【感想・ネタバレ】盲目的な恋と友情(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

執着してしまうことって本当に怖いな恐ろしいなって思った。
何事にも執着せずに、自分のコンプレックスがあることは仕方ないけど、受け入れるというか受け流す技術を身につければ生きやすくなるのかなって思ったりした。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

2人の主人公の過去と現代が交差しており伏線回収がされていて面白かった。
前半の主人公の完璧さがかなり好きなのだが、堕ちていく男にも執着する様子はまさに盲目的でタイトル通り。
後半の主人公は前半にも出てきたので本人視点どとだいぶ見方が変わり物語に深みが出ている。ただ憧れている女の子の特別な一番になりたい、自分の傍にいないなら幸せにならないでほしい、というのは私も感情としてあるので共感出来た。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

これはすごい!
ただの恋愛小説ではない。かなりサスペンスが入った大どんでん返しのストーリー。
瑠利絵のような盲目的な思いをぶつけてくれる友達が欲しいような、やっぱり怖すぎて欲しくないと思う自分もいる。
最後はハラハラドキドキであっという間に読み終えてしまった。

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2026年02月13日

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ネタバレ

人間の感情の根底を覗き込んだ気分。
留利絵が蘭花に見返りを求めた上での親切心は、幼少期から遠回しにされていた自分自身を見捨てないで欲しくなかった気持ちの表れだと感じた。
きっと留利絵は物語の主人公みたいに(この物語の第二のヒロインではあるが)、「自分は皆んなとは違う特別な存在」になりたかったのだろうと思った。だからこそ、留利絵自身には持ち合わせていない、自分自身を貫き通す性格の稲葉先輩や圧倒的な美貌を持ち、聡明で、憧れの存在であるような蘭花に傾倒していったのだと思う。そんな人と一緒にいる自分は特別で、皆んなからちやほやされるに違いないと思う留利絵の認識。幼少期のトラウマを埋めるための蘭花だったのかもしれない。
恋も友情も何も無我夢中になって縋ればそれは盲目的に求めるようになり、中毒であり、歪んでいってしまう。そう簡単には思えるものの、自分自身で知らないうちに嵌ってしまうだろうなと思った。

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2026年02月08日

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本作は、壊れていく人間関係を描きながらも、その過程に一瞬だけ立ち上がる「関係性の美しさ」が強く印象に残る作品だった。登場人物たちは不器用で、視野が狭く、決して理想的な振る舞いはしない。しかしだからこそ、誰かを信じようとする気持ちや、同じ時間を共有してきた者同士にしか生まれない結びつきが、かすかに、しかし確かに輝いて見える。
恋と友情はしばしば対立するものとして描かれるが、本作ではそれらが絡まり合い、互いを侵食しながらも、簡単には切り離せない関係として存在している。その曖昧さの中で築かれてきた関係は、結果的に歪み、壊れてしまうとしても、そこに至るまでの感情の積み重ね自体は決して嘘ではない。その点に、この物語が持つ静かな美しさがあるように感じた。
誰かを大切に思った時間や、同じ方向を見ていた瞬間は、たとえ結末が悲しいものであっても無意味にはならない。盲目的であったからこそ生まれた強度の高い関係性が、読み手の心に複雑な余韻を残す作品だった。

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2026年01月30日

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ネタバレ

まさにタイトル通り、「盲目的」だな〜〜〜という感想!一章と二章のそれぞれの主人公、一人のことに没頭しすぎて周りの意見が何も聞けてない。でもある意味一番人間らしいのかなとも思う。

茂実は自殺と思わせて、こっちが殺したと思わせ、いややっぱりそっちが殺したんかい!と二転三転するのも面白い。

いや結婚式中に警察割り込む?とは思った笑

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2026年01月22日

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年末年始の旅行の移動で一気に読んだ
ラストは衝撃だった
恋って人を盲目にさせるんだなと。
友情については恋ほど友達と語り合わないのは、確かになあ、なんでだろ、て思った

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

良い意味で読んでいて疲れる本だった。
恋を読み終えた時点で何度も何度も裏切られた気分になった。
恋人、友人との関係の難しさを感じられた。
とても良かった

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

結末が気になって一気読みしてしまった
蘭花は星近からもるりえからも摂取されてるようにみえてなんだかかわいそうに感じてしまった

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2026年02月14日

ネタバレ 購入済み

面白い

一気に読んでしまった。なんとなくこうかなと予想はついたけれどそれでも面白かった。女の執着がすごくリアルで文章に引き込まれてしまった。ザラザラした終わり方だがそれでも潔さを感じた。好きな人は好きな感じだと思う。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここまで友情にスポットが当てられるのは珍しい作品だと思う
キャッチで書いてあったちゃぶ台返しがどうくるのか、楽しみに読み進められ…
もしかして、スピーチでぶちまけるのか?
と思ったが、やはり読めなかった
るりえからしたら、美波が許せない存在なんだろうな

