【感想・ネタバレ】盲目的な恋と友情(新潮文庫)のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月10日

冒頭はオケとか文化的なもの興味ないな〜という感じで読み始めたが、途中から一気読みした。

ザ、女子という感じの話。

美波には、蘭花、留利絵に対する「いい家の子達」というレッテル、話が合わない感覚に共感し、物語の中で唯一冷静に蘭花、留利絵を見てる子としての物語も読みたいと感じた。

また、留利絵の承...続きを読む認欲求の強さには驚くが、学校内のカーストや、友達を独り占めにしたい気持ちが少なからず私にも中3くらいまであったなと感じた。
本当に痛くて、一番共感してしまう人物であった。

蘭花には、茂実が不倫相手との関係を精算せずとも受け入れてしまう部分には共感したが、困ったときだけ友人に頼る感じがとても嫌な感じがした。

茂実が留里絵に言った誰にも愛されたことないでしょという言葉がとても痛かった。

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Posted by ブクログ 2020年05月07日

初めて辻村さんの本を読んだ。とっても読みやすい。文章が上手。お話にもどんどん引き込まれていきました。「恋」と「友情」それぞれの視点で違う面白さがあってよかった。これからもこの人の本は読みたい。

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Posted by ブクログ 2020年01月30日

ミステリアスだがとても面白かった
辻村さんの作品は登場人物が中高生だったりする事が多いが
この作品は大学生以上で少しオトナな作品
短編な方だと思うが、かえって読みやすかったです

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Posted by ブクログ 2020年01月11日

2020/1/11
初めて辻村深月作品を読みました。最後の山本文緒さんの文にダークな作品とあったので、やっぱりそうなんだ、これはどちらかというとこの人的には異色な部類に入るんだなと再確認。
一瀬蘭花、その元カレの大塚、彼の茂美星近、親友の留利絵を中心とした内容。盲目的なというものを共通事項にして、恋...続きを読むの話は蘭花の視点から、友情では留利絵の視点からそれぞれ同じ出来事について物語が進んでいく形式を取っている。
個人的には蘭花はすごい美人って設定だけどなかなかのメンヘラ具合だし、留利絵に至ってはコンプレックスが背景にあったのかこちらもなかなかのサイコパス感が出てるように感じた。
恋で盲目的になるとはどういう状態を言うのか、友情で盲目的になるとはどういう状態を言うのか、というのが二人の人物の視点で描かれることによってすごく鮮明になっているような気がします。
盲目的という使い方をすれば聞こえはいいけど、要は暴走しすぎ…とも思ったりします。
すごいダークではないけど黒よりのグレー?みたいな話でした!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年09月01日

うおー!個人的にはめちゃくちゃ面白かった。賛否両論ありそうだが、蘭花の盲目的な恋、瑠璃絵の盲目的な友情どちらにも身に覚えがあり、痛々しいほどどちらの気持ちも分かった。本当は星近が大したことがない男だと分かっていても己の優越感を維持するために気付かないふりをする蘭花、果たせなかった青春を取り返すために...続きを読む勝ち組としてシンボリックな美しく聡明な蘭花に執着する瑠璃絵。最後までしっかり楽しめた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年09月01日

女同士の友情物語が好き。

客観的には大きな問題でなかったとしても
自分の中では大きな問題だと
人は盲目的になってしまう。

それしか見えなくなってしまう。

どんなに尽くしても報われない。
どんなに依存しても一方通行。
なのは、恋も友情も同じ。

口は災いの元。
隠しておかなければいけない事実は
...続きを読む誰にもバレないようにしなくてはいけない。

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Posted by ブクログ 2019年08月29日


まさにタイトルの通り。
それぞれの人物に猟奇的だと思いながらも、どこか共感してしまう自分すら怖くなる。恋と友情は答えのない永遠のテーマだなぁと感じた。

初めて辻村深月さんの作品を読んだが、不穏な空気感にハマりそう。

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Posted by ブクログ 2019年05月15日

久しぶりに、だまされたー。。ことごとく予想を裏切る展開に、息つく暇もなく読み終えました。

最後のスピーチのシーンは、どうなるのか知りたいような、怖くて知りたくないような、そんな複雑な気持ちでページをめくってました。

この本に、こんなどんでん返しがあったなんて…!
はじめの、蘭花と茂美の話の時は、...続きを読む全然思わなかった。

それにしても、留利絵みたいな子。私の学生時代にもいました。ヤキモチなのか?ってくらい、彼氏に嫉妬したり、他の女友達と親しくすると嫌がったり…。
その辺りがすごくリアルに描かれていて、あーこういう子ってやっぱりいるんだな。と、妙に納得してしまった。



