【感想・ネタバレ】イノセント・デイズ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

幼少期から家庭に恵まれず非行から夜の世界に辿り着き、極悪非道な犯罪に至ったように語られる被告人の姿を間近で関わってきた物たちはどうみてどう感じるのか…
物語の構成も上手で、報道のあり方や固定観念を揺るがせる内容。

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2026年08月01日

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ネタバレ

続きが気になってすぐ読み終わったけど、
読むたびに主人公が報われなくて、読むたびにやるせ無い気持ちになった。
最後死ぬためだけに自分の意思で生き延びる幸乃の描写がなんとも言えない。

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2026年07月31日

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1日で読み切りました

死刑囚田中幸乃の人生を振り返るストーリー
どうして彼女は放火殺人を犯したのか?
彼女の人生とは?

一度裁判所の傍聴を経験したことがあったが、
犯罪を犯してしまう人の家庭環境などの周囲を取り巻く環境というのは大きな影響を与えている

話を読んでいくうちに田中幸乃が本当に事件を犯した犯人なのか疑わしく思えてくる
純粋無垢な彼女はどうして再審請求をしないのか

死刑制度についても深く考えさせられる作品だった
読み終わった後にスッキリはしない
悶々と考えてしまう

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2026年07月31日

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ネタバレ

こんな悲しい物語は読んだことが無い。
人間の心に溜まる「澱」のようなもの。それを受け止めることでしか自己肯定ができないように育ってしまったがために、その「澱」が少しずつ少しずつ、長い間積み重なってしまった結果の悲しくて虚しい結末。
現実は厳しい、愛はすぐに行動し表現すべき、自分で自分を許し認め愛してあげる力はとても大切。そんなことを考えた本。

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2026年07月22日

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読み応えがありすぎる。後味も悪いし胸糞悪いし。けれど、この結末こそがこの物語の最後として相応しかったようにも思う。

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2026年07月13日

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ネタバレ

うー。
どの立場から感想を語るべきかわからん。

幸乃が安らかに眠れていればと祈るばかり。

ただただ面白かった。

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2026年07月03日

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ネタバレ

周囲の人間の裏切りや理不尽な扱いが積み重なり、自信を持てない、誰にも必要とされないと、人生を悲観して生きる不遇な少女の物語。死刑判決の冤罪を受け入れて、死ぬために生きた人生の最終盤が悲しくも美しく表現されていた。

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2026年06月20日

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「救われて欲しい」
そう願いながら読み進めた。
しかし、「救われる」のは、生きることなのか?死ぬことなのか?
それが途中から自分自身もわからなくなる。

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2026年06月18日

購入済み

最高です

鬱展開がよみたくて購入しました。
最高に後味が悪くて良かったです!

#泣ける #ドロドロ #ダーク

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2026年06月17日

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噂や情報として見聞きしていることと事実が違うことって、現実でも結構ありそうだなぁ…
主人公の境遇で心が痛くなった

ラストは救いだったのかな?

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2026年06月14日

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圧倒的しんどさ(褒め)と筆力ずば抜けてた。
人がしぬとか、タネを明かすとかの部分だけでなくプロットを読ませる力が半端ない。

転落の最中決して周囲が敵だらけで愛されてなかったわけではないという所もリアル、
それでいて田中幸乃の人物像に共感と同情してしまい
最後まで嫌いになれなかった。

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2026年06月12日

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ネタバレ

慎一がもっと早く「君が必要だ」と幸乃に伝えられていたら、母親が死ななければなどと思わずにはいられなかった。
慎一たちの本編後の心情を思うと辛い。
助けたいも死にたいも同じエゴなのだなと思った。
解説も良かった。幸乃にとっては最良の結末なのだと考えられた。

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2026年06月09日

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読み終わった瞬間、メチャメチャ落ち込みました。なんとかならないだろうかとずっと思いつつ読み続えましたが、その願いは通じませんでした。死刑制度、免罪事件、情報のあり方などに対する疑問を投げかけている作品でもありますが,それ以上に死を望ばさる得なかった主人公の人生に想いを馳せてしまいます。

