ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 煌夜祭

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    えぇこれデビュー作なの…?
    こんな素敵が詰まった語り部ファンタジーが一冊で完結!?設定といい演出といい大好きが凝縮しとる。冬至に読みたい一冊。

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    2026年03月27日
  • 土漠の花

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    今、アメリカのイラン攻撃で自衛隊派遣を迫られている事と重ねてしまった。自衛隊が助けを求めてきた部族の人たちを守るために命を賭けて戦い戦死するものもいてこれはまさに戦争である。作品では戦闘について闇に葬られた。現実にホルム海峡に戦艦を出せば日本も戦争に加担することになってまい、言い訳もできないと思った。

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    2026年03月27日
  • 沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち

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    生きていくために売春で家族を養う、、、

    平和を語るには売春に目を向けなければならない

    「宝島」の作者が解説を書いていて沖縄の目の当たらない問題について共に社会に訴えていたのかな?

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    2026年03月27日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    4.7

    優しくて、切ない文章表現にうっとりする。
    少しずつ繋がっていると思っていたけど、まさか時間軸まで進んでいるとは!

    一度きりの人生、いつも早く早くと焦っている自分、本当はもっともっとゆっくりでいいのかもしれないと思わせてくれました。

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    2026年03月27日
  • マイケル・K

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    マイケルは即身仏か

    宗教は、このようにして生まれるのかもしれない、と思いながら読んだ。
    Kは即身仏になりかけた。小説の舞台である南アフリカに「仏」という概念がないのなら、神に近づいたと言っていいような宗教性を帯びた生き方をする。俗世を離れ、自然に還ることをひたすら望み、食べずに骨と皮ばかりになり、死の間際まで生きた。
    Kが火葬される母を想像する場面はこう描かれている。「まず髪が光輪を描く炎に包まれ、しばらくすると全身に炎が回って最後のひとかけらに至るまで燃え尽きて崩れ落ちる」。光輪は「神」を思わせる。母は言っては悪いが俗物だが、マリアと重なる。
    第2章では、医師がKを崇拝するようになる。Kは

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    2026年03月27日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    予言的

    新版の終わりに収められている「我われの歴史意識が試されているー新版のあとがきにかえて」が秀逸だった。新型コロナウイルス感染症流行による小中学校の一斉休校に関する安倍政権の決定過程を斬った。それは新型コロナ感染症対策本部、関係閣僚・官僚による協議、首相秘書官兼補佐官官の首相への進言という三段構えから成り、日米開戦を決めた連絡会議と御前会議と同じく、きわめて不透明だった。
     現在のコロナ対策は、これに分科会が加わり、首相の判断を判断を歪めている。
     本書は、日米開戦時の東條英機首相を実直な官僚として描いた。開戦決断の責任は東條が負うが、実際の責任の所在が曖昧であった当時の風景と併せて。こ

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    2026年03月27日
  • 忘却の河

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    輪廻から脱線したおっさん

    一言で言えば、暗い作品。まず何より主人公が暗い。この作品は家族4人の独白談を集めた構成になっており、最初と最後の章を語る男、つまりお父さんが主人公だと読めるのだが、お父さんの性格があまりに暗いために、作品全体がどうしようもなく暗い。
     お父さんは、子供が間引きされていた東北の田舎の家で生き残り、東京の家に養子に出されて成人した。若い頃には、恋仲になって妊娠させた看護婦を自殺に追いやってしまい、妻との間に最初にできた子は生後間も死んでしまい、五十半ばの現在になって、堕胎したばかりの女を行きがかりで世話するようになってしまう。いつも意識を過去と交差させているから、自分で

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    2026年03月27日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    『そして誰もいなくなった』を敬う作品

    アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を型にした推理小説。その作品を敬愛して穢すまいとしながら書いていることが伝わってきて、好感を持った。
    片仮名の登場人物が多い割に各人の顔の印象が薄かったので、もう少し特徴的な人物描写が欲しいところではあった。

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    2026年03月27日
  • かがみの孤城

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    不登校の子に対しては、もっとひりひりする書き方があっていいはずだ

