【感想・ネタバレ】おいしいごはんが食べられますようにのレビュー

あらすじ

芥川賞受賞作&30万部のベストセラー
世界各地で翻訳続々!
最高に不穏な仕事×食べもの×恋愛小説!

解説:一穂ミチ

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」

真面目で損する押尾は、か弱くて守られる存在の同僚・芦川が苦手。食に全く興味を持てない二谷は、芦川が職場で振る舞う手作りお菓子を無理やり頬張る。押尾は二谷に、芦川へ「いじわる」しようと持ちかけるが……。どこにでもある職場の微妙な人間関係を、「食べること」を通してえぐり出す芥川賞受賞作!

共感が止まらない!
「わかりすぎてえぐい」職場ホラーNo. 1

サイコホラー小説? ミステリー小説? それとも恋愛小説? 不思議な感覚で読めた小説です。(文教堂横須賀MORE’S店/矢部直利)
喉の奥に詰め込んだ言葉や感情を吐き出したくなるような気持になった。(くまざわ書店サンシャインシティアルパ店/河口茜)
表紙・タイトルのほっこり感と内容とのギャップを、ぜひもっともっと多くの方に感じてもらいたいです。(明屋書店喜田村店/高橋杏奈)

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感情タグBEST3

購入済み

要領良いヤツってどうよ。

凄く読みたかった芥川賞小説だ。文庫化したので、喜んで手に取った。🥘要旨は、職場で要領良く煩瑣事から逃れるどうにもイケ好かない奴とのつきあい方を考えるものだ。🥘そんなヤな奴はイジメて大人しくさせるのか。それは得策でない。要領の良い相手だから当方が悪者になる。🥘実際のところ、上司に可愛がられることも、同僚達に上手く厄介事を振ることも、なかなか難しい。要領良く立ち回るには、才能も努力も必要なのだ。職場では「誰でもみんな自分の働き方が正しいと思ってる」ことを念頭に置きつつ、世渡り上手には、その才能と努力を認めて、つきあうことが正解なのだろう。🥘

#タメになる

1
2025年12月26日

Posted by ブクログ

「犬のかたち」を読んで著者の書く文が心地いいと感じたので話題の本作も読んでみることに。
自分のことなのに他人みたいな語り口というか温度感なのがこの人の特徴なのかな。情景描写の挟み具合もちょうどいい。ちょっとくどいかなと思うこともあるけど、定期的に具体的な描写があることで登場人物の外見とか仕草とかが想像できて、話が映像として入ってくる感覚がある。
ずっとうっすらと嫌な話で、よく考えたら解決してない問題もあって、でもなんとなく最後はスカッとした気持ちでした。一穂ミチさんの解説も含め。

0
2026年04月19日

Posted by ブクログ

読みやすくて面白かった
職場の景色が手に取るようにわかるようで、納得しながら読んだ
芦川さんはかわいくて女子力高くて、自己主張しなくて、守ってあげたくなる人 反面仕事に対する意欲や能力がない人
押尾さんは多分真逆なタイプ
二宮は芦川さんといても、本当はそんなに楽しくはないんじやないかな
でも結婚するんだろう
確かに芦川さんはイラッとする
媚びようとしているわけではないのはわかっているけど、結果そういう人生送っていく
芦川さんのどこが悪い訳ではないのかもしれない
私には昭和のお茶汲みと言われていた時代の腰掛け女子を懐かしく思い出す(若い人にはわからない?笑)

二宮はまあ平和な結婚生活送るのだろう
芦川さんを鬱陶しいとも思いながら、分かり合えないから浮気したりして人生送るんだろうな
職場には「芦川さん」いませんように 単純で、アホな上司もいませんように

0
2026年04月18日

Posted by ブクログ

最低で最高。
既視感のある職場で、うんざりした経験を呼び起こさせられる恐怖の読書体験。
芦川さんという強烈なキャラクターに本をぶん投げたくなりながら読んだ。(家で読んでる時は投げてた)
育休をガッツリ取得した自分自身も芦川さん的な要素があって、それが周りにどう思われてるかとか考えないようにして生きてきたけど、この本を読んでるとそんな胸の内の憎み憎まれを延々とやってるのが労働なんだよな〜と思い知らされる。そりゃあみんなFIREしたくなるよな。