結局、どう転んでも女は恐ろしい。
淡々と進んでいくようで、最後には友情について、色々考えさせられてしまう本でした。

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Posted by ブクログ 2020年04月28日

「何人と付き合ったか、が話題になることはあっても、何人の友達がいるか、そのうちの何人から真に心を開かれ、わかり合えているかが語られることはない。

恋はいつ終わるとも知れない軽いものなのに、長く、ずっと続く友情の方は、話題になることが、ない」P219

女の子なら首がもげるほど頷くこと間違いなし!!...続きを読む

AパートとBパートで2人の女性視点に分かれて語られるこの物語は、タイトルのまんま、「盲目的な恋と友情」についてが描かれている。

Aパートの女性は恋に溺れ、Bパートの女性はAパートの女性を思う。しかし、AパートではBパートの女性はあくまでサブ的にしか登場せず、彼女の恋愛を支える駒にしかすぎない。この2人の思いの違いに、胸が苦しくなってしまう。

思春期の女の子同士の友情って恋に似ている。

AちゃんがBちゃんと仲良くしていたら「どうして私の一番になってくれないの?」なんてメンヘラ彼女みたいに嫉妬してBちゃんを影でコソコソ悪く言うことなんてザラだ。

それだけじゃない。

私たちに取って一番の天敵は「彼氏」だ。

私も大切な親友に彼氏ができたときは、いつも複雑な気分になる。10年以上かけて築いてきた友情を軽々と超えて「Aがいつもお世話になってます〜」なんて上から挨拶してくる。

うるせぇ!!!!3ヶ月やそこらで対等になったみたいな顔すんな!!!!!こっちのほうが長い付き合いなんじゃ!

と言いたいのをグッと堪えて笑顔をつくるけど、本当はすごく苦しい。あの子の隣にいるのは私のはずなのに、とどす黒い感情が渦を巻く。決して恋心ではないんだけど。

そんな微妙な気持ちを言語化してもらえて、思わず親友に読んでほしい気持ちになる。重いと思われるのが嫌で言葉にしたことはないけれど、本当はこんなふうに思っているんだよって。

「恋愛が、それほどまでに友達を疎かにしていいことなのだと。その浅はかな思考がまかりとおるこの世の中に、ほとんど、嫌悪感を覚えた」P235

「私は、恋愛ができないんじゃなくて、恋愛が好きじゃないから、しないだけ。気持ちは穏やかだった」P230

辻村深月作品のなかで至高は『凍りのくじら』だと信じていたが、この作品もトップに置いておきたい。

これは辻村さんにしか書けないものだ。友人の彼氏を疎ましく思う気持ちも、恋愛がうまくできないことを「恋愛が好きじゃない」と思い込むことで自尊心をギリギリ保つことも。

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Posted by ブクログ 2020年04月17日

恋は盲目と言いますが、友情まで盲目になってしまったらそんな怖いことになるのだな、と始めて思った。
盲目になってしまえば欠点も見えなくなって直面することを恐れてしまう。
友情まで盲目になってしまうとその他が邪魔になって特定のその人だけを守ろうとしてしまう。
それぞれ人間関係は付かず離れずがいいのかな。

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Posted by ブクログ 2020年03月01日

前半が「盲目的な恋」、後半がその恋を間近で見ていた第三者の「盲目的な友情」を描いています。
大学のオーケストラメンバーの中で起こる、色恋沙汰や友人関係などの人間関係のいざこざや嫉妬。大学でオケに入るくらいだから、そこそこに教養があったり、文化的な家庭で育った女の子たちが集まっており、そこに若手指揮者...続きを読むがやってきて色恋に発展。誰と誰が付き合っただの別れただの、元彼女がどうだの元カレがどうだの…。友人関係についても、派手めな子と地味めな子の間に溝があったり、自分が人からどう見られているか異常に気にする子がいたり、表向きは仲良くしているけど内心見下していたり…学生時代って、そういう人間関係のあれこれに悩んだり、自分の内面と向き合う時間のなんと多かったことか。今にして思えば、それはけっこうしょうもないことであったような気もするけど、とてもキラキラと尊い時間だったのかも知れない。
と、ほとんど最後のほうまで読みながら思っていた。そういう話でも十分読み応えがあって面白かったので、ラストをわざわざそんな衝撃的にしなくてもいいのに、と私は思った。なんとなくぼんやりとした余韻を残して終わっても良かったのになぁと。まあなかなか、おもしろかったです。

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Posted by ブクログ 2020年01月30日

前半は恋に溺れ、茂実は菜々子の思いのままに動かされていると知っても茂実から離れることのできない蘭花が、幸せから落ちていく姿が苦しかった。
たとえ自分がどれだけ苦しくても相手に重たいと思われたくない、別れたくないと願う蘭花の気持ちが自分に通じるものがある。
蘭花は見た目も育ちも特別な人間だ。だからこそ...続きを読む特別な人間である茂実から離れられなくなったのだろう。

