ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 老人と海(新潮文庫)

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    ヘミングウェイにピューリッツァー賞とノーベル文学賞をもたらした中編作品。
    「漁師は老いていた。」という始まり方がとても好き。

    屈強だった漁師の老いとの対峙。少年とのかかわり。舟でのカジキとの戦い。孤独との戦い。そして帰途においても。

    舟の上で出会う生き物たちにかける言葉や、関わっているうちに変わってくる心情。綱や鉤や海、そして傷ついていく身体の描写。
    染み入ってくる。

    かなり好きでした。

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    2026年06月19日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    読み終えて、泣いていることに気付きました。言葉がどれも綺麗で、読み進めるのがもったいないと思うくらいでした。

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    2026年06月19日
  • 紅茶とマドレーヌ キャロットケーキの愛情

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    読んでいて優しい気持ちになる物語。
    いつも美味しそうなお菓子に、
    どんな味?と気になる。
    自分で欠点だと思うことも、
    相手には魅力的に思えることに、
    そうだよね〜と優しい気持ちと
    自己肯定感を思い出させてくれる。
    今回特に、泪と雅俊さんのお話が特に好き。

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    2026年06月19日
  • 遺骨と祈り

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     2026年5月、フォトジャーナリストの安田奈津紀氏の講演を聞く機会に恵まれた。2023年、2025年に続く3回目の講演聴講となった。安田奈津紀氏と言えば、日曜の午前中に静かに流れるニュース、サンデーモーニングのコメンテーターがあまりにも有名だろうか。本書は、2018年~2024年末まで経過を現代の抱える政治課題とそれを裏付ける歴史考証から冷静に綴られる。沖縄への基地負担押しつけと沖縄戦の遺骨収集を続けるガマフヤーとの連帯。東日本震災の多重被害による原発被害の福島からの搾取と娘の遺骨を探す人々との交流。そして、ガザ、パレスチナで起きている民族浄化と言う名のホロコーストの現実。いずれも被害者と加

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    2026年06月19日
  • さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち

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    2026年春季のフジテレビ系月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」の原作本
    福井県立若狭高校(旧・小浜水産高校)の生徒たちが、14年かけて地元名産のサバ缶を宇宙食にするため挑戦を続けたノンフィクション
    廃校寸前だった課題校を小坂康之先生が生徒の心に火をつけて、若狭の名産のサバを宇宙食にしてしまう内容にただただ感動
    また何年も何年も、学校の統廃合を経て、生徒達がバトンをつないで14年かけて実現したことにもまた感動
    そして小坂先生が行った指導が、今は全国的に標準となっている「探究的学び」であったことに三度感動した
    教育の神髄とともに人間にとって地域にとって大切なことに気づかされた
    それとともに歴史的な鯖

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    2026年06月19日
  • 地図と拳 下

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    戦争では、なぜ人はここまで人間性を失ってしまうのだろう。
    下巻で、その理由が少しわかった気がした。

    とても印象的だったのは、死と隣り合わせの時にある人物が、戦争とは何の関係もないことを思い浮かべる場面。
    あまりにも何気ないその思考が胸に残った。
    もし自分が同じ状況に置かれたら、きっと私もそんなことを考えている気がする。
    極限状態では、人はそうやって自分を保つしかないのかもしれない。

    小川さんは、あえて戦争を劇的なドラマとして描いていない。
    普通なら感動的な言葉が出てきそうな場面でも、あえてそう描かない。
    そこにリアリティがあると思ったし、ドラマチックに感動させようとしないところが小川作品

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    2026年06月19日
  • 大相撲殺人事件

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    くっそ面白い。アホすぎる。いわゆるバカミス(バカミステリー)ってジャンルに入るのかな。日本の小説史上、いちばん力士が死ぬと思う。死にすぎ笑

    「しょうもない」ことを面白いと思える人はめっちゃハマるはず。リアリティは全然ないし、誰にも感情移入できないけど、ただただストーリーが面白い。あー笑った。

    連続短編集で、各話のタイトルは「土俵爆殺事件」「頭のない前頭」「対戦力士連続殺害事件」「女人禁制の密室」「最強力士アゾート」「黒相撲館の殺人」。まずアメリカ人マークが、大学と間違えて相撲部屋に入門してくるシーンから始まる。

    どれも面白いんだけど、「頭のない前頭」「最強力士アゾート」あたりは、めっちゃ

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    2026年06月19日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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     江戸川乱歩を勧められたことと宝塚の演目で黒蜥蜴があると知り読んだ。
     ミステリーは基本苦手だ。しかし、この本を読むのは、妖艶さと美しさを感じたから好きだ。
     前半は黒蜥蜴を応援して、後半は明智小五郎を応援していた。人間椅子を先に読んでたこともこの本を面白く感じた要因かもしれない。
     黒蜥蜴の美術館は、道徳や倫理観は問題あるが、美しい考えだと思ったし、共感するところもあった。
     宝塚の演目でも見てみたいなと思った。
     

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    2026年06月19日
  • チョコレートコスモス

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    活字だけで天才的な演技をここまで明瞭に表現できるものなのか。気づけば飛鳥の演技が待ち遠しくなっている自分がいた。読んでいて映像が浮かんでくるような本だった。

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    2026年06月19日
  • 官僚たちの夏

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    ネタバレ

    戦後の高度成長の時代の通産省を舞台にした官僚の話です。
    とにかく熱い男で、
    この時代らしいなと思う反面、だからこそ日本は成長したんだなと思わせてくれます。
    政治家たちにも意見をぶつけ、官僚としての立場から日本の成長を支えた姿勢がとにかく刺さりました。
    管理職になってからも、口うるさい親父的な立場で現場を鼓舞し続けた姿はフィクションでありながらもおそらくモデルがいたはずなので、ノンフィクションの気持ちで読むことができました。

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    2026年06月19日
  • 殺し屋の営業術

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    ネタバレ

    こちらの作品は、書籍では無く、オーディブルの音声版で楽しみました。

    声優さんの高い演技力によって、作品の持つディープな世界観や緊張感がより鮮明に伝わり、読書とはまた違った魅力を味わえました。

    当初は、凄腕の営業マンが殺し屋の世界で活躍していく爽快な物語だと思っていました。
    しかし、裏社会は想像以上に闇が深く、主人公が苦戦を強いられる展開が続きます。

    そのぶん、終盤の展開は非常に痛快で、大きなカタルシスを感じました。

    続編も刊行予定とのことなので、次回は音声版ではなく、書籍でじっくり楽しみたいと思います!