0
2026年04月17日

Posted by ブクログ

平和そうなタイトルに惹かれて買いました。見事に裏切られましたが、人間関係の不穏さとか食に対する価値観など色んなものが凝縮されてて、ボリュームそれほど多くないのにとても面白かったです!
自分も食にこだわりがないので二谷の考えにとても共感しました。大人になってから芹川さんみたいな人に出会うことは少なくなったけど、結構色んな所に潜んでそうだなと思いました。

0
2026年03月31日

Posted by ブクログ

タイトル、装丁もよくこの本の内容を表現していると思う。
他人の中身はわからない。
共感できるところもあるけれど、もらったお菓子はうれしいし、おいしいごはんも私は食べたい。

0
2026年04月01日

Posted by ブクログ


正直に言います。すっっっごく不快な本でした!
登場人物みんな気持ち悪い!!
でもそんな人達に所々共感してしまう。
現実に居そうで、でも居たら嫌だなぁというラインの人ばかりです。
本当に不快なのに、読んでて惹き込まれます。


内容を軽くお話しすると、

体調不良を理由にいつも仕事を配慮してもらう芦川さん。
頭痛を理由に早退した彼女が次の日、仕事を変わってもらったお礼にと手作りのマフィンを持ってきました。「頭痛薬を飲んだら治ったから作りました」と。

ありがとう!優しいね!と彼女を褒めるパートさん。
芦川さんはか弱いから仕方ない、みんなで助け合おうという上司。
生真面目で、そんな彼女と周囲を認められないが故に「彼女に嫌がらせをしないか?」と主人公に持ちかける社員。
上記の人物全員を内心冷めた目で見つつ、表面上はうまくやり過ごす、気難しい主人公。

こんな人物達の人間関係はどうなるのか?
というお話しです。


穏やかそうなタイトル・表紙とは真逆のどろ沼のようなこの本。
ぜひ怖いもの見たさで読んでみてほしいです。
読んだ時には不快要素しかないこの本の謎の面白さに首を傾げると思います。

本自体は薄くて、難しい表現も使われてないので読書が苦手な人にもおすすめです。

0
2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほんわかした話なのかと思ったら、、、
恐ろしかった。
まずは芦川さん。
弱くて仕事ができない、犬の世話もできない。
何もできないはずなのに、お菓子を上手に作ってくる。あれ、何もできない人のはずなのに、お料理はできる。
何もできないふりはもしかして、生存戦略なのか。本人が無意識に行なっている生き残る力
二谷さん。
女性に対しての貪欲さがない。全くない。自分のことをわかってくれる女はむしろ面倒で、だまってにこにこしてればそれだけで何も望まない。欲望だけはあるけど、相手を大切に思ったりする気持ちはないし好きでもない。
すごく今どきな人のような、昭和のお父さんのような感じ。
押尾さん。
自立したいと思っているし、何もしないで守られている女は許せない。二谷さんはわかり合える相手だと思ったのに違った。
むかしは芦川さんタイプの人は早々と結婚して専業主婦になった。仕事はできないけどお母さんはできる人はたくさんいる。
今は芦川さんのような専業主婦と子供を養えるだけの男性は少ない。少子化が進むわけだ。芦川さんは養ってくれる人がいないから結婚できないし、押尾さんはなかなかわかり合える人と巡り会えない。二谷さんは、自分の意思を持つややこしい女はやだけど自分だけの収入だけでは養えないから結婚できない。
これ、外見の要素もきっとある。押尾さんは、多分平均より少しかわいい。芦川さんは押尾さんよりかわいい。二谷さんは、この会社ではかっこいい部類。のような気がする。

