ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • MAZE 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに恩田ワールドに浸りたく、再読。
    結末あんまり覚えてないなと思ってたけど、物語の起承転までがロマンに溢れて魅力的すぎるから、どうしても結が弱くなって印象に残らなかったのかも。物語と直接関係ない雑談が知的で面白いのも好き。
    ラスト、上下左右の闇に人が無数に浮かんでいる場面だけなぜか脳裏に映像として焼き付いていて、何か挿絵なり特別な装丁なりがあったんだっけ?と思ってたら、全然文章だけで表現されていて驚いた。恩田さんはイメージを読者の脳裏に描く魔術師だ。
    そして神原恵弥のキャラは改めて良きですね。

    0
    2026年07月18日
  • 十戒

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わった後に解説通りにページを見たが、文章の意味が変わるのがすごい。ミステリー初心者なのでお父さんが犯人かもと思っていたがびっくり犯人にさらにびっくり犯人だった。

    0
    2026年07月18日
  • 怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで

    Posted by ブクログ

    こーれは素晴らしいブックガイドでした!惜しむらくは、紹介されている本がどれも怖そうすぎて、うかつに手が出せないところでしょうか。。

    先日同著者の『日本ホラー小説史』を読みましたが、通史という立ち位置のそちらに比べ、本書は1926年から100年間の”怖い話”をピックアップ。著者は『現代ホラー小説を知るための100冊』という本も書かれていますが、レビューによると被っているのはなんと『リング』1冊だけなんだとか。物凄い読書量ですね……!

    ホラー小説がミステリやSFと近接しながら成り立ってきたというのは『日本ホラー小説史』で学んだ点であり、本書でも綾辻行人さんや宮部みゆきさんなど、ミステリ界の大御

    0
    2026年07月18日
  • 異常【アノマリー】

    Posted by ブクログ

    はじめは文学を読んでいるつもりでした.
    静かで端正な文章が続き,人物が驚くほど丁寧に描かれていきます.

    けれど,物語は思いもよらない方向へ進みます.
    まるで短編SFにありそうなおとぎ話のような設定が現れます.
    それを奇抜なアイデアとしてではなく,文学としての風格をもって描き切っているのが圧巻です.

    不思議な設定に頼るのではなく,その中で生きる人たちの迷いや選択を丹念に積み重ねていきます.
    だからこそ,読み終えたあとに残るのは設定の面白さだけではありません.
    人間そのものを描いた物語を読んだという満足感です.

    本が好きな人にこそ,ぜひ読んでほしい一冊です.
    SFが好きだからではなく,文学が

    0
    2026年07月17日
  • 看守の流儀

    Posted by ブクログ

    看守さんの流儀が発揮される、お話(?)。

    加賀刑務所で起こる看守さんと受刑者さんのあれやこれやを描く連作集。

    ミステリ要素や恋愛要素や叙述トリック要素やいろいろ入って、最後にどんでん返し的な展開があったりして盛り沢山だった。

    続編もあるようだ。

    登場人物の名前が独特な人ばかり出てきて、わかりやすいのかわかりにくいのかよくわかりませんでしたな。

    0
    2026年07月17日
  • この夏の星を見る 下

    Posted by ブクログ

    原作を読むより前に映画公開時に鑑賞。「最高で、二度と来ないでほしい夏」というキャッチフレーズはとてもよくできていた。辻村深月をずっと追っかけていた中で、ミステリー要素のない青春群像はあまりなかった。うちの子供ももろにコロナ渦での休校、オンライン授業に当たったので、身につまされつつも、「かわいそうな世代かどうかは私たちが決めること」というのはうちの子供にも当てはまるのだろう。映画で描かれたスターキャッチコンテストのその後もあり、さらに前日譚も収録されてて、よかった。
    綿引先生はずっと岡部たかしさんだった。

