あらすじ
サハラ沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて……」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。一本のバラの花との諍いから、住んでいた小惑星B612を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。肝心なことは目では見えない。心で探さないとだめなのだ……。生きる意味を問いかける永遠の名作を池澤夏樹による瑞々しい新訳でお届けします。原典の世界観を忠実に再現した横組みの本文。電子化に際し、挿絵は原典の彩色に復原しました。手のひらの中で、サンテグジュペリの描いた世界が鮮やかによみがえります。
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Posted by ブクログ
ある星の汽車、銀河鉄道の夜と読んで星の王子さまの順序で呼んでいると、小さい頃私の実家のお風呂が外風呂で風呂上がりに夜空を眺めながら隣町を走る電車の音を聞いたことを思い出します。果てしなく広がる星の世界やお月様が大好きで良く眺めています。自然淘汰され消えていく生き物の話、死んでしまい銀河に旅立つ話、そして何かを探して旅する小さな王子様の話。それらを読んで人生が終わった時に次は銀河の世界に旅立つんだと思うとなんだか素敵なことに思えてきて死ぬことへの怖さや不安を消してくれます。星の王子さまは旅するうちに自分の住む星に守るべきものがあったことを再認識し、自分の星に帰って行きます。今いる所や今の状況に不安があったりこんなはずじゃないと思った時、その場所を離れて俯瞰で眺めて見ると、やるべきことや守るべき物や人がある事に気付かされる。そんな事を気づかせてくれる本でした。
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生きていく上でのすごく大切なことと、死の受け入れ方みたいなものを感じた。
飼い慣らされるということは幸せだけど、寂しい思いをしなければならない。けれど寂しい思いを超えた先に、その人だけが感じられる温かさがあるということだろうか。王子さまが星に帰るには、地球の重力が邪魔だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
メッセージ性が強い物語、キツネから教わった秘密とバラの話に大切なものを思い出します。
あらかじめ概略を知ってからの読書でも新鮮に読めました
。再読したくなりそうです。
すべての働きかけ、心の純真さの大切さが物語の中に詰まっていました。
池澤夏樹さんの翻訳
Posted by ブクログ
一生好き
子どもの頃から身近にあったが、読みにくくていつも途中までしか読めなかった。大学生のとき、英語の授業がこの本で、丁寧に訳して読み進めていくうちに、星の王子さまの世界に引き込まれた。以来、複数冊手元に置いて、読みたいときに読みたい箇所を読んでいる。一生好きだと思う。
Posted by ブクログ
ロマンチックですごく切ないけど素敵な物語。1番好きな本です。ファンタジーなのに伝えようとしてることは普遍的でシニカル要素もあり大人になって読むべきだなと思いました。また読みます。絵本もあるけど結末がちょっと違うので是非原作を読んでほしい!!
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めちゃくちゃ素敵な物語。何回でも読みたいと思った。
特に大好きなフレーズがあるから書き留めておく。
『きみがおれを飼い慣らしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたった一人の人になるんだ。おれもきみにとって世界でたった1匹の……』
世の中に溢れている人や物は、それが人だ、物だ、と認識することは出来ても、AさんもBさんも私にとっては、所詮はただの人であり、そこに認識の差異はない。
しかし、例えば自分とAさんの間に、友達、恋人等というある関係性が生まれるとしよう。すると、私にとってAさんは、「世界でたった一人の私の友達あるいは、恋人のAさん」になる。それが素晴らしいことなのだ。何が素晴らしいかと言うと、街中でAさんの好きなバンドの曲を耳にした時、Aさんと関係がなかった頃の私は、その曲に何も感じることは出来ないが、Aさんと関係を結んだ今の私は、Aさんを思い出して温かい気持ちになることができる。誰も気に留めない日常の些末なことが、誰かのおかげで私にとって、とても特別で泣きたくなるほど温かいものに変わるのだ。これは、本当に素敵なことだ。
私の日常が豊かであるのは、まずは父母の存在があって、そして、兄弟や友達や恋人の存在があってこそだ。友達や恋人は、過去の人も疎遠になった人もそこに含まれる。私が今まで関係してきた全ての人が、私の人生を豊かなものにしてくれている。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い、全人類読むべき