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2026年02月20日

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蘭花と留利恵、二人の視点から描かれる物語はあまりに濃くて、読んでいる間中ずっと心臓がどきどきしていました。

自分の都合のいいように正当化してしまう視野の狭さ。それは単なる「若さ」や「未熟さ」といった言葉では片付けられない怖さがありました。
まさに『盲目的な恋と友情』というタイトル以外ありえない作品だと思います。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

盲目的な、が恋だけでなく友情にもかかっていたのか、と最後まで読み進めると気づく。盲目的な友情もあるのだ、と。
今作は、恋愛的な要素に切れ味のあるサスペンス要素も絡んで、最後までドキドキが止まらない。私に新たな価値観をもたらしてくれた。
友情は、恋を救うことができるのか。恋を凌駕する程の絆を結ぶことができるのか。辻村深月さんの視点で問いかけた普遍的なテーマに、私はしばらく悩んでしまいそうだ。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

「盲目的な」という形容動詞が恋にも友情にも掛かっていて、まさにタイトル通りの作品だった。前半は盲目的な恋、後半は盲目的な友情でそれぞれの歪んだ視点が面白かった。

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2026年02月06日

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辻村深月さんにハマったので
ひさびさに文庫本を買いました

盲目じゃなくて盲目「的」

一どうして、いつの日も、友情は恋愛よりも軽いものだというふうに扱われるのだろうか一

恋のパートも友情のパートも引き込まれた
僕が感情移入したのはルリエールだったけど、美波と、解説の山本文緒さんによって現実の世界へと突き落とされたのでした。

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

どうしても年代で、恋とかに夢中になってしまって、自分の理想やら、そういうのからかけ離れていく自分が不安になりながらも若さゆえ止めることが出来ない気持ちやらなんやら、色々思い出して怖くなる部分があった。
奈々子の存在にゾッとした。
いくつになっても、自分の手を汚さずに人を苦しめる絶対的な悪がいるよな、と思った。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友達と自分と若い時の恋愛を思い出した。
10代とは違って友達は自然に離れたり、たまにあったりして付き合ってくものだと思ってるけど、恋愛に興味無い留利絵はこんなにも執着してしまうのかと思った。でも、こんなにも大きくなくても何となくそう感じてしまう気持ちも分かる。
主人公も激しい恋愛をしているし、良い子だと思った友達もだんだん押し付けがましい気持ちになって最後には大好きな友達のはずなのに歪んだ愛で足を引っ張ってるのが痛々しい。
周りの羨望の人からの信頼や繋がりを得るために自分を犠牲にしたくはないなと思った。

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2026年01月23日

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大学のオケ部の女子学生2人の視点から描かれる。
1人は容姿にも家庭にも恵まれた女子学生だが、破滅的な恋にのめり込んでいく。彼との恋愛が主テーマで相談相手として友達などが脇役的に登場する。
もう1人は真逆で容姿にコンプレックスがあり、家庭環境も複雑。恋愛経験も少ないが、友達関係を大事にしている。
それぞれ友人・仲間として同じ時を過ごし、同じ出来事を経験するが、各々の視点からみると異なった捉え方をしていることが浮き彫りになる。

単純におもしろかった。美人なのになぜ不幸になっていこうとしてしまうのか、一方、容姿にコンプレックスを抱き、それに卑屈にならないためにも友情を必要以上に執着する。
それぞれの独りよがりな考えをあからさまに描きつつ、自身にも思い当たるところがあり他人事ではない感じも受けた。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「美しい人は、必ずしも幸福ではない。」

蘭花と茂実。
出会いは光のようで、でもその光は、眩しすぎて、痛かった。
恋と友情の境界線は曖昧で、どちらも盲目になる。
読み終えたあとに、胸の奥に残るのは「これって本当に“幸せ”だったの?」という疑問。
この三人の視点を行き来することで、
「人間って、誰もが自分だけの正しさを生きてる」
そんなことを思わされた。

