ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ファイア・ドーム 上

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    辻村深月さんの『ファイア・ドーム』を読んだ。描かれるのは人間そのもの、そして社会に対する透徹で深い洞察。その圧倒的な迫力にページを繰る手が震え、気づくと落涙していることが多々あった。最後は嗚咽をこらえきれず、今は大きな満足感に包まれている。今日はもう何もしなくても良い…最高だよ!

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    2026年08月15日
  • 能面検事の挫折

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    いやあ〜大変面白かった。
    面白く読める作家の作品はとにかく読み易いのが何より良い。
    グダグダ書き連ねる詰まらない本は評価できないが、本作の読み易さと物語の展開の妙は、十分に読者を満足させてくれた。

    御子柴弁護士との軋轢の過去から、大阪で“能面“と呼ばれ感情を顔に出さないようになった不破検事。
    読者は詭弁の御子柴に立ち向かう不破検事の側につき、不破が裁判で展開する実証や証言に溜飲を下げていく。
    終盤やや急足のような場面はあったが、それでも大満足できる小説になっていた。

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    2026年08月15日
  • 坂の上の雲(七)

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    奉天会戦での戦敗の情報がひろがるたびに、ロシア国内の社会不安は深刻になった。開明家ウィッテ。ロシア国家は、偉大な軍隊で統制する以外に治めようがない国である。
    陣地に拠る敵を攻撃する場合、攻撃側は敵より三倍の兵力を必要とするというのが兵学上の常識であった。
    ⇨小泉悠さんが言ってたことと同じだ。
    ウドサァになるための最大の資格は、もっとも有能な配下を抜擢してそれに仕事を自由にやらせ、最後の責任だけは自分がとるということであった。⇨組織にいない場合はどうすれば良いのか?育てる必要はないのか?
    ロシアの建国精神は土地略奪である。と小村寿太郎がいったことは、同時に児玉の戦慄でもあり、かれがこの無理な戦い

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    2026年08月15日
  • しっぽのカルテ

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    動物好きにはたまらないお話しばかりでした。
    自然の美しさを想像させながら人々の営みや関係が瑞々しく反映されています。
    命の尊さ、現実の厳しさを改めて思い知らされますが心温まる人々との交流が底辺に流れてとても素晴らしい作品だと思います。
    次の作品も楽しみにしてます。

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    2026年08月15日
  • 京都寺町三条のホームズ : 22 美術補佐人の誕生

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    安定の面白さ。

    円生が気になる!
    読み始めた頃は、
    なんか、嫌なやつと思って
    まるで魅力的じゃないと
    思っていたのに。

    オーディブルで聴ける最後まで
    来てしまったので
    今は、待っているところ。
    続けてガッツリと読んだので
    面白かったけど、疲れた。
    おやすみタイムでちょうど良い。
    22まで、これまで、
    本当に楽しませてもらった。

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    2026年08月15日
  • ファイア・ドーム 下

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    最近の小説は今の世の中ってこうだよねって作者の思想ダダ漏れで小説がただの箱としてしか使われていないパターンが多いですが、この小説はあくまで物語主軸。完璧です。

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    2026年08月15日
  • 白色光の影を浚う

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    静かに進んでいくのに、 気づけばどんどん引き込まれていた。
    「そういうことだったのか」と思う瞬間もあって、 読み終えたあとに、もう一度振り返りたくなる作品。
    面白かった。 そして、じわっと残る余韻もよかった。

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    2026年08月15日
  • 普通の底

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    一気読みしてしまうほど、引き込まれた。
    でも、読後に残ったのはずっしりとした重さ。
    「普通」のすぐそばにある、人間の怖さや社会の闇を突きつけられるような作品。

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    2026年08月15日
  • アンチ・グッドモーニング

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    ネタバレ

    本を1冊読んで、自分の生き方の痛いところを突いてくるようなセリフにひとつでも出会えたなら、その読書はそれだけで儲けものだと思う。

    野上さんが倒れて飯沢さんが助けに来た場面。バッグの中を整理しながら、こちらの問いを聞き流さずに淡々と放たれたこの一言が、ずっと頭に残っている。

    「賢いふりをしながらインスタントな手段を取り続け、ご自身を少しずつ弱らせているということです」

    向き合って詰問するのではなく、手元を動かしながら逃げ場をなくすように吐き捨てられる描写のうまさも相まって、胸にぐさりと刺さった。

    なぜここまで響いたのかといえば、完全に自分の癖を見透かされていたからだ。

    これまで自己分析

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    2026年08月15日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    昔話をする女から始まる物語
    珍しくファンタジーかなと思ったが
    現実の世界の物語が始まる

    二つの物語が行ったり来たりする
    片方はいつも通り違和感が物語となっていて
    2年目あたりでタイトルを見てそうかと気づく
    やはり伊坂幸太郎らしくなんじゃこりゃとなりながらも
    最後にはニヤリとさせられる
    面白い

    そしてあとがきも一つの仕掛けとなっておりそれもまた面白い

    マイクロスパイ•アンサンブル
    素晴らしい作品でした
    ただしちとわからんな感じもありました
    それも含めて伊坂幸太郎だなと感じました

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    2026年08月15日
  • 自由研究には向かない殺人

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    ネタバレ

    (最高)うわー、面白い。ピップの推理力と行動力にぐいぐい引っ張られ、ストーリーも右へ左へ上へ下へジェットコースターのように猛スピードで発狂しながら進む。調査が進むたびにドキドキがあって、怪しすぎる容疑者が変化していくのに振り回されっぱなし。ラヴィがいつ豹変するかとハラハラしてたけど、悪い人でなくて良かったとホッとしました。他の作品もとても読みたくなりました!酔ってひき逃げをする学生達から始まる映像化作品をちらっと何かで見たような気がする!何だったか思い出せない。よく似た話か?

