神都の証人

神都の証人

2,453円 (税込)

12pt

ここにもある袴田事件、免田事件、財田川事件、足利事件の理不尽。

生きるということは、かくも哀しく美しいものか。照らし出される司法の闇、冤罪の虚構、人間の絆。作家の才能に嫉妬する。―堀川惠子(ノンフィクション作家・代表作『教誨師』)

突然、父親を奪われた少女に救いは訪れるのか? 事件の謎は戦前から令和まで引き継がれ、慟哭の結末は我々に生きる意味さえ問いかける、前代未聞かつ究極の「冤罪」ミステリー。世代を超えて社会の歪みと戦い続ける者たちの行き着く先とはいったい何なのか。

時代を超えて受け継がれる法律家の矜持に心が震えた。―五十嵐律人(作家・代表作『法廷遊戯』)
わたしはこれ以上のリーガルミステリを知らない。―染井為人(作家/代表作『正体』)





冤罪と冤罪で翻弄されたものたちが辿る刮目のドラマ。戦中、時局に媚びる社会情勢の中で苦悩する弁護士のギリギリの戦いは、本人が戦場に送られて戦争が終わってからも、正義を信じる弁護士や検事により引き継がれる。彼らが報われる日は来るのか? 社会のひずみを壮大なスケールで活写したリーガル・ミステリーの雄の渾身作。

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神都の証人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    直木賞ノミネート作品ということで拝読。

    戦時から今の令和の時代まで、途方もない時を巡り、事件の真実に辿り着く。
    こんなにも人の想いが受け継がれていく物語は、他にないのでは。

    この物語は、時代の流れに沿って、3人の人物の視点で展開されていく。
    それぞれの苦悩や迷いが丁寧に描かれていて、それ故に読ん

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    昭和十八年、宇治山田市で起こった一家殺人事件で犯人として逮捕された谷口喜介は死刑判決を受けた。彼は無実を訴えるものの、時代が変わっても判決は覆ることはない。父親の無実を信じる波子を中心に、冤罪事件の重さとそれに立ち向かおうとする人々の戦いを描いたリーガルミステリです。
    証拠物件の適当さといい取り調べ

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    テーマ 冤罪事件を親子に渡って解決しようとする弁護士 戦中から戦後 伊勢
    何十年にわたってようやく無罪が立証できるところで、実は、真犯人が---だったとは。
    これを立証すれば、自分は家族は弁護士をやっていられないばかりか 普通の生活はできないだろう さて どう進めるのだろうか

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

     昭和十八年四月、宇治山田市内の民家に侵入し、一家三人が皆殺しにされるという事件が起きた。逮捕されたのは谷口喜介は死刑が確定している。検事から弁護士になったばかりの吾妻太一は偶然、夜道で苦しむ少女を救助する。彼女は死刑囚である谷口喜介の娘だという。面会した吾妻は谷口から、『わしは無実や』と聞かされる

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    3代に渡り冤罪を得ようと奮闘する弁護士。そして引き継いだ弁護士、代議士と様々な人らの働きによって裁判をやり直そうとするが一度決まった判決を覆すのは至難の業。挫折、屈辱を乗り越えていく話に加えて浮浪児だった人や家族の中で出来の悪かった人のドラマもあり物語の中にひきずりこまれていく。舞台がよく知る三重県

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    山風賞受賞作。やっぱ安心のブランドやね。本作もなかなか。冤罪の父と、その娘との物語。かなりのボリューム感を誇るし、内容も同一の事件を各視点から繰り返し語られるから、ともすれば冗長とも取られかねない。それを拒むのは、実際の冤罪に思いを致した場合、永遠に続くとも思えるような無力感に心当たるから。そのやり

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    何を信じたらいいのかわからんわ。これだけたくさんの人が長い年月をかけて明らかにしていくのは大変なことや。嘘はあかんわ〜。

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    冤罪で死刑囚となってしまった男の再審無罪を勝ち取ろうとする人たちの戦いを、戦中昭和から令和までの大きな時間スケールで描いたリーガルミステリでとても読み応えがありました。受け継がれる法曹界の矜持や執念には読んでいて何度胸を熱くされたでしょう。だからこそ、第三部の視点登場人物の序盤の熱量はトーンダウンさ

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちょっと落ち着いたのでじっくり読もうと思っていたら、貸し出し期限内には読み終えないなと思って、延長しようとしたらちょうど直木賞候補になってしまい、あっという間に予約数がいっぱいになって延長できなかった...




    戦前に起きた事件だったゆえに余計に再審請求への道というのはとても険しいのだなと。しか

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冤罪をテーマに描いたミステリー
    だがその一言では言い表せない素晴らしい作品だった
    この作品では主人公が三代に渡る
    理想に燃える弁護士
    浮浪児から検察になり、特別な女性のために冤罪を証明しようとする検察官
    最後に落ちこぼれだったが、父の意思を継いで冤罪を追及する弁護士
    それぞれの生き様が鮮明に描かれて

    0
    2025年10月09日

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