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40代で母親になって考えた。「この子に残せるのは、“何かを自分で作り出せる実感”だけかも」。そこから不器用ナンバーワンの著者による小屋作りが始まる。コスパ・タイパはフル度外視。規格外の仲間たちと手を動かすほどに「世界」はみるみるその姿を変えていき……。暮らしと思索が響き合う、軽快ものづくりエッセイ。
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Posted by ブクログ
生まれたばかりの子のために自分たちだけで小屋を作ろうと思い立つ。究極のDIY。4年かけて完成するまで、多くの友の助けを借りる。小屋の建築の進捗と子供の成長。クライマックスに向けて積み上がる感動。 ただ小屋を作るだけの話ではあるが、試行錯誤の繰り返し、困った時に助けてくれる友人たち。笑いつつ涙のペー...続きを読むソスに富んだ作品。 ジブリの「熱風」の不定期連載だったとか。確かあの落合博満の映画エッセイもこの社内報の連載だったかと。そっちのクオリティの高さも非常に気になる。
ある日思い立って小屋を作る。 いざ始まってみれば、予期せぬことばかり。 想像してたよりかなり大変。ちゃんとやらなきゃいけない事がたくさんある。 自分の店を作った時にも思ったが、DIYは想像以上に人を成長させる。
有緒さんからナナさんへ、小屋を通した壮大なラブレターだった。関わっているいろんな人たちや登場する人たち全てがキラキラしていて素敵で、大人ってこんなに楽しいんだなって思わせてくれるような一冊。
いつものようにスルスルと。 川内有緒さんの書く文章はとても丁寧で軽やかだ。 楽しく読み進み、そして大きく共振してしまう言葉に出会える。 次も楽しみ。
有緒さんとイオ君が多くの人を巻き込んで小屋を建てる物語だが、子供のナナちゃんの成長過程がうまく織り込まれていて楽しめた.やはり大工さんの丹羽さんの貢献度が高いと感じたが、その他のメンバーもそれぞれの得意分野を生かして取り組んでいく姿勢が良かった.小屋作りにのめり込まずに、ある程度適当に進めるのが秘訣...続きを読むみたいだ.有緒さんのバイタリティーが本当に凄い.
『自由の丘に、小屋をつくる』。ノンフィクション作家が山梨県塩山の山麓(おそらく大菩薩の麓)の土地で小屋づくりに励むドキュメンタリー。著者は特にDIYが得意というわけではなく、逆に苦手な分野。「ひとつ何かが作れるようになるたびに、自由になれるように感じた。己の力で何かを変えることができる。その実感の...続きを読む先に広がるのは、新しい風景だった」。小屋をつくる苦難を乗り越えた者しか実感できない言葉である。田舎に小屋が欲しいとは思っているが、さすがに一から自分でつくってしまうとは、天晴である。
川内有緒さんの最新刊。「目の見えない白鳥さんと…」で読み始めた著者だが、「パリの国連で夢を食う」の時からの時代をつなぐ内容。「空を行く巨人」も大好きです。なんだろう、読み物としておもしろいというよりも、川内有緒さんの、すごーく興味深い生き方を知ることができる本。コロナの時代はみんな、ほんとに大変だっ...続きを読むた。自由ってなんだろう?
40歳を過ぎて出産した作家が、娘のために小屋を建てよう、 と決意し、友人らの協力を得ながら、6年の月日をかけて、 完成、とはいわないまでも普通に住める小屋をつくりあげた、 というお話。 さてこの著者、誰だろう、結構投稿しては賞をもらっている、 と思いながら読み進めたら、なんだ、先日読んだ 「目の見え...続きを読むない白鳥さんとアートを見に行く」を書いた人だった。読みやすい文章。 フリーで活動している年下の夫と山梨の土地を見つけ、 そこに基礎から始まって徐々にツーバイフォーの小屋ができていく 様子が描かれている。 と同時に、生まれたばかりのお子さんが保育所に行き、 小学生になるまでの成長記録も。 悪い人が一人も出てこない、ほのぼのしたドキュメンタリーになっている。
社交的とは言えない自分からすると、著者は向こう側のひと。出会う人と打ち解け、ともだちとなり、輪を広げてゆく。うらやましくもあり、ひがみもでてくる。そんな著者夫婦のDNAを受け継ぎ、ふたりの背中を見て育つお子さんは自由の丘を登ってゆく。
自分の家族を追ったノンフィクション。 行き当たりばったりな暮らしをしてきた著者が我が子の未来に何をしてあげたいかと考えた結果、小屋を作る事に。この発想も自分の不器用さや計画性の無さとかを笑って肯定するのも川内さんらしい。彼女を取り巻く人々の協力や温かさがとても良く描けてた。
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自由の丘に、小屋をつくる
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