あらすじ
私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。
収録されているテキストは、様々な媒体から抜粋したものであり、
その全てが「近畿地方のある場所」に関連している。
なぜこのようなものを発表するに至ったのか。
その背景には、私の極私的な事情が絡んでいる。
それをどうかあなたに語らせてほしい。
私はある人物を探している。
その人物についての情報をお持ちの方はご連絡をいただけないだろうか。
※単行本とは内容が異なります。ご了承ください。
感情タグBEST3
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映画を観た直後に、文章の近畿地方が恋しくなって、流れるように購入した。私は、やっぱり文章の方が、得体のしれない怖さがよりリアルに感じられて、怖かった。
Posted by ブクログ
初めて読んだモキュメンタリーというジャンルの本がこの本だった。
「結末を知るだけで呪われる」読み終わると同時に作者の罠にひっかかるトリックが読み終わったタイミングでやられた!と感じて読み終わってからも面白かった。
結論としては、著者は赤い女に選ばれて本書を媒体にして呪いを広める役割を担っており、母親が著者を使い読者と怪異の縁を深め呪いを大きくすることでひたすらに我々の命を食らう「あきらくん」を育てる、これが本書の存在意義。
新しい小説の読み方、見方を目の当たりにしてワクワクしながら読み進めれ、散りばめられた情報が最後にひとつになるのもスッキリした。
読みやすい本だとおもう。
Posted by ブクログ
近畿地方のある場所について
感想をあえて端的に示せば
「世の中のあらゆる事象にいいも悪いもない、
それをどう受け止めどう伝えるかでいい悪いが決まってくる、
そして悪いことは伝え方がむつかしくぶれやすい」
理系寄りの人間に言わせてしまうと、全てはことわりどおりに進んでる、という話であって、その事象には善悪もなければ意味もない。
極端な話「死」という言葉だけを聞くと、多くの人はそれをネガティブにとらえると思うのですが、「〇〇の死」と書くと〇〇次第で意味か変わってくる。
〇〇に親密な人の名前が入れば、それはどうしようもない不幸であり悪なのだけど、
〇〇に入るのが自分が嫌いで迷惑をかけてきた人の名前であればそうはならない、
そして〇〇がそこいらの羽虫であれば善も悪もない無の領域になりうる。
そして死の部分を別の言葉に言い換えても同じ事が言える。
「大切な友人の結婚」は素晴らしい話だけど、「羽虫の結婚」はやはり多くの人にとって無となる。
何が言いたいのかと言うと…あらゆる事象に意味なんてなくて。
それに「〇〇の△△」みたいな言葉や意味づけをすることによって、意味であったり善悪が決まってきたりする。
この作品の主たる舞台は出版業界ですが、出版業界は「〇〇の△△」の意味づけに一番敏感な人たちが集まる場所と認識されている。
この作品が多くの人に反響を呼んだ一因がそこにあるんだとは思う。
そして…いいことよりも悪いことの方が伝えにくく婉曲的になりがちで、それがホラーとか噂話とかにつながりがちで、
その婉曲さと今ならネットの表現が相性がいい、と踏んだのもこの作品の興味深いところ。
いいところって…割と簡単に説明できて共感を呼べるんですよね。
例えば「いい人」とか「かわいい」とか、評判は悪い表現ですけど、そこからイメージするものはなんだかんだで共通してる。
極例ですが「人の死を美談にする」話は場所や時代を問わず出ますし、びっくりするほどワンパターンですが、常にそれが出るのは共感を呼びやすいから。
この作品にはキーとなる人物の死が(自分の目からすると)二例あって。
それは両方とも「不幸な状態にある人が、その親近者の死をきっかけに狂ってしまいその後死んだ」パターンで、これは誰にとってもいい意味付けはしにくい事象。
だからこそ…その伝え方は婉曲的になる。
それは…それをあまり残したくない側もそうだし、逆にそれを残したい人もやはりストレートには表現しない。
そのいろんな人の婉曲的表現がホラーとすごく相性がいいし、いろんな表現の場として今はインターネットがすごく向いてる。
それを上手に話に組み入れて…話を上手くまとめたなぁ、と。
そんなお話として楽しませていただきつつ…自分自身の感想文を見て「この人、ほんとにホラー話を楽しむ才能がねぇなぁ」と。
なんかホラーの読み手として何かが足りてないんですよね…人の心とかかな?
