あらすじ
夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。だけど、ものわすれの名人で、自分がごはんを食べたかどうかさえわすれちゃう。おまけに、ものぐさでマイペース。こんな名(迷)探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人「伯爵」事件に挑戦すれば、たちまち謎は解決……するわけはない。笑いがいっぱいの謎解きミステリー。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
小学生のころ、このシリーズに出会っていなければ今のわたしはいなかったと思う。
トリックが難しすぎずでも鮮やかで、ハッピーエンドで、笑えるところもある 小説(ミステリー)読むのにハードル高いと感じている人に勧めたい本です
Posted by ブクログ
学生の時に読みふけっていたなと思い出して再読しました
ミステリーが好きになった思い出の1冊です
ハッピーエンドで終わり、トリックの解説もなかなか分かりやすい
子どもでも充分楽しめる1冊だと思います
当時は三つ子の姉妹達の思いや発言に同意していた点が多くあるけれど、大人になると、教授や警部達の発言や意図がよく分かるようになって、姉妹達がまだまだ中学生の子どもなんだなと思うようになって…時の流れの速さを実感しています
子どもは幸せでなくちゃいけない
教授や警部が願ったように、子どもが子どもらしくあれるように大切に守っていきたいです
Posted by ブクログ
再読。懐かしい。大人になってから読んでも面白い、本当に大好きな作品。
当時は分からなかったけど、今ならなんでこのタイトルかも分かるようになった。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていてやっと読めた作品。
結末と言い、キャラ設定と言い、想像以上に名作でした!
著者があとがきにハッピーエンドであることを条件にあげていて、まさにその通りに書かれていました。
コナンくんが好きな子たちは楽しめるんじゃないかと思うので、我が子にもおすすめしたい。
Posted by ブクログ
ミステリー小説の最初の1冊としてこれ以上はありません!30年前の作品ですが、今違和感を感じるのは新聞と電話ぐらいなものじゃないでしょうか。面白いほど世の中は変わらないものですね。
Posted by ブクログ
この作品と出会ったことが私の読書生活の始まりです。
子供の頃、必死にページを捲りつつも、終わってほしくない!と思いながら読み進めていました。
文字を追い、頭の中で想像する喜びを教えてくれた作品です。
Posted by ブクログ
名探偵、夢水清志郎が事件を放置!?
夢水清志郎は、風変わりでマイペース、常識ゼロの「名(迷)探偵」。遊園地で子どもが消える事件が発生しても何もしようとしない。そんな彼に、三つ子姉妹はやきもきするが、さすがは名探偵、事件の謎はお見通しらしい。謎を解くキーワードは「夏休み」「受動態と能動態」なんて言っているけど、さっぱりわけがわからない。事件は果たして解決するのか?
「もうすぐ、伯爵が消した子どもたちがあらわれるから。そしたら、謎解きをしてあげるよ。」P229]
-------
ある6年生の、2学期ベスト本(シリーズ)
変わり者の名探偵夢水清志郎の、常識が通じない気の抜けた会話がとてもおもしろく、終始くすくす笑いながら読んだ。物語の冒頭、女の子たちを三つ子だと見破るシーンで一気に惹きつけられ、いよいよ事件が発生してからは、子どもたちが消える場面の描写にどきどきし、謎を解き明かす「2段階」のラストには胸が高揚した。犯行の動機を清志郎が深く理解して、事件の謎をいっこうに解かないという意外な展開にも魅せられた。
本格的な探偵小説で、高学年の子に人気が出るわけがわかった。そこそこの長さがある物語だが、先が気になって一気に読める。楽しい読書体験だった。
Posted by ブクログ
名探偵夢水清志郎は、誰も傷つけない。むごい殺人事件も起こらないし、最後はみんなが(犯人も)幸せになる解決をする。子供がよむにはとても良い本。小学生のころに出会いたかった。
Posted by ブクログ
夢水教授の人間性がちょこっと見えて、そのやさしさにキュンとした。
何より1章目にして三つ子ネタを出すところからうまい…はやみねかおるさん、さすがすぎる。危ないのをわかっていても、本を手に帰り道歩きながら読んでしまった…。
Posted by ブクログ
清志郎や三姉妹たちとその母、それぞれのキャラややり取りは面白かった。ただ、最後の謎解きを披露するところだけなんだか淡々としていて少し退屈と感じた。
Posted by ブクログ
古き時代の本格推理小説とある通り、トリックに新味はない
初めて推理ものを手に取った小学生なら歯ごたえあると思う
暗い部分はほとんどなく、さわやかで明るい物語
主人公が傍若無人なのがイラっとくるが三姉妹にしっかりやりこめられているのでヘイト管理はできている
探偵が推理を引っ張るのは様式美だが、そこに対して理由付けしているのは面白いと思う
Posted by ブクログ
同作者の「友情のかべ新聞」が小学4年の国語の教科書に載っている。
おすすめ書籍としてこの本が取り上げられていたので、読んでみた。
ワクワクする本がすきな子供のみならず、大人も楽しめる。
小学生に勧めて、読書啓蒙につなげたい。
三つ子姉妹の家の隣に引っ越してきた夢水清志郎。普段はぐうたらで何を食べたかも覚えていない物忘れのはげしい人だけど、自分のことを名探偵と呼び、謎をどんどん解決していく。新聞に載っていた四人の天才児が遊園地で犯人の予告通りに一人ずついなくなっていく。ただの誘拐事件ではなく、温かいストーリーが入っているのでおすすめ。
Posted by ブクログ
名探偵 夢水清志郎のデビュー作
遊園地のマジックショーで、観客が本当に消える事件が起きる
事件の犯人を名乗る伯爵はあと4人消すと予告して…
という感じのミステリー
黒い背広の人が表紙にいる本はよく見てたけど、シリーズ読むのはこれがはじめて。
あいまいみいちゃんの一人称で語られてて読みやすいし、教授がかなりフリーダムで軽く読めたけど、ミステリーとしても本格的だったと思う
はやみねかおる中学生ぶりに読んだけどやっぱり面白いー!
