あらすじ
病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。あることをきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かうが……。著者がかつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇!
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Posted by ブクログ
私は原田マハさんの小説が大好きだ。なぜなのか。その答えがこの作品の中に詰まっていた。
きっと原田マハさんは読者である私たちに「晴れの日の木馬たち」を見せ続けてくれているのではないか。見せ続けるぞ、とそんな思いを持っていらっしゃる方なのではないかと思った。
すてらちゃんは確かにずっと幸運だな〜とは思ったけど、たぶん、私たちそれぞれの人生も幸運に溢れているのだと思う。今日の日までの人生の歩みをあらためて振り返って、抱きしめて、明日からの一歩踏み出したいと思える作品だった。
またひとつ、私の人生にとってお守りにしたい本が増えました!
Posted by ブクログ
原田マハさんの作品で一番好きです。
最初は本の厚さに尻込みしたけど、一気に読めました。
主人公のどんな環境下でも、言い訳をせず、自分のやりたいこと、目標を失わない姿勢にとても感銘を受けました。
Posted by ブクログ
これは、大傑作。
本を読む人は必ず読んだ方が良いと思う。
どんでん返しとか、思わぬ伏線とか、言葉遊び等そういうものを小説に期待して読むのが好きな僕ですが、この本にはそういった技巧は殆ど出てこない。
山中すてらという1人の人生を綴った本当にただの小説。
この本の良さを形容できるほど自分に語彙力がないのが本当に悔しい。
でも、本当に1ページ1ページが大切に感じるというか、愛おしくなるというか。
もうとにかく読んでいただきたい。
こんなにも芸術的な本読んだことない。
良い本に出会うって本当にいい事だなって思う。
Posted by ブクログ
上手く行きすぎと思いつつ、努力が報われて良かったという思いが勝る。こんな師匠達と出会いたい。
この作品も、素晴らしい芸術作品を無性に見たい気持ちにさせる。
Posted by ブクログ
原田マハさんのこれまで読んだ中でも、一番良かった。読後感温かいし、ステラの強さも良かったけど、頑張っている人たちが肯定される感じと言うか…背中を押して貰えるような感じ良かったです。
あとステラの父とは血の繋がりがないにも関わらず、ステラを愛してくれたところにジーン。ステラが生まれたときのことを話しているページでは泣かされました。
最後にイサがステラに渡した物と想いにも、心が温まりました。
ハチマキのキャラも好きだった。
Posted by ブクログ
この人の作品は(同じ作者なんだから当然と言えばそうなんだけれど)すべてが繋がっている。
それが既視感となって「あれ?この本はもう既に読み終えていたかしら?」と感じてしまう。
その感覚は決して嫌なものではなく、読み易さにも繋がっているし、作者との一体感にもなっているようです。
何はともあれ、大好きな作家さんです。
Posted by ブクログ
信じられないくらい泣いた。後半はティッシュ片手に読み進めた。
マハさんの書く文章はいつだって私の理想で、柔らかくて美しい。
本作の主人公すてらは、逆境も諸共せず夢を携えて歩き続ける、愛と情熱に満ちた素晴らしい女の子。
すてらの人生に心を寄せながら、どうか幸せになって欲しいと願わずにはいられない。光に包まれて生きていてほしい。
しかし影が伸びる第二次世界大戦の、その描写も二作目には予定されているとのインタビューを読んだ。
すてらの夢の続きはぜひ読みたいが、幸せでいてほしいので、とても怖くもある。それでも目が離せない、追わずにはいられないんだろうな。
Posted by ブクログ
小説家を目指す少女の成長記。
最後の場面にたどり着いた読者が、悲しい涙を流すのか、幸せの笑顔になるような小説を目指すのか?
作家が書くものはその本人が決めるべきなのか、読み手がこの作家の物語を読もうと思うものを書くべきなのか?
