あらすじ
【「オモコロ」大人気シリーズの書籍化・第2弾!】
教科書の名作に挑戦!
Ⅹ騒然!「「山月記」を読めなかった男が1年半ぶりにもう一度読む日」収録!
「山月記」に挫折した経験から、大人になった今、教科書に載っている作品を読んでみることに……。
「学び直し」ほど大げさではないけれど、きっと何かが変わるはず!
この本でしか味わえない、不思議な読書体験をぜひお楽しみください!
〔もくじ〕
はじめに
1冊目 宮沢賢治「やまなし」
2冊目 ヘルマン・ヘッセ(高橋健二訳)「少年の日の思い出」
3冊目 中島敦「山月記」
特別編 本の作者と話してみる(ラランド・ニシダ氏)
4冊目 清少納言「枕草子」
あとがき みくのしんより
あとがき かまどより
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作に引き続き楽しく読めました
みくのしんありがとう!
私もこんなふうに感じる読書をしてみたいし
隣で見守りたい
私の息子になりませんか?
冬は「ミロ」
爆笑!!
今日は買い物カゴにミロを入れよう
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まるで中学の授業だと思った。
特に枕草子ではみくのしんは教師レベルで読解力が高く、ちょっとヘンなところも「中学の時の現代文の先生こんなんだった!」と懐かしい気持ちになれた。
今後、この本が教科書に載っていても良いとさえ思える。
枕草子の最後の「をかし」だけはあんまし納得いかななかったかな。
悪いというか寂しい?って言う意味で「をかし」を使ってるんじゃないかって、こういう想像さえ自然としてしまうようになった。
素晴らしすぎる本です。読書が好きなら必ず読むべき。
Posted by ブクログ
みくのしんさんの読書の様子を読んでいると、いかに自分の読書が雑かがわかる。こんな一言でこんなにも想像力働かせるんだなとか、自分にはなかった発想力を見せつけられて、猛省するばかり。
ただ前に進むだけじゃなくて、もっと一語一語噛み締めて読書しようと思った。
Posted by ブクログ
今作もとても面白く読み終えました!
みくのしんの純粋なところ、それを言葉にするセンスが最高です。
「みくのしんの副音声あり枕草子」が面白くて笑ってしまいました(笑)
Posted by ブクログ
今作も楽しく読めた。
国語って、正解とされる読み方があるから教科書に載っている物語を深く考えて読んだことなかったですが…
みくのしんさんの読書を追っていると、こんな感じ方もあるのかー自由でいいんだなーと面白くなります。
みくのしんさんのリアクション、かまどさんの全てを受け入れる優しいコメントとツッコミが心地よい。
Posted by ブクログ
やはり面白い。今回は定番の国語の教材を読むのだけど、同じ作品を読んでいても視点が違うので、新しい気持ちで読むことができた。
『やまなし』では宮沢賢治の表現力に気付かされ、『夏の日の思い出』では、すきなものだからこそ、魔が刺してしまった主人公の気持ちを理解することができた。登場人物にここまで感情移入できたのはすごいと思う。
『山月記』については、人に戻る選択肢にこだわるのが意外だった。個人的には、もう人間には戻れないだろ…という気持ちだったので。
多分、李徴は人に戻りたくないんだよ…とみくのしんに話しかけたくなった。この本のみくのしんと同じ格好になるのだけど…。
今回、一番よかったのは、『枕草子』!
