ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • その本はまだルリユールされていない

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    大学卒業後も司法書士試験を受け続けて5年経ち、断念することに決めて図書司書として母校の小学校に勤務することになった中島まふみ。

    実家に帰る気はなく、シェアハウスに住むことになるが、そこの大家が製本家の綺堂瀧子で「ルリユール工房」で孫の由良子と製本をしていた。

    小学校で関わったディスレクシアの児童に窓あき文庫のボール紙で由良子が作った世界の覗き窓で本を読めるようにするのには感動した。
    由良子がずっと引きこもっていた理由も彼女が相貌失認を患っているからで、だからこそディスレクシアという疾患にも直ぐに対応できたのだろう。

    二冊の本を結婚させてほしいという古本カフェの店長の依頼にも戸惑うことなく

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    2025年12月09日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

    ネタバレ 購入済み

    完結だけど、さよならじゃない

    最終巻、最終章で成瀬フレンズが大集結。
    シリーズは完結しても、まだまだ成瀬あかり史は続きます。
    なぜなら彼女とそれを見届ける友人は、二百歳以上生きるのだから。
    (良い意味で)完結詐欺と言われても、またいつか帰って来ることを期待しています。

    #感動する #憧れる #アツい

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    2025年12月09日
  • リーチ先生

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    亀之助に高市に、うーんほんとサスペンスってこと。濱田 富本とウイキペディアなんだけど調べると人間国宝だしウイリアムモリスも作品展見たけど影響与えた偉人かいと驚きばかり。陶芸の土探しに丸2日寝ずの番に、自分だけの陶芸を見つける作業と 聞くだけで険しい道のりの物語。どこがいいかと言うと80歳のアイリスの所が1番救われた。また良い本に出会えたし また原田マハさんでした

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    2025年12月09日
  • 人生劇場

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    桜木柴乃の小説には、不思議と引かれて読み進めてしまう魔力がある。猛夫、里美、駒子。猛夫を中心とした三人の生きざまに最後にはホロリとさせられる。

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    2025年12月09日
  • 可燃物

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    ネタバレ

    すき!!!!!
    葛さん好き!!!!!!!

    短編一つ一つが面白い。
    推理小説すきなので、この短さだとなんとなく伏線とかに気づいてオチを想像しながら読むけれども、それが当たっても外れても面白い!

    描写に無駄がないのもいい。
    小説全般、たまに冗長すぎてイライラすることがあるので(私がせっかちなだけ)、スパンスパンと葛さんが斬っていくさまは痛快そのもの

    作品中で葛さん、菓子パンとカフェオレ、緑茶しか摂取してない。心配…

    無駄はないんだけど、たまに「ここには緑茶を淹れるのが上手い署員がいるらしい」とか「六歳男児の死体は見たくない」みたいな人間性が見られるところもいい。少しだけ垣間見える、というの

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    2025年12月09日
  • 猫を処方いたします。5

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    どっぷりと猫処方の中毒状態で、一気に読み終わった。

    猫のお腹に耳を当てて、「猫を聞く」とか、
    椎名に対して、「猫往診」で、「猫尻固め」とは!!!
    抱腹絶倒の治療に、笑うしかない。

    クールな看護師は、千歳の首輪が見つかって、とうとう役目が終えたのでしょうか?
    「お大事に。いつまでも」にウルウルしてしまった。

    須田先生に何が起きたのか?
    ニケ先生一人で大丈夫なのか?
    気になる~

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    2025年12月09日
  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    中学生の時に全く面白いと感じず閉じてしまった本を読んでみようと手に取ってみた。最高に面白いではないか!

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    2025年12月09日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    一瞬たりとも飽きさせることなく、一気に読めた。本当に面白かった。
    この話がどう終わるのか楽しみであり、さみしかった。読み終わりたくなかった。

    ↓以下ネタバレです







    そういえば、ミステリー系である。でも、犯人は誰か?というような展開ではない。
    時系列通り進まないため、少し混乱。蓬莱倶楽部に潜入して調査を始めたとき「戸島会」のスパイはやらなくていいのかな?と感じながら読んでいたが、全くもって大昔の話だったとは。あ、でも久高愛子の調査を受けたのは「元探偵」というキヨシからの紹介だったからだから、私の勘違いでした。

    蓬莱倶楽部の保険金詐欺と、戸島会組員の殺人事件は関係がなかった。
    戸島

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    2025年12月09日
  • アリアドネの声

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    大地震により地下深くに隔絶された「見えない・聞こえない・話せない」の三重障害を抱えた女性をドローンで救出する極限サスペンス。6時間のタイムリミット、迫り来る水や炎に対する緊張感やドローン描写の臨場感も抜群で時間があれば一気読みしたかった。途中で生じた疑惑や違和感を覆すどんでん返しは鮮やかではあるけれど予想の範囲内&期待しすぎていたこともあり正直やや物足りなさも。それでも人間の「限界」をテーマにしたヒューマンドラマが胸に沁みて読後感はひときわ良かった。

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    2025年12月09日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    建物の構造が複雑を極めていて没入までに時間がかかったけれど、台詞による説明パートのおかげで迷子にならずに済んだ。登場人物の古風な口調、刑事たちの軽口や探偵役の戯けた個性が良くも悪くも事件の深刻さを薄めていて、肩の力を抜いて本格ミステリを楽しめる。『占星術殺人事件』に続いて、またも予想の斜め上を行く記憶に残りそうなトリックだった。