    本書の語り手は主人公の中学生。その設定で物語を書くのは、かなり難しいはずだ。
     その場面にいる主人公であるときは言葉足らずの未熟な女の子で、地の文を語る部分では分析力のある大人のようになっている。表現の下手な人間は心の中でも表現できていないはずなのに、心の中では次々言葉を紡ぎ出している。人物設定にちぐはぐさを感じる。
     その結果、中学生の同世代の会話に迫力が出ていない。表現できないもどかしさのぶつかり合いが生じていない。それは語り手が地の文ですぐに説明してしまうからだろう。
     子ども向けの本としては、いいのかもしれないけれど、

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    2026年03月27日
  • ミザリー

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    途中で1週間置いた

    途中で本を閉じた。また開くのに1週間かかった。
    こんな体験は初めてだった。怖かった。読むのを再開するのが。舞台であるあの部屋の出来事の続きを見るのが。
    この本の中で、残酷な場面は、多くはないかもしれない。実際に数えてみれば2カ所か3カ所か。でも、一々こたえた。文字を追うだけなのに映像が浮かんだ。
    作家の腕がいい、としか言いようがない。
    映画も知られている作品だし、これまで観ていなかったから観ようと思っていた。でも、今は迷っている。

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    2026年03月27日
  • 悪魔のいる天国

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    収録の『肩の上の秘書』生成AI社会を予感

    収録の短編『肩の上の秘書』は、今から数年後の生成AI社会を予感させる。肩の上のインコはスマホの将来の姿だ。今のスマホは既に高性能の翻訳機能があるし、文章を◯◯風に変えるという注文にも応じられる。人間同士の直接会話を不要とする社会の到来に時間はかからないだろう。
    作品では、主人公が面倒な仕事の会話をインコに任せる一方で、仕事終わりに寄るバーでの歓楽もインコから得てしまっているというオチがいい。人は、会話で優しい言葉を聞けるのであれば、相手は何でもいい。そんな現金な側面をよく描いている。

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    2026年03月27日
  • 人間臨終図巻 1

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    難解なためではない

    文庫本1冊を読み終えるのに思ったより時間がかかった。難解なためではない。一人一人の臨終場面にため息をついたり、本を置かざるを得なかったからだ。要するに、重かった。
     この巻は、十代で死んだ八百屋お七から四十九歳で死んだ山下清までを収録している。読後、頭の中を回らして、特に印象に残ったのは、マリー・アントワネットか。

     断頭台に上るとき、偶然処刑人サンソンの足を踏み、サンソンが「痛い」とさけぶ と、彼女はふりむいて、「ごめんあそばせ、ムッシュウ、わざとしたわけじゃありま せん」と、いった。(本文より)

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    2026年03月27日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    令和になって共感者がなお増えるのでは

    主人公・小野益次が自分の過去の記憶を辿る真面目な姿勢に好感を持つ。なぜだろう。
     漱石の『こころ』の主人公・先生は、明治の精神に殉死した。その死は衝撃的で、読者への問いかけはあまりにも大きく、先生は「先生」という神になり読者に越えられない存在となった。
     その点、読後の小野は身近だった。戦前は耽美主義的な絵を習い、戦時中にかけ軍国主義を煽る絵を描いて名声を得、戦後は画家を引退したが、時代の大きな変わり目を迎え、先生と呼ばれなくなっても、殉死せず生き続けている。過去を振り返る姿勢は、ある時は自分に厳しいが、ある時は自分の行動を肯定し美化する。信念に従って生

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    2026年03月27日
  • 自由研究には向かない殺人

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて手に取りました。
    自由研究という無邪気な枠に、過去の殺人事件をぶち込む発想がまず面白い。

    主人公ピップがとっても魅力的!
    正義感が強く、緊張すると雑学が出てしまうような可愛らしさもあり、一気に好きになった。
    ただその正義感ゆえに、真実に近づくほど少しずつ削られていく姿には、心配になる場面も多く、目が離せなかった。

    自由研究という形式で物語が進むことで、ピップと一緒に調査しているような感覚になり、没入感がとても高かった。
    真犯人は最後までわからなかったなあ。

    続編やドラマ化されていると知り、大歓喜!!!
    久しぶりのミステリー小説でしたが、読後には「ミステリー最高…!!!

