小説・文芸の高評価レビュー
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2026年5月、フォトジャーナリストの安田奈津紀氏の講演を聞く機会に恵まれた。2023年、2025年に続く3回目の講演聴講となった。安田奈津紀氏と言えば、日曜の午前中に静かに流れるニュース、サンデーモーニングのコメンテーターがあまりにも有名だろうか。本書は、2018年~2024年末まで経過を現代の抱える政治課題とそれを裏付ける歴史考証から冷静に綴られる。沖縄への基地負担押しつけと沖縄戦の遺骨収集を続けるガマフヤーとの連帯。東日本震災の多重被害による原発被害の福島からの搾取と娘の遺骨を探す人々との交流。そして、ガザ、パレスチナで起きている民族浄化と言う名のホロコーストの現実。いずれも被害者と加
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2026年春季のフジテレビ系月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」の原作本
福井県立若狭高校(旧・小浜水産高校)の生徒たちが、14年かけて地元名産のサバ缶を宇宙食にするため挑戦を続けたノンフィクション
廃校寸前だった課題校を小坂康之先生が生徒の心に火をつけて、若狭の名産のサバを宇宙食にしてしまう内容にただただ感動
また何年も何年も、学校の統廃合を経て、生徒達がバトンをつないで14年かけて実現したことにもまた感動
そして小坂先生が行った指導が、今は全国的に標準となっている「探究的学び」であったことに三度感動した
教育の神髄とともに人間にとって地域にとって大切なことに気づかされた
それとともに歴史的な鯖 -
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戦争では、なぜ人はここまで人間性を失ってしまうのだろう。
下巻で、その理由が少しわかった気がした。
とても印象的だったのは、死と隣り合わせの時にある人物が、戦争とは何の関係もないことを思い浮かべる場面。
あまりにも何気ないその思考が胸に残った。
もし自分が同じ状況に置かれたら、きっと私もそんなことを考えている気がする。
極限状態では、人はそうやって自分を保つしかないのかもしれない。
小川さんは、あえて戦争を劇的なドラマとして描いていない。
普通なら感動的な言葉が出てきそうな場面でも、あえてそう描かない。
そこにリアリティがあると思ったし、ドラマチックに感動させようとしないところが小川作品 -
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くっそ面白い。アホすぎる。いわゆるバカミス(バカミステリー)ってジャンルに入るのかな。日本の小説史上、いちばん力士が死ぬと思う。死にすぎ笑
「しょうもない」ことを面白いと思える人はめっちゃハマるはず。リアリティは全然ないし、誰にも感情移入できないけど、ただただストーリーが面白い。あー笑った。
連続短編集で、各話のタイトルは「土俵爆殺事件」「頭のない前頭」「対戦力士連続殺害事件」「女人禁制の密室」「最強力士アゾート」「黒相撲館の殺人」。まずアメリカ人マークが、大学と間違えて相撲部屋に入門してくるシーンから始まる。
どれも面白いんだけど、「頭のない前頭」「最強力士アゾート」あたりは、めっちゃ -
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【桑港クッキーの謎】
事の始まりは新聞だ。最初が新聞で、次も新聞で、その次の次の、どうだろうか、その次ぐらいがクッキーだった。
「わたし、誰にでも公平でありたいと思ったことは、一度もない」
「…」
「古城さんは友達よ。好んでそうなったわけじゃないけど、結果的には、友達になった。わたしは、泣いている古城さんが助けてと言ったから、出来るだけのことをした。たとえ途中で古城さん自身が、もういいからやめてって言ってもね。でも、誰にでもそうするつもりはないの」
「小佐内さんは、ほかに知りたい点はないの?」
すると小佐内さんは首を傾げ、手ぶりでペンを要求する。その手にペンを渡すと、小佐内さんはマグカップ -
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新喜劇ならぬ、“神”喜劇。神様が主人公の連続短編集。めっちゃ面白い。
主な担当は「縁結び」で、由緒正しき縁結び神社に一千年勤めている。でも神様の中では末端らしい。そんな神様のもとに、神様世界のライター(この人も神様)から取材が入った。どうやら取材は最終的に本になり、お偉方の目に止まると昇進チャンスが増すらしい。本書の中では、主人公の神様が取材に応える形で物語が進んでいく。
各話には人間の主人公もいて、神様目線と人間目線が交互に描かれる。
第一話「はじめの一歩」では、理屈っぽい男・肇(はじめ)と恋人のみさきの縁を取りまとめる。みさきに口癖を注意されて悩んでいる肇のもとに現れた神様。便宜上、人 -
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ネタバレ普通とは、大多数の個体に共通しているように見える価値観(本能による判断基準)を持っている状態のことだとすると、普通の人は、自身の価値観と共通する価値観を持つように見える人と出会う確率が、普通でない人より高い。すると、何度もそのような人に出会ううちに、自身の価値観が普遍であると考えるようになる。つまり、相対的なはずの価値観が絶対化される。そして、その過程は忘れられ、絶対化された普通のみを、普通と呼ぶようになる。このような普通はもはや、なぜそれが普通であるかなどと省みられることなく、単に、正しい・善いと同一視される。だから、作中ではみな主人公を「治す」、と言う。
そう考えると、本来、普通が普通であ
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