【感想・ネタバレ】幽民奇聞のレビュー

あらすじ

明治新政府軍の来襲で家族や友人を失った二本松藩の少年タキは、人並外れた強さをもつ怪しげな「キ」と名乗る一団に窮地を救われ、秋姫という目の見えない老女の家に匿われることになる。理不尽な命令ばかりする秋姫と衝突してばかりのタキだったが、やがて奇妙な絆が生まれ始める。だが、政府軍の魔の手が再び迫り……(「鬼婆図探訪」)。その他、人語を話す大猿が書いた幻の書「狒々日記」をめぐる回想と証言を描く「夢狒々考」、争乱と復讐に満ちたとあるキの激動の半生「最後のキ」など全四編を収録。若き民俗学者・鶯谷玄也が、文明開化と共に姿を消した歴史の闇に生きる集団「キ」の痕跡を追う連作集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「キ」
不思議な妖と思われる集団の話
多分、存在を知られてはいないけどきっとどこかにいるだろう者
興味深く物語に没入してました

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

恒川さんの得意とするファンタジーとリアルが融合したおはなし。
人物や時代がたびたび切り替わってストーリーが進んでいくが、ストーリー間に緩い繋がりがあって、終盤で「キ」にまつわる一つの大きな物語として完成したのは思わずため息が出た。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

すごくいい。内容も雰囲気も文章も全てが好き。
江戸時代から明治へ。キと呼ばれていた集団について。鬼とか妖怪とか常識外にあるもの。明治初期くらいまではそういったものたちが存在できる余地があった、その闇の部分、懐の深さがなんとなく恐ろしくもあり魅力的でもある。

『ジャガーワールド』で初めて恒川光太郎さんの本を読んでめちゃくちゃ面白かった。『幽民奇聞』は舞台も雰囲気も全く違うけどどちらも不思議な魅力を持つ本。他の作品も読んでみたい。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

やっぱり恒川光太郎さんのこの読後の余韻は言葉に尽くせない。「キ」という謎に満ちた部族(?)を追いながら、最後にこう来ましたかという驚きと後に残る寂寥感。最高でした。心身ともに疲れていた時でしたが、おかげで少し回復できた気がします。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

あっという間に引き込まれて没頭。恒川光太郎さんの本は没頭感がここちよいよい。
脈々とつながるものがあり、夢中。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

少し前に読んだジャガーワールドもとんでもない面白さでしたが、今回はまたいつもの恒川ワールド全開でこれもまたとても面白い。
なんだろう?なにがこんなに面白いんだろう?開始半ページですでにひきこまれてる。そして読み終わるのがもったいなくて逆にちょびちょび読んでしまう。そして読み終わるともっともっと読みたい!という気持ちに。ああ面白かった。
結局「キ」についてもはっきりさせずに残された想像の余地がまた絶妙でした。

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2026年04月15日

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「キ」とは一体何なのか。
民俗学者の鶯谷玄也とともに、その謎を追っていく連作短篇集。
昨年亡くなった画家・松野滝次郎が残した鬼婆の絵との出会い、そして物語は慶応四年二本松の藩校に通う13歳の少年タキと戊辰戦争の時代へさかのぼる…

「キ」と関わった人物たちのエピソードは、過酷な現実から一歩異界に足を踏み入れたようすまで、体験が生々しく語られる。
この、現実ではないはずの異界にリアリティがあり、読者も作品中で生きている感覚になるところに、毎度恒川先生の魅力を感じる。

とても面白く、一気に読めました。

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2026年04月13日

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「最後のキ」
キ縁の因果、巡り巡ってたどり着いたところではゾクっとさせられた。全体的に少し薄暗く、哀しい箇所もあるのに温かい気持ちになる物語だった。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

明治維新期の混沌、激動の様子がよく描かれていた。最初の東北戦争がとても強烈で、一気に引き込まれた。戦い前の少年兵達の空虚な高揚感や、実際に戦闘が始まってからの呆気ないほどの敗走、敗戦後の無惨な状況など、淡々とした語り口ながら、とてもリアルだった。少年兵が指の力が足りずに鯉口すら切れない様子とか、細かいところではあるが、確かにそうなるよな、と思った。そうした描写が的確であるがゆえに、「キ」や「狒々」についても、本当に存在しても不思議ではないような実感が感じられた。「最後のキ」の話の因果の絡み方も、読んでいて落とし所のないような、そのまま割り切るしかないような、そうした感覚にさせられるのも、良かった。

