【感想・ネタバレ】ミーツ・ザ・ワールドのレビュー

あらすじ

焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く・・・・・・。推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は? 死にたいキャバ嬢×推したい腐女子――金原ひとみが描く恋愛の新境地。第35回柴田錬三郎賞受賞作!

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Posted by ブクログ

金原さんの作品はいつだって これが幸せ、正解でしょ?って世間が推してくるものに疑問符を押してくれる。
ゆかりもライのその部分に救われ変われたんだと思う。そんなゆかりにも本人は望んでなくても呪いとして一般世論みたいなものが蔓延っていて。ゆかりがライを救いたいと思いながら自分の価値観を揺さぶり成長したしていく姿が読んでいて微笑ましく、少なからず私の価値観も揺さぶられた。
いつかその後のスピンオフも描いてほしい作品。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

登場人物が話すワードチョイスが逸品で最後まで楽しく読ませていただいた。
とくにユカリが焼肉擬人化漫画への愛を熱く語る時の熱量が凄まじく、推しなるものを趣味とする人達の楽しさが伝わってきた。
また、歌舞伎町を根城にするライとアサヒの人物描写がやけにリアルで、大学生の頃すすきののアルバイト先で出会った人達を思い出し懐かしくなった。
みんな元気かなぁ。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

・文章で殴られてる感が気持ちいい。金原ひとみの著書はまだ少ししか読めてないけどこの感覚は共通してる。ここまで書くか!くらい深いところまで潜ってくる。

・ひとくちに「○○について書いた本」では片付けられない。恋愛って必要なの?とか。他人のためを思っての言動は、自分の当たり前を人に押し付けるダサい行為なのか?とか。希死念慮とか。それぞれ、そのテーマだけで一冊書けてしまうような内容がたくさんだけど、それについての小説です!とはならない。作者の思想を読まされてるのではなく登場人物が必死に生きてたら、自然とテーマが深まっていく感じ。普通あれくらい踏み込むと作者の顔が文面の奥から見えてくるような、説教臭さもしくは切実さが滲み出るんだけど、というか別にそういう小説も好きなんだけど、金原作品ではあくまで人生が描かれている。登場人物みんながまじで生きてるって感じがする。生き生きしてる、みんな。その空気感が好きだ。

・ユキの言っていること、正直わかる気がする。自分とユキはそりゃ全然違う人間だし、俺の「わかる」は実際、ユキが言いたいことの真意と全くズレた解釈をした俺のなかだけの「わかる」かもしれないけれど。それでも、なんだかユキにすごく感情移入をしてしまう。不幸であるという状態が、むしろ自然であるというか。憧れて幸せに手を伸ばしてみたけど、そのせいでわけのわからない混沌を生み出してしまって、やっぱり苦しいけどこの状態がしっくりくるなというか。みんなから見たら不幸かもしれないけれど、というか自分にとっても苦しいし解放されたい気持ちはあるんだけど、でもそれも含めてこの状態がしっくりくるというか。ユキが一番、自分が勝手に想像している脳内金原ひとみ象にも近い気がしている。どうすりゃ良いんですかねユキさん。一緒に酒飲んで罵倒されてえですユキさん。

・金原作品で一番好きなのは悪口の語彙。乱暴なのに上品。下品と上品が合体してなにやらすごいことになってる。金原ひとみの文章で読む悪口でしか得られない栄養が間違いなくある。

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2026年05月08日

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映画に感銘を受けて原作を読んだ。他者をとおして自分を知る、という過程がすごく丁寧に描かれている。苦しくて逃げたくなるけど、自分は自分でしか生きられないという諦めというか、かすかな希望にも通じてて、ほんとに読めて良かった。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

生死に対する価値観が、こんなにも共感できるのは初めてだった。生きると死ぬの境界線。他人を自分の人生の中にいれることは難しい。それでも大切に思えることは幸せなんだな。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

それぞれの登場人物が
畳みかけるように話していくが
頭にスッと内容が入ってきて
あっという間に読み終えた。

常々「普通」って何だろう?って思うが
この作品を読んで
そんなのにとらわれる必要もないなと感じた。

登場人物がみんな魅力的で
主人公以外の目線からの話も読んでみたい。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

私にはライさんがすごく魅力的に感じた。
浮世離れしている感じというか、
何にも執着しないかんじ、優しいんだか
優しくないんだかよく分かんないけど。
そんなライさんが好きになった鵠沼さん、
何が好きだったのかいまいち分かんなかったけど。
ユキのさらっと語る人生もとんでもなくやばいし、
ゆかりのゴーイングマイウェイぶりにも驚いたけど、
登場人物一人一人が個性的で好きな小説だった。
映画も観たけど、ツッコミどころ満載だったかなー