    0
    2026年07月17日
  • 殺し屋の営業術

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    ちょっと変わった主人公の社会人コメディかと思いきや、急に事件に巻き込まれて殺し屋の営業マンになる。そこから義理人情や組織への忠誠といった任侠街道。ハラハラドキドキしながら気付いたら一気読み。ノルマを達成するためなら人間を平気で操り、地獄に突き落とすことができる悪魔。鳥居は実は殺し屋に向いていたんだなと思った。
    次作の「殺し屋の出世術」読むのが楽しみだ。

    0
    2026年07月17日
  • リング

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貞子が先行してホラーのイメージが強いが、実際はホラーの枠に全く収まらない。めちゃくちゃスケールのでかい話だった。テレビから出てきてワーキャーしてる映画がくだらなくなる。
    他人を犠牲にしてでも助かりたいという人間の生存本能を糧に増殖する、悪意の塊のようなウイルスを産み出したのは貞子か?もはや貞子個人を超えた悪意、増殖への動物的欲望。
    まさか天然痘ウイルスの怨念が入ってるとは思わなかった。ウイルスの恨みて。人間中心に考えてるとしっぺ返し喰らう。
    オカルトと科学を対立するものではなく、同根のものとする視点も面白い。京極夏彦の百鬼夜行とかと言おうとしてることは近い気がする。 

    ミステリ、サスペンスと

    0
    2026年07月17日
  • 殺し屋の営業術

    Posted by ブクログ

    素晴らしいクライム・ミステリー。
    文句なしに面白い小説を読んだ。

    本屋に通りかかった時に見た題名とあらすじに興味を持ち購入した本書、久しぶりのハードカバーに躊躇した自分を引っぱたきたい。
    読み始めてみたら第1章から手が止まらず、一気読み。
    やはり面白い小説というのは出だしからして掴みが違う。

    あらすじとしては、偶然殺しの現場に立ち入ってしまう主人公・鳥井が金の算段を立てる殺し屋達に自分の営業術を使って金を稼いでみせると豪語し、殺し屋のマネジメント業務を行うというお話。
    発想が面白いし、何より頭が切れるという鳥井の話術に1ページ目から惹き込まれる読者としての自分がいた。(間違いなく自分はカモ

    0
    2026年07月17日
  • エピクロスの処方箋

    Posted by ブクログ

    前作に引き続きマチ先生のお話。大きな事件もあまりなく淡々と進む物語なのに、読後感がとても良い。悪い人が出てこないからかな?みんな良い人だから気持ちいい。
    龍之介くん、花垣凖教授、南先生はもちろんのこと、飛良泉教授や西島先生も。
    何人も亡くなってるのにこの読後感。これは前作でも感じた。やっぱり優しい小説。
    幸福と快楽。笑っていること。それぞれの人の役割がある。

    * 緑寿庵清水の金平糖
    * 長五郎餅
    * 阿闍梨餅
    * 出町ふたばの豆大福
    * 大黒屋の御鎌餅
    * やきもち(矢来餅)

    0
    2026年07月17日
  • 百年の時効

    Posted by ブクログ

    間違いなく傑作。
    初めてのミステリー作品にしてはハードルが高いかと思いましたが、こんなにも物語に惹き込まれる感覚は久しぶりで、こんな良い小説に出会えて良かったです。
    登場人物が多く、相関図の様なものを頭の中で作りながら読み進め、事件の一つ一つが精巧に作られているので読破には時間が掛かりましたが、最後には全ての事件が1つにまとまった時の、ああ、全て繋がっていたのか…!という衝撃、作者の文才と伏線回収力に圧巻しました。
    まるで自分も登場人物の内の1人になったかの様に、読みながら推理していく作業も、私は楽しかったです!!!
    また再読したいと思います!絶対おすすめ!

