【感想・ネタバレ】イノセント・デイズ(新潮文庫)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

何気なく読んだ本でしたが、世界観に一気に引き込まれてしまいました。死を望んでいた幸乃にとって、死刑は救済だったのでしょうか…作中の人物が語る彼女の過去を見ると、誰に見捨てられようと生にしがみつく、そういった生き方はかなり痛みを伴うものだったのだと感じます。誰にでも無垢で気優しかった彼女の人生は、翔や慎一の存在によって最期は救われ生涯に幕を下ろした、そういう結末を願いたいです。

0
2024年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

衝撃的

間違えなく今まで読んだ中で5本の指に入る名作。

読後この感情を言葉に表す事が難しく、「儚さ」に近い感情で満たされている。
「死刑判決」の裁判の情状に沿うストーリー展開の中、関わる人間とで協和したり不協和したり。
同じ出来事でも外から見た物と中から見た物の違和感の多さ。
優しさや純粋さが招く悪条件や悪環境や不都合さ。
最終的に読者へは悲壮感、主人公へは解放感。
なんだろう?
何度も書くが凄い作品だった。

0
2024年02月16日

ネタバレ 購入済み

悲しいけれど不思議と爽やかな話

ストーカー行為の末、元彼の奥さんと二人の子供を(お腹の子供を入れれば3人)放火で殺害した罪で死刑判決を受けた女性。
その女性を助けようとするかつての幼なじみ達の何年にも渡る奮闘を描いている。
真相はほのかに予測していたが、ラストは…
淡々と時が流れていくストーリーが最後になって急にサスペンスっぽくなって、一気に読みきってしまった。
私はもう一つのラストシーンを想像した「間に合っていたら」
しかし何故がこのラストが爽やかな印象を残す。
心に残る作品

0
2017年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間ってずるいなと、、自分の中で自分よりも下の立場においている人間にはとことん冷たく、強く接してしまう。なにをしてもいいと思っている。
きっと私自身も無意識にそうしているのだろうと思うとそれもまた。


幸乃の周りはみんながみんな少しずつ無責任で、その無責任さが積み重なって、あの結末に至ったのかな、 個人的には好きな結末。

0
2024年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当の救いとはなんだろうか

最後、真実が公にされそうになったとき
間に合わないでほしいと思う自分と間に合ってほしいという自分がいた
物語の結末は幸せだったのか

0
2024年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!続きが気になるのであっという間に読んでしまった。
田中幸乃が凶悪犯として死刑を宣告されるところから物語は始まる。
しかし読み進めていくうちにこの田中幸乃に対する印象は変わっていく。
彼女を取り巻く環境があまりにも不幸と不運で、なぜこの事件が起きたのか?真実を知るとやるせなさで押しつぶされそうになる。
関わった人物たち、この中の誰か一人でも保身に走らず彼女を守るための証言をしていれば、彼女は死刑を免れたのに、、、
先入観とか偏見とかそういうものが自分の中にもあることを痛感するし、物語の中では人間の卑怯な部分も見え隠れして、全てを請け負った田中幸乃が実は最も心がきれいでイノセントな人だった。

0
2024年02月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーリーにのめり込んで一気に読んだ。
「面白かった」と表現していいのか悩むところではあるが、救いが全く無いとも思わない。
情報が無限に与えられる世の中で、情報の切れっぱしだけを見て勝手なイメージを作りあげることは自分自身にも当てはまることで、胸が痛かった。
ラストまで読み終わってから冒頭の判決を読むと全く違って見える。

0
2024年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わった時の、鬱、、感が、、
その人を信じている人、大事に思う人、また、第三者以上の人は「それでいいのか?」「それは正しいのか?」と思ってしまうけど、でも、当の本人がそれを望んでいる、と言われると、、、うーんという気持ちになりました。非現実的なはずなのに非現実と言い切れるのか?知らないだけなのでは?もしかしたら、あるのかもしれない、と考えさせられる本だった。死ぬ時、その瞬間が来るために生きたい。その気持ちは、私には理解しがたく苦しい気持ちになった。

0
2024年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと気になってたけど、嫌〜な気持ちになるんだろうなぁと思って買えなかった作品。

ひっさしぶりに夜更かしの連続でした汗
明日早いのにー!焦
と思っていても全く読む手が止まらない。
そして、次の日も眠たかったはずなのに、また夜更かししてるループ。

死にたいというよりも、生きていたくない。
純真無垢であるが故に深く傷ついてしまう。

放火殺人の犯人はこの物語の中で最も優しすぎて、純粋すぎる人でした。

読み応えが半端ないです!!!

0
2024年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田中幸乃に関わる人の目線から主人公の人生を読み取るとこができた。個人的に翔は正義感は強いが自分自身のために行動している感じで好きにはなれなかったが、慎一は幸乃の想いをしっかり感じとった上で行動しているところが好きだった。最後は自分の予想とは違う結末になったが、田中幸乃にとっては幸せだったのかなとも思った。でも田中幸乃が最後に本当に愛された人生も見てみたかったなと思った。

0
2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何を考えているのかよくわからない悪人が多数出現し、人間味も感じられず、ただ用意された嫌な展開をなぞっているような印象だった。
本人に生きる気力がないならそうなるしかないだろうという妥当なラストだと感じた。
彼女は読者目線では決して幸せではなかったが、関わった人の人生を直接的にも間接的にも救ったと思う。彼女は様々な人にとって必要な存在だったけど、当の本人はそれを知らずに死んでいってやるせない。実在しない聖母という感じ。

0
2024年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※めちゃくちゃネタバレなので改行多めに入れときます











とても力のある小説で一気読みでした
でもこの結末はどうなんだろう
このラストの後に起こるだろうことを考えると、みんな不幸になる未来しか見えなくて辛い
後悔と苦悩の中で生きていくことになりそうで
とても残酷な話だと思う
ヒロインのみが(ある意味)幸せになれた、とも言えるのか?

0
2024年03月09日

「小説」ランキング