【感想・ネタバレ】晴れの日の木馬たちのレビュー

あらすじ

病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。あることをきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かうが……。著者がかつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

これから主人公はどうなるのだろう?と気になり、ページをめくる手が止まらなかった。岡山での暮らし、東京での暮らし。女工としての暮らし、職業作家としての暮らし。どの時代にも素敵な出会いと別れがあり、そして、喜びと悲しみがあった。

書くことは、生きること。
最後にそう気づいたすてらは、きっとパリでも書き続けるのだろう。

幸せな気持ちにしてくれる、心が温かくなる作品でした。本が好き、そんな方にぜひ読んでいただきたいです!

0
2026年03月08日

Posted by ブクログ

原田マハさんの真骨頂、小説×アート。
小説とアートへの愛情がギュッと詰まった作品で、初めから終わりまでワクワクした気持ちで読めた。
いつものように史実を元に描かれたフィクションで、歴史上の人物もたくさん登場。
これは朝ドラみたいだなと思ったら、なんとご本人も狙っているのだとか。
まだまだ女性の地位が低かった頃の物語。この時代の女性の頑張りが今に繋がっていることを感じさせてくれる。
「書き続けることよりも、書くことをやめないことが大事」という言葉。何にでも通じることだなと心に残った。
諦めずに続けること、私も頑張ろうと思う。
そして、この続きがまだまだ知りたい!と思ったら、こちらは3部作の1作目なのだそう。
パリに行ってからどうなるのか楽しみ。

0
2026年03月05日

Posted by ブクログ

原田マハさんの最新作。
まるでマハさんの人生を投影したかのようなすてらの人生。帯からはゴッホに感化された話かと思い、板上に咲くと同じようなストーリーなのかな?と思いきや全く違った展開。今後アート小説を繰り広げるすてらをマハさんに重ねずにいられない!

またマハさんの本から学びを得ることができた。
原孫三郎さんの寛大さ、企業の発展のために文化を楽しむ悦びを伝え、多くの人に共有したいとの精神。
夏目漱石の文化への想い、広く門戸を開く寛大さ。
両人ともに、後世に名を残す人というものは、時代にとらわれず本質を見抜く力を持ち、それを世間に発信する力のある素晴らしい人なのだと知ることができた。女性が見ず知らずの人へと10代のうちに嫁ぐのが当たり前の時代、女性が文士として活躍するにはここに書ききれないほど苦難もあったはずだが、その後ろ盾をする方達が何より素晴らしかった。

0
2026年03月03日

Posted by ブクログ

原田マハさんの新刊とのことで期待大で手に。
これは、ホントに期待を裏切らないどころか、期待以上に素晴らしかった。

原田マハさんといえば、アートに纏わる作品だけれど、こちらはプラスしてみんな大好きな作家さんの物語。
いつかは訪れてみたい大原美術館の前衛の頃の様子なども描かれていて、グイグイと惹き込まれる。

書店に行かなくても電子書籍やネット購入で本がすぐに手にはいる現代。
すてらの時代は、文字が読めない人も多かったし、本を買うことも難しかったわけで、今を生きて好きなだけ本が読めることは、恵まれているなぁと思う。
児島虎次郎だけでなく、あらゆる画家の絵画もネット検索すればすぐに見ることができるわけで…

でも、小説や絵画をすぐに読んだり見たりできないからこそ、豊かな想像力が育まれ、創作の力となったのかもしれない。
すてらの女工や女中の苦労した経験もまた彼女の創作の源となる経験であったはず。そして、倉敷での絵画展では、本物を目の前にしたからこその感動が彼女を動かしたはずだ。

便利な世の中だからこそ、逆に大切なものを手に入れにくくなっているかもしれないなぁと思う。

主人公のすてらは実在したモデルがいるのかと思ったけれど、どうやらいないらしい。
原田マハさんの作品は、実在する人も多く登場するから、ホントにこんな人がいたのではと思わせるストーリーのうまさに惚れ惚れする。

本書で完結ではないようなので、続編ですてらの描くアート小説にどんなモチーフが登場するのか楽しみだ。

0
2026年02月28日

Posted by ブクログ

主人公が女工から作家になるまでの人生の流れを書いた小説。
歴史上の偉人との関わりが描かれることで、「こんな人だったのか」と想像して楽しむことができた。
ひとりひとりの会話のやりとりに、その人の人柄が表れ、情景が思い浮かぶ楽しさがあった。読みながらイメージが強くなり、主人公といっしょに辛くなったり嬉しくなったり、本と旅する感覚を感じられた。
映画化されたものを思い浮かべて、主人公を演じるのは誰かなと考えてしまった!

