ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    『シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット』
    白水uブックス

    ヴェローナという街で、敵対する家に生まれたロミオとジュリエットは、出会った瞬間に互いの運命を直感し、禁じられた恋へ踏み出していく。
    周囲の憎しみと誤解が二人を追い詰め、密かな結婚はやがて悲劇の連鎖を呼び込む。
    若さゆえのまっすぐさと、世界の残酷さがぶつかり合い、二人の選択は誰にも止められない流れとなる。
    物語は、愛が憎しみの歴史を終わらせる力を持つことを、皮肉にも“死”を通して示す。
    シェイクスピアの中でも、最も純粋で、最も痛ましい愛の物語として読み継がれている。

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    2026年06月16日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    ネタバレ

    再読。忘れてた、これ大好きなんだった。「重力ピエロ」に並んで、伊坂先生作品の大傑作。「アヒルと鴨のコインロッカー」ってタイトル意味不明と思ってたのに、読み終えると納得、むしろこれしかない。一人残されてしまったドルジの琴美と川崎に対する思いが端々に溢れていていじらしくて堪らない。小さいけれど大切な願いや秘密を神様にもバレないようにそっと守ろうとする。秘密の方を閉じ込めるんじゃなくて、神様の方を閉じ込めるそのやり方が切ない。生まれ変わっても3人にはまた出会ってほしい。不器用で美しくて宝物のようなお話。

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    2026年06月16日
  • 羊と鋼の森

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    "その辺に漂っていた音楽をそっとつかまえて、ピアノで取り出してみせているみたい"ってどんな音だろう。

    文章の表現がとても綺麗。
    登場人物はみんな繊細で、環境や雰囲気、どうしようもなくなるときの気持ちがすっと入ってきて共感できる。

    また改めて読みたい。

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    2026年06月16日
  • ボタニストの殺人 上

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    ネタバレ

    ワシントン・ポーシリーズの第5作
    シリーズを経るごとにページ数が増えていって、遂に上下巻になった。威圧感はあったものの、実際読んでみればむしろこれまでよりも読みやすくて上巻はあっという間に読めた

    これまでの策謀を巡らせに巡らせた犯人による重大事件とは一風変わって、ドイルに容疑がかけられた事件の方は密室殺人になっていて、その辺はポピュラーなミステリになっている。でも捜査すればするほど謎が増殖するのはやはりワシントン・ポーのシリーズだなって思った

    随所随所に日本(西表島、フグ)が出てくるけど、果てしてどういう関わり方をするのか気になる
    意外とドイルこういう状況だと弱気になるんだなって面白かった

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    2026年06月16日
  • ラブコメ

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    生きるぼくらを連載する事をきっかけに原田マハさんが挑んだ米づくり、しかも自然農。
    自分も畑をやっていて、自然農に興味はあるけど、有機無農薬どまり。
    米づくりも楽しそうだと思いつつ、大変そうの方が勝ってしまう。

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    2026年06月16日
  • マリアビートル

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    殺し屋シリーズ第2弾のこちら
    グラスホッパーに出てくるキャラが登場するので熱い
    新幹線の中という閉じられた空間の中で話が展開するのか?と思いきや、さすがの伊坂幸太郎で最後まで次が気になる構成に
    王子という中学生のキャラに終始いらいらしますがまあ…

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    2026年06月16日
  • ダクダデイラ

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    怖い話集(短編寄せ集め)
    ただ、たまーにこの話とこの話は繋がっている…?となる部分があり、最終話を読んだらもう一回読みたくなる本でした。
    結構グロいのでグロ苦手な人は注意!

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    2026年06月16日
  • 残月記

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    最高。今まで読んだ小説の中で一番というレベル。これぞ創作と思わされた。根底にあるのは筆力の高さで、それがあるからこそここまでの異世界を創り上げられるんだろう。異世界の中の異世界なはずなのに描かれる愛は普遍的で身近で、表題作の最後は涙なしに読めなかった。

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    2026年06月16日
  • 本日は、お日柄もよく

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    『選挙って、ちょっと面白いかもしれない』
    政治物としても、恋愛物としても、言葉の教科書としてもいろいろな楽しみ方ができる。
    軽率にもスピーチしてみたくなってしまった。
    この本が書かれてから10年以上経ってるのに今の日本の話かと思った。
    選挙のスピーチの準備って回りくどいことや無駄なことが多くて戦争みたいだと思った。
    立候補者の本心がどこにあろうと、良いように聞こえることしか言わないから悪いところは探さないと分からず、有権者も賢くいないといけない。
    本心を見抜き、自分の考えに近い人や政党に投票ためにも自分で考え取捨選択する力が必要だと思った。
    スピーチライター頼まれた人がその政党の政策に反感を持

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    2026年06月16日
  • 雷と走る

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    犬という生きものは、いったいなんなのだろう。
    絶対に裏切らない愛情をくれて、深い信頼関係を築ける存在。
    それでいてあくまでも獣であり野生を宿す生きもの。

    虎と名付けられた大型犬と暮らした主人公まどかは「あれが、あれこそが愛だったと確信している。虎は、私が所有した唯一の愛だった」「大人になったいまでも、虎以上に信じられた存在はいない」と、語る。

    千早茜さんの文章は、自分がその場にいるかのような体験をくれる。
    その文章で描く犬たちの姿が、鮮烈なアフリカの情景の中で生き生きと躍動する。
    犬好きの私にとってはたまらなく魅力的だった。

