あらすじ
病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。あることをきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かうが……。著者がかつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み応えがあった素晴らしい作品
貧しく紡績工場で働く少女が作家になる 彼女を取り巻く人達が素晴らしい
クリスチャンで優しい父親
彼女に星(ステラ)という名をつける
岡山の宣教師のアリスは彼女を可愛がって英語と読み書きを教える
そして工場での仲間と理解ある上司の
もと彼女は小説を書く
いろいろあって東京へ
危ない目にあった時に助けてくれた
(はちまき)彼も一途でいなせな男性
そして書生として住み込みで
書くことを支えてくれた作家のイサ
そして大原孫三郎
絵と文学
人に素晴らしいインスピレーションを与えてくれる
大原家支えた石井十次も出てきた
現職の頃彼について学習した事もあった 懐かしい
ステラの生き方も素晴らしいけど
毎日をきちんと綺麗に生活する大切さを教えてくれる
Posted by ブクログ
原田マハさんが大好きで、新刊が出たと知って読まなきゃ!と思いました。
主人公の地元である岡山は、祖母の故郷なので勝手に親近感を感じてました。
物語に引き込まれて、終わりを迎える時は「まだ終わらないで…」と思って読むのが惜しかったです。
これから主役のすてらさんはどんな人生を送るのかな?そんなことを考えながら惜しむ気持ちで最後まで読みました。私にとっては今年1番の作品かも…。
Posted by ブクログ
いつも著名な「絵画」や実在の「画家」を中心に物語を創作される原田さん。できるだけ史実に添いつつ、適度な想像を織り交ぜ、感動的なストーリーになっているのだが、今回の主人公は架空の人物。明治末期から大正にかけて岡山で女工として働きながら、小説を書くことに惹かれ、周囲の助けもあって女文士として成長していく。主人公の山中すてらは架空だが、倉敷紡績の社長であり、大原美術館を創設した実業家の大原孫三郎や、大原の支援を受けて海外から多数の西洋画を日本もたらした洋画家の児島虎次郎、主人公とその父を支える宣教師アリス・ペティ・アダムスなど、周囲を取り巻く人物や時代背景には多くの実在の史実・人物が織り込まれている。小説家としての自分自身を気持ちを山中すてらに代弁させているかのように読めて、なんだか清々しい。
Posted by ブクログ
星20個つけたいぐらい。
今年のベストかも?
冒頭から惹き込まれ、2ページに1回くらいは激しく心が動かされた。
瑞々しい描写。溢れるように浮かんでくる情景。
素晴らしかったです!
Posted by ブクログ
現在、ちょうど半分まで読んだところでこの感想をしたためている。
一文一文が光を放つくらいに輝いているようで、読み進めるにつれ心が穏やかになっていくのがわかる。
きっと後半はさらに美しい文章が紡がれているのだろう。
山中すてらという架空の女流作家の人生。決して恵まれた生い立ちではなくとも心の清らかな人たちに育てられ、慎ましくも敬虔で、貧しくも心の中はとても豊かな女性の生きる道のなんと美しいことか。
幸せに生きるってなんだろう、と考えながら読んでいる。
大好きは原田マハさんの中でも一番好きな作品になりそうな予感。
土曜日の午後から後半を読むのが楽しみ。
後半を読み終えた。
前半とはまた違う展開で、すてらが飛翔していくストーリー。
人生、如才なく抜け目なく他人の成果さえ自分のものにしてやっていく人もいるが、私はすてらのように生きたいと思う。
すてらはきっとテイカーではなくギバーなんだろうな。他人に与えることが当たり前過ぎて、それをやめることさえ考えない。だから周りが突き動かされる。
人生って素晴らしい、そう思えるのはきっとすてらのように真っ直ぐに誠実に、無償の愛を持って生きているからなんだろう。
容易い生き方ではないが、人がよりよく生きるとはこういうことなんだろうなと思わされる作品でした。
Posted by ブクログ
朝ドラ的爽やかさもあり、読後感も良く、個人的に文句なしの★5!(私にしては珍しいのです)
