人を動かすのか。今も昔もそうは変わらない。戦国の世にあっては、それが一国を興し、一国を滅ぼす。歴史に名を刻む将も一人で何かを成し得たわけではない。人を動かし事を成す、そのヒントが垣間見える。

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2026年07月28日

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映画を見て本を手に取る。よく本の方が、映画の方がと言うが、これはこの原作があっての映画と感じ、共に良かったと思う。

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2026年07月26日

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ネタバレ

織田信長に謀反を起こした荒木村重、そして翻意するよう説得に来てそのまま幽閉された黒田官兵衛。その後、城内で起こるいくつかの凶事(現代的に言うと殺人事件)についてこの黒田官兵衛が牢の中から安楽椅子探偵となって推理を展開する時代小説。4篇に分かれているが、結局は全てが繋がり、やがて真相へ。短編であり、長編でもあるこの作品は探偵小説としても存分に堪能でき、また、幽閉自体は史実通りであるため、フィクションを織り交ぜつつ、歴史小説としても極上。この手法でもう数本書いてほしいと思った。

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2026年07月25日

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歴史小説ということで、少し避けていた作品。
映画化するということで読むことにしましたが、面白い。戦国時代ならではの要素が多く、新しいことだらけだった。歴史の知識があればさらに楽しめたのだと思う。

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2026年07月19日

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長かった、久しぶりに戦国時代の小説読んだわ。人が殺されまくる、ホロコースト救いがないわ。荒木村重。戦国は地力体力政治力ゲーム、楽しい人には楽しいけど全体的には不幸

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2026年07月15日

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最初の数十頁は昔の言い回しや時代的背景等が難しくて、なかなかサラサラ読み進められず、挫折しそうになりました。が、物語が進み、事件の謎に直面した村重と捕らえられている官兵衛のやり取り等、推理戦がおもしろかった。
史実にこんな解釈を加えたらこう見えるのか…と感心したし、戦国版「羊たちの沈黙」の様でもあり官兵衛の頭の良さには脱帽。

ラストの少し前まで読み(ラストを知らずに)映画を観たけれど、映画はさすがに本木さんが素敵な村重を演じていて、あれはあれでいいのではないかな…と。
しかし、読み終わった時に、ああやっぱりこうよね…と思ってしまった。人って優しくもあり、怖くもあり…納得のラスト。

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

なるほど、段取りめいた丁寧な説明こそが本作の肝要、ということがよく理解った。ミステリ其自体がエポックではないにも関わらず、読んでいてじわりと、しかし確かに体温が上がっていくのは、その造りの精緻たるに因っている。「だがあの男は、得体が知れぬ」と言い切ってしまうのが、悪癖ではと問わらば否むことはできず、確かに野暮と思わないではないけれど、それも決して興が冷めてしまうほどのものではない。書評を書く場において映画評を書く、というのは殊に場違いとは思うが、これを読んでいて、「なるほど、黒沢清をしてこれを映画化せしめん」としたことには確かに納得をした。風の入らぬ土牢の影のゆらめき、「訳=動機がない」という恐怖、土牢での村重と官兵衛の駆け引きは、あたかも『CURE キュア』における高部と間宮のそれであり、「まさに」であった。しかし、黒沢氏の見えない力への陶酔から来る「動機を省略したがる」という癖と、先にも述べた米澤氏の「段取りめいたほどの丁寧さ」は、存外にも相容れないものであった。なぜなら、御仏の天罰という超人智的なそれに弄されながらも、村重は「選択した」からだ。あらゆる村重の行動には、「話がしたい、話を聞いてほしい」といったごく泥臭く、内的な欲求が通底している。そして、それは官兵衛も同様である。「西へゆきます」。「そうしたことをひとしきり教え諭し」という一見可笑しいで済ませてしまいそうな描写すらも、物語に欠かせないのだから面白い。首の執念。「歴史の上に私たちが在る」という事実に因って、歴史はいかにも現実めいた、真実めいたものと思われやすい。しかし創世神話にせよ、軍記物にせよ、それが物語たるかもしれないということを、私たちは決して否定できない。「天正二年に東大寺で蘭奢待を受け取った奉行に荒木村重がいたという一文はとこしえに残るのだ」という一文はきわめてメタチックで、フィクショナルであるが、このようにいまという現実から「歴史」を語ることでこそ見えてくる現実の惨さがあるではないか。それこそが、この作品が単なる軍記物の域を超越する所以だ。内と外のあわいに明く境目を引くことで、かえって内と外がないまぜになる。土牢が、城全体が、否や戦国そのものが、正しく黒牢なのだ。