    0
    2026年07月17日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

    Posted by ブクログ

    村上春樹が初めて女性を長編小説の主人公にした。
    少々不安を感じながら読み始めたものの、それはすぐに払拭された。
    村上の強烈なメタファーには抗うことはできなかった。

    彼女を取り巻くもの、彼女が描いたもの、全てに意味があり、理由がある。全ては彼女自身の中にあるもので、彼女がやり遂げなければならないものもそこにあった。

    村上初期の文章の瑞々しさ、爽快感は失われつつあるかもしれないが、この円熟した筆致も良い味がする。

    0
    2026年07月17日
  • さよならジャバウォック

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    あっという間に読み終えてしまいました。
    読み始めた頃は、昔、映画とドラマであった「アナザ ヘブン」に似ているなぁと思いましたが、当然のことながら、話の展開は全く違いました。
    あちこちに散りばめられたものをどんどん回収しながら終盤に向かっていく展開はとても楽しく爽快です。

    0
    2026年07月17日
  • 母性(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今まで湊かなえの本は手に取った事がありませんでしたが面白いですね
    登場人物がほぼ全員カスすぎて引っぱたきたくなります
    特に田所(父親)!!!おめぇだよ!!!

    0
    2026年07月17日
  • 何者

    Posted by ブクログ

    主人公に向けたられた言葉が刺さって辛かった
    共感性羞恥心を感じられる作品で、自分の身の振り方を改めさせられる

    0
    2026年07月17日
  • 星を編む

    Posted by ブクログ

    ​前作「汝、星のごとく」で心に深く爪痕を残した登場人物たちを描いたもうひとつの物語。

    本作は全3章で構成されていますが、章の中でも語り手が鮮やかに切り替わる構成は凪良ゆうさんならではの巧みさで、物語の輪郭が驚くほど滑らかに浮かび上がってきました。

    ​前日譚であり、同時に後日譚でもある本作。まず衝撃を受けたのは、北原先生と明日見さんの過去です。二人の間に流れていた痛切な記憶に触れ、彼らのたくましさとやさしさ、そして誰にも侵すことのできない心の強さに、胸をうたれました。

    ​続く後日譚では、北原先生と暁海さんを中心に、家族という枠組みが抱える多様なあり方が描かれています。血縁だけではない、互い

    0
    2026年07月17日
  • エデンの裏庭

    Posted by ブクログ

    大好きな吉田さん。これは本当によかったなぁ
    折に触れて読み返したくなる本だとおもう
    時間の概念の話が多かった印象
    エデンの裏庭のお話は素敵で。後日譚もぜひ読みたい

    0
    2026年07月17日
  • ライオンのおやつ

    Posted by ブクログ

    人生の最後にもう一度食べたいおやつってなんだろう?それは誰と食べたいのかではないだろうか。
    と今は思う。でも一番大切な人と思い出に浸りながら一緒に食べたおやつの時間。
    おやつの時間大切だなぁ。

    0
    2026年07月17日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    ミステリ小説にハマるきっかけになった本。
    とても面白かった。
    ただ、自分にミステリの知識がなかったことと、登場人物の名前を十分に覚えられていなかったため、衝撃の一文を読み流してしまった。

    0
    2026年07月17日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

    Posted by ブクログ

    こんなにも、読みおわらないでおくれ!
    と読む手を緩めた作品は久しぶりでした。
    やっぱり初夏に読むべき作品
    今も降ってる初夏の雨
    窓開けると、ムン!とする空気
    作中とシンクロする

    『透明な夜の香り』の続編。
    前作主人公だった一香ちゃんではなく、
    朝倉満くんという、後任の男の子が主人公。
    ムムっ!一香ちゃんじゃないのかい?
    雰囲気、それこそ香りが変わってしまうのでは?
    という心配も杞憂、なっとくの世界観。

    調香師、小川朔の相変わらずな佇まいや
    言動はクセになります。ファンも多いらしい。
    少しずつ明らかになる朔の過去も
    決して明るくはないし、登場するクライアントも
    どこでみつけてくるんだい?

    0
    2026年07月17日