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Posted by ブクログ
少し前にトークショーを拝見したものの、読んだことがなかった島本理生先生。小説はみずからラブストーリーと銘打ったものを選ぶことはあまりなかったので、とても新鮮な気持ちでこの本を手にとってみた。
2020年、というのは、ちょっと身構えてしまうワードだ。現実世界に色んなことがあったせいで、過剰に意味がこもってしまう。作品の時間軸は主に2018年で、2020年は後日談として触れられる。解説でコロナ禍を踏まえた加筆修正があったとなっていたが、確かに時代の空気感が丁寧に織り込まれていた。この時代だからこそ、刺さる物語の着地になっていたように思う。
島本作品は初読なのだけれど、文章の湿度が高くて乾いた肌に染み込んでいく感触があった。なんでこの気持ち良い文体を今まで読んでこなかったのだろうか……。主人公の葵は、結構ヘビーなバックボーンを持つ。その実情は紡がれる人間関係の中で、少しずつ後出しされていく。だからだろうか、自然と葵の人間性が自分に透過してきて、苦しくなるほどの一時と、終盤に向けての開放感を、我が事のように感じることができた。
葵を取り巻く男性陣、バラエティに富んでいて、色々と考えさせられる。自立して生きていくこと、について改めて直面したような。といっても自分は葵ほど芯は強くないのだけれど。
それにしても……急死した母のワインバーを継ぐ、という舞台設定は、お酒もお料理も美味しそうすぎてハチャメチャに飲みに行きたくなった。葵と松尾君のいるワインバー、ふらりと訪れてみたい……。
Posted by ブクログ
大人の恋愛小説といえば、な島本理生さん。
主人公の葵と瀬名さんが行ったゴールデン街の空気感やカラオケバー、私にも思い入れがあって懐かしくてぎゅっと掴まれた。
テイラースウィフトもよく聞いてたな。
エモいってこのことか。
葵の周りは男性が多いね。
芯はあるけど恋にもたれていたい人なのかな。
なんだかんだで松尾くんが一番理解してくれてるし安心しあえてるのにって思うけどそういう関係になれないのは仕事の仲間だからかな。
出会い方が違っていたら、なんて思ったり。
そして食べ物やワインの表現が秀逸で、日本酒で炊いたすき焼きとかワインの味わいとか食への愛がじわじわ感じられる。
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