小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレなんの前評判もなく手に取った小説でしたが、何度も涙しながら読みました。主人公が葛藤しながらも目標に向かって人生を切り開いていくストーリーはとても気持ちの良いものでした。
事故に遭わなかったら、と思うこともあるけれど、事故に遭わなければ出会わなかった人たち、過ごせなかった時間のことを考えると悪くはないなと思える。そんなふうに自分の人生を変えていく力を持つ主人公の生き様は、何もハンディキャップを追っていない自分からすれば、もっと人生を大切に生きなければいけないなと思わずにはいられないものでした。
いつになっても親は親。主人公の父も母も、子育てを終えて自分の人生を楽しんでいる最中の子供の事故でし -
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映画はなかなか好評のようで、当然私はまだ観ていないが、久しぶりに「映画も観たい」と思ってしまった。
ここ数年でこれほど知的好奇心を搔き立てられた読み物はサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」「宇宙創成」以来で、それらノンフィクションとは異なり、SF小説として科学って面白いなぁと思わされた作品はとんと思い当たらない。まさにSience Fiction と呼ぶに相応しい名作だと思う。
とにかく話のスケールが大きく、荒唐無稽な話のようでいて起こり得ないと完全に否定できる話でもない。長い宇宙の歴史から考えると私たちが死んだ後100年後、1000年後に似たような事象が発生するかもしれない。その点はSF -
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ネタバレ1ヶ月かかってようやく読み終わったけど、後半は一気に読んでしまった。
いやーーー、すごい。
傲慢と善良のタイトルにこれだけ深く考えさせられると思わなかった。
架も真実も美奈子も陽子も、それぞれ"傲慢"なところがあるけど、それって結局自分の人生をより良く生きようと自分の中のルールや規範に対して"善良"に生きた結果なんだということ。
それゆえに、謙虚と自己愛が両立する、ということも共感した。
ただ陽子、モンペすぎないか?
物語の解像度が上がっていけばいくほど、ヤバさが露呈してたし、それに反発せず絶対的なルールや規範として生きてきた真実の解像度もだんだん、 -
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だいぶ前に読み終わりましたが、今さら感想を書きます。
面白かった。
書店ミステリーがこんなに面白いと知らなくて、電子書籍で読んだけど、紙の本を買いなおしました。
それくらい面白かった!
書店で起きる小さな謎(小さいかは読者次第?意外と背景が大きかったり…)を、書店員の杏子とアルバイトの多絵ちゃんが追いかける。
てっきり主導は杏子さんと思いきや、勘の良い多絵ちゃんが謎を解くのも意外で良き。しかも多絵ちゃんは杏子さんがいるから謎を解くんだろうなぁという仲良し展開なのも好き。
ちなみに大崎梢先生のデビュー作で、先生も元書店員。リアルなのも最高。
今や人気シリーズとなった今作ですが、徐々に続 -
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就活。たいていの大学生が憂鬱になるワード。私もその一人だ。
今までのらりくらりと生きてきた人にとっては、自分の人生を一度見つめ直す機会になる。本当に、自分は「何者」?とここ最近ずっと自分自身に問うている。
私は、自分のことを就活で見つめ直す中で、自分の好きなものと嫌いなもの、大切にしたいものがたくさん見えてきた。
この作品の主人公は、自分と人を比べて相手は劣っていると勝手に決めつけ、勝手に評価してしまう。内定はもらえず、人より優っているはずなのになぜだと思う。
だけど、面接官はそれをしっかり見抜いていて、人の立ち振る舞いは顔に出ると思った。普段の些細なことから気をつけていく大切さがある。ポジ -
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小説のあらすじに「読む前の自分には戻れない」とあったけど、本当にそうで、価値観変わるほどの衝撃を受けた。
この世に生きる全ての人に読んでほしい。
人間誰しも生きていくうえで持ち合わせている「欲」の話。
多様性を受け入れようなんて言っている時点で、あなたは正しいほうの人間なんでしょうね、おめでたい人間ですね、あくまでも理解する側の人間なんでしょうね、といわれてるようで、そんな自分の考えの浅はかさにやるせない気持ちになった。
簡単に共感できるとか、そういう気持ちも分かるよ、なんて言えなくなる。ただ、佳道と夏月の会話で一番印象に残っているシーン
「その人、ひとりでいないといいね」
「誰も -
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日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作(選考委員が、月村了衛・中山七里・葉満中顕・湊かなえというラインナップもよい)。必要な要素がすべて詰まった新人離れした傑作ミステリー。2作目プレッシャにならないか心配になるぐらい完成度が高い。プロットが確りしているのが大前提だが、その展開の手腕が特に素晴らしい。また東京町田出身のドラマー主人公とコテコテ大阪人のマクナイト・夏実・汐里とのウィットに富んだ会話が緩衝材となって、物語をドンドン面白く引き付けていき、読後の爽快感まで昇華させている。これもっと評判になってもよい作品で、多くの人に読んでもらいたいものだ。
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ゆうべ 思ったのですが
この本は夜読むと 寝られなくなります。
頭の中から何かが噴き出すみたいな感じです。
昼お読みください。
3巻でウォルを産んだ母は 赤ちゃんと共に凍った湖に入って死んだ!
という話しがひっくり返ります。
王の母ポーラが抱いていた子は 王宮の女官長カリンの産んだ子だったのです。
ホッとしたのも束の間 ペールゼン公爵の反撃は
続きます。
読み終わって気がついたのですが この話し18巻まであるんですね。
高ーいお洋服を買ってしまった!
と思おうか 休み休み読もうか
えーい 知ったこっちゃないわ!
と 読んでしまおうか
考え中です。 -
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暴行事件で取調を受けていたスズキタゴサクは霊感を使えると爆破の予告する。予告は現実になる。さらに三度爆破は起こると予告。警視庁特殊犯係の交渉術を学んだ清宮と類家は次の爆破情報を聞き出そうとする。スズキタゴサクは愚鈍そうな見た目の卑屈な男である。というのは擬態であり、実は知能が高く博識の愉快犯で、しかも饒舌である。それらを清宮は見抜いて、あえて誘いに乗ったが爆破を阻止できず、逆に暴行を扇動されてしまう。自身は下等で他者を見下さない平等主義者だと言い。社会の建前は命は平等であると言いながら、命に格差が存在している欺瞞を証明した。しかし、全体的に幼稚な主張でもある。類家に対しては正直だからこそ嘘つき