小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
犯人当て自体はさほど難しくない。
先の話をとっとと読みたいので意図的に確認を放棄したが、「銅鑼のような音」に着目して整合性を紐解けば、作業量こそ多いものの犯人の仕掛けたミスリードは氷解する。
難易度だけなら水車館と同じくらい簡単だったかな。
特筆すべきはミステリパートの終了とともに始まる幻想小説パートだ。
倫典が娘に幸あれかしと願った末の妄執が創り出した固有結界と、それにより願いが反転して不幸を招く様が悲劇的。
固有結界のルールに背いた者が次々と命を落とし、最後には故人の倫典による壮大な仕掛けが時を越えて発動し、娘の幸福という正の願いにより誕生した固有結界を復讐に利用した犯人が裁かれ、固有結 -
Posted by ブクログ
ネタバレ怖っ!!笑
犯人が誰かは分かるけど、動機が分からなくて、どうしてなのかなぁと考えながら、わたし的にはもっと良心的なものを儚く期待したけど、最後の最後に359度きっかり裏切られて、怖過ぎて笑うしかなかった!!!笑
だって一瞬悲しくて泣きそうになったのに!!
えええええーーーーー!!
ってなった。笑
みんなかわいそうすぎるーーー。
ひどいーー。
終始冷静に犯人まで推理で特定して、脱出できると思ってた翔さんが、とても間抜けに思えた。笑笑笑
そして最後の最後に真相を告白された柊一が1番の恐怖を味わったし後悔に苛まれたよなーしかも犯人の最後の言葉よーーー。笑
執念。笑
でも脱出した後あの人はどう -
-
-
Posted by ブクログ
短編集って、だいたい表題になっているお話とその他◯作、みたいな構造が多い気がするけど、この作品には、表題と同じタイトルの作品はない。
なんでこんなタイトルつけたんだろう・・・と思って振り返って、すぐに気づいた。
このお話はどれも、汚れた手をたまたま深く考えもせずに手近な場所で拭こうとした人たちの末路だ。
日常にはいろんな落とし穴があって、私たちは毎日のように小さな失敗やズル、ちょっとした勘違いや油断を見せながら人と関係している。
その都度、正せることもあれば、なんだかなぁなぁにすませてしまうこともある。
それこそ、うっかり汚してしまった手を、そこらにあった自分にとっては都合の良い布で -
Posted by ブクログ
作家の三馬太郎は東京での生活に疲れ、父親の生家がある中部地方のハヤブサ地区へ移住する。里山のハヤブサ地区では豊かな自然とそれに結びついた生活、古くからの伝統を守り続ける祭りなど、都会の東京では想像できない生活を体験する三馬。ハヤブサ地区の消防団に入団することになり、消防団員メンバーとも打ち解け、豊かな生活を享受する三馬だったが…。
長閑なハヤブサ地区で連続放火事件が発生。消防団員としてそのいくつかの現場に居合わせた三馬は、その放火犯の背後に、カルト教団の存在に行き当たる。なぜカルト教団がハヤブサ地区に目を付けたのか。そこには連綿と続く、祖先からの濃密な人間関係が関与していた…。
池井戸潤と言 -
Posted by ブクログ
ホリー・ジャクソンさんの作品は『夜明けまでに誰かが』に続き二作目。前作は、制限時間内に仲間の誰かの秘密を明かすというタイムリミット・サスペンスでしたが、今作も、余命一週間内に自分を殺そうとした犯人を見つけるという、タイムリミット・ミステリです。
主人公のジェットは27歳の女性ですが、どこかひねくれており、憎まれ口をたたいてばかり。読み始めはジェットが痛々しく感じましたが、この性格にも理由があることが徐々にわかってきます。幼なじみのビリーと捜査をしていく中で、身の回りの人たちの知らなかった顔に出会うことに。一見、関係がないように思えたことが、事件に繋がっていく過程はさすがでした。
物語の本筋とは -
Posted by ブクログ
2008年刊。もとは「東京新聞」連載(隔週、3年間)、計72回分。いつも通りの安定した語り口。パリのトリビア満載。
とくに興味を引いたのは、以下の3回。それぞれ、仙台出身の漫才コンビ、しぶ~い喫茶店、メリーポピンズの相手役のことではない。
「背と腹を看板にかえて」。サンドイッチマンが登場したのは、1820年頃のパリ。宣伝用の看板を背中と腹にかついで街を歩いた。最初は看板男と呼ばれていたが、イギリスからサンドイッチマン(homme sandwich)という呼称が入って来て定着。これをするのは、ガタイのいい退役軍人だったそうな。なるほどネ。
「洗濯船の興亡」。パリに洗濯船が登場するのは15世紀末。