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Posted by ブクログ
・文章で殴られてる感が気持ちいい。金原ひとみの著書はまだ少ししか読めてないけどこの感覚は共通してる。ここまで書くか!くらい深いところまで潜ってくる。
・ひとくちに「○○について書いた本」では片付けられない。恋愛って必要なの?とか。他人のためを思っての言動は、自分の当たり前を人に押し付けるダサい行為なのか?とか。希死念慮とか。それぞれ、そのテーマだけで一冊書けてしまうような内容がたくさんだけど、それについての小説です!とはならない。作者の思想を読まされてるのではなく登場人物が必死に生きてたら、自然とテーマが深まっていく感じ。普通あれくらい踏み込むと作者の顔が文面の奥から見えてくるような、説教臭さもしくは切実さが滲み出るんだけど、というか別にそういう小説も好きなんだけど、金原作品ではあくまで人生が描かれている。登場人物みんながまじで生きてるって感じがする。生き生きしてる、みんな。その空気感が好きだ。
・ユキの言っていること、正直わかる気がする。自分とユキはそりゃ全然違う人間だし、俺の「わかる」は実際、ユキが言いたいことの真意と全くズレた解釈をした俺のなかだけの「わかる」かもしれないけれど。それでも、なんだかユキにすごく感情移入をしてしまう。不幸であるという状態が、むしろ自然であるというか。憧れて幸せに手を伸ばしてみたけど、そのせいでわけのわからない混沌を生み出してしまって、やっぱり苦しいけどこの状態がしっくりくるなというか。みんなから見たら不幸かもしれないけれど、というか自分にとっても苦しいし解放されたい気持ちはあるんだけど、でもそれも含めてこの状態がしっくりくるというか。ユキが一番、自分が勝手に想像している脳内金原ひとみ象にも近い気がしている。どうすりゃ良いんですかねユキさん。一緒に酒飲んで罵倒されてえですユキさん。
・金原作品で一番好きなのは悪口の語彙。乱暴なのに上品。下品と上品が合体してなにやらすごいことになってる。金原ひとみの文章で読む悪口でしか得られない栄養が間違いなくある。
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