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2026年07月03日

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天正6年(1578年)、織田信長に謀反を起こした荒木村重を翻意させるため、黒田官兵衛が織田方の使者として有岡城を訪れる。
村重は使者の官兵衛を有岡城の土牢に一年以上に亘って幽閉してしまう。
官兵衛を幽閉している間、有岡城は信長の大軍団に囲まれていた。
しかし不落の城と呼ばれていた有岡城は、籠城する村重の軍を守り続ける。
その城内で、死に関わる不測の事件が3件起こる。
城主の荒木村重は事件の解決を図るのだが、なかなか真相に辿り着けず、城内の武将たちは疑心暗鬼に襲われる。
八方塞がりの村重は、土牢に幽閉している策士の黒田官兵衛に事件の概要を話し、解決の糸口を探ろうとするのだが、官兵衛は謎の言葉しか村重に与えない。
事件の背景には信長の謀略の可能性があり、有岡城陥落に影響を与える事件なのだ。
策士・黒田官兵衛を通して、なんとか信長の策略の真相を解き明かそうとする荒木村重のやり取りが面白い。

主役は荒木村重と思っていたのだが、物語の最後の最後、真の主役は誰だったのかが判明する。
土牢の中で黒田官兵衛が慟哭しながら流した涙、そして最後に歓喜に塗れて流した涙の違いが見事に描かれていた。
読者は著者が仕組んだトリックに驚くことになる。
直木賞受賞も納得の内容だった。

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2026年07月23日

購入済み

直木賞には歴史物が有利

知勇兼備の名将荒木村重が織田信長に叛逆し、有岡城で籠城。籠城中に様々な事件が起きるものの、牢に囚われた名軍師黒田官兵衛が安楽椅子探偵風に謎解きをしていく。歴史&ミステリの直木賞作品で、悪くはない。🏯しかし、米澤穂信の青春ミステリファンとしては、米澤が落選続きの直木賞受賞を狙って、受賞に「有利な」歴史物を、あえて執筆したような気がした。本作は軽妙洒脱な「いつもの」米澤成分が足りないのだ。果たして、受賞第一作は青春ミステリ。ライト文芸ファンの想いが垣間見れる。🏯

#タメになる

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2025年11月01日

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やっと読み終えた!
最初から歴史物の独特な読みにくさがきて、読めるか?と思ったけど、なんとか読み進め、季節ごとの事件、その間の有岡城の様子に思いを馳せつつ、途中挫折しそうなんだけど、なんだかやめれず、最後の最後で全て回収され、こうきたか!とやられる。
しかし、人の名前が覚えにくい!もう1回読んだら理解できるかな。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

戦国時代の武将がこれだけ情報を集め、分析していることに驚いた。黒田官兵衛の頭のよさ、荒木村重の、将であることの悲哀。ひたすら心理戦。歴史小説ではなく、歴史舞台上のミステリーだった。

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2026年08月08日

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大河だと荒木村重をこんな風に描けないだろうけど、これはこれで凄く面白かった。
もしかしたらこの作品で描かれているように疑心暗鬼で忠臣を信じられなくなり、下剋上や謀反を恐る世が世だったからこそ、信長しかり本作の荒木村重の行動があったのではないか?と思わせられた。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

