【感想・ネタバレ】星の王子さまのレビュー

あらすじ

サハラ沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて……」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。一本のバラの花との諍いから、住んでいた小惑星B612を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。肝心なことは目では見えない。心で探さないとだめなのだ……。生きる意味を問いかける永遠の名作を池澤夏樹による瑞々しい新訳でお届けします。原典の世界観を忠実に再現した横組みの本文。電子化に際し、挿絵は原典の彩色に復原しました。手のひらの中で、サンテグジュペリの描いた世界が鮮やかによみがえります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「銀河鉄道の夜」が好きなら好きになるだろう、日没時の不思議な色の柔らかい雲のような文章。名著故に様々な名シーンが沢山の人々に取り上げられている本書だが、私が印象に残ったのは以下。
飛行士のボアの絵の話で始まったこの物語は、中盤、王子様がバラの咲き乱れる庭園に着いて、“それから彼はこう考えた――特別な花を1本持っているから自分は豊かだと信じていたけれど、 ぼくが持っていたのは普通の花だった。(中略)これだけじゃぼくは立派な王子とは言えない・・・・・・草の中に倒れて、彼は泣いた。”(P93~94)
ここを読んで、ああ、わかるなあ、子供から少し大人になる頃、あるいは子供でいることが少し長くなって無理が来た頃に、私もこんなふうに悲しい思いをした気がする。あのなんとも言えない失望がこうも鮮やかで奥行きのある詩的な言葉で顕されているなんて、こういうことがあると名著だよな、と思うとともに何か勝手に共感された気持ちになって嬉しくなるのだ。
この物語は全体を通して、童心(子供の純粋な視点、価値観)と“心で見る”(P104)ことへの讃歌だと感じた。では上記のような失望に作者はどう答えたか?
そこで、そのすぐのちのキツネの話をとおして、王子様は「飼い慣らす」ことを知る。
“「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」”(P104)
更に、転轍手とのシーンがすぐ後に続く。
“「子供だけが自分が何を探しているか、知っているんだ」と王子さまは言った。「ぼろきれの人形と時間をかけて遊ぶから、だから人形は大事なものになる。なくしたら、子供は泣くんだ……」”(P106)
「時間をかける」……単に言葉にすると簡単になってしまうけれども、本書に「時間をかける」とこの言葉に無限のニュアンスや含みを感じ取れる。
ところで、今回は「難解」「意味不明」との世間評に身構えながらこの年齢で初めて読んでみたのだった……。が、思ったほど、(そういう意味で)ひどい話ではなかった。
何か本を「ちゃんと読む」なら、作者の生い立ちみたいな情報が……海外の文学は特に、向こうの文化や時代背景や比喩への知識を求められる事がある。(それがないと通読しても、まるで歯抜けに読んだようになるような話も少なくないと思う)でもこの話で私が(私の知識が浅いだけかもしれないけど)その力を使ったのは「点灯夫」「転轍手」と言われてピンとくる、という程度のことだけだった。しかも、これは単にスムーズに読める以上の意味もさして、ない。むしろ作者はそういう読み方は「大人の読み方」って思うんじゃないか?そして、その必要のない書き方をしているんじゃないか。そういう意味でもなるほど、たしかにこの話は「小学校高学年」で適齢だと思った。
最後に王子様の体まで消えてしまったのは、王子様そのものが飛行士の見た幻だったのか?それとも?に対する私の解釈は、本当に、“そんなに重い身体ではなかった”(P134)から、飛行士の知らない間に体も取りに戻ったに違いない。王子様は、王子様の薔薇のために責任をもって、死を覚悟するくらい勇気を出したし、飛行士も無事に帰ったって言っているんだから。……私の心の中の子供がそういうハッピーエンドがいい、と言っているので。

