あらすじ
小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。楽しい母、やさしい父、かわいい妹。それなのに、どうして心がこんなに荒(すさ)むのか。中学受験に挑む娘と父の姿を通して、家族の成長を描く感動作。人気シリーズ「店長がバカすぎて」の山本猛店長も登場!!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
中学受験をしたこともない、女子でもなかった私だが、十和の心が理解でき、成長する感覚があった。
最後は強引なハッピーエンドではあるが、全ては自らで手繰り寄せる感覚と、周囲の呼応があって居場所や環境を手に入れるということ。
その周囲の最たるものが家族である。よかった。
Posted by ブクログ
家族との関係や形について思い悩んでいる主人公の十和。
ちょうど多感な年頃を迎えていた。そんな彼女が中学受験というある意味人生初の"試練"に立ち向かうなかでさまざまな経験を通じて成長し、彼女自身が悩んでいる"家族の幸せの形"ということに自分なりの答えを見つけていく物語である。
早見氏の作品である"店長がバカすぎて"シリーズの
武蔵野書店や、お馴染みのメンバーも登場しとても面白い作品であるし、また読みやすい。
それに"中学受験"というものを題材にし、このような作品に仕上げるところに早見氏のセンスを感じた
。素直にすごいなぁと思える。
偏見かも知れないが、大抵このような"受験"というものを題材にした作品は、ともすれば暗く湿った物語になりがちだと思う。
それがこの作品はときにはちょっとそのような湿った描写が出てくるが、それを超えて明るい作品に仕上がっている印象を持つ。
それに物語を通じてさまざまな工夫というか仕掛けを施しているところがまたいい。
実際に読み進めていくうちに、物語随所に散りばめられたピースがだんだんとはまっていくような感覚を覚えた。
作品の終盤になり、そのさまざまな工夫や仕掛けの答えも分かるようになっている。
この物語を読みすすめていくなかで、ずっ〜と抱いていたこの家族の"違和感"のわけも明らかになる。
なるほどそういうことだったのかと…
それでも彼女は幸せだと思う。確かにいまの彼女の家族は多少なりとも事情があるのも事実だ。
だが、それでも彼女には母親の亜紀子、父親の由紘妹の花菜。それに祖父母たち。
受験対策のために通っている進学塾である至誠塾で何かと十和のことを気にかけてくれるキノッピーこと木下先生をはじめ講師陣。
そこで出会ったライバルであり親友と呼べる野口悠をはじめとする仲間たち。
それに忘れてはならない武蔵野書店の面々。
そういう人たちに支えてもらいながら、新たな世界に踏み出すことを自分で勝ち取ったのだ。
特にいまの父親である由紘はすごい。なかなかあんな人はいないと思う。実は娘ではない十和のことを心から愛し、大切にしてくれる人なんてたいした人物だと心から思う。
長谷川十和と長谷川家の面々はこの中学受験を通じて本当の家族になった。
そしてこれからの長谷川家の皆さんにエールを送りたい。
家族に決まった形の幸せなんていうものは多分ないんだと思う。
世間的には理想の形や願望はあるとは思う。
でも、幸せの形は人それぞれだしその家族が幸せだと思える形が本当の幸せだと思う。
だから、いままでいろいろと苦悩した分これからはもっともっと幸せになってください。
十和を含め長谷川家の皆さんが思う"幸せの形"を築いていってください。
楽しくサクサクと読めました。
それにしても、作者の早見氏はなかなかのやり手だと思わせる一冊であった。
PS.もしこの作品が映像化されるのであれば、"ヨシくん"ことお父さんである由紘さん役には、"滝藤賢一"に演じてもらいたい。
何となくだが原作の雰囲気が彼の雰囲気に近い気がする…
Posted by ブクログ
家族とどう向かい合うか考えさせられる小説だった。
お父さんの言葉は覚えておきたい。
「子が大きな思いを背負って挑む何かに親として、立ち会わせてもらえる機会はそうない。だから積極的に関わる」
Posted by ブクログ
まさに表題をテーマにした1冊だった。
思春期の女の子たちの中学受験や家庭を中心に家族とは何か?を考えさせられる。
とにかく各家庭の話、やる気スイッチが見つかった瞬間、その後の変化、、、全て素晴らしかった!