後半は友情を通り越した、留利絵による蘭花に対する執着を感じた。
自分の容姿に対して幼い頃から笑い者にされ、強いコンプレックスを持つ留利絵は美しい蘭花の親友になりたかった。
どれだけ留利絵が蘭花を思い、苦しい時を支えたとしても女友達は男には敵わない。
留利絵は蘭花が結婚してアメリカへ行き、1人だけ幸せになることが許せなかったからスマホを警察へ送ったのだろうか。
それならば自分と永遠に苦しみを共にさせたかったのだろうか。

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Posted by ブクログ 2020年01月05日

気味悪く痛々しい一方で、似たような状況は意外と日常にあり、関係に執着する登場人物たちの心情に妙に共感するというか。何なら自分の内で幾度かこういう気持ち芽生えたこと、あるな。と気づき、そこにまた気味の悪さを感じた作品でした。

普段、執着なんぞ醜い行為、私には無縁ですよ、みたいに取り繕って生きている分...続きを読む、そのお面を容赦なくひっぺがされたような感覚になる小説です。

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Posted by ブクログ 2019年12月15日

恋も友情も誰かに依存して執着している。自分が自分でないみたいに醜くなったり美しくなったりするもの。蘭花にも留美恵にも私と通じるところがある(みんなそうだと思うけど)。クラシック音楽が聴きたくなった。見返りなんて求めちゃ駄目だよね、好きと信頼はイコールじゃない。



いつまでも、その頃の甘い思いに浸...続きを読むっていたい、ここに縋りついていれば大丈夫、と人の心を蝕む甘美な思い出

ありとあらゆる"最初"がおそらく、菜々子だからなのではないか。私が茂実にそう感じているように。

あっけらかんと目の前で引かれる区別の線が、ときに苦しいことがある。

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Posted by ブクログ 2019年10月21日

飛び抜けた美貌の一瀬蘭花は、大学のオーケストラに入ったことで美青年の指揮者・茂実星近と知り合い、恋に落ちる。5年の大恋愛の末、2人の恋は突然終止符が打たれた。蘭花の視点と、蘭花の親友・留利絵の視点から描かれた恋と友情の真実とは…。

女性ならではの、微妙な感覚を本当に上手く描いた作品。
山本文緒さん...続きを読むが書く本書の解説が、また秀逸。「いくら友情を育んでも、女性の幸福の完成には異性のパートナーが必要で、恋人同士の問題に女友達は介入できない」(298頁)って…、まさにその通り!コワイコワイ!
前半は蘭花が星近に対して“盲目的な恋”をする視点に対し、後半は留利絵が蘭花に“盲目的な友情”を抱いた視点で描かれる。ミステリー作用もいい感じに加わって、最高のイヤミスでした。

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Posted by ブクログ 2019年10月16日

こういう話を書かせると、辻村さんは本当うまいなと思う。そして、女性って怖い。初めて読んだ彼女の作品は、『ナベちゃんの嫁』という短編だったけれども、あれと似たようなザワザワを感じた。『ナベちゃん』は友情より恋を選ぶ話。この作品は恋より友情を選ぶ話。それにしても、結婚式の最中に警察が踏み込んでくるって、...続きを読む本当にあるのかな。

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Posted by ブクログ 2019年09月19日

盲目的の最終形がラストを生んだと思うと作者の「情」は卓越していると感じた。また作中の「踊り出したくなるような後ろめたさ」や友情と愛情、否定と肯定など対比を巧みに使い複雑な各登場人物の感情をうまく表現されていた。本当にすごい。

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Posted by ブクログ 2019年08月09日

女は恐ろしい…
この言葉に尽きる感じ…
でも久々に辻村深月らしいひっくり返しがあった作品。
中に出てきた、るりえが思う、恋は友情をこんなにも軽く扱っていいのかって言葉とかはちょっと共感してしまった。
女は誰でも感じた事がある感覚なんではないかと思う。
るりえの、蘭花に対する感情は異常だけど、でも何と...続きを読むなく分かる気がする…
そう思った。
気になって一気に読んでしまった〜☺️

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Posted by ブクログ 2019年08月05日

恐い、恐い、恐い!!
茂実は普通に恐いし、留利絵も恐いし、全く無自覚で無邪気な蘭花も恐い。

でも、蘭花をずっと自分のものにするために、彼女を売るラストの留利絵が一番恐い。
スピーチを読み始めたタイミングで刑事が来たのは、因果応報という感じでそれも恐い。

全部、恐い。。。

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Posted by ブクログ 2019年07月15日

男女の醜い執着心を、よりリアルなミステリーで描いた作品。モラハラ気味の彼氏と別れて、たまたま本屋でタイトルに惹かれて手に取った作品。終わってしまった自分の恋に、この作品を重ね合わせて身を投じ、ああ、自分の選択は間違っていなかったんだと無意味に納得できた、そんな物語。ラストシーンはどんでん返しでしたね...続きを読む。女と女のドロドロの友情も見どころ。

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