小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
映画のエゴイストを観てから、ご本人の書かれた本書が気になって、一気読みした。
愛とは、なんなのか?と考えざるを得ない本。
一気に読んだ後、自分のことも振り返って考えてしまった。
難しい・・・
愛ゆえに、与え方が分からないゆえに、恋人に金銭的な物含め自分にできることをどんどん与えていく。
エゴと言われれば、エゴかもしれない。
相手が本当に望んでいるのかも、分からないから。本当の意味で恋人のためになっているのか分からないから。
うん。エゴかもしれない。
だけど、好きになった人に、大切な人に、自分ができることをしたいって思うのって、普通のことじゃ無いかな?
愛があるからこそ、『したい』って思うわけ -
Posted by ブクログ
2026年の1冊目として選んだ。
最初の事件の被害者の息子である「桐原亮司」と、容疑者の娘である「西本雪穂」。本来交わることのない2人の成長過程と、その周囲で次々と起こる事件が描かれていく。物語は、2人に何らかの関連がありそうだという空気を漂わせながら進み、徐々に最初の事件の真相が明らかになっていく構成になっている。
「桐原亮司」「西本雪穂」ともに小学生から30歳までを、終始第三者視点で追っていくが、2人の心情や内面の心理描写はほとんど描かれない。そのため、本性が分からない不気味さを強く感じた。
「西本雪穂」の行動は、魔性の女にも見えれば、行き過ぎた純愛のようにも映る。一方で「桐原亮司」は -
Posted by ブクログ
自分も今の仕事について時折悩むことがあり、転職しようかなどうしようかなと考えたりするのですが、この作品を読んで、ここでもまだ頑張れることがある・学べることがあると気づいて、もう一度頑張ろうと思わせてくれた作品です。
そしてとにかく料理の描写がとても美味しそう。キッチン常夜灯みたいなお店が自分の近くにもあったらいいのになと思わせてくれる、あたたかい作品でした。
私はこの作品から読んだのですが、キッチン常夜灯シリーズはこの作品以前にもすでに三作出ているとか?そして今作に出てきた登場人物たちがそちらでは主人公になっているようで、ぜひそちらも読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
自分も本を読んでみたいけれど、読書初心者の自分でも読みやすくて難しくない本はないだろうかと、趣味で小説を書いている知人に相談したところおすすめされた作品です。それまで田辺聖子さんのことを存じ上げませんでした。
孤独な夜のココアは、恋愛作品の短編集ですが、どれも読みやすく難しくなく、それでいて読んだ後に余韻が残るような満足感のある作品ばかりでした。
発行されたのが昭和なので、昭和ならではの時代背景を感じられる描写も見どころかもしれません。
私はこの短編集の中では「ひなげしの家」と「雨の降ってた残業の夜」が特に好きです。一番を決めるとすると「雨の〜」かな。この作品の中に出てくるオノマトペとか、雨の -
Posted by ブクログ
ネタバレ一穂ミチ初。
主題である性犯罪(盗撮)を起点に巡りめく人間模様。勧善懲悪では無いしかといってもちろん容認することはできない煮えきらない物語。人それぞれだよでは済まされない出来事に対する価値観や行動は、読み手にその先の思考を促す。
第一部は事件をめぐって新夏と啓久の関係性の趨勢。第二部は啓久のその後と周囲への違和感。女性の日常に蔓延る不安と恐怖。男性の無遠慮。
ことの大小に関わらず起こっているんだという無力感に苛まれるが、やはり第二部莉子から啓久への言葉、カテゴライズされたフィルタを外した「尊重されている」という気持ちを育むことが肝要なのだろう。好奇の眼に晒される現実は完全には拭えないかも -
Posted by ブクログ
新年第1弾は、これ!
やっぱり、角川ホラー文庫で!
あっ!
あけおめ(*・ω・)*_ _)ペコリ
( 。•́‿•̀。)今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
「藤堂比奈子」シリーズ慟哭のスピンオフ!
これ、単行本で読んでなかったんやけど、比奈子ちゃん関連やったんや!
それも、ムシ(法医昆虫学)!!!
サー・ジョージの凄絶な過去と呪縛の物語か…
一応、ここでもムシ好きで、特にシデムシが好きなのは藤堂比奈子シリーズを思い出させる!
ちなみに、シデムシとは、動物の死体に集まり、それを餌とすることで有名な甲虫である。名前の由来は、死体があると出てくるため、「死出虫」と名づけられたことによる -
Posted by ブクログ
成瀬シリーズの完結編。完結がこんなに寂しいのは初めて…。
成瀬は、いつでも自分をもって生きている。迷うことがなく、自分がやりたいことをやり、「そのほうがいい」と思うことを自然にやり、ひたすらに自分を信じて生き続けている。
成瀬シリーズを読んでいると、いつも爽快感ばかりを感じていたのだけど、今回のある章で、初めて泣いたところがある。それは、成瀬の小学校時代の三者面談の回想シーンだ。成瀬あかりが成瀬あかり然として生きていける原点はここだと感じた。(ここについてもっと語りたいのだけど、ネタバレになってしまうので控えます。ぜひ読んで!きっと泣けるから!)
成瀬あかりは、私の心も照らし続けてくれる存