【感想・ネタバレ】二人一組になってくださいのレビュー

あらすじ

卒業式直前に始まったデスゲーム(特別授業)
あなたに本当の友達はいる?

誰かと手を繋がないと死ぬ――。
女子高のクラス内カーストが崩壊し、
裏切り、嫉妬、憧れ、真実が手を取り合う。

『みんな蛍を殺したかった』の著者が
青春と友情の極致を描く最高傑作!


【ルール】
・二人一組になってください。

・誰とも組むことができなかった者は、失格になります。その回の失格者が確定したら、次の回へと続きます。

・一度組んだ相手と、再び組むことはできません。

・残り人数が偶数になった場合、一人が待機となります。

・特定の生徒が余った場合は、特定の生徒以外全員が失格になります。

・最後まで残った二人、及び一人の者が、卒業式に出席できます。

・授業時間は60分です。


《あらすじ》
「このクラスには『いじめ』がありました。それは赦されるべきことではないし、いじめをした人間は死刑になるべきです」
とある女子高の卒業式直前、担任教師による【特別授業(ゲーム)】が始まった。突如開始されたデスゲームに27人全員が半信半疑だったが、余った生徒は左胸のコサージュの仕掛けにより無惨な死を遂げる。
自分が生き残るべき存在だと疑わない一軍、虚実の友情が入り混じる二軍、教室の最下層に生息し発言権のない三軍――。

本当の友情とは?
無自覚の罪によるいじめとは何か?
生き残って卒業できるのは果たして誰か?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

只々のめり込んで読んでしまった。幾つかの主張に共感出来る自分がいた。女子高生がこんなにも亡くなっていくのは忍びない。彼女らと付き合っている生産性の無い馬鹿な大学生や男子校生が犠牲になれば良いのにと思った。
そして自分はこのゲームが始まるといの一番に死んでしまう漆原亞里亞だろうな。てか名前が全てかっこ可愛い。京都の女子高最高です。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

私自身、今人間関係で悩んでいることがあり、重なる部分が多いと感じてこの本を手に取りました。読んでいくうちに、三軍女子やいじめられている子にとっては、「ペアを作ってください」という何気ない一言が、想像以上に心を追い詰める残酷な言葉になるのだと強く感じました。
普段は気にも留めないような言葉でも、立場が違えばこんなにも苦しく、逃げ場のない思いをさせてしまうのだと知り、胸が苦しくなりました。

また、この本を読んで、自分自身の言葉遣いについても考えさせられました。無意識のうちに発していた言葉が、誰かを傷つけていたかもしれないと思うと、怖くなりました。この作品は、他人の痛みに気づくことの大切さと同時に、自分の話し方や人との関わり方を見つめ直すきっかけを与えてくれた一冊だと思います。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまり読んだことのないジャンルだったし、現実にはないデスゲームだったけど、次の展開が気になりすぎて、つい一気読み!!
ページを捲る手が止まらなかった、、!!

読みながら、自分は学生時代どうだっただろう、とつい考えてしまった。
ゲームで沢山死んじゃうからスッキリはしないし、モヤモヤすることもあったけど、"いじめ"が題材となってるから、決して軽視できない問題だなと思う。
それにしても、最後にまた冒頭と同じ展開になるとは思ってもなかった。この物語の中では、ゲームが始まってしまう=(どんな形であれ)いじめがあるってことだから、繰り返されないでほしいなと思った。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

外から見たら仲良く見える友達もグループも、内情は必ずしも好きで一緒にいるばかりでは無く保身でいるとかあるなと思い出した。
現役の学生には必ず読んでほしい本です。
孤独な人には、内情はそんないいものじゃないかもと少しは慰めになるといい。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

登場人物一人ひとりにしっかりスポットライトが当たっていて、思わず応援したくなる子もいれば、デスゲームの中で「この人は死んでしまっても仕方がない」と感じる人物もいて、最後まで飽きずに読むことができました。
物語の終わり方も不自然さがなく、とてもスッキリしていて、個人的にはとても満足しています。
チレンさんの作品はどれも魅力的なので、これからの作品も楽しみにしています。今後も頑張ってほしいです。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

「命に嫌われている」の二人の下りがすっごい泣けます…。カーストが下の子とあまり話さないということで、それがいじめと受け止められる可能性もあるんだな…と思いました。登場人物が多かったのでカースト表のしおりが便利でした!

