あらすじ
タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。
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恋は盲目というが、恋だけでなく友情も盲目になりうるのか。
恋愛を前にすると友情は途端に無力になってしまうことがある。
これは自分は恋人優先で、友情を蔑ろにする人間だ、ということではなく、親友に恋人ができたらどことなくその恋人に遠慮してしまうだろう、という話である。(これまで誕生日を当日に祝ってきたがそれもできないな、とか。週末は恋人と会うかもしれないから誘うのは控えた方がいいかな、とか。もし同棲するなら泊まりで遊ぶのは控えた方がいいかも、とか。)
しかし、恋だろうが盲目だろうが、のめり込むと視野が狭くなるという点、行き過ぎたものは狂気とも言える点では共通している部分もあるのかもしれない。
最後まで2転3転とするのが面白く、ラストの怒涛の展開がすごかった。
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───── あの人が死んでしまったら、とても生きていけないと思った、あの幸せの絶頂の一日から六年が経ち、あの人は死んでしまったのに、私は、まだ、生きている。
大好きな辻村深月さんの小説ということもありますが、タイトルと表紙のインパクトに惹かれて手に取った1冊。
まずは、辻村深月さんがこんなにもダークな小説を書くなんて…!と驚きでいっぱいです。
この作品は主人公の目線と主人公の友達の目線の2つに分かれています。私は2日かけて1つずつ読んだのですが、この2日間とても心が重くなりました。
「恋と友情、あなたならどっちをとる?」
1度は誰かに聞かれたことのあるこの問題の難しさを身にしみて感じられたように思います。
なんだか、考えないようにしていた現実をつきつけられたような気がします…
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あっという間に読んでしまった。
蘭花が美波とも留利絵とも仲良くて、分け隔てなく人と接することができる人って良いな〜と思ってた。見た目とかキャラで友だちが選別されていくのって本当にある。留利絵が蘭花と仲良くて鼻が高い気持ちもわかる。学生時代、そういうのあったな。
茂実が家に来て、留利絵が外に出てくれた時、留利絵に連絡せずに美波に電話してたのは、え?てなった。それは絶対おかしいやろと。
蘭花が賢くて優しい人ではあるけど、ちょっとズレてるとこがあった。
奈々子さん怖い…。なんで?て思ったけど、支配と洗脳みたいなものなのか。あとあとわかった茂実への指示が最低でした。最後バレて、どうなったんだろ。
美波はずっと一貫してて、明るくて、普通の人って気がした。自分の発言が相手にどう思われるかなんて考えないような。それと同時に、仲が良い友達には親身になる優しさもある。良い人だった。
留利絵は最初から変ではあったけど、女子って女同士の嫉妬とかあるよね、敵は女って、リアルな感情な気がする。
恋編と友情編で、同じ時間を別々の視点から書かれているので、そういうことがあったんや!と思えてめっちゃ面白かった。
最後まさかの展開すぎて、怖かった。
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あまりにも極端だと感じる留利絵の思考の萌芽が私の中にもあって、それがしんどくて読み進めるのに時間がかかってしまった。
解説にもあった通り、女同士の友情というのは複雑で悲しい。
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私は女子校出身だったから、それぞれの登場人物の気持ちが痛いほどわかった。
女子校出身の人は一度はクズみたいな人に沼って、たくさん泣いて友達にたくさん相談して、でも別れなくて…。私自身そういう経験があるからわかった。
そしてその子を自慢の友達と慕う子。その子の友達であることという自分を誇っている。私の同級生にこういう子がいたから覚えていて、その子の言うことはなんでも肯定していて、その子が正しい、その子を守る、その子が世界の中心…といったようにその子を再優先して自分の生活の中心になっていて見ていて心配だった。というのが、この本に全く同じような子が出てきました。
辻村深月さんの書く物語には今回も私の周りにいる誰かが描かれていて、価値観が似ていて読んでいて楽しい。
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前半読んでて、恋愛の話かと思ってたら、友情のグロさを見せつけられた。個人的に瑠璃絵みたいな人を知ってたから、その描写がとても細かく、正確すぎるくらいでびっくりした。