何度涙腺崩壊しただろうか。
特に素晴らしいのは、祖父母の視点、親の視点、子供の視点と、どの立場から見ても感情移入させられてしまうところだ。
私は十和と家庭環境が似ていたので、その頃を思い出しながら読むことが多かったが、どの家族の心情もわかるから切なかったりやるせなかったり、嬉しかったり、色々楽しめた。
そして、本屋さんが出てきて、あれ??と。
最後に近づくにつれて、『あぁ、店長がバカすぎての皆じゃないか!』と気がついた。
えー、あの世界観とは真逆すぎるんですけど!
あまり好きじゃなかったけど、この本を読んだら作者が大好きになりました(笑)
Posted by ブクログ
久しぶりに夢中になれる作品に出会えた。親としての自分というより、幼少期の自分と重ね合わせながら読むことができた気がする。
子供にとって家族って、親にとって家族って…温かい気持ちになりながら、考える機会をもらえた作品。
Posted by ブクログ
自分が中学受験したからこそ、物語に強く共感できた。
中学受験関係なく、受験と向き合ったことがある人は全員良い読書体験ができると思う。
特に、十和の心情が変化していくシーンは自分もこんな時期あったな…と勝手に懐かしみながら読んでいた。
何かに全力で打ち込めることは、そのための環境が整備されているということ。
決して当たり前じゃないし、こうして毎日楽しく学校生活を送れていることに感謝したいと思った。
Posted by ブクログ
中学受験を舞台に家族の幸せの形を描いた本。
小6って大人が思ってるほど子供じゃないなぁと思ったし、きちんと自分の意思があって素直に尊敬した。伸び代がすごい...
中学受験って親の関わりが大事っていうけど本当にその通りで家族の「団体戦」だと思った。
Posted by ブクログ
母、父、子、兄妹、あらゆる家族との関係性が描かれた最高傑作。
この小説には伏線とどんでん返しが散りばめられていた。新しい家族、そういう事だったのか!策士ではある母は、肝っ玉母ちゃんやなーと思った。
早見一真さんの作品は全て面白い。いい時間をありがとうございました!
Posted by ブクログ
家族って何だろう、幸せって何だろうと何度も考えさせられた。
正解が一つではないからこそ、それぞれの選択や思いが胸に響く。
読み終えたあとも余韻が長く残る一冊だった。
Posted by ブクログ
家族の幸せの形とはなにかを考えながら読もうとこの本を開いたときに考えていた。
主人公である十和はいい家族に囲まれながらも幸せじゃないと感じて生きていた。そんな十和に母は中学受験を勧める。最初はやる気にならなかったが、大阪に住む祖母の影響で志望校が決まる。そこからは中学受験の経験者でもある父と毎日みっちり受験生生活が始まった。そこからの十和は人が変わったように努力し続け第一志望校のみならず全ての受験校に合格した。初めは家族のもとを離れ、大阪の祖母と暮らす予定だったが、受験が終わってみると祖母を東京に呼び、家族と祖母と暮らすことに決めた。
これが十和なりの家族の幸せの形ではないのかなと思った。幸せじゃないと思っていた十和も次第に父を喜ばせたいと家族のために頑張るようになり、家族のサポートに心から感謝していた。家族から離れるために始めた受験で家族から離れたくなくなった。第一志望校に合格し祖母と暮らすこととなると十和は家族から離れて暮らすことになるのだが、初めは猛反対していた父は働いているにもかかわらず十和の勉強のサポートをこれでもかと言うほど手厚くする。その姿に十和はこの人は自分が望まない未来のために頑張ってくれていると感じていた。それができるのが家族なのかなと感じた。自分が一緒に暮らしたくても娘が決めた志望校で娘が今までにみたことないほど頑張っている。それなら父親である自分は誰よりも近くで支える必要があるのではないか、と。そして合格した瞬間には膝をつき泣いていた。自分が望まない未来になったのに自分のことよりも嬉しそうに喜び、涙していた。ああ、いい家族だな、いい父親だな、と感じて目が潤んだ。自分に子供が生まれたときにそこのが中学受験をするかどうかは別にして誰よりも味方で誰よりも応援する存在でありたいと心から思った。自己犠牲とは違う、子供の頑張りが自分の幸せで子供のたわいない成長が何よりの宝物でこの子のためならなんでもできるという気持ち。子供はその期待を重圧と感じることなく夢中に何かに頑張り続ける。そして何かを成し遂げたときに家族は今まで支えてくれてたんだと心の隅っこでも思って、感じてくれて。