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2025年12月27日

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イジメてた方はすぐに忘れる、イジメられていた方は一生覚えている
相手の気持ちになって考えましょうって教わったのにな

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

このタイトル…(°▽°)
絶対学生時代のトラウマ蘇るじゃん…(°▽°)
…と、恐る恐る読み始めたところエンタメとして最高に面白かったし、なんならトラウマも克服できそうなので木爾チレン様には感謝しかありません(°▽°)

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生徒たちの目線で多くの話が語られ、27人それぞれの人生があり、スラスラと読みやすかった。

クラスでのカーストってどうして存在してしまうのだろう…と思うけど、学校だけではなくてどんな集団でもカーストって存在するよね。それが本当の友情のグループもあれば上部だけのグループだったりして、共感しながら読み進めた。無自覚のうちに、無意識のうちに人を追い込んで、苦しめて、自分にはそんな感覚がなくともその集団での暗黙のルールに押しつぶされる人がいて、当たり前が当たり前であってはいけないことの存在に気づく。

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2025年12月08日

匿名

ネタバレ 購入済み

親友といじめ

いじめを庇ったが故に標的にされ虐められる。
そんなことがあっても、親友を信じて待っていたのに、いつになっても話しかけてくれない悲しさ、怒り、恨み
それでも、親友だと思っていたはずだった
だか、心は違った

自分が虐められるのが嫌で、いじめを停められなかった、話しかけられなかった
そんな過去と向き合いながら、高校生活を送る

ムカッとするところもあり、最後は一人一人の想いも知れるいい作品でした。

#泣ける #切ない #ドロドロ

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2025年02月24日

購入済み

二人一組になってください

中高の日常の風景をテーマに一人一人が心の中で思ってることが顕になってきていて、面白かった。

#ドロドロ

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スクールカーストの残酷さを改めて知る印象的な作品だった。
失格者が死ぬ原理など、気になるところはいくつかあったが、226ページで、「2軍Bグループで唯一生き残ってる幸」という表現があったが、その時同じく2軍Bグループの勝音も生き残ってたと思う。それに何らかの意味や後で伏線の回収があるかと思ったが、特になかった気がする。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

卒業式当日朝のデスゲーム。
二人一組になって手を繋げないと、死ぬ。
最後まで残るのは、誰か。

女子のスクールカーストについては全く分からないけれど、生々しく描かれていて、デスゲームそのものと同じくらいゾッとした。
自分もいるとしたら三軍だろうなあ。1日のほとんどを過ごす教室の中で明確に蔑まれて暮らすなんて耐えられない…。

物語はとても読ませる力があり、一気に読んでしまった。一人一人、死んでしまう生徒の交友関係や内面、それぞれが持っているしんどい部分を描いてあって、「そういう子なんだ」と分かったところで死んでしまう。
共感できる子、「やっと居場所が得られたんだね」と愛おしく思う子もみんな死んでしまう…。

いじめは悲しいけれどどこにでもある。
だから、このデスゲームも何度も繰り返す。
だけど、素朴に「見て見ぬふりした全員死刑」という物語の構成そのものがどうしても受け入れられない。
デスゲームが卒業式の日にあるのも。いじめがそれまでに分かってるなら助けろよ、と思ってしまう。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

苦しいのに展開が気になりすぎて一気読みした。
こういうデスゲーム大好き。人間の醜さや愛憎が煮詰まったような空間がたまらない。死に方がそれぞれ違うのもまた良い。
学生時代どのカーストにいたかどうかによって感じ方が変わる作品だと思う。わたしはグエーッてなりながら読んだ。「二人一組になってください」は呪いの言葉。
心が綺麗な人間でありたいと思うけど、どうしても自分を守りたくなってしまうからなかなか難しいね。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語だからと安全なフィクションで終わるのかと思ったら最後で急に「あなたは本当に無関係?」と読者に語りかけてきてどきっとした。自分も無意識に傷つけている人がいるかもしれない。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