6/28〜7/5
512ページ
¥1,056(税込)
歴史ミステリーの小説でした。難しい表現や漢字に苦戦しました。しかし、読み終えたときは、とても満足感がありました。モッくん主演で、映画も公開されましたので、観に行きたかったです。
織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で立て続けに起こる難事件に翻弄される。その謎を解くべく、村重は土牢にとらえた知将・黒田官兵衛に協力を求めるが・・・。2人の武将が対峙し、戦国にうねる因果が解ける時、歴史は別の顔を見せる。と、コメント!
ワクワクが止まりませんでした。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

歴史とミステリーが好きな私にとって、この作品はまさに理想的な組み合わせでした。どのように物語が展開していくのか、期待しながら読み進めました。

多くの命が失われることが当たり前の戦国時代の中で、一人の死の真相をこれほどまでに丁寧に推理していく展開には、「そこまで追究するのか」と驚きながらも、気づけば物語の世界に深く引き込まれていました。

歴史小説としても本格ミステリーとしても読み応えがあり、読み終わるのが惜しく感じられる一冊でした。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

織田信長に謀反を起こした荒木村重の話。
計3つの謎と当時の流れを描く著者の技術に脱帽。
意外な展開が続きながらも、登場人物達の信念や誇り、後半の家臣等の懈怠といった心情、全て本人達の視点を通すと納得行く所が多かった。
改めてこの戦の時代の凄さを感じた。
個人的に好きだったのは第二章。
シンプルな謎、意外な結末、そして城全体に不穏な空気が流れ始める様から大きな場面展開に繋がっていたと思う。
自分は歴史全く詳しくないのだが、しっかり文中で簡単な説明がされていてなんとか全体の流れを理解して読めた!
映画も観たい!!

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

唯の歴史小説ではない。そこにミステリーの要素がドッキング。 史実に沿うものがあるのかどうか知らないけど、ハラハラしながら読み進めることができる。 黒田官兵衛はホントにレクター博士だね。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今年公開された映画から本作を知って、所謂爽快ミステリー!という感じではないものの物語終盤の場面に漂う寂寥感が心に残り、村重という人物にはかなり興味を引かれた。今回原作を一通り読んだことで、改めて映画を観に行きたくなった。というか、個人的に原作小説は絶対に併せて読むべきものだと思っている。その順番は人に寄りけりだろうけれど。
まず、わたしは映画鑑賞時に随分思い違いをしていた。村重はてっきり戦乱の世に疲れ果てて、武士というものの在り方に憂いを覚えていたのだと考えたけれど、小説を読むと異なる印象を受けた。業の深い生き様であると自覚しながらも、彼は己の選んだ道に悔いはなく、武士として、荒木としての誇りを全うしようと最後までもがき続けていた。ただ、その過程でいつしか織田に反旗を翻した目的を忘れ、手段であったはずの戦そのものに取り込まれてしまったことに気付いて、それを恥じているのだなと。
(映画はかなり原作に忠実だったので、わたしが捕え損ねていただけでこのあたりもきちんと台詞になっていたのだと思う。一方で、久左衛門に言い放った「天下は犬にでも食わせておけ」という台詞はオリジナルだったようなので、やはり映画の方がどことなく武士という身分を脱いだ‘‘村重そのもの’’にフィーチャリングしていた気はする)
その他にも、家臣や周辺人物の素性及び村重との関係性、更にそこからどう変容していったかを理解出来ると、個々の場面の感じ方が全く変わってくる。特に3つ目の事件に関しては、無辺という人物の立ち位置と如何に武士や民草から重んじられていたかを把握しないことには中々事の重大さが分からないと思った。
そして、原作エピローグにあたる家臣達と官兵衛の末路は映画だと丸々カットされており、やはりこれも踏まえたうえでもう一度観たい。特に官兵衛の独白は、胸に来るものがあったので……。
あと個人的に最後土牢で村重が蜘蛛を逃がしたシーンはすごく印象に残っていて、あの瞬間は千代保の言葉を思い返していたんだなという事が分かって良かった。
総括として、文字と映像の相乗効果によって物語をなぞる度に思い入れが深まっていく作品。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