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2026年01月15日

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ある星の汽車、銀河鉄道の夜と読んで星の王子さまの順序で呼んでいると、小さい頃私の実家のお風呂が外風呂で風呂上がりに夜空を眺めながら隣町を走る電車の音を聞いたことを思い出します。果てしなく広がる星の世界やお月様が大好きで良く眺めています。自然淘汰され消えていく生き物の話、死んでしまい銀河に旅立つ話、そして何かを探して旅する小さな王子様の話。それらを読んで人生が終わった時に次は銀河の世界に旅立つんだと思うとなんだか素敵なことに思えてきて死ぬことへの怖さや不安を消してくれます。星の王子さまは旅するうちに自分の住む星に守るべきものがあったことを再認識し、自分の星に帰って行きます。今いる所や今の状況に不安があったりこんなはずじゃないと思った時、その場所を離れて俯瞰で眺めて見ると、やるべきことや守るべき物や人がある事に気付かされる。そんな事を気づかせてくれる本でした。

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2025年11月28日

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生きていく上でのすごく大切なことと、死の受け入れ方みたいなものを感じた。
飼い慣らされるということは幸せだけど、寂しい思いをしなければならない。けれど寂しい思いを超えた先に、その人だけが感じられる温かさがあるということだろうか。王子さまが星に帰るには、地球の重力が邪魔だったのかもしれない。

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2025年08月03日

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メッセージ性が強い物語、キツネから教わった秘密とバラの話に大切なものを思い出します。
あらかじめ概略を知ってからの読書でも新鮮に読めました
。再読したくなりそうです。
すべての働きかけ、心の純真さの大切さが物語の中に詰まっていました。
池澤夏樹さんの翻訳

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2025年07月28日

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一生好き 
子どもの頃から身近にあったが、読みにくくていつも途中までしか読めなかった。大学生のとき、英語の授業がこの本で、丁寧に訳して読み進めていくうちに、星の王子さまの世界に引き込まれた。以来、複数冊手元に置いて、読みたいときに読みたい箇所を読んでいる。一生好きだと思う。

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2025年12月05日

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ロマンチックですごく切ないけど素敵な物語。1番好きな本です。ファンタジーなのに伝えようとしてることは普遍的でシニカル要素もあり大人になって読むべきだなと思いました。また読みます。絵本もあるけど結末がちょっと違うので是非原作を読んでほしい!!

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2025年03月24日

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めちゃくちゃ素敵な物語。何回でも読みたいと思った。
特に大好きなフレーズがあるから書き留めておく。

『きみがおれを飼い慣らしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたった一人の人になるんだ。おれもきみにとって世界でたった1匹の……』

世の中に溢れている人や物は、それが人だ、物だ、と認識することは出来ても、AさんもBさんも私にとっては、所詮はただの人であり、そこに認識の差異はない。
しかし、例えば自分とAさんの間に、友達、恋人等というある関係性が生まれるとしよう。すると、私にとってAさんは、「世界でたった一人の私の友達あるいは、恋人のAさん」になる。それが素晴らしいことなのだ。何が素晴らしいかと言うと、街中でAさんの好きなバンドの曲を耳にした時、Aさんと関係がなかった頃の私は、その曲に何も感じることは出来ないが、Aさんと関係を結んだ今の私は、Aさんを思い出して温かい気持ちになることができる。誰も気に留めない日常の些末なことが、誰かのおかげで私にとって、とても特別で泣きたくなるほど温かいものに変わるのだ。これは、本当に素敵なことだ。
私の日常が豊かであるのは、まずは父母の存在があって、そして、兄弟や友達や恋人の存在があってこそだ。友達や恋人は、過去の人も疎遠になった人もそこに含まれる。私が今まで関係してきた全ての人が、私の人生を豊かなものにしてくれている。


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2024年11月22日

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めちゃくちゃ面白い、全人類読むべき

面白い

という言葉は、あんまり似つかわしくないかもだけど、面白すぎて面白い以外出て来ない。

読み終わった後、
だからどうなんだという気持ちと
なるほど、、、そうかぁ〜う〜ん
って気持ちになる。
みんなの感想が聞きたいし、これを読んだからといって考察を考えても考えなくてもいいと思う。

