あらすじ
殺し屋に商売敵現る!! 異色の短編集第二弾
ひとりにつき650万円で始末してくれるビジネスライクな殺し屋、富澤。そんな彼に商売敵が現れて――異色の殺し屋シリーズ第二弾。
※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
「殺し屋、やってます」の続編。
今回は殺し屋さんが二人になっています。
それぞれが絶妙にすれ違ってるところが憎い演出です。
ささやかな謎を解きつつ、ビジネスライクに人を殺す。
殺される相手に非があるとかないとか、そういう感傷的な部分を出さずに淡々と物語を進めていけるのがすごい。
こんな殺し屋さんが日常にいるとは全く思いたくないけれど。
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殺し屋、やってます の続編。
同じ稼業の主婦が登場。殺人てそんなに軽いビジネス?と思わせるところが相変わらず怖い。
後半の話では二人の殺し屋がニアミスしている。で、お互いの存在と仕事ぶりを認め合う。
悪い冗談の本…なのかな。軽く読めて面白かったけど。
Posted by ブクログ
2021年間違いなくあなたに出会えてよかったで賞は石持浅海だわ。
前作も読んで衝撃的設定だなーと思ったけど、
今回もやっぱり面白い!
殺し屋が謎解きするってはちゃめちゃだけどドキドキする。
殺せるか殺せないか、じゃなくて、殺すかどうか決めたり不可思議な依頼の意味を考えるって話だから、こっちも安心して読める。
警察に捕まらないためにはどうするか、とかじゃないからね。
あと値段設定がまじで秀逸だし、依頼方法とかもドキドキする。
550万の金額設定、なるほどって思った。
金さえあれば殺人だって依頼できるんだってちょっと切なくなったけども(笑)
ハチの巣を駆除するみたいな感覚で依頼をしているだけ。
本当に憎いと思ったら自分で手をかけるって表記に、なるほどと納得した。
おもしろかった!
Posted by ブクログ
ごく普通の社会生活をしている人が副業で殺し屋業も営んでいる設定の短編集第二弾。
殺人行為そのものの倫理観は完全に排除して、単純にビジネスとして描いているところがフィクションとして面白いのだけれど、今回はそのビジネスを運用する上で当然起こり得るであろう課題を各編毎に取り上げて、合理的な解決へと導いているところが更に面白い。
フィクションの世界ならではの楽しみ方が満載です。
Posted by ブクログ
殺し屋が依頼を受けた殺害対象が一見不思議な行動を取っているので、とりあえず依頼通りに殺害したものの、その後に「あれはどういう意味だったのかな?」とあれこれ推理(妄想)する短編集の第2弾。
前作の主人公である殺し屋の富澤に加えて、今作では鴻池という女性の殺し屋が登場。鴻池に持ち込まれる殺害依頼も、これまた殺害対象が奇妙な行動を取るので、まずは殺害した後に「あの行動は何だったのかな?」と推理する場面に移るという流れは同じ。
富澤と鴻池は最終話で気付かずすれ違っているが、次作以降でさらなるインターアクションがあるのかどうかが気になるところ。
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殺し屋シリーズ第二弾
今回、登場人物が少し増えました。
※商売敵
今巻では、
直接的な関わりはありませんでしたが
ニアミスしているし、
今後交わりそう
次が楽しみです
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副業で殺し屋を営む経営コンサルタントの富澤允。その仕事は丁寧で、安定と信頼の殺し屋として引く手数多だ。しかし彼には、標的の何気ない行動が気になり、その謎を解かずにはいられないという奇妙な癖があった。そんな中、富澤の前に、商売敵が現れてー。日常の謎を殺し屋が解き明かす。
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石持浅海さんの作品で、シリーズ第二弾。
それぞれ殺し屋のターゲットは、異なりますが、なぜかターゲットは奇妙な行動を。
今回、商売敵も現れ、ますます面白くなります。
最後の短編で、見事に繋がりました。
Posted by ブクログ
殺し屋なのに探偵するシリーズ。
標的が取る謎めいた行動の真意を探ることに重きを置き、殺しのシーンは一瞬というのが面白い。
殺し屋の富澤だけでなく、恋人、商売敵、連絡係、依頼人など作品によって語り手を変えている。
そうすることで、物語をいろんな角度から楽しむことができるので良い。
Posted by ブクログ
タイトルからイメージしていた話ではなかったけれど、面白かった!殺し屋、仲介人、彼女…登場人物たちも魅力的だし、謎解きも独特。
私たちが知らないだけで、実は殺し屋をしている人たちが近くにいるのでは?と思ってしまった。
続編から読んでしまったけれど、前作も読みたい。
今後の展開も気になる。