他の本も読みたい
Posted by ブクログ
小学生のときハマっていた小説を
久々に読んだけどハッピーエンドで終わる
この推理小説、やっぱり大好きだなあ〜
初めの実は三つ子だったって下りは
何回読んでも大好き。
みんなを幸せにする名探偵の教授も大好き
私の中の名探偵はコナンくんと夢水清志郎って
言えるくらい名探偵といえばこの人だなあ☺️
Posted by ブクログ
まるで1960年代の高度経済成長期にあった事柄を著している作品である
下記2点
人の持っているものに価値を見出している(みんなが欲しがっているものが欲しい)
→誘拐されてしまう3人の子どもの親は子ども自身を見るのではなく、子どもが得た価値を見ている
3人の子どもたちは本人たちの意思ではなく、親が求める結果を獲得するための存在としての認識
まるで自分(親自身)を彩るアクセサリーのように扱っている
大量生産
→双子の亜衣、真衣、美衣は誰にも見分けてもらえないことを寂しく、苦しく思っている
しかし、探偵の夢水清志郎が靴の脱ぎ方など、彼女たちが持っている個々の特徴から差異を見つけ、3人がそれぞれ誰であるのか見破る
性格という深層を見破ることによって三つ子の三姉妹に良い影響を与える存在として描かれている
大量生産が行われた時代で、それらに差異はなくあたかも同じようにして扱われる(オリジナルという概念の消失)
似ているがよく見ると違うというオリジナルを大事にする手作りのようなものが減少していった社会現象についてこの作品を通して言及しているのではないか
Posted by ブクログ
好きな作家さんが、初めて自分で買った本として紹介しているのをきっかけに知りました。
私はその作家さんより上の世代になるので知らなかったのですが、子どもたちに人気があるシリーズなんですね。
小学生の子どもと一緒に読んでみましたが、2人ともミステリー系が好きなのもあり、あっという間に読んでしまいました。
癖ありだけど憎めないキャラの夢水清志郎、謎解きしておしまいではないストーリーが魅力。
ちょっと切ないけどハッピーエンドなお話なので、怖い系が苦手なお子さんにもおすすめかなと思います。
Posted by ブクログ
子どもの頃、あまり読まなかった夢水シリーズ。この一冊だけは読んだはずだが、全然覚えていなかった。大人なのに子どもみたいで、でも大人の一面も持っている名探偵夢水清志郎が魅力。なんで子どもの頃ハマらなかったんだろ?
Posted by ブクログ
なつかしすぎる!小学生の時だいすきだったシリーズ。
これでミステリーが好きになったし、読書に本格的にはまっていったのもこの変だったように思う。
当時は誰とも感想を話したりせず、ネットも今みたいに身近じゃなかったから、ただただ一人で楽しんでたな。だからか、楽しかった、好きだったことは覚えてるけど内容はほとんど覚えてなかった。
今作は長編シリーズ1作目だから、教授と亜衣たちとの出会いが中心かと思ったら、そこは意外とさくっと終わる。
教授のことを三人が“迷探偵”じゃなくて“名探偵”だと認識したきっかけの事件とか気になる。
大人になってから読んでも楽しいミステリー。
とりあえずシリーズ読破したい。
Posted by ブクログ
ジュブナイル小説ということもあり犯人や動機がわかり易くマジックのトリックも想像の範囲内だったので、どこかで捻りが欲しいかった印象。
しかし、探偵役の夢水清志郎は名探偵らしいキャラですし、ワクワクする謎の演出で楽しめました。
Posted by ブクログ
現役小学校教師として執筆された子どもたちのための本格推理小説と銘打たれておいての、この話運びとそこに込められたメッセージはめちゃくちゃ素敵だと思います。1994年にして斬新な設定もあったり、なかなかに侮れない。