読んでいる途中、大好きな『赤毛のアン』にも似たものを感じた。
このお話では、主人公こそ架空の人物だが、芸術に関わった実在の人物も多く出てくる。娯楽の少ない時代、少女たちが熱狂した文学や芸術の世界。それを見守り、支えた多くの人たちがいたことに感謝の気持ちでいっぱい。
正直言うと、読み始めて数ページで目頭が熱くなった。学生時代、明治・大正のころの少女雑誌について研究していたので、この年頃の少女たちの、活字や芸術的なものを純粋に欲しているキラキラした熱量を懐かしく思い出した。
このお話に出てくる女性たちに、素敵な人が多かったのも印象的。
つらくても、頑張っていたら報われる……現実はそんな単純な世の中じゃないからこそ、小説ではこういうのを読みたいの!という、自分の好みも再確認した。
Posted by ブクログ
なんて素敵な人達がでてくるのでしょつ
イサさんの家のようにちゃんと整えた家に憧れます。
一度だけ大原孫三郎さんの子孫の方にお会いしたことがあります。その方も素敵な方でした。
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すてらの人生をすぐ隣で見させてもらったような不思議な感覚だった。
過去を思い返すシーンでは、文章の先に進む前にその同じシーンを思い返していて、ここまでのめり込めるのかと自分でも驚いた。
文章が綺麗なのはもちろん、絵画の表現が美しくて繊細で、イメージがどんどん膨らんでワクワクした。
すてらの大切な人たちが本当に素敵な方ばかりで大好きな言葉がいくつもあった。
マハさんの作品を読むと、容赦ない現実への悩みや迷いを思い出しながらも、結局最後は救われて前向きな気持ちになっている。
Posted by ブクログ
中村すてらは実在の人物なのかと思ってしまうくらい、12歳からのすてらの人生に没入して読んだ。その当時の実在の人物の名前がいっぱい出てくるので、著者は誰か実在の人物の伝記的な小説を書いたのかと思ったが、実は中村すてらは原田マハなのではないかと読み終えて思った。
「リーチ先生」は原田マハさんの伝記小説でそれはその時代の雰囲気を味わうには楽しかった。この小説は中村すてらと言う架空の人物を著者が創作して、物語テラーとして、読者を喜ばせるハッピーエンドの小説だと思う。小説を書くことと美術を言葉で愛でること。まさに原田マハの内面を映し出しているように思う。
Posted by ブクログ
マハさんを、たっぷりと堪能できた小説だった!
マハさんの描かれる、困難に立ち向かう女性。
主人公すてらは、病気の父の治療代を稼ぐため、
わずか12歳で、工場で働くなんて、たくましすぎる。
大原孫三郎、児島虎次郎は実在の方で、
大原美術館のホームページも見たが、
この本の中のストーリーに生き生きと溶け込み、
素晴らしい人格者であり、感動した。
小説家とアートを絡めた、マハさんだからこそかけた小説だ。
ラストでイサから託された小石、胸がキュンとなった。
うまいな~!
「書くことをやめない力がある」とイサからの言葉。
「書くことをやめないのは、生きることをやめないから」
小説家も芸術家も、本人の才能はもちろんのこと、
あきらめずに打ち込む意欲、
そして、それをサポートする力が絶対必要だ。
Posted by ブクログ
いゃ〜、ワクワクして、心に迫るものもあり、面白かった。
早く先を読みたい、でも場面を味わいながらゆっくり読みたい。その二つの思いでワクワクしながら、心の中ですてら頑張れと応援しながら、読んだ。
優しい人がいっぱい出てきて、癒された。
すてらがパりへ旅立つところで物語は終わるが、続きが発刊されることを期待します。
印象に残った文章
⒈よう来んさった。倉敷で、これから頑張ってつかあさい。
⒉まさか、倉紡に岡山のアリス先生のところで洗礼を受けんさった女工さんがおったとは
⒊あのときがあって、いまがある。いまがあるから、明日があるんだ。
⒋祈ろう。いつか、君の名を文芸誌の中にみつけられる日がくるように。
⒌行きなさい。行って、書き続けなさい。それだけが、あなたが人生を通してしなければならないたったひとつの使命です
⒍涙は悲しみを洗い流すのに必要な慈雨なのです。
⒎小説とは、書き手の心の写し鏡のようなもの。
原田マハさんの小説のワクワク感は、楽しい!
