あらすじ
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
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Posted by ブクログ
全部読み終わるとなんかちょっと切ないなぁ。
その辺もっと深掘りしてほしかった。
代替わり後も含め。
この作者さんのお話上、多分あるだろうどんでん返しとタネアカシ。と思ってつい読んでしまっていたので、それにいたるまで今回ものすごくおもしろかった分、タネアカシまわりのことをもっと知りたかった。
続き出るかなぁー!
全員魅力的でした。
Posted by ブクログ
風、水、火、土の精霊が暮らす世界。
八咫烏シリーズは和風だけど、こちらは西洋ファンタジー。
宝石や花々が出てきてとても綺麗な世界。
その美しき世界で問われる平和の価値観。
外に出ないとわからないこともある。
だけどもナオミが幸せだと思っていた両親といた世界も、その後の鳥の種族に拾われた世界も尊厳を踏みにじられていたとは。
それに気付いたナオミが切ない。
皮肉全開でノアにやり返したのは爽快だった。
フレイヤとティアが終盤一気に好きになった。
ぜひともシリーズ化してほしい。
Posted by ブクログ
面白かった!
まさか蜻蛉帝がイリスだったとは。
最後ナオミの言った皇后さまの意味がわからなかったけど、ジョウがシリウスの皇后様だったって事かな?
雄同士ってこと?
まあイリスとナオミも雌同士だしね
Posted by ブクログ
八咫烏シリーズを読んでいる途中だけど、こちらも気になって先に読んでしまいました。
読み始めは美しいファンタジーですが、物語が進むにつれて謎だらけのミステリに!
後半の展開が凄まじく、あっという間に読み終えてしまいました。
それぞれの登場人物が抱える「秘密」。
ラストが一番衝撃的でした。
Posted by ブクログ
平和の裏に隠された真実とは。謎が謎を呼ぶ、新次元の精霊ファンタジア! 少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
大きな秘密の真相にびっくりするお話。
Posted by ブクログ
描写が綺麗。
王道ファンタジーとミステリーのバランスがいい。
ミステリーとして売り出してないにも関わらず、伏線の貼り方や真相が明るみになっていく過程は王道ミステリーそのもの。
ジョウのことをなぜ皇后と呼んだのか分からなくて、ジョウって女性だっけ?って思っちゃったけど、なるほど、、「皇后は子を産むだけじゃなく、支える人」ね。
これ当たり前のこと言ってるかと思ったけど、たしかに「支える人」を別個として考えれば、男性も「皇后」と捉えることもできるね。
最後のページで、本当の気持ちに気づいてしまったシリウスが、自分が1番に受け入れられなくて、皆に横暴な態度をとったと思うとしんどいな、。
イリスに殺されたのもわざとかな?
Posted by ブクログ
概要に【「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。】って書かれていて、てっきり大奥的なドロドロを想像してました…。
阿部智里さんの烏シリーズは大好きなので、これも生き物の精、種族が出てくる、割と閉じた世界、後宮、と好きな要素が詰まってました。
同じような舞台だけど、ルートが違う感じ。主人公がその場その場で気づいて発言する様はなんとなく烏シリーズの主人公にも通じる感じがしました。これはけっこう構成する世界について細かく設定している感じがして、スピンオフもあったら読みたいと思いました。
種族の王様が、なぜ蜻蛉?とも思いましたが、そういえば肉食でしたね…。
Posted by ブクログ
面白かった!読み進めながら女王蜂が出てくると予想していたけれどまさか蜻蛉帝がイリスだなんてびっくりした。
美しい世界観でワクワクしながら読み進めることができた。阿部智里さんの作品だから一筋縄ではいかないだろうと思いつつ最後に明かされた孔雀王の真実にやっぱり驚かされた。それぞれがそれぞれに守りたいものがあるんだろうけれど、種族が違えばわかりあうことは難しいのかな