0
2026年02月26日

Posted by ブクログ

書く事をやめなかった主人公。この時代に女性が自分のやりたい事を続けるとゆう事が、どれほど大変な事だったかと思うと、主人公を応援せずにはいられなかった。彼女のまっすぐな気持ちに魅了され、たくさんの人の縁が繋がってゆく。彼女が成長していく姿がとても楽しみでした。

0
2026年02月23日

Posted by ブクログ

やはり原田マハさんはすごい!

展開に驚きがあるわけではないけれど、
登場人物の心情や行動が丁寧に描かれているから
読者の心を揺さぶることができる。

簡単に言えば、その時代では珍しい女性作家を目指すお話。ラストを読んで、「これぞマハ先生!」と思わせられる。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

明治から大正に掛けて、岡山の倉敷紡績で働いていた工女が、東京に出てきて文士として成功するまでの物語。

山中すてら本人も父親も、すてらを応援した大原孫三郎(倉敷紡績の社長、大原美術館の創立者)も、厚い信仰心に支えられて、それぞれの人生をまっすぐに進んでいく様子が素晴らしかった。

すてらのモデルが居るのかと思ったが、そうではないらしく少し残念。児島虎次郎(大原の支援を受けて欧州に留学。西洋絵画を収集して帰国し、大原美術館の礎となる)という画家のことは知らなかったが、当時の欧州で勉強していた若き日本人画家達を想像するとワクワクする。続編で、すてらも渡欧するらしいので楽しみ。

0
2026年02月14日

Posted by ブクログ

ほぼ一気読み…読みやすいんだけど、最近こういった誰かの人生と帆走する感じの物語はなんか疲れちゃうものでね。

しかもこれ、3部作らしい(^◇^;)
まぁ、読みますけど(笑)

本好きなら、この小説を低く評価する人はまずいないんじゃないかなー。

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

この本、実は何年か前に文芸書に掲載している事を知って、既に最初から最後まで読んでいて、その時は毎月の1番の楽しみでした。1冊の本として一気に読むと、さらに良かったです。主人公の人生を共に生きた心地。自分の人生はたったの1回ですが、小説を読むと多くの人々の様々な人生を疑似体験出来て、それも読書の良いところですね。
マハさんは、以前キュレーターもされていて、この本にも美術の専門知識が多く盛り込まれています。今回は、岡山の大原美術館関連の人々や作品が多く登場します。以前岡山に住んでいたことがあるものの、知らなかった事も多く、タブレットで検索しつつ読み進めたのも楽しかったです。
主人公の人生は、まだまだこれからも続きます。文芸書でも、今月からこの本の第2章が始まりました。これから主人公は一体どうなるのか。続きを、ワクワクして待っています。

0
2026年02月07日

Posted by ブクログ

マハさんの最新作、期待して読み始めた。
だけどつまらなくて、大好きなマハさんの小説だが最後まで読み切れるかと思いつつ、読み進めたらグイグイ引き込まれ、読み切ってしまった。
主人公のてすらはマハさんそのもの。
この小説は3作まで続くとのこと。
とても待ち遠しい!
今年は倉敷にある大原美術館に是非行ってみたい。

0
2026年02月04日

Posted by ブクログ

なんて素晴らしい本。
ゆっくりと読みました。
アートを通じて広がっていく世界を描いた1人の女性の人生の本。

とっつきづらい内容にも関わらず
ここまで面白い内容にできるのは原田さんの才能。

最後の一言、グッときた

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

女文士山中すてらの物語。
紡績工場で仲間内で物語を書き始め、そこからその文章を褒められ、励まされ、苦しいときも筆を置かずに、生きるために小説を書き続ける、書くのをやめない人。
心の師に認められることの幸福。
日々の揺らぎをつぶさに見つめて、物語に昇華していく。
言葉を紡ぐこと、誰のものでもない、自分だけの言葉で。
読みやすく、励まされる物語だった。