色んな解釈があると思うけど、どれも正解で
色んな楽しみ方があるんだなぁと思える作品

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2024年11月14日

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子供の頃にわからなかったことも、成長するごとに少しずつ、わかるようになってくる物語。人生の節々で読んでいきたい。

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2024年10月16日

購入済み

読みやすい

本を読み慣れていない私でも読めたので、どんな人でも読めると思いました。

#笑える #感動する #エモい

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2023年07月11日

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何度も何度も読み返して、自分の言葉にしたいと思った。全ての人に優しい物語だと思う。
命を諦めてしまう人たちに読んで欲しい。
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沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて…」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。バラの花との諍いから住んでいた小惑星を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。生きる意味を問いかける永遠の名作の新訳。

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2025年04月14日

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ネタバレ

単調なストーリーにも関わらず、難しかった。
本当に辛い環境の中で本当に自分が求めている事がわかる事を伝えているように感じた。
でも「しなければいけないことを先延ばしにしてもいい場合もあるさ」など立ち止まって気持ちを整える期間も必要といっている部分に救われる気がする。
わずらわしい生活の中でも小さな幸せをみつけて生きていきたい。

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2026年01月23日

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大人になるにつれて、どこかに忘れてきた『大切なこと』を思い出させてくれる作品。子供に大切なことを教えてくれる作品であると同時に、大人にもその純心さの重要性を再確認させてくれる内容が記されている。

『ものは心で見る。肝心なことは目では見えない』
心の目で見て、感じて、素直に表現する。
これは私たち大人の課題でもある。
幾つ年を重ねようとも、子供の純粋な心は忘れないようにしたいもの。

そして読む時々により心に響く部分が変化するのがまた面白い。定点観察的に再読したい、、!

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2025年12月27日

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なんだかんだで初めて読んだ。あのひとも、このひとも、目に見えてる限りでは、なんでそうなの?と疑問符を浮かべるかもしれない。けれどほんとうにそのひとが抱いてる思いや、大切なものは、目には見えない。じぶんも心で抱いて、相手の思いと絡めて、大切にしてみる。理解できないことや、思いも、自分にとっては重大なことでも、きっと理解できる抜け道はあるのかもしれないなあと。感じました。できれば、触れ合ったひとの気持ちや動機は、すこしだってわかっていたいもん。

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2025年11月26日

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改めて読むと難解だな。愛というのはその人がどこかで生きているという事実だけで、笑えるいうこと?その人が何をして、どんな思いをしているか考えると自分までもが嬉しくなったり悲しくなったりするということ?多分言おうとしてることはもう少し深いことなんだろうけどなー。歳を重ねるごとに読み返すと自分の成長が見えるかもしれない。

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2025年11月16日

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表現が可愛くて王子様が愛おしい。
いつの間にかどこかに置いてきたいろいろな物を
拾いに行かなくっちゃ…って気になった。
難しい部分もあったからもう1度読みたい1冊です。
挿絵があってイメージは湧きやすい。

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2025年10月11日

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世界的名著を恥ずかしながら初めて拝読。王子さまや子どもにとって当たり前の感性に気付かされることが多く、こうした自分自身が大人に分類されるのだろうなと少し寂しい気持ちにもなった。
素敵なお話。

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2025年08月16日

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ネタバレ

ちゃんと読んだの初めて。
大切なものは目に見えない。

英語の授業で教科書に載ってたのかな?
懐かしく思った。

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2025年04月12日

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なるほどこういうことが言いたいんだなというところもあるし、全体的にみたら掴みどころのない本だなとも感じました。
読む時期によっても感じ方が変わりそうだと思いました。

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2024年11月06日

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日々の生活に追われていると、固定観念など強くなり視野が狭くなりがちだけど、そんな時に読むと肩の力が抜けるようなトゲトゲした心が丸くなれるような小説。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

積読本

今まで一回も読んだことがなかった

これは一回読んだだけでは理解できない

人生で自分が何に重きを置くのか
大切なことはなんなのか

読む年齢でも感じ方が違いそう
手元に置いておいて
読み返したいと思います

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

外国人作家さんの本を初めて読みました。
翻訳の関係なのか、そういうものなのかは分かりませんが言い回しなどが少し難しくて頭に入りにくかったです。ですが、最後まで読むと話の全体像が見えて素敵なお話でした。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

