【感想・ネタバレ】黒牢城のレビュー

あらすじ

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。

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Posted by ブクログ

おもしろい。
歴史に明るくない私がこの本を手に取ったのは米澤穂信先生の本だから。
黒田官兵衛の智慧の凄まじさが伝わる。最後の最後で出てきた子息、松寿丸がのちの黒田長政で福岡を栄えさせた人。

織田信長に反旗を翻して有岡城に立て籠もる将、摂津守荒木村重が毛利の助けが来ない局面で起こる様々な難事件に翻弄される話。もうだめだ、開城するしかない、という絶体絶命のタイミングで、土牢の囚人である知将、黒田官兵衛に謎を解くように請う。
“武士の中の武士“ばかりの登場人物たちが交わすヒリヒリするやり取りのなかに、殿への忠誠や家臣への慮りが交錯し、深い尊敬の念も芽生えた。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
時代小説なのになんでこんなに読みやすいんだろう。不思議。スラスラ読み終わってしまった。

村重さん、最初は結構スマートに感じるし、周りの部下を存分に動かして事件解決に取り組むのがカッコいい。
あと一歩及ばず官兵衛に頼らざるを得なくなる。なるほど、羊たちの沈黙なのか。

次から次へと事件が舞い込む村重さんに同情してくる。とともに、こんなに事件解決に奔走していて大丈夫か?とも思う。相手はあの織田信長なので、読者目線はもう絶望しかない。

腕っぷしの側近たちはどんどん死んでいく。戦とは関係ない場所で。なんだこれは。

黒田官兵衛がとにかく不気味。こんなに気味の悪い安楽椅子探偵が唯一話の通じる相手なんて。村重さんがお労しい。

終盤にかけてこの話のテーマが開示されて、なるほど納得したところで終劇。
凄い小説だった。

楽しかったです。読めてよかった。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

最後の50ページが私には面白かった。そこまで読んで良かったなぁと思わせてくれる内容でした。
単なるミステリーでなく、人としての生き方を問われる本だと思う。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

歴史を知らない人でもミステリーとして楽しめる作品。黒田官兵衛による謎解き。読みながら、人物に関して歴史的な視点で調べるとさらに面白くなる。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

読み終えて、強く残ったのは、主人公・荒木村重の「孤独」だった。

村重は有岡城の城主である。殿様であり、多くの家臣を率いるリーダーである。当然、周囲にはたくさんの人間がいる。命を懸けて戦ってくれる家臣もいる。

それなのに、村重は孤独である。

読みながら考えていたのは、「一人で決める」ということの重さだった。

第一章「雪夜灯籠」では、人質である安部自念をめぐる事件が起きる。

村重は自念を殺さないと決めた。しかし、その下知に背き、自念を殺した者がいる。

命令違反ならば処罰すればよい。だが、それほど単純ではない。

敵を殺した味方を処罰すれば、家臣たちはどう思うのか。処罰される者をかばう人間が現れれば、家中に亀裂が生まれるかもしれない。

正しいと思うことを命令すれば、それで終わりではない。

その決断によって、人がどう感じ、どう動き、組織がどう変わっていくのか。そこまで考えなければならない。


第二章「花影手柄」は、高槻衆と雑賀衆の話だった。

城にいるのに、武士として働く機会がない。

すると高槻衆は、自分たちは「無駄飯食い」ではないかと思い始める。周囲にも、彼らをなんとなく疎む空気が生まれてくる。

村重はそれを放置できない。
彼らに手柄を立てさせなければならないと考える。
私は、仕事はやっぱり必要なんだ、と思った。

もちろん、ただ忙しくしていればよいということではない。

人には「自分はここで役に立っている」「自分にはここにいる意味がある」と感じられる何かが必要なのだろう。

ところが『黒牢城』は、そこで話を終わらせない。

仕事を与え、実際に手柄が生まれると、今度は「その手柄は誰のものなのか」が問題になる。

仕事がなければ不満が生まれる。
仕事をすれば評価をめぐって妬みが生まれる。

村重は仕事を与えるだけでなく、人の誇りや嫉妬、評価まで考えなければならない。

組織を率いるとは、ずいぶん難しいことなのだと思わされた。

第三章「遠雷念仏」では、
黒田官兵衛が村重に、村重の命令に命を懸ける勇者も、忠義を尽くす者もいるだろうと言う。
しかし、天下の軍について村重と存分に語れる者は、ほとんどいないとも。

