【感想・ネタバレ】盲目的な恋と友情(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

恋と友情のドロドロ物語。
恋は盲目のフレーズは良く耳にするが、友情にも盲目があてはまるんや

でも案外女子にはある事なのかも。

小学校の頃経験した
女子特有のなんと言うか
連帯感?
言葉にするのは難しい謎の絆のような

『裏切り者』と言わる様な事を私はしただろうか…

あの子の心理を今更ながら考え

『一番の親友』と思っているけど、どう思っているの

あなたの為にこんな事してあげたから、あなたはこうあるべき

みたいな

幼く未熟で酷くドロついてた

友情は少し苦手

またいつか読み返したい

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あまりにも良い。辻村深月小説で1番好きかも。
単行本の表紙かわいい。

タイトルのまま盲目的な恋と盲目的な友情の話。どこにでもありそうな話だからこそ苦しい。同じ軸、同じ時間の話だから最後になるにつれ事実関係がだんだんわかってくるのがおもしろい。

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2024年05月12日

ネタバレ 購入済み

面白い

一気に読んでしまった。なんとなくこうかなと予想はついたけれどそれでも面白かった。女の執着がすごくリアルで文章に引き込まれてしまった。ザラザラした終わり方だがそれでも潔さを感じた。好きな人は好きな感じだと思う。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「中高時代に読みたかった作品」

本作は、盲目的な恋愛を抱く蘭花とその蘭花に盲目的な友情を抱く留利絵の二編構成。
恋愛パートでは大学生の恋愛を想起させ、
友情パートでは中高生時代のドロッした女性関係を綺麗に表現している。

恋愛パートは現代で言う「沼る。」の感覚に近いんじゃないかと。一度誠実に本気で愛したパートナーが、どんなに自分を傷つけてもその思い出を忘れられず、離れようと思っても離れられない様相が見てて辛い。世間一般に「なんでこんなやつと付き合ってるの?」みたいなものが言語化されてておもしろい。

友情パートの方が個人的に面白かった。
留利絵は圧倒的美貌を持つ蘭花と時間を共にする、かつて埋められなかった恋愛経験や自尊心を埋めている様な感覚を覚えた。

エゴを綺麗に表現してて面白い作品。

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2024年04月01日

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ネタバレ

高校の頃、結婚式のスピーチで、私を選んでくれるのかどうかを考えたことがある。
後半の友情パートは素晴らしかった。わかる。私も高校の頃の私のままでいたら、きっとるりえのようだったと思う。同じ道を辿っていたかもしれない。
人に愛されたことがないから、友達に執着するなんて言わないでほしいと思ったけれど、側から見たら気色悪いと思われても仕方ないかも。

この本を通して感じたことは、みんな、他人を通して自分をみている。自分の地位や、周りの評価のために、他者との関係を作ったり守ろうだなんて、客観的に見たら下らないけど、本人はそれが気持ちいいんだよね。盲目的だというけど、それも相手を見ているというよりかは、自分の欲のために相手を欲している。そんなの苦しいから、やっぱり依存も盲目的な関係も無縁に生きていきたい。

本当にすごくよかった。起こっている出来事は非現実的だけど、るりえが美波と不仲なのも、るりえの蘭花に対する気持ちも、友情よりも恋が優先されることも、全部リアルだった。るりえと美波の関係も、何が嫌いで、どうして憎いのかはっきりとは書かれてないけど、伝わってくるのが凄い。この感情、私の過去にも心当たりがある。でもやっぱり客観的にみたら、美波に対してのるりえはおかしいのよ。どうして嫌いなのか、それは美波が蘭花と親しいことや、美波がややデリカシーがないところだけじゃないと思う。問題はるりえ自身にあるだろうなと思った。
長々と書いてしまうくらいこの本には心を動かされました。よかったです。 
あと、るりえの父は死んでしまえと思います。ほんとに最低

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2024年03月24日

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ネタバレ

この作品は文字通り盲目的な愛と友情について書かれた本です。誰かを愛することはとても重要だけど、それは対象が複数であればのことで、ただ1人だけで絞ってしまったら身を滅ぼすだけになってしまうと感じた。誰かの憧れだった存在も1人に嫌われてしまえば誰からも醜い対象と描かれたり自分の見にくかったことを隠すために、自分自身に嘘を続けいどぅことについて客観的に見てみた。怖いと思った。どんでん返しとして書かれているけれど期待するほど、逆転が起こるわけでもなく、単純に一つの愛の話として読んだ方が面白かっただけに帯文が少し残念だなと思った。

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2024年05月06日

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ネタバレ

久しぶりの辻村深月さん。
盲目的な恋をする蘭花と、その蘭花に盲目的な友情を感じる留利絵のニ篇構成です。
個人的には、辻村深月!!を感じたのは留利絵篇の方です。美しい「親友」蘭花に病的とも言えるほど執着している留利絵の心情がダークに綴られていました。

ー病的とも言えるほど執着
これは留利絵が女で、かつ彼女の執着は女友達に対しては重すぎるからこその表現です。異性に執着するのは「恋」と呼ばれるのに、留利絵の「友情」にそこまでは許されない。

蘭花篇には留利絵は数多くいる友人の一人としてのみ登場します。留利絵にとっての蘭花と蘭花にとっての留利絵は対等ではありません。

ハッピーエンドに繋がったかと思いきや、二人の間のギャップは最後まで埋まりません。救いがない話です

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2024年03月20日

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