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2026年03月29日

QM

購入済み

うわあこんな職場やりづらいな。
誰が悪いとかって言うよりはそれぞれの価値観って言うか、ちょっと立場弱かったり能力低い人を前にしたときどんな風な扱いをするのか、たしかに「嫌い」というのはなんか違う、でも苦手。できれば関わりたくない。
芦川さんはまさしくそんな感じの人。
私がもし同じ職場にいたらサッとお菓子を受け取ってそれ以上も以下もないような関係性を維持できるように努めちゃうかもしれない。
平均より少しデキが悪い人、それを理解して先回りして守ろうとする周りの空気、そのしわ寄せが他の人にいくところとか、なんて描写がリアルなんだろう。読んでてもどかしい、こんなにむず痒くなるような書き方、すごい。
あと二谷が、「生きていくための食事」にやたらと意味づけしようとしたりする世の風習に抗おうとするところも少々胸が痛かった。
可愛い表紙なのに、こんなギッスギスした内容と思わなかった。
最高に面白かったです。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

会社の人間関係の描き方がリアル。どこにでもいる
職場の癌(本人に悪気はない)とそれに翻弄される
人々に共感し、イラつきもした。弱い者が勝つって
社会の縮図なのかも。なら強い者はどうしたらいい
んだろう。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このほっこりするタイトルとゆるい装丁のイラストから誰がこんなストーリーを想像するだろうか。
それくらい裏切られた作品だった。

整えられたキッチンで作ったおいしいご飯を大切な人と囲む時間がメインに描かれたごはんもの小説だと思いページを進めていくと、そんな描写はどこにもない。
ギスギスしたオフィスでのやりとり、「生きるための義務」のような形で食事を摂る男の人、彼の食生活を想って手作りを届ける彼女。
なんだかざらざらした空気を感じずにはいられない。

いろんなごはんが出てくる食べ物系小説はいつも読みながらお腹が空くがこの小説は逆だ。
食べ物の描写はたくさん出てくるのになぜか食欲が削がれるので要注意だ。


芦川さんのような人、職場にいるんだよなあと思いながら読んだ。善意の押し付け、って断る方が嫌なやつにされちゃうんだよなあ、とも。

このタイトルはきっと芦川さんが伝えたいことであり、二谷さんを苦しめるワードでもある。2人の中を隔てる一文だなと。

忙しくても体にいいものを!なんて手軽に口にしていたが、忙しい人にとってはそれは呪いの言葉にもなるんだなと知った。


手作りを押し付けてくる彼女に嫌気がさしながらも、かわいいところもあり、自分にはこれくらいの人がおあつらえ向きなんだと受け入れて付き合う二谷。

芦川さん目線の描写がないのでわからないが、私的に彼女は二谷の思っていることには気づいていると思う。気づいていて、見ないふりをしながらも
「私みたいな人が結婚相手に相応しい」と実感しているからこそ、付かず離れずの距離をとっているのかなと思う。
お互いの利害の一致で一緒にいるのではないかなと。

短いページの中にこんなにも居心地の悪さの詰まった小説は初めて。
結婚後の2人を少し見てみたくもある。

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2026年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この毒々しさと真実が語られてる感じ好き、
私は正面からぶつかってく押尾さん推し!
そして二谷のような卑怯な人間が大嫌い(笑)

“正しいか正しくないかの負に見せかけた、
強いか弱いかを比べる戦いだった。
当然、弱い方が勝った。
そんなのは当たり前だった。”
の文章に詰まってる理不尽と
人生かけて戦ってるけど
たしかに弱い方が勝つ確率は圧倒的に高い。

けど時として【正しいか正しくないか】の戦いに
引き戻してくれる外的力が加わることもあって
そうすると必ず勝てる。正義は勝つ!!!

これだから人生って楽しいよね、と私は捉えてる。
“正しさ”が全てではないと去年学んだけれど
少なくとも私は正しい人間でありたいから。

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

仕事があまりできなくて、体力もないので休みがちな芦川さんに対して、何でこっちがそのカバーしないといけないんだ。と、負の感情を抱く気持ち、わかってしまうなあ、、、そんな自分が嫌だなあと思った。

押尾さん、二谷さんは、仕事もできるし、体力もあるから、どこでもやっていけるだろう。実際、押尾さんは、職場に居づらくなり,転職をし、二谷さんは異動した。
芦川さんのような弱い人間は、見下されていても、周りに気を使われながら、そこにしがみつくしかないのだろう。。

押尾さんと二谷さんがいなくなった後、手作りケーキを捨ててていたもう1人のウンザリしていた人がどうなるのか,気になった。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

