ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • アルプス席の母

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    全てキラキラした王道の高校球児物語ではないけれど、それこそがすごく現実的でたくさん涙が出た。まだ航太郎側の気持ちに共感することが多いけれど、いつか自分が親になった時、この本を読み返してどんな気持ちになるのか知りたいと思った。

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    2026年10月07日
  • アンティゴネー

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    ネタバレ

    『オイディプス王』の後日譚
    「思慮」を欠くことが招き寄せる悲劇を描く
    重要人物はクレオーン王とアンティゴネー
    老予言者テイレシアースが再登場
    ※クレオーン王はオイディプスの母(妻)イオカステの実弟

    『オイディプス王』にて、娘のことを託された上、“何もかも思い通りにしてはいけない”と言っていたクレオーンだったが、無事破滅へと導かれる

    『オイディプス王』アイスキュロス『テーバイ攻めの七将』『アンティゴネー』の順に読むと良い
    本作の教訓を踏まえてアリストテレス『ニコマコス倫理学』〈知慮〉を読むと味わい深い

    “ユッピテル(ゼウス)が人を滅ぼそうと思うと、まずはその正気を奪う”

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    2026年10月07日
  • その犬をください

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    2026年23冊目。推している逢坂さんの新作、期待通り面白かった。過去3作に続き、戦争と現代、を犬をテーマにこうも豊かに表現するか。どの話も面白かったし興味深かったし、勉強にもなった。凄い作者だ。

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    2026年10月07日
  • 縄文人の死生観

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    屈折葬が多い

    生活と近い場所に墓がある→弥生になると生活と離れた場所

    妊婦は特別な埋葬 イヌと一緒に埋められる 
    赤い顔料散布(東北晩期の墓) 赤ちゃんは土器に入れ近くに埋葬→妊産婦の死亡という非常事態に呪術的に対応?

    装身具は病気を治すための呪具?
    イノシシの首輪(他に例なし)した女性→首に疾患があった形跡

    37週以前の子供→土葬
    38週以後の子供→土器棺墓
    38週以後は母体から出ても少し生きられるため、出産後産声を上げたのちに亡くなった場合に土器棺墓で再生を願ったのでは?

    大人と子供の合葬例
    同時に亡くなったものと考えられる
    乳児期以前の子供と大人の合葬例は大人が女性しかない(子育て中?)
    その後は男性と子供→狩り中の事故?
    女性と子供→採集中の事故?
    男性2人と子供、女性2人と子供の埋葬例など


    あとがきではシリアの埋葬事例を挙げていて、常に疑いながら進める研究者の姿勢に敬服しました。

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    2026年10月07日
  • 理想のしにかた

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    ネタバレ

    大好きな本になりました。
    いつもSNSで拝見していてキラキラしているおしゃれで芯があってセンスが良い方だな〜って思っていました。
    ちゃんと等身大のママで色んな物や人に頼りながら、自由で素敵なお父さまに育てられていて、日記のページ見ながら、思わず泣く日もありました。
    娘さんのひばりちゃんの名前は坂本龍一さんの曲からとったのかな〜と思ったり、ご自身が亡くなった後もセンスよくごだわりを持って計画されていて、それを伝えてもいて、素敵だなと思いました。
    私も理想のしにかたを考えて、家族にシェアしたいと思いました。
    素敵な本を書いてくださり、ありがとうございます。

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    2026年10月07日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    ネタバレ

    ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。
    中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。
    東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?

    一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。
    新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。
    全てを背負い、隼斗は走る。



    もう、泣きそうになるのを何度もこらえました。私がいいなと思ったシーンは、
    「俺のために戦ってくれてありがとう。だけどな、これからは、お前のために走れ!お前の箱根駅伝だ」
    ~そうじゃない。隼人は思った。これは…これは、俺たちの箱根駅伝だ。

    フィニッシュまで残り5キロ。青葉、渾身のラストラン。歴史に残らない歴史が生まれようとしています。

    の2か所。敗者の戦いが、こんなに感動するなんて…。あまり読まないタイプの作品だったけど、素晴らしい作品でした。走っている最中って、基本的には内面の戦いなんですね。彼らの躍動や走り、しんどさなどが苦しいほど伝わってきて、併走しているような気持ちすら感じられる作品ですね。

