小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
面白かった!小説の書き方の話ではあるが、自分の人生を面白くしたりコミュニケーションを上手く取ったりするための気付きを与えてくれており、また小川さんという人がそもそもめっちゃ面白いらしいこともよくわかった。小川さんの作品は、「何が面白いかわからなかったから読んでみて」、と妹に渡された「君のクイズ」を読んだだけだったが、まさにキャラクターへの共感を求めて読書している妹にとって君のクイズはまさにキャラクターが掴みきれず困惑したのだろう。この本は皮肉にも、そういう作者の意図というまさに「解釈の方向性」を示したものともなっていた。分厚さに慄いていたが、他の書籍も読んでみます!
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Posted by ブクログ
涙なしには読みきれない。事件は起きないのに、ミステリーの謎解きのような、ページを進めるごとに新しい事実が明らかにされ、心が揺さぶられてしまう。
夫婦とか、親子とかではない人間関係ってざらにあるのに、そういう関係にならないと許されていないことが多い。自分が友達としてではなく「家族」として見守っていることを伝えると同時に、病気のことまでまとめて面倒見られる環境を作るためだろうか、薫子の行動力がすごい。
この人がどん底から這い上がれてよかったし、大事だった人の真意を知ることができてよかったし、面倒と思われるほど正しくて行動できてしまう力を美点と認識できてよかった。
美しい物語でした。 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
過去が現在を助けることはできるか?
死者が生者を救うことはできるのか?(P19)
『光と糸』ハン・ガン
ハン・ガンさんの紡ぐ言葉は、
心を捻じ切られるような痛みに満ちていながら、
なぜか最後には、すべてが包み込まれるような静けさを残す。
暴力と涙が当たり前のように繰り返されるこの世界で、
彼女の描く世界だけは、どこまでも白く、静謐だ。
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国があり、人種があり、過去と未来がある。
そこには必ず境界が生まれ、諍いが生まれ、
そして虐殺が繰り返されてきた。
けれど本書を読んでいると、
「言葉」と「知ること」が、
その境界線を静かに滲ませていくように感じられる。
断絶の向こう側に、