 登場人物、ほとんど嫌い。むかつく終わり方。ながらも面白く読めてしまう一冊。カフネの時に感じたあの感じを再び感じました。でも、こちらは嫌いながらも共感してしまう一文が光りました。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

痛いほど私に刺さった。
私は押尾みたいな人間なので、芦川に悪いことが起きて、押尾が評価されて欲しいと思った。
現実的には起きないし、本の中でも弱い方が勝った。
社会って図々しく、面の皮の厚いやつが得するんだよな。
勝つって何に?って感じ。
人によって幸せの形は違うのはわかるけど。
逆に芦川さんの方が自分を主張するのだから、強いだろって思う。

そして二谷に関しては主語が大きくて申し訳ないけど、本当に男ってやつは、って思った。
それでも芦川さんと結婚が選択肢に入るんだって、ふてぶてしいって思っても、弱弱しい女〜って感じが良いんだ。
可愛いは正義なんだ。
男性読書はどんな気持ちで二谷を見てるんだろ?
ぜひコメントに残してほしい。
そもそもこの本を手にとる男女比率ってどうなんだろ。
(再度軽く読み直してみて、二谷って私は弱いから守って!ってわかりやすいくらいじゃないと守れない、相手が自己主張しないくらいじゃないと付き合えないくらい、弱いんじゃないかと思った。意思があったりある程度の主張する女とは意見を交わすこともできなさそう。)

芦川さん目線は本当はどう思ってるか気になる。
実は上司のだる絡みはキモいな〜って思うのか、お菓子を作った時は皆に申し訳ないな、なのか、せっかくだから作っちゃお!って感じなのか。
性格が違いすぎて、わからないや。
芦川さんみたいな人にこの本面白いよって勧めて、感想を聞きたい。性格悪すぎかな?

読み終わったら皆の感想が読みたすぎて笑
ザッと見た感じコメントに自分が芦川さん側の人っていなそう。
でも皆の実感としてこんな人いるわ!って感じだから現実世界ではいるのだろう。
自覚がないだけ?

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

☆4.5!
二谷は狂ってる、押尾は性格が悪い、芦川さんは苦手だけどどこにでもいそうなタイプ。

押尾の性格の悪さが1番納得いくけど、やりすぎだよねぇ。言ってること、言いたいことはよくわかるから共感できるのは押尾かな。(だからといってやって良いことと悪いことはあるよ)

芦川さんのことは「嫌い」と言ってはいけない。あくまで「苦手」じゃないと、自分が悪者になる感じ。
きっと芦川さんは周りからそう思われてることをわかってる。自分のポジションを確立するのがとてもうまいタイプ。だからこそ、意地悪されてもそれを公に嫌がったり騒いだりはしない。周りに自分のことをよく思っていない人がいることを、誰よりもわかっているんだろうと思う。そういう生き方をしてきた人なんだろうなぁ。苦手!!

二谷はもうね、食べるの大好きな私からしたら理解がまったくできないし、性癖もかなり気持ち悪い。お前???って感じ。でも気軽にツッコめないサイコパスさがある。
二谷の食事シーン以外のご飯の描写はとても良い!!どのご飯もおやつもおいしそう!こんなにも食事を楽しめない二谷をかわいそうだと思うのはエゴだろうか、、、。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ面白くてめちゃくちゃ胸糞悪かった
この本を読んで誰にムカつくかでその人の人となりがわかるなと思った
ちなみに私は、押尾全肯定派、芦川死ぬほどムカつく派、二谷サイコパスすぎて怖い派
押尾芦川については、読者が女性であった場合、女性であることで損をしてきた場面が多かった人、特をしてきた場面が多かった人で感じ方が異なるんじゃないかと思った
愛され専業主婦的なブログをしてる人が芦川全擁護で押尾全批判だったのがリアルだった

二谷サイコパスすぎて怖い派については、もう本当に怖かった
好きなタイプの女性に苛ついてるのに、そういうタイプの女性にしか欲情しないって怖すぎるなと思うなどしました
なんで居心地悪い思いしながら面倒な女を選ぶのか最後まで理解が出来なかったけど、苛つく女を屈服させることに快感を覚えているのかもしれないという自分なりの結論に至って余計に怖くなった
だけど実際に職場に二谷がいたら、押尾と同じような感じになったと思う
男性が読んだら二谷についてどう思うのかめちゃくちゃ気になります