いじめについて、クラスのカーストについて
なるほど、この視点があったか‥というような内容で、その制裁デスゲームが面白かった。

皆、あり得ない方法で死んでいくのが無理矢理感はあったけど、そこはフィクションということで。

確かにいじめとは、直接的なものだけではなく、その人の存在自体をないものにする、無視する、というのも見えにくいが、いじめだと思う。
その残酷さ、クラスの人間関係のヒリヒリした感じが伝わってきて胸が痛かった。

後半は人間関係がそこでそう繋がるのか‥というような伏線回収的な内容もあり、カーストピラミッドや前半の内容を確認しながら読んだ。

現実におこっているだろう事と、あり得ない制裁の組み合わせと、細かく区切った構成が読み易くどんどん読み進められた。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

【女子高生の毒々しさ】

初めは登場人物の名前が並んだ名簿があり、こんなに覚えられるかな〜と心配して読み始めたが、結局は一気に読んでしまった。

女子高生独特の……毒々しさ、残酷さがコレでもかというほど描かれている。普段、仕事で高校生と接しているが、こういうことは教室の至るところで発生しているのだ。

この本をオススメしたいかという視点で考えると悩んでしまうが、イジメというものが当事者にとってどのようなものであるかを知って欲しいという点においては読んで欲しいとは思う気もする。

気が合う、合わないはあっても良いし、嫌いな人もいても良い。ただ相手を攻撃はしないでほしい……と常々思っていたのだが、この本を読むとそれもイジメになってしまうのだろうか?と考えさせられる。

合わない相手と距離を置くというのは、お互いを傷つけないための防衛だと思っていたのだが、それもダメなんだろうか。誰かと話をしてみたくなる一冊である。


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2026年01月05日

Posted by ブクログ

ずっと気になってたけど苦手要素も多そうで読めてなかった作品。遂に読む日がきて心して読んだけど思ったよりもメンタルやられなかったし読みやすくて一気読みした!
『二人一組になってください』ってタイトルもストレートに嫌な気持ちを思い出させてくれるというか……いじめに関してにこんな表現があったか~と思わされた。
推し生徒選ぶならわかりやすく螺良ちゃん。歌ちゃんも好き。ほんとの友情もあるんだね。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

・クラスのほぼ全員の心情が描かれており、それが順番に分かっていくのが楽しくあっという間に読みを終えた。
・「人間そんな反応にはならんだろ」と思ってしまうシーンが多すぎた。(自分の性格上それでも最後まで楽しく読めた)
・無理やり力技で物語を展開させた違和感があった。
・中学のとき大神リサに割と近い感覚で人の心を想像できるような人間ではなかったため反省している。
→どうやって自分の罪を滅ぼすかまだ考えれていない。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルとあらすじ通りの話しでした。
結構死に方がグロいので、ダメな人はダメかもしれない。
あと、女教師さんはどうやって生徒や先生を殺せたのか知りたい(黄色い花を使ったのは分かるけども)し、殺し方もどうやって決めたのか、とか疑問に思うところは所々あったが、答えをハッキリさせずに終わったな、と思った。そうゆう細かい所を気にしないで、こうゆう話しなんだと思って読み終われれば(読書として)楽しめる?と思う。
あと年代が近いのか、出てくるアニメとか流行りに、分かる分かるー!となった。
作者さんは10代女子の気持ち、特に暗い部分とゆうか、表に出してない所を描写するのが上手いですよね。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

いじめで簡単に死ぬ、だから加害者も死刑になるべきだよね、という理由づけ

きちんとみんな死んでいって最後ちゃんちゃん、と終わる感じで結構納得

自分が生きた学生時代で、ラストの時代は多分今で、そうなるのかあという着地

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

2025.12.17 ★4.0

女子校の卒業式の日に起こるデスゲーム。
SFと言えばそれまでだが、唐突感が否めない。

いじめる者、いじめられる者はもちろん、真ん中のどちらにも属さない中間層の生徒たちまでしっかりと書かれていて読み応えがあった。

ラストのオチに当たる部分はありきたりだったので残念。


↓↓↓内容↓↓↓

「このクラスには『いじめ』がありました。それは赦されるべきことではないし、いじめをした人間は死刑になるべきです」
とある女子高の卒業式直前、担任教師による【特別授業(ゲーム)】が始まった。突如開始されたデスゲームに27人全員が半信半疑だったが、余った生徒は左胸のコサージュの仕掛けにより無惨な死を遂げる。
自分が生き残るべき存在だと疑わない一軍、虚実の友情が入り混じる二軍、教室の最下層に生息し発言権のない三軍――。

本当の友情とは?
無自覚の罪によるいじめとは何か?
生き残って卒業できるのは果たして誰か?