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    2026年06月19日
  • 倫敦スコーンの謎

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    【桑港クッキーの謎】
    事の始まりは新聞だ。最初が新聞で、次も新聞で、その次の次の、どうだろうか、その次ぐらいがクッキーだった。

    「わたし、誰にでも公平でありたいと思ったことは、一度もない」
    「…」
    「古城さんは友達よ。好んでそうなったわけじゃないけど、結果的には、友達になった。わたしは、泣いている古城さんが助けてと言ったから、出来るだけのことをした。たとえ途中で古城さん自身が、もういいからやめてって言ってもね。でも、誰にでもそうするつもりはないの」

    「小佐内さんは、ほかに知りたい点はないの?」
    すると小佐内さんは首を傾げ、手ぶりでペンを要求する。その手にペンを渡すと、小佐内さんはマグカップ

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    2026年06月19日
  • 失われた貌

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    めっちゃ面白かった。
    映画化したら観に行かねばなるまい。
    こんな場面、どうすれば良かったのか。
    答えがなく面白かったですね。

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    2026年06月19日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    西の魔女が死んだの作者の本が漫画化されたようで、本屋さんで目に留まり、なぜか文庫の方を読みにいく。主人公の鷹揚さに感服しながら「ここ」と地続きの「あちら」に身を任せるのが心地よかった。
    最終章で見せる主人公の芯の強さと細やかさが印象に残った。

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    2026年06月19日
  • 横浜元町洋菓子譚 春といちごのホームメイド

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    小湊さんの新作です。今まで小料理屋、パン、和菓子ときて今回は洋菓子、ケーキ屋さんが舞台です。
    作中から読み取るとホテルクラシカル猫番館の近くなんだな〜とわかって何だか嬉しくなりました。
    ケーキが出来上がっていくのを読むと食べたくなります。祖父の洋菓子店を受け継いだ春と従業員の壱悟、姪のりりかちゃんの今後が楽しみですね。

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    2026年06月19日
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)

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    新喜劇ならぬ、“神”喜劇。神様が主人公の連続短編集。めっちゃ面白い。

    主な担当は「縁結び」で、由緒正しき縁結び神社に一千年勤めている。でも神様の中では末端らしい。そんな神様のもとに、神様世界のライター(この人も神様)から取材が入った。どうやら取材は最終的に本になり、お偉方の目に止まると昇進チャンスが増すらしい。本書の中では、主人公の神様が取材に応える形で物語が進んでいく。

    各話には人間の主人公もいて、神様目線と人間目線が交互に描かれる。
    第一話「はじめの一歩」では、理屈っぽい男・肇(はじめ)と恋人のみさきの縁を取りまとめる。みさきに口癖を注意されて悩んでいる肇のもとに現れた神様。便宜上、人

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    2026年06月19日
  • コンビニ人間

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    【普通】の正体は、効率的に生きるための模倣だった。
    周囲が当たり前のように求める「正解」という型に、ずっと違和感があった理由がわかった気がする。
    「普通じゃない」と干渉される息苦しさも、この本の中の冷めた視点のおかげで、少しだけ客観的に眺められるようになった。
    人を気にしなくなって初めて、自分の人生が始まるのかもしれない。

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    2026年06月19日
  • アリス殺し

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    4.5
    小林泰三めちゃくちゃ好きだから贔屓目もあるけど実際めちゃくちゃ面白くね?
    分かりにくいといえば分かりにくいけど圧巻。
    強いて言うなら誰のセリフかが若干分かりにくいかなあ。
    刑事ふたりが帽子屋と兎じゃないことはわかってたけどあんな大御所だとは。そもそもの前提も面白い。
    考察要素も結構あってよかった。
    グロテスクな場面あるけどそれはお約束。
    他の作品のセリフが練り込まれててニヤニヤできた!

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    2026年06月19日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    普通とは、大多数の個体に共通しているように見える価値観(本能による判断基準)を持っている状態のことだとすると、普通の人は、自身の価値観と共通する価値観を持つように見える人と出会う確率が、普通でない人より高い。すると、何度もそのような人に出会ううちに、自身の価値観が普遍であると考えるようになる。つまり、相対的なはずの価値観が絶対化される。そして、その過程は忘れられ、絶対化された普通のみを、普通と呼ぶようになる。このような普通はもはや、なぜそれが普通であるかなどと省みられることなく、単に、正しい・善いと同一視される。だから、作中ではみな主人公を「治す」、と言う。
    そう考えると、本来、普通が普通であ

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    2026年06月19日
  • あなたの人生、片づけます

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    いくつかのお話からなります。初めのお話 インパクト強かった。世の中の知らないことを教えてもらってる気がする。親の年齢がちょうど80歳過ぎあたり どちらのおやごさんも同じような悩みを抱えるものなんだと思う。自分は さてさてその時 とんな生活を送っているのだろうか。

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    2026年06月19日