押尾は共感出来るところが多すぎてしんどい気持ちになった
めちゃくちゃ嫌いだけど人として一番強いのは芦川だと思う

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

タイトルとは裏腹に不穏な感じの文字が連なった帯が気になって手に取りました。
食べものはいっぱいでてきますが食べものの話ではないですね。善良なる暴力だなあと思って読みました。
押尾さんのように嫌がらせをしてやろうという発想にはなりませんが、芦川さんは私も苦手です。食べること自体は好きだけど、知ってる人がつくるものが苦手なので二谷の気持ちもわかります。大げさに喜ばないといけない気持ちにどうしてもなってしまうし、実際にそう対応している自分もいるので…
ちょっと人よりできない事がある弱い立場の芦川さんがみんなの優しさを享受して仕事をカバーしてもらう。そのお返しにみんなが喜んでくれるはずと思って芦川さんがお菓子をつくって配る。気を遣って純粋にやっているんだろうけど、私も押尾さんのように無理して仕事することが多いので、きっと貴方にはそういう時間があるのね。と荒んだ気持ちを持ってしまうだろうなあと。
みんな弱い立場の人に目が向きがちですが誰かに配慮すると、絶対にその皺寄せを受ける人がいる。それに気づいてくれる人が誰か一人でも職場にいると救われるような気がします。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

読む前と後でタイトルに対する印象が180度変わる面白い本だった。人間の嫌なところ、腹黒いところ、こんな人いそうだなあこんな会社で働きたくないなあと思うそんな小説

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

タイトルを信じてはいけない。
どの登場人物も解像度が高く、誰かが明確に悪いわけではないのに成立してしまう不均衡な関係性が妙にリアルで、じわじわとした居心地の悪さが印象に残る。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

★4.2
短いのに面白かった! 
ほっこり話かと思ったら真逆の、本音と建前って使い分けなきゃいけないけど本音の部分はどこに発散したらいいのみたいな。
憎悪とかそこまでの感情ではないけど絶妙なマイナス感情のお話で、
共感出来るんだけどでも…!みたいな誰にでも抱えてるようなお話で面白かった。

100頁ちょっとで短いのもいい!

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

読んだ後のもやもやがすごい。
ある会社のある部署の人間模様を描写した小説。
心も体も弱くて周りから守られる存在の芦川さん、それをよく思わない押尾さん、押尾さんの芦川さんに対する愚痴の聞き役でもあり芦川さんの彼氏でもある二谷さんの三人が主な主人公。芦川さんの守って当たり前な存在感にはイライラする。同じ部署にいてほしくないし、芦川さんの振る舞いや存在を許す職場にいたくない。押尾さんは真面目、私は押尾さんタイプかもな。でも芦川さんと付き合っている二谷さんに彼女の愚痴を言うのは理解できなかった。二谷さんのことが理解できなかった。芦川さんが作る料理やお菓子を全く有難く思っていない。芦川さんの行動や自己認識を冷静に分析している。芦川さんへのリスペクトはない。でも芦川さんと付き合っている。二谷さんはその歪んだ感性を全く理解できない、気づかない、気づいても気づかないふりをする芦川さんに絶望と安堵を感じていると解説されていて少し納得できたような。二谷さんといるのが楽しいというより気楽なのかもしれない。少なくとも顔以外で芦川さんをかわいいと思っているようには書かれていなかった。二谷さんは自分を理解している。
二谷さんと押尾さんの関係は不思議。二人は芦川さんに対して感じていることはほとんど同じ。二谷さんは芦川さんに腹を立てる。押尾さんは芦川さんを自分に都合よく利用する。
よくありそうな話。人それぞれ得手不得手があり、強みも弱みも違うから助け合うは理想だけど、それは等しく強み弱みがあり互いの総合力がイーブンの場合にだけ成り立つ。実際は弱いもののカバーを強いものがする、ギブアンドテイクでなくギブだけテイクだけになってしまうことが多いのかもと思った。それでは弱い人はどこで生きれば良いのか。強い人がいなくなったら会社はどうなってしまうのか。現実は厳しい。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ご飯を通じて人間関係の妙を描いた作品。
芦川さんとは建前、押尾さんとは本音の付き合いという感じかな。
会社での人間関係って、こんな感じになってる部分は大いにあると思う。