Posted by ブクログ
単行本のほうはわからないものが広がっていく怖さを残して終わったけど、こちらは家族になれなかった2人の話だった
どちらの終わり方も良かったけど、これは向かいの住人の視点でものすごく余韻のある終わり方になっていて好き
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8割くらいのところまでは単行本とだいたい内容は同じだったけど、そのあとからあれあれ、こんなこと書いてなかったなという流れになり、結末は全然違うものだった。文庫版のほうがただのおもしろいホラーで終わらずに、悲しみを持って幽霊になってしまった存在を見ていて、大切な人を亡くすつらさが迫ってくる。とても悲しい話だった。映画は見ていません。
Posted by ブクログ
YouTubeでこの本について取り上げているのを見つけ、興味本位で購入。
一つ一つの短編(記者が集めた情報)は読みやすくかつそれだけでは謎が多く、次が気になる構成になっている。
一見するとバラバラだった情報がだんだんと一つの答えに繋がっていくのは読んでいて気持ちが良かった。
文庫版のラストは王道ホラーな感じがあり、納得感があった。
単行本、映画は違うラストらしいと聞き、興味あり。
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モキュメンタリー風で、とても品質の良いホラー。
カクヨム版を読んでいるが、文庫版はよりストーリー仕立てになっていると感じた。
映画も見たが、今のところはカクヨム版が一番好きかも。
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単行本版からいくつかのエピソードを取り除いたり順番が変わったりしていて、より小説として読みやすい構成・ストーリーとなっている。
モキュメンタリーホラーを期待するなら単行本、ホラー小説を期待するなら文庫本という棲み分けになりそう。
正直、一部の改稿くらいで大枠は変わらないだろうと思っていたので、そもそもの登場人物が異なっていることや、結末から得られる読後感の違いなど、どちらも読んでよかったなと思えた。
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怖い話は元来苦手なのだが、鈴木保奈美の番組に出ていた著者の話を聞いて、ちょっと面白いかも、と読んでしまった。
構成が変わってて面白い。文庫版の方が優しい終わり方なのかなぁ。
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どんどん怖い話がまとまってくる感じはめっちゃよかった
どんでん返し鳥肌ーって終わる方が好きだなと思ったし雰囲気もそっちの方が合うかなと思った
幽霊を見ちゃうのは死んだ人がいるからだというのは刺さった
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実は映画はまだ見ていませんが、全然予想していなかった展開とラストでした!
途中の様々な話はどれもおもしろく、ちゃんと怖かったです…
そして、最近見たホラー映画もそうだったけど、怖い話の裏には、必ず悲しく、どうしようもできない、絶望的な話が隠れていますよね。
本当にね…
Posted by ブクログ
※カクヨム版/単行本版は未読、映画は未視聴の状態で読んでいます。
最近流行りのモキュメンタリーが大好物なので、暑くなってきたことだし涼むかーということで話題になっていた本作を読みました。背筋がゾゾっとするような話なんだろうなー(作者さんのペンネームが背筋だし)という軽い気持ちで読み始めましたが、読後は涙がホロリと出てくるような作品でした。
幽霊や怪異はそもそもなんで存在しているのか?を改めて考えさせられる良い作品でした。
バラバラな情報がパズルのピースのように嵌っていく感じがよかったです。
ただ謎が全て解決していないような、まだ伏線が全て回収されていないような感じがしましたので星4にしました。
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ホラーというジャンルにはあまり馴染みがないので期待しない部類ではあるものの、結構良かった。
●●●●●という名前で地名を隠すことで興味をひきつつ、様々な連載やインタビューの引用という方式で細かいホラー話を入れることで飽きさせない工夫のちょっとした恐怖心を揺さぶってくる。
