あらすじ
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
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本っ当に面白かった!
後宮✕ファンタジー✕ミステリーの真骨頂だと思う。
表紙にまず惹かれたのと、単純に著者が好きだったので読んだ。最後のどんでん返しは最高。
皇后の碧が美しくて思わず見惚れる(表紙より)
続刊は望み薄だけど、出たら読みたいな〜。
Posted by ブクログ
面白かった。これも町の図書室で借りた本。
普通、予約いっぱいで順番待ちの本だろうにあっさり借りられたのは良いのか、悪いのか(笑)
この方の作品て、同じ事象でも立場が変われば見方も御し方も変わってくることをサラリと教えてくれる気がする。そういうところは八咫烏シリーズに通づるものがあった。
しかし、それをわかっているナオミは、やはり賢いんだろうなぁ。
蟻か蜂か忘れちゃったけれど、確かに女王は一度の交尾で10年小出しにして、卵を産み続けることが出来るって聞いたことがある。オスは何もしないので働き蟻や蜂はオスを巣から追い出そうとするし、巣から遠くへ狩りに行くのは年老いたメスとか聞いて、へー!って思ったけれど、それが作品にもあってへー!!っとなった。
コガネムシの目がどんなものなのか、調べてみたいと思う。
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最後の最後の最後にあー!
となるやつ。
八咫烏シリーズは2冊目くらいまでしか読んでないと思うんだけど、この作者さんすごい人間の奥の奥の汚いと純粋無垢の境目を描くのがとてもお上手で考えさせられる。
蜻蛉帝はいい人なんだろうな、と思ってたから、え!!だからかぁ!!!となった。
でもシリウスも完全な悪という感じでもないのが最後の最後に分かり、てか、え、最後なに?BL?
ってなったのはわたしが腐女子だからでしょうか。
でも、後から冷静に読み返したら、シリウスは単純にそこに純粋な美と愛を観ることができたのかなと感じた。実はええ奴やん。
腐女子はすぐBLに脳内変換してしまうのだな、と己の脳の病みを知った。←
面白かった。タイトルの意味がちゃんと回収された。けど、表紙の絵の人を今の今まで孔雀王だと思ってました←笑
自立した女性が世界をまとめると平らかな世界になるのかな、と思いました。
そうありたい。
Posted by ブクログ
八咫烏シリーズと同じ作者だったので。
風の精霊の王、孔雀王に拾われたナオミは、翼のない土の精霊。
鳥籠の宮で暮らしていたが、
孔雀王の新しい妻を選びに来た皇帝、蜻蛉帝に「名を問われる」。
蜻蛉帝が自分を寵妃として選んだ理由を知るため、
また、孔雀王の元妻、現在の蜻蛉帝の皇后イリスに仕えるために、
蜻蛉帝に付き従うナオミ。
蜻蛉帝の居城、巣の宮には皇后イリスの他に、
第一寵妃火の精霊と第二寵妃水の精霊がすでにいた。
彼女たちに仲間として認められて、寵妃となることができるのか。
洋風ファンタジーのせいか、
極上の緑柱石とか水晶でできたナイフのような翅とか野生の花から生まれる小妖精とか、
きらきらした華やかな世界観で楽しかった。
ストーリーも八咫烏と違って明るかったし。
とりあえずは。
なので、「謎解き」にしなくても良かったのに、というのがひとつ。
ファンタジーは、
その独特な世界観やお話の展開の結果として「謎解き」になっていることが多いが
それを前面に出さなくても良いのでは。
というか、個人的な趣味としては出してほしくない。
それと最後に孔雀王に迫る場面は、
なんかもうちょっと持って行きようがあったような。
展開としては悪くないが「勿体ない」という言葉に違和感を感じたのだと思う。
あはれなり、かな。
Posted by ブクログ
設定も世界観もミステリー要素も大変好みなお話。
キラキラな宝玉が沢山な精霊の世界が本当に素敵。
ナオミも好きなタイプの女の子で、慎ましく賢く、時には悩み、そして強くなる。
読む前と後で『皇后の碧』の意味がガラッと変わるのが流石だなと思った。
装丁も内容も美しいので手元に置きたい一冊。
Posted by ブクログ
カバーの絵の美しさに思わず手にとってしまった一冊です。
ミステリー要素の面白さと、物語のテーマがとても刺さりました。
あえて旧時代的な言い方をすると男性的な力による政治とその限界点、はたまた理性による政治によってもたらさせる在り方には、現代にも通ずるところがあると思います。相反する2面がうまくミステリー要素によって繋がりを成していました。
1つの物語として、すごく前向きな締め方だったのも心温まりました。
ファンタジー苦手という方にもおすすめしたいと思えるファンタジーでした。
Posted by ブクログ
「終章 かつてのこと」で明かされるタイトル回収エピソードが最高でした。シリウス→ジョウのお話もっと読みたいです。番外編ください!