家族の幸せの形とは各々のその心の持ちようや距離感なのではないか、と僕は考える。
Posted by ブクログ
受験生の母(高三だけど)として、受験の話もあって共感できるとこもあり、ただそれだけではなく、家族の背景が後から回収されていき、一気に読めた。
それぞれが想い合ってるのが分かり、涙が溢れる場面も。
Posted by ブクログ
途中、現実はそんな上手くいかないよなって思っていたけれど、最後まで読んで、上手くいくことが大事なんじゃない。上手くいくこととは違う大事な事が、伝わってきた。
合理性を一度、脇に置く
家族の絆・家族愛という面も大いにありますが個人的には小学生だからこそできる、損得勘定のない能動的な努力について描かれている箇所に心打たれました。「コスパ・いかに失敗しないか」を重視している人ほど、今を生きる登場人物たちの、中学受験に対して手探りでぶつかっていく姿にハッとさせられることがあると思います。私自身もそうでしたが、無我夢中で努力するという体験がご無沙汰の方へオススメです。
Posted by ブクログ
中学受験に臨む、難しいお年頃の女の子と、家族の物語。
思春期特有の、向き合いたいのに向き合いきれないジレンマ、両親の葛藤、それぞれの中学受験に対する思いなど。
どこをとっても描写が丁寧。
Posted by ブクログ
家族って一緒にいる時間が長すぎて、お互い思いあってるのに上手く付き合えない時もあるよな〜
歳をとったり距離が離れたりして丁度いいこともあるけど、十和ちゃんはお母さんの作戦で歯車が合ってよかった。
「店長がバカすぎて」をまだ読んでいないけど楽しめました。
Posted by ブクログ
中学受験っていう共通の敵を持った時の家族の繋がり、父、母、妹それぞれの想いやアプローチなど、とてもハートフルな内容でした。
こういう明確な目標があるテーマって結論は見え見えだけど、そこにたどり着くまでの過程が大事なんだなって。
それぞれの登場人物の主人公に対しての思い入れや立ち位置による心情と行動の変化がぐっときました。
でも、こんな物分かりがよくて物事を深く考えられる小6も小4もいないだろ!と笑
Posted by ブクログ
小学生の子がいる身としては「勉強になるなぁ」とルポ的に読んでしまった。それほどまでに【受験】が詳細に描かれていた。いろいろ先読みできそうなストーリー展開の感はあったけど、最後まで興味深く読めたし、「店長が〜・・」シリーズとの繋がりが思った以上にハッキリあって、武蔵野書店を取り巻くサイドストーリーが豪華だった!
Posted by ブクログ
小学生で受験というのも、なかなかすごい話だよなとぼんやり思った。
私は高校受験を失敗したため、私立に入り、その後は大学も推薦で行ったため、失敗した受験というのしか知らないが、小学生の時の受験が成功したというのは今後の大きな自信になると思った。
また、お父さんのサポートと言うのもとても大きな力になったんだと思った。
お母さんは自分が受験しなかったからか、口出ししないのを気をつけていたし、すべてがこんなに上手くいくわけではないが、受験によってすべての役割が整ったんだなぁと見てて思った。
個人的には本屋のくだりが、他の作品を読んでいないとあまり理解出来ない内容で、おそらく盛り上がる部分なんだと思ったが、シラケた気持ちで読んでしまった。
他の作品を読んでいたら、違う気持ちになったのかもしれないが、読まなくてもわかるような説明が欲しかった。
Posted by ブクログ
泣いたーー 父の想い、娘の想い、母の想い、どの家族にも外からはわからない何かがあって、誰もがその悩みを通っていく。読んでいて心がギューっとなった時に、あの店長が現れるもんだから!でも、心が緩んでホッとできた。店長ー!
