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Posted by ブクログ 2022年09月16日
響子は答えずに歩み寄ると、無言で高遠の大きな背にもたれかかっていた。高遠は驚いた様子だったが振り向くことはなかった。わたし、何やってるんだろう……その思いが少しだけあった。 「正木くん、君は……」 高遠は初めてこちらを向いた。悲しそうな目をしている。やはり気づいていたのだ。だがそんなこと、責める理...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月23日
裁判員制度など、現代の司法制度の課題や問題点にテーマを当てた社会派ミステリー。
『このおっさんが父さんを殺したんだ!』
広島で起きた殺人事件、唯一の目撃者であるまだ幼い息子の悲痛の叫びも虚しく、被告人は無罪となった。
14年後、当時の裁判で無罪を言い渡した元裁判長が、判決を誤ったとして、何者かに...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月21日
裁判員制度、司法制度改革をテーマとした物語ですが、登場人物が多く、かつ、主人公が誰なのかよく分からなくなってしまった(笑)
主人公なのかなと思っていた人が途中で殺されてしまい、え?っとなりました。
広島を舞台にした物語ですが、マツダスタジアムとか、その必要性もよくわからん(笑)
ストーリとしては...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月18日
中川幹夫 65歳、被告人、吉岡殺害で無罪判決
吉岡政志 41歳、被害者、吉岡部品会社社長
吉岡拓実 政志の息子、中川を目撃したと証言、10歳
穂積直行 未特例判事補、30歳→43歳講師
正木響子 特例判事補、30歳→43歳法テラス弁護士
末永六郎 広島高裁判事、元裁判長、中川を無罪判決
...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月12日
物語は、広島で起きた殺人事件の公判シーンから始まる。
目撃者である被害者の息子の証言も空しく、被告人に無罪が言い渡される。
14年後、無罪判決を言い渡した当時の裁判長が、判決は誤りだったと認めた後、何者かに殺されたことから事件が再び動き出す。
切れ者の女性弁護士・正木響子、エリートコースには乗り損ね...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月08日
真犯人が死の間際に残した過去の罪の告白。
だが、「一事不再理」によって二度と同じ事件で罪を問うことはできない。
司法というものに正面から向き合おうとした物語だった。
構成は悪くないと感じたけれど、登場人物がどうにも好きになれなかった。
後半部分で中心となる高遠と穂積だけれど、いまひとつ深みがないよう...続きを読む
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