【感想・ネタバレ】盲目的な恋と友情(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前半は、美しい容姿を持つ女性が恋に溺れていく物語。
後半は、容姿にコンプレックスを抱く女性が、友情に執着し続ける物語。
物語の随所に漂う「違和感」の正体は、人生経験の儚さゆえの恥部を鎧で覆い隠し、それを正当化するように自分自身に言い聞かせる未熟さだった。
そしてそこには、自分自身にも当てはまるような「違和感」があった。
自分の恥部を曝け出すことから生まれるものもあるのかも。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルに、恋と友情と入っていたけど、対人関係の話とは思わなかった。そこが“盲目的な”なのだろう。相手を大切にするとは懸け離れた、執着と自己愛。過度な自意識過剰。行き着くのは破壊。
ここまで極端でなくとも、うっすらこの小説に出てくるような感情を経験したことがある人はいるんじゃないかと思う。そういう意味で、少し居心地が悪く、でも、とても面白い小説だった。

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2026年07月26日

ネタバレ 購入済み

面白い

一気に読んでしまった。なんとなくこうかなと予想はついたけれどそれでも面白かった。女の執着がすごくリアルで文章に引き込まれてしまった。ザラザラした終わり方だがそれでも潔さを感じた。好きな人は好きな感じだと思う。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすく、1時間ほどで一気に読み進めてしまった。蘭花と留利絵の視点から描かれるこの物語だけれど、美波の視点からはどのように見えているのかも気になった。
蘭花にとっては留利絵は親しい友人のひとりだけれど、留利絵は彼女の唯一になりたがったがために、結局誰よりも愛しく思う彼女を破滅へと導いてしまった結末に胸がいたんだ。

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんな展開だろうなっていう予想をひっくり返される。それも2度程…。さすがな黒辻村作品です。
盲目的な恋も友情も、どこか共感できてしまう。友達に対する嫉妬は、ヒートアップすれば私もこうなってしまうのではないか。完全なる独占欲へと歪な変化を遂げて。

「何故、多くの女は男がいなければダメだと思いこむのか
「女友達はどうして男に、敵わないのか」

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく苦しかった。きっと自分も蘭のようにもう終わっているはずの恋愛に縛られていても逃げられない。逃げたくないと思う。それを何度も友達に相談してしまうこと。それを友達がどう思うかも。リアルだった。つらかった。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙がヒグチユウコさん!
美しく繊細でひっそりと不気味でとても好き。

さて、中身は怖かった。
冒頭から、かつて愛した人が死んでしまい、別の人と結婚式をする主人公の独白からスタート。
前半の「恋」のパートは蘭花視点で指揮者・茂実との恋のお話。
後半の「友情」のパートは蘭花の友達の留利絵視点で蘭花との友情のお話。

業界で力のある室井に気に入られ、将来安泰であったはずの茂実が(自業自得ではあるが)業界を干され人生を転落していき、それでもなお、茂実に執着する蘭花の気持ちはちっともわからなかったし、出てくる登場人物の誰にも共感できなくて、私には縁のない華やかな世界のお話という感じだったが、続きが気になって一気に読んだ。

蘭花の結婚式前日の留利絵の行動が最後に明かされ、驚いて声が出た。
留利絵が、蘭花の恋愛は快楽と欲でそれが周りのみんなを苦しめている、というようなことを言っていたが、留利絵の友情も支配欲、独占欲のような欲ではないかと感じた。
恋も友情もまさに盲目的で、タイトル通りだった。


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2026年06月30日

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