第166回直木賞受賞作品

500ページ以上の分厚さから、購入してから丸2年積読していました❗️

荒木 村重や黒田 官兵衛の予備知識がさほどなくても、十分に楽しめる時代ミステリー小説

今村 翔吾作品と比較すると、若干読み難さを感じましたが、ストーリーは最後の最後まで楽しく読むことができました❗️

次回は真田 幸村もしくは真田 昌幸あたりで描いてもらいたいなぁー

映画も観てみようかなぁ⁉️

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1章を読んで謎に満足してしまい積んでしまっていた。この度映画化を受けて再読開始
やはり米澤先生は外れがない
真っ当に面白かった

以下ややネタバレ
内容については他の方がたくさん書いてくだかっているのでそれ以外の部分で

米澤先生はストーリーを作る上手さに加えて、読者に親切な文章を書くのが本当に上手いなといつも感じる

今作においても歴史に明るくない読者、歴史物に親しくない読者にも読みやすいような配慮が所々に見られた
たとえばここ
「……月が改まって八月となる。天正七年の八月は、宣教師が用いるユリウス暦ではほぼ九月に当たる。夏は終わった。」
暦は八月になったよ、でもそれは今の9月のことだよ、昔の9月だからもう真夏じゃないよ、
というのを地の文として組込んで違和感のない表現で伝えてくれる
こういう親切な注釈があちこちにある
それゆえ読みやすく、内容がすんなり入ってくるから、内容の面白さが伝わりやすい

また、たとえば第一章
事件に関わった人物をひとりひとり問答する場面で
・誰が何の武器を持っていたか
・どの位置にいてどの順番で駆けつけたか
・誰が何を聞き何を見たか
を、村重の詰問という形で明らかにしてゆき、更に庭を突っ切ることができなかった事実、矢を紐で引いたのではない事実などを明確に述べる
推理をしながら読むミステリー好きが、情報不足により不憫な思いをしないよう丁寧な配慮が、それもまた違和感なく盛り込まれている

今作は歴史物×ミステリーという特殊な舞台において、殊更丁寧にその仕掛けがなされていたと思う
そのひとつひとつに感心しながら読んだ

陰で千代保が関わっていそうなことには薄々気が付きながら読んだが、自念の件などは言われるまで気づかなかったし、その動悸も予想外の角度で、
これが「武士としての視点でしか物事を見られていない村重」には見えない仕掛けにハァーッとなる
インシテミルの時も同じような気持ちになったことを思い出した

そして、村重の軽率な?行動によって官兵衛の子の命運が絶たれたように、
官兵衛の行動によって有岡城の面々の命運が絶たれる、という因果が巡ったラストは面白かった
「そんなつもりじゃなかったのに」の連鎖
切ないし、皮肉

全体的に本当に面白かった
ただ最後…
結局村重が城を出たのがどういう心づもりだったのかだけがいまだに分かっていない…
史実だからと言われればそれまでだが、あの流れで、なぜ、と
滅びの道と分かっていながら、一瞬見てしまった戦場への夢を捨てられなかった、という解釈でいいんでしょうか
読み込みが足りないでしょうか。もう一度読もうかな

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

2021年下半期直木賞受賞作
歴史(戦国)とミステリーのMIXって感じかな
主人公は荒木村重と黒田官兵衛
織田信長から離反した村重が
次々起こる奇妙な事件を解いていく過程で
懊悩し捕らえた官兵衛を頼りにする

最後にどちらが真の主人公なのか?が分かるけど、逆の方が見てみたかったから星▲1

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2026年07月18日

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歴史物は初めてで、言い回しや表現に慣れていないから読み終わるのに結構時間がかかった。

何を信じるか、何を恐れるか。
戦国時代だからこそ納得できる犯人の動機だった。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

