ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    活版印刷三日月堂シリーズ第4弾。これまでは連作短編のような雰囲気もあったのだが、今回はそれぞれのエピソードがしっかり繋がっていて、長編物語の様相だった。天文館の星座早見盤の復刻に始まり、大学ゼミのグループ制作の課題に取り組む学生たちの話、古本屋浮草の店主、水上の雲日記を本にする話へと繋がっていく。三日月堂や店主の弓子のこれからも描かれている。言葉を紡ぎ出すことやそれを印刷という形で表現することの意味を考えさせられた素敵な物語だった。番外編に続くようなので、これまた楽しみ。

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    2026年01月03日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    成瀬シリーズの完結編。
    成瀬が周りを翻弄していく姿と、周りが成瀬に翻弄されていくことで繋がっていく関係性が読んでいておもしろい。
    ついにこれで終わりかと思うと悲しい、まだ続きが読みたいという気持ちでいっぱい。最後勢揃いした風景は、読んでいた人へのご褒美かのようなまさにハッピーエンドな展開だった。

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    2026年01月03日
  • 哲学なんていらない哲学

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    わたしは哲学書や自己啓発本を好んで読まない。
    自分の考えや思想に自信がなくなる瞬間があって、藁にもすがる思い、どこかに答えがあるのでは、そんなことを考えて手に取る人が多いのではないだろうか。
    そもそも小説や漫画も、物語の中に無意識に「自分」を探していると、気づく瞬間がある。自分の説明できなかった感情や経験を言語化されたり、シーンに落とし込まれると、心が動く。知らないものより、それを知っている気がする、見たことあるような気がする、ずっとつっかえていたのは、それだったのか、とびっくりさせられると、一気にその作者を好きになったり気になったりする。

    前置きが長くなったけれど、わたしはあのちゃんの言葉

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    2026年01月03日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

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    団地と多摩川と川崎ノーザンソウル。団地住まいをしながら老人ホーム(高齢者の団地)に通勤していたかつての自分。みんな晴れやかにシームレス!あとがきが清廉で深読み過ぎる僕たちの毎日をサヨナラホームランで全肯定してくれる。この本は僕のもの。

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    2026年01月03日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    ネタバレ

    ついについに4冊目
    元々4部作で完結予定の本なので、最後に相応しい内容だったなーーーーと
    そして、やっぱりわたしはこの物語が好きだなーーと


    「自分を憐れみたくなったら、誰かに八つ当たりしたり、甘えたりしないで、自分で自分の機嫌を上手に取って元気になる」

    「ちゃんと色々考えてるじゃない。だから苦しいんでしょう。でも、そうやって自分で考えて乗り越えていかなければ、どんな場所に逃げたって、あなたはすぐにまた、別のどこかへ逃げ出したくなるだけよ」

    「生きていく限り、不安や苦しみがなくなることはないから」

    「そりゃあ、不安と向き合うのは骨が折れるわよ。筋トレって基本的に苦しいものだから。でもそ

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    2026年01月03日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    上巻と合わせて2025年読んだ本で一番面白かった。歳もあり文章のテンポがよくないと中々サクサク本が読めないのですが、主人公の置かれた状況から徐々に物語の背景がわかるストーリー展開や、物語に出てくる素材などのSF的な面白さで、1日で読み終わってしまいました。

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    2026年01月03日
  • カーテンコール!(新潮文庫)

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    一万円選書のいわた書店おすすめということで、ずっと気になっていた本。
    岩田さんの解説を含め、素晴らしい本でした。

    本人が人生終わりと思うような失敗や困難も、どっしりと受け止めてくれる暖かみを感じまくりでした。
    娘が受験終わったら、結果によらず読んでほしい。

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    2026年01月03日
  • 楽園のカンヴァス

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    初めて読んだ原田マハさんの小説。
    絵画にさほど興味が無かったので、楽しめるかなと思いながら読み始めたけど、こんなに面白いとは。他の作品も読みたい。

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    2026年01月03日
  • 世界99 上

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    衝撃的なピョコルンの事実に読む手が一瞬止まりました。
    新年早々に読んだ本が世界99というなんともいいスタートダッシュを切れたかと思います(笑)。
    下ではどのような展開がされるのか楽しみです。

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    2026年01月03日
  • キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ

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    今回の主人公は、池袋店の女性店長いつきちゃん。みもざちゃんよりもずーっとベテランの女性店長です。キッチン常夜灯という癒しの場所が有って、各巻それぞれの主人公が悩みから解放されていく展開ですが、ファミリーグリル,シリウスでの彼女達のストーリー展開も面白く、引き込まれていく感じです。同じ会社で働いている彼女達が、立場は違っても繋がり、協力し合って、働く事の楽しさを見つけていく展開、うれしくなります。飲食業の形態も最近は本当に変わってきていて、いつきちゃんの元同期の由香が働き始めた、客との接触が最小限ですむようなお店が増えてきましたね。年配層にはタッチパネル式や、QRコード読み取り式の注文方式はハー