Posted by ブクログ
原田マハさんの新作長編!
期待値が爆上がりだったにもかかわらず、それを上回ってくるのがマハさん!!本当に素晴らしかった。
明治の終わりから大正にかけて、小説家を目指す女性のお話。
岡山で育った山中すてらは、病気の父親を助けるため、女工として働くなか、小説を書き始める。その才能を見いだした周囲のサポートもあり、すてらは女文士(小説家)として歩み出す。
マハさんがインタビューで「これは、私の話であり、あなたの話でもあります。自分の物語として読んでほしい」と言っていたけど、まさに私も、すてらと一緒に物語の中で生きているような気持ちになって、一緒に泣いたり苦しんだり笑ったりした。
小説家は一流の芸術に触れるべきである、という教えに従ったすてらの行動を通じて、マハさんのご専門であるアート解説もたっぷりあり、これまた素晴らしかった。倉敷の大原美術館を創設した大原孫三郎や、夏目漱石などの作家、モネやマティスなどの画家が登場し、すてらと繋がりを持つことで、読者の没入感はさらに増していく。
私は事前情報を完全にシャットアウトして本を読むことにしているので、読後になって、このお話が三部作であると知り、まさに歓喜!!この先が読めるなんて!とても楽しみ!
Posted by ブクログ
明治から大正を生きる一人の少女が、人生の荒波に揉まれながらも、人々に感動を届ける小説家へと成長していく物語。
途中、主人公の“山中すてら”に大きな影響を与える
ゴッホやセザンヌ、モネの作品が登場したり、大原孫三郎と児島虎次郎、武者小路実篤、夏目漱石らと
相見える場面が描かれたりする。
極めつけは「劇中劇」ならぬ「小説 中 小説」が挿入されるなどアートと小説とが見事に融合する力作となっていた。
読んでいくうちに、主人公の“すてら”がマハさん自身のように見えてくる。これまで幾多のアート小説を手掛けてきたマハさんだからこそ描くことのできる世界だから。
「書いて、書いて、書きまくらなければ。私も、ヴァン・ゴオホみたいに。」これはマハさん自身の独白のようにも思えた。
Posted by ブクログ
久しぶりの原田マハ作品。
どの作品もそうなんですが最初はなかなか読み進めないのですが途中からどんどん先が知りたくなってどんどん読み進みます。
3部作になるそうです。
「白樺」という雑誌。名前は有名だけれど文学雑誌だと思ってました。
絵画の写真も載せていたんですね。
絵の話が出てくるので思わず検索してこういう絵なのか、と確認してました。
児島虎次郎が登場してきて先般展覧会で作品を見たところだったのでグッドタイミング
身近に感じることができました。
Posted by ブクログ
原田マハさんがこんな思いで物語を書き続けているのかなと思えるような小説だった。
この時代に生まれていたら、きっとステラのように書いて書いて、芸術からインスピレーションをもらって、パリに行くような女文士だっただろうなと想像できる。
周囲の人たちの優しさや、小説への情熱が溢れていて、心穏やかに読める一冊だった。
いつか大原美術館に行ってこの小説の世界に浸ってみたい。
購入本
Posted by ブクログ
・倉敷紡績のCSR活動がスゴい。大原孫三郎、物凄い社会活動家だ。
・ぼっけーとかでーれえとか岡山弁が可愛い。
・大正になって時が進むにつれ、作中の中の手紙や小説の文面が、旧かな遣いから現代的になっていくのも、時代の変化を感じた。
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初子に小説の感想を伝える場面、それまではすてらを少女として捉えて読んでいたが、急にスッと大人の働く女性として見えた。
売れっ子文士となり、父の死も乗り越えて、視野が拓けた感じがした。