前半の「恋」を読み終わった時は、瑠璃絵が茂美を殺したのかと思ってた。だから、いきなり茂美をなくしてしまった蘭花がかわいそうと思ってた。けど後半の「友情」を読み終えた時は2人が共犯だったことが判明し、ぞくぞくした。とにかく、心理描写がとても細かく、怖さや憎しみなどの感情が読者にまですごく伝わってくる。
もっと辻村さんの本を読みたいと思った。
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蘭花も瑠璃絵もすごく盲目的で面白い。特に瑠璃絵は、まるで1番の友人でなければ許されないというくらい、相手に認められることにこだわっていた。蘭花の容姿が美しくなければまた違っていたんじゃないか。
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盲目的な恋の話と盲目的な友情を3人の複雑な友達関係から2人の視点から描いていて捉えどころが面白いです
恋が友情より勝る葛藤を抑えられない2人の相互の想いと自然体でいるもう1人の友人と普通にあり得る話でのめり込みました
最後のどんでん返しがまた良かったです
面白い
一気に読んでしまった。なんとなくこうかなと予想はついたけれどそれでも面白かった。女の執着がすごくリアルで文章に引き込まれてしまった。ザラザラした終わり方だがそれでも潔さを感じた。好きな人は好きな感じだと思う。
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装丁に惹かれて購入
まぁなんと可愛らしい表紙..と思いきや
中身は愛憎渦巻くドロドロ劇場
前半は才色兼備な主人公目線の恋愛話
後半は前半の主人公の友達目線
ルームシェアをしてた容姿コンプレックスを
拗らせまくった自己愛天元突破女子
ちゃぶ台返しの帯を見てから読んだので
ある程度転がされる覚悟はしてましたが
まぁそこまでは..という感じです
でも、最後の方は読んでてうわっ怖〜〜と
声は出ました笑
2時間ちょいで一気読みできたので
なんか暇!な時にはオススメです
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辻村さんの作品は、かがみの孤城を映画で見たことはありますが、小説は初めて読みました。
蘭花と留利絵の2つの視点から、女性の世界の生々しい感じが強く感じられ、恋や友情はこんなにも人を盲目的にさせることがあるんだなと思いました。
私には今のところ、この2人のような経験はありませんが、辻村さんの文章から2人の様々な感情が伝わってきました。
かなりダークな作品でしたが、読み応えがあって面白かったです。
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留莉絵ちょっと友達に依存しすぎで、
びっくりした
共犯者と呼ばれるの切望せんといて、
しかも結婚式に茂実の名前呼ばれるのを期待してる
蘭花もそれはそれで恋愛に依存してる
結婚式の時の流れてくる写真に茂実のではなく留莉絵との写真ばかり流れるのも、恋愛はいっときのものってわかるし、
なんならそのときは茂実を優先していたのにな
そうゆうこと現実でよくあるし、そうゆう人おおい
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恋に溺れる蘭花と友情に溺れる留利絵。本でも歌でも映画でもよくテーマとされる"恋"。恋は盲目とよく言われているけれど、この物語は"盲目的な友情"についても辛くて痛いほどリアルに書かれている本でした。
果たして親友の定義とはなんなのか、私にとってたった一人の親友でも相手からすると複数居る親しい友達の中の一人に過ぎないかもしれない。
友人に対して少しでも嫉妬心だったり羨望を抱いたことのある人は共感する部分があると思います。
Posted by ブクログ
友達への執着は時に美しく時に切ないと思った
恋人は1人なのに、友達は複数人いる
恋人関係はいつか終わる可能性が高いけれど、友情は滅多なことがない限りずっと続く
恋人と友達、どちらが大切なのかというのは私もよく考える
親友になりたいと思う留利絵の気持ちもわかる、でも私は友情に1番2番などないと思う
自分が仲が良いと思う友達を10人あげることはできる、ただそれに優劣はつけられない
相手によって話せる内容、楽しいことが違うから
私は友達の誰かの1番になれないと理解しているから、こう判断しているのかもしれない
対して恋人関係というのはほぼ常に1対1だから、安心して身を委ねることができる
恋人が私を選んでくれる限り、私は恋人を1番だと言い続けたいと思う