答えは本書の中になかったですが、原田マハさんは、どんなふうに思ってるのか気になりました。
Posted by ブクログ
良い絵を見るけど、それは良い絵かどうかわからないけど、とりあえず有名だから見る。いい絵だなって思う時もあるし、全然落書きじゃないかと思う時もある。メロスが政治がわからないと同等に、絵がわからないのだと思う。
でも、文章というのは素敵だ。どんな絵か全然わからなくても、どういうふうに素敵で魅力的なのかは読めばわかる。ことが多い。読んで初めて、その絵の素晴らしさを知る。
山中ステラは倉敷紡績で働いていて、母はおらず、父は棒手振りをしていたが、病気で教会のお世話になっている。倉敷紡績の社長は大原孫三郎。敬虔なクリスチャンで、社員たちの生活向上や文化的生活の向上に努めている。それぞれの発表の場として文化祭が行われることになった。すてらは「回転木馬」という小説を発表する。
20歳になりみな結婚のために辞めていく。すてらも退職せざるを得ず、高橋家の女中を始めたが給金は少なく、休みもなく、続いて書くことができない。娘と本の話が合うことがわかったが、そのために追い出される。お嬢様は年寄りとの縁談が決まって絶望していたが、花かんむりという小説を書き上げ、すてらに託して自殺してしまった。尊敬していた作家常和田伊作に届けなければ東京に向かう。
常和田伊作はなんと女流作家だった。すてらは女中として住み込み、書く。すてらも脱稿したら、漱石先生の木曜会に行きましょうと先生に言われている。
Posted by ブクログ
素晴らしすぎた。何もかも。
こんなにも溺れていたいと思える作品を生み出してくれた原田先生に感謝したい。大好きだわー。
大正時代のお話。言葉の訛りや、時代ならではの言葉で綴られる文章に若干構えながら読み進めるも、文章から読み手に伝わる力と構成力が凄すぎて、直ぐに慣れてしまい飲み込まれていきました。終始、主人公すてらの感情に寄り添いながら読み進め、喜びや哀しみを共に味わい、微笑ましかったり、ドキドキしたり、泣いたりと、とても充実した読書をさせていただきました。
また、この小説は作者の良さがふんだんに味わえる作品で、「小説を書くということ」「絵の素晴らしさ」を芸術という一つの括りとして、紡いでいく流れは圧巻。そしてそれを紡績工勤めの女性が繋ぎ合わせていく。もう最高。この世界は、なんて素晴らしいんでしょう。
感想が止まないくらいに凄かった!あー皆さま、是非読んで下さい!!そして感想書いてください。熟読させていただきます。
そして、ブクトモの皆さまの評価の正確性ときたら、本当に素晴らしいですね!いつも本選びの参考にさせていただいております。本作についても、お教えいただきありがとうございました。
Posted by ブクログ
病気の父のために12歳で新たな世界で働き始め、自分の好きな事を見つけ溢れ出すように始まり、そこから世界が広がっていく。
読む楽しみを読者に届けたい、読んでもらう喜びが書き続ける理由となる。
諦めかけた心を諭してくれた恩人や新たな世界へと導いてくれる出会い。
読んでいるうちにワクワク、好奇心が止まれなかった。
そして恩師たちの言葉が心に深く刻まれて
今の自分への応援されている気持ちになり
また頑張ろうと前向きにしてもらえた作品。
・イサの言葉
雨はそのうち必ず止みます。
そうすれば、あくる日は必ず晴れの日になるのです。そういうふうにできているのです。
・大原社長の言葉
常に先に進もうとする意志、進むべき道を見つけようとする意欲。
新しく何かを始めることを恐れず、好奇心を持って挑み、着実に自分のものにしていき
いかなるあたらしい世界を見せてくれるのだろうかと期待される存在になった。
その期待に応える使命を全力で支援する。
・児島先生の手紙
雨のち晴れ。
人生、いいことばかりではない。
土砂降りの日もある。
しかし雨はいつか止む。
そして晴れの日が訪れる。
だから急がず確実に一歩一本進めばいい。
Posted by ブクログ
作中に出てくる小説たちがどれも好みで面白くて、"どうしてこの世に存在しないんだ?"と歯がゆい気持ちになった。
すてらが見て触れる日常が、まっすぐで煌めいていて愛おしく、あついため息の連続。
