あらすじ
タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。
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・p.218 「どうして、いつの日も、友情は恋愛より軽いものだというふうに扱われるのだろうか。何人と付き合ったか、が話題になることはあっても、何人の友達がいるか、そのうちの何人から真に心を開かれ、わかり合えているかが語られることはない。恋はいつ終わるとも知れない軽いものなのに、長く、ずっと続く友情の方は、話題になることが、ない。」
・恋愛と友情は何が違うのかとずっと考えていた時があった。どちらにも「好き」という感情があって、「大切な存在」でもある。でもなぜか、世間では恋愛の方に重きが置かれていて、恋愛が優先され、友情が軽視される傾向がしばしあるし、それが当然であるかのように認識もされている。そのことに私は違和感を覚える。だから、この作品に登場する留利絵に深く共感し、とても心が傷んだ。
・恋人だから、友人、親友だから、という枠組みに当てはめるんじゃなくて、自分を大切にしてくれる人を自分も大切にしたいと思った。
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辻村さんの作品ということと、表紙に惹かれて購入。
想像以上に重い内容で、読んでいてどっと疲れたけれど面白かった。散りばめられた伏線が終盤で一気に回収され、最後の怒涛の展開にページをめくる手が止まらなかった。
「恋は盲目」とはよく言うけれど、この作品を読んで、友情もまた、のめり込みすぎると人を盲目にしてしまうのだと実感した。恋と友情、そのどちらにも潜む危うさが印象に残る一冊だった。
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人は恋をするとなぜこんなにも盲目的になるんだろう。なぜこんなにも執着してしまうんだろう。そしてそれは、友情も同じ時がある。
自分にも思い当たるところがあることが、怖くなった。
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とても好みの作品で一気読み。
結末はそう来たか〜って苦しくなったけど、歪みに歪み切った執着心を美しいと感じる気持ちも何処かにあって個人的には良い終わり方
最終的にるりえは蘭花の幸せよりも蘭花が自分から離れない未来を取ったんだね
皮肉にも、恋しそうになるくらい菜々子が関わっていた時期の星近が魅力的だったな〜。麗しい
死んでしまう事が最初に書かれてるからこそ、そう思うのかもしれないけど。
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面白く一気読み。
2人の女性の狂気を、細やかに描いた作品。自分しか見えず、狂い出した女性が依存しながら闇に飲み込まれていく、人の悲しい性をあらわしていた。
2人の視点で同じ時を描いた作品にはあまり触れてこなかったので、描写が新鮮だった。また読みたい。
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まさに題名通り、この題名以外にぴったりなものはない!最低でも2周はしてしまう本です
自分から見た自分と他人から見た自分は異なるしそれが面白いと感じた。
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恋は盲目というが、恋だけでなく友情も盲目になりうるのか。
恋愛を前にすると友情は途端に無力になってしまうことがある。
これは自分は恋人優先で、友情を蔑ろにする人間だ、ということではなく、親友に恋人ができたらどことなくその恋人に遠慮してしまうだろう、という話である。(これまで誕生日を当日に祝ってきたがそれもできないな、とか。週末は恋人と会うかもしれないから誘うのは控えた方がいいかな、とか。もし同棲するなら泊まりで遊ぶのは控えた方がいいかも、とか。)
しかし、恋だろうが盲目だろうが、のめり込むと視野が狭くなるという点、行き過ぎたものは狂気とも言える点では共通している部分もあるのかもしれない。
最後まで2転3転とするのが面白く、ラストの怒涛の展開がすごかった。
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───── あの人が死んでしまったら、とても生きていけないと思った、あの幸せの絶頂の一日から六年が経ち、あの人は死んでしまったのに、私は、まだ、生きている。
大好きな辻村深月さんの小説ということもありますが、タイトルと表紙のインパクトに惹かれて手に取った1冊。
まずは、辻村深月さんがこんなにもダークな小説を書くなんて…!と驚きでいっぱいです。
この作品は主人公の目線と主人公の友達の目線の2つに分かれています。私は2日かけて1つずつ読んだのですが、この2日間とても心が重くなりました。
「恋と友情、あなたならどっちをとる?」
1度は誰かに聞かれたことのあるこの問題の難しさを身にしみて感じられたように思います。
なんだか、考えないようにしていた現実をつきつけられたような気がします…
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あっという間に読んでしまった。
蘭花が美波とも留利絵とも仲良くて、分け隔てなく人と接することができる人って良いな〜と思ってた。見た目とかキャラで友だちが選別されていくのって本当にある。留利絵が蘭花と仲良くて鼻が高い気持ちもわかる。学生時代、そういうのあったな。
茂実が家に来て、留利絵が外に出てくれた時、留利絵に連絡せずに美波に電話してたのは、え?てなった。それは絶対おかしいやろと。
蘭花が賢くて優しい人ではあるけど、ちょっとズレてるとこがあった。
奈々子さん怖い…。なんで?て思ったけど、支配と洗脳みたいなものなのか。あとあとわかった茂実への指示が最低でした。最後バレて、どうなったんだろ。
