小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレシュレディンガーの密室、扉を開けるまで中の人間の生死がわからない。
新しいタイプのミステリーで、面白かった。
普段あまりミステリーは読まないけど、これからハマりそう読んでるとドキドキする。
物語の出発としては、主人公の匠が妹に大事な話があると言われ、山中の研究所に呼ばれたところから始まる。遺伝子系の研究をしている研究所で、いろいろな気体などを使った実験等もしている。端折るが、大雨が降り土砂が崩れ、妹の美雨と桐谷円香が1階に閉じ込められ、また毒ガスが老化に充満した。つまり、扉を開けたら2人は亡くなるが、開けなくても中にガスが充満している可能性がある、という2つの状態が共存、つまり、完全にシュレ -
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「人生の面白さってものは、出世や月給にあるんじゃない。お前が思っているよりずっと複雑で意外性に溢れているんだ。
世の中には治せない病気が山のようにある。けれども癒せない哀しみはない。
幸福と快楽とは、とても似ている部分があるが、実際は異なるものだ。
エピクロスが主張している快楽の本質は、何よりも『精神の安定』のことなんだ。」
仏教で言うところの、八風におかされぬを賢人というなり、に通じると思う。
「良かれと思って進んだ道で、かえって患者さんを苦しめてしまうこともある。治すことだけが幸せな人生とは限りません。進むにしても、立ち止まるにしても、覚悟というものが必要です。
人を救うのは医 -
Posted by ブクログ
江戸時代という男社会の中で、女性の生理用品の開発に命を懸けた主人公・鞘音の奮闘に深く感動しました。
当時「穢れ」と忌み嫌われ、誰も顧みなかった女性の苦痛に光を当てた鞘音の道は、過酷そのものです。侍としての立場や世間の偏見、失敗の連続という逆境に晒されながらも、彼は洗って何度も使える木綿の工夫や吸収材の開発に愚直に向き合い続けます。周りから冷笑を浴びても「名もなき者の痛みを救う」という信念を曲げず、泥まみれになりながら前へ進む彼の姿は、まさに暗闇の中で静かに咲く月下美人のような美しさと力強さを持っています。
時代の常識に抗い、理不尽に立ち向かい続けた鞘音の覚悟は、侍の「強さ」とは誰かを倒すこ -
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「ハックルベリーフィンの冒険」で感じたジムの印象が見事に覆りました
「ジェイムズ」は奴隷としてのジム(ジェイムズ)自身の目線で描かれた物語です
優しく思いやりに溢れ家族思い
ハックにも良き影響を与えるジム
人間性はそのままに
奴隷特有の卑屈さ臆病さ愚かさは白人たちに対する黒人たちの強かで賢明な処世術だったことがわかりました
怒りを抑え
知的好奇心を抑え
賢明さを悟られずに
存在感を消す
言葉も行動も奴隷仕様に仕立てている黒人たち
白人たちは実はそんな振る舞いの黒人たちの掌の上で転がされているのでは?と思わせる
その屈折した思いは、
奴隷として生きる彼らのささやかで唯一の抵抗のように思えま -
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ネタバレ展開が早くて、文章もうまくわくわくしながら最後まで読んだ。
この著者悪い夏に続いて面白かった。
最期終わり方はごちゃごちゃっと進んだが僕はこんなのも好きだ。
<書評より>
結婚アドバイザーを務めるシングルマザーの亜紀は、
クレーマー会員とトラブルを起こして以来、悪質な嫌がらせに苦しんでいた。
息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐される。
担任の祐介は対応に追われる中、
クラスの秀才・莉世から推理を聞かされる――「あの女ならやりかねない」。
その後莉世も何者かに襲われ意識不明に。
亜紀と祐介を追い詰める異常犯罪の数々。
街に潜む“化け物”は一体誰なのか? -
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ネタバレ最後の展開は大どんでん返しで、とても驚いた。最初は、石神がなぜそこまでして靖子に尽くすのか、その理由がよく理解できなかった。しかし、物語が進むにつれて、石神の靖子に対する想いの深さが少しずつ分かってきた。
ミステリーとして事件の真相を追う面白さがある一方で、一人の人を一途に愛し続ける石神の姿が描かれた「大恋愛」の物語でもあると感じた。自分の人生をかけて靖子を守ろうとする石神の愛は、切なくもあり、同時にとても強いものだった。
最後まで読んで、できることなら石神の恋が実ってほしかったと思った。事件の真相に驚かされただけでなく、石神の純粋で報われない愛に心を動かされた作品だった。 -
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ほぼ一気読みしてしまった。
なんだか涙がいっぱい出た。苦しくて、切なくて、でも最後には救いのある話になった。
小さな女の子を持つ母親としては最初がかなりキツかった。何があっても子どもを手放しちゃいけないと。高齢出産なんかしてしまって、娘の未来は大丈夫かと不安にもなった。冒頭の更紗が幸せだったように、ずっと幸せにしてあげたいとも思った。
でも文に出会えて再会できて、本当に良かった。
苦しみを背負ってはいるけれど、1人じゃない、理解者がいることはどれだけ救われるか。正欲を読んだ時に通じるものもあった。
世の中の更紗や文のような人が救われますように。 -
Posted by ブクログ
サクサク読めて読みやすかったし、どのお話もおもしろかった!
悩みを抱えていた人たちが、処方された猫と過ごすことで少しずつ立ち直っていく姿がよかったなぁ。
「過ごした時間の長さは、多分関係あると思います。でも、短さと愛情の深さはひもづきませんよ。1日でも1年でも、人間でも猫でも、かけがえのない相手っているんですよ。たとえもう会えなくても」
という言葉がすごく心に残った。
一緒に過ごした時間の長さと、愛情の深さは必ずしも比例するわけじゃないんだなぁって。
たとえ短い時間だったとしても、その人やその子と過ごした時間がかけがえのないものになることってあるよね -
Posted by ブクログ
ネタバレ若年生アルツハイマーの青年と心に傷を負った女性のキャンピングカーの旅。2人は家族から離れることを望んだが、その旅の中で他者に助けられ、壮大な自然を感じて自分たちの傷を癒していく。それに比例して病気の進行はすすみ、最後子を亡くした母としてエミルの母親に連絡して家族が看取る。
途中の病気の進行で幼児退行してしまったり心臓の病気だったり、最後にエミルが亡くなってしまうことが最初からわかっているからこそ今まで築いた2人の関係性がエミルの中から失われていくのがとても辛い。最後にエミルのお母さんに電話したジョアンナの決意が素晴らしかった。エミルとジョアンナに最後言葉はいらなかったんだね。徐々に明かされて行 -
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ジェノサイド新装版、購入してしまいました!
そして再読。やっぱり面白い!!新装版になって表紙がガラッと変わりましたが、上巻は研人くんですね。帯を外すとイェーガー達と正勲さんですね。造りが凝ってます。
前回は初読だったので、このハラハラドキドキの展開に先へ先へと読み進めてたので、主人公格の研人くんとイェーガーをはじめとする4人の傭兵くらいしか記憶に残ってなかったですが、何気にホワイトハウス側のルーベンスや韓国人学生の正勲さんが脇を固める名キャラとして活躍されてましたね。特に正勲さんがクレバーでかつ倫理観もしっかりしててキャラ的には1番お近づきになりたいタイプです。
例によって大まかな筋くらい
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