主人公の名前もタイトルも、あらゆるものに対する"理由"が愛に溢れていて素敵な作品だった。
Posted by ブクログ
読み終えるのが惜しいほど、素敵な物語でした。
主人公・中山すてらは、過酷な生い立ちの中で育ちながらも、倉敷紡績で働き、大原孫三郎との出会いや雑誌『白樺』との邂逅を通して、「小説を書く」という人生の道を見つけていきます。
とりわけ心に残ったのは、大原孫三郎がすてらに向かって言う「あなたには書くことをやめない力がある」という言葉でした。
すてらは、「私は書き続けたのではなく、書くことをやめなかった」と語ります。書くことは彼女にとって生きることそのものだったからです。
この言葉を読んで、「何かをし続ける力」と「何かをやめない力」は似ているようで違うのだと気づかされました。
「し続ける力」には情熱を感じるけれど、「やめない力」には信念を感じる。好きなことでも立ち止まる日はあります。でも、「これだけは手放したくない」という思いがあれば、歩みは遅くなっても前を向いていけるのかもしれません。
何を大切にして生きたいのかを静かに問いかけてくれる一冊でもありました。
※主人公の名は中山星、「すてら」と読む。母に「いずれ捨てるから『すて』」と言われた子に、育ての父が「輝く星、世の光に」と願いを込めて付けた名前。このお父さんが本当にあたたかい人なのです。
Posted by ブクログ
この世界は、なんて素晴らしいんでしょう!心豊かな人に、世界は、素晴らしいものを見せてくれる。生きているとそして旅をすると、感動する景色を見る機会が訪れ、未経験の出来事に心が揺り動かされる。素晴らしきかな、この世界!
Posted by ブクログ
原田マハさんの物語!
晴れの日の木馬たち
装丁がとっても綺麗でしばらく
みつめていました。
NISMOん55さんに 原田マハさんで
一番好きな物語ですと教えていただき
出逢えた本です。
本当にありがとうございます♪
物語はとっても美しい色彩の中進みます。
山中すてらさんは4歳か5歳の頃に
お母さんが忽然と姿を消してしまいました。
お母さんにも
いろいろな思いはあると思いますが、
すてらさんは
お母さんから酷い言葉や暴力をうけて
全身に青あざをこしらえてすごす日常でした。
それでも決して泣かないと踏ん張ります。
泣いたらだめだ、うちが泣いたらきっと、
お父んも泣く
幼いながらもそう感じて頑張るすてらさんと
すてらさんを何よりも大切に想うお父んの
お互いに
思い遣る時間はとっても美しい色彩でした。
なんじら、ちのしおなり。
なんじら、よのひかりなり。
すてらさんの名前はお父んがつけてくれました。
輝く星 世の光
その名にふさわしい人となるように
すてらさんのお父さんは働き者ですが
身体が弱く、アリス先生の教会付属の
施療所で静養しています。すてらさんは
アリス先生の紹介で倉敷紡績にはいり
日々、奮闘しています。
お金は小遣い以外は全てアリス先生に
郵便為替で送り、お父んの薬代や食費に
使ってあとは教会に寄付をしていました。
倉敷紡績で出逢う人達もとっても素敵で
優しくとっても楽しい色彩でした。
花かんむり を常和田伊作先生にと
ひとり、汽車に乗ったすてらさん。
私は、書き続けよう と誓った思いに
とっても心が震えました。
読み進める中で
すてらさんが頑張る姿が凄く素敵で
そのまわりの方々も優しくて
物語はずっと美しい色彩を
感じながらの時間でした。
この物語を原田マハさんは
これは、私の話であり、
あなたの話でもあります。
自分の物語として読んでほしい。
と述べています。
読み終えて、この物語の優しく強い色彩で
前を向いて頑張れる気持ちをもらいました!
すてらさんが
「 マチス嬢の肖像 」 の絵葉書から
力をもらっていたように、
私はこの
「 晴れの日の木馬たち 」 を大切な場所に
置いて、日々自身と向き合いながら
すてらさんみたいにがんばりたいです!^_^
イサさんがすてらさんの手に載せた小石、、、、
ひとの想いとは なんて素敵で
なんて美しいものかと
柔らかな色彩に包まれながらの読後感でした。
この世界は、
なんてすばらしいんでしょう。
Posted by ブクログ
原田マハさんの、実在する人物を登場人物に紡がれる物語ははずれがないですね!
