【感想・ネタバレ】盲目的な恋と友情(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

自分の過去の恋愛と重ねながら、わかってるのに抜けられないという苦しさと、恋情にも近い友情が胸を刺して苦しかった…!!ページをめくる手が止まらず面白かった!

留利絵の激情にどきどきさせられつつ、彼女に感情移入しやすい構成で、ただ蘭花にも美波にも茂実にも共感できる部分があって魅力的なキャラクターだった!

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2026年10月26日

Posted by ブクログ

辻村深月作品を読むのはこれが一冊目。
本当にヘビーな作品だった…
ヘビーなのに面白くて、読み始めると頁をめくる手が止まらなくて1時間もしないで一気に読んでしまった。

正しい執着、正しい恋、正しいとは、正しさ、、、
人間には簡単に割り切れない感情ばかり生まれてきて、複雑な感情を抱えることは避けられない。
承認欲求、ルッキズム、愛、美しさ、あぁぁぐちゃぐちゃだ。

茂実の言った「君さ、誰にも愛されたことないでしょ。誰にもきちんと執着されたことないから、…」があまりにも目から鱗というか、人間関係におけるわたしの中での考えの終着点のひとつかもしれない。

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2026年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

盲目的な執着が容赦なく描かれた、ダークでドロドロとした人間ドラマだった。 前半は恋、後半は友情。それぞれ別の視点から一つの物語が浮かび上がる構成も面白い。 自分の過去の経験と重なる部分もあり、ところどころ痛みを感じながら読んだ。相手を自分の欲求を満たすための存在として見てしまうこと、依存すること。恋愛も友情も、理想はお互いを尊重し合える関係なのだろうなと思った。

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2026年10月22日

Posted by ブクログ

今、読み終わって、頭がかーーっとしてる。
あらすじも読まずどんな内容なのか全く知らずに読み始めたから、ああ若くて可愛い女の子があまりちゃんとしていない年上の男に惹かれて一緒に駄目になっていく感じのやつね…と思ったら全然違った。
茂実が死んで、(正直やったー!と思った)私もはきっと酔ってたせいで転落した事故なんだろうと思ったし、ようやく蘭花が開放されて ふつうに幸せになれるんだな〜となったところで第一章 恋 が不穏な終わり方。え、、じゃあ留利絵が殺したってこと…?となりどきどきしながら第二章 友情。留利絵目線になったことで留利絵の異常なコンプレックス(仕方ないとは思うけど)や蘭花に対する友情を通り越したような執着を知って、蘭花を守ろうとしてるのかそれとも陥れようとしてるのか分からなくなり…。最後スピーチを読み始めるあたりから心臓バクバクしてた。
わたしは完全に留利絵側の人間で、正直なところ友達やその家族、恋人に認められたい、特別視されたいという気持ちも分かる。だからこそその異常性と彼女自身の葛藤も分かる気がする。
笑われてきた人間と、笑う人間からちやほやされてきた人間。
結局この2人ってどうしてたらよかったんだろう、どうやってたら幸せになれてたんだろう。

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2026年10月12日

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恋も友情も、行き過ぎればこんなにも醜く、恐ろしい。誰もが心に秘めている嫉妬や執着がリアルで、最後までぞくぞくした。

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2026年10月12日

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目次が「恋」と「友情」の2つ

「恋」は、一瀬蘭花目線
結婚式のシーンから始まりそこに至るまでの一瀬蘭花の恋物語が描かれている

「友情」は、傘沼留利絵目線
留利絵の過去から始まり「恋」と同じ時系列で物語が進む

盲目になれる人と出会えることはとても素敵なことだとは思うけど
幸せとは真逆で苦しい物語だと思った

特に、同性の友情に盲目になってしまう留利絵はとても見てはいられない
私の1番苦手なタイプ
同性愛者で恋愛として見てるならまだ理解できるが、
同性愛者ではないと描かれているので、、、

友情は愛には勝てないと私も思っている派なので
留利絵の蘭花にとっての1番になりたいという気持ちが怖いなと思った

そして、ミステリー要素が入ってたのも面白い物語でした
最後の最後で茂実の死についての真実が分かる

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

面白かった。
恋愛小説(本作は友情についても語られているが)で面白いと思うことはあまりないけれどこれは本当に面白かった。
蘭花の心情も恋の盲目さも独占欲の愚かさも全てリアルで美しかった。

