【感想・ネタバレ】文庫版 近畿地方のある場所についてのレビュー

あらすじ

私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。
収録されているテキストは、様々な媒体から抜粋したものであり、
その全てが「近畿地方のある場所」に関連している。
なぜこのようなものを発表するに至ったのか。
その背景には、私の極私的な事情が絡んでいる。
それをどうかあなたに語らせてほしい。
私はある人物を探している。
その人物についての情報をお持ちの方はご連絡をいただけないだろうか。

※単行本とは内容が異なります。ご了承ください。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

すっごく良かったです。

徐々に何かの輪郭がわかってくるような、わかってくるほどゾッとするような、そんな読書体験でした。早く先が知りたくて、面白い!面白い!と読んでいたけど、面白いと言ってしまってごめんなさい…と終盤で反省しました。

何度も前の話を読み返して、あれとこれが繋がってる?これはどういうこと?と考えながら読むのが本当に良かった。
最後の「ネット収集情報5」良かったです。

0
2026年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて読んだモキュメンタリーというジャンルの本がこの本だった。

「結末を知るだけで呪われる」読み終わると同時に作者の罠にひっかかるトリックが読み終わったタイミングでやられた!と感じて読み終わってからも面白かった。

結論としては、著者は赤い女に選ばれて本書を媒体にして呪いを広める役割を担っており、母親が著者を使い読者と怪異の縁を深め呪いを大きくすることでひたすらに我々の命を食らう「あきらくん」を育てる、これが本書の存在意義。

新しい小説の読み方、見方を目の当たりにしてワクワクしながら読み進めれ、散りばめられた情報が最後にひとつになるのもスッキリした。
読みやすい本だとおもう。

0
2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近畿地方のある場所について

感想をあえて端的に示せば
「世の中のあらゆる事象にいいも悪いもない、
それをどう受け止めどう伝えるかでいい悪いが決まってくる、
そして悪いことは伝え方がむつかしくぶれやすい」

理系寄りの人間に言わせてしまうと、全てはことわりどおりに進んでる、という話であって、その事象には善悪もなければ意味もない。

極端な話「死」という言葉だけを聞くと、多くの人はそれをネガティブにとらえると思うのですが、「〇〇の死」と書くと〇〇次第で意味か変わってくる。

〇〇に親密な人の名前が入れば、それはどうしようもない不幸であり悪なのだけど、
〇〇に入るのが自分が嫌いで迷惑をかけてきた人の名前であればそうはならない、
そして〇〇がそこいらの羽虫であれば善も悪もない無の領域になりうる。

そして死の部分を別の言葉に言い換えても同じ事が言える。

「大切な友人の結婚」は素晴らしい話だけど、「羽虫の結婚」はやはり多くの人にとって無となる。

何が言いたいのかと言うと…あらゆる事象に意味なんてなくて。
それに「〇〇の△△」みたいな言葉や意味づけをすることによって、意味であったり善悪が決まってきたりする。

この作品の主たる舞台は出版業界ですが、出版業界は「〇〇の△△」の意味づけに一番敏感な人たちが集まる場所と認識されている。
この作品が多くの人に反響を呼んだ一因がそこにあるんだとは思う。

そして…いいことよりも悪いことの方が伝えにくく婉曲的になりがちで、それがホラーとか噂話とかにつながりがちで、
その婉曲さと今ならネットの表現が相性がいい、と踏んだのもこの作品の興味深いところ。

いいところって…割と簡単に説明できて共感を呼べるんですよね。

例えば「いい人」とか「かわいい」とか、評判は悪い表現ですけど、そこからイメージするものはなんだかんだで共通してる。
極例ですが「人の死を美談にする」話は場所や時代を問わず出ますし、びっくりするほどワンパターンですが、常にそれが出るのは共感を呼びやすいから。

この作品にはキーとなる人物の死が(自分の目からすると)二例あって。
それは両方とも「不幸な状態にある人が、その親近者の死をきっかけに狂ってしまいその後死んだ」パターンで、これは誰にとってもいい意味付けはしにくい事象。

だからこそ…その伝え方は婉曲的になる。
それは…それをあまり残したくない側もそうだし、逆にそれを残したい人もやはりストレートには表現しない。

そのいろんな人の婉曲的表現がホラーとすごく相性がいいし、いろんな表現の場として今はインターネットがすごく向いてる。
それを上手に話に組み入れて…話を上手くまとめたなぁ、と。

そんなお話として楽しませていただきつつ…自分自身の感想文を見て「この人、ほんとにホラー話を楽しむ才能がねぇなぁ」と。
なんかホラーの読み手として何かが足りてないんですよね…人の心とかかな?

0
2026年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単行本のほうはわからないものが広がっていく怖さを残して終わったけど、こちらは家族になれなかった2人の話だった
どちらの終わり方も良かったけど、これは向かいの住人の視点でものすごく余韻のある終わり方になっていて好き

0
2026年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんどん怖い話がまとまってくる感じはめっちゃよかった
どんでん返し鳥肌ーって終わる方が好きだなと思ったし雰囲気もそっちの方が合うかなと思った

幽霊を見ちゃうのは死んだ人がいるからだというのは刺さった

0
2026年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラーというジャンルにはあまり馴染みがないので期待しない部類ではあるものの、結構良かった。
●●●●●という名前で地名を隠すことで興味をひきつつ、様々な連載やインタビューの引用という方式で細かいホラー話を入れることで飽きさせない工夫のちょっとした恐怖心を揺さぶってくる。

個人的にはネット掲示板形式によるホラーとか初めてだったので新鮮だったのと、細かい寄り道を経て大きな本題に入るやり口とかは全てのジャンルに通ずる面白い物語の作り方だと思った。「幽霊って人の恐怖心が生み出す」とか本質的で面白い小話もあっていい。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラー系が苦手なのになぜか読みはじめてしまい、こわいよーこわいよーと思いながら先が気になってどんどん読んだ。
真相(?)はそれほど怖くはなかったけど、悲しいなぁというかんじ。ラストの書き込みの文章で救われた気がした。

0
2026年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラー映画、小説大好きな自分なのですがこの作品は小説の方から読ませていただきました。寄せられる心霊投稿は共通点などないように見えるのですが、読めば読むほどその点が不吉にも繋がっていき、、という物語なのですが、ラストには違う意味でそうくるかっ!と思わされるようなラストでした!心霊系の怖さだけでなく人間の信仰の怖さなどの要素も入っており緊迫したまま楽しめました。ちなみに映画は別作品として見ることをおすすめします。

0
2026年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単行本とは内容が違うと聞いて気になったので、こちらはAudibleで。

集められた資料はそのままに、別の人が扱い考察する。すると、赤い女やあきら君への印象が変わっていく。なるほどね〜
私としては、再読?なので恐さは薄らいだが、文庫版はちょっと切なくて、これはこれでよかった。

モキュメンタリーもなかなか面白いなぁ。

0
2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画と異なるオチでした。映画を先に観ましたが、文庫版の方がきっちり話が完成されている印象を受けました。

0
2026年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

モキュメンタリーホラーが大好きなので個人的好みとしては刺さった。ただ、モキュメンタリーホラーの見所は得体の知れない怖さだと思っているので怪異の真相に深く迫る文庫版はわたしには合わなかったように思う。単行本版の方がまだ“正体不明の恐怖”が強くて満足度が高かった。

0
2026年06月03日

「小説」ランキング