ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 『石球城』殺人事件

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    13もの密室トリックのミルフィーユ、それを包み込む大きないくつもの謎。なんともボリューミー。

    13の灯台と壁に囲われた石球城の世界に迷い込んだルーク。13の灯台の灯台守が次々殺害されていくのを食い止めようとロメリアと奮闘していく。

    ファンタジーな世界観の中、ストーリーが進む。「結晶髑髏」なんて出てくるんだから、トリックが魔法であっても不思議じゃない世界なのでは…と思いきや、えっと、これはSF?
    密室トリックはちょっと無理があるのでは…と思ったものの、ちゃんと物理的なトリック。そんなすごい密室トリックを連投されたにもかかわらず、それより気になる大きな謎・謎・謎。ルークはどこから来たの?ルークが元いた世界と違い太陽がないのはなぜ?壁の向こうは?等々。終盤は謎の回収で目が離せなかった。
    そして最後の最後には素敵なシーンが。いろんなものが詰め込まれた一冊で大満足だった!

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    2026年09月23日
  • 夜明けのはざま

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    人はいつ死ぬかも、今後何が起こるかもわからない。後悔しないように生きるために、もがきながらも自分らしさを大切にして生きていきたい。自分を貫きつつもそれを人に押し付けず、周りの人にも耳を傾けて寄り添ってあげたい。「ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている」という言葉にグサッときた。明日やればいっかとなってしまうけど、今を大切にしていかないとなあ。

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    2026年09月23日
  • もういちど生まれる

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    ネタバレ

    短編集だけど、人物が所々繋がっていて、他の人から見ると全然違うように見えている感じが好きだった。
    高校生から大学生の、自分を確立するのに悩んでいる感じとか、人間関係の難しさが表現されていて読んでいて深く納得したり考えさせられたり、少し懐かしかったりした。

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    2026年09月23日
  • 山の音(新潮文庫)

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    ネタバレ

    倫理的な意識の水面下で重く鳴っている義姉への憧れと菊子への恋心。その波紋は信吾を含め誰にも明確に意識されないまま、家族模様に不穏や波乱を及ぼす。不安定な心生活を通じて、信吾の底から徐々に抑圧が浮かび上がる。各々の欲望が絡み合ったまま、家族は惰性に続く。

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    2026年09月23日
  • 高慢と偏見

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    めちゃくちゃおもしろかった!!!

    リリー・ジェームズが好きで見た高慢と偏見とゾンビがすごーく面白かったのに、高慢と偏見読んでないから元ネタが全くわからず(なぜパロディから先に見るのか?)悲しかったので読み始めた…が、古典苦手意識が強すぎてか、2ヶ月ほどのろのろ、のろのろ…間にバターとルリユールをはさみ、、、、長い戦い?がやっと、やっと終わった、、、、
    実際は最初の部分に数ヶ月かかって、中〜後半はおもしろすぎて爆速で。なんじゃこりゃ、ってほど面白くなってオドロキ、オドラデク。途中キレ散らかした部分あったが、、。笑。ほんとうにいい訳だった。
    これでやっと高慢と偏見とゾンビがよめる♡そして傲慢と善良も読む♡
    あとがきで知ったのですが小尾芙佐先生訳あるらしいので、それも!!オースティンの他の作品も読みたいなー。、、これが、英米文学沼…!

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    2026年09月23日
  • 音のない理髪店

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    かく言う私自身もろう者であり、かつて全国の聾学校に理容科が複数存在したという歴史は知っていた。本作は、その発祥の地である徳島をモデルにした物語だ。

    三世代にわたって描かれるのは、人と人との“つながり”。そこに障害の有無は関係ない。

    かつて偏見や差別によって虐げられてきたろう者たちが、社会を堂々と歩き、自分らしく生きられるようになるまでに、どれほどの紆余曲折があり、幾多のバトンタッチがあったのだろうか。

    過去は変えられない。過去についた傷も、どう足掻いても無かったことにはできない。だが、未来は変えられるはずだ。そのために必要なのは、どちらか一方が“変わる”ことを強いられるのではなく、お互いがお互いを理解し、ともに歩んでいくことなのだと思う。

    ろう者は決して、障害があって周囲から助けられなければならない弱者ではなく、ただあやつる言語が違うだけの対等な場にいる隣人なのだ。

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    2026年09月23日
  • 神様の暇つぶし

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    しばらく忘れらない。
    徐々に恋していく心の内側を、あんな綺麗に描けるのだと感動した。
    恋をしていたこの夏に、読めて嬉しかった。