ストーリーも辻村深月なだけあってミステリーチックなのも飽きずに読めてよかった。

私はすごく蘭花に共感したが、蘭花に共感する者と留利絵に共感する者で大きく別れるだろうなと思った。

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2026年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蘭花が星近に対して盲目的な恋を、留利絵が蘭花に対して盲目的な友情を抱いていた。

人が盲目になると取るような合理性のない行動が、すごくリアルに描かれていた。その状態を真剣に考えたこともないし、こんなに言葉にしたこともなかった。痒い所に手が届くような、孫の手みたいな作品だった。別れろ別れろ言われても聞く耳持たない人っているよなあ。

が、私はそんなどえぐい恋愛もしたことないし、友達にこんなクソデカ感情を抱いたこともない!
わたしにとってはどちらもドラマの世界だった。今後経験を積んでから読み返してみると違ってくるのかも。

この中だったら留利絵に共感できるかなー。
選ばれた側の人と選ばれなかった側の人が決定する瞬間って、小さいものまで含めると日常に無数に存在してると思う。しかも人がそれを判断する時って無意識だったり、自分が判断を下したことにすら気づかなかったりするから、嫌になっちゃう!

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2026年10月04日

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女子の恋愛、友情がここまで深く描かれている本は初めてで、男の私にとってすごく興味深く、面白かったです。恋愛って男女2人で完結するものではないんだなと改めて感じたし、親友とは何かもすごく大事だなと思いました。

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2026年09月24日

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ネタバレ

とても面白くて一晩で読み終わってしまいました。蘭花と茂実の恋が始まるシーンはとてもキラキラしていて心が弾むのですが、ある出来事から状況が一変し、絶望的な関係に変わります。このシーンは訳がわからず血の気が引きました。客観的に考えればすぐに別れれば良いものの蘭花は別れず、ダラダラとどうしようもない関係が続きます。この時の蘭花はドーパミン中毒、刺激中毒のような感じで、不幸な状況をジェットコースターのように楽しんでいるようにも感じられました。個人的には若い時の恋愛ってこんな感じだったなぁと懐かしくなりました。
ただ、最後のオチは予想できない内容でとても驚きました。おすすめの1冊です。

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2026年09月23日

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辻村深月さんの作品を読むのはこれで三冊目。
傲慢と善良、かがみの孤城

今までに読んだ彼女の作品の中で一番好きだった。
恋編を読んでいるとき、自分が友達にそんな人諦めた方がいいよ、もっと素敵な人いるよと言われたことを思い出し、ああ、自分って相談してる相手からしたらこういうふうに見られて、こんなことを思われているんだろうなっていうのを感じた。
私は蘭花の恋愛は美しいと思った。
もっともこういう恋愛が理想だとも、こんなに嫌悪感を抱く恋愛なんて絶対にしたくないだろうとも思い、複雑な感情になった。

友情編では留利絵に対して、すごいなこの子という感情になった。私は彼女のようにはなれない。
読みながら自分の大好きな二人の女の子の友達のことを思い出していた。
私もその友達が誰かと自分より仲が良さそうにしていたり、自分の知らない話になった時に嫉妬というか喪失感を覚えることはあるが、ここまでの狂気というか深すぎる愛で友達に向き合えないと思うし、どこかで向き合いたいと思っているけど、この感情を向けることで線引きをされて嫌われてしまうんだろうな、と思った。自分なりに友達のことを大事にして、その気持ちを伝えてはいるが、結局行きすぎた愛なんて面倒なだけなんだろうなと思い、勝手に悲しくなった。

解説も読んでいてすごく納得したし、面白かった。

この物語は自分に重ねることもできるし、ものすごく俯瞰視して、色々な考えを持ちながら読むことができるとても奥深い話だなと思った。

読書好きの友達に勧めようと思う!
素敵な本に出会うことができてよかった。
機会があればファイヤドームも是非読みたい。

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2026年09月20日

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とっても面白かった!最初は茂実がクソ野郎すぎて、蘭花ちゃーん!早く別れて!幸せになって!って友達目線で思っていましたが笑、雲行きが怪しくなって友情パートを読んで、ああ…ってなりました。
わたしは留利絵側の気持ちが多少わかるなと思いましたが、お互いの気持ちがすれ違うほど執着しちゃうのってなんでなんだろう笑
失うくらいなら自らの手で壊したいと思ってしまう気持ちはとてもよくわかる。絶対あとで後悔する。でもやっちゃうんだよね。ポイントになる登場人物がみんなどこか狂っててとても愛おしいなと思った作品でした。

