【感想・ネタバレ】隠蔽捜査(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知る――。保身に走る上層部、上からの命令に苦慮する現場指揮官、混乱する捜査本部。孤立無援の男は、組織の威信を守ることができるのか? 吉川英治文学新人賞受賞の新・警察小説。

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同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)

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感情タグBEST3

購入済み

警察物としては異色だが最高

紙の本でも読んだんですが、電子書籍で再読しました、何度読んでも感動します。警察物として今までにない切り口で、周囲から変人と言われているキャリア官僚が主人公です。読み進んでいるうちに変人とした作者の真意は、キャリア官僚とは、本来こうあるべきだと痛烈なメッセージを感じました、職場でも家庭でも、何が正しいことか常に考えて行動する。結果的に回りも助けられる。警察物としては異色ですが私の大好きな一冊です。

6
2014年02月03日

購入済み

はまる

隠蔽捜査を読んだら、ツボにはまって、シリーズ物全て購入。
主人公の考え方に共感し、こんな人が職場のリーダーだったら働きやすいだろうなとおもったり。
スカッとする物語でした。

2
2014年07月12日

購入済み

ドラマ観てません

安くなってたので試しにポチっと。めちゃ面白いやんけ!

2
2014年01月27日

Posted by ブクログ

この本は、結局のところ、
・警察キャリアの視点に立った組織の話
・主人公に最初は腹が立つが…好きになる
・とてもリアルに感じるが、どんでん返しはない

のめり込み度☆☆☆☆☆
読みやすい度☆☆☆☆☆
オチが良い度☆☆
理想とする上司☆☆☆☆☆

0
2026年07月09日

Posted by ブクログ

警察庁のキャリア官僚・竜崎伸也は、組織の都合や空気よりも、法と原則を重んじる人物。警察内部で起きる不祥事と事件を前に、組織防衛に傾きがちな周囲との間で軋轢を生みながらも、自分の信念に従って真相へ向き合っていく。

面白かった。
読み始めた時は、正直「なんだこの主人公は?」という印象だった。いかにも警察ドラマに出てくるキャリア官僚の嫌な部分を、さらに極端にしたような人物。融通が利かず、空気も読まず、上から目線にも見える。間違っても自分の上司にはしたくないタイプだと思った。

ところが読み進めるうちに、その違和感が少しずつ変わっていく。竜崎伸也は、途中で急に人間味を見せて好感度を上げるような主人公ではない。実はいい人でした、というありがちな反転でもない。彼は最初から最後まで、徹頭徹尾、竜崎伸也のままだ。そこがいい。

普通なら「キャリア」は、現場の敵、組織の論理を押しつける存在として描かれがちだ。あるいは後半で、実は現場を理解していた人物として回収されることも多い。しかし竜崎は、そのどちらでもない。現場に寄り添うために自分を変えるのではなく、自分の原則を貫くことで、結果的に事件や組織の本質に切り込んでいく。

だからこそ、読み手の側の視点が変わる。竜崎自身は変わっていないのに、こちらの評価だけが変わっていく。最初は欠点に見えていた頑固さや融通の利かなさが、やがて「ぶれなさ」や「責任を引き受ける強さ」に見えてくる。この感覚がとても面白かった。

派手な事件演出や狂気の殺人鬼に頼る作品ではない。むしろ緊張感の中心にあるのは、会話、判断、責任、そして組織の力学だ。間違えられない局面で、誰が何を守ろうとしているのか。保身なのか、正義なのか、組織なのか、個人なのか。その駆け引きが静かに積み重なっていく。

警察内部の構造も興味深かった。現場とは違う、キャリアの立場だからこそ見える緊張感がある。巨大な組織の中で、上に立つ者が何を判断し、どこまで責任を負うのか。その重さが、竜崎という人物を通して浮かび上がってくる。

読み終える頃には、最初に抱いた印象とは真逆の評価になっていた。好き嫌いで言えば、決して分かりやすく好かれる主人公ではない。それでも、信念を貫く人間の強さと危うさがあり、気づけば目が離せなくなっていた。竜崎伸也という人物を理解していく過程そのものが、この作品の大きな魅力だった。

0
2026年05月05日

Posted by ブクログ

警察組織をあまり知らなくても楽しかった。組織内の政治的なかけひき、縦割りな感じがリアル。竜崎は変人といわれていたけど、まっすぐで有能な感じがすきで気に入りました!シリーズ読もう。