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    2026年09月23日
  • 容疑者Xの献身

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    最後の展開にとっても驚いた。

    本当に傑作だし、東野圭吾の作品の中で一番人気があるのも納得だった。
    どんな人にもお勧めできる素晴らしい本。

    ここまで誰かに愛されること、ただ生きてるだけで誰かの心の穴を埋めているっていうのは誰かを救う素晴らしいことかもしれないし、とんでもない狂気かもしれない。

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    2026年09月23日
  • 華ざかりの三重奏

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    読み初めてすぐにあっ!これ読んだ事あるやつだ!と気付き…再読となったけれど新鮮に楽しめた!
    自堕落サイコー!
    オタクサイコー!
    友人同士の同居サイコー!笑
    ほんとに羨ましい
    一日中引きこもって時間も自由に読書三昧
    そしてその自堕落さを他人の目のある中でも平気で全うできるって(笑)
    本当に良い関係(^^)
    飾らず気取らず気にせず…気にもならず、好きなことを好きなように出来るって最高の幸せ❤︎
    その延長線上に皆で共有出来る生きがいまで見つけてしまって読んでいるこちらまで楽しくワクワクしてきた!
    元気もらったなぁって感じです 

    これ是非続編を!
    その後の3人を是非読みたい!

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    2026年09月23日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    汝、星のごとくの映画を観る前にこちらのスピンオフを読んでおきたくて読みました。期待どおり、いや期待以上にとてもよかった…!
    浮かんでくる瀬戸内の美しい情景、夫婦という形の様々な在り方、仕事を持つということの大切さ、人はひとりでは生きていけないということ。
    一言では言い表せない余韻がじんわり沁みる、切なくも温かい作品。
    と、言いつつも「春を翔ぶ」ではあまりにも北原先生が自己犠牲の善人すぎて、明日見にもちょっと苛々させられたりしたのは私だけかな…
    それでも読み終えるころには北原先生の生き方や考え方や愛情表現の仕方があまりにも素晴らしく、この人がいなかったら結の人生も、そして暁海と櫂の人生もまったく違うものになっていたのだと思うと心が震える。暁海との互助で結ばれた夫婦関係が年月とともに穏やかに変化していく様子に胸を打たれた。
    本作のタイトルでもある「星を編む」は植木と二階堂の編集者としてのお話。ふたりとも仕事が超できるかっこいい人なんだけど、そこに至るまでには当然いろんな失敗や後悔や葛藤があった。二階堂が旦那から離婚を切り出され、飲みの席でひと悶着やり、そこから白岡と話して、最後植木と会って「疲れちゃうよね」「いやんなっちゃうね」と短く会話を交わすまでの描写がとても愛おしかった。
    そしてそのあと、タクシーの運転手が「おめでとうございます」と言うところ。
    自分自身、似たような経験があって、友人に「最高じゃん」と笑ってもらえたときにすっと心が軽くなったことを思い出した。二十代の時だったらここシーンの意味はあまりよく分からなかったと思う。自分自身に置き換えてという話でいくと、ちょうど最近は仕事のことでも迷走しているので、色々と考えさせられるものがあって苦しくもなったなぁ…女が育児と仕事を両立させるということはやっぱりなかなか難しく、凪良さんはそのあたりの問題提起を作品に落とし込むのが本当に上手いなといつも大共感してしまう。

    「波を渡る」は晩年の北原と暁海の視点が交互に描かれている。
    暁海のお母さんがちゃんと自立して幸せになったのが本当によかったなぁと思った。
    北原と暁海、ふたりの夫婦としての形は他者からは理解しづらいものかもしれないけど、離婚話は北原先生が言ったように「よくある話」で、暁海にとっての北原先生は海のような人。
    ──俺らは、なんやかんや幸せやったんちゃう?
    なんやかんや幸せだったなと花火を見ながら思える人生を歩めたら幸せなんだろうなと思うとともに、
    汝、星のごとくもまた読み返したいと思いました。

    登場人物たちをこんなに愛おしく思えるのは、境遇はまったく違えど彼らの歩んできた道のりにどこか自分自身の人生で味わってきた苦しみや優しさや幸せを重ねてしまうからなのかもしれない。

