小説・文芸の高評価レビュー
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奉天会戦での戦敗の情報がひろがるたびに、ロシア国内の社会不安は深刻になった。開明家ウィッテ。ロシア国家は、偉大な軍隊で統制する以外に治めようがない国である。
陣地に拠る敵を攻撃する場合、攻撃側は敵より三倍の兵力を必要とするというのが兵学上の常識であった。
⇨小泉悠さんが言ってたことと同じだ。
ウドサァになるための最大の資格は、もっとも有能な配下を抜擢してそれに仕事を自由にやらせ、最後の責任だけは自分がとるということであった。⇨組織にいない場合はどうすれば良いのか?育てる必要はないのか?
ロシアの建国精神は土地略奪である。と小村寿太郎がいったことは、同時に児玉の戦慄でもあり、かれがこの無理な戦い -
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ネタバレ本を1冊読んで、自分の生き方の痛いところを突いてくるようなセリフにひとつでも出会えたなら、その読書はそれだけで儲けものだと思う。
野上さんが倒れて飯沢さんが助けに来た場面。バッグの中を整理しながら、こちらの問いを聞き流さずに淡々と放たれたこの一言が、ずっと頭に残っている。
「賢いふりをしながらインスタントな手段を取り続け、ご自身を少しずつ弱らせているということです」
向き合って詰問するのではなく、手元を動かしながら逃げ場をなくすように吐き捨てられる描写のうまさも相まって、胸にぐさりと刺さった。
なぜここまで響いたのかといえば、完全に自分の癖を見透かされていたからだ。
これまで自己分析 -
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妊娠中に轢き逃げ事件を起こしてしまった女性の半生を書いた作品。
逮捕、離婚、職場トラブルによる度重なる転職など波瀾万丈な人生を歩みながらも、出産以来会えていない息子の事を想う一心で逞しく生きていく主人公に胸を打たれた。
主人公は事あるごとに選択を誤ってしまい、もどかしさを感じる部分もあるが、どれも息子を想うあまり冷静さを欠いてしまったことの表れであるように感じた。
また、主人公の他にも過ちを犯してしまう登場人物が沢山いて、人間の弱さが色々な角度からリアルに描写されている。ただそれだけでなく人の強さや優しさも書かれていて、人間の弱さと強さを始めとした様々な感情をふんだんに味わうことができる -
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言葉を知ることは、世界の解像度を上げることだと思う。
知らなかった言葉をひとつ覚えるたび、それまで輪郭のなかった感情や景色に名前がつき、見える世界が少しずつ広がっていく。
とりわけ、大切な人が苦しんでいるときに、胸の内には伝えたいものが確かにあるのに、それにふさわしい言葉を選べないことがある。そのもどかしさに出会うたび、自分の語彙の乏しさを思い知る。
優しさは、想うだけでは届かないことがある。
想いを相手のもとまで運ぶためには、それに耐えうる言葉が必要なのだと思う。
だから私は、ずっと言葉を学んでいたい。
世界をより深く知るために。
そしていつか、大切な誰かが言葉を必要としたとき、その -
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角幡唯介『荒地で生きる「新・冒険論」改訂』ヤマケイ文庫。
角幡唯介による冒険論。本多勝一で始まり、大江健三郎で締めるという構成で、極めて論理的であり、納得出来る内容であった。大江健三郎の『日常生活の冒険』は一度読んでみたいと思った。
早稲田大学で探検部に所属していた角幡唯介はアウトドアスポーツから逸脱したような山登りや川下り、洞窟探検といった様々な経験を経て、三原山火口のマグマを肉眼で見るという『三原山計画』を切っ掛けに、国内外で様々な冒険や旅に挑み続ける。
昔の大学生は、学問を究めるという欲求よりも社会に出るまでのモラトリアム期間を享受するという欲求の方が強かったようにも思う。そんな中 -
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『カンザキさん』がめちゃくちゃ好みだったのでピンク地底人3号さんのこちらの作品も読みました!
やっぱり私にはこの疾走感とのめり込んでしまうような文章、展開がとっても大好き!!ブラックユーモアが好きな人は好きだと思います!
気がつくと幻想と現実が入り混じるのも読んでいて楽しい!関西弁の語り口が好みが分かれるかもしれません。
前作もそうだったのですが、描かれる愛が結構狂気的…。妄執、執着にも感じて恐ろしかったです。
万引きGメンのアカリが運命の人カオルさんにあてた恋文という形で話が進んでいきます。
万引きGメンについて深掘りされていて、思考など初めて知るようなことがたくさんありました。
万引
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