これを読書としてカウントしたのは、画期的なことだと思う。古典は今でも共通する部分と、当時でないとわからない感覚が混在していて面白いのだ。
だらか、古典作品もそんなに難しく考えず、たくさんの人に読んでほしいと思っていた。
枕草子の季節感の美しさとか、面白さに気づいてもらえたのは、私も国語の先生として、嬉しかった。
それと、みくのしんが言葉の意味を無視して勝手に解釈するのではなく、作者が伝えたかったことを一生懸命に汲み取ろうとしていたのもよかった。
最後、かまどの後書きを読んで、泣きそうになったよ…。職員室だったから堪えたけど。
本を読むって、やっぱり楽しいことだなと、改めて噛み締めた。そのうち、源氏物語も読んでくれそうな気配がしたので、楽しみです。
Posted by ブクログ
WEBで見るのとは別の面白さがあって久々にワクワクしながらページをめくる読書ができた。
かまどさんの語彙力・編集力に感服。
みくのしんさんの感受性・素直さは国宝。
Posted by ブクログ
こんな鮮明な読書を真似したいと思ったけどできなかった。私は情景も思い浮かべないし、登場人物に寄り添わないし、いい感じの相槌を打ってくれる相方もいない。だからこそこの本でそれを見せてもらうのかもしれない。人には人の読書体験。
でも媒体は横書きスクロールフォーマットの方が合っていると思う。
Posted by ブクログ
相変わらず、感性のヒト・みくのしんさんの洞察に、唸りました!
やまなしや枕草子の感性はある意味詩人だし、明月記の感情移入はセラピストだし。
こちらも感度研ぎ澄まされた読書となりました。
でも、今回のポイントはかまどさんのあとがきでしょうか。
ホント、国語の授業って良くも悪くも、矯正されますね…
クラムボン=水泡、いいなと思いますが。
かまどさんの俯瞰しつつもあたたかな眼差し…なんだかくらっちゃいました♡
私の偏った読書も、許された気がしました。
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前作に引き続き、今作もとても面白かったです!
読書してますの私より、みくのしんさんの感性が凄すぎて、本てここまで深く感じて想像して読めるんだって感動しました。そればかりでなく、ひとつひとつリアクションが面白くてつい笑ってしまうので、公共では読めない。。。家で声に出して笑いながら読んでました。
みくのしんさんも去ることながら、かまどさんも素晴らしいです。おおらかに解釈してあげて、この2人でないと出来ない作品ですね。
どんどん、いろんな本を読んでみくのしんさんの感想をきいてみたいです!
Posted by ブクログ
前作に引き続き、本当にいい読書体験をしている!
私はかなり宮沢賢治に思い入れを持っている方だと自認しているけれど、ここまで近い距離で友達だと思えたことは無いよ……。李徴だって、ONEPIECEのロビンみたいにちゃんと言えたら人間に戻っていたかもしれない。
Posted by ブクログ
1人の読書では一瞬ふわっとただよう香りだけで消えていく感覚が、みくのしんさんと一緒に一行ずつじっくり味わえる稀有な体験ができた。『やまなし』ってこんなに美しい情景を描いていたんだ…水の冷たさ、ほのかな果物の香りからの期待感、揺れる光に魅入られる感じ…クラムボンにすっかり気を取られていて、私は何を読んでいたんだ。
Posted by ブクログ
入り込む読書というものは新感覚だった。
前作と同様に、みくのしんさんの感性に驚かされた。
文章を受けて、「わかる!」とはなっても、「〜のとき〜だと〜だと思うよね!」みたいな、感覚の深掘りのようなことをよくされていて、そういう例えとかエピソードがポンポン出てくるのを見ると、この方は普段から自分の感じることを言葉にしているから、すっと取り出せるのだろうなーと思ったり。
ライターだから文章は書いてるとは思うけど、それとも違う、普段から感じること、考えることを積極的に人に伝えようとしてるのかな。
自分もこうやって自分の感覚をいろんな角度から言語化できるようになりたい。
Posted by ブクログ
前作を満喫したクチなので、本作もきっと鉄板だろうと手に取ったもの。期待通りの愉快さ。本を読めない33歳の言動が面白すぎてちょっと隠れがちだけど、実は相方の、作品チョイスとか合いの手がホント絶妙。良いコンビですな。それにしても古典って、こんなに感覚で読み解けるものなんだ!かなり衝撃的。
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今作もみくのしんの読み方には驚きと笑いの連続。
山月記は読んだとこなくて興味深々だった。
授業で退屈だった記憶しかない枕草子をこんなに情緒豊かに読めるなんて!