辻村深月さんの描く“人間の奥深さ”にまたやられた。
読後感は重い。でも読む価値はある。
むしろ、誰かとこの本について話してみたい。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

Xでバズってて気になったのと、実際に手に取ってみて帯にちゃぶ台返しって書いてあって興味が湧いて買ってみた。
主人公の目線と親友の目線で2部構成になっていてどちらも同じ時間軸で見比べて見るとそれぞれこういう気持ちだったのかあと後から点と点が繋がっていくのが聡明で心地よかった。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

恋愛を優先して、友情を疎かにしてしまった過去
彼氏のいない親友が 彼氏がほしいと嘆いているのを聞いてもやもやしてるいま
色々なところに重なった
(今の気持ちはわたしが結婚して恋愛から通さがったから思えるのかもしれない)
るりえは、蘭花が好きなのではなく蘭花のステータス、蘭花と一緒にいる自分が好きだっただけ
みんな自分のことしか考えてない世界。
今となっては恋愛も友情も別として大切に思えるし、友情はなににも変え難いものだと思えるけどやはり世間的には、友情は恋愛に勝てないのかな

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

人は何に惹かれるのかなと思った。
みんな自分がかわいい人ばかり。人に優しくしても、まず自分のことを考えている。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想が蘭花視点の「恋」編でなく、瑠利絵視点「友情」編に沢山の感想が溢れてきたのは私が瑠利絵側だからなんだろうな。

辻村深月さんの本を読むと、人間への観察眼が鋭すぎてどうしてこんなにも人間は"自分の物語"が強いのかと思ってしまう。
例えば瑠利絵がチケットを茂実経由で用意してもらったことにその価値以上に自分というフィルターを通した価値を付随させて大喜びしていた。
けど、蘭花視点だと『私は確かに星近の知り合いに頼んだけど、公開練習は普通に新聞とかでも観覧募集があるし」あまり知られていないだけで、注意していれば、募集の記事はよく見かける。しかし、感極まった様子の瑠利絵〜』と他愛もないことのひとつでしかない。

でも蘭花にも強い自分の物語があるわけで、
瑠利絵が男だったらいいのにと言う一方で蘭花は
かつての友人たちがパートナーを平凡だと評し、『茂実より美しく、私に合う魅力を持った相手』かどうかを常にジャッジしている。
もし瑠利絵が男だったとして、いくら蘭花と趣味が合って蘭花に優しくしたとしても蘭花は瑠利絵と付き合わないと思ってしまう。蘭花は誰もが羨むような彼との恋を他とは違う"特別"な恋だと思っているから。そんな彼女が瑠利絵を選ぶはずがない。

⭐︎

瑠利絵のされてきたことが日常にごろごろ転がっているのは酷いことだし、一部心当たりがあるものもある。直接四宮のように接してくる人は少なくても、ふとした折に線を引かれていると自覚させられる瞬間はあってしまうと思う。
でもだから自分も誰かに無意識に線を引いてることもたくさんある。
学芸員さんが仕事で1番大変なのは浮腫んでしまうことだと言って周りが笑っているのに瑠利絵だけ笑わなかったシーンみたいに。多分私は自分は何も考えず笑ってしまう。瑠利絵みたいに浮腫む体質だったらどう感じるかなんて考える隙もなく。

⭐︎

タイトルに盲目的とついているくらいで、この小説は恋/友情編どちらにも執着がどろどろ渦巻いている。
蘭花が茂実に(の容姿や将来有望な指揮者で初恋であること)、瑠利絵が蘭花に(自分を選んでくれる美しい親友であること)、茂実が菜々子に(世界的に認められていて自分を可愛がってくれている恩師の美しい妻が密かに自分と関係を持っていること)、菜々子が茂実に(将来有望で旦那を慕う美しい若者が自分に支配されていること)。
蘭花と元タカラジェンヌの母親との関係も少し違和感がある。

また瑠利絵は蘭花に『私と、平穏に暮らすのでは、ダメなのか。』と思うシーンがあるけれど、瑠利絵が蘭花のどんなところが好きなのかを語るシーンはない。
これは蘭花が茂実に抱く執着と似ていると思った。
その執着のきっかけが自身の容姿を乏しめられたことなのか、元々恵まれた生まれたために自分に釣り合うものを求めるのか様々だと思うけど。
自分では執着のきっかけを選べないのに、以降の人生それに振り回され続けることにやるせなく感じる。