個人的にはネット掲示板形式によるホラーとか初めてだったので新鮮だったのと、細かい寄り道を経て大きな本題に入るやり口とかは全てのジャンルに通ずる面白い物語の作り方だと思った。「幽霊って人の恐怖心が生み出す」とか本質的で面白い小話もあっていい。
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ホラー系が苦手なのになぜか読みはじめてしまい、こわいよーこわいよーと思いながら先が気になってどんどん読んだ。
真相(?)はそれほど怖くはなかったけど、悲しいなぁというかんじ。ラストの書き込みの文章で救われた気がした。
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ホラー映画、小説大好きな自分なのですがこの作品は小説の方から読ませていただきました。寄せられる心霊投稿は共通点などないように見えるのですが、読めば読むほどその点が不吉にも繋がっていき、、という物語なのですが、ラストには違う意味でそうくるかっ!と思わされるようなラストでした!心霊系の怖さだけでなく人間の信仰の怖さなどの要素も入っており緊迫したまま楽しめました。ちなみに映画は別作品として見ることをおすすめします。
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単行本とは内容が違うと聞いて気になったので、こちらはAudibleで。
集められた資料はそのままに、別の人が扱い考察する。すると、赤い女やあきら君への印象が変わっていく。なるほどね〜
私としては、再読?なので恐さは薄らいだが、文庫版はちょっと切なくて、これはこれでよかった。
モキュメンタリーもなかなか面白いなぁ。
Posted by ブクログ
2027 07/27
ホラーは苦手なのでビクビクしながら読みました。
オカルト雑誌の特集記事を書くために、近畿地方の●●●●●の辺りの怪奇現象や怪異の記事、ネット情報などを収集していく小澤と瀬野。
山へ誘うモノ、ジャンプする赤いコートの女、男の子が浮かびあがる。が、山へ誘うモノと赤い女・男の子は目的が違うように見える。繋がりはあるのか……
怪異の元なんてただの何者でもない者で、それを身勝手に祀り上げて、語って、広めたら、元は意味のないものでも意味を与えてしまう。
最後まで読んでわかった、瀬野の本当に確かめたかったこと、やりたかったことが切ない。
家族に対しての矛盾した感情が「私の家族を存続させ続けてあげたかった」に繋がるのが切ない。
ホラーと思って読んでたら『家族』の話だった。
ちゃんとホラーなんだけど。
でも、悲しくなってしまった。
『家族』になりたかったんだなぁ。。。
最後のネットの書き込みで、私は少しだけ救われた気持ちになりました。
文庫本と単行本では内容が違うことを知らずに文庫本を読んだけど、またいつか単行本も読もうと思います。
Posted by ブクログ
わくわくモキュメンタリー!初、背筋さま!
タイトルからして怖いですよね。懐かしの掲示板や記事の抜粋、取材の書き起こしや読者の手紙など地文以外の要素が盛りだくさん。これ、読んでいて楽しいです。
きっちり怖く、最後まで飽きずに読ませる勢いがすごい。ただ結局、あれとこれはなんだったんだろうかと読み終わった後に混乱したので、もう少し丁寧に読めば良かったと少しの後悔。
Posted by ブクログ
モキュメンタリーホラーが大好きなので個人的好みとしては刺さった。ただ、モキュメンタリーホラーの見所は得体の知れない怖さだと思っているので怪異の真相に深く迫る文庫版はわたしには合わなかったように思う。単行本版の方がまだ“正体不明の恐怖”が強くて満足度が高かった。
Posted by ブクログ
時系列がバラバラで似た話が沢山出てくるのが頭の中で整理できず、私には合わなかった。オチがわかった状態で読み返したら新しい発見があるかもしれないが…
Posted by ブクログ
話題のモキュメンタリーだったが、期待しているほどではなかった。単行本、映画ともに見比べるとまた評価が変わるのかもしれない。怖さというより悲しさ、残念さがつたわる。
Posted by ブクログ
ホラーとして読んでいたがだんだんと違うイメージになっていった。単行本を読んでいないので内容の違いについては分からないが怖い話として期待してしまうと少しずれるかなと思います。