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2026年06月05日

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プロローグでこの作品は絶対好きだと確信した。

死刑執行の日から始まる物語。便箋で桜の花びらを届けた人は誰か、刑務官は悲しい表情をしているのは何故か、幸乃はどんな罪を犯したのか。

冒頭から先が気になるポイントが多く、気付けば幸乃という女性の人生にのめり込むように読み続けてしまった。早見さんの作品をもっと読んでみたい。

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2026年07月17日

匿名

購入済み

最後まで引き込まれた

何故??という思いから本当に最後まで読み切ってしまった。幸乃を何となく満島ひかりさんをイメージして読んでいたのは映画「愚行録」の影響。

#切ない #ドキドキハラハラ

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2023年02月03日

購入済み

予想外

結末が意外だった。
登場人物が数名にわたって変わり、色んな視点で楽しむことが出来た。

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2020年05月13日

購入済み

良かった

様々な視点からの描写、展開がなかなか読めず面白く泣けた。
すごく良い本。

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2019年10月09日

ネタバレ 購入済み

悲しいけれど不思議と爽やかな話

ストーカー行為の末、元彼の奥さんと二人の子供を(お腹の子供を入れれば3人)放火で殺害した罪で死刑判決を受けた女性。
その女性を助けようとするかつての幼なじみ達の何年にも渡る奮闘を描いている。
真相はほのかに予測していたが、ラストは…
淡々と時が流れていくストーリーが最後になって急にサスペンスっぽくなって、一気に読みきってしまった。
私はもう一つのラストシーンを想像した「間に合っていたら」
しかし何故がこのラストが爽やかな印象を残す。
心に残る作品

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2017年12月29日

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過去の背景が丁寧に描かれていて読んでいてストーリーを素直に受け入れられる。淡々とした文章にはっきりとした意思が感じられた

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2026年08月09日

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真実が語られていく中で、被告の見る目が変わっていく。読みながら次が気になって仕方がない。究極のテーマは、無垢な少女に、人への信頼を失わせてしまった人達の贖罪、再生の物語なのだろう。タッチの差なのがもどかしくもあったが、この物語全てを通じて、人の運命の歯車は本当に良くできており、最後も定められた結末なのではないか、と思ってしまった。神様っているのかもな、って、勝手に思った作品だった。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

「あなたへのおすすめ」に出てきたハイスコア作品として期待して読んだ。早見和真さんの作品は「店長がバカすぎて」しか読んだことがなかったので、同じような軽めの作品かと思ったら、重い重い作品だった。

冤罪がテーマと聞けば、最後には晴れて無罪放免となるのかと思いきや、さにあらず、怒涛の展開。

確定死刑囚・田中幸乃の人生に登場する複数の人間の視点から各章が語られ、「本当の」幸乃の姿が徐々に浮かび上がる。「もしかして無実?」という疑念は徐々に確信に変わっていくのだけれど、肝心の真相は最終盤まで伏せられる。

「誰にも必要とされないのなら、生きている甲斐が無い」、という気持ちは程度の差はあっても多くの人に共通の思いだと思うけれど、ひとにどう思われているかに囚われすぎると幸せになるのは難しい、というのもまた真実。

中学生の小曽根理子が同級生の皐月に気を使う様は、傍からみると滑稽でしかないが、そういう状況に追い込まれた本人からすると、人生の最大事となってしまうのだろう。小曽根理子が大人になり、翻訳家としての立場を得たあと、自分の身代わりとなった幸乃が死刑囚にまで転落してなお、「逃げ切った」と安堵してしまう場面は、ひたすら醜悪だった。

万引き犯は私です、と自首出来なかった慎一も、放火犯も、幸乃に責任を押し付けてのうのうと生き延びていることの居心地の悪さに苦しんだのだろうけれど、「だったら白状して楽になりなよ」と思ってしまう。自己保身の本能は誰にだって強烈にあるものだけど。

野部のじいさんが一貫していいひととして登場しているのに、最後の最後で、(間接的にでしかないものの)事件のトリガーを弾いていた、という展開はかなりショッキングだった。

実際にこういう冤罪が起こり得るのか、という視点で言うと、灯油缶の捨て場所が「秘密の暴露」という整理だったけれど、幸乃が灯油缶の購入経路をうまく説明出来ない、というところで、何らかの違和感が生じたのではないか、と思ってしまった。

