小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
傑作と聞いていたけれど、とても考えさせられる長い物語だった。
主人公の女性は、一つの判断を誤った。それをきっかけに、大事な大事な息子との時間を失ってしまう。子どもがいる身として、読んでいてとても辛かった。
もちろん、ひき逃げは良くない。ただ、夫の対応や、一歩間違えばより酷い犯罪者になっていたかもしれない親友の行動、そして悪意のある同僚など、さまざまなことを考えると、主人公はあまりにも運が悪かったように思う。
一度の失敗で、すべてが変わってしまうことが怖かった。もちろん、人生はやり直すことができる。それでも、時には決して間違ってはいけない出来事というものがあるのだと知った。
一方で、主人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ天才小説家が崩壊していく姿がどこか生々しくて。
救いたい一心で始めたはずの創作がその崩壊を加速させていき、次第に少女自身も壊れていく描写も痛々しくて。
お互い大切に想いあっているはずなのに、段々とかけ違えていくボタンが、解くことさえできないところまでいってしまったのがなんとも言えなくて哀しかった。
最後の結末は分からないけど、1度目の「俺はお前を、見ているからね」はまだ純粋な慈愛の気持ちから発せられた言葉のはずで、それを思いだすってことは前向きに生きていく気持ちの現れかもしれない。
でも個人的には、線を飛び越えた先で、今度こそしがらみとかそういった事柄一切なしに、敬愛でも執着でもない第三の感情 -
Posted by ブクログ
2026/8/30
若年性アルツハイマーを患い、余命宣告を受けた26歳の青年エミル。
ネットで、旅への同行者を募集し、申し出てきた女性ジョアンヌと共に、最後の旅に出る。
エミルはもちろんなんだけれど、私はジョアンヌにとても感情移入して読んだ。
初めは何を考えているのかわからなかった彼女だけれど、後半、ジョアンヌの過去が語られてからは一気に引き込まれた。
エミルと徐々に絆を深め、そして彼女自身も過去と向き合い、最後に彼女がとった選択にとても共感した。
死にゆく人、死を看取る人、そして彼を愛する人々。
たくさんの人の思いに、涙が止まらない。
優しくて、温かい感動の物語だった。
ジョアンヌが -
Posted by ブクログ
もとは1997年、晶文社刊。
1972年、24歳で入社、80年に退社。「暮しの手帖」編集室に8年いた。編集長の花森安治は78年の1月に急逝。彼のもとでの6年弱の日々を回想している。
話は71年暮の入社試験、面接での花森との問答から始まる。「暮しの手帖」は当時人気の出版社。とんでもない倍率をくぐり抜けるのだが、母親も自分も「暮しの手帖」を愛読しているから、内定は間違いないと思っている。底抜けの楽観。結局、4名が入社。
編集室は30人を超える大所帯、それが同じ釜の飯を食いながら(夕食作りは当番制)、仕事をする。花森編集長からは叱るに叱られ(ある時からそれが快感になる)、時には褒められ(これは超快感 -
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角幡さん初めてリハックで拝見して、極夜行読んで、今回43歳頂点論を読んだ。独特の存在感ありますわよねこの方、リハックで「自分の人生に対して、他人の価値観を一切入れたくない、影響されたくない」と言うようなことおっしゃられてて、他人の評価ばかり気にせざるを得ない私44歳サラリーマンは打ちひしがれたのでございました。
知識経験が充実していく一方、体力が低下していき、頭の中の想像と体の動きが一致しなくなってくるって、特にアスリートの方はおっしゃりますよね。
自分の出すパスがイメージからボール1個2個分ズレてきてしまったことを引退の理由に挙げていたのは名波浩。イマジネーションは衰えずとも、体力的な衰えで
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