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    2026年09月23日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    「殺したのは自分です。他の二人はやっていません」と3人の中学生(容疑者)が揃って取り調べで主張したことで殺人罪の構成要件を満たさず「嫌疑不十分」となった15年前の事件。この法律の穴を突くロジックの目の付け所はさすが東大法学部卒の著者。まずここで一気に引き込まれる。しかし、本丸はそこから。15年前の事件の真犯人に名乗り出るように迫る誘拐事件が発生。結婚して家族という弱点を持った3人が互いに疑心暗鬼に陥る心理サスペンスにジャンルシフトしていく。同時にまたしても彼ら3人の手のひらで踊らされているのでは?と捜査にあたる警察目線でもハラハラできる。この辺りの二重の構造にハマって一気に読んでしまった。15年前の真相に辿り着く鍵となる伏線の張り方も実にさりげない。お見事。

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    2026年09月23日
  • デッドエンドの思い出

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    5篇の短編で綴られた作品ですが、どの物語も好きでした。

    特に印象に残ったのは、「幽霊の家」と表題作の「デッドエンドの思い出」です。それぞれに辛い過去や痛みを抱えながらも、そこから少しずつ、じわりと再生していく姿が描かれています。

    読み終えたあとにも余韻が残り、また何度も読み返したいと思える一冊でした。

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    2026年09月23日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    最愛の人がある日突然いなくなったら、どうするのだろうか。途中までは多実や波留彦にもう一度会えるのでは?と思っていたけれど。
    少しずつ時間をかけて読んだから、前の記憶が曖昧になりつつも、読み終えたときには満足感?のようなものを感じた。

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    2026年09月23日
  • 残り全部バケーション

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    読んでると大筋読めるけど、そんなことは大した問題ではなく、とても綺麗な作品に感じた。構成もとても面白い。誰が主人公で誰が中心なのかが読んでるとわからなくなるが、後半には、合点が行く。伊坂さんの作品はどれも面白いな。

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    2026年09月23日
  • 死んでもいいくらいの掘り出し物

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    全巻に引き続き面白かった。原作がまだ2巻しか出てないのが残念。設定的には難しいだろうがぜひ続きが出るのを期待したい。

    巻末にあった翻訳家のYouTubeがよかった。小説の風景が鮮明になってもう一度読み返したくなった。

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    2026年09月23日
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)

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    上巻はいつギャグ路線になるのか待ち受けながら読んだけど、とうとう最後までシリアスだった。

    すごく良かった。

    万城目さんだからこそ書ける忍者ファンタジーだと思った。

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    2026年09月23日
  • 女と男、そして殺し屋

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    今回のカバーはコーヒーとチョコレート。
    確かに今回はコーヒーを飲むシーンが多かった。

    シリーズ三作目。
    いやぁー、今までで一番おもしろかったなぁ。
    表題作の『女と男、そして殺し屋』、これ一本で長編一冊にしてくれても良かった。
    どちらの殺し屋も冷静沈着でスマート。かっこいいんだよなぁ。
    雪奈の「最後の最後で新キャラが出てきた」には笑った。読者は前から出てきてるあの人だって気づいてるからちょっと優越感なんだよね。
    こういうの好きだなぁ。

    『父の形見』のラストも良かった。
    ここまで読んできてるからこそ、アルバムの写真が一枚抜けている意味がわかる。

    えーどうしよう、おもしろいなぁ。
    このシリーズはあと2冊。
    石持さんの他の作品も読んでみよう。

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    2026年09月23日
  • 今夜も満月クリニックで 移りゆくステージ

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    なんだか心当たりのある症例が……
    私の場合もストレスなのだろうけれど
    人間の身体はある意味正直者ですね!

    あなたが平気でも
    私にはストレスなの!
    それを分かってとは言わない
    でも、怠けているとは思わないで!
    (感想という名の詩)

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    2026年09月23日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    本来の子供の頃の延長線にいる自分に戻してくれる作品。社会や世間に揉まれて、自分を失いつつある時に定期的に読み返したいです。

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    2026年09月23日
  • 孤独と不安のレッスン

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    追い詰められているわけではないけれど、なんとなく日々に違和感、自分がここにいると思えない時にまた帰ってこようと思える本。もちろん解決するのは自分だけど、そのために動けるように今のうちに。

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    2026年09月23日