ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 終着駅(ターミナル)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    西村京太郎の長編ミステリー小説。初出は1980年。第34回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。著作リストによると49作(649作中)目の作品です。
    青森県F高校で同級生だった男女7人が、卒業後7年ぶりに集まり、故郷の青森ゆき寝台特急「ゆうづる7号」に乗る旅行を計画します。しかし、出発駅の上野でそのうちの一人が遺体で発見され、事件が始まります。
    事件を知らない6人は、予定通り列車に乗り込むも、行き先で次々と殺人事件が起こります。ここで警視庁の十津川警部と、相棒の亀井刑事(亀井は青森出身)、青森県警の刑事らも登場して、この複雑な連続殺人の推理に挑みます。
    長野県、とりわけ東北信地域のかたには、終着駅といえば新宿ではなく、上野駅ではないでしょうか。作中で何度も触れられるのですが、東京に住んでいると上野駅が終着駅という意識は薄れていきます。しかし東北や信越、北陸地方の方にとっては、上野駅に行くと故郷につながる空気が漂うのを感じる人も少なくないと思います。登場人物は、高校の同級生という共通項を持ちつつも、卒業から7年を経て、それぞれが違った故郷への想いを抱いている様子が、リアリティがあって面白かったです。
    本格的な時刻表トリックもあります。本書は「西村京太郎・ミリオンセラーシリーズ」として、多くの人に読まれた8作品をまとめたうちの一つです。西村ファンのなかにも、この8作品を代表作に挙げる方は何人かいらっしゃいますね。

    0
    2026年09月26日
  • 絶叫

    Posted by ブクログ

    あなたは〜 
    と語りかけられて、彼女の人生を疑似体験したかのような気持ちになった。
    作品の世界にぐんぐん引き込まれて一気に読み終えた。
    エンタメ性が強い社会派ミステリー。すごかった。

    0
    2026年09月26日
  • 変身

    Posted by ブクログ

    夢を思い出してそのまま描写したかのような俯瞰的かつ淡々とした文体。
    虫であることを誰も驚嘆しないことを見るに、虫になることは何かしらのメタファーか
    母親が家具を持ち出すのを咎めることに不快感を抱くとともにその違和感に気づく描写に盲点をつかれたかのような感覚があった。無意識下に自身が虫に侵食されていることへの恐怖。
    どこかでグレーゴルであることを認めつつも、折り合いをつけざるを得ない無情さ。
    ある日起きると虫になっていたという大胆な設定と淡々とした文体のギャップが魅力的に感じた。

    0
    2026年09月26日
  • ある編集者の主観

    Posted by ブクログ

    すごく読み応えがある。久方ぶりにそういう本に出会えた。難しいとか、量が多いとか、そういう意味ではなくて、(あくまで私にとって、)共感できる部分、素直に「あぁ、こういう考え方ができるのか」と思えた部分、感極まって涙が出そうになった部分。そういうのを、すべて引っくるめて、読み応えがあった。本は付箋だらけになった。出会えてよかった。

    0
    2026年09月26日
  • 砕かれた鍵(百舌シリーズ)

    Posted by ブクログ

    警察の奥に住む陰謀とそれに立ち向かう警官倉木警視。
    警察官が関連する事案が続発し世論の不信を背負う中、子供と母親を同時に亡くしてしまった倉木の妻である美希、夫と仲間である元警官の大杉が止める中、美希は子供と母親の弔いを誓い、一人で戦う決意を固める。
    警察の闇の中に足を入れる。
    展開が進んで行くともう後戻りはできない。弔いを果たせるか?
    百舌のシリーズの作品にまたもや、やれれてしまった。

    0
    2026年09月26日
  • 少年ABCの完璧な選択

    Posted by ブクログ

     15年前に友達の少女を守るために完全犯罪を遂行した少年三人と現代で起きた誘拐事件、誘拐犯の真犯人追及と少年達の個人情報の暴露、警察と少年達の心理合戦に引き込まれるリーガルミステリーで、両方の事件の真犯人は途中で分かったが、完全犯罪の全容と少年達の友情、彼らが最終的に下す決断が読み応え抜群だった。

    0
    2026年09月26日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

    Posted by ブクログ

    4、50代の人に刺さるんじゃないかな。
    短編は内容は違うけど、共通するのはこんな人物像。
    (男子も女子も出てくる)

    【地方で高卒の専業主婦の母親にめっちゃ勉強させられて塾行って、慶應卒。企業に入るけど心病んで退職して田舎に戻る。または働いているけど、もう頑張れてないとか。
    裏ではキラキラしたSNSに東京男子!的な姿をアップしてるんだけど、そんなにもフォロワーもいなくて、そうこうするうちに若者に煙たがられるオジサンになり、静かに老いていく。今更変われない。】

    私も地方→東京だから、心の中にしまってある部分を取り出されているようで、なんかすごくムズムズしてます。人間って認められたくてたまらないけど、評価される成功者はごく一部。他者と比較して苦しんでいる大半の中年は、なんとか正気を保たなければ生きていけなくて、でもどうしていいか分からなくなってぼやーっとしてしまう。

    若い、高収入、モテる= 人生の成功
    と考えていると誰でも詰む。
    それ以外に自分がハッピーになる方法を日頃から地味に進めておいたらよいのにね。
    SNSを見ないのが1番いい!