    甲斐監督の声かけの素晴らしさといったら…もう。ラスト3キロで、お疲れ様、素晴らしい走りをありがとうって…はー泣ける。。
    あと、辛島さんの選手への敬意や愛情が素晴らしくて…。



    ドラマだと、選手よりはテレビクルーのほうに集中した演出なのかな?相関図を見ると、技術スタッフさんが目立つレイアウトだったので、できれば原作のままいってくれたらなぁ。

    楽しみです。

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    2026年10月07日
  • 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

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    ネタバレ

    普段からスーさんのラジオを聴いていて、ユーモアがあってズバッと言うところが好きなので読んでみた。文章でもスーさんらしいハッキリした言葉が気持ちよくて、グサグサ刺さるのに、誰かを否定する感じがないのがすごくよかった。

    女性は結婚や出産など選択肢が多いからこその悩みがある一方、男性には「働くことから降りられない」という別の苦しさがある、という視点にはハッとした。

    「小さい女の子救出作戦」は特に印象に残った。
    怒りや嫉妬、落ち込みなどのネガティブな感情を「大人なんだからコントロールしなきゃ」と無視するのではなく、その奥にある寂しさや傷ついた心に気づいて、自分の中の小さな女の子を大切にしてあげる。これはこれからも覚えておきたい考え方。

    人生の先輩から背中を押してもらったような一冊。

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    2026年10月07日
  • 貞観政要

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    中国の古典といえば「守屋洋氏」である。 彼の訳を読んでいればまず間違いない。
    普通であれば、長々とした時代背景や人物 施設名などが続くのだが、さすが一流の学者であり、同時に多くの著作を出しているだけあって、読者が何を必要としているかをポイントを押さえ軽く説明している。
    「太宗のプロフィール」というのがまた上手い。そこだけでも、なんだか歴史に詳しくなった感じが得られるだろう。

    第一章 治世の要諦
    この最初で衝撃を受ける。
    なぜ今の日本が悪くなっているのか?今の世界が悪くなっているのか?全ての答えはここにあった。
    このシンプルな答えについて、最も初めに完璧に答えられていることに改めて驚かされる。

    第二章 諫言の機微

    諫言というものは、やれば良いというものではない。
    人を見て行わなければならず、タイミングも合わせなければならない。
    上司部下の関係、経営者と従業員の関係として読むと、これほどありがたいことはない。
    「末期症状になれば手遅れだ。初期症状のうちに諫言してくれるのはありがたい」と、部下の諫言を素直に受け入れる姿は実に素晴らしい!

    第三章 人材の登用

    人材の登用については経営者の悩みであろう。 しかし、他人のせいにするのではなく自分が人格者であるかどうか?ということを太宗は気にしている。
    能力がある無いではなく、善人か悪人かということが重要であるというのは、実に面白い視点であった。
    元が善人で能力がなければ、ただ能力がないということで済むが、悪人であって能力が高ければ、その被害は知らないところで大きく広がる。だから能力で選ぶのは危険なのだ、ということが書かれていた。(意訳)
    能力至上主義の弊害を既に指摘されているのがすごい!

    第四章 後継者の育成

    後継者問題というのは、どこにでも存在する問題である。特に経営者であれば悩みの一つであろう。
    子供がいなくても問題であるし、出来が悪くても問題であるし、たくさんいても問題である。
    「長子相続制において、長男が最も立派で、他の兄弟も、彼に従うようぐらい長男には人徳がある」というのであれば、何も問題がなさそうだが、現実には、そんなわけにはいかない。
    実際、彼には40人も子供がいて唯一の問題点を「後継者問題だ」と指摘されている。
    それ以外はむしろあなたに欠点はありませんよ、と言わんばかりの出だしから始まる。素晴らしい部下だ!
    諫言を受け入れるように、自ら子育てに意識している姿など、何という人格者か!と惚れ惚れするばかりである。