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2026年04月16日

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ネタバレ

歌舞伎町というある種、非現実的な世界の人々の生き方が逆に主人公の由嘉里を生きやすくしてくれる素敵な物語だった。
多様性とはいうものの私たちは、実際に知っているものしか受け入れようとしないし、この小説に出てくる主人公の周りの人々はそういった常識から少し外れていながらも彼女達らしくまっすぐ生きているんだと感じた。
私が見えていないだけで、この小説に出てくるライ達のような考え方、生き方をしている人は結構いるんだろうなと思い、少し羨ましくも感じた。
ライのように「この世界から消えることが宿命」とまでは思わないが、時々自分の生きている意味とか存在価値が分からなくなることもあるので、ライに共感できる部分もあり、こういった死への価値観も個性(個性という簡単な言葉で括って良いかは分からないが)なのだと思った。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

読んでいる間ずっと、文章で殴られているような感覚だった。

登場人物たちの言葉が鋭くて、何度も「うっ」となりながら読んだ。印象に残るセリフが本当に多い。自分ではそれなりに柔軟なつもりでいても、まだまだ無意識の思い込みやステレオタイプを抱えているんだなあと気づかされる。

人それぞれの幸せや、生と死に対する価値観は違う。自分の物差しで他人を測るのはナンセンス。作中で繰り返し考えさせられたことだけど、それでもライには生きていてほしいし、笑っていてほしいと思ってしまった。由嘉里の気持ちがすごくわかる。正しさだけでは割り切れない感情があるよね。

個人的にはユキの「知らない権利」が特に刺さった。この世界には、知ってしまったら知る前には戻れないことがたくさんある。悲惨な現実や理不尽な出来事をすべて知って生きていくには、世界はあまりにも過酷で。知ることが正義で、知らないことが悪とは言い切れない。知らないことは、自分を守ることにもなる

読んでいてしんどかった。でも、だからこそ読めてよかったです。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

早口で溢れるゆかりの脳内ナレーション、このオタク特有の早口(それもステレオタイプかもしれない)の再現が秀逸。私もゆかりのような速度で熱量で言葉を脳内に巡らせてしまうタイプなので凄く共感できる主人公だった。

私たちは、知らずのうちにその人の幸せの基準を、自分が持っている小さい定規で測って、そして相手を思うが故にそれを押し付けてしまっているのかもしれない。つい、他人の考えを分かろうとしたり、分かってもらおうとしたり、自分にとって分かりやすい名前のある感情をあてがいたくなるけれど、そんな事しなくても人を好きだと思ったり大切に思ったりしていいんだと思った。

ユキが編集者にマンスプ食らった時の、「知らないこと」の価値を大事にしたいみたいな話すごい共感できた。

なんかいつもモヤッと考えていることの色々が丁寧に言語化されていて読んでいて腑に落ちた。今のタイミングでこの本を手に取れて本当に良かった。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

ずっと文章に力があって、登場人物がそこで生きて感じて考えていて、五感が文章と接続されている感覚が心地よくて、物語全体を「わかりあえなさ」というテーマが貫いていて、本当に金原ひとみは天才ですね~と思った。起こっているイベントとしてはなんでもないことだけど、それに主人公がどんなふうに心を動かしているかが痛いほどわかって良い体験だった。そのぶん物語終盤~エンディングはありきたりで、もう全部情報や感情を出し切って物語が飽和している感があったけれども、それもリアリティだし仕方ないのかな~と思うなど。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

映画を先に観たので杉咲花さんや南琴奈さんの顔がチラつくけど。ステレオタイプを剥がしてくれる作品。他人を理解しようなどおこがましい。諦念がありつつ、なお関わろうとする愛(着)、興味。人のつながりが体の関係ではなく広義の推し活になった世界がここにある。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

初めて金原ひとみさんの作品をを読んだ
死にたいライとライに助けられた由嘉里、ライに引き込まれて他者を知ることで自分を改めて深く知る由嘉里の表現力に終始圧倒されライ始め夜の世界に身を投じるアサヒやオシンたちと腐女子で銀行員の由嘉里とのやりとりが面白く惹きつけられた作品でした

由嘉里はライが好きで居なくなった後もライを想い続ける優しい人柄が滲み出ていて最後は悲しい終わりだけど、気持ちが少し晴れやかになりました

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

初めての金原さん作品。表現がすごい!登場人物が魅力的。夜の世界にいる人とのつながりがないので、実際はどんな人たちがいるのか分からない。だけど、この作品の登場人物は、色々あるけど生きてる。これからも生きる。でも、ライは?焼肉が食べたくなり、肉の部位に詳しくなりそうだ。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

