小説・文芸の高評価レビュー
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建て替えのために長い眠りに入る帝国劇場に捧げられる一冊。
舞台で役者が作り出すドラマと、舞台以外の場所で生み出されている、「帝国劇場」に関わる人たちのドラマ。
劇場は、もう二度と同じ場所に集まることのない人たちが同じ時間を過ごす、一期一会の場所。
けれど、人々は劇場を巡る不思議な糸でつながっているのかもしれない。
舞台を作り上げるために働くたくさんの人たちの存在も知った。
様々なミュージカル作品について触れられているのも、魅力である。
芝居というものは、どうしてこうも人々を惹きつけるのだろうか。
光の当たっている舞台の上と、その外に広がる闇とは、架空と現実の対比かもしれない。
舞台で演じられ -
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アニメを全て視聴後に小説も読んでみたくなって手に取りました。原作を読むのは初めてでしたが、アニメで登場人物達は知っているし、頭の中で勝手に絵が思い浮かんできました。
今作は3年生になった久美子達の北宇治のストーリーを軸に、幕間として奏や求、1年生の視点が描かれている。3年生編の話の間に各登場人物がどんな気持ちで動いていたかなど、心理描写を見ることが出来たのはアニメでは得られない楽しみであった。
特に真由と奏のやり取りは必見だし、真由の深堀の話が描かれていたため、アニメだけ見るのは勿体ないと心底思った。正直なところ一から原作を追うのは、知っている内容ではあるし途中で手が止まってしまう恐れがあ -
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火村英生の書き下ろしが目的だったけど、それ以外もおもしろく、なんだかんだと隅々まで読んでしまった。
なかでも【ルポ 作家の犯行現場】はとても良かった。
『鍵の掛かった男』を読んだときに初めて中之島を知って、グーグルマップとかネットで調べながら読んだなーとその時の楽しさを思い出した。
【有栖川有栖全小説ガイド】は、再読熱を煽ってくる!
私は火村英生シリーズが一番好きだと思っていたけれど、江神二郎シリーズを読んでいるときのワクワクする感じとか、濱地健三郎シリーズの静かだけど浮き足立つ感じとか、どれもこれも大好きだって気づいてしまった。
全部読み返そうかな。 -
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科学と青春は夢と希望が詰まってる
シリーズ2作目。続きが読めるとは思ってもみなかった…!(歓喜)
数年後の東新宿高校定時制を舞台に、転入前にいた学校で苦い経験した佐那が、「わたしがなりたかった普通の高校生」と思いを胸に抱き、科学部を復活させた物語。
佐那を筆頭に、みちるや翔太、理(おさむ)に中国人の宇辰(ユーチェン)と佐那のひたむきな科学愛に、もちろんOGやOB、先生たちもバックアップしていく。
水でとばすペットボトルロケットからサステナブルなロケットへと進化。
お金が限られた中で、コストを抑えながらもっとクオリティの高いものを作り上げるのか。
限られた材料の中で燃料を作るのに、試行錯 -
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大島梢絵さんの読書案内は、繊細に読み込まれた作品の感想をわたしたちに伝えてくださるので、その配慮が嬉しく、また作品への愛着も分かって暖かい気持ちになるのですが、
本書の「はじめに」を見ると、大島さんご自身は「読書への苦手意識を持っていた時期が長かった」と言います。
そしてそんな時、「読書について発信された投稿が参考になった」そうです。
本書は、大島さんを含めて11人の方の読書生活が綴られています。
全編を通してゆったりしたレイアウトの中、執筆者と読書とのかかわりや思い、「自分を形成した特別な3冊」の紹介、さらにご自身の本棚のお写真まで、すべてカラー写真で掲載されています。
手に -
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二回、読んだ。
一度目はいつも通りに。
二度目はじっくりと噛み締めるように。
あらすじに、
病気のため43歳で息をひきとるが、その言葉と存在は、家族や友人、そして彼女を知らない次世代の子どもたちにまで広がっていく。
と書いてあった。
フィクションだから、奇跡みたいなことがおこるのかな?と軽く思ってたけどそうじゃなかった。
普通に生きてる人が、日々生きていく中で起こす行動や言動であっても、人の心に響くことがあるんだ。ずっと心に残り、その後の人生の指針になり得ることも。
私は偉人にはなれない。
国から表彰されることも世界的にすごい賞を獲ることも絶対に、ない。
何も残せないどこにでも居るような -
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薫子とせつなの軽快なやり取りが心地よく、読み進めるほどに二人のことを好きになっていく本だった。
この物語には、明確な悪者が出てこない。薫子の両親を含め、登場する人たちはみんな不器用ではあるけれど、悪意がなく、愛情深い。
近くにいる人のことでも、私たちは意外と理解しきれていない。だからこそ、気持ちを言葉にして伝えることは、とんでもなく大切なのだと教えてくれる。
そして、人との別れは、いつ訪れるかわからない。だから日々の中で、伝えたいことはちゃんと伝えきっておきたい。そう静かに思わせてくれた。
この本はきっと、これからの人生で何度も思い出す一冊だと思う。