Posted by ブクログ
家族の幸せの形とは何か。主人公の小6の十和は答えられない。何不自由なく過ごす十和のいら立ちだけでなく、親の葛藤もよく伝わってきた。中学受験という共通の敵により少しずつ家族の形になっていく。それがよいかどうかではなく、それぞれの家族が自分や家族とどう向き合うのかだと思う。後悔のないように、今できることを、伝えることを、行動することをおろそかにしないようにしたい。
Posted by ブクログ
基本、中学受験には良い印象がない。
子供の気持ちより、親が行かせたいからと言うのがほとんどだと思うから。
実際、私立中学へ進学しても辞めて公立に入り直した子がまわりにら結構いる。
小学生の母を経験して、最初は読んでいて「小学生はこんな風に思うだろうか。こんな考えを持つだろうか」と言う、リアリティーに欠けるストーリー展開に感じた。
高校受験の間違いでは?と。
が、しかし。
面白かった!受験にはあまり良い印象はないが、後半はもうがんばっている主人公を応援していた。
逆に、小学生のうちからこんなに勉強しないといけないのか…と言う恐怖もあったが、こんなに頑張れる子は、きっと成し遂げた後に結果が良くてもだめでも得るものも大きいのだろうと。
だから読み手も感動する。
同じ作者の「店長がバカすぎて」の店長も出てくるので、そちらを先に読んだ方が楽しめると思います。
私もそう聞いて、そちらを先に読みました!そちらもオススメです。
Posted by ブクログ
早見さんは本当にすごい。こんなに女性の目線で本が書けるなんて。いつも自然な姿の登場人物をさらりと書き上げ、次はどんな話なんだろう、と期待をさせる。
家族の在り方もそうだが、親子の葛藤、ぶつかり合うだけ真剣な生き様を見た。自分の娘にも、正面からぶつかれるか、ぶつからないといけない、でも、怖い!と思った。
自分の今を考えさせられる、そんな作品だった。次は、ロイヤルファミリーを読もう。
Posted by ブクログ
読み終わった登録したまま感想書くの忘れてた!
早見さんの作品は、「店長がバカすぎて」と「イノセント・デイズ」に続いて3つ目。早見さんの文体は個人的に相性が良くサクサク読める。久々に集中して読めたなぁ。
小学生の中学受験のお話。中学受験と言えば、藤岡陽子さんの「金の角持つ子どもたち」も読んだけど、“っぽいな〜”と思ったのは正直藤岡さんのほうかなぁ。今回の早見さんの作品も、娘を持つ親として心震える場面ももちろんあったし、考えさせられることもあった、けど。なんとなーく、女の子たちが大人びすぎてる感じがした。いくら都会の子とは言え、あまりにも大人っぽすぎないか?と。感覚とか考え方、使う言葉なんかも小学生っぽくない。最初は、「中学受験するくらいの子はこれくらい大人な感じなんだ!」と思って(思い込ませて)読み進めたけど、やはり違和感が拭いきれず…。
それ以外では、親に対する感情だとかリアルだと思ったし、終盤に描かれている「家族の形」についても“なるほどなぁ”と思えたしとても良かった。なんというか、小説ならではの感動を一連を通して産み出すのがお上手だなぁと。代わりに「THE感動」が苦手な方には合わないかと。子持ちとしてはまんまと「THE感動」させていただきました。
同じ系統(?)として、次は「アルプス席の母」を読みたいな。
Posted by ブクログ
話自体はとても良くて胸が温かくなったんだけど、4人の小学生の描写が大人びていて、高校受験の話じゃないよね?と何度も思った。自分も歳とったなぁと。
Posted by ブクログ
よくある受験を通して家族仲が良くなる(ビリギャルみたいな?)という話だった。
十和が、自分で将来について考えたり、家族について考えたり、万引きした友達の罪を半分被ってあげたり、、小6なのにすごく大人だなって感じた
Posted by ブクログ
私立中学受験はどちらかというと否定派だったけど、それはそれでアリかもと思わせられた。
敬愛は慶応のことかな。
実父の存在を散々引っ張って勿体ぶって、パパ活にミスリードさせてるのが、あからさまに作者の意図っていうかドヤ顔が見え見えで気持ち悪い。
と思ってしまうのは、俺の性格が捻くれすぎなんだろうか…
ミステリーでもないこの手の話で無意味に下手な叙述トリック的な要素入れないでほしい、気が散るっていうか本題の邪魔になると思うんよなー
Posted by ブクログ
家族のことで悩んでいて中学受験をする主人公のお話。タイトルのように家族の幸せの形ってなんだろう???中学受験の勉強をする主人公を支え合う家族がとてもよくて頼もしかったです!