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    2025年12月09日
  • 大統領に告ぐ 硫黄島からルーズベルトに与ふる書

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    米軍が硫黄島砲撃を開始したのが、昭和20年2月16日。以降、延べ11万1千人の大軍を上陸さる。
    対する2万1千人の日本守備隊は地下壕に身を潜めながら徹底抗戦したが、ほぼ壊滅状態になり、3月半ばには、わずかな残存兵が決死の突撃を行い、壮烈な最後を迎える。
    そんな中、海軍司令部壕で、アメリカのルーズベルト大統領に対して1通の手紙をしたためた男がいた。
    彼の名は市丸利之助。海軍少将で、「予科練」生みの親と言われた有能で人格的にも優れた人物である。
    彼が書いた手紙「ルーズベルトに与ふる書」には、アングロ・サクソンによる世界支配に対し、日本は東洋の解放を目指していたこと、真珠湾攻撃を始めるまでに追い詰め

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    2025年12月09日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    脳天を貫かれたような衝撃を受けた『十角館の殺人』とは異なり今作は仕掛けの輪郭がぼんやり見えながらも、散りばめられていた伏線の回収や最後まで絞れない犯人がゆっくりと明かされていく様はパズルのピースが嵌っていくようで美しかった。トリックの壮大さもさることながら、ダイナミックで幻想的な幕引きも印象的でいつまでも記憶に残る一冊になりそう。映像化楽しみ!

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    2025年12月09日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    騙された!先入観はダメ。なるほど、補足を読んで至る所に散りばめられていたヒントを知る。ストーリーの巧妙さもそうだけど、しっかりメッセージがあって全然嫌いになれない。にくい!

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    2025年12月09日
  • 名探偵のままでいて

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    レビー小体型認知症患う祖父の幻視と煙草の紫煙が鍵となる推理連作短編集。ミステリーの題材は全体的にライトだけれど、終章にかけてはホラーサスペンス要素もあり長閑さとハラハラ感の塩梅が丁度良かった。四季のつんけんどんな態度の裏にある優しさや岩田先生の底なしの陽気さ、なにより主人公・楓から溢れている祖父への敬愛に胸が温かくなった。

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    2025年12月09日
  • あと少し、もう少し

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    駅伝といえば、風は強く吹いている、ですが、それよりさらっと読めます。とはいえ、駅伝メンバー6人のそれぞれのストーリーはとても良い!
    メンバーの大田と渡部のその後が、それぞれ別で書かれているので、絶対にそっちも読んで欲しいです。
    大田→君が夏を走らせる
    渡部→その扉をたたく音

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    2025年12月09日
  • 東京都同情塔

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    犯罪者は"同情"すべき存在。
    牢屋で人権を奪った生活をさせるのではなく、穏やかに快適な時間(刑期)を過ごせるようにと、大都会のど真ん中に、"シンパシータワートーキョー"という超高層刑務所タワーを建てる。
    主人公は建築家の牧名沙羅。シンパシータワートーキョーの設計を担う。

    彼女の、言葉や思想への固有の態度から、その天才ぶりに惹かれてしまった。いかにも芥川賞を攻略した作品、という風が終始吹いていて格好良かった。

    このわかりきれない心地よさは、映画「君たちはどう生きるか」を見終わった時のそれと似ていて、とても好感を持てる。そして映画同様に、この作品も評価が

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    2025年12月09日
  • ジェノサイド 下

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    アメリカ政府・日本の大学院生・コンゴで任務を遂行する傭兵達という3つの視点で進む一見バラバラなプロットが驚くほど緻密に絡み合いながら伏線を回収していく中盤以降の面白さが圧巻だった。

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    2025年12月09日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    子供の成長について遺伝的な影響はかなり大きいらしいといのがエビデンスを元に語られていた。ただ環境要因が全く小さいということではなくは初期条件のようなもので、周りの環境によって左右されるという。親ができるのは適切な環境を見つけてあげることなんだなあという感じ

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    2025年12月09日
  • 阪急電車

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    宝塚から西宮北口、わずか15分の短い区間を往復する電車内で重なる偶然たち。そんな儚い接点が優しく繋がり誰かの心を結び直していく。ほっこり温かく、色んな人生が音もなく良い方へと傾いてゆくのを覗けて幸せな気持ちになった。幸福とはこんなにも控えめで確かなものだったのかと気付かされる。

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    2025年12月09日
  • 出会いなおし

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    ネタバレ

    短編集

    ・出会いなおし
    人と何度も出会いなおす

    時間が経てばそれぞれ色んな人生を歩んでいくなかで、自分の知っている相手ではなくなることもある。
    それは悪いことではなく、同じ人に何度も出会い直し、そうして立体的になっていくんだと思った。


    ・カブとセロリ
    顧客対応と重ねてしまった。
    時には正直に、相手と向き合うことが大事だとおもった


    ・むすびめ
    物事の感じ方は人それぞれ。些細なことでも深く傷ついたり後悔していることってあるよな、と。
    それで勘違いしていることもある。
    昔のこと、気にしていたこと、言いにくなったこと、今だと言葉にできることもある気がする。伝えられる人には伝えていこうかな。

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    2025年12月09日