今まで読んだことのあるのは全て画家の物語でしたが、今回は作家です。
この時代に、女性が作家として成功するのは並大抵のことではなかったでしょうが、すてらもイサ先生もとても素敵な方でした。
とてもまっすぐで真摯。
ずっと心が洗われるようでした。
物語の最後、イサ先生がすてらに小石を託したエピソードに胸が熱くなりました。
周囲の方々に、熱く思慮深い方が多いのがまたいいんです。
2/3まで読んで、大原社長、倉敷で「あー!!」となりました。
この方は実在ですね。
そしたら、画家を志す学生さんも、きっとあの方だな。
実在の人物を絡めたフィクション。
また素敵な1冊を読めました。
Posted by ブクログ
ダヴィンチ・プラチナ本から。けっこう好きな作家さんながら、だいぶ久しぶりにその作品に触れた気がする。本作は、現代というか近代の物語。アート的な内容も当然含まれるけど、どっちかというと物書きのお話。タイミングによっては満点をつけたであろう内容なんだけど、いかんせん最近、当たり小説が多過ぎて、見る目が肥えてしまっている。本作は素直に感動的なんだけど、卑しいことに、もう一歩ひねりが欲しかったりしてしまうんだな。
Posted by ブクログ
とても素敵な愛すべき主人公でした。
自分の意思ではどうにもならない、与えられた人生しか生きることを許されない当時の女性たちも多く描かれていました。
主人公が輝くほど、彼女たちを思い切なくなりました。
Posted by ブクログ
病に倒れた父を支えるために少女すてらは倉敷紡績で働き始める。周りの人々の良き出会いにより東京で作家になりいずれパリにも行く事になる。フィクションなのに実写のように、ゴッホ、モネ、マティスら有名な画家や作家の夏目漱石、武者小路実篤らが登場する。著名な画家や作家が普通に現われるだけでワクワクした。極めつけは、大原美術館の創始者 大原孫三郎が関わっていた事。これもフィクションか。
とても面白い物語だった。
Posted by ブクログ
著者インタビューの中で「どんな状況でも、強い決意をもって挑戦していく姿を描きたかった」と言っているように、女性の地位が低い時代に、恵まれない出自でありながら、小説やアートと出会い、道を切り開いていく主人公中山すてらの人生を、活き活きと描いています。
「全体はフィクションですが、史実を横糸に織り込んでいく手法」と著者が答えているように、夏目漱石、武者小路実篤、アンリ・マチス、大原孫三郎(実業家)、アリス・ペティ・アダムス(宣教師)など、実在の人物を主人公と深く絡ませて物語を進行させ、読者を引きつけていきます。
「大切なのは続ける力ではなく 、やめない力」、そう思って進んでいけば、いつか周囲からの理解やサポートが後押ししてくれる、そんな“雨のち晴れ”な出会いに導かれるストーリーでした。
著者いわく、三部作にしたい構想があるようなので、続編を期待します。
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すてら(主人公)は小説家になるまで険しい道のりだったが、時々に応援者が現れる波瀾万丈のサクセスストーリー。岡山で宣教師アリス先生のサポート、倉敷では実業家大原孫三郎の支援、神楽坂は生涯の師となる和田イサの指導などなど。でも一等肝心なのは上京時に迷ったすてらを助け師匠宅に送り届けたハチマキさんなくしてこの成就はなかったのだ。
パリは無理にしても倉敷の大原美術館へは行ってみたい。
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貧しい生まれの倉敷紡績で働く少女・山中すてらが作家になるまでの物語。
1910年~1922年を5つの章に分け、岡山倉敷・東京・そしてパリへと続く。
その間にさまざまな出会いと別れを通して、
すてらは作家として成長していく。
ゴッホやモネ、マチスの絵画や
大原孫三郎、夏目漱石など実在する人物たちも登場し
すてらと物語に彩りを与えてくれる。
すてらが作家になると決意するに至った衝撃的な別れと