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もう1組殺し屋出したら面白くないんちゃうかなと思ったけどきちんとおいしく料理されてた
一作目もしかりさらさらした短編なのにゾッとさせる締めが上手い◎
Posted by ブクログ
1作目を読んで面白かったので、さっそく続編を買いました。
今作も表紙が可愛いですね。
帯に「殺し屋に商売敵現る!!」と書いているからどきどきしながら読んだのに、想像していた展開と違って拍子抜け。煽るな。
前作は富澤視点が多かったですが、今作は雪奈、塚原、依頼者、商売敵の鴻池と色んな人が語り手になっています。
前作では「伊勢殿」視点もありましたが、それに比べ塚原が語り手の「死者を殺せ」はあまり塚原の人となりがわからない感じでちょっと残念でした。
一番面白いと感じたのは「銀の指輪」。次点で「靴と手袋」。読んだ後なるほど…となる話が面白いです。
「靴と手袋」で、鴻池と富澤がエンカウントするかと思ったけどせず、雪奈はファミレスで鴻池と顔を合わせているけど、それが「靴と手袋」でもう一人を殺った殺し屋だとはわかっていない。
「猪狩り」ではお互いの依頼人がお互いのターゲットであった、という展開でしたが、これもそれ以上の発展がないようだし、今のところ、客(客…?)を取り合っている感じもなければ、例えば現場で顔を合わせることもなくて、全然商売敵でも何でもないじゃん、という感じです。
続編が出るのでしょうから、今後どうなるかですね。
楽しみ。
武術の嗜みもなさそうで、ジムに通っている気配もない40代女性に殺し屋ができるなら、私にもできるんでしょうか?!
いま副業が流行っているみたいなので私も検討してみようかな。
Posted by ブクログ
まちぼうけ/わがままな依頼人/双子は入れ替わる/
銀の指輪/死者を殺せ/猪狩り/靴と手袋
殺し屋の需要って………
依頼から始まって完了まで。殺し屋の側から、連絡係の側から、殺し屋の恋人側から、依頼人の側から、
そして 殺し屋Bの場合は??
Posted by ブクログ
殺し屋の小説としては異色のシリーズと言える。殺人の対象となる人の行動を謎とするミステリーだからだ。なんならこの謎を解明するのは殺し屋でなくてもいい。でも、だから面白い。短編集なので、依頼が来て、対象者の行動に気になるところがあって、でも殺しの依頼を受けて実行して、最後に謎の行動の理由を解き明かすという流れ。
これは好き嫌いが分かれる小説とも言えるかもしれない。しかも本作には女性の同業者も登場する。まだニアミス程度なので、次作以降で本格的に接触していくのだろう。楽しみでしかない。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズの短編集。
副業で殺し屋を営む経営コンサルの男が活躍?する。
なんと、その商売(副業の方)のライバルとも言える話も。
殺しのニアミスもあったりで、これからの展開がますます楽しみに。
Posted by ブクログ
殺し屋の話の続編
新たに女の殺し屋が出現
並行して話が進む
次の話で交差する予感
面白い
殺人は悪なんだけど背徳感のない中で物語は進んでいく。この作家の力の凄さを感じる。
Posted by ブクログ
殺し屋の本は2冊目 本によると殺し屋は依頼を受けて2週間で殺す。その間に相手の行動を見て観察をする。いつ1人になるのかが重要である。それをひたすら殺し屋は「調査、実行」だから、その相手の生活をある程度知る事と興信所以上の調査をしなければならないような気がする。この仕事が終われば企業の年収が入ってくる。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズ二作目。
標的の不思議な行動や、依頼人の不審な動き。
読み始めのスタートがいつもワクワクさせられます。
最後の、殺し屋の謎解きは読んでいて気持ちが良いです。
前作同様、物語の内容や設定も斬新で面白い。
今回は違う殺し屋が登場したり、語り手が変わる話が多くて
最後まで飽きずに読めました。
物語の構成も統一されているものが多く、
作品のボリュームも軽めで読みやすいです。
Posted by ブクログ
副業で殺し屋をしている富沢が依頼された仕事をして淡々とこなす姿を描く連作短編集。
依頼があってから3日のうちに仕事を受けるかどうか、殺す相手のことを調べる。その時に湧き上がった謎を仕事が終わった時に明らかにするという形のミステリー仕立てになっている。
今作は同じような殺し屋の鴻池の話もあって、
また新たな面白さになっている。
Posted by ブクログ
今回は別の殺し屋登場や、依頼人側目線があって新鮮だった。しかし犯行は淡々と行われる。
「猪狩り」の相討ちはやるせなかった。長い間信頼しあっていた2人だったのに、選んだ先は結局同じ選択なんだね。
「靴と手袋」では殺し屋2人のターゲットが同グループ内の人物だったので鉢合わせないかハラハラした!