    物語は子どもの頃のアフリカでの日々と、32歳の現在の日々が交互

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    2026年06月16日
  • イラク水滸伝

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    本友から随分前に面白いと聞いていた。でも実物は凄く分厚い(500頁弱)し、しかもイラク。ターバンの人達?過激派イスラムの国?位の認識のどうしたってテリトリー外なのだが、高野さんのXを見てこの人の書く本是非読んでみたいと思ったのがきっかけ。

    傑作と言って間違いないかと。

    読んでるそばから面白くそのエネルギーは最後まで続く。私の知らないイラクのお話が超展開されていた。

    探検、探究譚という感じだろうか。
    チグリス川とユーフラテス川の交わる大湿原地帯(アフワール)をタラーデ(三日月型の梃子ぎ船)で巡りたい
    という最終ゴールに向かって本当に紆余曲折の記録だ。

    面白いのは、旅の前の準備からだ。

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    2026年06月16日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    ドラマ仕立てなストーリーでしたがなかなか面白かったです。重たいシリアスなバレーではなくて公演までを少しポップにかかれていて読みやすかったです。仕方がないのかもしれませんが、名字と名前のどちらもで同じ人物を呼んでいるので少し入り込みにくかったですかね。
    でも、引き込まれて一気によみおわりました。
    おすすめです。

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    2026年06月16日
  • さくら

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    260608〜260616

    どハマり。
    p.309以降はとにかく泣いた。
    p.386以降のミキの独白もとにかく刺さる。
    こんなにも人間の綺麗で汚くて表面的で根っこの部分を芸術的に表現するものはない。

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    2026年06月16日
  • あと少し、もう少し

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    どの登場人物の話も心が揺れて、何度もじんわり涙が出た。

    駅伝を通して、それぞれが自分自身と向き合い、悩み、成長していく。
    誰もが何かを抱えながら一生懸命前に進もうとしていて、その心の揺れがとても印象に残った。それぞれの置かれてる状況や立場から、それぞれの思いに共感して涙して、心に響いた。

    襷を繋ぐだけでなく、想いや努力も繋がっていくようで胸が熱くなる印象深い作品だった。

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    2026年06月16日
  • 金田一耕助ファイル9 女王蜂

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    本作を初めて読んで、その面白さもさることながら、先に観ていた市川崑監督の映画が原作の面白さを全く崩すことなく実に見事に映画の尺に収まる脚本に改編しているのに驚かされた。むしろ原作の方をやや冗長気味に感じてしまうくらい。原作に無いお茶会シーンも見事だった。

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    2026年06月16日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    首相暗殺の犯人に仕立て上げられた元配達員青柳の逃走劇。
    生き延びていて本当によかった、!
    その生き延びている事実を大事な人たちに伝えに行く時の伝え方が伝えられた当人にしか分かり得ないやり方で、よかった。
    1人の何の罪もない人間が濡れ衣着せられて、最後には顔も変えざるを得なくて、周りの大事な人達が亡くなって、喪失感のある読後感になってもおかしくなかったのに、ほわっと温かい気持ちになった。味わったことのない読後感だった。

    逃走経路や手段が実生活に即していて緊迫感とリアルさがあった。参考文献を見た感じからしても、本当にたくさんの本を読んで、その道のプロに話を聞きに行っていて、作家さんてすごいなぁと

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    2026年06月16日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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     一応はミステリに分類したけれど、ファンタジーあるいはSFにも分類できそう。舞台は、神聖カナム帝国の辺境。雨期になると、東の海から巨獣リヴァイアサンが上陸を試みてくる。それを防ぐために帝国は三重の環状防壁を築き、さらに海岸線近くに臨海防壁を築いていた。そして人と資源を軍団につぎ込んで国を守っていた。このへんの設定は、『進撃の巨人』を思わせる。もしかすると、作者は読んでいたのかもしれない。

     そして、上陸を阻止した巨獣の死体から流れ出した血がしみ込んだ土地からは、変異した植物が生えてきた。これらの植物の不思議な力を利用して、動植物を<生体改変>している。これは人間にも応用されている。主人公ディ

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    2026年06月16日
  • タイム・アフター・タイム

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    純愛。
    真っ直ぐで純度の高い恋愛小説です。

    登場人物の誰もが、大切に思う人のためにそれぞれの間違いをします。
    それでも、その人の為になら間違えられる、間違ってもいいと思える愛も確かにありました。

    誠治とチャンプのシーンがグッときました。

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    2026年06月16日
  • 方舟

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    中盤以降は読む手が早まった!!

    正直、こんな密室に閉じ込められて殺人も起きているこの空間で、こんなに落ち着いていられるものかと思ったが。

    推理もの特有の「犯人はこの人かな」でなんとなくわかり、へーという感じだったがラストのエピローグで絶望へ真っ逆さま。

    「愛する誰かを残して死ぬ人と、誰にも愛されないで死ぬ人と、どっちが不幸かは、他人が決めていいことじゃない」

    「愛する家族がいるから、恋人がいるからと命乞いをする」

    命の重みは愛されている数ではない。
    命の重さは皆平等。
    犯人の命の重さも平等か?

    自分がその場にいてあのラストだったら精神が持たないと思う。

    普段ミステリーはあまり読

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    2026年06月16日
  • 夫婦茶碗

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    めちゃくちゃ笑って細かいことがどうでも良くなった。筒井康隆の解説にあるとおり「常識があるからこそ、どこからが非常識であるかが判断でき、だからこそ、非常識が描けるのだ」

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    2026年06月16日