そして官兵衛は、この有岡城で村重の言葉を本当に理解できるのは、自分以外には誰もいないのだと言う。

ここで、村重の孤独がわかった気がした。

孤独とは、周囲に人がいないことではない。
自分のために命を懸けてくれる人がいても、孤独になることがある。

自分が見ているものを、同じ高さから一緒に見てくれる人がいない。
それもまた孤独なのだ。

忠実な部下であることと、よい相談相手であることは同じではない。

むしろ忠実であればあるほど、「殿の御意向は」と考えてしまうかもしれない。

だからこそ、村重は敵である黒田官兵衛のもとへ行く。

なぜ、敵である官兵衛なのか
なぜ村重は、地下牢に幽閉している敵の官兵衛に助言を求めるのだろう。

村重は官兵衛に「答え」を求めていたのではない、
官兵衛に決めてもらいたいわけでもない。

官兵衛は村重に忖度しない。
村重の考えを疑い、ときには嘲弄し、村重自身が気づいていなかった矛盾まで突いてくる。

だから村重は、腹が立つ。
殺してしまおうとさえ思う。
それでも村重は、また官兵衛のところへ行く。

おそらく村重には、自分の考えを自分の外に出して、本気でぶつけられる相手が必要だったのではないか。

「殿のお考えのとおりです」と言ってくれる人ではない。
「本当にそうなのか」と返してくれる人。

官兵衛は、村重にとって、考えるために必要な他者だったのだろう。

若い者が異見を突きつければ、どうなるかわからない。「出すぎた杭は斬られる」という感覚がある。

村重は、
「なぜ誰も本当のことを言ってくれないのか」
と孤独になる。

しかし
「本当のことを言ったら、自分がどうなるかわからない」
と思っている。

上は孤独になり、下は沈黙する。
こうして組織の中から言葉が失われていく。

戦国時代の籠城戦を描いた小説から、現代の組織にも通じるところがある。

第四章「落日孤影」に入ると、村重の立場はさらに苦しくなっていく。

村重が家臣を叱責しても、その意図が伝わらない。
命令する権限はある。
しかし、「殿がそう言うなら」と人を納得させる力が失われつつある。

兵も民も苦しみに投げ込み、当てになるかわからない毛利を待ちながら戦を長引かせている。

最も罰を受けるにふさわしいのは、自分ではないか。

それまで村重は、誰が殺したのか、誰が命令に背いたのか、誰の手柄なのか、誰を罰するべきなのかを考え続けてきた。

つまり、判断する側にいた。

しかし最後には、
「そもそも、この状況を作った責任は誰にあるのか」
という問いが、自分自身に返ってくる。

決める権限を持つということは、結果についても引き受けなければならないということなのだろう。

そして終章で、もう一つ心に残ったものがある。

この物語の人々は、ずっと「進め」と言われ続けているように見える。

武士なら戦え。
手柄を立てろ。
役に立て。
城主なら決めろ。
迷うな。
城を守れ。
前へ進め。

しかし最後に、「進まなくても極楽はある」という考えが現れる。

これを読んで、第二章で感じた「仕事はやっぱり必要なんだ」という思いと、どこかでつながった。

人には、自分が役に立っているという実感が必要なのだと思う。

けれど、
「役に立たなければ、自分には価値がない」
となってしまってはいけない。

仕事があることによって居場所を感じることと、仕事をしていなくても自分の存在を認められること。

その両方が必要なのかもしれない。

決断は、最後には一人でする
一人で決めるというのは、大変なことなんだろう。

村重には家臣がいる。
意見を言う人間もいる。
そして官兵衛という、自分の考えを本気でぶつけられる相手もできた。

それでも最後の決断を官兵衛に委ねることはできない。
自分がどうするのかは、自分で決めなければならない。
相談することはできる。
違う見方を教えてもらうこともできる。
自分の間違いを指摘してもらうこともできる。

しかし、最後の決断と、その結果だけは、誰かに代わってもらうことができない。

それが「決める者の孤独」なのだと思う。

官兵衛は地下牢に閉じ込められている。
考えてみれば、村重も、「城主」「殿」「決める者」という牢に閉じ込められていたのではないだろうか。


なぜ荒木村重は黒田官兵衛の牢へ何度も通ったのか。
ミステリーとしての面白さとは別に、その問いを考え続けさせてくれる読書だった。

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2026年08月15日

購入済み

直木賞には歴史物が有利

知勇兼備の名将荒木村重が織田信長に叛逆し、有岡城で籠城。籠城中に様々な事件が起きるものの、牢に囚われた名軍師黒田官兵衛が安楽椅子探偵風に謎解きをしていく。歴史&ミステリの直木賞作品で、悪くはない。🏯しかし、米澤穂信の青春ミステリファンとしては、米澤が落選続きの直木賞受賞を狙って、受賞に「有利な」歴史物を、あえて執筆したような気がした。本作は軽妙洒脱な「いつもの」米澤成分が足りないのだ。果たして、受賞第一作は青春ミステリ。ライト文芸ファンの想いが垣間見れる。🏯