リアルさと幻想的な雰囲気のバランスが絶妙で、最後の終わり方も、良い感じに締めくくられたと思う。

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2026年03月21日

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若き民俗学者・鶯谷玄也は、鬼とも妖怪ともいわれる超常の集団「キ」の痕跡を追ううち、不可思議な物語と数奇な因縁を知り…。「鬼婆図探訪」など全4編を収録する連作集。

恒川光太郎作品のうち本作はダークな色合いの作品。「キ」をめぐる数奇な因縁は、ややこじつけの感もあったけれどなかなか興味深く、中盤以降は一気読みした。恒川ワールド全開。
(A)

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

この国にはかつて 「キ」と呼ばれる妖の様な集団が存在した。
「キ」とはいったい何者なのか?
歴史の陰でひっそりと生き続けてきた「キ」について、民俗学者の鶯谷玄也が その痕跡をたどる連作短編の物語。

✎︎____________

昔版、都市伝説のような感じ?
文明開化と共に滅びてしまった「キ」という謎の集団。
「キ」について書かれた日記や、時代を遡って「キ」であった人物の語る話など、章ごとに徐々に「キ」の正体にせまる。
そして最後は巡り巡ってそうくるのか〜な展開。
恒川さん独特の もの哀しさ漂う感じがたまらなく好き◎
面白かった〜!



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2026年07月09日

Posted by ブクログ

恒川ワールドはどうしてこんなに良いのか。
言葉で説明することが難しいけど 独特な、なんか雰囲気がとてもある文章を書かれる。
結局 キ ってなんやねん、はっきり言ってくれよと言いたくなるところもあるけど、これでいいんだと思うし、これだから恒川さんはいいんだと思う。
夜市からずっと好きな人

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幽民奇聞

「鬼婆図探訪」、「夢狒々考」、「最後のキ」、「すすき野原の先で」の中編・短編集です。
物語は日本の古代から続く”キ”という集団の流れとして語られます。
恒川氏の小説は陰惨でありながら、後味が悪くないところが好きです。
今回の物語も、実際にあったかもしれない物語としてすっと入っていくことができました。
世の中が情報的に均一になっている今、情報の揺らぎから現れる”キ”のような不可思議が物語の中だけしか生き残れないのが少し寂しい気がします。(陰謀論なども同種の情報の揺らぎなのかもしれませんが、竹蔵はそちらの方にはあまり関心が向きません。)ほの暗い中で不可思議なことに怖れる感覚も、大切な気がします。そんな気持ちにさせてくれる物語をこれからも是非読ませてもらいたいと思います。

竹蔵

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2026年07月02日

Posted by ブクログ

このタイプの物語といえば恒川氏の大得意分野でしょう。謎の集団「キ」と「狒々」にまつわる短編でそれぞれつながっているというお馴染みの構成です。文章を追っていくことでこの世界に入り浸ることができますが、結局、謎は解けないままです。解けてしまっては面白さが半減しそうです。次作にも期待します。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近スタープレイヤーとか読んで、それはそれでよかったんだけど、やっぱこれだよな〜
不思議で、どこか郷愁にかられるような。
キという忍者みたいな謎の存在についてさまざまな角度から語られていく。
人物が少しずつリンクしているのもよい
はじまりから巡り巡って最後にまた鶯谷にかえっていく。奇縁だね
しかしまさか、キの1人、カヨの子が鶯谷だったとはねえ。自分のルーツを探す旅だったのかな
結局御屋形様とはなんだったのか?

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2026年06月12日

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最後のキの章のみ読み応えあった。こうした魑魅魍魎の世界も文明の発達により廃れて行くのは仕方ないとは言え僅かでも灯火が絶えない事を祈る。

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2026年05月24日

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あんまり時代小説を読まないから、読み方や意味を理解するのが難しい部分もあったけど、面白かった!
狒々や天狗と妖怪ファンタジーワールドかと思いきや、意外とありそうと思わされる世界。
これ文章でも面白かったけど絵で見てみたい。
「キ」絶対かっこいいよ…
二本松少年隊の歴史は知らなかったから、勉強になったし、読んでてしんどかったけど、知れてよかった。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

「キ」というものを調べている。—— 最初は怪談的な昔話的な小説かと、京極夏彦氏を思い出す感じの入りで、暢気に読んでいたら途中から深くなって、止められなくなって一気に読んでしまった。

