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念願かなって海外旅行の添乗員になった遥。風光明媚なアイスランド、スロベニア、食べ物がおいしいパリ、北京…… 異国の地でツアー参加客の特別な瞬間に寄り添い、ひとり奮闘しながら旅を続ける。 そんな仕事の醍醐味を知り始めたころ、思わぬ事態が訪れて――。 ままならない人生の転機や旅立ちを誠実な筆致で描く、ウェルメイドな連作短編集。 解説/藤田香織
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Posted by ブクログ
"ビストロ・パ・マル"のシリーズが好きでそのシリーズ以外の作品を読んだことがなかったので購入したのですが、"ビストロ..."シリーズとは違って謎解きはない代わりに新人添乗員が悩みながら少しずつ成長していくストーリーがとてもよかったです。
ままならない人生のうんぬん、と紹介文にあったので、新人の添乗員さんが悩みながら奮闘する話なんだろうな、と思ったけど、コロナ禍(作中でははっきりと言ってはいないけど)で仕事が続けられるか……というところまでの展開は予測していなかった。 たしかに仕事上の(旅先での)トラブルや、ちょっと困った客への対応な...続きを読むど、ままならないなあと思うことはあるけど、あの頃の苦さみたいなものを改めてまざまざと(他人事ながらも)思い出した。 それでも最後に、落としどころというか、小さな希望みたいなものがあるのは(全話共通で)救いだと思う。主人公の父親もそうなんだけど、女性目線からの日本の中高年男性の困ったところ(控えめな表現)が「ああわかるわあ~」というふうに描かれている。でも、遥さんが提案して最後現地ガイドさんに「ありがとう」と言えた男性の話が心に残った。これまで性格でいろいろトラブルも後悔もあっただろうけど、一歩踏み出して見るのはいくつになってからでもできる、そんなことを感じさせられたせいかもしれない。
久しぶりに近藤さんの小説を読んだ。 念願叶っての海外旅行の添乗員になった女性遥の奮闘記。昔、海外旅行の時に出会った添乗員さんに憧れてと、その世界に飛び込んだものの、理想と現実は違うという現状。 家族で、友人同士で、年配の夫婦、あるいは一人でと、様々な年齢の人たち、それも初対面の人たちをまとめて、...続きを読む満足いく旅行を楽しんでもらおうとすることが、いかに大変なことか。 時に心折れそうな状況にもなりながら、ツアー客に寄り添う姿勢、旅の思い出をいいものにと心を砕く姿に、遥の成長を楽しみに思っていた。 しかし、想像だにしなかった未知なるウイルスの蔓延によって、彼女はあっさり職を失ってしまった。誰にでも言えるが、自分の努力だけでは、どうしようもない状況。 この小説を読み始めた時、身近にもよく似た状況の人物がいて、まさにこのウイルスによって翻弄されたので、ついつい感情移入してしまった。 遥が、このパンデミックをどうやって乗り越えていったか、そしてその後、どういう選択をしていくのか、ちょっと覗いてみたい気がした。
旅行記のエッセイかのようにスラスラ読みやすい。 主人公の新米・旅行添乗員のことを応援したくなる。 ツアー客が旅行を楽しめるように手を尽くしてくれる主人公は本当に素敵。 仕方のないトラブルで添乗員に八つ当たりしたり、団体行動なのに身勝手な言動をしたり、色々なツアー客を相手にしなくてはいけない添乗員...続きを読むの仕事はとても大変そう。 「頑張るのが当たり前。気を遣うのが当たり前の仕事だというのはわかっている。」 という主人公の言葉にある通り、頑張っていることは当たり前として誰からも褒められることも評価されることもなく、何か問題が起きた時だけ責められるというのは他の仕事でもあるあるだけれど、やっぱり切ないよね。 頑張ってくれている人にきちんと感謝を伝えるようにしたいと思った。 スロベニアの首都リュブリャナに行きたくなった。 美しい街並みを実際に見てみたいなぁ。
2026.7.20 海外旅行新人添乗員さんの話。 添乗員さんにとてもお世話になったことがあるので、がんばれ〜!と応援しながら読んだ。 無理なお願いするお客さんや扱い辛いお客さんが結構いて、慣れない海外で対応するって大変。
添乗員さんの主人公とお客さんの物語。楽しい気持ちで読めました。コロナ時代の話もあり、あれはいったい、なんだったのだろうと思い出した。いろんな思い、それぞれの想いがぶつかったり、離れたり。旅の話、それぞれの国の話、興味深く読めました。
主人公が悩みながらも、人と向き合って成長していくところが前向きになる。舞台となる海外の旅行先を調べて、自分の知らない土地に興味を持てるのも楽しい。
海外に行きたくなる小説でした。 旅のワクワク感を思い出させてくれます。 新人添乗員の主人公は旅行が好きで添乗員になったのですが、色々な国を訪れてその国に魅了される一方、次第に仕事に自信をなくしていきます。更にはコロナ禍で仕事ができなくなるという不幸も重なり──という、新人添乗員の奮闘物語でした。 ...続きを読む 添乗員さんって派遣社員なんだ…というのがまず驚きでした。 また、ツアー客と同様に初めて来た観光地なのに、いかにも何度も来てよく知ってますよーという顔で案内しなければいけないのは大変そう。あと、面倒なお客さんの対応が本当に辛そうで…(嫌なオジサンが何人か出てくるのですが、あーよくいるいる!と思うタイプ) 自信を失ったり後悔したりすることもあるけれど、自分の決めた道を進んでいく主人公を眩しく感じました。
旅した気分になれる本。海外に行きたくなる。色々あるけど、それも旅の思い出と思えたら少し気が楽になるのかな。終わり方が好きです。
旅行はやはり、自分の考え方や知見を広げてくれる素敵なものだなぁと感じさせてくれる一冊で、あっという間に読み終えた。 自分自身も以前旅行関係の仕事をしていたため、沖縄の話だったり、同業の方の退職理由など共感できる部分もたくさんあった。コロナ禍を機に退職してしまったが、続けていたら今頃どうなっていたかな...続きを読むとふと考えることがある。 主人公はその後どうなったのだろう??
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たまごの旅人
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近藤史恵
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