本編、どんでんがえしがとても良かった!ナオミが孔雀王を許す言葉が「もったいない」なのが分かるなぁと思いました。
Posted by ブクログ
本の中でファンタジーミステリーが、1番好きかもしれない。
でも、そのジャンルを読んだのは久しぶりな気がする。
火竜の襲撃により両親を亡くした少女ナオミは、孔雀王ノアに助けられ、鳥籠の宮に住むことになった。
が、その後、さらに偉大な巣の宮の蜻蛉帝シリアスの元へ誘われることになる。
住み慣れた鳥籠の宮と比べて、ナオミが感じる巣の宮の暮らしは意外にも心地よかった。
しかし、一種の違和感もあり、それはどうやら蜻蛉帝の妻、皇后イリスにに関係しているらしい。
隠された真実をナオミがどう暴くのか、またその時何が起きるのか。
煌びやかで神秘的な精霊たちの世界へと導いてくれた小説。
読んでいる間、自分の周りの空間が澄んでいる気がした。
装丁も章ごとのデザインも素敵で、よりストーリーを盛り上げてくれた。
Posted by ブクログ
想像以上の美しい世界観でした。4つの元素の種族やら、契約やら、元素に還るとか。ワクワクしました。
主人公のナオミの強さに惹かれました。媚びない、自分で立つ、カッコいいなあ。
バラバラに見えたことがひとつに結び合わさるラストへの展開に、一気読みしてしまいました。
ラストの小話、ちょっと泣きそうになりました。
Posted by ブクログ
表紙のイラストが素敵で購入しました。
風・火・水・土の精霊たちの世界の物語です。皇帝、王、皇后、愛妾、宦官、女官などが登場する宮廷もので、ファンタジーにミステリー要素が加わったような内容でした。神秘的で幻想的な雰囲気と不思議な謎に魅了され、一気に読んでしまいました。
終盤のスピード感ある展開は見事だったと思います。ずっと疎外感を感じていたと思われる主人公が最後に信じ合える仲間と、安心して過ごせる環境を手に入れることができ、本当に良かったです。
本の装丁のイメージどおり世界観がとても美しく、精霊が登場するような日本のファンタジーは初めて読みましたが、このジャンルも良いなと思いました。
Posted by ブクログ
八咫烏シリーズでおなじみの阿部千智さんの新しいファンタジーミステリー。
八咫烏シリーズを何冊か読んでいるので、今回は洋風な感じが新鮮でした。宝石の描写が綺麗です。ちょっといじめられているけど、そこを耐えればそこそこ楽しく暮らしている主人公が、自分の力で居場所を獲得していく姿は、勇気づけられました。
ミステリーの謎解きの部分は、私は楽しめました!なるほど!と思いました笑
正直、主人公以外のキャラが強いので、最後に主人公にももっと謎があるのかと思ってしまった…(これはもしかしたら八咫烏シリーズの影響かもしれない笑)イリスのキャラが男勝りっぽいのは意外でした。でも女王蜂って聞いたら、納得!
結構キレイに終わったので、続編があるのかわかりませんが、出たら読みたいです!