著者にも、イサにとっての夫や、すてらにとってのイサのような方がいたのでは。アンリ・マティスの娘の肖像画のような、常にそばに居た絵画があったのでは。
すてらや初子がそうしたように、原田マハの実体験、執筆への姿勢が表れている気がしました。
物書きだけではなく、すべての物作りに関わる人たちに寄り添ってくれる作品だった。
Posted by ブクログ
時代は明治から大正に移り変わった頃。
貧しい。少女が境遇にめげることなく1人の小説家として大成していく姿が元気をもらえる。
小説家の話なのだが、そこにアートが登場するところが原田マハさんの作品らしいところだ。
主人公の中山すてらは、純粋で素直な性格、頑張り屋で人一倍思いやりのある人物。ステラの人物設定と出会った人々が恵まれすぎて少し興ざめするところはあったが、父親を亡くした場面は涙出しては読めなかった。
Posted by ブクログ
母から薦めてもらいました。
1910年から1922年までの「山中すてら」の半生を描いた物語です。
病床の父を支えるために12歳から倉敷の紡績工場で働き始めた少女すてらは、小説を愛し、やがて自らも小説を書き始めるようになります。
貧しい暮らしながらも小説を書くことを諦めず、様々な人や文学、アートに刺激を受けながら大きく成長していく姿が眩しかったです。
主人公のすてらやすてらが憧れた女作家・和田イサは架空の人物みたいですね。
紡績会社の社長・大原孫三郎はすてらにとって第二の父のような存在にあたるのですが、この方は大原美術館を設立した実在の人物のようです。
また、当時の作家として夏目漱石や武者小路実篤が登場したり、ゴッホやセザンヌの作品もすてらに大きな影響を与えたものとして描かれています。
ただの歴史上の人物としか思っていなかった人が、この物語の中では確かに生きていて、リアルとフィクションが混ざり合う感覚が面白かったです。
いつか行きたいとずっと思っていた倉敷の大原美術館。行きたい気持ちがさらに高まりました(笑)
Posted by ブクログ
一気読みみするにはあまりにも良すぎて
ゆっくり情景を噛み締めて年末に読んでたら大晦日なってた。
原田マハさん大好きすぎる。世界に入り込んじゃう。
この世界のすばらしさも美しさも。
切実なまっすぐさも、全部包み込んでくれる
マハさんの描くこの時代の話が好きで、フィクションと史実を混ぜるのが上手いから、読んでるとその歴史や文化のその先にあるいまを生きていることがたまらなく幸せに思う。
生きてたらうまくいくことばっかりじゃないけど、それでも「好き」を手放さない主人のすてらに顔をあげて頑張っていこうって勇気をもらえた。
Posted by ブクログ
著名な実在の人物が多数登場するので伝記的なものかと思ったら、どうやら山中すてらと常和田伊作は作中のオリジナルということで。
本人の弛まぬ努力は、夢を叶えるためにはもちろんなくてはならないものなのだが
この物語で1番感じたのは《応援してくれる人》の存在の大きさだった。
これまで自分は
昔も今も、夢を持ち続けて叶うまで辞めずに成就できる人は、裕福で育ちのいい人(生きていくために衣食住の心配をしなくていい人)の特権だと思っていた。
よくてある程度は許されていても、年齢での区切りみたいなものがあって、そこから先は堅実な生き方に(男性なら理解ある女性のヒモという方法もあるかもだけど女性にはそんなやり方はない、というか少なくとも自分は知らない。)切り替えて、若い頃の懐かしい思い出と割り切っていくのが大半だと。
でも《応援する人》がいる、ということがこんなにも素敵でわくわくすること、本人の気持ちの持ち方を支えるものなんだとしみじみ。
自分も、スポンサーにはなれないけれど頑張る人の応援をしたいなと感じた。どんな方法で??
