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Posted by ブクログ
ままならない人生のうんぬん、と紹介文にあったので、新人の添乗員さんが悩みながら奮闘する話なんだろうな、と思ったけど、コロナ禍(作中でははっきりと言ってはいないけど)で仕事が続けられるか……というところまでの展開は予測していなかった。
たしかに仕事上の(旅先での)トラブルや、ちょっと困った客への対応など、ままならないなあと思うことはあるけど、あの頃の苦さみたいなものを改めてまざまざと(他人事ながらも)思い出した。
それでも最後に、落としどころというか、小さな希望みたいなものがあるのは(全話共通で)救いだと思う。主人公の父親もそうなんだけど、女性目線からの日本の中高年男性の困ったところ(控えめな表現)が「ああわかるわあ~」というふうに描かれている。でも、遥さんが提案して最後現地ガイドさんに「ありがとう」と言えた男性の話が心に残った。これまで性格でいろいろトラブルも後悔もあっただろうけど、一歩踏み出して見るのはいくつになってからでもできる、そんなことを感じさせられたせいかもしれない。
Posted by ブクログ
久しぶりに近藤さんの小説を読んだ。
念願叶っての海外旅行の添乗員になった女性遥の奮闘記。昔、海外旅行の時に出会った添乗員さんに憧れてと、その世界に飛び込んだものの、理想と現実は違うという現状。
家族で、友人同士で、年配の夫婦、あるいは一人でと、様々な年齢の人たち、それも初対面の人たちをまとめて、満足いく旅行を楽しんでもらおうとすることが、いかに大変なことか。
時に心折れそうな状況にもなりながら、ツアー客に寄り添う姿勢、旅の思い出をいいものにと心を砕く姿に、遥の成長を楽しみに思っていた。
しかし、想像だにしなかった未知なるウイルスの蔓延によって、彼女はあっさり職を失ってしまった。誰にでも言えるが、自分の努力だけでは、どうしようもない状況。
この小説を読み始めた時、身近にもよく似た状況の人物がいて、まさにこのウイルスによって翻弄されたので、ついつい感情移入してしまった。
遥が、このパンデミックをどうやって乗り越えていったか、そしてその後、どういう選択をしていくのか、ちょっと覗いてみたい気がした。
Posted by ブクログ
タイトルだけを見て、勝手に世界の卵料理を食べ歩くお話かと思い込んで読み始めましたが、お仕事小説でした。あれれ~と思いながらも(もちろん、あらすじを確認しなかった私が悪いです。)、読んでいくうちに旅行っていいなと感じてきました。
初めて訪れる国であれば、やはりメジャーな観光地を目的に行くことが多いので、ツアーもありですね!
添乗員のお仕事についてですが、私がツアー参加者だったらベテラン添乗員さんがいいかも、と思ってしまいます。ベテランだって最初は初心者だったはずなのに。これからはツアーに限らず何かサービスを受けるときに、あきらかに初心者であっても少し気持ちに余裕を持って温かい目で見守りたいなという気持ちになりました。
Posted by ブクログ
旅行記のエッセイかのようにスラスラ読みやすい。
主人公の新米・旅行添乗員のことを応援したくなる。
ツアー客が旅行を楽しめるように手を尽くしてくれる主人公は本当に素敵。
仕方のないトラブルで添乗員に八つ当たりしたり、団体行動なのに身勝手な言動をしたり、色々なツアー客を相手にしなくてはいけない添乗員の仕事はとても大変そう。
「頑張るのが当たり前。気を遣うのが当たり前の仕事だというのはわかっている。」
という主人公の言葉にある通り、頑張っていることは当たり前として誰からも褒められることも評価されることもなく、何か問題が起きた時だけ責められるというのは他の仕事でもあるあるだけれど、やっぱり切ないよね。
頑張ってくれている人にきちんと感謝を伝えるようにしたいと思った。
スロベニアの首都リュブリャナに行きたくなった。
美しい街並みを実際に見てみたいなぁ。
Posted by ブクログ
海外に行きたくなる小説でした。
旅のワクワク感を思い出させてくれます。
新人添乗員の主人公は旅行が好きで添乗員になったのですが、色々な国を訪れてその国に魅了される一方、次第に仕事に自信をなくしていきます。更にはコロナ禍で仕事ができなくなるという不幸も重なり──という、新人添乗員の奮闘物語でした。
添乗員さんって派遣社員なんだ…というのがまず驚きでした。
また、ツアー客と同様に初めて来た観光地なのに、いかにも何度も来てよく知ってますよーという顔で案内しなければいけないのは大変そう。あと、面倒なお客さんの対応が本当に辛そうで…(嫌なオジサンが何人か出てくるのですが、あーよくいるいる!と思うタイプ)
自信を失ったり後悔したりすることもあるけれど、自分の決めた道を進んでいく主人公を眩しく感じました。
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