久しぶりに恒川さんを読んだけど、やっぱり凄い作家さんだと改めて思う。
現実離れしているのに、人の業とか人情とか、現実より真実で、普段忘れている心のどこかの部分に作用して何故か苦しくて切なくて胃がグーッと締め付けられる。
この感覚は何と言うのだろう。
恒川さんの作品を読んだ時にだけ沸き起こる感情がある。

本当に素晴らしい、唯一無二の作家さんだと思う。

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2026年05月04日

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ネタバレ

幽民。狒狒。キ。
鶯谷玄也。鬼婆。伊豆。松吉。カシワ。矢銀。お館様。敵討。オオフネ学校。
民俗学。山の民。キの館。明治になって消えゆく文化、民。カヨ。母。
男を殺してるときと、伊豆学校にいたときはいくらかましだったよ

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

その悲しみは語られることでむしろ濃くなっていく
「キ」の在り方は、とても象徴的だ
御屋形様は役目を終えたのか、それとも取り残されたのか
その曖昧さは言いようのないさみしさとして纏わりつく

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2026年04月21日

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民俗学者の青年が興味を持った、「キ」をあらわしたという鬼婆の絵画。彼はその非現実的な存在に強い興味を抱いていた。
そして今やだれも知らないその絵を描いた画家自身の幼少期の記憶から綴られてゆく、鬼婆や狒々といったかたちで伝承されながら、ひっそりと歴史の裏側に存在していた「キ」の存亡を描いた短編集。

淡々とした筆運びで人の酷さと温かさを両面で描きつつ、人か人ならざる者かのはざまである「キ」という存在を徐々に浮き上がらせていく手業はさすがの巧さ。血なまぐささの中に抒情的な風情を携えた語りは、上質な大人向けの童話のようなノスタルジーを備えていて、心地よく物語世界に浸れました。とても良かったです。

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2026年04月10日

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恒川光太郎らしい不思議が漂う話。幕末から明治初頭にかけての普通の世間を逸れた者たちの隠された集団キを巡る話の幾つか。御屋形様といわれる不思議な少女が束ねるが、妖なのだろう。農民や貧しい人たちのどうしようもない悲惨さと逞しさも描かれる。話のつくり方がなかなか上手くて読ませるなあ。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

鬼か幽霊か…幕末から明治にかけ、歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説 #幽民奇聞

■あらすじ
時は明治も終わりの頃、民俗学を研究している若き学者の鶯谷玄也。彼は明治の中頃までは確かに存在した集団「キ」の存在を調査していた。それは鬼か幽霊か、そして彼はなぜ追い続けるのか… 歴史の闇に生きる「キ」の痕跡を追う連作集。

■きっと読みたくなるレビュー
幕末から明治、人々が窮屈な生活を送っている時代の人々… 歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説です。

若き民俗学者の鶯谷玄也が「キ」について取材を進めていく中、その時代を生き抜いた人々の話を聞くうち「キ」の正体が徐々に見えてきて… という筋立て。全4篇の連作短編になっていますが、最後はエピローグのような掌編ですので実質3篇です。

嘘か真か、不思議な物語だったなー。もちろんフィクションなんでしょうけど、なにもない所に煙は立たないっていうし、きっと元ネタはある。妙にリアルに迫る感じで、読んでるとゾゾ気が立つんすよね。

描かれる舞台が幕末という不安定な時期、だからこそ語られる逸話も辛辣なものばかりなんです。法律も秩序もない、力と欲望でねじ伏せられた汚らしい世の中を丁寧に描いていて、世も末感が抜群なんすよね。

そして最後のエピソードが大好き。何があっても、どれだけ時代が進んでも、人間が大切してきたものは何なのか。全編通して胸が苦しくなるお話でしたが、優しくまとめてくれました。

●鬼婆図探訪
江戸時代の末期、幕府軍と新政府軍の戦いが行われた東北の地。敗戦の末、落ち延びた少年タキは盲目の鬼婆に出会う…

生命の淵でないと体験できないような逸話。胸の奥に渦巻く怒りを、どこへ向ければいいのか分からない。神も鬼も紙一重、どんなに渇望しても、人間にできることなど微々たることと感じてしまう。夢か現か幻か、生死の境をさまよう描写があまりにも強烈でした。

●狒々日記
狒狒が書いた本があるという… 狒狒は読み書きができるのだろうか? その本を持っているという人物を訪れるのだが…

本作では内側から「キ」が語られる、狒狒(ヒヒ)とはどういった存在なのか。興味津々で読み進めちゃう。人の繋がりや、運命の不思議な巡り合わせを感じさせてくれる物語です。