0
2026年01月31日

Posted by ブクログ

まず『すてら』という名前にすごくひかれた。物語の中に出てくる小さな小説がいくつも出てくるけどそれが一つ一つに感動があり、一つの作品なのに何層もの感動が得られる。すてらの成長に伴なって親目線で読んでいく部分から自分の人生と重ねてみる部分とができ、さらにはどんどん飛躍していく様がとても心地よかった。

0
2026年01月30日

Posted by ブクログ

倉敷紡績で働く16歳の工女・山中すてらは、小説家になることを夢みる文学少女だ。熱心なキリスト教徒である父親に連れられて教会に通い、聖書を読むために文字の読み書きを覚え、宣教師のアリスと話すために英語を覚えた。そんな彼女の12年間を描くサクセスストーリーだ。
背景には大原美術館の創設者・大原孫三郎の存在があり、松方幸次郎を描いた『美しき愚かものたちのタブロー』にも通じる。ちょっと懐かしさを感じる古臭い文体が作品に合っていた。
続篇の構想もあるようだが、本書のエピローグが1922年。震災や戦争などが重なる重苦しい話になりそうだ。

0
2026年01月24日

Posted by ブクログ

けっして
恵まれているとはいえない

それでも
小説を書くことを
前を向いて生きていくことを
やめない

主人公 山中すてら

彼女がどうなるのか
読んでドキドキして欲しい

#晴れの日の木馬たち
#原田マハ
#新潮社

0
2026年01月22日

Posted by ブクログ

原田マハ先生の「美術」へ対する熱い思いを綴った小説、いつも自分の気持ちも喚起されて読んでました。今回は同じ芸術でも文学、明治から大正時代しかも女性…それだけでも心持ってゆかれたのにフランス絵画への憧憬まで描いて頂けた。主人公のすてら女史同様私も揺さぶられ続け、前を向いて行かねばならないとしみじみと胸を熱くしたのでした。

0
2026年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

原田マハさんの文章は本当にうつくしく、心にじわっと沁みるような言葉で、日本語ってこんなにきれいなのか、と毎回気づかせてくれる。

どうやったらここまできれいな文章を書けるのだろう。きっと、すてらの周りの登場人物たちが受けた感動はこういうものなんだろうなあ。

雨のち晴れ。良いことばかりは続かない。けれど辛いことばかりでも無い。
辛いことがあれば、それは涙がそそぎ落としてくれる。
すてらの心には世界を感動する才能があって、すてらを支える人たちがその才能に気づき応援し、小説の素晴らしさを、絵画の素晴らしさを、世界の素晴らしさ読むひとに教えてくれる。

私は相変わらず、書いて、書いて、書いて書いて書いて、書き続けております。
高市総理よりも先に、何よりも書き続けることを誓ったすてらが、パリで何を書くのか。
続きがよみたくてたまらないですよ、山中すてら先生。

0
2026年01月21日

Posted by ブクログ

激動の時代を生きた女性達の姿をみずみずしく書いた素敵な作品だった。
辛いことや悲しい事もありつつも小説家になるという夢を持ち叶えていく。
これはマハさん自身をも投影しているのだろうか。
それにしても、これを読む一冊前に読んでいた
朝井まかてさんのグロリアリサエテに偶然にもよく似てる。
女流作家、史実とフィクションを入り交ぜる手法、出版時期。
目線や表現はもちろん全く違うけれど、小説の舞台である明治から大正、昭和にかけての時代背景、出てくる人物、主人公の女中という立場、地方から東京へでてくる描写、さらに夢のため海外へ旅立つ女性の姿等類似点が多く、読み比べると楽しい。
このタイミングでこの内容、これから起こるであろう、今起こりつつある新たな時代を何か感じとっているのだろうかなどと思ってしまった。

0
2026年01月19日

Posted by ブクログ

久しぶりのマハさん。いつかは大原美術館や児島虎次郎取り上げると思っていたが、こんな形とは。アイビースクエア、美しい白壁に緑の柳が目に浮かぶ。現実とフィクションがいい塩梅。途中は悲しい場面も多々あるが、「自分がいちばん好きなことを絶対あきらめない」すてらの頑張りで「最後の場面にたどり着いた読者が悲しい涙を流すのではなく、幸せな笑顔になるような」作品に。続編も楽しみ。