みくのしんの読み方に刺激される、かまどの後書きにも凄く頷いた。私も国語の授業大嫌いだったけどこの本を読んだ後なら教科書を楽しんで読めそうだ。
Posted by ブクログ
かまどさん&みくのしんさんの読書旅第2弾!
今回は国語教材として定番の「やまなし」「少年の日の思い出」「山月記」「枕草子」を読む。
相変わらず、みくのしんさんの読み方がとっても楽しい! 自分には無い視点と感受性で作品の中に入っていく様は、とても羨ましいな〜と思う。こんな読み方する人と一緒に読書したら、そりゃ楽しそう!
「山月記」の難解な文章にキレそうになってるのも面白かったし、「少年の日の思い出」の結構くんにめちゃ感情移入しちゃってるのも分かるわ〜という感じ。特に結構くんの心なんかは、大人になった今 本当に苦しくなるほど分かってしまうというか、好きなものを嫌いになってしまう、思い出を汚してしまうやり切れなさって言葉に出来ないよ〜。
また続編があれば読みたいです!
Posted by ブクログ
みくのしんさんの読書を読書する最高体験がまたできるなんて………
この本を通じて、もっと本を好きになっている気がする
「イ・オンビン(イ音便)ってなに?韓国のスター俳優?」でもうダメだった
腹がちぎれるほど笑った
Posted by ブクログ
国語の授業で何となくぼんやりとこれらの作品に触れていた過去の自分に読ませてやりたい。正しい答えで満足せず、その先に独自の解釈を見い出すこと、それこそが文学の醍醐味であり真髄なのだな。かまど氏のあとがきにもグッときた。
Posted by ブクログ
相変わらず面白い上に、読書欲が刺激される。
クラムボン殺人事件から始まり、反応にいちいち笑ってしまうので、職場など外では読めない笑
今作は
宮沢賢治「やまなし」
ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」
中島敦「山月記」
清少納言「枕草子」
ラランド・ニシダ氏との対談特典
かまど・みくとしん立場逆転読書(特典冊子)
となっている。
「クラムボンは笑ったよ」
「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな」
「その声は、我が友、李徴子ではないか?」
「春はあけぼの」
と、それぞれに有名な作品である。
今作は国語の教科書を使っており、懐かしい。
「やまなし」は特に笑った。
逆に「枕草子」は、序文のみなのが残念だった。
全て暗記しており内容も過去に勉強して分かっているため、改めてこの本で読んでみてもあまり感じることがなかった。
ラランド・ニシダ氏は今も年間70〜80冊読んでおり、始まりは中学生の頃のハリーポッターなど。(中学時代は年間100冊くらい)
Posted by ブクログ
前作も良かったが、今作もみくのしんさんの読書を通して新たな見方が増え、かなり良かった。
国語の内容だったので、こんなの習ったな〜と懐かしい気持ちになりながら一緒に読み進められた。
Posted by ブクログ
素敵な1冊に出会えました!
幼い頃から本の虫だった私は、国語をあまり苦手と思ったことはないけど、「なんとなくこんな答えを大人は求めてるんでしょ」って、可愛げのない、面白みのない国語人生を送ってきた。
正解はないって言われても、最適解は決まってる的な。
ところがどっこい。みくのしんは、とにかく読むのが苦手だけど、読んだ文を映像化したり、「自分のもの」にするのがすごーく上手。
"なんかこう……こんなに簡単な言葉で、思いもよらない表現をされると「日本語が取られた!」って思わない?もうこの表現は俺には使えないというか、この日本語は最初に言った人のものになるというか…。"
こんな感想抱けるのが、ほんとにもう。何て言葉にしたらいいのか。
景色を眺めるように読書をするみくのしんがすごく羨ましく感じました。
改めて、読書を楽しみたいと思えた1冊です。
Posted by ブクログ
本が読めないみのくしんが、悪戦苦闘しながら国語の教科書を読む話。
国語のテストで、文章を読んでタイムリミットで焦る事、音読をするドキドキの授業時間等、読書が苦手な理由が「わかる〜。」と共感したことも多く、みのくしんと一緒に読書をしてる気持ちになりました。みのくしんが感情移入し、情景を鮮明にイメージし純粋な気持ちで本に没頭して読む姿は素敵です。私自身、本を読むのがそこまで得意ではありません。この本を読んで、とても勇気がでました。
この本こそ、教科書になると読書好きが増えると思います!