いつか終わるとどこかで思っているからこそ大事にできるのか、一生があるから大事にできるのか、相手が1番に選んでくれるから1番と安心して思えるのか、それはわからないけれど、恋人関係というのは尊いものだなと思う
Posted by ブクログ
恋をすることで周りが見えなくなって、破滅していく、そんな人周りにいたなと思いながら読んでいた。どうしてわからないのかという苛立ちを感じる反面、恋から抜けられない苦労も想像できた。
また、蘭花から見た瑠利絵と、瑠利絵から見た蘭花の印象がかなり違っていて、一方通行な感じもリアルだと思った。
行き過ぎた恋心は危険視されることはわかっていたが、友情でも起こりうることをこの作品を通して気付いた。恋も友情も盲目。
Posted by ブクログ
表紙から世界観が確立されていてとても目を惹かれる本。恋も友情も圧巻されるほど熱狂的で、自分とは縁のない世界だと感じながらも、身近にも起きたことがあるような不思議な感覚だった。誰にでも起きうるかもしれないのかもしれない、という後味
Posted by ブクログ
3日位で一気に読み終わった。若い頃の恋愛を思い出した。側から見ればはよ別れろ!って恋愛。自分はここまでどう見られたいか?なんて感情はなかったけど、割とあるもんなんやな〜って思った。聡明だけどアホな蘭華にコンプレックスがひどいるりえ。
友達なんてたくさん居るし、離れるもんだけど、その頃ってこの関係は永遠かと勘違いするんだよね。結婚式で親友スピーチを美波の前でしたいだなんてくだらな過ぎるけど、くだらないのが青春だし若いってことだもんな、と妙に納得。そんなことを証明する為に殺人まで仕組むなんて正気の沙汰じゃないけど、小さい頃からの環境でそこまで拗らせるるりえも、もしかしたら現実にこんなことってあるのかもしれないと最後の方,思ってきた。
もう少しいろんな経験して年取ったら、あーくだらなかったな、とか、覚えてもなかったりしないのかな?って思う俺はわりかし恵まれてんのかもしれない。心理描写は凄いので、一読の価値あり。おすすめです!
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2人のヒロインの視点が前編と後編で分かれて描かれていて、どちらも同じ時の話をしているのに見え方が全く違っていたので最後まで興味深く読めた。
前編では、恋愛においての相手への執着。周りから見たらありえないほどのクズでも、当事者はわからなくなる。わかりたくなくなる。好きと言う感情があるのか分からないけど離れられない、といったことはいつの時代もよくあることだと思う。タイトルの通り盲目的な恋愛が描かれていた。
後編では、前編のヒロインの友人である留利絵の視点での話が始まる。容姿にコンプレックスをもつ彼女は、普通に接してくれて真剣に話を聞いてくれる、演劇やクラシックの趣味が合う蘭花を唯一の親友のように思っていたが、蘭花にとっては他の友人と変わらない多数のうちの1人だった。蘭花の唯一になりたいと思い続けてきた彼女は、どんな時でも味方になり蘭花のためなら何をしてもいいと思ってしまう。そうすることで唯一になれると、思ってしまう。そんな盲目的な友情が描かれていた。
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読み終わって、『えー!!』ってなった。
読んでる途中は、恋に盲目的になり、周りが見えなくなるくらい恋愛に溺れる蘭花の気持ちも、親友が他の子と仲良くしたり、恋人のことばかりで嫉妬でモヤモヤしちゃう留利絵の気持ちもどっちもわかるな〜〜とか思ってたけど、ラストを読み終わって『そういうことだったの?!!』って思った。
全部留利絵が仕掛けたことだったのが怖すぎる。
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恋愛をしたことがある人ならば共感、そして心的ダメージを受けざる負えないセンテンスが所々見受けられる。
後半から急にジャンルが変わった感じがあってそこが好みではなかった。
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前半は恋人の指揮者に盲目的な蘭花。後半は蘭花との友情に盲目的な瑠利江の視点から描かれる。
どんでん返しどころか、ちゃぶ台返し!
みたいなことが書かれた帯に足を引っ張られてた印象。ハードル上げすぎというか、ややチープなコピーというか。
その事前情報がなければ、もっと素直に驚けたかも。
でも、視点人物二人の自分語りは、ちょっとくどくて長いなぁと感じてしまった。300ページ弱と、普段より短いんだけどね。
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おおお!