0
2026年03月07日

Posted by ブクログ

女性蔑視の世で新たな道を切り開くのは大変なことだったと思います。
理解ある人たちに恵まれたとはいえ、なみなみならぬ努力をし目的に向かって行く様子にハラハラドキドキ
最後は胸をなで下ろしました。

0
2026年03月05日

Posted by ブクログ

主人公の真っ直ぐさに心が震える物語。環境や立場に何ひとつ言い訳せず、自分の想いと向き合い続ける姿勢は力強く美しかった。もっとたくさん小説を読みたくなったし、芸術に触れたいと思った。

0
2026年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしい小説だと思つた。だいすきな小説だとも思つた。主人公の山中すてら彼女の生い立ちは不幸にあつたかもしれないけれど、よき出会いがあった。彼女自身のひたむきに日々を営みながら小説をを読んだり書いたりし続けたことで、出会いに恵まれてその機会をものにした。人生の酸いも甘いも苦しさも喜びも全部を生きる力に変換しているようで心から敬意を払いたい。そんな山中すてらの生きざまに力をもらつた。
表現については端的ながら美しい織物の用語が散りばめられており素敵だ。ただし文体は平易な感があり、それゆえリズム感は掴めなかったのだけれども返って主人公やそれを支える人間たちの善良さあるいは純粋な存在さが印象づいた。

0
2026年02月10日

Posted by ブクログ

倉敷紡績で働くすてらが、大好きな作家の元を訪れすてらが小説家になっていく。アートにも魅せられ、モネなどの作品にも惹かれてパリへ向かう。小説とアートへの情熱が半端ない作品。

0
2026年02月06日

Posted by ブクログ

とても面白かった

1900年頃の日本で活躍した女文士の小説家としての起こりから渡仏出立までの半生を描く

主人公の他にも優れた女文士が幾人も登場し彼女らは表情豊かに情感たっぷりに描かれ、周囲の人物も魅力的で瑞々しい

タイトルの木馬たちはおそらく女文士たちを指していると思われるが、物語全体が温かで、優しい光りに包まれているようであり、読んだあとに笑顔になるような素敵な作品だった

0
2026年01月28日

Posted by ブクログ

明治の終わり、倉敷の工場で働く少女。貧しいながらも読書が好きで自分でも小説が書きたい。彼女の流転の人生は。

非常に良かった。主人公すてらの健気さ、ストーリーの面白さ、どちらも素晴らしい。

0
2026年01月24日

Posted by ブクログ

がっつりのアート小説ではなく、主人公が小説家として成長していく物語。
登場人物がみんな魅力的で、ぐいぐい読み進めた。

0
2026年02月09日

Posted by ブクログ

大正期の若手女流作家の半世紀を描いた作品。本の装丁が美しい。作品としてはそこまで惹きつけられる感じはなかった。

0
2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしは本作を読み終わり、物語に圧倒されてしばし放心していましました。
すごく読みやすいけれど、重厚感があり、
小説とアートへの熱量が凄まじい。
そして歴史の転換点と言えるだろう女文士の存在。主人公すてらの感情の機微。なにより、女工から女文士へ、そこから単身渡仏できるくらいのすてらの成長。情報量が圧倒的になのに、物語が調和している。これが原田マハさんか…と心を打たれました。
読み終わり、パリへ向かったあとのすてらのことがもっと読みたい!そう思いました。すてらは、すてらと言う名前に相応しい活躍ぶりですね。
また、個人的にはハチマキがとても気になりました。本当に気の良いお兄ちゃんで、すてらはあのとき彼と出会えたからこそ今の道にいるのだろうなとも思います。他に、アリス先生も気になります。作中、あまり詳しく語られてはおらず、手紙でのやり取りが主ですがアリス先生の生い立ちなどもとても気になりました。
すてらは良き人々に恵まれたのだなと思います。けれどこれはすてらの運が良かっただけではなく、一生懸命に働き、文を書き、前向きに過ごしたすてらだからこそ周りに人が集まったのだろうなとも思いました。
読めてよかったと思う作品でした。

0
2026年02月03日

Posted by ブクログ

美術と小説。まだこんなアプローチがあったかー。マハさんの新作、待ってましたー。そしてどんどん引き込まれて、読み終わる頃には〇〇ロス的な禁断症状出てました。素敵なお話。最近、小説書くことにも興味があるから、色んな意味で引き込まれた。

0
2026年01月29日

「小説」ランキング