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

詳しいあらすじも何も知らず読み始めたら、とんでもなくエキサイティングでデンジャラスだった…。
スクールカーストから生まれるイヤミスどころの騒ぎじゃなかった。
あからさまな「いじめ」も辛いけど、「悪意のない」対応も辛いものだ。やってることは現実的ではないし、残った人物以外の生徒も、そこまでする必要あったのか?と疑問に思う部分もあるけど、「バトルロワイアル」的なエンタメ要素は面白いと思う。
もう「二人一組になってください」というタイプの授業を無くしましょう

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2025年12月17日

QM

購入済み

きっと学校で学生生活送ったことある人なら一度は経験し、巻き込み巻き込まれたことがあるんじゃないかと思うくらいの、物語の言葉を使うなら『無意識の悪意』。難しいよねぇ、と思った。直接的な攻撃に繋がらなくても、心のどこかでは嫌だなって思ったり、本人には言えないけどちょっと距離置きたいな、とか。成長過程では当たり前のような心情だと思ったがそれで深く傷つき、孤独の崖ぶちで生きているような子もいるわけで。小中高生にぜひ読んでみてほしい。

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2025年10月16日

購入済み

描かれる友情や伝えたいことには納得ができない部分もあったけど、なんだかんだで、泣きながら読んでしまった。
私が高校生の時だったら……と考えると2回目くらいで死んでしまいそう。怖い。

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2024年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

木爾チレンさんの長編は初だったが、題名に惹かれて購入。
女子高校生の一つのクラスで二人一組にならないと脱落していくデスゲームの話。女子特有のカーストだったたりこの人より自分は上の立場にいるみたいな描写を書くのが上手だなと思った。あとは人を羨む妬みだったり同性愛も描かれており単なる女子高校生のサバイバルというよりクラスメイトの一人一人に焦点を当てて章が分かれており描かれているので珍しかったが、それぞれの内情を知れて楽しむことができた。
いじめはされた側からするとした側と何もしない傍観者は変わらないんだなと改めて感じた。デスゲームの終わりを見届け一件落着だと思ったが、最後の最後でいじめはどこにでも常に存在しててなくなることはないなと。

※読む時にクラスメイトの名前が現代風でなかなか覚えられなかったが、クラスメイトの名簿とクラスのカースト表があり時々見ながら読み進められたので良かった。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

明らかにイジメと認識されるようなことをしてなくても、見て見ぬ振りをするのはイジメである。という1つのメッセージをデスゲームを通して伝えていたように思う。最終的にはそのゲームはいじめられていた子の復讐劇みたいになるのだが、どうして最後に花恋が教師になってゲームを始めるのかよく分からない終わり方だった、、読みやすく、エンタメ要素の強い話だった。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと期待はずれだった。
表紙を見た感じすごい付箋回収とかあるのかな?て思っていたけれど、特に何も無く、ハッピーエンドの形で終了。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

私立八坂女子高校では、体育の授業の準備体操で二人一組になってくださいと言われる。生徒数が27名である3年1組では、必ず特定の生徒が一人余り、その生徒は体育の先生と組まされる。
そんな中、3月に卒業式を迎え、式の直前で特別授業が行われる。
その内容とは、生徒が二人一組になり、誰とも組むことができなかった者は失格になり、その工程を繰り返し、最後まで残った者が卒業となるデスゲームであった。

27名生徒がいるため、読みづらいかなと思ってたけど、名前が書かれた付録の栞の助けもあり、全然そうではなく、没頭できてあっという間に読み終えた。

決して明るい内容ではなかったが、女子校ならでは人間関係が側から見ると仲良さそうだった二人は実はお互いが敵対心を抱いてることがある反面、何通りと定義づけられない形のいろいろな友情の形があったのも面白かった。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二人組になれなかったら死ぬ設定が、いじめられている子の普段経験している苦痛に似たものだと考えられる。
死ぬことに対して恐怖を感じているのかわからなかった。自分から死ににいくようなシーンが多めだったので、本当にできるのか疑問に思う。
終わり方は、一気に自分に焦点が当てられているような気がしてよかった。
全体的に軽ーく全ての話が進んでいて、短編集を読んでいる感覚に近い
いじめはないって言うけど、最後に一斉にみんなが特定の人の方を向いたように無意識に感じているいじめのようなものはあるのかなと感じた