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2026年06月22日

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主人公の田中幸乃さん、こんな人が世の中にいるのか?こんな事が許されていい筈がない、良かれと思っているのが許せない、真実を求めることは大事だ!!と思う、この物語に引き込まれた 寝る時間を惜しんで読んでしまった、面白かった
貴重な時間をありがとうございました。

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2026年06月20日

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死刑囚 田中幸乃の物語
生い立ちから、関わった人の目から見た幸乃
死刑囚として報じられる人物像とは違う
マスコミ報道やアンコンシャスバイアスによって一般の人から見るのと、実際には違う
色々考えさせられる作品

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2026年06月12日

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見聞きしただけでは本当のことは分からない。
自分で分かろうとしないのに、
ただ入ってくる情報だけで、
勝手に判断してどうこう言ってしまう。
自分も気をつけたい。

主人公の女性は楽になってほしい

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2026年06月07日

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ネタバレ

産婦人科のおじいちゃんが「口に出すことと考えていることは違う。何をしてほしいか想像しろ。」みたいなことを言っていたけどそれに幸乃は当てはまるんだろうか。彼女にとってはハッピーエンドだったのか?幸乃は自分は必要ない存在だと思っていたが、幸乃を生かすために動いてる人がいるのにどうしてそう思ってしまうの。信じて裏切られるのが怖いって周りを遮断して後悔を残させるのはいいの?しんちゃんは絶対に後悔してる。結局2人会うことは出来なかった。じゃあ逆に、自分が後悔しないために責任ももてないのに死にたがっている人を生かしていいの?冤罪が認められて外に出た後も幸乃と一緒にいられる?死にたいと思っている人と一緒にいるのは想像以上に自分の神経も滅入るだろう。しんちゃんも精神的に強くはなさそうだし共倒れの未来しか見えない。翔も駄目だ。翔の考え方や陽の空気に幸乃は自分のことを卑下してしまう。幸乃の人生にはたくさんの分岐点があってそのどれもが悪い方向に行ってしまった気がする。悪い方向に自ら進んで行ったという表現のほうがしっくりくる。彼氏のことだってそうだ。人に心を開かない幸乃がどうしてあの男には開いたんだろう。最後に信じようと思った人がどうしてあの人なんだ。幸乃のことを想像しようとしても私にはさっぱり理解できなかったし、幸乃に幸せになってもらいたいと強く願った。その幸せというのが幸乃にとって死ぬことだったのだからある意味私の願いも叶っているのだ。私にとっては残酷な事実が相手にとって幸せな結末ということもあるのかと腑には落ちたが感情が追いつくことはない。

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2026年06月07日

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いたたまれない。
間に合ってほしかった
これはエゴでしかない。

しんちゃん、、、

理子や敬介は何を思うんだろう。

死刑執行を希望に生きる毎日。

お母さんにようやく会えたかな。

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2026年06月05日

イメージ

人に対するステレヲタイプなイメージは恐ろしく危険である。そのイメージを与えている人たちはさらに暴力的だ。
人物からイメージが作られているのではなく、他者の勝手なイメージにより人が作られる。知らぬ間にイメージに合わせて生きている。この本を読んでそう理解した。

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2026年05月04日

購入済み

タイトル含め

全てが繋がり物語として伏線回収されることに
ただただ感服

最新刊の八月の母もですが、小説にエンタメを
求める自分にはあまりに暗くて重い

読み返すことはないけど思い出すことは
今後も何回もありそう

暫く引き摺る、実話を基にしていない分
救われる。

#深い #ダーク

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幸乃が本当に望んでいたのは無償の愛情だったのではと思う
ただ、それがいつからからかねじ曲がってしまった
誰かに必要とされること自己犠牲が愛情を受ける手段であり愛情の示し方だと信じてしまったのかなぁ