そんなにうまくいく?と思われる展開ばかりだけど、謎解きに重点をおいているからか実行時の手際の良さはさほど気にならなかった。
Posted by ブクログ
続編。相変わらず奇妙な謎ばかりだけど、「客観的」「合理的」といった理屈を並べて推理する流れはこの短さだとスラスラ読めて丁度いい。ただ、予想の範疇を超えることがなかったのは残念かな。もう一捻り欲しかった。
Posted by ブクログ
前作を読んだのはだいぶ前だが、殺し屋商売の受注システムが面白かったのを覚えていたので続編を読んだ。伊勢殿の素顔がわかったり、もう一人の殺し屋が出てきたりして楽しく、期待を裏切らない。更にシリーズ化されることを期待する。
Posted by ブクログ
2年前に読んだ本の続巻。
前作は基本パターンの上に色々なバリエーションで読ませる話だったが、今回も出だしは同じ感じ。
と思っていたら、あらら、同業者が出てきちゃった。
こっちは、依頼を受ける受けないの判断が3日以内、受けると決めたら実行が2週間以内で@650万円。向こうは1週間の1ヶ月で@550万円。
どうなることかと思ったが、向こうも全く同じテイストの殺し屋なので、話の流れはあまり変わらず。
前作の感想に『サクサク読めて飽きはしなかったのだが、一方で意外性とかしてやられた感は薄かった。ちょっと理詰めすぎて面白みに欠けるという印象』と書いたが、今回もなんか面倒くさい筋書きと言うかちょっと強引な推理が多くて、全く同じ感想を持つ。
そうした殺し屋の「殺害する標的の何気ない行動が気になりその謎を解かずにはいられないという妙な癖」が描かれていない6話目が読み易く。
二人の殺し屋が交錯する第7話にはちょっとした緊迫感はあったが何も起こらず拍子抜け。最近話題の霊感商法が出て来たのには苦笑。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
富澤以外の殺し屋も登場
今回も7編
毎日3時間も待ちぼうけする女子大生
注文の多い依頼人
入れ替わる双子(雪奈視点)
普段は結婚指輪をしていないのに、特定の女性と会うときだけ指輪を着ける男(同業者視点)
対象者が既に死んでる依頼
会社を裏切ろうとしている社員への社長からの依頼(依頼者視点のお話だけど……)
霊感商法サークルの建物に入る前に不思議な行動をする対象者達(殺し屋同士の交錯)
変わったオプションや対象者が既に死んでいるという意外な状況や、雪奈視点だったり、依頼者視点だったり、同業者視点だったりと変化に富んでいる
この、様式を常に壊してくる構成は解説でも書かれてある通り
マンネリ感は回避できているけど、なぜ殺し屋になったのか?という大きな疑問が根底にあるし
登場人物も殺しという非日常に接しているにもかかわらず淡々としているので、どうしても物語の中に共感できる部分が少ない
多分、その辺の経緯って今後も描かれることはないような気がする