Posted by ブクログ
いや笑った笑った。仕事柄教科書作品はよく接するし、なんなら関連本の紹介もするけれど、こんな読みかたがアリなんだな〜とつくづく感嘆。読んでいる時の気持ちは、その辺の野っ原を歩いていたら、思いがけなくめったに見られない草花とか昆虫に出会って、「ほえーっ」とか「ふーんふむふむ」とかぶつぶつ呟きながらしみじみとつぶさに観察する時に似ていた。とりあえず音読の持つ凄まじい威力に感服。
Posted by ブクログ
前作と同じく楽しめた。
教科書でこんなに良い文学を習っていたんですね。昔と比べて自分の感性も豊かになったのかもしれない。楽しい読書体験でした。
Posted by ブクログ
読書をするときに正しく解釈できているか、間違って読んでいないかを問いことを意識しがち。受験で育ってきたことで自然とそのように読書することが身についてしまったのかもしれない。
みくのしんさんの読書の仕方は自分の感性を引き出し、筆者と対話しながらすすめており、本来読書とはこうあるべきなのかと気づかされるものでした。
もっと気楽に本に向き合っていこうと感じさせる一冊でした。
Posted by ブクログ
中盤コラムの作者を囲んでの座談会形式の会話はおもしろかった!特にニシダの読めない本との向き合い方はなるほどな〜と共感。読書の在り方について改めて考える良い気づきが沢山。個人的にみくのしんさんが一文ずつツッコミ入れながら読む経過は、私としてはストーリーが全く頭に入って来ず私の読書とは合わないと思った。本書に出てくる書籍を読んだことがある人はこういう読書の仕方があるのか、という視点もあっていいのかも。中1の読書しない息子にはこの対談形式は読みやすかったのでゲラゲラ笑いながら読んでいたので、とっつき易さとしてはとても良いと思う。特に最後の枕草子は懐かしい気持ちで古文を一緒に楽しんだ。
Posted by ブクログ
第二弾。
今回もめちゃくちゃ面白かった。
平家物語ガチ勢なので、随筆は昔から苦手。受験のために頑張ってたけど、この頃にみくのしんみたいな読み方する人に出会えてたら私の古文人生も変わっていた気がする。
ほんとに着眼点がすごい。そんな読み方したことないよ。
Posted by ブクログ
すごい。
『枕草子』の四季のくだりは正直つまらないと思っていたので、ものすごく楽しそうに読書していたところにまずとてもびっくりした。私があまり景色に興味がなく、みくのしんさんが風景描写が好き、というそもそもの違いは大きいのでしょうが…。
清少納言とめちゃめちゃ気が合っている感じがして羨ましい。
山ぎはと山の端の違いなんて考えたこともなかったけど、言われてみてば確かにそうだし、冬だけ人の描写になっているというのも初めて気がついた。
他にも、宮沢賢治の光の表現の美しさを感じたり、水中の景色の想像力に想いを馳せたり、
『少年の日の思い出』の「彼はろうそくをつけた。」の一文が冒頭のシーンと重なって見えたり、
『山月記』の李徴が人間になる可能性を考えたり、
自分にはなかった視点ばかりで本当に驚かされた。