    第五章 名君の条件

    誰でも名君と呼ばれたいだろうし、経営者であれば「尊敬する人間は?」と、第三者に聞かれて「我が社の社長です!」と言われたいものだろう。
    しかしそう簡単には行かない。
    だからこそ、名君とあろうとし続けなければ、名君であり続けることなどできない。
    わがままし放題というわけにはいかないのだ。
    「我が心は秤の如し」では、その精錬潔白さが現れている。
    昔から顔馴染みだということで融通してもらおうという人は多くいるものだが、きっちりと言い返していとるところが名君と言える。
    「忠言は耳に逆らいて行ないに利あり」
    という有名な言葉の語源もここにある。

    第六章 帝王の陥穽

    最高権力者であるがゆえに「落とし穴」というのがある。
    誰も自分に逆らうことができないからこそ、その落とし穴というものを自覚していなければ、どこまでも落ちてしまうのだ。
    その注意事項が丁寧に書かれている。

    第七章 学問の効用

    権力者であるほど学問が重要である。
    徳川家康が林羅山に教えを乞うたのも、この書を愛用していた彼の考えのベースはこの章にあるだろう。

    文中にもこうある。
    「卑しくも一国の君主は、この上ない高い地位にあって、何一つ自分の思い通りにならないものはない。しかしながら一つだけ 例外がある。それは国史だ。国史は君主の悪を凝らし、善を勧めるものである。
    その国史が、ありのままの事実を記録しなければ、君子の子孫はやるべき規範を失ってしまう。」
    だからこそ、歴史に学ぶということが必要なのだ。

    第八章 刑罰の論理

    今で言う法律にあたる原点となる。
    厳しすぎれば反乱を誘発し、緩すぎれば舐められて、悪事がはびこる。
    当時もやたらと厳しい取締を行って、己の成績を上げることばかり考えているものもいたらしい。現代の警察官に聞かせたいような言葉である。
    公平で人柄の良い人物を司法官に任命したところ、4年間で死刑はたった29人にまで減った。
    こうした事例は現代も学ぶべきである。

    第九章 用兵の限界

    昔なのでいくさ というのは当たり前にある。
    軍事力というものをあまり考えないで機嫌よく生きていられるのも、今の日本ぐらいのものである。
    武力で制圧されれば負ける。圧倒的暴力の前になす術がないのは、当たり前のことである。
    だからこそ「兵の危険性」を太宗は理解している。
    「兵は凶器になる」として戒めているのだ。
    なので、反乱があったからと言って簡単に塀を動かすようなことはしていない。


    第十章 守成の心得

    創業者の苦労というものと、それを維持する苦労というものは全く別物である。
    太宗が東方を巡察した後で、不手際があったと多くの人間を処罰した。それに諫言する言葉を 受け入れている。なかなかできるものではない。
    「初めの志を忘れていませんか?」ということをしっかりと受け止めているのだ。
    また、太宗が雨の日に狩りに出かけた時「濡れない服はないかね?」みたいなことを部下に尋ねたら「瓦で作った服であれば濡れないと思いますよ」と答えられている。
    狩りというのは現代で言うゴルフのようなものである。
    つまり部下は「ゴルフばっかりで遊ぶんじゃなくて、雨の日ぐらいは、きちんと瓦のある屋根の下で仕事してください」 という言葉を発しているのと同じである。
    それを受け入れた太宗はやはり素晴らしい!

    全体的に太宗が素晴らしいすぎて、現代の社長は何も参考にならないかもしれない。
    自分の勤めている会社の社長にこれを求めても無理だと思われる。
    しかし、自分自身が社長であり「このようにありたい!」と日々努力を重ねるなら、そうした雰囲気が醸し出されてくるであろう。
    為政者がこの書を愛読せず、目指さなくなった頃から、やはりこの国や世界が悪くなってきたということがとても理解できる。
    文化大革命以降の中華が、こうした名著を封印し、時代の知性階級を処罰してしまったツケが現れている。
    わがままな欲望に翻弄され、日本の為政者もそれに倣っているようだ。
    為政者がそうであれば、学校の先生や警察官も公務員なわけだから、そうなるに決まっている。公務員とはそもそも上に従うからだ。

    人間としての価値を高められる極めて大きな一作品である。
    現代という、年月に埋もらさせてはならない名著であると言えよう。

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    2026年10月07日
  • アルプス席の母

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    高校野球球児と母の物語。スポーツものは色々読んできたけど、親目線のストーリーは珍しく新鮮で最後まで楽しく読めた!