    ⚫︎ポッドキャスト
    味な副音声 
    「東カレって何? 麻布競馬場」
    も面白かったです!

    0
    2026年09月26日
  • 独白するユニバーサル横メルカトル

    Posted by ブクログ

    これだよ、これ!これが見たかったんだよー!

    僕はこの本をジャンル分けされた物のなかから選んだわけではなくってね、平山作品2冊目として手に取ったわけよ。何が出てくるのかと予想はせずに兎に角読んでみた。作者の小説家としての挑戦を見ているような体験だ。高揚感すら感じる

    0
    2026年09月26日
  • れんげ荘

    Posted by ブクログ

    心が楽になる本。人は無意識に他人の軸で生きているもの。隣人のクマガイさんは本当に自分軸で生きているモデルのような人。キョウコが少し解放されていく姿が初々しい。
    バリバリ働いてきた人ほどサラリーマンを退職したら、キョウコの心境になるのではないか。
    シリーズがあるので読み進めたい…

    0
    2026年09月26日
  • パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち

    Posted by ブクログ

    人気のパンどろぼうのエピソード0みたいな一冊です。
    読むとほんわかして、その姿を見かけるとつい温かい気持ちになるキャラクターたち。
    旅をする主人公の始まりの物語です。
    大切なひとが、パンどろぼうとおにぎりぼうやのルームライトを持っていて、再度読み返しました。

    長く長く愛されていく作品だと思います。

    0
    2026年09月26日
  • 地のはてから(下)

    Posted by ブクログ

    下巻から先に読んでしまった。北海道文学として紹介された本である。しかも札幌ではなく、知床中心である。ウトロが故郷で、小樽に女中に出されたが、暇を出されて、知床に戻ってきた。その時に幼馴染のアイヌの青年と知り合った。アイヌの小説と思ったがそうではなかった。戦中と戦後の女性の話としての小説である。

    0
    2026年09月26日
  • 毒島刑事最後の事件

    Posted by ブクログ

    【手を汚さない者同士】
    次々と起きる事件を解決する毒島。しかしそれぞれの事件の裏に潜む黒幕「教授」が明かされ、毒島はその正体を追う。

    「相手の心理を読み、直接命令せず、自発的な行動に見える形で結果を発生させ、自分は手を汚さない」という殺人教唆として立憲するのが難しい相手に警察はどう対処するのか。
    法では裁けない相手に毒島はどう立ち向かうか⁉︎

    ここまで相手に嫌悪感丸出しにする毒島も珍しい。最後の教授とのやりとりは改めて読んでみるとセリフの一つ一つがシャレにならんのです。

    人間の心理を読み、言葉を使い、相手を思い通りに動かす。
    やっていることの構造は恐ろしいほど似ている2人の舌戦は、互いに譲らず最後には驚く結末へ。
    うーん過去4作読んでいるけどこれが1番かな〜

    0
    2026年09月26日
  • 黒革の手帖(上)

    Posted by ブクログ

    ドラマを視聴済で、下も合わせて読みました!
    ドラマでは描かれていなかった元子の葛藤や 緊張感、苦悩を知ることができた

    0
    2026年09月26日
  • カフネ

    Posted by ブクログ

    傷ついた人達のレジリエンスの物語だ。
    それぞれの登場人物の抱える様々な辛い環境を優しく包み込んでくれるような暖かな料理の描写にとても癒された。

    不妊治療、離婚、アルコール依存、ヤングケアラー、シングルマザー、セルフネグレクト、自死遺児、病気、同性愛…
    作中に出てくる登場人物達は何かしら、他人からはわからないような問題を抱えながら生きている。そして疲れ切ってしまっている。
    それを契機に家事代行を始めた人、家事代行を依頼した人、それぞれが自宅という閉鎖的な空間で出会う、だからこそ見えてくる問題。

    根本的な解決でなくてもくつろげる場所を確保し、美味しい食事にありつくこと、そのように日々の生活を丁寧に生きていくことで人はまた明日も生きていこうとレジリエンスを獲得して行くのだなと感じた。また心にダメージを負った人達がみるみると回復していくのをみるのは代行業のやり甲斐なのかもしれない。

    せつなの南部鉄器工房の職人のような無心な料理の手捌きは読み進めて行くうちに好きになっていって、読んでるだけでお腹が空いてくる。せつなの作ったプリンやら卵味噌やらの料理を食べてみたいと思った。