面白い
という言葉は、あんまり似つかわしくないかもだけど、面白すぎて面白い以外出て来ない。
読み終わった後、
だからどうなんだという気持ちと
なるほど、、、そうかぁ〜う〜ん
って気持ちになる。
みんなの感想が聞きたいし、これを読んだからといって考察を考えても考えなくてもいいと思う。
色んな解釈があると思うけど、どれも正解で
色んな楽しみ方があるんだなぁと思える作品
Posted by ブクログ
星の王子さま
先日、箱根にある「星の王子さまミュージアム」に行ってきました。こじんまりとした中にもサン=テグジュペリの生涯が概観できるような工夫がされていて、正直あまり期待していなかったのですが、とても楽しかったです。象を飲み込んだウワバミの携帯ホルダーが気に入って買ってきてしまいました。
”ああ、池澤さんの新訳の星の王子さまが未読の山に積んであったな!”と思い出して、読んでみました。
有名な”ものは心で見る、肝心なことは目では見えない”というきつねの言葉。”飼い慣らす”ことによって生まれる大切な心と別れの悲しさ。星の王子さまには、こういった年をとらなければ実感できないいろいろな寓話が詰まっています。
少し贅沢をして、豪華な装幀のバージョンが買ってあったので、少し贅沢な読書の時間をもてた気がしました。
何度も読み返すことによって、その時の心の琴線に触れる度にいろいろなことを気づかせてくれる。
星の王子さまはそんな本です。
竹蔵
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目には見えない大切なものを教えてくれる作品。
大切なものを見失ってしまったような気がした時、きっとまた読み返すんだろうなと思いながら読んでいた。
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何度も何度も読み返して、自分の言葉にしたいと思った。全ての人に優しい物語だと思う。
命を諦めてしまう人たちに読んで欲しい。
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沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて…」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。バラの花との諍いから住んでいた小惑星を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。生きる意味を問いかける永遠の名作の新訳。
Posted by ブクログ
なんだかんだで初めて読んだ。あのひとも、このひとも、目に見えてる限りでは、なんでそうなの?と疑問符を浮かべるかもしれない。けれどほんとうにそのひとが抱いてる思いや、大切なものは、目には見えない。じぶんも心で抱いて、相手の思いと絡めて、大切にしてみる。理解できないことや、思いも、自分にとっては重大なことでも、きっと理解できる抜け道はあるのかもしれないなあと。感じました。できれば、触れ合ったひとの気持ちや動機は、すこしだってわかっていたいもん。
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改めて読むと難解だな。愛というのはその人がどこかで生きているという事実だけで、笑えるいうこと?その人が何をして、どんな思いをしているか考えると自分までもが嬉しくなったり悲しくなったりするということ?多分言おうとしてることはもう少し深いことなんだろうけどなー。歳を重ねるごとに読み返すと自分の成長が見えるかもしれない。
Posted by ブクログ
表現が可愛くて王子様が愛おしい。
いつの間にかどこかに置いてきたいろいろな物を
拾いに行かなくっちゃ…って気になった。
難しい部分もあったからもう1度読みたい1冊です。
挿絵があってイメージは湧きやすい。
Posted by ブクログ
世界的名著を恥ずかしながら初めて拝読。王子さまや子どもにとって当たり前の感性に気付かされることが多く、こうした自分自身が大人に分類されるのだろうなと少し寂しい気持ちにもなった。
素敵なお話。
Posted by ブクログ
なるほどこういうことが言いたいんだなというところもあるし、全体的にみたら掴みどころのない本だなとも感じました。
読む時期によっても感じ方が変わりそうだと思いました。
Posted by ブクログ
日々の生活に追われていると、固定観念など強くなり視野が狭くなりがちだけど、そんな時に読むと肩の力が抜けるようなトゲトゲした心が丸くなれるような小説。
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いちばんたいせつなことは、目に見えない
植田ショックにやられた
わたくしには
届きそうで届かない言葉
王子さま、そんなわたくしでも笑える日が来ますか?
