【感想・ネタバレ】イノセント・デイズ(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月18日

何気なく読んだ本でしたが、世界観に一気に引き込まれてしまいました。死を望んでいた幸乃にとって、死刑は救済だったのでしょうか…多くの人が語る彼女の過去を見ると、誰に見捨てられても見捨てられても生にしがみつく、そういった生き方はかなり痛みを伴うものだったのだと感じます。誰にでも無垢で気優しかった彼女の人...続きを読む生は、翔や慎一の存在によって最期は救われ生涯に幕を下ろした、そういう結末を願いたいです。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

第68回日本推理作家協会賞
2015年第12回 本屋大賞 第28位
第27回 このミステリーがすごい! 第20位

いろんな感想があるので、自分に合うかどうか、、、と思いつつ読み始めましたが、かなり面白かった。
今年(2018年)の1冊をあげるとしたらこれ。
読後感が決して清々しくはなく、重い気持ち...続きを読むを引きずるけど、、独特の感覚を味わいました。

この作家さんの他の本も読んでみよう!
→結果、何冊か読み、どれも面白いです。
しかも全然ジャンルが違う、、スゴイ。
いい作家さんを知る事ができました。

新井賞の受賞作だった。新井賞も色々読んでいってみようと。
→結果、あまり私には、はまる本がなかった。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

非常に体力を消耗する一冊だった。登場人物たちの背景がとても緻密に描かれていて、決して明るいわけではないそれらを咀嚼しながら読み進めるのでとても憔悴した。一節過ぎるごとに本を置いて小休憩を挟むような読み方をした本は、初めてかもしれない。

必要とする/されること、人を救う/救われることの本質はなんなの...続きを読むだろう。

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

不運で救いがない物語と思ったけど、幸乃の不器用さや、境遇に心打たれました。
てか、幸乃に関わるやつだいたいクズだなぁ。
でも現実にいますよね、そうゆう人間。
何とか幸乃が助かってほしいと祈りながら読んでました。が、このやるせなさは、ひきずる、、、。
死生観バグる。すごく良い本に出会えました。

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

「言葉を失うほどの衝撃を受けたぶっ飛び小説」最後の一行でとんでもない衝撃を受けることになる傑作小説。…

SNSでの紹介文を見て何の気なしに読み始めた本でしたが、最後は読む手が震え、目頭が熱くなり、心が熱く震えました。
そんな自分の心情はあとがきが文字にしてくれていて、少し心を落ち着かせてから、やっ...続きを読むと本を閉じることができました。
裏表紙のあらすじなどで興味を持った方は、読んだあと絶対に後悔しないと思いますので是非手に取ってみてください。

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

ラストがあまりにもやるせない
あと1日…早ければ
幸乃に関わる人の傲慢さがそれを受け入れてしまう幸乃の優しさに苛立ちややるせなさを感じる
最後が切なすぎて尾を引く作品。

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

何故、主人公は元恋人の妻と子供達が、犠牲になる放火事件を起こした罪で、死刑を宣告されたのか

彼女の人生に関わった人達が語る、当時の彼女の姿を知るたび(あぁどうして…。)と何度も思いながら読んだ。あまりにも悲しすぎる真実に胸が苦しくなった。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

イントロから引き込まれました。
章ごとに視点が変わり、登場人物各々にとっての田中幸乃さんへの印象が手に取るように分かり、人物像が分かりやすく、やり切れない気持ちになりました。
死刑とは何か、情報とは何か、正義とは何か。
誰が救われたのか。
考えさせられました。
(辻村先生の解説文も必読です!)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月10日

ほんの少しの誤解から生じるその後の世界。誤解がなかったらどうなったかを、僕らは想像することしかできない。そしてそれは栓なきこと。ならどうする?

こういうのは映像化は難しいのだと思う。
手紙には生を放棄する内容が書かれ、それは一層生への想いの強さを表し、それを慎一は泣く。大事なシーンになるけど、こん...続きを読むなの文章でしか表現できないんじゃない?

刑場に向かう時に、感情を揺さぶられ、それでも昏倒すまいとエゴを見せる、そしてやり遂げる。
悲しいけど、幸乃の気持ちを思えば、慎一も「おめでとう」と言えるといいなと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月16日

衝撃的

間違えなく今まで読んだ中で5本の指に入る名作。

読後この感情を言葉に表す事が難しく、「儚さ」に近い感情で満たされている。
「死刑判決」の裁判の情状に沿うストーリー展開の中、関わる人間とで協和したり不協和したり。
同じ出来事でも外から見た物と中から見た物の違和感の多さ。
優しさや純粋さが招...続きを読むく悪条件や悪環境や不都合さ。
最終的に読者へは悲壮感、主人公へは解放感。
なんだろう?
何度も書くが凄い作品だった。