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

「配慮」
学校、職場、どのコミュニティにも存在するこの概念
うっすら誰もが感じている負担
口に出さないけどどこか身に覚えのある感情をドロっと煮詰めたような、そんな一冊

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルや表紙からは想像がつかない話だった。
勝手にほっこりした話やエッセイみたいなご自愛本なのかと思って購入したので、驚きましたが面白かったです。
私はご飯に楽しみを感じているタイプだし、料理を作ることも好きなので共感は少なかったですが、食事をただただ栄養補給としている人にとって食事に質や意味を求められるのは本当に苦痛だろうなと思いました。
唯一共感した部分は味に感想を求めてこないからただ私が美味しいと感じるだけでいいのが良いみたいなニュアンスのセリフでした。

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

押尾さんにわかるなあと共感するところもあるけれど、基本的に登場人物を好きになれなかった。

本当にこんな会社があったら私は流されたり同じくケーキを捨てたりするんだろうか。いやさすがにそんなことはできないからきっと他の人たちみたいに『おいしいっ』なんて言いながら愛想笑いするんだろうなあ。
何て考えて自分の嫌な部分をみてるみたいで少しモヤモヤ
あたたかい話が好きだから好みではなかったな。


でもさくっとすごく読みやすかった。


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2026年04月13日

Posted by ブクログ

主人公の二谷は文学部に行きたいと思いながらも理系に行ったり、付き合う人は決まって自己主張が少なくにこにこしていて優しい感じの人という、「こういうのが正解」というのを選択してきている人なんだろうと思った。そこに幸せなどはないが、まぁ正解を選択しているから「良し」なのだろう。
芦川さんは猫を助ける押尾さんに対して「私にはできない」と線引きをしたり、体調が悪くなると帰ることに悪びれることもなく、それらを当たり前にできてしまう感覚や、人数分のお菓子がないのに会社に持ってきてしまうあたり自己満足と欺瞞の塊だ。
芦川さんのような人が職場にいたら私も「うざいな」と思ってしまうと思うが、押尾さんのように晒しあげられた人に対しても非難をする、今回の登場人物には出てこないけれどずるい役回りをするだろうなぁと思う。
もう一人ケーキを捨てていた人がいたように他にもケーキを捨てないとはいえ芦川さんに対してよく思っていない人もいたと思うが、そんな人たちだって我関せず押尾さんを避難するのだろう。
結局もう一人のケーキを捨てていた人は誰だか分からなかったし最後ふたりが結婚までいくのかははっきりしないけれど、白黒つけないのも日常らしかった。
読んでいてどの登場人物も好きになれないけれど、「あぁこういう人いるよね」と想像もできてしまうからどんどん読み進めてしまう。
読後感は良いものではなかったので星にすると評価は低いが、誰かと議論したくなる内容でおもしろかった。

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人が持ち得る悪意の塊を書き起こした本だった...。表紙・タイトルと内容のギャップがありすぎてさすがに危険では?笑

登場人物みんな嫌い、だけど実際その中で私も生きてるという大変複雑な気持ちになる本だった。

弱そうな人ほど立ち回りが上手いのは世の常なんだよな、残念なことに。だからといって自分が同じ土俵に下がるわけにもいかず(それはプライドが許さない)。始終イライラしながら読んでた。
が、人が人を変えることはできないから自分が変わるしかない。押尾さんはこのタイミングで転職できてよかったと思うが、押尾さんの悪意が一番無理。

全体的にすごくすごく嫌だけど、一部共感してしまう自分もいた。それも怖い。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芦川さん、私は苦手でした。この会社の風潮もめちゃくちゃ苦手です。

芦川さんが誰かに頼まれたわけでは無く、自分の意思でやっている事に対して、タダで美味しい手作りお菓子を食べる事は申し訳ないから?材料費の足しになるように?職場のみんなで毎月お金を芦川さんに渡す流れは、意味が分からない提案で1番モヤっとしました。笑

作品を読んでいくなかで、あぁ、この本のタイトルはこういう事が言いたいのかと、だんだん分かってきました。

二谷はこの先もきっと、おいしいごはんが食べられる日は来ないんだろうなと思います。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