私はどうしたら認められたと思うのか、
つまり何に執着しているのか、
そのきっかけはなんだったのか。
自分を掘り下げたいけどとても怖くなる面白い小説だった。

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平易な言葉と緩急締まって気持ちいい文章で、一日で一気読み。
二者の目線から同じ出来事を描く形態の醍醐味は視点の違いによる描写の差異だが、この小説はタイトル通り二人とも「盲目的」なのでその差異を「どちらかだけが正しい/間違っている」と言えない。そしてその狂気的な盲目はページをめくるごとに増していくため、後半にいくにつれて同じ場面でも違う出来事のようになっていく。
「いっそ好きじゃなくなれたほうが楽なのに」「恋ってそんなに友情に勝るものなんですか?」「あの子より私のほうが親友として選ばれた」、これらは決して劇的ではなく、いや正確にはいずれも私の周りでよく聞く言葉であり、つまり劇的かつ平凡なものでもあると言えよう。
しかしこの物語は何と言っても最後のどんでん返しがすごい。私がもしや?と考察したものは全て作者の手のひらの上で転がされていただけだということだ。誰かに本書を薦める上でその人と私の関係性によって本書のテーマが難易度として立ち塞がる時もあるかもしれないが、「面白い」と推薦したくなる一冊ではあるだろう。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

その気持ちわかる〜となる文章が、蘭花と瑠璃絵、両方の章に多数。(少し前の、恋人ができる前の自分であったならば、蘭花の方には全く共感できなかったであろう。)

中高女子校育ちで、大学から共学に入り、男性から恋愛対象に見られないということがいかに惨めなことかがよくわかった。そのくせ、性行為には興味があったりしたので、瑠璃絵の大塚に対する行動にも共感した。
社会人になってから、不倫男やヒモ男に振り回され、こちらに相談するくせに、一向にアドバイスは聞かず振り回され続ける女友達たちにどれほど悲しい思いをしたことか。なぜ女の幸せは、結局は異性なしに完成しないんだろう?なんで女友達だけじゃダメなの?って、本気で思ってた。

でも、数ヶ月前に恋人ができて、恋人ができたのは初めてではなかったけど、こんなに好きになったのははじめてで、恋に狂ってしまうということがよくわかった。蘭花の「恋愛というのは、彼女がしている、あんなありきたりなことではなく、わたしと茂実のような、特別なかけがえのないのとだ。わたしの身に起こったのは、そういうことだ。」という考えは、自分かと思った。彼氏の愚痴を言って、彼氏自身を否定されるのは違うんだよね。わかるよ〜

瑠璃絵の「私は、男はいないけど、平気だ。そんな無駄なものを背負い込むことはないのに、何故、多くの女は男がいなければダメだと思い込むのか。わたしと、平穏に暮らすのでは、ダメなのか。女友達はどうして男に、敵わないのか。」というセリフに、わたしが長年考えてきたことすぎて、涙が出た。本当になんでなんだろうね。


ただし、本屋のpopや帯で宣伝されている大どんでん返し!というのは、ちょっと納得いかなかった。膝を打つような伏線でもないし…。
ただ、瑠璃絵も蘭花も、その気持ちわかるよ、って、抱きしめたくなるような本でした。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

これな、なかなか面白かった。
前半、元タカラジェンヌを母に持ち、大学のオケで第一バイオリンをつとめる美しい娘・蘭花の、将来を嘱望される指揮者の卵・茂実に対する「盲目的な恋」のお話。
少女マンガのようでもあり通俗的でドロッドロのお話をグイグイ読ませてしまう。
後半、背が高くて細くて猫背でニキビで悩んでいて自意識過剰な留利絵の、蘭花に対する「盲目的な友情」について。
同じ時間の同じ出来事を留利絵の側から見てみると、その時の言葉やイベントの持つ意味がこうも違うかと思い知らされ、コンプレックスに苛まされる彼女にとって一筋の光である蘭花を自分のものにするために行う行為が狂おしい。
どのような結末になるのか、ベタな恋愛ものから一転、サスペンスに溢れたダークさがぞっとする怖さ。
巻末、山本文緒さんの解説が的確。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

さすが辻村さん!
女性の嫉妬、独占欲を余すことなく描かれた作品です。

私も思春期は大好きなお友達に独占欲や嫉妬を抱いてしまうことが多々ありました。
だから彼女たちの気持ちが分からなくはないんです。

でも客観的に見ていると、なんとも言えない恐ろしさと気味悪さがあります…

結局人は、自分に自信と余裕がないと愛が歪んでいってしまうのかなあ。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よんだけど
SNSで言われるほどの面白さは私にはわかんなかった
でも瑠璃絵のきもちはすごいわかった
てか私がそっち側の人間だから
あーわかるーって感じで読んじゃった