#タメになる

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

時代小説はこれまであまり手を出したことがなく、苦手意識を持っていたのだが、ここ最近『イクサガミ』、『木挽町のあだ討ち』と楽しく読ませていただいたので、よっしゃ! いっちょ読んでみっか! と軽々しい気持ちでこの『黒牢城』を手に取った。
いやはや、前2作はかなりマイルドな方だったんですね。かなり苦戦しました。当時の言い回しとか言葉遣いとか漢字とかが難しい。それでもなんとなく意味はわかるし、ストーリーも理解できるのはすごい。学のない私にだって読めたんだからみんな読もう!

学生時代の歴史の授業では日本史を選択していてそれなりに得意ではあったけど、教科書レベルの内容しか知らなかったので、合間合間にWikiで武将の来歴を確認しながら読み進めた。
史実に沿った結末へ収束するための因果の空白を独自の展開で埋めるような内容と言えばいいのだろうか? 主人公である荒木村重の行く末についてよく知る歴史好きの方なら垂涎もののストーリーなのかも……。

あとはやっぱり物語のキーパーソンである黒田官兵衛。私も名前くらいは知っている。ゲームの無双シリーズにも出てたし。
こいつはあれだな、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士やな? まさにそんな感じの動きをしておる。ところどころオマージュのような展開もあったりするし、間違いなく意識していると思う。違うのは人間を食べないところくらいか。
もう一人の主人公と言って差し支えはないと思うけど、その割に登場シーンは少なめなので黒田官兵衛が好きでその活躍を楽しみたい! という方はご注意を。

ページも多いし、文章も難しいし、あとものすごく広い部屋の中心に一人取り残されたような静寂の中で淡々と物語が進んでいくところとかもあって、とっつきにくさを感じるものの、スルメを噛むようなじんわりとしたおもしろさのある作品だと思うので、あまり急がずにゆっくり読むのをおすすめします。私もほぼ一週間かかったので、大型連休のときにでも読めばいいと思うよ。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

物語の前提となる序盤の状況説明に少し苦戦したが、最初の謎が提示されてからは一気に読みやすくなった。歴史を背景にしながら、やっていること自体は王道のミステリーで、こちらが疑問に思った点を登場人物も追ってくれるので話についていきやすい。特に、限られた情報だけで真相に迫る人物の存在感が強く、章を重ねるごとに底知れなさが増していくのが面白かった。終盤では、それまで引っかかっていた細かな点が次々に繋がり、歴史という舞台が謎や動機、人物の価値観に必要だったと分かる。最後に救いが残るところまで含めて、かなり満足できた。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

久しぶりに一気読みしてしまいました。関西出身なので伊丹・池田・高槻・茨木など知っている地名が出てきたのこともありますが、非常に面白かった。
黒田官兵衛、凄すぎる!荒木村重もこんなに頭が切れるとは知りませんでした。
時代小説でありながら、現代のミステリーとも思える内容で、新感覚でした。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

戦国時代の籠城の間に起きた事件に絡んだ人間模様が面白かった。
荒木村重と奧さんの間のやり取りも読み応えがあった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

歴史小説はフィクションであり、作者の捉え方で大きく変わってくると思って読んでますが、これは実に面白かったですね

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

よく荒木村重が黒田官兵衛を牢にいれるという設定で、ここまでの作品を書いたな⋯というところは感動

一方で犯人はじめとしたミステリー部分は分かりやすいので最後の方はいまいち盛り上がらなかった

ただ、ラストもラスト、黒田官兵衛が福岡に行くくだりの繋げ方といい、話の構成は面白いと思う

ミステリー作品としてではなく、一つの作品として、面白い部類だと思う。新感覚

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

戦国時代ものでミステリー。歴史ものなのでやはり少し読み難いけど新鮮で面白かった。荒木村重と黒田官兵衛の駆け引き。城内で次々に起こる殺人事件。更にはなぜ織田信長に謀反をしたのか。歴史的なストーリーも入ってるので歴史が好きな人にもオススメです。豊臣兄弟でも荒木村重が出てきましたが、最近、見直されて評価が高まってますね。荒木村重は卑怯者にあらず。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