まさしく戦国ミステリ! 時代物の固い表現が苦手で、よく知らん単語ばかりでさぞ読みづらいんでしょうね……?と恐る恐る買ったが、会話も多く改行も多く、漢字は確かに多いものの、話はそこまで難しくはない。歴史を知らなくても、立ち位置がわかりやすく、織田信長だけ知っていれば取り敢えず物語にはついていける。

人死にが出たあとは途端にミステリーになり、推理から種明かしまで思わずついて行ってしまうテンポの良さ。そして村重が部下の話し方や性格を分析するたびに、経営者だなあ、苦労してるな……と思わざるをえなかった(笑)
殆ど推理小説として読んだが、戦国時代の思想やそれぞれの立場からの考え方も細かく描かれており、そうだよなあと頷くところも多々あった。小さな島の中でそれぞれの土地が国として戦っているのだから、家の守り方は人それぞれだ……。

ラスト付近のだしの方の長台詞は、まるで祈りのように聞こえる。戦い以外で死ぬ者たちの。生き残ってしまった人々の罪悪感の。
切ないのは、あらゆる犠牲を払っても、どれほど犠牲が出ても、時は移ろいゆくということ。諸行無常を感じずにはいられない。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ読むのに時間かかりました。セリフもそうだけど用語の知識が無さすぎて、え、下知って何?って調べながら読み進め、忙しい時なんて黒牢城開いたら寝るみたいな、牛歩読みでした。でも突然雰囲気の変わったラストは私的にはとても良くて、急に本作が愛しくなりました。とはいえ、ちょっとゴールが果てしなく思えた瞬間がありました。。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

第166回直木賞受賞! ミステリ史に輝く金字塔
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。


ちょうど映画化していたこと、大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見ていてタイムリーだったので読んでみました…が、私にはまだ早かったかも。。
歴史もの独特の読みにくさと、テンポの遅さがあり、まわりくどく感じてしまった。ミステリーとして読んだとしても、トリックがいまいちかなぁ。
そもそも時代背景や当時の環境が頭に入っていてこそ楽しめるのかもしれません。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒田官兵衛の幽閉を安楽椅子探偵とする発想、そして史実をもとに展開させるミステリ、時代背景があるからこそオチが陳腐にならならない作り、とても素晴らしい!面白い作品だった。ただし僕が歴史を全然知らず、かろうじて大河ドラマを見てるからなんとなく分かるところもあるけど、読みにくさはどうしてもある、、、

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2026年08月03日

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有岡城主、荒木村重が怪事件の謎に挑む物語。

映画化された作品ですが、時代小説特有の硬い文章や、スローテンポな展開が合わず、なかなか引き込まれませんでした。黒田官兵衛が魅力的な人物で、まだかまだかと登場を待ち侘びました。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

時代小説×ミステリという自分の中で斬新な設定だったので面白かった。教養がないため、登場人物にあまり馴染みがなく海外小説同様、人名を覚えるのが難しかったが、それでも十分楽しめた。ただ、自分はミステリとして、わざわざ戦国時代を舞台にした作品である必要性を感じなかった。

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2026年07月28日

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ネタバレ

荒木村重の謀反と黒田官兵衛の有岡城監禁、そして、城主荒木村重の逐電。大河ドラマなどでもよく題材に有名なくだりが、ミステリー小説になったと聞いたとき、その意味がよく分からなかったが、読んでみて非常に納得した。
米澤穂信と言えば、『氷菓』シリーズで、それしか読んだこともなかったので、そのイメージが強かったのだが、歴史モノになっても、基本的な物語のエッセンスは変わっていないように感じた。『氷菓』は、高校生の日常の中に小さな謎を発見してミステリーにした小説だったが、今回の『黒牢城』も、「籠城という日常」の中に小さな謎を生み出してミステリーにしていくという点では、とても『氷菓』を思わせるような作品だと思った。
ミステリーにおいて謎は、登場人物たちにとっても非日常的な出来事として発生するのが普通であるように思われる。殺人事件をはじめ、それは、普通は起こらない出来事であり、普通では起こらない出来事であるがゆえに、探偵役によって解決されるべき謎になりうるのである。その点、米澤穂信の作品では、とにかく、謎の作り方が、そこにいる人々にとっての「日常」の中に埋め込まれているように感じる。『氷菓』の中で殺人事件が起こらないのは、それが、高校生の日常ではないからである。逆に、『黒牢城』の中で起こる殺人や手柄首のすり替えといった事件は、籠城という出来事の内にあっては、極めて「日常」的に感じさせられる。