0
2026年03月27日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査
 警察官僚の竜崎伸也は変人だけど、なんか憎めないですね。原理原則を確実に実行しているのに何故か嫌味にもならないし、確実に事件の解決に向かって好転していくような不思議な魔力がある。文章にもよく使われているが、なんか魔法にかかったように治ってしまう。警視庁管内での拳銃を使用した連続殺人事件、そしてホームレスを惨殺した殺人事件の3つの事件が同一犯の可能性が出て来た。その犯人はなんと‥現職の○○ わお!
 組織を揺るがす連続殺人事件に竜崎伸也は真正面から対決する。絶対絶命の家族の不祥事(長男)にも、自分の将来も投げ打って対応する。最後、長男を所轄の警察署に連れて行く妻冴子の対応には涙が出て来た。あんたはえらい。警察官僚の妻として立派な行動であった。次作が楽しみ。



0
2026年02月14日

Posted by ブクログ

たまたま手に取った本で、この著者は初めてだったが読み応えがあり、面白かった。
警察組織のヒエラルキー、本音と建前、警察官僚の仕事など、どれも新鮮で引き込まれました。
確かに竜崎課長は友達になりたくないタイプだが、その使命感とプロ意識の高さ、ブレない信念には感銘を受けました。
シリーズらしいので他も読んでみたい。

0
2026年02月08日

匿名

購入済み

やっぱおもしろい

文庫で読んだ本を電子で。ホントに面白い作品は色褪せない。あの時のまま熱中した。良作こそコスパ良いですね

#アツい #カッコいい

0
2026年02月06日

Posted by ブクログ

イイ!中盤から続く組織や自己の判断に対する懊悩と切迫したやり取り、どこまでも真っ直ぐな竜崎に胸を打たれる。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

正論を通すことほど難しいことはない。それがよくわかった。でも正論を通すことほど正しいことはない。それもよくわかった。正しくありたい。

0
2026年01月12日

Posted by ブクログ

警察官僚・竜崎伸也の、変人とまで評される独特の生き方が強く印象に残った。警察組織の中でも、家庭においても追い詰められた状況に置かれた彼が、そこでどう決断を下し、行動していくのかに自然と引き込まれていく。
派手なアクションはないものの、どの場面にも張り詰めた緊張感があり、その静かな迫力に魅了される作品

0
2025年12月28日

Posted by ブクログ

面白いです。今年読んだ中では一番のおすすめです。これから読む人のために語らずにおくべきと思うので、一言だけ、捜査より人間関係に見応えあります。

0
2025年11月27日

購入済み

面白い!

2014年に放送されたTBSのドラマを見ながら平行して読むとさらにおもしろくなります。小説の中の登場人物が、ドラマでのダブル主演の杉本哲太さん、古田新太さんを初め出演者の俳優さんにアテ書きしたかのごとく生き生きと動き出します。

0
2025年10月14日

Posted by ブクログ

プロローグ

玄関を出ると、思わず目を細めた
素晴らしい天気だ!
爽やかな気候とその陽射しに、         思いっきり全身の肌から自然の栄養を取り入れた!
実に気持ちの良い1日が始まろうとしている、、、
そう思った!


本章
『隠蔽捜査』★5 ひま師匠ご推奨!!!
恥ずかしながら、今野敏氏の作品を初めて手にした
数多ある、氏の作品の中で最初に読むならと
師匠に本作をご推奨いただいた次第である
実は、本作が実質、氏のデビュー作
あたかも、熟年の作家の様な書き出しには
舌を巻かざる負えない
我々には、知り得ない警察庁や警視庁の綱引きや
駆け引きが事細かに描写され、物語や事件の解決
への道筋にも感心をさせられるが、
なんと言っても、本作は魅力は家族愛への気づきや仕事への執着、正義感が貫かれている点にあるのではないだろうか!?
そして、事件を中心として、噴出する過去・現在の人間関係や家族関係のしがらみ等が絶妙に絡み合い解決まで一気読みさせる力量には感服せずにはいられない!

次作の隠蔽捜査2の『果断』が楽しみでならない!!!
そう思った!


エピローグ

涼しさによる秋のお便りは有り難いが
ひとつ困ったことがある
我が家の前には200mからなる銀杏並木が
道路を挟んで所狭しと立ち並んでいる
そう、銀杏臭と鈴なりの銀杏が道端に落ちてきて
それを踏んでしまう危険性があるからだ!
黄金色に輝く銀杏並木は、はたから見れば
素晴らしい景色だが、住んでる者にとっては
まことに厄介な代物だ!
エピローグには、必ずオチを持ってくるが
オチがない…

と、困っていたら、まだ青い銀杏の実が“落ち”てきた(¯―¯٥)!!!

当たらなくて良かった
そう思った!

(ホントの話しだよー)❣❣❣


                     完



あとがき

あっ、人生には隠蔽してる事、沢山あるけど内緒だよー

そう願ったm(_ _;)m!!!