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    2026年03月27日
  • 世界一清潔な空港の清掃人

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    なんとも気持ち良い一冊。仕事に対して、真面目に、謙虚に、前向きに、一生懸命に、腐らず、取り組み続ける。短いエッセイのような文章がいくつもあるのだが、どれも「そうだよなあ」と、自身を顧みて反省しきり。仕事だけでなく、人生との向き合い方、人との向き合い方も教えてくれるとても良い本。ぜひお会いしたい。

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    2026年03月27日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    急遽の帰還ミッション中に事故に遭って火星に取り残された男の話

    映画「オデッセイ」の原作
    だけど私は映画を未視聴


    火星の有人探査ミッションで到着後3日で砂嵐に見舞われ、帰還を余儀なくされたクルー達
    帰還船への乗船の際に、折れた通信アンテナがEVAスーツを貫通して原に刺さり、風で飛ばされしまったマーク・ワトニー
    他クルーはスーツの気圧や生体反応のモニタリングの結果、ワトニーを残して地球への帰還船に乗る
    しかし、ワトニーは生きていた
    次に火星にやってくる有人探査は4年後
    通信手段もなく、食料も持って1年分
    かろうじて生き残ったワトニーは、植物学者とメカニカルエンジニアとしての知識を駆使し、今の

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    2026年03月27日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    正直、上巻を読み終わった時点では、面白かったけど期待しすぎたなと思っていた。
    先に映画を見ていて大雑把な展開もわかっているから新鮮味も無くて、科学の描写は面白かったけど、普通に楽しんだ、⭐︎4かなと思っていた。
    けど、タウメーバがキセノナイトを通り抜けるとわかってから、自分が帰れなくなっても立ち往生しているはずのロッキーを助けに行こう!と決断してからのたたみかけるようなクライマックスは文章というもののパワーを感じたな。
    めちゃめちゃワクワクした。映画で観たから助かるって知ってるのに。

    映画と小説が別物だと嘆く原作ファンの声もわかるな。楽しむポイントが別物だから。
    でも、読み終わって改めて、よ

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    2026年03月27日
  • 変身

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    外交販売員として働くグレーゴルは、朝起きたら巨大な虫になっていた……という設定が面白い。虫になった割には冷静かもしれない。絶対にそれどころではないのに、上司を説得しようとしているし。稼ぎ頭であるという責任感がきっとそうさせている。

    ・ずっと仕事がストレス
    ・両親の借金を返さなくてはならない
    ・5年間無遅刻無欠勤からの寝坊

    ……まるで適応障害になったときの私みたい。

    ・さまざまな種類のご飯を用意してくれる妹
    ・りんごを投げつける父
    ・家具をどうするかについての母娘のやり取り

    「グレーゴルとどうやって向き合う?」という家族の悩みや苦しみが感情豊かに描かれている。家族の1人が突然変わってしま

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    2026年03月27日
  • 春の星を一緒に

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    懸命に息抜きいた先に幸せなゴールがある
    旅立って行く人が、残された人にありがとうを伝えて、残された人がお疲れ様を言う
    私も幸せなゴールを目指したい


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    2026年03月27日
  • 任侠書房

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    組としては小さくても、親分さんや代貸を尊敬して慕うみんな、お互いの信頼関係に感動!何とかその会社を救おうと本気で取り組む人、その心意気に心で返す書房の幹部!万年筆の話も良かった。やはり今野敏さんの小説は最高だ!

    ヤクザが住みにくいということは、一般の人も住みにくいはずだと、日村は思う。
    つまりおおらかさがなくなっているのだ。他人とちゃんと付き合うことができない。礼儀も知らなければ、気配りもない〜。の一連の文章には納得。

    読んですぐに感想を書くように努力しようと思う!

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    2026年03月27日