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    2026年08月15日
  • 熟柿

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    妊娠中に轢き逃げ事件を起こしてしまった女性の半生を書いた作品。

    逮捕、離婚、職場トラブルによる度重なる転職など波瀾万丈な人生を歩みながらも、出産以来会えていない息子の事を想う一心で逞しく生きていく主人公に胸を打たれた。

    主人公は事あるごとに選択を誤ってしまい、もどかしさを感じる部分もあるが、どれも息子を想うあまり冷静さを欠いてしまったことの表れであるように感じた。

    また、主人公の他にも過ちを犯してしまう登場人物が沢山いて、人間の弱さが色々な角度からリアルに描写されている。ただそれだけでなく人の強さや優しさも書かれていて、人間の弱さと強さを始めとした様々な感情をふんだんに味わうことができる

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    2026年08月15日
  • 舟を編む

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    言葉を知ることは、世界の解像度を上げることだと思う。

    知らなかった言葉をひとつ覚えるたび、それまで輪郭のなかった感情や景色に名前がつき、見える世界が少しずつ広がっていく。

    とりわけ、大切な人が苦しんでいるときに、胸の内には伝えたいものが確かにあるのに、それにふさわしい言葉を選べないことがある。そのもどかしさに出会うたび、自分の語彙の乏しさを思い知る。

    優しさは、想うだけでは届かないことがある。
    想いを相手のもとまで運ぶためには、それに耐えうる言葉が必要なのだと思う。

    だから私は、ずっと言葉を学んでいたい。
    世界をより深く知るために。
    そしていつか、大切な誰かが言葉を必要としたとき、その

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    2026年08月15日
  • しっぽのカルテ

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    動物病院のお話。安楽死を選択しなくてはならなくなった犬ロビンがその前日に息を引きとる。「一番辛い選択を私にさせまいとしたんです。」の言葉に飼っていた犬を思う。彼女も病気で安楽死も考えなくては…と獣医に言わた私を思って、入院中に逝ってしまった。動物病院の話の中にも母娘の関係や恋話も。

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    2026年08月15日
  • ヤマケイ文庫 荒地で生きる 「新・冒険論」改訂

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    角幡唯介『荒地で生きる「新・冒険論」改訂』ヤマケイ文庫。

    角幡唯介による冒険論。本多勝一で始まり、大江健三郎で締めるという構成で、極めて論理的であり、納得出来る内容であった。大江健三郎の『日常生活の冒険』は一度読んでみたいと思った。

    早稲田大学で探検部に所属していた角幡唯介はアウトドアスポーツから逸脱したような山登りや川下り、洞窟探検といった様々な経験を経て、三原山火口のマグマを肉眼で見るという『三原山計画』を切っ掛けに、国内外で様々な冒険や旅に挑み続ける。

    昔の大学生は、学問を究めるという欲求よりも社会に出るまでのモラトリアム期間を享受するという欲求の方が強かったようにも思う。そんな中

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    2026年08月15日
  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    『カンザキさん』がめちゃくちゃ好みだったのでピンク地底人3号さんのこちらの作品も読みました!

    やっぱり私にはこの疾走感とのめり込んでしまうような文章、展開がとっても大好き!!ブラックユーモアが好きな人は好きだと思います!
    気がつくと幻想と現実が入り混じるのも読んでいて楽しい!関西弁の語り口が好みが分かれるかもしれません。

    前作もそうだったのですが、描かれる愛が結構狂気的…。妄執、執着にも感じて恐ろしかったです。

    万引きGメンのアカリが運命の人カオルさんにあてた恋文という形で話が進んでいきます。
    万引きGメンについて深掘りされていて、思考など初めて知るようなことがたくさんありました。
    万引

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    2026年08月15日
  • 傲慢と善良

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    500ページというなかなかの分厚さでありながら、無駄な文が一つもなかった。退屈な時間が一瞬たりともなく、目が離せなくて、あっという間に読み切っていた。
    結婚ってそうだよなーとか色々考えさせられるものがあった。おもしろかった。
    自分は選ぶ側であると信じて疑わない、そんな人間にはならないように気をつけようと思った(^-^;?

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    2026年08月15日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    話題だったからと軽い気持ちで読み始めたが、引き込まれる文章と予測できない展開の数々に圧倒され、あっという間に読み終わっていた。
    長さとしては普通の文庫本と変わらないのに終わるのがとても名残惜しく、わ〜もう終わっちゃうの?とさえ思った。
    今まで読んだ本の中で1番良かったといっても過言ではない。
    本当に面白く、読書をしているという感覚すら忘れて夢中になっていた。

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    2026年08月15日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    銀河ホテルの第3弾
    第三話の「十人十色」は定年を前にしての大学の教師と教え子の話。じ~んとしました。

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    2026年08月15日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    すごい。良い意味で、めちゃくちゃ振り回された。
    伏線があらゆるところに張り巡らされていて、まさかこんな意味があったとは…という驚きが何度も訪れる。初めて明かされる真相に胸を突かれた衝撃と、伏線が鮮やかに回収されていく瞬間の、鳥肌が立つような高揚感が楽しかった。
    叶うのなら記憶を消してもう一度、この本を読む楽しさをもう一度味わいたい。

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    2026年08月15日