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2026年09月20日

Posted by ブクログ

恋の視点から見た物語と友情の視点から見た物語でおもしろかった。
親友でいたいし必要とされたいし、感謝してほしいし、いろんな感情で相手を支配したくなってしまう。最後の結末は予想外だった。

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2026年09月18日

ネタバレ 購入済み

面白い

一気に読んでしまった。なんとなくこうかなと予想はついたけれどそれでも面白かった。女の執着がすごくリアルで文章に引き込まれてしまった。ザラザラした終わり方だがそれでも潔さを感じた。好きな人は好きな感じだと思う。

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2022年05月04日

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恋人と友達どっちが大事?よりもっと先の話。
どちらも盲目的になれば身を滅ぼすし、
コンプレックスを恋でも友情でも埋めようとする。
私はきっと留理絵側の人間。「親友」の話を友達から聞くのは寂しいし、誰かに必要とされていたい。
自己承認欲求を大事にしすぎて、本当の恋や友情を見失いたくない。美波みたいな人間になりたい。

結婚式のテーマつながりで、0807や本日は大安なりも読んでみたい。

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2026年10月18日

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女の友情って難しいし、複雑ですね。
あの女性の友人は私の事をわかってないと他の友人や恋人に言いつつ、問題が起こればわかってくれない友人を頼って泣きながら電話して愚痴を聞いてもらう。
女友達は分別されていて、この子はここまで接しても大丈夫、あの子は別なグループの友達など自然と区別される。

蘭花と留利絵は似たように少し社会から考えがずれていて、自分自身を客観視できていないように感じました。もう1人の友人である美波は派手さがあるものの計算高く、上手に世の中を渡っていける賢さが備わっている女性です。

一人ずつの性格や人格形成が小説の中で明確に設定されていて、ただの女の友情だけでは終わらないストーリーで楽しめました。

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2026年10月10日

Posted by ブクログ

物語の持っていき方が面白かったし、どんでん返し系で面白かった。
恋も友情も盲目になると怖いとすら思ってしまった。

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2026年10月09日

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ネタバレ

女の敵は女だ、とか言いながら自分が敵になっていて。こんなにも貴方のために生きてきたのに感謝もしないのかって、後ろめたいことがあるのになかったみたいにしていて。自分で決めて嘘ついてるのに、それで生じた溝に対してまるで自分のせいじゃないみたいに文句を言ってるところとか。留利絵視点の前半までは、留利絵に共感できる部分が割とあってすごく好意的に思ってたから、読み終わった後文句ばっかり言ってる自分にびっくりした。星近の過去の話も読みたいな……!!

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2026年10月07日

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大どんでん返し!
え、怖いんだけどそういうこと???てなるとこからさらにひっくり返しでゾワゾワした
2人のそれぞれの視点からの話ってのも私的に新鮮でよかった
普通にゆりえみたいな女は大嫌い
私は蘭花になりたいし(名前まで素敵で羨ましい)、星近みたいな人がいたら普通に恋をする自信がある
盲目的な友情は現実味がないけど盲目的な恋には自覚があり、そんな恋ができることがいいことではない気もするけどどこか羨ましく、渦中にいる人はみんなそんな自分に酔っている
ゆりえが途中で言ってたそれはただの欲だよ何も素敵じゃないみたいなセリフグサグサで不愉快だった

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2026年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

留利絵がとにかく色々なところが拗れていて可哀想だった。
留利絵の家庭環境が相当な物であったゆえに認めてくれる人がいるとその人をどうにかして絶対そばに置こうとするのがなんとも…