長く読み継がれている『星の王子さま』。
この本が出版されたのは1943年、第2次世界大戦の真っ只中でした。
著者サン=テグジュペリは、何を願ってこの本を書いたのかと問われると、やはりそれは、「平和への願い」だったのかもしれません。

サン=テグジュペリは、パイロットであり小説家でもある稀有な存在。
空の上から、人間の暮らしをずっと見つめてきた彼だからこそ、
暮らしの中にともる灯りが、星のように見えた時もあったのではないでしょうか。すべての星に、誰かの暮らしがある。
それを簡単に壊してはいけないというメッセージも強く感じます。

物語の中では、面白い星の住人がたくさん出てきますが、特に印象に残ったのは「点灯夫」。
本当にそんな職業があったのかと調べてみたら、確かに存在していたようです。
街の街灯一つ一つに火をともす「点灯」という仕事。
重労働だったそうですが、点灯の瞬間を想像するだけで、じわっと心がなごみます。

何度読んでも毎回違う発見が得られそうな『星の王子さま』。
読み継がれる理由が少しわかった気がします。
本好きを公言しておきながら、実は読んでいなかった本ベスト5の1冊だったので、
ようやく読めて満足です笑
(あと4冊…なんだろう?たくさんあるな)

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容が少し難しかった。
大切なものは目に見えないというところが印象的だった。そして、大切なものは人それぞれなんだと思った。またもう少し歳を重ねてから読んでみたいと思った。

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2025年07月21日

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サンテグジュベリの作品は「人間の大地」と本作で二作目だ。本作も「本当に大事なものってなに?」というらしさ全開だった。
しかし本作は、一章が1,2ページ程度と短く、間接的な表現なため、正直半分も理解できていない。感想を書くのが烏滸がましいなという思いです。

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2025年07月15日

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ネタバレ

最初はなにがなんだか内容が理解できなかったけど読んでくうちに、「不思議の国のアリス」っぽいなと思ったり、絵本っぽい、詩的な内容だなと思った。
王子様が色んな星を旅してく様子は、子どもが大人に対して思うことってこんな感じだろうなと感じた。
きつねとのお話は共感する部分も多かった!
特に「〜飼い慣らしたものには、いつだって、きみは責任がある。」の部分は自分は人間関係においてすごく共感した!

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

超有名作品だけど、初めて読んだ。
雰囲気は好きだけど、わかったようなわからないような、という印象。
子どもに繰り返し読んであげてるうちに自分も理解する、というのがいいのかな。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

名前だけは知っていたけど、初めて手に取った

王子さまの考え方がロマンティックでいいなと思った
面白くて読み進める!って本じゃないけど、なんか心に残る

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わかるようでわからない、、
わからないようでわかる、、
の繰り返しだった。

実際王子様は何者だったのかとか
このセリフは何を意味しているのかとか
色んなことに正解を求めてしまいがちだけど、
人それぞれの受け取り方があるんやろなぁと
それもそれで面白いなと思った。

「大切なものは目に見えない」
重要なことはもっと他にある」
王子様が繰り返し伝えようとしてくれた
そのメッセージを
大事にしまっておきたい。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

花の態度、
命令が好きな王様
たくさんあるバラの一つ
飼い慣らす
どこかに一つ井戸が隠れている
心で探す

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

読んだ時の年齢や環境、コンディションにより感じ方が異なる作品だと思う。

大人になると忙しさの渦に飲まれて目に見えるわかりやすいモノばかり追い求めてしまいがちだけど、本当に大切なものは何なのかを思い出させてくれる、道しるべのような一冊。

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2024年09月17日

匿名

購入済み

小さな王子様

中盤、この物語はどこに向かっているのかが分かりませんでした。最後になってやっとこのストーリーの視点が王子様ではない意図が分かりました。

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2023年12月13日

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