小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ずっと読み続けている寺地はるなさんのエッセイ。
「主婦」と言われる人を「日中家にいて家事を担当する人」と言い換えるのはいいな、と思いました。
そして「ケアをするならまず自分に」の章からが特によかった。
「『忘れる』というのはそれほど容易なことではない。自分は忘れたつもりでいても心の内側の、ごくやわらかい部分に傷を残している。そしてコンプレックスや他者への不寛容さといった異なる(そして最悪な)かたちで表出され、他者への攻撃的な態度に変換されてしまうこともある。
だから、忘れられない人たちには、『忘れなくていいよ』と伝えたい。そういう小説を書いてきたつもりだし、これからも書きたいと思っている -
Posted by ブクログ
この作品はミステリーではないと思います。
御手洗潔は出てきません。
私は前情報なしで読んだので、最初の方を読んでいるときは一体何の話なのかさっぱりわかりませんでした。
ジャンルとしてはSFの純愛ものの中編小説でした。
ストーリーはネタバレになるので書けません。
巻末の
『愛しいチグサ』と、十代の頃の自分ーという作者の島田荘司さん自身の文章が興味深かったです。
この作品は2020年にロンドンのレッド・サークルという小さな出版社から刊行された『One Love Chigusa』という本らしいです。
私はこの作品では涙こそ出ませんでしたが妙に心の琴線に触れてくる部分はありました。
星4か -
Posted by ブクログ
戦後の日本で逞しく生きる笑子。
戦災で家を亡くし、貧乏生活の中自ら働き口を見つける。そこは黒人の進駐軍御用達のキャバレー。もっと稼げるようになるために、英会話を勉強したり、闇市に品物を流したりして稼ぎを増やし、母、妹を養う。
そしてそこで出会ったニグロのトムと結婚。
娘を産むが彼女はトム似のニグロ。日本でのニグロへの風当たりは強い。好奇の目で見られ、娘メアリーは虐められるばかりで友達が出来ない。
トムが指令でニューヨークに帰国し、笑子もメアリーに友達ができる環境を求めてニューヨークへ旅立つ。
ニューヨークでのトムは、日本にいた頃と違い、ニグロへの差別から碌な仕事に就けず、ハアレムの半地下 -
Posted by ブクログ
漢詩で世の中を変える――。志を胸に抱いた男たちの半生をドラマチックに描いたエンタメ歴史小説。創作色が濃いが、漢詩が詠まれた背景にこんなことがあったら格好いいだろうなと思わずにはいられないほど登場人物たちが魅力的。
仕官を夢見る書生の杜甫。偶然にも彼と出会いその才能を見抜いた賀知章が、会っておくべき酒豪を語り聞かせる第一章からスタート。
第二章以降、杜甫は酒豪たちに出会い事件に巻き込まれる中で彼らの志を知り、自分の進むべき道を見つけていく。杜甫の成長物語になっているが、他の登場人物の視点で進む章もあり、各登場人物が自らの志で人生を切り開いていく様が描かれている。
最終章では腐敗していく国を何と
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