 関係ないですが最近見たYoutube発信の映画で「なんかゲボの味しない?」が何度も出てきてクスッと笑える場面がある。歌舞伎町の路上でまさに嘔吐中の場面から始まり、勝手ながらキーワードチェーンで新たな物語と出会った。偶然の共通要素にクスッとなった。
 腐女子は調べるまでピンとこなかった。BLが流行ったりアニメ好きが秘め事な嗜好とは感じない時代になったのだと思います。大多数の好みがもてはやされて、希少な好みが後ろめたく感じる。そんな傾向がそもそもが偏見だったのでしょう。自分の不適切なを刺されたような気分になりました。
 一見するとその場のノリで楽しさを最優先にしていそうな雰囲気の人でも誰かを頼り誰かに支えられている。そんな容易な事実を見逃して周りからは見て見ぬ振りをされていそうと推定してしまった。ホストの仕事で良い業績を上げている裏には相応の労力を投じた事実があるはずだ。
 解説の中でライさんと出会った主人公が無意識にさりげなく格好良くなっていた姿を取り上げてくれていた。全く違う世界の理解不能な相手との出会いが越えられなかった陽キャへの壁をいとも簡単に取り払った瞬間は爽快さを感じた。
 今も昔も同じかもしれないが、推す力は人を変えるし人を動かす。経済も活性化させる威力を持っている。いろんな推しは世界も変えるかもしれない。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

なんだこれと思いながら引き込まれて
宗教 哲学 禅問答のような内省
客観的に自分を見る
人との距離感
片思い 執着 概念 
感情を言葉にする能力
解説まで読み終わって
救われた
とっても救われた気がした

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

死にたいライ、死なせたくない由嘉里。生き様は人それぞれだけど、それは立場とか目に見えてることではなく、心の持ちようなのかもしれない。由嘉里の思いが憑依したのか、いつもより自分の気持ちに思いを巡らせてる自分がいる気がする。

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2026年04月14日

Posted by ブクログ

主人公の恋愛に対する思想にかなり親近感があったのと、会話のテンポが良いのとでスラスラ読めた。
恋愛は気持ち悪いもので、それをしてもいいと思える人に会うまではしなくてもいい(意訳)という思考になんとなく安心したし、登場人物もみんなキャラが立っていて面白かった。
ただ金原ひとみ自身が腐女子じゃないそうで、腐女子やヲタク女子に対する解像度に満足できない部分もあり。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

主人公も含めて全ての登場人物が自分とは重なる部分が少なくて、絶対に理解しあうことはできないのだろうけど、とても魅力的で愛さずにはいられなかった。
主人公の頭の中をそのまま書いたみたいな文章も面白くて、メモしたくなるフレーズがたくさんあった。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

ゆかりの成長物語
全然違うけど正欲を連想させる小説だったな
理解できないものを受け入れるってどういうことだろう?
埋まらない溝、交わらない世界線で共生するにはどうしたらいいんだろう?

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

非常にエネルギーを感じる小説。

視点が鋭くて、私自身ズバズバと刺される感覚でした。腐女子ではないけど、どこかしら共通する部分はあったというとこだろうな。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

合コンで飲み潰れて生き倒れてた腐女子がキャバ嬢に拾われる。腐女子は世間からズレ、キャバ嬢は消えたがり。

あれよあれよと世界が広がり、世間、常識ではなくて認知バイアスに気づいてく。けど、とにかく焼肉擬人漫画ミートイズマインをこよなく愛するというのが濃くて好き。
いつかまた読もう。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

登場するのは腐女子、キャバ嬢、ホスト、ゲイバー店主、小説家

合コンで酔い潰れた腐女子が、歌舞伎町のキャバ嬢に拾われた事から始まる物語。婦女子の一人語り小説。

前半は、「腐女子・ミーツ・ザ・ワールド」といった感じで、疾走感もあり面白かったんだけど、中盤辺りから婦女子の(心の中の)語りが多すぎて、勢いが削がれた気がしました。もっと事象だけでサラッと読ませて欲しかったな。