米澤穂信さんの戦国時代小説だと?!しかも装丁めちゃ好み!で、読んだらやっぱり良き戦国ミステリーでした。
黒田官兵衛とのやり取りもうちょいないのかなー、長いなーと、中盤あたりまでは読んでましたが、最後まで読んでよかった読後感。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

なかなか良かった

登場人物の名前や時代設定の関係で最初は慣れなかったが、途中からすっと入ってきてサクッと読めた。

時代劇もののミステリーって珍しいので新鮮だった

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安楽椅子探偵in戦国って感じ。地続きの短編4つ。それぞれで、この事件を解決しないと城が落ちるって言ってホームズaka黒田官兵衛に頼りに行く割に、解決しても状況が悪化していくのが新鮮だった。ある意味イヤミス?歴史弱な自分にも割と読みやすくてよかった。舞台が地元で土地勘があるからっていうのもあるかもだけど。

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

やっと読み終えた!
最初から歴史物の独特な読みにくさがきて、読めるか?と思ったけど、なんとか読み進め、季節ごとの事件、その間の有岡城の様子に思いを馳せつつ、途中挫折しそうなんだけど、なんだかやめれず、最後の最後で全て回収され、こうきたか!とやられる。
しかし、人の名前が覚えにくい!もう1回読んだら理解できるかな。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

戦国時代の武将がこれだけ情報を集め、分析していることに驚いた。黒田官兵衛の頭のよさ、荒木村重の、将であることの悲哀。ひたすら心理戦。歴史小説ではなく、歴史舞台上のミステリーだった。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

大河だと荒木村重をこんな風に描けないだろうけど、これはこれで凄く面白かった。
もしかしたらこの作品で描かれているように疑心暗鬼で忠臣を信じられなくなり、下剋上や謀反を恐る世が世だったからこそ、信長しかり本作の荒木村重の行動があったのではないか?と思わせられた。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

6/28〜7/5
512ページ
¥1,056(税込)
歴史ミステリーの小説でした。難しい表現や漢字に苦戦しました。しかし、読み終えたときは、とても満足感がありました。モッくん主演で、映画も公開されましたので、観に行きたかったです。
織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で立て続けに起こる難事件に翻弄される。その謎を解くべく、村重は土牢にとらえた知将・黒田官兵衛に協力を求めるが・・・。2人の武将が対峙し、戦国にうねる因果が解ける時、歴史は別の顔を見せる。と、コメント!
ワクワクが止まりませんでした。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

歴史とミステリーが好きな私にとって、この作品はまさに理想的な組み合わせでした。どのように物語が展開していくのか、期待しながら読み進めました。

多くの命が失われることが当たり前の戦国時代の中で、一人の死の真相をこれほどまでに丁寧に推理していく展開には、「そこまで追究するのか」と驚きながらも、気づけば物語の世界に深く引き込まれていました。

歴史小説としても本格ミステリーとしても読み応えがあり、読み終わるのが惜しく感じられる一冊でした。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

織田信長に謀反を起こした荒木村重の話。
計3つの謎と当時の流れを描く著者の技術に脱帽。
意外な展開が続きながらも、登場人物達の信念や誇り、後半の家臣等の懈怠といった心情、全て本人達の視点を通すと納得行く所が多かった。
改めてこの戦の時代の凄さを感じた。
個人的に好きだったのは第二章。
シンプルな謎、意外な結末、そして城全体に不穏な空気が流れ始める様から大きな場面展開に繋がっていたと思う。
自分は歴史全く詳しくないのだが、しっかり文中で簡単な説明がされていてなんとか全体の流れを理解して読めた!
映画も観たい!!