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最初と最後が逆さま、裏表がひっくり返る話でしたねー。逆転の謎解き。シリウスがイリスでビックリだったのにそれで止まらず、もう一つ最後に、もいうお話。この最後の最後は少し分かりづらかったかなぁ。3人が同時に会話している場面あったから。理解に少し時間がかかりました。
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ファンタジーですが、ルッキズムや多様性、心のバリアフリーなど、現代に通じる問題が盛り込まれており、読みごたえがありました。
作者お得意の謎解き要素もあり、色々楽しめる一冊です。
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精霊たちの国の間の政治的なあれこれ。
精霊たちがキラキラと美しい。
一応後宮もの?でも全く色っぽさはない。
作者がどんでん返す人とわかっているので、予想の範囲の結末。さらにもう一捻りの方は大変わかりにくかった。蛇足っぽい気もする。嫌いではないけれど。
Posted by ブクログ
とってもファンタジーな世界!世界観がすごくて、漫画や映画にもできそうだなと思った。ただ、この美しさを映像にできるのかとも思うけど。
物語の舞台はいろいろな精霊が暮らす世界。主人公のナオミは土の精霊だが、まじないを使うことができない。ある日ナオミの暮らす土の精たちの棲家がドラゴンによって襲われる。そんな時にナオミは風の精霊である孔雀王ノアに拾われ風の精の国で暮らすことになる。ナオミは美しい碧色の瞳を持っていたが、風の精たちのように空を飛んだり華やかな容姿ではなかったため、風の国でも一人土の国出身としてやや疎まれていた。ナオミが16歳となったある日、風の精霊たちを束ねる皇帝である蜻蛉帝、シリウスがやってくる。そこでナオミは蜻蛉帝から寵妃の座を狙ってみないかと言われ、蜻蛉帝が暮らす巣の宮へ行くことになる。そこでは火の精霊、水の精霊、そして孔雀王の元妻である風の精霊イリスがいた。蜻蛉帝がナオミをここに連れてきた訳とは?
美しい世界観の中で蠢く欲望や野心などが描かれて楽しく読めた。まさか、蜻蛉帝がそんなことを考えていたとは。最後の最後でえっ!という展開もあった。阿部さんの作品は初めてだったけど他の作品も読んでみたいな。
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ナオミは火竜の襲撃により父母を亡くし避難した先で、鳥の孔雀王に拾われる。下女として風の精が暮らす城で生活していたが、恐ろしい蜻蛉帝シリウスに見そめられ、巣の宮へ第三寵姫候補として迎えられる。
何故シリウスはナオミを迎え入れたのか?それを探るには巣の宮の秘密と、元孔雀王の妻で蜻蛉帝の皇后であるイリスの所在を知る必要がある。
『烏に単衣は似合わない』にを彷彿とさせる王宮の陰謀とどんでん返しが素晴らしかった。
また、毒親について考えさせられるような、大切にするとは?の問いと答えが身に染みる本であった。
Posted by ブクログ
2026年1冊目は阿部智里さんの新シリーズです。
世界観に入るまで少し時間はかかりましたが、やっぱり面白かったです
この先のこの虫?の治める世界がどんな展開をみせるのか、とても楽しみ。
2025.1.2
1
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謎解きのようなファンタジー。
ビジュアルが想像し難いなか、表紙を描いた方はスゴイ。
世界観は八咫烏シリーズと少し異なるが、後出しで暴露されていく秘密(謎解き)の感じは似てる。
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初めての阿部智里さん。
たまたまSNSで某本の紹介番組で流れてきたのを目にして興味があり購入。実のところファンタジー小説は初めて。
土の精霊であるナオミが、風の精霊の王・蜻蛉帝(せいれいてい)の妾候補として赴くが、孔雀王が懸念していたのイリスの生存と蜻蛉帝が統べる『巣の宮』の謎も紐解くファンタジー。
ナオミ自身、最初は萎縮しててもったいないなと思うところもあったけども、巣の宮の謎が紐解かれていくうちに、自身と向き合いながら蜻蛉帝と強く向き合う姿は逞しさを感じた。
「理不尽に奪われず、奪いもせずに生きていたいだけ。だが、尊厳は戦って勝ち取らなければならない。平穏を守るためには、戦わなければならないのだ」
蜻蛉帝はこういうが、果たしてみんなはそうなんだろうか。もちろん尊厳は大事な部分だのは理解できる。俗に言う矜持。だけど勝ち続けていかなければ本当に意味を持つのだろうか?
巣の宮・鳥籠の宮、周りのあらゆるところに生きる土・水・火・風・虫のそれぞれの精霊たちが、すべてが過去に味わった苦しみと向き合い、戦うことよりも相手と平穏に過ごすことを重きにおいてるのではないかと思う。
それは過去の戦争に負けて今に至るまで、同じようなことを繰り返さない思いを抱き今に至る自分たちと置き換えてみると重なる部分はあるのではないかなと思った。
初めてファンタジー系を手にしたが、読み応えがあったのですごく面白かったです。阿部さんの作品は他にもあるので読んでみたいと思いました。
ビジュアル化したら美しい光景が観られるだろうな。そんな淡い期待を添えながら…。
Posted by ブクログ
自分には本当に思い付かない結末。とても面白かった。
"優しい"行為は悪いこととは思いにくいけど、人の尊厳を踏みにじる行為は争いを生んでしまう。どう行動することが正しいのか、本当に難しいと思う。
う〜ん……? 成る程。二重三重に層を成す秘密?謎?