和田イサとの出会いは物語の中で一番印象に残る場面だった。
厳しい環境の中でも、決して、書くことをやめなかったすてら。
それは、温かく見守り続けてくれたアリス先生、イサ先生、大原孫三郎の存在が大きく、
この人たちがすてらの傍にいてくれて本当に良かったと思う。
女文士として羽ばたき始めたすてらのこれからがとても楽しみであり、
最後の一文が読後の清々しい気持ちを表現してくれていた。
Posted by ブクログ
私は自分を褒めてあげたい。
実は、原田マハという作家にほんの少し、いや、かなり苦手意識があった。作品の紹介を読むと、ゴッホやらセザンヌやら、芸術家の名前が出てきて、私には入り込めない内容だなと思っていた。
でも、読んで良かった。やはり作品にはゴッホやらモネやら、たくさんの画家の名前や絵画が出てくるのだが、それはあくまでもメインではなく、山中すてらという少女にスポットを当て、紡績工員から女文士となるまでを見事に描き切っている。
この物語は愛に包まれた物語。すてらを囲む登場人物全てが愛に満ちていて、読んでいてとても愛おしい気持ちになった。
この物語を読んで、無性に小説を書いてみたいと思った。自分だけのための小説を書いてみるのもいいかもしれない。
Posted by ブクログ
明治末期の倉敷に始まる女性小説家(文士)の成長譚。
二人暮らしの父親が病に倒れたことをきっかけに12歳で倉敷紡績の女工となった山中すてらは、紆余曲折を経ながら複数の文芸誌に連載を持つほどの人気作家となっていく。
岡山時代に世話になり、病身の父を介護してくれるアメリカ人女性宣教師アリスの存在や、女工のすてらが書いた処女作「回転木馬」を絶賛し、社内誌に連載の機会をくれた倉敷紡績社長の大原孫三郎、すてらが書生として同居することになった常和田伊作こと和田イサとの出会いのきっかけをくれた少女多嘉子、下女として使えるすてらにつらく当たり娘多嘉子の死の責任をすてらに押しつける多嘉子の母恒子など、古の少女小説を思わせる古風な展開は本書の時代背景をも反映したものか。
三部作を予定しているという本書。
大原社長の命を受け西洋絵画の買付けに赴く児島虎次郎とともに渡欧し、パリに舞台を移しての続編でですらが出会うであろう人々やその身に起きるであろう出来事の数々。
女性小説家を目指す、イサの新たな書生三嶋初子の成長ぶりも気になる。
Posted by ブクログ
久しぶりの原田マハさんは倉敷〜神楽坂を舞台にした小説家の物語。もちろん原田マハさん得意の絵画もいい彩となって物語の演出に一役買ってる。
全体的に話がうまく進みすぎるきらいはあるものの、落ち着いた文体と主人公すてらの直向きな思いで気にはならないどころか、優しい人達に囲まれて本当に温かい気持ちにさせてもらえる。
「雨のち晴れ」、自分も心に刻んでおきたい。
ところで倉敷の展示会はその後大原美術館へとつながっていくのかな?確かエル・グレコが中心だった気がするけど…あとすてらはその後恋に落ちたりするんだろうか?(ネタバレ防止で深くはいいませんが…)など周辺色々と気になる良作でした。
Posted by ブクログ
(良)原田マハさんの作品は久しぶりです。絵画のイメージが強かったのですが、小説も芸術的でした。大正時代、倉敷紡績、大原孫三郎、キリスト教、スペイン風邪、東京、女文士。梅をといた湯がとても美味しそうでした。最近、読書ペースが落ちてしまって感想すらまともに書けなくなってしまいました。(~_~;)またコツコツ読みます。
Posted by ブクログ
倉敷紡績で働く工女すてらのお話
熱心なキリスト教信者で病弱な父の元
東京神楽坂、常和田伊作へ巡りあう
書くことをあきらめなかった少女が重ねる
回転木馬から始まるお話
倉紡社長大原孫三郎、画家児島虎次郎との出逢いを絡め
回転木馬を初め、文士となる前の少女たちの惹き込まれる原稿
節目に目に留まる洋画
〜生きて、名前を晒して、書き続ける覚悟をなさい〜
スペイン風邪の災禍
〜小説とは、書き手の心の写し鏡のようなもの〜
巴里渡航後のお話あるのかなぁと、思う次第