小説・文芸の高評価レビュー
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夫婦での性行為は近親相姦とタブー視され、子どもは人工授精で産むことが定着した世界。男性も人口子宮を装着して子どもを産む世界。
「恋とは、変態なことを引き受ける勇気」
「テレビや漫画から性欲や恋愛感情の種を植え付けられているだけ」
村田沙耶香さんの作品はとにかく世界観が不気味。読んでいると、実は今私がいるこの世界ここが異常なのではないかと錯覚させられる。
狂った世界観でのストーリーは後半につれて更に不気味に狂っていくから大好き!
常識とは、正常とは、を考えさせられる作品。
「恋」「寂しさ」「欲」人間として生まれたからこそ味わえないこの感情、もしかしたらいつかこんな世界になったら消えてしまう可能 -
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村田沙耶香ワールド全開。
人間は弱いからこそ何かを信じたい生き物である。
信じることは、考えることをやめること。
世の中には支配する人支配される人、騙す側の人騙される側の人が確かに存在している。信仰なしでは生きらない。歴史や伝統、世の中のルールなどはすべて誰かに創作された宗教のようなもの。途中でそれが全部誰かの利益のために変えられたとしても、人間は何の疑問も持たず受け入れて生きてく皮肉な生き物である、そんなメッセージ性を感じた作品。
昔からのお祭りや地元の言い伝え。それってもしかしたら伝統なんて何もなくて、誰かがただ面白おかしくエロ目的で作ったものだったりする。その事実を知らずに、信仰し続 -
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今回も鮮やかに仕事をやり遂げて、依頼人やターゲットに隠された謎も解いてしまう殺し屋さん。
恋人視点のストーリーもあって、また違った楽しみ方もできました。
ほんとなんというか常に淡々としていて、ただの「仕事」という感覚に思えてしまうのが不思議。
「仕事」である以上、殺し屋が世の中に彼一人というわけはないんでしょうけど、優秀な殺し屋が一人じゃないのもこれまた。
彼女の仕事ぶりも見事としか言いようがないですね。
お互いフリーで殺し屋をやってるわけですが、組んだらすごいことになりそう。
人畜無害そうな経営コンサルタントと女子中学生を育てるシングルマザー。
どこにでもいそうな二人の副業が殺し屋なのが -
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泣ける映画を見てきた。
タイトルは「栄光のバックホーム」
本も読みました。どちらもとても良かった。
横田慎太郎は2014年から2019年まで野球人として活躍し阪神タイガースに在籍していた。
病による引退後は病気の後遺症と闘いつつ、書籍や講演活動などを通し「希望や夢を持って生きることの大切さ」を伝え続けた。
病魔に侵され、28才で早逝。
野球選手としての横田慎太郎を知りたいと思うのならば、横田慎太郎自身が生前に書いた「奇跡のバックホーム」の方を読んだ方がいいのかもしれない。実はそちらも読んだが、本書は病との闘いや横田選手を支えた家族の闘病がメイン。内容としては決して軽いものではない。
と -
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ノンフィクション作家の堀川惠子氏の夫との闘病の日々と、透析医療の取材をもとに問題提起をした作品。
血液透析と腹膜透析、緩和ケア、終末期医療、透析クリニックなど知らないことが多かった。
血液透析患者の過酷な状況は読んでいるだけでも胸が苦しくなる。週3回4時間にわたる透析を続け、それでも病状は徐々に進行していき、終末期にはさらに激しく苦しむという。堀川さんのご主人も38歳から、60歳で亡くなるまでその経過をたどりながら、最後の最期までNHKの番組制作プロデューサーの仕事を続けたという。
大病院の信頼していた主治医でも、別の病院に移ることになりいなくなると患者は精神的に影響を受けるだろう。
病院で透 -
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明治から大正に掛けて、岡山の倉敷紡績で働いていた工女が、東京に出てきて文士として成功するまでの物語。
山中すてら本人も父親も、すてらを応援した大原孫三郎(倉敷紡績の社長、大原美術館の創立者)も、厚い信仰心に支えられて、それぞれの人生をまっすぐに進んでいく様子が素晴らしかった。
すてらのモデルが居るのかと思ったが、そうではないらしく少し残念。児島虎次郎(大原の支援を受けて欧州に留学。西洋絵画を収集して帰国し、大原美術館の礎となる)という画家のことは知らなかったが、当時の欧州で勉強していた若き日本人画家達を想像するとワクワクする。続編で、すてらも渡欧するらしいので楽しみ。
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