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

とあるクラスである日デスゲームが開催されるという設定であり、テーマとしては特段目新しさはないものの、クラスメイト一人一人にスポットライトが当たりつつ話が進んでいく構成は面白く感じた。

一人一人の死因に何かしらの意味合いがあるとより驚きが増したな、と思う。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

卒業式直前に開始されたデスゲーム。登場人物が多いのでカースト表しおりで確認しながら読み進めました。それぞれの女子特有の感情に共感したり、出来なかったり。極論ではあっても「無自覚のいじめ」を描ききる熱量に圧倒されました。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

学年にひとつしかクラスしかない女子高の卒業式の日、登校した生徒たちに担任からあるゲームが課される。「二人一組になってください」の合図で、余った生徒が失格、つまり志ぬというゲーム。しかも、特定の生徒が余るとそれ以外が失格になるという。そのデスゲームにより徐々に生徒たちの本音が露わになり始める・・・

構成的には「バトルロワイヤル」とあまり変わらない。
各章はそれぞれの女子高生たちの物語となっており、本音が語られる。スクールカースト、いじめ、友情など、本作のテーマとなっているが、そこは自分にはいまいち刺さらなかった。
それより、コサージュの仕組みのほうが気になってしまった・・・

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

★3.4
「二人一組になってください」。卒業式直前の教室で、突如始まったゲーム。しかし、この指示には厳格なルールが存在し、余った者は“失格”。


序列がそんなに好きなら、好きなだけその世界にいればいい。
本書はデスゲームものの体裁を借りながら、教室という狭くて広い世界で、普段見逃しがちな";見えにくい暴力"に迫っていく。

まずは与太話。
巷に溢れるインドカレー屋。そのスタッフの多くが実はネパール人であるらしい。
本場インドのカースト制度は細部まで厳密に区分されているから、海外でインドカレー店を営むのは柔軟に働けるネパール人が多くなる。それくらい、序列に縛られた社会は不自由で、融通が利かない。
本場のカースト制度は、思ってる以上に七面倒くさい。

さて、本書。
クラスで3軍最下層の「亡霊ちゃん」と呼ばれる女の子を主軸に進む。3軍最下層と言えばまだ聞こえはよくて(よくないが)、実質はインドカースト制度のダリットのようなものだったりする。ダリットとは階層のさらに下。
存在意義は「最下層であること」。

作中、ある3軍女子は語る。
「3軍の私が、もし1軍なら3軍の人になんか話しかけない。」
この言葉は、鋭く核心をえぐる。
誰が誰を見下し、無視するのか。教室という小さな社会で、序列はときに見えない檻となり、誰かを押し込み、誰かを見えなくしていく。
さらに、ノイジーなだけのマイノリティが上に立つこともあるから厄介だ。

私が学生の頃は、「クラス分け」など考えたこともなかった。けれど、その分類がなかったわけではないだろう。きっと別の視点から見れば、明確な階層は確かに存在していたのだと思う。
秩序のために生まれたカースト制度は、どこの国でも平等や尊厳を奪う装置となり、差別と管理のために深化していく。

"いじめを受けたことがない人は、いじめのことはわからない"…そうなのだろうか。
サッカーをやったことがなくとも、サッカーを語ることはできる。経験していないから語れない、という想像力の放棄こそが、無自覚の加害性と地続きなのではないか。
あまつさえ、見たことがないからといって、見えないことにはならない。

クラスメイトが少しずつ命を散らしていくメインストーリーをよそに、
木爾チレンは“不可視の暴力”を、物語の表層に浮かび上がらせた。
私たちはこの檻を無意識に作ってしまう。
誰かを追い出さないと安心できない無意味な世界。その歪んだ安心を、私たちはいつまで持ち歩いてしまうのだろう。

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2025年12月09日

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