    保護者間のギスギスな雰囲気が妙にリアルで、一番の見どころだったかもしれない笑。佐伯監督への裏金習慣は実際にもあるのだろうか?

    甲子園予選のウイニングボールを航太郎が取った時、ここがクライマックスかと思って高揚してたら、もうひと山どデカいサプライズが来てたまげた笑。佐伯監督の先見性もありつつ、最後まで可能性を信じていれば意外なタイミングで花開くことがあるということを見せてもらった!

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    2026年10月07日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    すごいものを読んだ。そう思った。

    堀北雄介。
    一話目に登場する彼に対する印象は最終話を迎える頃には180°違うものになっているだろう。

    読んでいると心に刺さってくる言葉の多さに驚く。
    雄介が言った「俺は、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ。死ぬまでの時間を、生きていていい時間にしたいだけなんだ。」という言葉には 昔やり場の無い漠然とした不安を抱えていた頃の自分が思い出された。

    雄介のキャラクターは強烈で 嫌悪感を抱いたけれど 一方で強い共感もあった。
    ただそれは自分の隠したい部分であって雄介のように わかりやすく行動に移したりはしない。
    そしてその雄介のわかりやすい行動こそが嫌悪の対象になるんだろうと思う。


    最後 あれから智也は目覚めることができたのだろうか? そして雄介はどんな行動をとったのだろうか?
    知りたい… 。

    違うまま、脱落できない世界の中で対立と対話を繰り返し いつか〝違い〟こそが、実は大きな繋がりをもたらすのだという実感が持てる時が来るのだろうか?


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    2026年10月07日
  • ツミデミック

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    パンデミックをテーマにした短編集。
    相変わらず作品の振れ幅がすごいなと思いました。『特別縁故者』や『祝福の歌』のような作品があるかと思えば『ロマンス☆』や『燐光』のような人間の薄ら寒い部分を描くのも上手い。逆に怖い部分を知っているから人間味のある作品を描くことができるのだろうと思います。
    今作の中では『祝福の歌』が好きです。トラブルが一気に起こる作品ですが、その中で人間の良さが感じられました。

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    2026年10月07日
  • 多類婚姻譚

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    結婚をテーマにした5つの短編集。短編とはいえ、一つ一つが読み応えのある物語で面白かった。育った環境の違い、価値観の違いで「好き」という感情だけで、結婚に至らないのは切ない。印象的な言葉が多く、考えさせられた。結婚はゴールではないなと本当に思います。がんばって!と応援したくなる登場人物が多かったです。

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    2026年10月07日
  • グラスホッパー

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    鈴木、蝉、鯨の視点で描かれており、それぞれの思惑が交錯しながら物語が進みます。
    終盤までどうなっていくのか分からず一気読み。
    法を逸脱した人たちなのに読み進めると情が移るようで、気付けば応援してるし、退場には心が痛みました。
    はっきりと主人公が分からないまま読んでいましたが、だからこそ楽しめたのかしれません。

    槿が好きなのでもっと活躍してほしかったな。

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    2026年10月07日
  • 滅びの前のシャングリラ

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    突然終わりが来ると分かると、人は皆なりふり構わず、人の目なんて気にせず、皮肉だけれども自分らしく、悔いなく全力で生きていけるものなのですね。
    終わりが見えないと行動しないなんて、人間はなんて愚かな生き物なんだろうと思いました。

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    2026年10月07日
  • 容疑者Xの献身

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    初めての東野圭吾。彼の作品の中からチャッピーが勧めてくれた一冊です。こういったのは初めてでして、脳裏には常に「新橋のサラリーマンのおっさんが好きそう」と想いが。笑

    東野さんは相当な数のミステリー小説を書いているようですが、本当に頭いいんだなと感心します。私たちは逆から読んでいるけれど、作家は最後を決めてからミステリーの肉付けをしていくんでしょうけれど。

