小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の架は、ワインの卸売業を営んでいた父が急死したことで跡を継ぎ、その間付き合っていた一番好きだった彼女から振られ、事業が落ち着いた所で結婚願望が芽生え婚活をすることに。そのアプリで出会った婚約者の真実が突然失踪したことから物語は始まる。
婚活をし、結婚を半ば諦めている自分には他人事には思えない内容だった。
図らずも真実とは同い年。
誰もが自分(や自分と親しい友人)は選ぶ側だと思っていて、その人に点数を付けるという傲慢さを持っている。
人の為だと思ってやっている行為、善良さが時にその人の心を抉ってくる。
特に架の女友達と真実の母親には嫌悪感を抱いたが、自分はそうなってないと言えるだろうか -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦後の沖縄に繰り返し訪れた記録。ただの記録ではなく、著者の表現力によって文学作品のようになっている。内省と苦悩と焦り、怒り、さまざまな感情が封じ込められている。読むのは苦しいけれど、読んでよかった。
日本人の本質のようなものを追求しているのが興味深いと同時に恐ろしくもあった。今に至るまで何も変わっていない気がしたのだ。
沖縄の人々のなかにも複雑な感情が入り混じっていて、それを知りたいと思うけれど、そう思うこと自体が傲慢ではないかとも思う。
「本土」との隔たりが深刻なものであることはわかった。それは今も続いていて、本書で警告されているように危機が訪れていると思う。沖縄の歴史を知り、ひとりひとりが -
Posted by ブクログ
ネタバレ平成最大のテロ事件を起こした死刑囚の娘・優莉結衣が主人公のダークヒロインシリーズの第5弾。
1作目で結衣に命を救われたものの死直面したショックから不登校になっていた少女・澪と、過去に結衣の父が起こしたサリン散布事件で両親を亡くした少女・沙津希が見学に行った農業高校には不穏な気配がした。澪が身を案じて結衣を呼び出したところから、国家を巻き込む大きな戦いに巻き込まれていく、というお話。
どんどんスケールアップしていき、「今度こそダメなのか?」と思わせる匙加減が見事でした。結衣の過去もしっかり描かれた上で、これまでの伏線を多く回収して、しっかり物語上で裏切ってくるので、あっという間に読破してしま -
Posted by ブクログ
私(梨子)は、幼い頃から恋をしていたナーちゃんと婚約をし結婚するのですが、見た目も美しく魅力的なナーちゃんには、次々と女の人が近寄ってくるようです。
沈み込んでいる梨子はある時、その昔小学校の用務員室にいた高丘さんという男性に再会し、高丘さんに教えてもらった「魔法」で、江戸吉原や平安の時代に行き、果てしない旅をしながらさまざまな愛を知るのです。
「伊勢物語」をモチーフにした夢物語は、やわらかな筆致で読みやすく、昔々の恋物語を存分に堪能することができます。
江戸時代の女性たちのしいたげられたつつましい暮らしや、平安の姫さまにつかええる女房としての働きぶりなどが体験できて、今の時代と比べてみ -
Posted by ブクログ
(※)注意 この序文の感想は作中のとある人物になり変わって書いたので、実際私が抱いた感想とは全く関係ありません
『ずうのめ人形
舟木裕次郎
思春期の独りよがりの独白文、ネット知識を通した薄っぺらい都市伝説への知識
不幸の手紙の劣化コピー版としか言えない既視感満載の都市伝説は昨今の悪しきネット文化によるホラーブームに便乗したプロットでその辺の素人でも思いつくようなアイデアである
昨今の小説は何でもパクリをオマージュと論理をすり替えてオリジナリティを感じさせないつまらない粗製濫造をし続けているようだが二番煎じどころかジェネリックにすらなれない
この作者はよく家父長制を批判する作風を書く傾向にあ -
Posted by ブクログ
もう凄絶すぎて言葉がない。北朝鮮帰還事業をめぐるこの世の地獄の絶望の物語。私が生まれる数年前のことなのに恥ずかしながらあまりよく知らなかった(実際のところこの本一冊だけ読んでも複雑な国家間の利権などもっと調べないと今ひとつ理解できないことはたくさんあるのだが)
国家規模の詐欺、犯罪に一個人がどうやって巻き込まれずにいられたろう。嘘八百を並べた一冊の本に狂わされる大勢の運命。闘志と不屈の男、勇太だけが救い。とはいえ彼も騙されたとはいえ愚連隊のいざこざに巻き込まれて逃げるのにちょうどタイミングがよかった帰還事業ってことで自ら進んで北朝鮮に帰国したのだけど…日本で差別や貧困に晒される人々が楽園のよう -
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読みましたが、先が気になって一気に読み終えてしまいました。
言葉で人を動かし、変えていく仕事に強く魅力を感じました。これからは自分の言葉遣いにも気をつけ、語彙力も高めていきたいと思います。私は人前でスピーチをした経験はありませんが、もしそういう場面が訪れたら前向きに取り組みたいです。
後半の厚志君のシーンは、涙なしでは読み進められませんでした。
主人公がごく普通のOLから、前向きに仕事へ向き合う姿勢へと変わっていく過程を読みながら、私自身も仕事への意欲が湧いてきました。
主人公のように、自分の仕事に誇りを持って取り組めるよう、私も前向きに臨みたいと思います。 -
ネタバレ 購入済み
泣いた
ついに扉が開いて、終始緊迫した状況ではらはらさせられました…結局準備できているようで具体的にはできてなかったし。
でもこれまで積み重ねたミカヅチ班の絆が一番大切な準備だったのかな…と感じさせる話でした。
広目さんがもうずっと怜くんのことを怜って呼んでくれるのが感慨深く嬉しかった…。
それと奥さんが幽霊見えてる辺りでなんとなくそうなるんだろうなって思ってたけど警視正のラストのシーンは泣けて泣けて…。
心残りが実は奥さんだったっていうの素敵だな…ちゃんと話ができてよかった。
でも遺された陽咲さんたちはトラウマになってそうだな…w強く生きてほしい…。
怜くん達だけでなく立て続けの喪失で読んでるこっち -
Posted by ブクログ
ネタバレ今更俺が言うまでもないことだが、これはもう本当に凄く良い小説。まぁまぁの数の人が死んでいく本にこういう表現は似合わないと分かっているが、幸せな生き方についてすごく考えさせられる内容だった。
出世の道を断たれても、親が死んでも、不治の病であっても、認知症で自分の思考を制御できなくなっても、貧困で酒に溺れて生活保護に頼る段階に来ても…それでも人はその環境で幸せを求めていいんだという、なんという優しい思考。
人の努力ではなんともできないことなんて世の中にはなんぼでもあって、努力は無駄でしかないと絶望を感じることなんてなんぼでも経験することやけど、それでも努力…というか、一生懸命に丁寧に生きる姿勢
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。