ファンタジーだね。そう思いながら読んでいたら、最後はそう来たか。今の時代に即した展開。アイデアは良い。でも、少し展開が力技というか……。もう少し説明があっても……。下手に場面を増やすよりも答えを明示する。敢えてそれを選んだのかも。でも望むなら、この先、少し加筆修正を加えて欲しいな。まだまだ、まだまだ良くなる。失礼を承知で。少しの加筆修正で上質な作品にきっと成る。
Posted by ブクログ
北方の森で父母と幸せに暮らしていたナオミ。火竜によって瞬く間に両親を奪い去られてしまうが、孔雀王ノアに拾われる。その後ナオミは風の精霊を統べる皇帝陛下•蜻蛉王シリウスから「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と誘われる。蜻蛉王はなぜナオミを気に入ってくれたのか?謎を解くためにナオミは後宮に入ることになるが…
「風」「火」「水」「土」の四大元素をもつ精霊たちが主役のファンタジー。表紙の装画含め装丁がお洒落。シリウスの愛妾達がそれぞれ特徴的なキャラクターかつミステリアスな雰囲気を醸し出している。脳内イメージはドラクエ7の四精霊。タクティクスオウガのフォリナー四姉妹でもいいけど。誰が敵で誰が味方なのか?手探りで進んでいく。困難にぶつかりながらも殻を破り、ナオミが逞しく成長していく過程がRPGみたいで面白かった。
キノベス! 16位
Posted by ブクログ
風、火、水、土の精の話は、外国の物語であったなぁと思いながら読んだ。
結局、女性の方が冷静で決断力があり、母性もある。
国を統制するのは適しているのでは?と思わせる物語だった。
Posted by ブクログ
阿部先生の新作後宮ミステリーファンタジー!
事前情報一切いれずに著者と装丁の美しさで読んだら驚くほどファンタジーだった。
(いや、八咫烏シリーズも十分ファンタジーなのだから、驚くことでもないか…)
人に近い姿をもつ精霊たちの住まう世界には王様も皇帝も存在する。
王様の庇護下のもと慎ましい生活をする主人公が突如として生活を奪われ、命からがら鳥の一族の王様に拾われ後宮で女官としての新たな生活が始まる。というところからのスタート。
終始美しい世界観が続く。
後に行くことになる虫の一族が多く住まう後宮には火の精に水の精、風の精が登場し、主人公が土の精というのもあり、これは…もう四家!(正しくは四大精霊)となるのは致し方ないでしょう笑
(頭では違うと分かりつつも、これは西家っぽいな…ここ南家っぽい、とかどうしても考えてしまう八咫烏脳)
阿部先生らしく最後にドンッ!と今までのモヤモヤを一気に払拭するが如くの謎解きがあり、さらにおまけの驚きもありました。
3分の2ほどまでは後宮での生活が丁寧に描かれ、ゆっくりと謎や伏線がはられていくのでやや展開が遅いな…と思い、おもったより頁が進まなかったです。
Posted by ブクログ
本の装丁、文章ともに綺麗なお話でした。
ただ少し、内容が冗長的でテンポがイマイチだなあ、と感じてあまりのめり込めず…。ただ続きはちょっと気になるから頑張って読もうか、という気持ちで最終章まで漕ぎ着けました。
最終章は気持ちよく、いままで冗長的だった内容はここの伏線を回収するためか!と目が覚める思いでした。
面白かったし、次があるなら読んでもみたいけどあまりのめり込むまでには至らなかった作品。
ファンタジー冒険譚を期待していたこちらの落ち度のせいでもあります。
Posted by ブクログ
八咫烏シリーズを読んでる途中だが、「あの本、読みました」でのお話を聞いて読んでみた。う~ん、もう一つ入り込めなかったなあ。この手の話に多い、後半に入るまでネガティブ人間の主人公がどうも好きになれない。無駄に強がる必要はないが、あまりに自虐的だと引いてしまうわ・・・