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2026年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友情は恋には劣るのか?一般的には結婚をして家庭を築くことが人生の目的や目標とされており、恋に夢中になり、周囲に関心を持ち噂話に花を咲かせ、適度に遊び遊ばれつつ結婚をして子供を設けながらも仕事に勤しむ。世渡り上手で一番この世を正しく生きているのは美波ちゃんであるように思えて、美波ちゃんが心底羨ましくなる。
愚直なまでに初恋に溺れる蘭花と、自身の容姿のコンプレックスから自分の隣に羨望を集める親友を置いておきたい留利絵からの2つの視点で描かれる物語。
歪んでいたり、歪な想いだと感じる場面もあるが、でもその気持ち分かる。というポイントが蘭花にも留利絵にもあり、完全に異質な考え方でなく、思春期に同じようなことで悩んだり不安になったことがある人は多いはず。その不安が大きく偏ったときに、この2人のような行動や考え方になってしまうのかもしれない。と、自分の生きる世界や生活とは異なる世界観の中であっても、完全に切離した存在であるとは思えなかった。
特にルッキズムに悩む思春期を送ってきて、スクールカーストを生きてきた私には留利絵のような視点で描かれる物語を垣間見ることができて興味深かった。小説やゲームは蘭花のような美人が物語の中心に据えられていることが多いので、コンプレックスを抱えて他者から傷付けられてきた人の気持ちにも触れられていたことが私の中では一番共感を持てた部分だった。

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2026年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめからどんよりとした空気が漂っていて、読むのに苦戦しそうだなーと思っていたが、読み進めていくうちにページを捲る手が止まらず1日、いや一瞬で読み切ってしまった。
後半の留利絵の、ルッキズム由来の自己肯定感の低さからくる恋愛コンプレックス、他人や友人に対する強い執着などなどがとても他人事とは思えずに読んでいて怖くなった。こういう人間ってどうやったら負の連鎖から救われるんだろう。
女のギスギスした感じや、救われない結末が湊かなえを感じた。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

面白かった〜。ひとつの出来事を視点変えて話すタイプのお話大好き。2つめのお話の方が終始自分に矢印が向いていて怖かった。最後はびっくり。

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2026年09月20日

Posted by ブクログ

恋パートの茂実の呪いあたりからどんどん引き込まれて、友情パートで一気に面白くなった。留利絵の蘭花への気持ちがわかりたくないのに、わかる。と思ってしまった。自分にとって1番大切な友人の1番が自分ではないことに覚える強烈な嫉妬心を客観的に見て恐ろしくなった。美しい表紙や、蘭花、茂実のキャラクター、オーケストラといったところから感じる優美な話から、どんどん人間の内面が見えてきてダークになる設計が面白かった。
ただ、登場人物がみんな痛々しくて、ドロドロしていて中々晴れやかな気持ちになる作品ではないので、頻繁には読めないかな。

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2026年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまりにもドロドロし過ぎていた。
恋に盲目な蘭花と、友情に盲目な留利絵がどっちも相手しか見えていなくて痛々しかった。
でも私はどっちかといえば留利絵を応援したいなぁと思う。恋人って1人に対して1枠しかないから(浮気をしない常識的な人であれば)(しかもその枠は基本異性)、自分が選ばれなくても諦めがつくけど、友達とか親友は基本同性がなることが多いからライバルがいっぱいいるんよね。自分の1番の友達だと思った相手も自分のことを1番の友達だと思ってくれるのって、恋愛で両思いになることより難しいんじゃないかと思う。
だから、一緒に住んでまでいるのに留利絵になんの反応も示さない蘭花は留利絵にとってほんとに心の底からしんどかったと思う。どうしても自分が親友と呼ばれたくてあれこれ尽くしてるの、痛々しかった。

恋愛も友情も、お互いに自分の特別でありたいのは変わらないのに、どうして恋愛は友情より優先されちゃうんだろう。

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2026年10月23日

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読み進めるうちに自分がどんどん冷静になっていくのが分かった。ただただ盲目的な二人が痛々しかった。自分を良く見せるために相手を利用したり、自分を保つために相手を見下したり、相手から期待した反応を得られないことに悲しんだり、時には自分本位に怒ったり。それ等全てが、言葉を選ばずに言えば、白けるほどに痛々しかった。

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2026年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生時代の恋愛と友情を軸に描かれた物語だが、読み終えてみるとミステリーとしての面白さもある。