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購入済み

最後まで引き込まれた

匿名 2023年02月03日

何故??という思いから本当に最後まで読み切ってしまった。幸乃を何となく満島ひかりさんをイメージして読んでいたのは映画「愚行録」の影響。

#ドキドキハラハラ #切ない

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購入済み

予想外

2020年05月13日

結末が意外だった。
登場人物が数名にわたって変わり、色んな視点で楽しむことが出来た。

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購入済み

良かった

2019年10月09日

様々な視点からの描写、展開がなかなか読めず面白く泣けた。
すごく良い本。

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ネタバレ購入済み

悲しいけれど不思議と爽やかな話

2017年12月29日

ストーカー行為の末、元彼の奥さんと二人の子供を(お腹の子供を入れれば3人)放火で殺害した罪で死刑判決を受けた女性。
その女性を助けようとするかつての幼なじみ達の何年にも渡る奮闘を描いている。
真相はほのかに予測していたが、ラストは…
淡々と時が流れていくストーリーが最後になって急にサスペンスっぽくな...続きを読むって、一気に読みきってしまった。
私はもう一つのラストシーンを想像した「間に合っていたら」
しかし何故がこのラストが爽やかな印象を残す。
心に残る作品

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

同じ作者の「八月の母」がよかったので、読んでみた。
後半はちょっと「ダルさ」があったかな。最後の方は、幸乃が助かるのかどうかが気になり、一気に読むことができたが。

悪い作品ではないが、「八月の母」ほどのインパクトはない。
良い本を読むと人に薦めたくなるが、この本はそういう気にならない。
星3つに近...続きを読むい4つ。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

人間ってずるいなと、、自分の中で自分よりも下の立場においている人間にはとことん冷たく、強く接してしまう。なにをしてもいいと思っている。
きっと私自身も無意識にそうしているのだろうと思うとそれもまた。


幸乃の周りはみんながみんな少しずつ無責任で、その無責任さが積み重なって、あの結末に至ったのかな、...続きを読む 個人的には好きな結末。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月26日

本当の救いとはなんだろうか

最後、真実が公にされそうになったとき
間に合わないでほしいと思う自分と間に合ってほしいという自分がいた
物語の結末は幸せだったのか

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

ある女性死刑囚の物語。
彼女と関わりのあった友人、知人それぞれの追想が、世間やメディアの姿とかけ離れていて‥
真実は‥
読んでいて苦しくて、つらかったです。

救われたのか、救いがなかったのか

真実ってなんだろう?
本人にしかわからなし、
他人には決してわからない
人から聞くこと、報道の中に真実は...続きを読む見えなくて、本人の中にしかないんだということを見せつけられるような思いです。

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

田中幸乃という人物がなぜ凶悪な事件の犯人となってしまったのかを描いた物語です。
単純にこの事件の全貌が明らかになるミステリーとして注目していましたが、切なくでどこが儚い非常に稀有な余韻を残す小説でした。
幸乃の境遇や環境が彼女をあのような純粋な女性にしてしまったのだと考えると我々の日常でも起こ...続きを読むり得るような不思議で解像度が高い面白い作品でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月29日

面白かった!続きが気になるのであっという間に読んでしまった。
田中幸乃が凶悪犯として死刑を宣告されるところから物語は始まる。
しかし読み進めていくうちにこの田中幸乃に対する印象は変わっていく。
彼女を取り巻く環境があまりにも不幸と不運で、なぜこの事件が起きたのか?真実を知るとやるせなさで押しつぶされ...続きを読むそうになる。
関わった人物たち、この中の誰か一人でも保身に走らず彼女を守るための証言をしていれば、彼女は死刑を免れたのに、、、
先入観とか偏見とかそういうものが自分の中にもあることを痛感するし、物語の中では人間の卑怯な部分も見え隠れして、全てを請け負った田中幸乃が実は最も心がきれいでイノセントな人だった。

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

それぞれの救いが複雑に交わってしまう点が、俯瞰して見たときに歯痒さを感じるとともに無力だとも感じる
先を読みたいけど、読みたくないそんな不思議な感覚になる

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

個人的な感想です。
恋人と別れたくないのに別れる。
友達と仲良くしたいのに虐められる。
家族に愛されたいのに愛されない。
この様な作品が好きなので
帯文に惹かれて購入しました。
けどこちらの作品は、違う方向からボール飛んできます。難しい言葉もなく読みやすいので、一気読みできます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月25日

ストーリーにのめり込んで一気に読んだ。
「面白かった」と表現していいのか悩むところではあるが、救いが全く無いとも思わない。
情報が無限に与えられる世の中で、情報の切れっぱしだけを見て勝手なイメージを作りあげることは自分自身にも当てはまることで、胸が痛かった。
ラストまで読み終わってから冒頭の判決を読...続きを読むむと全く違って見える。

