小説・文芸の高評価レビュー
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無人島漂流記。実話のようだ。辛かっただろうと思うのに、終始明るい文体で綴られている。そのおかげで愉快な物語として読める。
龍睡丸は76トン、二本マストのスクーナー型帆船で連絡船として活用していたが、冬の間は出番がないので、漁業調査に用いようということになった。
明治31年12月28日東京出航、横浜で水を積み、1月17日には新鳥島へ。ここで霧に包まれ、大西風に吹かれて錨づなが切れた。水瓶も壊れて、水を求めて走り回ることに。ホノルルに航路を向けた。
ホノルルで船の大修理。水や食糧も蓄えて故国日本に向けて出航した。どんどんフカが取れる。亀も大漁だった。ごきげんに航海を続けていたが、パタッと風が -
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原田マハさん初めて読みました。アートミステリーという新たなジャンルでとても好きな作品ができて嬉しい !!
絵画の知識が全然なかったのにこの本をきっかけにルソーやピカソの作品が気になって調べたし美術館に行きたくなりました (ˊᵕˋ).。oO
アンリ・ルソーの「夢」をめぐる鑑定対決で呼び出されたティムと織絵。
裏で利益のために動く者たちがいる中で、ルソーをこよなく愛する2人が出した結論も考えも情熱も、深くてすごく感動した。
そして2人が1日ずつ読み進めたルソーの物語とバイラー(依頼人)や登場人物たちの正体や関係性がわかった時、めっちゃスッキリした。
時代も立場も違うのに同じ芸術に心を動かされ -
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「宇宙船の中で目覚め、自分の名前や状況がわからない」という設定は、SFミステリーやサスペンスの王道のひとつ。でもこの小説は頭ひとつ抜けてる。
◎SF
木を隠すなら森。たくさんの科学的事実に囲まれて、どこが架空設定なのかわからない凄さ! 琥珀の中の蚊の血から恐竜を蘇らせたジュラシック級。
◎ミステリー
宇宙船にはミイラが2体。自分は誰? 閉鎖空間を舞台に始まるミステリーの面白さ 。
◎ヤマトだ!
地球を救うためイスカンダルへ向かう宇宙戦艦ヤマト(しかも戦艦大和の片道燃料)の気高い精神。
◎ET
そしてロッキー!!
……上巻だけで最高すぎるびっくり箱。これから、どうなっちゃうの〜!! -
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私は高校野球が嫌いだ。それは教育と謳われながらそこに金の匂いと大人の思惑が色濃く介在しているからだ。高校野球はテレビ中継され、友情や家族の支えが強調され、感動物語として大々的に取り上げられる。だが努力や友情、涙や笑顔は野球に限ったものではない。例えば他のスポーツ強豪校にも同じだけのドラマはあるはずだし、スポーツに限らず、芸術や音楽、受験勉強の世界にも数えきれない物語が存在する。
確かに高校野球は人気がある。しかしそれは日本の長い歴史の積み重ねに過ぎない。他のスポーツと比べて優劣など何もないはずだ。世界的に見ればサッカーの方が圧倒的に競技人口は多く、アメリカではアメフトが1番人気のスポーツになっ -
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ネタバレオーディブルで朗読を聴く。
ナレーターは、進撃の巨人のミカサの声優、石川由依さん。
子育て、母との関係、義弟との関係、ママ友との関係。
あるあるのことが詰まっていて、あるあると共感する。
私の娘もひかりちゃん同じ歳の頃に、鼠蹊ヘルニアで手術、入院したことがある。
娘は、おへそからではなく、メスで切る手術だったので入院期間3泊4日と少し長かった。
点滴を指すときになかなかうまくいかず、何回もやりなおされ、えらく泣いていた。
その時のことを思い出した。
母親との関係については、母親の態度が腹立たしく、イライラした。
しかし、やはり余裕のない生活で、子育てに向いてない人にとっては、こんなふう -
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現代の情勢のこと(投資、コロナ、紛争、SNSとか)を、繋がらなさそうなトピックを上手く繋げて物語自体の構成が上手くて、こことここがこうなるんか。って様が読み進めていくうちに分かるから読んでてめっちゃ面白かった!作者、かしこ〜!
展開読めなくてずっと楽しかった!本を読んでるのに映画を観てるような感覚。
問題を抱えてる当事者間だってすれ違いが起こるのに、第三者はそれらを表面的にしか判断しなくて、見えないものを見ようとしないから理解されないのは当たり前なのかもしれないけど、だからこそ言葉を通して我々は話し合う必要があるなあと。
そして長くて本当に疲れた -
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森絵都さんの作品を読むのはたぶん『◯年ぶり』くらいのほんとそれくらいすごく久しぶりでした。
ことばを中心とした9つのお話。
出てくるのは主に小学生くらいの子どもたちなんですけど、大人の自分にも共通するようなことばかりでした。
どのお話もすごくよかったんですけど、僕が個人的に好きだったのは『風と雨』の瑠雨ちゃんのお話。
大なわとびのくだりがめちゃくちゃ響きました。
あと最後の『%』の短いお話も。
一つのことばから広がっていく展開がすごくおもしろかったですし、ことばの難しさも感じました。
感想はいっぱいあって尽きないです。
それくらい素敵な作品でした。
ありがとうございました! -
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安部公房「壁」は1951年刊行。「S・カルマ氏の犯罪」「バベルの塔の狸」「赤い繭(4編の短編)」からなる作品集。
足元の床が抜けたような不安が漂って、起こる事はことごとく不条理。主人公たちには突飛で理不尽な出来事が振りかかりますが、容赦なく淡々と悪化していく感じ、こりゃもう安部公房。
「S・カルマ氏の犯罪」
朝起きたらえらい事になっていた系。解説には「カフカっぽいけど明るい」とあり、なんか納得。
名刺に自分を奪われた主人公。名前・肩書を失い、何者でもなくなってしまう怖さ。しかも彼を取り巻く雑多な物から敵とみなされてしまう。
話がマトモに通じない感じや裁判シーンなどは不思議の国のアリスっぽさも
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