辻村作品で特に好きなのは、読み終えた瞬間、それまでの文章や登場人物の言動の意味が変わって見えるところだ。今回もその魅力を感じられた。

物語は、元宝塚女優の母を持つ蘭花と、幼い頃から姉と比較され続けてきた画廊の娘・留利絵、それぞれの視点から描かれる二部構成となっている。

蘭花は友人としては非常に魅力的で、聡明で優しく、欠点がないようにすら見える。しかし、恋愛となると、その聡明さが失われてしまう。
茂実との関係が良くないと理解していながらも、どうしても離れられない。周囲からは醜く見える関係でも、本人にとっては、それでも一緒にいたいと思うだけの感情があるのだろう。
第三者として別れるべきだと助言することは簡単だ。しかし、本人の感情を尊重しながら、どう寄り添うべきなのか。読後もなお、難しい問題だと感じた。
また、蘭花は恋愛の被害者のように見える一方で、関係を続けることを選んでいるのも彼女自身である。「好き」という感情は、どこまで自分の行動を正当化できるのか。 恋愛の盲目さと、その裏にある欲望について考えさせられた。

留利絵は、幼少期から抱えてきた数々のコンプレックスによって、人間性が歪んでしまった人物だと感じた。一見すると成長しているようで、結局は何も変わっていないようにも見える。
コンプレックスを抱くこと自体は仕方がない。しかし、それを自分の言動の正当化に使ってはならないと思う。
特に印象的だったのは、留利絵の行動の根底に、常に自分自身の利益や承認欲求が存在していることだ。
蘭花の相談に乗ることで親友という立場を守ろうとする一方、感謝されないことに不満を抱く。蘭花のために行動しているようで、実際には自分が報われることを期待している。
そして、蘭花の結婚を素直に祝うこともできず、結婚式の前日に警察へ証拠を送る。挙げ句の果てに、蘭花が連行される場面でさえ、自分のスピーチを最後までさせてほしいと思ってしまう。
他人の幸せを願っているようで、結局は自分のことしか見えていない。
こうした自己中心的な言動が、周囲から距離を置かれ、深い人間関係を築けない原因になっているのではないかと思った。
何より不快だったのは、本人がその歪みに気づいていないことだ。
自分の性格や置かれた状況をコンプレックスのせいにして、変わろうとする努力を怠っている。そして、自分自身にも原因があることに気づかず、周囲に責任を求めてしまう。
その愚かさには、読んでいて強い嫌悪感を覚えた。

本作を通して感じたのは、恋愛も友情も、純粋な好意だけで成り立っているわけではないということだ。
誰かを好きでいること、誰かのそばにいたいと思うこと。その感情には、相手を思いやる気持ちだけでなく、自分の欲望や承認欲求も含まれている。
蘭花は恋に盲目になり、留利絵は友情に盲目になっていたのだと思う。
そして、人は自分の欲望には驚くほど鈍感で、他人の欲望には驚くほど敏感なのかもしれない。
視点が変わることで人物の印象が覆る構成も含め、人間の複雑さや醜さを巧みに描いた作品だった。

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2026年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良くも悪くも2019年以前という感じ
自分の持っているものに鈍感な者、自覚的な者両方が文字通り盲目的なのだから
そこは今回問題じゃないのか、、、

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2026年10月06日

Posted by ブクログ

うおお、やられました。ここに出てくる中の誰でもない、とはっきり意識しながら読んだのは初めて…。
個人的にはあの人の視点での話も読みたかったな。

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2026年10月05日

Posted by ブクログ

恋愛と友情、それぞれの視点から同じ出来事を描くことで、「人を好きになることの怖さ」と「友情の嫉妬や執着」を描いた作品です。
前半は恋愛、後半は友情と視点が切り替わり、同じ人物や出来事の印象がガラッと変わるのは面白かった。
特に、「自分が見ている相手の姿は、本当の姿なのか?」と考えさせられます。
華やかな恋愛の裏にある嫉妬や独占欲がリアルで、読み進めるほど人間関係の怖さが増します。

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2026年09月24日

Posted by ブクログ

題名の通りの話で、恋に盲目的、友情に盲目的な2人の視点からの話だった。
友情に盲目的なほうは、コンプレックスだから、と周りにいうことで自分を守っていて押し付けがましいところが、なんだか自分にも当てはまるような気がして読んでいて辛かった。
恋に盲目的な方はあまり共感は出来なかったが、やっぱり、第三者だからなんだろうなって思う。

ラストの結末もああ、そうなっちゃったかって思った。

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2026年09月23日

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