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

・女性死刑囚が辿った人生を様々な証言から振り返っていく時、読者はその真相にもがき苦しむ。
・いかにメディアで公表される切り取られ簡略された情報に流されてしまうか、自分を含め社会でよくある光景のように思える。悪意のないバイアスが人ひとりの人生を大きく変えてしまう可能性があることをこの作品から教えられた...続きを読む

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Posted by ブクログ 2024年02月21日

一気に読んだ。読後はしばらく放心状態…
それから数日間は救いようのない現実にフィクションと分かっていても頭の片隅から抜けなかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月14日

読み終わった時の、鬱、、感が、、
その人を信じている人、大事に思う人、また、第三者以上の人は「それでいいのか?」「それは正しいのか?」と思ってしまうけど、でも、当の本人がそれを望んでいる、と言われると、、、うーんという気持ちになりました。非現実的なはずなのに非現実と言い切れるのか?知らないだけなので...続きを読むは?もしかしたら、あるのかもしれない、と考えさせられる本だった。死ぬ時、その瞬間が来るために生きたい。その気持ちは、私には理解しがたく苦しい気持ちになった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月14日

ずっと気になってたけど、嫌〜な気持ちになるんだろうなぁと思って買えなかった作品。

ひっさしぶりに夜更かしの連続でした汗
明日早いのにー!焦
と思っていても全く読む手が止まらない。
そして、次の日も眠たかったはずなのに、また夜更かししてるループ。

死にたいというよりも、生きていたくない。
純真無垢...続きを読むであるが故に深く傷ついてしまう。

放火殺人の犯人はこの物語の中で最も優しすぎて、純粋すぎる人でした。

読み応えが半端ないです!!!

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

 本作を読んだとき、丁度短編集を続けて読んでいたが、比較して、連作短編の方が、興味が持続して読みやすいな、と感じた。物語る手法としても興味深く、それぞれの章で視点人物が代わり、一人の犯罪者の人生が多角的に描き出されていく。語り手が変わることによって、渦中の人物の異なる側面・時代にスポットが当たり、呼...続きを読む応するように雰囲気も変化する。
 ただ、一貫して比較的ヘヴィな空気感が変わることはなく、その辛さの描き方には、若干記号化されたところがないではない。一方で、登場人物たちの関係は、一言では言い表せない、複雑なものが多く、その点が好みだった。かつてはヒーローでありながら、輝かしさを失ってしまった親友を、それでも必要としてしまったり、ある人間に対して嫉妬や独占への優越感を抱くなど、作者の視点には個人的に響くものを感じたため、作者の明るい話が読んでみたいな、と思わせられた。
 第一部の最後、第二部では、これまで描かれてきた要素が集約されていくので、一冊の小説でありながら、カメオ出演の妙、みたいな楽しみ方ができる点も興味深い。
 文章も読みやすく、重要なキャラクターには外見的特徴を与えることで、再登場の際に判別しやすくするなど、丁寧な作りだったように思う。
 ネタバレを含む感想はコメントに記す予定だが、個人的には、本作をより飲み込みやすくする上では、解説文は必読であろうと感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月22日

何を考えているのかよくわからない悪人が多数出現し、人間味も感じられず、ただ用意された嫌な展開をなぞっているような印象だった。
本人に生きる気力がないならそうなるしかないだろうという妥当なラストだと感じた。
彼女は読者目線では決して幸せではなかったが、関わった人の人生を直接的にも間接的にも救ったと思う...続きを読む。彼女は様々な人にとって必要な存在だったけど、当の本人はそれを知らずに死んでいってやるせない。実在しない聖母という感じ。

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

読み終わって色々思うことが出てきた。
結局、私も自分の価値観で主人公の女の子のことを考えてたし、自分自身のエゴを感じる。

何が幸せなのか、かわいそうってなんだろう。
この物語の終わりがよかった、なのかどうかさえよくわからない。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

途中で、きっとこういうオチなんだろうな。と思った通りだった。
死にたい人間が、そのチャンスを掴んだストーリー。
正直オチはガッカリでしたが、人の一生を描いたストーリーはとても面白かった。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

暗く静かに熱い小説でした。
人の人生の背景は様々で、相手が何を思っているのか?考えてるのか、真実は何なのかは本当にわからないなと思いました

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月09日

※めちゃくちゃネタバレなので改行多めに入れときます











とても力のある小説で一気読みでした
でもこの結末はどうなんだろう
このラストの後に起こるだろうことを考えると、みんな不幸になる未来しか見えなくて辛い
後悔と苦悩の中で生きていくことになりそうで
とても残酷な話だと思う
ヒロイン...続きを読むのみが(ある意味)幸せになれた、とも言えるのか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月07日

後味が悪かった。

罪がなかったなら灯油缶のとこはどういうことだろう?
灯油缶捨てたところ目撃されたとかだったけど見間違いってことかな。

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