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メッセージなストーリーだと感じた。肝心なものは目に見えない。関わり合うとそこには目に見えない何かが生まれると思えばそうよね。名前とかジャンル、数字ではなく。
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追伸(2024/08/23)
再読
初読時は学生でしたが、社会人になりました
大人は数字が好きってとっても共感する
王子様の人に質問をする、
人の核心から会話をさせる性格は、ビジネスでしない方がいい時がある、もちろん相手の心の底を聞くことも大切
p74 点灯夫=サラリーマン 決められた規則で働く 仕事って自分以外のお世話のこと?点灯夫は自分以外のお世話しかしてない 自分のお世話と自分以外のお世話、自分のお世話が増えるといいな 心のケアになると思う
大切なものは目で見るのでなく心で探す
サン=テグジュペリが、飛行士として働きながら文学者として経験を語る 人だってこと
いいな 自分も経験をzineに著したい
【初読所感】★★★☆☆
大学教授のおすすめ
王子の冒険、いろんな出会いから社会のしがらみより大切なものがあるということを教えてくれる
まだ社会に出たわけでもないし、すーっとストーリーが入ってきた、社会に出ていろんなことを経験するともっと深みの出る話のよう
教授曰く、社会で私利私欲にまみれた人間ほど感動することがあるらしい?
Posted by ブクログ
長く読み継がれている『星の王子さま』。
この本が出版されたのは1943年、第2次世界大戦の真っ只中でした。
著者サン=テグジュペリは、何を願ってこの本を書いたのかと問われると、やはりそれは、「平和への願い」だったのかもしれません。
サン=テグジュペリは、パイロットであり小説家でもある稀有な存在。
空の上から、人間の暮らしをずっと見つめてきた彼だからこそ、
暮らしの中にともる灯りが、星のように見えた時もあったのではないでしょうか。すべての星に、誰かの暮らしがある。
それを簡単に壊してはいけないというメッセージも強く感じます。
物語の中では、面白い星の住人がたくさん出てきますが、特に印象に残ったのは「点灯夫」。
本当にそんな職業があったのかと調べてみたら、確かに存在していたようです。
街の街灯一つ一つに火をともす「点灯」という仕事。
重労働だったそうですが、点灯の瞬間を想像するだけで、じわっと心がなごみます。
何度読んでも毎回違う発見が得られそうな『星の王子さま』。
読み継がれる理由が少しわかった気がします。
本好きを公言しておきながら、実は読んでいなかった本ベスト5の1冊だったので、
ようやく読めて満足です笑
(あと4冊…なんだろう?たくさんあるな)
Posted by ブクログ
内容が少し難しかった。
大切なものは目に見えないというところが印象的だった。そして、大切なものは人それぞれなんだと思った。またもう少し歳を重ねてから読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
サンテグジュベリの作品は「人間の大地」と本作で二作目だ。本作も「本当に大事なものってなに?」というらしさ全開だった。
しかし本作は、一章が1,2ページ程度と短く、間接的な表現なため、正直半分も理解できていない。感想を書くのが烏滸がましいなという思いです。
Posted by ブクログ
最初はなにがなんだか内容が理解できなかったけど読んでくうちに、「不思議の国のアリス」っぽいなと思ったり、絵本っぽい、詩的な内容だなと思った。
王子様が色んな星を旅してく様子は、子どもが大人に対して思うことってこんな感じだろうなと感じた。
きつねとのお話は共感する部分も多かった!
特に「〜飼い慣らしたものには、いつだって、きみは責任がある。」の部分は自分は人間関係においてすごく共感した!
Posted by ブクログ
超有名作品だけど、初めて読んだ。
雰囲気は好きだけど、わかったようなわからないような、という印象。
子どもに繰り返し読んであげてるうちに自分も理解する、というのがいいのかな。
Posted by ブクログ
名前だけは知っていたけど、初めて手に取った
王子さまの考え方がロマンティックでいいなと思った
面白くて読み進める!って本じゃないけど、なんか心に残る
Posted by ブクログ
わかるようでわからない、、
わからないようでわかる、、
の繰り返しだった。
実際王子様は何者だったのかとか
このセリフは何を意味しているのかとか
色んなことに正解を求めてしまいがちだけど、
人それぞれの受け取り方があるんやろなぁと
それもそれで面白いなと思った。
「大切なものは目に見えない」
「重要なことはもっと他にある」
王子様が繰り返し伝えようとしてくれた
そのメッセージを
大事にしまっておきたい。
Posted by ブクログ
読んだ時の年齢や環境、コンディションにより感じ方が異なる作品だと思う。
大人になると忙しさの渦に飲まれて目に見えるわかりやすいモノばかり追い求めてしまいがちだけど、本当に大切なものは何なのかを思い出させてくれる、道しるべのような一冊。