本編は、荒木村重が監禁した官兵衛の力を借りながら城内で起こる様々な不可思議な事件を解決していく物語になっている。ただ、その物語を貫いているのは、視点人物になっている村重ではなく官兵衛の方である。実際、序章も終章も、この物語は官兵衛の登場に始まり、官兵衛が松寿丸と再会するところで終わる。この物語は、官兵衛が「因」となってもたらされる官兵衛の「果」の物語になっている。

こうして官兵衛は、摂津国有岡城に囚われた。
ーー因果が巡り始める。(p21)

ここで巡り始めた因果は、誰にとっての、どのような因果であったか。村重は、官兵衛を生かしたことによって、一人城を抜け出すという武士としての汚名を被ることになった。では、官兵衛にとっては、何が松寿丸と再会するという結末への「因」になっていたのだろうか。
官兵衛は、村重への復讐心から、有岡城の「寿命」を伸ばす手助けをした。それは、果たして最愛の息子と再会する行いだったのだろうか。
この物語を貫いているのは、章題に立てられているような「因果」以上に、無常とでもいったような哲学である。官兵衛の浮沈には、因果応報らしき出来事のつながりはなく、ただ、思いもしない不幸と幸運とが巡ってくるばかりである。
その点、村重の因果ははっきりとしているように見える。官兵衛を救ってしまったがために、官兵衛の思惑の通りに、彼は一人城を抜け出ることになってしまい、歴史に武士としての汚名を刻むことになったのである。
この物語は、因果と無常とが、村重と官兵衛の存在によって対立する物語なのではないかという気がする。官兵衛にしてみれば、松寿丸が生きていたという事実は、天恵のようなものであった。その一方で、村重は、自らの手で行った判断によって、自らの身を滅ぼすことになる。
こうして見ると、因果というものほど、やりきれないものはないように見えてくる。

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2026年07月24日

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民の罰が最も恐ろしいという黒牢城の思想は、現代にもそのまま響く。
制度や権力よりも、人々の信頼が失われた瞬間に組織も社会も揺らぐ。
民心の離反が最大の罰となる構造は、今の世にも確かに通じている。

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2026年07月22日

Posted by ブクログ

オーディブルにて耳読。
史実とフィクションのバランスがちょうどよく読みやすかった。土牢の官兵衛が安楽椅子探偵として城内の事件を解決していく、がメインかと思ったけどそうじゃなかった。
武士の忠義とか美しき散り際とかそんな感動を得られる作品ではなかった。描かれていたのは一人の男の保身とエゴのせいで、何百人もの無実の家臣や女子供が地獄のような虐殺に巻き込まれていくという救いのない悲劇。村重のエピソードは知ってたけどなかなかエグかった。
でも人間らしいな、と言う感想も。悪人とも言い切れず信長のように冷徹にもなれず。


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2026年07月16日

Posted by ブクログ

歴史に疎くて大河ドラマ『豊臣兄弟』でちょうど荒木村重が謀反を起こす回を観てからからこの本を読み始める。それでも読むのに結構時間がかかってしまった。
現代とは全く違う戦国時代の価値観の中でのミステリーが面白かったし、史実を絡めたフィクションは興味深かった。戦国時代を生き抜くのは凄まじく大変で、武士としての誇りを持って生きていたが故に譲れないものがあるのが伝わってきた。

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2026年07月13日

購入済み

•••

人間的な魅力が欠乏している

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2026年02月10日

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