救おうとする人たちも結局は安全圏から自己嫌悪や罪悪感を抱いて動いてるだけで彼女を心から好きで愛しているわけではないような気がしてしまった

幸乃だけではなく他の人物も搾取する側、支配する側がずっと決まっていて
される側も相手が変わるだけでされる側でいつづける変われない感じがずっとしんどかった

きっと搾取する側や支配する側は無意識にそうできる人間を見定めていて絡めとっているのだろう

ずっと答えの出ない話だったし
エゴと愛情の違い、幸せとはなんなのか考えてしまう

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

つらいラスト…こういった結末にした作者の狙いは何だろう。
こういうことあるよね…かな。う〜む。
ただ、思えば結末のつらさより、そこまでに至る彼女の人生の方がよほどつらい。
じゃあ救われてよかった…いやいや。
など、いろいろ考えさせられる作品。

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2026年07月29日

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外見だけが人を表すわけではないけど相手の気にしていることや大切にしていることは外見から粗方判断できている気になっている。
子供の頃よりも大人になってから外見で人を判断している。

イジメはなくならないし逃げれない人もいる。イジメられた経験がない人って案外少ないのかもしれない。
人間関係に救いはない。
大人の軽薄な人間関係の方がよっぽど楽。

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元恋人の家に放火して妻子を殺めた罪で死刑囚となった女性、田中幸乃の、幼少期から事件に至るまでの人生を描いた物語。

読み終わった後、どうか救われてほしかったという思いが残った。ただ、読者にとっての「救い」とは、彼女の無罪が証明され死刑を免れること。でも、それは読者側の傲慢な願いなのかもしれない。
女は最期を迎えるときに、「死ぬために生きる姿」を見せた。興奮すると意識を失ってしまう持病、それに今まで何度も抗えずに意識を失ってきた彼女が、死刑執行を迎えるとき発症しかけた持病に四つん這いになりながら必死に抗う。これまでの人生で自分の意思を主張してきた場面があまり描かれなかったにも関わらず、ここは強い意思が見えた。それほどまでに、人生を終えたいという願いが強いものであったのだと思う。ということは、この結末は”彼女にとっては”救いになったともとれる。

「私を必要としてくれていた人に捨てられることは死ぬことよりも怖い」という台詞から、人生に希望を見出せる経験が彼女にあればよかったのにと願わずにはいられない悔しい思いになる。

死刑執行日は親友(翔)の誕生日。以前は敬老の日の祝日だったその日を、「今日は祝日ではないんですよね」「今日は私の大切な親友の誕生日なんです」と刑務官に語る彼女。祝日は死刑は執行されないから。
独房から出る直前に読んだ慎ちゃんからの手紙に惹かれる様子、桜の花びらを手に死刑に向かう様子、この台詞。本当は生きたい気持ち、誰かに必要とされていることを感じながら生きたい気持ちが、奥底に少しはあったのではないかと、思わずにはいられない。

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2026年07月22日

Posted by ブクログ

物語の展開は引き込まれて、最後までいっきに読み終えました。
でも、生きることを望まない、死ねる機会を待っていた。そんなことを心から願う人がつくられてしまう事が現実にあるのなら、、哀しすぎる。
幸乃ちゃんが心安らかに、そして次の人生では生きる事を楽しめる人生であってほしい。

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2026年07月12日

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うーーーん、うーんどうにか救われてほしいって思ってたけど、本人にとっての救われるは何かなぁとかも思うけど、でも冤罪はよくないナ

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語にぐいぐい引き込まれ、一気に読んだ。
幸乃が救われることを願いながらページをめくった。

死刑を回避するために奔走する翔や慎一と、死ぬために必死に生きようとする幸乃。
その対照的な姿が印象に残った。

ラストは賛否が別れると思う。

事件の真相を知ると、放火した少年グループはその後も普通に暮らしているのか?と複雑な気持ちになった。
理不尽極まりない。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評判がいいみたいだし、辻村深月さんの解説だし、知らない作家の慟哭ミステリか。 読んでみるかなと予約して待っていた。日本推理作家協会賞受賞作、なのだが。