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    2026年01月03日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    人々の何気ない生活の中で芽生える、疑念や不安や焦燥を見事に表現されていて、どの話も『気づいたらこうなっていた』感じでした。
    長期連休中で、何か読書でも、と手に取った一冊でした。短編集ということもあり、もっと軽い足取りで読み進められる気軽な一冊だと思っていました。
    確かに足取りは軽い、というか、先が気になってどんどん早足になっていく感じでした。
    1作目から涙腺が緩み、その後からは胸の真ん中で白地のなかの小さな黒い点がもやもやもやもやと薄く、でも確実に広がって濃くなっていく感覚です。
    結果を見るのが怖い。でも、それぞれの環境や感情に引っ張られていきました。自分に起きたことじゃない、と言い聞かせない

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    2026年01月03日
  • 悪い夏

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    ネタバレ

    「一度ハマったらもう、抜け出せない。鬼畜ルノワールサスペンス!」

    という帯につられて買ったものの、暗い話だろうからと長らく積読していたこちら。年末年始に一気読みしました。

    確かに暗い。非常に暗いです。笑

    でも最後まで読み終えて改めて帯を読むと、帯の意味が染みると言いますか。

    生活保護や貧困、ドラックや不倫、とにかく世間の人に身近な「悪い」ことがこれでもかと詰め込まれている作品です。

    この身近さ、が余計に怖いんですよね。

    作者のあとがきを首がもげるほどうんうん頷きながら読んだのですが、確かに登場人物は基本みんな悪いことをしています。しかも人によっては明らかに踏みとどまれた瞬間があった

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    2026年01月03日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    暴力英国推理作家協会賞(ダガー賞)受賞作。暴力を唯一の趣味とする新道依子が暴力団・内樹組組長の一人娘尚子の護衛係となる。想像したくないのにはっきりと目に浮かぶような暴力描写。強い依子と華奢な尚子との出会いから想像もつかなかった二人の関係。正さんと芳子さんの正体がわかった時、最初に戻って読み直した。全部読み終わってから鬼の話を読み直した。結末がわかってすぐまた読み直したくなる作品だった。ヤクザで暴力で性暴力。このご時世NGだらけのような設定なのに読んで心地よかった。すごく面白かったので他の作品も読んでみたい。

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    2026年01月03日
  • ハウスメイド2 死を招く秘密

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    ネタバレ

    1を読んでいたので途中途中でこれ罠では?と感じつつ
    やっぱり首を突っ込みたくなる主人公の性格には
    終始ヒヤヒヤしどおしでした。今回も悪い意味で
    利用されてしまったかと思いながら読み進めていたら
    最後の最後でそうきたか、と唸りました。
    本当に困った時に見捨てないでいてくれたエンツォが
    いい人で良かった。

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    2026年01月03日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    非常にシビアなエッセイだと読んでいて感じた。可愛い表紙とは裏腹に、現実的な「多様性」がそこにあった。
    「息子」はとても聡明で多視点から物事を見られる人だと感じた。どうやってもルーツの東洋人から切り離せないのに、ハーフは差別だから、ハーフ・アンド・ハーフで1になると言ってみたり。恥ずかしながらハーフが差別用語にあたるものだとは知らなかった。
    終わりに今の僕は「グリーン」という息子に更なる成長を感じた。「未熟」という意味のグリーンは、母、ブレイディみかこさんをちょっとだけ楽な気持ちにさせたかもしれない。
    自分は無知だな、と感じた時に読み返したい。

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    2026年01月03日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    難しいことをわかりやすく教えてくれた。世界の評価があっけらかんと書かれている。自分のことだから、凄いのだけれど軽くなっている。

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    2026年01月03日
  • 星を掬う

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    序盤はあまりにも不幸な物語の為読むのをやめたいと思ったが、なぜか読むのをやめることができない
    いつも読んで思うが、町田そのこの文書は自分に染み込んででいくように感じるので読みやすいんだなあと思う
    母と子の物語、どちらも不器用で言葉で伝えてくれればと思いましたが最後まで読んでこれで良かったのだと清々しい気持ちになりました
    あの二人のクズ男は不幸になってほしい

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    2026年01月03日
  • 鎌倉茶藝館

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    ネタバレ

    ラストに、直哉が出てきたと言うことは……そういうことでいいのかな!?
    美紀さんには幸せになってほしい……!!
    最後の3人がどういう関係なのか気になるところ!

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    2026年01月03日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    孫とお祖母ちゃんの、ロンドン旅行記。

    まるで物語のような面白さだった。
    自分も海外旅行に行きたくなった。

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    2026年01月03日
  • すべての、白いものたちの

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    ノーベル文学賞を受賞した筆者の本の中で読みやすそうだったため、購入しました。この本の中では、当時22歳だったお母さんが家でいきなり破水し、連絡しようにも村に1台しかない電話があるお店まで歩いて20分もあるため、筆者のお姉さんになる方を一人で産んだが、2時間後に亡くなったというくだりが印象に残っています。お母さんは「しなないでおねがい。かぼそい声で泣く手のひらほどの赤ん坊を抱いて、何度となくそうささやきかけた。」とあります。私も生きていて欲しかったと思っています。(22P)
    この本はどのページも文章が透明感に溢れています。スッキリとした気持ちになりたい方にお薦めします。

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    2026年01月03日