●最後のキ
「キ」に属することになった人たちの物語。彼らは何のため、どうやって生き残ってきたのか。決して語られない歴史の裏側…

激動の時代ともあれば、こんな出来事もあったでしょう。そして「キ」がこういった役割になるというのも人の世の定め。時代は移ろうものの格差社会は令和時代であっても残っています。歴史小説ですが、今こそ読む意義を感じる一冊でした。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

民俗学者の鶯谷玄也は、「キ」と呼ばれる謎の存在について調査を進めるうち、とある画家の残した絵と出会う。そこから人づてに「キ」の謎を解明していく中で見えてきた驚きの事実とは。

ホラーというよりは伝奇小説という感じ。「キ」そのものに怖さはさほどなく、むしろ自分たちの欲望のためなら手段を選ばぬ人間たちの方にこそ恐ろしさを感じた。

エピローグはとても美しく、儚い情景がキを巡る長い旅の終焉を彩っていて素晴らしかった。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

恒川光太郎さんの作品初めてでしたが、読み進めていけばいくほど面白かったです。

謎の「キ」を追うなかで、「必殺仕事人」のような人たちが出てきたり、御伽話のような「狒々 ( ヒヒ )」の話が出てきたり。
先日読んだ「仇討」の話もあったりで次第にワクワクしてきました。

まさに不思議なキ縁の因果です。
狒々は日本では妖怪話に出てくるみたいですが、賢く優しい最後のヒヒさん、当時の山奥の生活見てみたかったな〜。
読後感が凄く良かったですね!

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

『キ』とは?人ではない何かなのは間違いないけど。一番最初の盲目の秋姫鬼婆の話が一番良かった。ホラー要素の入ったファンタジー。人とそうではない者達との境目が今よりももっと曖昧だった時代にはありそうな話。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

自分にはあんまり刺さらなかったかも…
何かよくわからない「キ」という存在についての話。最後まで曖昧なものとして描かれるのがスッキリしなかった…。いや、得体の知れない存在した記録もないようなものだからそういう終わり方になってるのは納得ではあるけども…
そういう存在が今でもいるかもとか考えるのはロマンだけどね

自分は、本筋の中で、昔話をずっと語られるのが苦手なのかも…第1章とかずっとそれで、あんまり感情移入もできなくて気持ちが入らなかった
原田マハのリボルバーでも同じ気持ちになったな…

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

久しぶりに(私が思う)恒川さんらしい作品。

かつていた『キ』と呼ばれる人々の痕跡を探す、学者・鶯谷玄也。
新政府軍との闘いで敗れた二本松藩の少年部隊の生き残り・松野滝次郎。
二人の物語が描かれる中で、『キ』の姿に迫っていく。

『キ』とは何なのかという問いかけから始まる物語だが、結局のところ『キ』が何なのか、正確に言い表す言葉は見つからないままだった。
だがそこが良いのだろうと思うし、定義してしまうような存在ではないのだろうとも思う。

最初は裏の仕事を請け負う闇の集団かと思ったが、誰でも入れるわけでもないらしく、『御屋形様』に認められなければならない。
狒々のような人ではない存在の話も出てくるが、その性質は寧ろ人よりも優しい。
鬼婆と呼ばれる盲目の老女は身勝手で盗みもなんとも思わない者だが、滝次郎を助けてくれた。

『キ』の学校まであり、一つの大きなコミュニティなのかとも思えるが、見えない、いないことになっている人々なのかも。
そんな歪な世界で育った者の中には、歪な感情を持つ者もあらわれる。

苦しく、切なく、でも温かみもある物語だった。
人の命が紙一重の運命の中でつながっていることの奇跡のような不思議さも感じ、それがより一層、命のありがたみを感じさせてくれる。

最後は奇妙な縁の物語。
冒頭の二人の物語が『キ』に帰結するのに感心する。
寂しさも感じつつ、今もこの世界のどこかにこうした人々がいるのかも知れないとも感じた。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

縁がある人とは、必ずどこかで会うことになっているのかもしれない。そう思っていれば、これから出会う人とも楽しく過ごせそう。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

鬼なのか、物の怪か、山の民か、謎の組織なのか?
古来から日本に徘徊する「キ」をめぐる不思議な物語。天狗や、狒狒も相まって、異世界と現生が絡まりあう、お得意の恒川ワールド!
日本ならではの、というか恒川光太郎ならではのジメジメ、ざわっとしたミステリー。
民俗学の本を読んでいるような感じさえした。
イッキ読み。

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2026年04月07日

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