※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

多くの方が推薦しているので大っぴらには言えないがいってみる、期待外れだった。でもラストの衝撃で☆3を付ける。

冒頭から死刑判決が下されワオと度肝を抜かれる。
この薄幸の主人公、田中幸乃がなぜ死刑になるのか。控訴もしないでやすやすと死を受け入れたのか、というのがメインストーリーで、読みようによっては慟哭尽きないのだ。
ところが醒めて読めば冤罪臭はふんぷんだし、そう思うと仕組まれ感も顕著だし、純真無垢のマリア様だってもう少しは運命を受け入れ、祈りつつも正しく自分を大切にするでしょう。
これだけ書けば、本当に外れ感でがっかりしたかなと歯切れが悪くなってしまうが。

ストーリーは主人公側に肩入れすれば哀しくも美しい。

子供時代から恵まれず、人恋しさで出来た友達に裏切られ鑑別所に入れられる、親にも見捨てられ、不幸の深い穴の中で生きてきた。自分で死ねないなら死刑でもいいと思ってしまった、という救われない生き様で。
クズのような男に貢ぎ感謝もされず、ついにはよその女と一緒になるために無理やり引き離され、雲隠れされ、居場所を突き止めてみると男は双子の子供と妊娠中の女のいる家庭を持っていた。

悪意はないものの周りをうろつき、ストーカーにされる。
男のアパートが火事になり双子と妊婦が焼死した。世間は死んだ親子に同情し、周りをうろついていた幸乃が逮捕される。

意地悪い読みだろうかと思うのだが、やはりこの幸乃さん死ぬしかないかもと思ってしまう。

幸せだった子供時代の友達だけは理解してくれているようだが、弁護士になった男は、正義感も上滑りで事件から手を引いてしまう。このあたり不幸を際立たせるリアルな描写で現実にひき戻される。
不幸のせいで流れに逆らわず生きるのが楽なのか、そういう投げやりな生き方しかできなくなった女は哀れだが,流されていきつくところは自分で死ねないなら殺してもらうと思い詰めてしまって上告もしない。

イノセントなのか無智なのか、それが罪だったのだろうか。

死刑台に向かう途中で、持病の失神状態に陥りそうになる。女の看守は「倒れろ、倒れろ」と祈るように思う。心身喪失を理由にすれば彼女は助かるかもしれない。
だが幸乃は生きるより死に執着し、つよい意思で階段を上る。

意地悪くありきたり感を持ったが、この衝撃的なラストが受賞につながったのかもしれない。
奔走した幼馴染が無実の証拠をつかむが彼女はすでに柩の中、という幕切れも、いっそ助かっていればと思うが、生まれ変わらない限り幸乃の不幸が続きそうで、残酷この上もない物語だった。

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2026年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛に飢えて、裏切られることが耐えられないからあえて自分を捨てる、そして他人からのいいなりの人生を歩むことを良しとし、自分には守るものがないという理由だけで他人の罪をかばう薄幸な幸乃を中心に物語は展開します。

彼女の幼馴染たちは、小学生のころ「丘の探検隊」をつくりお互いを大切に守り抜くことを誓う。

でも、小学生のころの約束なんて、多くの人間にとってさほど重要ではなかった、幸乃を除いては・・

幸乃は人との争いが嫌いで、自分が悪者になることでその場が収まるのならあえて反論もせず従容と受け入れる、そして、周りからすればそんな都合のいい女を利用しようとする人間の方が多くて、彼女のガラス細工の心はズタズタにされていく。

しかし、彼女はそうした自分を利用する人間を恨むのではなく、とことん信じようとする・・別れがつらいから。

そして、関係のない罪で死刑宣告された彼女を知ったかつての幼馴染たちは、遅まきながら彼女の力になろうとするが・・

この小説を読み終えて、思ったことがあります。

心優しい人間の方が損をする社会って何だろう?

現実には、要領の良くて自己主張の強い人間の方が社会では重宝されています。

他人の痛みや悲しみに心を痛め、争いを好まない人は、往々にしてその存在感すら消されてしまいます。

弱肉強食が野生動物世界の掟だとすれば、霊長類最強の人間は、力ではないもう少し違った評価尺度を持つべきなのでは?

心優しい人たちだけが住める純粋培養的集落は無理だとしても、そうした人たちだけが繋がるコミュニティみたいなものがあればいいのに。

でも、子羊を食い物にする悪い狼たちはどんな手段を使っても近づいて来ようとするのでしょうね。

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2026年07月28日

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