美波はずっと一貫してて、明るくて、普通の人って気がした。自分の発言が相手にどう思われるかなんて考えないような。それと同時に、仲が良い友達には親身になる優しさもある。良い人だった。
留利絵は最初から変ではあったけど、女子って女同士の嫉妬とかあるよね、敵は女って、リアルな感情な気がする。
恋編と友情編で、同じ時間を別々の視点から書かれているので、そういうことがあったんや!と思えてめっちゃ面白かった。
最後まさかの展開すぎて、怖かった。
面白い
一気に読んでしまった。なんとなくこうかなと予想はついたけれどそれでも面白かった。女の執着がすごくリアルで文章に引き込まれてしまった。ザラザラした終わり方だがそれでも潔さを感じた。好きな人は好きな感じだと思う。
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読みやすく、1時間ほどで一気に読み進めてしまった。蘭花と留利絵の視点から描かれるこの物語だけれど、美波の視点からはどのように見えているのかも気になった。
蘭花にとっては留利絵は親しい友人のひとりだけれど、留利絵は彼女の唯一になりたがったがために、結局誰よりも愛しく思う彼女を破滅へと導いてしまった結末に胸がいたんだ。
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こんな展開だろうなっていう予想をひっくり返される。それも2度程…。さすがな黒辻村作品です。
盲目的な恋も友情も、どこか共感できてしまう。友達に対する嫉妬は、ヒートアップすれば私もこうなってしまうのではないか。完全なる独占欲へと歪な変化を遂げて。
「何故、多くの女は男がいなければダメだと思いこむのか」
「女友達はどうして男に、敵わないのか」
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あらすじを読んだのがかなり前でその当時はあらすじだけで「面白そう」と思っただけだった。
読み始めたら、「ああ、よくあるドラマのような話だなぁ。はいはい、あるよねこういう恋愛の展開」と思ってたら、半分ぐらいまで読み進めたら…
おやおや??え…??鳥肌もん。
続きが気になってついつい2日で読み進めてしまった。
半分以降は、もう一気読み。最後に「ええ?!?!」とおったまげてしまった。
さすが辻村さん。私の大好きな斜め上展開。
これはぜひ実写化して欲しいなぁ。似たような話ありそうだけど。
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恋愛と友情における執着。盲目になるまで熱中することは、盲目が解けた時、人を大きく成長させると思っている。けれど、蘭花のように苦しいながらも長期間盲目でいることは、無駄であると思ってしまう。抜け出した方がいいことを分かりながらも、結局抜け出さないから「盲目」なんだよね。この状況をちゃんと指摘してくれる友達は貴重だなと思った。
また「盲目的な恋」は安易に想像がつくが、「盲目的な友情」は今回初めて触れた。留利絵を通して初めて「盲目的な友情」というものを少し理解できた気がする。
女の幸福の完成には異性のパートナーが必要なのか。男の幸福の完成には異性のパートナーが必要ないのか。
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恋愛に溺れる蘭花と、友情に盲目的になる留利絵の、狭く主観的な視点から語られる2つの物語。本作は冷たく残酷で、まるで切れ味の鋭いナイフかのようでした。しかし、本を読む手を掴んで離さない魅力があります。もしかしたら、かつての自分は留利絵と同じだったのかもしれない。そんな存在しない記憶が呼び起こされるような読書体験でした。
たいへん良い意味で、人間関係に悩んでいる人には決しておすすめできない、そんな一冊です。
★こんな人におすすめ
独占したい”誰か”がいる人
女の子の友情を描く物語を読みたい人
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すごく苦しかった。きっと自分も蘭のようにもう終わっているはずの恋愛に縛られていても逃げられない。逃げたくないと思う。それを何度も友達に相談してしまうこと。それを友達がどう思うかも。リアルだった。つらかった。
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表紙がヒグチユウコさん!
美しく繊細でひっそりと不気味でとても好き。
さて、中身は怖かった。
冒頭から、かつて愛した人が死んでしまい、別の人と結婚式をする主人公の独白からスタート。
前半の「恋」のパートは蘭花視点で指揮者・茂実との恋のお話。
後半の「友情」のパートは蘭花の友達の留利絵視点で蘭花との友情のお話。
業界で力のある室井に気に入られ、将来安泰であったはずの茂実が(自業自得ではあるが)業界を干され人生を転落していき、それでもなお、茂実に執着する蘭花の気持ちはちっともわからなかったし、出てくる登場人物の誰にも共感できなくて、私には縁のない華やかな世界のお話という感じだったが、続きが気になって一気に読んだ。
蘭花の結婚式前日の留利絵の行動が最後に明かされ、驚いて声が出た。
留利絵が、蘭花の恋愛は快楽と欲でそれが周りのみんなを苦しめている、というようなことを言っていたが、留利絵の友情も支配欲、独占欲のような欲ではないかと感じた。
恋も友情もまさに盲目的で、タイトル通りだった。
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この物語の主人公は2人の女性。前半の『恋』と後半の『友情』がそれぞれの視点で描かれる。同じ時間軸で繰り広げられる出来事が視点が入れ替わると残酷なまでに2人の関係性が浮き彫りになる。
後半の主人公の留利絵の「友情」とは何なんだろう。依存なのか承認欲求なのか。2人には感情移入はできないけど物語を俯瞰するような感覚になった。
コンパクトにまとまった作品ながら読み応え十分で衝撃的な読後感。久しぶりに辻村深月さんの作品を読んだがやはり面白い!