久々に女子!っていう、濃厚な女子本!
若い頃ってこういう、謎の女子繋がりあるんだよなぁ。
不思議なんだけど。
おばさんになってもある人もいるんだろうけど、学校と違って、生息地が異なるので合わなくなるんだよね。
学校っはもう選べないから、玉石混交、ごちゃ混ぜの状況で。唯一同じなのが年齢くらいっていう謎の状況から仲間を作るっていう、なかなかハードルの高い場所ではあるよね。
でも、毎日一緒にいるから仲良くもなりやすいんだけどね。
凄まじい美人とブスの思想。
美人も恋に溺れる。
客観的に冷静に見守る友達。
他から見たら酷いのに。やめられないっていうある種の依存。
それが好きな人にも。友達にもあるのよね。
帯にはパワフルちゃぶ台返しとありましたが、
女だもの、このくらいはやるだろうに。
落ちるなら地獄まで。
↑こういうの女性の感覚なのかなぁ。
嫉妬、恨み、妬み、全部総括して
一緒に落ちましょうよ。
あー嬉し。
っていう。
だから、幽霊は女の人ってイメージがやはり濃いのかもなぁ。
そんな一冊でした。
こんな友情やこんな恋愛感情も、青春ならではで、なぜか一定の年齢すぎると、そんな熱も省エネされるようになるよなぁ。
と、感じた一冊でした。
#辻村深月
#熱量不足
#心の省エネ処理
Posted by ブクログ
タイトル通り、あまりにも盲目的な恋と友情だった。恋の方も友情の方も、あまりにも猟奇的なほどに盲目で、マジか……と引いてしまうレベルだった。全然感情移入できないし、辻村深月を読んでるときによくある「わかる」という感覚がほとんどなかった。るりえも蘭花も馬鹿すぎるというか…… るりえに関してはなんというか歪すぎる。傲慢だし潔癖だし人間性が最悪。辻村深月の作品の中ではかなり合わなかった部類の作品。
Posted by ブクログ
前半は恋に盲目な主人公と、後半は友情に盲目な友人、ふたつの視点で物語が描かれている。
同じ時系列で書かれているので、種類の異なる盲目さや価値観の違いが露骨に見えて、読んでいて痛々しく感じる。
だけど、30年以上女の世界で生きていると、恋に生きる女性と、友情に生きる女性、両方共感できる部分もあって面白かった。
恋も友情も盲目さに溺れるのは、20代半ばくらいまでなのかな。大抵は社会生活が長くなると、現実的な社会の洗礼を受けて盲目さは薄れていると思う。その前に自ら破滅してしまうとなかなか戻れない、怖さがあるなと、、
Posted by ブクログ
後半どんどんえげつない展開になっていくのにページをめくる手が止まらない、、星近と出会って変わっていってしまう蘭華、その蘭華におぞましいほど執着するるりえ、この2人別々の視点で物語が読めるのが面白かった!ほんと幼い頃とかに経験した出来事ってその後の人生を大きく左右するんだな
Posted by ブクログ
題名の通り、盲目的な恋と盲目的な友情の話。展開は見えちゃったけど、読みやすくて一気に読んだ!そして私は恋にも友情にもここまでは執着できないなあと思った。
私はあくまで自分が1番大切だから、私が蘭花だったら茂実が変貌しちゃった時点でアウトだし、私がるりえなら蘭花が自分の言うことに聞く耳持ってくれなかった時点でアウトだからなあ〜
でも不思議なのが、きっと蘭花もるりえも自分を客観視できずに、周りの声が聞けなくなってるっていうところをみると、自分が1番大切っていう部分は私と一致してる気がしてて、なのにこんなにも選択が変わるのは不思議だなあと思った。
執着って色んなことが理由で生まれると思うけど、例えば過去の経験とか、コンプレックスとか、家庭環境とか、、、?私ももしかすると無自覚に何かに執着してないか気になった。うーん、思いつかないけどたぶんこういうのって自覚はないもんだよね、それとも自覚しないようにしてるのか??
ちょっと考えてみよっと