    前半の数学者の頭の中を語る時に、亡くなった夫のことが少しダブりました。彼も数学で博士号をとっていて宇宙工学のエンジニアとして働いていましたが「変わったやつ」と扱われてきた人生だったらしく。全くオツムの内容が違う私と結婚して犬と生活してやっと「普通の人」になれたらしいです。

    娘さんが自殺未遂をしなかったら、靖子はそのまま黙っているのかなとは思ったけど、それではストーリーのならないので最後はそうだよねと思いましたけど。分厚い本でしたが、先を読みたくなる読み応えのある小説でした。

    映画がアマプラにあったので観てみましたが、やっぱり「沈黙」のときに友人が話してたけど、読書の時に自分の脳内で登場人物が映像化されてしまうので、小説の後に実写はガッカリしがちですね。

    福山が大学准教授にしてはスペック高すぎるし、話し方が鼻につきすぎます。ストーリーはわりとそのままだけど、雪山は必要あったかしら?あの雪山登山が嘘っぽすぎて無くても良かったように思えます。

    やっぱり映画では端折ってしまうので薄っぺらな印象が拭えませんでした。

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    2026年10月07日
  • 方舟

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    めっちゃ面白かった!

    僕が読んだ本が少ないからなのか、
    はたまた誰が読んでもトリッキーなオチなのかわからないが、
    エピソードの10数ページに釘付けになりました。

    あっという間に読み終わりましたよ♪

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    2026年10月07日
  • マリアビートル

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    自然と映像が再生される文章にページを捲る手が止まりませんでした。
    予想もつかない展開にワクワクしっぱなし。
    最後新幹線から降りたときは七尾同様、安堵と疲労を感じるほどでした。

    なぜ人を殺してはいけないのか?からの鈴木の台詞が本当に良い。
    王子みたいな子どもに対して、あんな気骨のある話が出来る大人って貴重だなと。
    シリーズの中で一番好きな作品になりました。

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    2026年10月07日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    私は酒も飲まないし、主人公たちとは年代が違うので、30代の初めの頃に読んでたら共感してたかなぁと思って距離を置いて読んでましたが、そのうちに小説の内容よりも、この作家の文章、特に比喩の言葉の使い方とかに凄くうなってしまい、その才能に感心してしまいました。自分の経験ではないだろうに、ここまで小説の女性たちの頭の中のつぶやきを表現できるのは凄い。

    きっと若いんだろうな、美容業界か出版関係でで働いたことがある?と作者を見て見たら、なんと20歳で「蛇とピアス」で賞を取っていたとは!

    でも「蛇とピアス」映画見たけど全然面白くなくて内容も覚えていませんでした。この本で言えば、彼女たちの頭のつぶやきが多いので映像化は難しいだろうなと思いました。ストーリーというより彼女の文章がとにかく味なので。

    山本文緒が死ぬことを忘れるくらい面白がったのも理解できると思います。この文章は同じ小説家にとったら凄く興味深く魅力的に感じるでしょうね。でも、共感を求める軽い若者にはウケないかもしれない。闇がある子は別にして。

    作品そのものよりも、作者のバックグラウンドの方が遥かに気になり、それを知るとなるほどこの本の主人公のぎりぎり感の表現が理解できた気がします。

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    2026年10月07日
  • 木曜日にはココアを

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    めっちゃくちゃ面白くて、食い入るように読んで、久しぶりに本を読んで泣きました。
    人と人とのつながりを強く感じられるお話でした。
    ある人の何気ない一言や勇気を出した行動が巡り巡って海の向こうに届いたり、誰かの人生をパッと変えてしまったりすることがあるんだと思いました。
    また友達の友達の友達の…と辿れば自分が思っているよりもすぐに海外に飛び出せたりすんだなと気づきました。

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    2026年10月07日
  • 痴人の愛

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    ネタバレ

    ナオミの譲治を落としていくやり方には感動しました。やはり谷崎先生はすごい。「すごい」と言う短い言葉で片付けたくはないのですが、そのような言葉が出ません。
    可愛らしい少女が主人公によって「アブナイ女」になっていく。その主人公も女に弄される。一度は別れて忘れても彼女は主人公を惑わしてまた弄する。このプロセスは天才的です。他では味わえない素晴らしい作品でした。

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    2026年10月07日