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確かに盲目的な恋はありそうだけど、盲目的な友情はあまり聞かないから新鮮。友達に対しての感情がこんなに動くこと、そうないよね。同性愛者でもなかったし。だからなんか勿体ないなって思った。
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恋愛と友情は対照的な概念のように捉えられるが、独占欲や嫉妬を孕んだ友情は恋愛とほとんど変わらないのかもしれない。時には、ある種異常性をもたらすしてしまう側面を持つものでもある。
ありきたりな痴情のもつれ的なストーリーかと思いきや、想像以上にダークな展開だった。
Posted by ブクログ
盲目的な恋は想像つく。
でも、盲目的な友情ってなに?って思ってた。
怖すぎる。
恋も友情も視点が違うだけで、こんなにも変わるのか!おもしろい!
確かに、友情に重きを置いて考えたことなかったし、私の周りでも聞いたことがなかった。
今までどんな友達がいて、親友は誰で、何人の友達がいるのか。
相手は私のことをどう思っているのか。
パーティー会場のトイレで聞いたこと。
美波を忘れられるのは寝る前だけ
いかに美波を意識しているかすごく現れてるセリフだと思う。
ここまで狂わせる恋も友情も怖い。
誰も幸せにならない。
けど、海外を止められて幸せなのか?
大好きな友の幸せを壊し、本人だって今後、警察から話を聞かれなんらかの処罰が下るだろう。
前歴がついてまで一緒にいたい。
この気持ちはいつまで続くのだろうか。
そんなことすら考えられないからこそ盲目的な友情と言うのだろうな。
嵐の海に恋をしたら春の海じゃ物足りなくなっちゃうだろうから、これでよかったのかもね
Posted by ブクログ
恋が絡むと人は盲目的になるのは分かるけれど、友情が人を盲目的にさせるのは、その人の背景が分からないと共感できなかった。
私はそこまで盲目的になる恋人も友達も出来たことがないからその感覚は分からず、イライラしながら読み切った。
Posted by ブクログ
「誰にもきちんと執着されたことがないから、友達のことをまるで自分のことみたいに躍起になるんだよ。」
茂美のこの言葉がトラウマになった。
友情は恋に勝らないのだと、あらためて思い知らされた一冊だった。
盲目的な恋をしてみたい。だけど、私は恋ほど恐ろしい感情を知らないので人間が怖い。
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女の友情は時として恋よりも盲目
自分の持つコンプレックス、自分にないものを憧れる気持ち。他人と自分を比較した自己嫌悪。
人からの評価を意識してしまう人間の性
Posted by ブクログ
入り込みすぎてしまったのか、見終わった後すごく暗い気持ちになった。
恋に関して…
ここまで落ちぶれた茂実を見ると、きっと落ちぶれる前にもそういった片鱗はどこかにあったのだろうなと思う。そのちょっとした違和感を感じ取れないのも、恋は盲目と言われるゆえんなのでしょうか。
友情に関して…
まず、相手に感謝してほしいという気持ちがおかしい。相手が求めていなくて、自分が良かれと思ってした行動は、見返りを求めるべきではない。自分がしたくてしたことである。留利絵がしていることはお節介と言われてもおかしくないことで、相手にとっては余計なお世話にもなり得る。
そして、なんで友情より恋の方が比重が重くなってしまうのかという議論は無駄な気がする。それで、友達関係で悩むのも無駄ですね。もう生物学的にそうゆうものなのでしょうとしか…
私はそう割り切って、友人関係を築いています。
期待しません。楽ですものすごく。
留利絵の家庭環境が最悪です。そのせいで、こんなことになってしまったのでしょう…
何の気なしに放った言葉がその人の一生のコンプレックスになってしまう。言葉って重いんですよね。留利絵が美波を嫌う理由もわからなくない気がします。
Posted by ブクログ
装丁に惹かれて購入
まぁなんと可愛らしい表紙..と思いきや
中身は愛憎渦巻くドロドロ劇場
前半は才色兼備な主人公目線の恋愛話
後半は前半の主人公の友達目線
ルームシェアをしてた容姿コンプレックスを
拗らせまくった自己愛天元突破女子
ちゃぶ台返しの帯を見てから読んだので
ある程度転がされる覚悟はしてましたが
まぁそこまでは..という感じです
でも、最後の方は読んでてうわっ怖〜〜と
声は出ました笑
2時間ちょいで一気読みできたので
なんか暇!な時にはオススメです