小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
こーれは素晴らしいブックガイドでした!惜しむらくは、紹介されている本がどれも怖そうすぎて、うかつに手が出せないところでしょうか。。
先日同著者の『日本ホラー小説史』を読みましたが、通史という立ち位置のそちらに比べ、本書は1926年から100年間の”怖い話”をピックアップ。著者は『現代ホラー小説を知るための100冊』という本も書かれていますが、レビューによると被っているのはなんと『リング』1冊だけなんだとか。物凄い読書量ですね……!
ホラー小説がミステリやSFと近接しながら成り立ってきたというのは『日本ホラー小説史』で学んだ点であり、本書でも綾辻行人さんや宮部みゆきさんなど、ミステリ界の大御 -
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はじめは文学を読んでいるつもりでした.
静かで端正な文章が続き,人物が驚くほど丁寧に描かれていきます.
けれど,物語は思いもよらない方向へ進みます.
まるで短編SFにありそうなおとぎ話のような設定が現れます.
それを奇抜なアイデアとしてではなく,文学としての風格をもって描き切っているのが圧巻です.
不思議な設定に頼るのではなく,その中で生きる人たちの迷いや選択を丹念に積み重ねていきます.
だからこそ,読み終えたあとに残るのは設定の面白さだけではありません.
人間そのものを描いた物語を読んだという満足感です.
本が好きな人にこそ,ぜひ読んでほしい一冊です.
SFが好きだからではなく,文学が -
Posted by ブクログ
ネタバレ貞子が先行してホラーのイメージが強いが、実際はホラーの枠に全く収まらない。めちゃくちゃスケールのでかい話だった。テレビから出てきてワーキャーしてる映画がくだらなくなる。
他人を犠牲にしてでも助かりたいという人間の生存本能を糧に増殖する、悪意の塊のようなウイルスを産み出したのは貞子か?もはや貞子個人を超えた悪意、増殖への動物的欲望。
まさか天然痘ウイルスの怨念が入ってるとは思わなかった。ウイルスの恨みて。人間中心に考えてるとしっぺ返し喰らう。
オカルトと科学を対立するものではなく、同根のものとする視点も面白い。京極夏彦の百鬼夜行とかと言おうとしてることは近い気がする。
ミステリ、サスペンスと -
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素晴らしいクライム・ミステリー。
文句なしに面白い小説を読んだ。
本屋に通りかかった時に見た題名とあらすじに興味を持ち購入した本書、久しぶりのハードカバーに躊躇した自分を引っぱたきたい。
読み始めてみたら第1章から手が止まらず、一気読み。
やはり面白い小説というのは出だしからして掴みが違う。
あらすじとしては、偶然殺しの現場に立ち入ってしまう主人公・鳥井が金の算段を立てる殺し屋達に自分の営業術を使って金を稼いでみせると豪語し、殺し屋のマネジメント業務を行うというお話。
発想が面白いし、何より頭が切れるという鳥井の話術に1ページ目から惹き込まれる読者としての自分がいた。(間違いなく自分はカモ -
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間違いなく傑作。
初めてのミステリー作品にしてはハードルが高いかと思いましたが、こんなにも物語に惹き込まれる感覚は久しぶりで、こんな良い小説に出会えて良かったです。
登場人物が多く、相関図の様なものを頭の中で作りながら読み進め、事件の一つ一つが精巧に作られているので読破には時間が掛かりましたが、最後には全ての事件が1つにまとまった時の、ああ、全て繋がっていたのか…!という衝撃、作者の文才と伏線回収力に圧巻しました。
まるで自分も登場人物の内の1人になったかの様に、読みながら推理していく作業も、私は楽しかったです!!!
また再読したいと思います!絶対おすすめ! -
Posted by ブクログ
前作「汝、星のごとく」で心に深く爪痕を残した登場人物たちを描いたもうひとつの物語。
本作は全3章で構成されていますが、章の中でも語り手が鮮やかに切り替わる構成は凪良ゆうさんならではの巧みさで、物語の輪郭が驚くほど滑らかに浮かび上がってきました。
前日譚であり、同時に後日譚でもある本作。まず衝撃を受けたのは、北原先生と明日見さんの過去です。二人の間に流れていた痛切な記憶に触れ、彼らのたくましさとやさしさ、そして誰にも侵すことのできない心の強さに、胸をうたれました。
続く後日譚では、北原先生と暁海さんを中心に、家族という枠組みが抱える多様なあり方が描かれています。血縁だけではない、互い -
Posted by ブクログ
こんなにも、読みおわらないでおくれ!
と読む手を緩めた作品は久しぶりでした。
やっぱり初夏に読むべき作品
今も降ってる初夏の雨
窓開けると、ムン!とする空気
作中とシンクロする
『透明な夜の香り』の続編。
前作主人公だった一香ちゃんではなく、
朝倉満くんという、後任の男の子が主人公。
ムムっ!一香ちゃんじゃないのかい?
雰囲気、それこそ香りが変わってしまうのでは?
という心配も杞憂、なっとくの世界観。
調香師、小川朔の相変わらずな佇まいや
言動はクセになります。ファンも多いらしい。
少しずつ明らかになる朔の過去も
決して明るくはないし、登場するクライアントも
どこでみつけてくるんだい?
新