瑠璃絵は私である
私も含めるりえは
対価を有きで行動してるんだよね
だから対価が支払われないと
イラついちゃうんだよね
私は自覚してても全く治せなくてもっと終わりなんだけどね

しかも敵?ここで言う美波かなー
に対する感情の抱き方?
自意識過剰な感じもわかる
私はあそこまでは行くかはわからないけど
あの感情に行く道は私も歩いたことがある気がする


蘭花に関しては
最初の方は羨ましいって気持ちだけだったな
そんな恋愛できるの羨ましいって感じで
疑似恋愛できてる気がして楽しかった

後彼以外の人が全く魅力的に見えない的な話してたの私もわかるってなっちゃった爆笑
全然恋愛してないけどあの気持ちはなぜかすごいわかった
私のことをまた一つ理解するきっかけにもなった
ありがとう
なぜそう思ったかと言うと
私のタイプはとても限定的なのでそこにぴったり当てはまってしまったらそこから出られなくなって
彼女と同じ気持ちになると思う
で、長く付き合ったら情が生まれて
別れられなくなる未来がすっごくはっきり
起きたのではないかと思うくらいはっきり見えました

脱線しちゃったけど
最初はそんなイメージだった

そのあとは良くわかんないけど
なんかね

でも男がフツーにキモすぎるよね
シンプルに
めっちゃくちゃ年上の人と浮気してるのもキモすぎるし
ななこがまずキモすぎるよね
ななこなんなの
ああ言うやついるだろうけど
結局なんでそんなことしてるのかマジで到底理解できない
自分の手の内の中で転がせる奴がいるのが面白いんだろうな
洗脳できてる相手がいることが
そいつが社会的にも上の方にいる奴が手の中にいるのが面白いのかな、

まあキモいキモに変わりはない

ななこがキモすぎるから
男が依存してしまうのも5000歩くらい譲ってあげてもいいけど
それにしてもまあ男キモいよね
自分の考えないんだって言う
言われれば、盗撮もするし、女とも付き合うし、プレゼントも選ばせるし
意思なさすぎて怖い

でもななこがいなくなって
全てなくなって
結局あんな暴君になるんだから本性も結局終わってたのかなとも思う

あとななこが離婚されないところもあいつはうまい女だなと
結局離婚されずに地位は一応守られるところが解釈一致って感じででいやーな気分


結局全体的に共感できることが多くてあんまり話にのめり込めなかったのかなー?

すっごい面白かった!とはならなかったなー

でも今回の話は2人の視点から描かれてたから
もう一回読んで
あっちはこう思ってたけどこっちはどう思ってたんだろうみたいな感じで比較もしてみたい

あーあと
蘭花の自己評価が想像以上に低いって言うか
正しい評価がされてなくて
るりえのターンが来た時に
客観的にみたらそういう子だったんだってびっくりした

感想はこんな感じかなー
また思いついたら書こう

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

率直な感想、バカな女と気持ち悪い女。

若いころの恋愛を思い出しながら読みました。愛だの恋だの、嫉妬や執着や束縛。

私は恋愛の相手に翻弄され気持ちが浮き沈むのが好きだった半面、面倒で嫌いでもあったから、結婚して解放された立場でこういった本を読むのは他人事で楽しかった。

でも中盤から主人公のバカ女にイライラ。
終盤の友達サイドもイライラ&気持ち悪っ。

自己肯定感が低く、自分を蔑ろにする人間を捨てられない。物事を俯瞰して見られないバカ女。レズではないが顔が綺麗で自分に優しくしてくれた女に執着する気持ち悪い女。読んでいてずっとイライラしていた。

世の中にはこれに共感する女もたくさんいるんだろうが、絶対に仲良くなれない。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

後半のるりえのコンプレックスというか異性とか友人からの何気ない線の引かれ方、マジわかる〜〜といった感じで読み進めていたけど、徐々に、、、みたいになる話でした
ちゃぶ台返しって煽りに釣られて買ったけど、驚きとか爽快感とかよりもあ〜そうなるかぁって感じが強かったように思いました

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

本編はもちろん解説が心に残った
どうして女性の幸せは同性同士の友情だけでなく異性との恋愛が必要不可欠なんだろうか。

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2026年01月24日

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