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今年公開された映画から本作を知って、所謂爽快ミステリー!という感じではないものの物語終盤の場面に漂う寂寥感が心に残り、村重という人物にはかなり興味を引かれた。今回原作を一通り読んだことで、改めて映画を観に行きたくなった。というか、個人的に原作小説は絶対に併せて読むべきものだと思っている。その順番は人に寄りけりだろうけれど。
まず、わたしは映画鑑賞時に随分思い違いをしていた。村重はてっきり戦乱の世に疲れ果てて、武士というものの在り方に憂いを覚えていたのだと考えたけれど、小説を読むと異なる印象を受けた。業の深い生き様であると自覚しながらも、彼は己の選んだ道に悔いはなく、武士として、荒木としての誇りを全うしようと最後までもがき続けていた。ただ、その過程でいつしか織田に反旗を翻した目的を忘れ、手段であったはずの戦そのものに取り込まれてしまったことに気付いて、それを恥じているのだなと。
(映画はかなり原作に忠実だったので、わたしが捕え損ねていただけでこのあたりもきちんと台詞になっていたのだと思う。一方で、久左衛門に言い放った「天下は犬にでも食わせておけ」という台詞はオリジナルだったようなので、やはり映画の方がどことなく武士という身分を脱いだ‘‘村重そのもの’’にフィーチャリングしていた気はする)
その他にも、家臣や周辺人物の素性及び村重との関係性、更にそこからどう変容していったかを理解出来ると、個々の場面の感じ方が全く変わってくる。特に3つ目の事件に関しては、無辺という人物の立ち位置と如何に武士や民草から重んじられていたかを把握しないことには中々事の重大さが分からないと思った。
そして、原作エピローグにあたる家臣達と官兵衛の末路は映画だと丸々カットされており、やはりこれも踏まえたうえでもう一度観たい。特に官兵衛の独白は、胸に来るものがあったので……。
あと個人的に最後土牢で村重が蜘蛛を逃がしたシーンはすごく印象に残っていて、あの瞬間は千代保の言葉を思い返していたんだなという事が分かって良かった。
総括として、文字と映像の相乗効果によって物語をなぞる度に思い入れが深まっていく作品。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

お恥ずかしながら日本史には疎いもので、荒木村重なる武将も初めて聞いたくらいです。なので、史実からの結末がわからなかったのが返って〝ミステリを読む〟としては良かったのかもしれません(さすがに黒田官兵衛は知ってました)。
連作ミステリのようでしたが所々なんだかモヤモヤするところがあって(悪い意味ではなく)、読んでるうちに自然と村重の視点に立たされてる感じがし、最後にはモヤモヤが繋がっていきます。

読み終わったら映画を観るつもりでしたが、血や色々なモノが飛びそうなので私には映像は無理と悟りました。

ストーリーには関係ないですが、私にはわからない漢字や言葉が多くて、最初は調べてましたが途中で断念してとばしました。漢検受けようかな、と思いました。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

結末はどうなるかと楽しみにながら読めた。ただいくつか問題が起こりそれを解決するを繰り返すばかりでもあった。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

有岡城に立て籠った荒木村重と、捕らえられた黒田寛平が怪事件の謎を解く、史実をベースにしたフィクション推理小説。
面白かったけど、日本史に疎い私には難しかった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

歴史苦手だし漢字多いし台詞もすっとは入ってこなかったけどなんか読めちゃったからさすが米澤穂信
ストーリーがシンプルに面白いんだなと

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ読むのに時間かかりました。セリフもそうだけど用語の知識が無さすぎて、え、下知って何?って調べながら読み進め、忙しい時なんて黒牢城開いたら寝るみたいな、牛歩読みでした。でも突然雰囲気の変わったラストは私的にはとても良くて、急に本作が愛しくなりました。とはいえ、ちょっとゴールが果てしなく思えた瞬間がありました。。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

第166回直木賞受賞! ミステリ史に輝く金字塔
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。


ちょうど映画化していたこと、大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見ていてタイムリーだったので読んでみました…が、私にはまだ早かったかも。。
歴史もの独特の読みにくさと、テンポの遅さがあり、まわりくどく感じてしまった。ミステリーとして読んだとしても、トリックがいまいちかなぁ。
そもそも時代背景や当時の環境が頭に入っていてこそ楽しめるのかもしれません。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒田官兵衛の幽閉を安楽椅子探偵とする発想、そして史実をもとに展開させるミステリ、時代背景があるからこそオチが陳腐にならならない作り、とても素晴らしい!面白い作品だった。ただし僕が歴史を全然知らず、かろうじて大河ドラマを見てるからなんとなく分かるところもあるけど、読みにくさはどうしてもある、、、

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

有岡城主、荒木村重が怪事件の謎に挑む物語。

映画化された作品ですが、時代小説特有の硬い文章や、スローテンポな展開が合わず、なかなか引き込まれませんでした。黒田官兵衛が魅力的な人物で、まだかまだかと登場を待ち侘びました。

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2026年08月02日

購入済み

•••

人間的な魅力が欠乏している

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2026年02月10日

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