世間評価は高いし芥川賞も受賞されているので、微妙に感じたのは単に私の理解度の低さのせいだと思う。
終始、登場人物全員の行動が全然理解できなかった。他人と価値観が違うということは承知しているつもりで、自分とは違くてもその人なりの信念があれば納得はできると思っていた。しかし、登場人物全員がサイコか無神経なのか、なんでそんなことするのか理由も理解できないということを繰り返し行われ、読むのがストレスだった。
私が普通と思ってすることや言うことに対し、疑問を持ったり何なら不快感を感じたりする人もいるんだろうな〜と重い気持ちになって終わった。

以下、悪口。俺が1番邪悪な人間なのか。

二谷について
顔が可愛くても自分を無意識に攻撃してきたり、職場で周りに迷惑を掛けまくっている奴のことを好きになるか?結婚まで見据えてるみたいだけど、不快だと思ったなら取り繕わずに対話して良い方向に持っていけよ。荒波を立てたくない性格かと思えば、食に関しては酷いことを平気でするのは納得が行かない。捨てるなら貰うな。雑に隠れてカップ麺食ってお菓子を捨ててるし、バレても良いと思ってるだろ。女関係もだらしがない。お前が主人公でずっとストレス。

芦川
その歳で弱さを利用して守ってもらうなら大人しくしておけ。頭痛で早退したならお菓子なんか作るな。その分残って働け。残った周りの人に迷惑をかけていることを理解しろ。せめて、ウキウキで配らずに申し訳なさそうに配れ。あとおっさんに慰めてと言われてハグするな、気持ち悪い。二谷の愚行を全部気づいてるけど言わない?どこまでが計算なの?

押尾
彼氏に、彼女にイジワルしませんか?と言ったり、ゴミを机に置く最低なことをしておいて、飲み会のキャンセル代を気にするようなマトモそうな面を出すな。彼女持ちとしょっちゅうサシ飲みするな。彼氏にその彼女の悪口を言うな。彼氏がこんな奴と仲良かったら気持ち悪い。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

タイトルからは想像できないストーリー。正直、自分も芦川みたいなタイプは苦手だなあと思う。周りがしわ寄せを受けたり、仕事ができない立場を利用してるというか、不公平な感じが。その上、手作りお菓子を振る舞うという... (そんなことする暇があるならもう少し仕事に打ち込んでくれ!と。)押尾の立場だったら腹立つかも。後は、頼んでもないのに振る舞う手作りお菓子の材料分を各自が負担するっていうのも謎というか、むかつくポイントだった。多分これは同性だから共感できるのかもしれない。職場にこんな人居たら嫌かなー。押尾は少しだけ不憫だなと思ってしまった。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

どう評価するのが正解?そういえば自分はユニセフのCMが嫌いなことを思い出す。「世界にはご飯を食べられない子どももいる」。自明だ。だから?ご飯は「キチンと」食べなきゃダメ?ずっと分からない。
✳︎
こんな143頁もあって始終入り込めないのはかえってスゴい。別に二谷のことだって理解できない。どっちも、分からない。「誰しもがそこまで思ってはいない」ということは忘れがちだ。僕の悪癖だ。
✳︎
目の前で稚拙な深夜ドラマが流れる。名前を調べる気にすらならない。先が気にならない。このドラマもこの本も。ああ涙が出てきた。胃がキリキリする。嬉しくも悔しくもない。強いて言えば吐き気がする。生理的な涙。
✳︎
目の前にある食べ物の話をするのが苦手だというのは分かる。「おいしい」と口に出さないと文句を言われるのが本当に嫌い。

・"その度に、ただ好きなだけでいいという態度に落ち着かなくなる。好きよりも大事なものがあるような、好きだけで物事を見ていると、それを見落としてしまうような気がするし、そうであってほしいと望んでもいる"
・"(前略)自分で自分を痛めつけたくなる。死にたくなるのはこんな時だ。死んで、ほら死んだ、ざまあみろと、誰とはなしに投げてぶつけてぐっちゃぐちゃになってしまいたいし、なってしまいましたって言いたい"

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2026年03月31日

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