もっとも、他人との物理的接触を描いた序盤に対し、中盤は相手の内面に触れようとしており、結果として語りが多くなったのかも。

終盤は、改めて「腐女子・ミーツ・ザ・リアル・ワールド」といった趣。相手の内面を理解できないことも是として受け入れていく決断は、心を前向きにしてくれました。

面白かったです。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

初めての金原ひとみは、すごくよかった。人間の心の中の解像度が高すぎて、読みながら畏怖の念に駆られた。心の中を覗き込まれて描写されてしまったかのような感覚に襲われた。すごーい。

ミーツ・ザ・ワールド。meetとmeatがかけられてるんだね。
主人公は、「焼肉の部位を擬人化したアニメ」にハマる腐女子の銀行員のユカリ。いわゆるヲタク。彼女は生まれてこのかたリアル男性とは恋愛をしたことがない非モテ女子。

ひょんなことから歌舞伎町で暮らす美しきキャバ嬢ライに拾われ、ルームシェアを始める。彼女はこんなに美しいのに、世を儚んでは常に、自分はこの世から消え去るべきと考えている。

そんなライを大好きになってしまい、生きていてほしいと願い、働きかけるユカリ。そこにライの友人のホストあさひも加わり、ゲイバーのおしんや、ドラッグや酒に溺れる小説家の女などに囲まれ、ユカリは新しい世界に出会うと同時に、常識や世間体にとらわれず自分らしく生きることに自信を持っていく。

物語は佳境に入っていくにつれ、大好きで大事な人と「幸せの価値観が合わない/わかりあえない」とき、相手の幸せを願うがあまり自分の幸せの型を押し付けてはいけない、という真理にたどり着く。ライの幸せが生きることではなかったとしても?止めてはいけないの?頑張って生きてほしいって言ってはいけないの?ユカリは葛藤する。

焼肉の擬人化アニメってなんだよ、と思うが、ヲタクの饒舌な語りを読み進めていくうちにすっかり、「ほー、そういう世界もあるかもしれない、いやあるんだねぇ」という気持ちになった。
とにかく登場人物たちが、しゃべるしゃべる、語りまくる。そして人物像が立体化してゆく。どうして金原ひとみはいろんな人物の心の声をこんなにリアルに書き分けられるのだ。すっかり惚れてしまった。

最近映画になって公開されていた作品だが、見逃してしまった。キャスティングが読んだイメージと違う気がする。映画作品のほうも機会があれば観てみたい。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

人それぞれの価値観があって、自分の普通と相手の普通もそれぞれ違って、理解できないことも分かり合えないこともあるよね いろんな価値観を知ることで自分の視野が広がってくから映画からこの作品を知ったけど読んでよかった 善意でも価値観の押しつけって良くないなって客観視できてよかった

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

死ぬことが自分にとっては自然な状態だから死にたいという、これまで胸の奥にしまってきた感情が言語化されていて感動した。
ライのようなどこか冷めていて、それでいて優しさが垣間見える瞬間があって、いつか急にいなくなってしまいそうな人ってやっぱりすごく魅力的だと思う。
アサヒみたいな人間に救われる人ってたくさんいるんだろうな。自分が誰かを救っていることに気づいていなさそうな所も含めて好き

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

金原さんのエッセイを読み、初めて小説を読みました
金原さんの独特の文章は私は好きでした
面白かったです

エッセイでも小説でも根底に流れる死生観に救われた人も多いのではと思いました

他の作品も読みたいです

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

人の頭の中を覗いているような文章に面白味を感じた。あんまり共感できる部分は少なかったけど、映像化したら綺麗なのかなぁとと思った。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

世間体というものに囚われない世界の人たちと触れ合うことで少しずつ自分の在り方や他者との向き合い方についての主人公の考え方が広がっていくところや素直さが結構好きだった。恋愛の始まりに自由と身軽さを喪失する恐ろしさを感じるというところがすこし共感。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

自分がどれだけ憧れ、理解したいと思っても、相手がそうされることを望まないなら、いったい何ができるだろう。死ぬことが自然と考えている人を死から救いたいというのはエゴなのか。人と人は関わり合って、少なからず迷惑をかけ合って生きていくものだと思っている。人生や幸福はどこまで個人のものなのか。

ゆかりにとってのライのように自分を大きく変えてくれる存在と出会うことに少し憧れる。自分の人生にそんな人が1人でもいたら、たとえ会えなくなったとしても、いつまでも自分の世界の中で で生き続けるのだろう。

2人の人間がどれだけ親密になり、愛し合っていたとしても完全に一つにはなれない。円は交わることはあってもピッタリ重なることはない。でも、皆既日食のように、月と太陽が重なり合うような、そんな一瞬の奇跡が起きることを心のどこかで信じていてもいい。そういう祈りは美しいと思う。

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2026年02月25日

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