    せつなの作った料理、
    ・豆乳とコンソメ、ツナ缶、玉ねぎ、トマトと素麺
    ・いちごパフェ リンゴ皮付きでスライス、砂糖まぶして2分チン
    ・鳥唐揚げ、イワシ揚げ物、きのこと玉ねぎのソテーピュレ、野菜のラタトゥイユ、フルーツポンチ
    ・卵味噌
    ・鶏肉、小松菜、卵とキクラゲのチャーハンおにぎり、プリン
    ・ナスの激辛ペンネアラビアータ、トルコの甘いお菓子バクラヴァ
    ・ツナマヨサンドイッチ
    ・アニメの海賊が食べていそうな巨大な骨付き肉
    ・ビール風リンゴソーダ リンゴすりおろしゼラチン入れる
    ・お好み焼き、オムライス、ピザ
    ・キャラメルポップコーン

    -----------

    20 性別は関係ないと思います。女だからできるのではなく試行錯誤して考察して実践を繰り返しているうちに上手くできるようになっただけです。

    94 家事代行してるとその人の傾向が見えてくる。真面目で頑張り屋の人ほど誰かの力を借りることが苦手で倒れる寸前か倒れてからでないと助けてもらうのが怠慢に感じてしまう。自分がどのくらい参っているか自覚できない人が多いです

    そういう善意100%でない所が好きです。善意って油みたいな物で使い方と量を間違えると相手を逆に滅入らせてしまう

    100 ひとたび標的を決めたら脇目も振らずに倒して行く。いい。努力が人生を切り開いているこの感覚

    107 資格がなかろうが未来が真っ暗だろうがいいことが一つもなかろうが、人は必ず死ぬし、死ねば全部終わりますから。でも栄養が意味ないっていうのは頂けない。死ぬまで生きないといけないし、健康でないと生きるのがますます苦しくなる。なるべく快適に生きるためには栄養は必要。あとおにぎりを作れるようになると人生の戦闘力が上がるよ

    133 飲みたいと思うことは何度もある。自分がこの世の誰からも必要とされていないと感じる時、

    139 仕事があり家がありいつか自分のもとに生まれてくるはずだった子のために貯めていたお金もありきっとこれからも生きて行くことはできる。だけどそれだけでは心が持たない。お前はそこにいてもいいのだと誰かに認めてもらわないと自分が生きていることを肯定できない。

    145 何を思っているのか、なぜ別れたいと思ったのか教えて欲しかった。せめて一度だけでもとことん話合わせてもらいたかった。

    分かり合えないって切り捨てるのすごく嫌なの。最終的にそういう結論に行き着くとしてもそれまでに言葉を尽くしてわかり合う努力をすべきだと思う

    203 家族だって恋人だって友達だって同じ家に住んでたって人間は自分以外の人間のことは何一つわかるわけないんだよ。わかったような気がしてもそれは思い込みだ。

    253 私の人生、命の使い道は私だけが決められる。望みがあるならぐずぐずしていてはいけない。人間はいつどうなるかわからないのだから。

    0
    2026年09月26日
  • 青春とそれから

    Posted by ブクログ

    個人的に今年読んでよかった本ベスト3に余裕で入るくらいめちゃくちゃ良かった。私もバンドに音楽に人生救われてきた人間だし、現代社会人あるあるの悩みも人間関係の在り方も等身大で共感できた。固有名詞で現代アーティストや楽曲も出てくるしストーリーに没入しやすい。一気読みした後に青春と一瞬を聞き、染みすぎて涙。こういう楽曲インスピレーションの作品好きなのでもっと増えて欲しい。

    0
    2026年09月26日
  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白すぎて一気読み。ファンタジーってこんなにワクワクするものだったんだ。麒麟に選ばれる人が胎果の生まれなのが多いのが気になる。それも何か理由があるんだろうか。あとは泰王のことも気になる。陽子がこれからどんな風にして国を収めていくのかと気になる。陽子と景麟のこれからの関係も気になる。はやく続きが読みたい!

    0
    2026年09月26日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    本当に面白かった〜〜〜面白かったよ〜〜〜!!!名誉への渇望、信頼を勝ち取る恍惚、それぞれが絡み合って“起きてはいけない”ラストに収束していく流れが凄すぎる……!

    0
    2026年09月26日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

    Posted by ブクログ

    あまりにすばらしい作品すぎる……最後3分の1くらいずっっっっと泣いてたのですが!?

    自分の人生のさまざまな瞬間、音楽を好きになって人に恋をして子供が産まれて育てていろいろな瞬間が重なって涙がとまらない

    0
    2026年09月26日
  • ファイア・ドーム 下

    Posted by ブクログ

    すごい小説だった………人の興味、関心、噂話ってなんなのだろう。罪を犯すということは、使命を果たすということは。ページをめくっていただけなのにたくさんのことを受け取ったような感覚だ

    0
    2026年09月26日
  • キッチンが呼んでる!

    Posted by ブクログ

    食べ物、調理、キッチン、その周辺にいる人への描写力が凄い。読んでいて、圧倒されてしまう。正直にお腹が空いてくる。

    0
    2026年09月26日