そしてさすがのマハ様。
キュレーターの豊富な知識と視線に溢れた文章が絵画への愛として冴え渡っている。
いつか大原美術館に行きたいな。(遠いけど)
スマホの待ち受けにした、マチス嬢の肖像がニタっと笑った気がした。
Posted by ブクログ
私も、30年前、会社の研修旅行で、ロンドン、パリ、ブリュッセルに行きました。その頃は、子育てと仕事一筋で絵画鑑賞には、興味がなかったのですが、50歳を過ぎるとフランスの印象派のルノワールなどの絵画展に行くようになりました。
でも、大原美術館は行ったことがありません。
パリでの思い出は、夕景のコンコルド広場に火が灯り、今度は妻と2人で来ようと思いましたが、全く実現していません。
Posted by ブクログ
え?これで終わりっていう終わり方だと思ったら、三部作になるそうです。他の方のレビューなどから知ったので、本にも告知してほしかったです。なかなかの大河的作品でした。この巻は主に16歳(明治43年)から28歳までのエピソードとなっています。
岡山で育った山中すてらは母の愛に恵まれなかった(捨て、という名前にされそうになったくらい)が、信仰熱い父にすてら、と名付けられ、父の愛に包まれて育った。また、幼い頃に母に見捨てられたものの、岡山市で慈善活動を続けているアメリカ人宣教師アリス・ペティ・アダムスにより家族愛にも似た気遣いを受けている。
すてらはこのように、最悪とも言える環境でいつも光を見出し、作家になりたい、小説を書いて誰かに読んでほしいという目標を見失うことなく真っ直ぐ進んでいく。その力強さと純真さ、そして作家としての才能(彼女が書いたという小説が読めたり、あらすじが紹介されたり、手紙が挿入されている)を感じさせられるお話だった。特に家が貧しく、倉敷の女工となって12歳で働き始めないといけない環境だったり、次々と構造的な貧困による不幸が襲い続けるのだが、負けずにキリリと立つ姿が美しかった。
実在の人物も多く出てきます。大原孫三郎、児島虎次郎、武者小路実篤、夏目漱石などなど。大原美術館は行った事が無いのですが、この本を読んでからいくとよりいっそう楽しめそうだと思いました。
中学校くらいから読んでも大丈夫ですが、展開は地味で、ティーンには受けなさそうな印象の本でした。
Posted by ブクログ
一挙に読んでしまいました。これは誰がモデルの本なのか?すてらは誰のモデルなのか?と思いネットで見てもモデルではなく、作者のつくった話と書いてました。
やっぱり原田マハさんは凄いなと思いました。かなり芸術の話が書いてある本でしたが、少しは抵抗感が薄れてきましたかね?
もっと原田マハさん御本を読んでみたいなと思いました。
Posted by ブクログ
大正時代の女文士すてら。
何事にも一生懸命、本を愛し、アートを愛する。
物事にひたむきな女性。
本当にいるのかと思って読み進めてしまった。
すてらがクリスチャンなのもひたむきさを更に強くしていると思った。
岡山行きたい!
Posted by ブクログ
ダ・ヴィンチ2026年4月号のプラチナ本。
評判も良さそうなので原田マハさんの作品を初読み。
明治末期、貧しい家に生まれた山中すてらは、病に倒れた最愛の父を支えるため、アメリカ人宣教師の恩師であるアリスのつてで倉敷紡績で働く。何よりも読書が好きなすてらであったが、生まれて初めて書き上げた小説を、念願叶い文化祭で発表することに。そして、すてらの小説が社長の大原孫三郎の目に留まり…
決して恵まれた環境ではなかったけれど、今できることを諦めずにやり続けたすてら。小説に対する熱意とその真面目な人柄に、引き寄せられるように運命的な出会いから文士への道が開かれていく。その真っ直ぐな生き様に勇気をもらえる。
登場人物に大原孫三郎を始め、夏目漱石や武者小路実篤など実在の人物が多く描かれていて、実話かな?と思ったけれど、そうではなかった。でも、みんな魅力的で、すてらは人との出会いに本当に恵まれていたなと思う。それも、全てはすてらの人柄か。
すてらが「なぜ傑作か。それはこの絵が他の誰の絵にも似ていないからです」と絶賛した『マティス嬢の肖像』。画像検索して見てみたけど…絵画は難しい
Posted by ブクログ
最初はなかなか進まなかったが、中盤から一気にのめり込んでしまった。
大原美術館は訪れたこともあり、知っていたけれど、倉紡、大原孫三郎という偉大な人物のことが生き生きと描かれていて俄然興味をもった。
ものを書くということもさることながら、読書の醍醐味を再確認させてくれたようで嬉しかった。
Posted by ブクログ
文学、絵画への愛情やリスペクトが詰まった作品。加えて女性作者だからこその作品。原田マハらしくもあり、これまでとは異なる作品の印象。再読したいと思う