0
2025年09月24日

Posted by ブクログ

事件を解決するような作品ではなく、警察内の戦いを描いた作品です。全く知らない世界でしたが
気づいた時には世界観に引き込まれていました。登場人物が魅力的で最後まで楽しめました。

0
2025年09月01日

Posted by ブクログ

数ページ読んだときはとんでもない時代錯誤の主人公だと感じたが、自分の信じる原理原則主義を貫き通す姿勢が激アツだった。

読み進めるうえで警察庁と警視庁の違いとか、コナンで仕入れた知識が活かされてよかった、、、

0
2025年08月13日

Posted by ブクログ

キャリアとしての信念を最後まで貫くおっさんの姿はカッコイイ。仲良くなるには相当な時間が必要そうだけど。

会話形式が多く、読みやすさもあって人にオススメしたくなる小説でした。

0
2025年07月17日

購入済み

この「語り口の巧さ」よ…。

2024年2月読了。

もうず〜っと前から存じ上げていましたし、凄まじい多作でも有名な著者の作品。本書も2時間ドラマでも観たような話…。

ちょっとした切っ掛けで読み始めたのですが、気軽にちょっと手を伸ばして読み始めたらグイグイと惹き込まれ…数時間で読了。この「語り口の巧さ」には、ほとほと脱帽しました。

『多作と言えど必ずしも不作ならず』と自身で意志表明し、「そんな事を言ったってどうせ…」と鼻で笑っていたのが私の学生時代の頃ですから、もうかれこれ30年近く昔の話…。

久しぶりに読んで、本当に著者の《圧倒的な筆力》に参りました。こんなに爽やかな読後感は久し振りかも。
こんなに沢山の著作で、今だにこれだけのレベルの小説を量産出来る作家は、国内ミステリ界でも相双居ないと思います。
最近は、しっかりした構成の「推理小説」といわゆる 「ラノベ」の類の境界線が崩れてきていますが、同じ土俵で書くのなら、著者のような『読者を引き摺り込む巧さ』を、若い作家の方々にはしっかり学んでほしいと切に願います。出版社の方々も、もっと厳しく育てて欲しいですね。

とにかくひたすら『堪能』しました。これからも良い作品を書いていって欲しいと思いました。感謝です。

#アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

0
2024年02月20日

購入済み

愚直

 竜崎伸也という男、この愚直なまでにまっすぐな男は忖度一切なしで、誰に対しても最善の方法を考え行動する。確かに頼りになる上司でもある。
 また、警察という組織とは、こういうものなのかということも勉強になった。
 一気読みしてしまった。このまま2巻目に突入する。

0
2023年02月01日

Posted by ブクログ

  めちゃくちゃ面白かった。
これが初めて読む今野敏作品で、しかもそれまでこの作家の名前さえ知らなかった。本を買う前に、この作品でなにかの新人賞を取ったと知ったので、新人作家なのかと思っていたくらい、何も知らなかった。
それで、この作品を読んであまりの面白さにたまげて、なんという新人作家だと興奮して調べてみたら、著作数がえげつないベテラン作家だと知ったのだった。

ということはどうでも良くて、とにかくこの「隠蔽捜査」で私は今野敏にハマり、3ヶ月で50作ほど読んでいる。今野敏の書く様々なシリーズの中でも、やはり「隠蔽捜査」シリーズが飛び抜けて大好きだ。(次は「任侠」シリーズで、その次が「安積班」シリーズ)
この作品に出会えて、竜崎伸也という比類なき変人警察キャリアに出会えて、本当に良かった。
以上、作品のレビューにはなっていないけれど、ただただ好きだという気持ちだけを綴りました。

0
2026年01月22日

購入済み

隠蔽捜査

さらりと読めて中々面白かったです。
関連書籍も読んでみたいと思いました。

1
2014年03月02日

Posted by ブクログ

警察小説でここまで「組織」と「個人の信念」の対立を真正面から描いた作品は珍しく、読んでいて思わず背筋を正したくなるような感覚がありました。
主人公の理屈っぽさと潔癖さには最初戸惑いましたが、読み進めるうちにそのブレなさが逆に心地よくなってきます。
感情より論理が前面に出る文体なので、人物の内面に深く共感するタイプの読者には少し淡白に感じるかもしれませんが、それでも信念を貫く姿勢にはぐっとくるものがあり、大人が読むべき硬派な一冊だと感じました。

0
2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

職場の方のおすすめ本!
おおまかなストーリーがクライマーズ・ハイの反対側(大事件に臨みながら社内政治や私生活について葛藤する新聞記者の話)を覗いているように思った。
解説にもある通り、初めの竜崎の印象は友達になりたくないやつだったけど、読み進めると保身が全てでなく、仕事という意識よりも自分の役割を全うすることを大事にする何だかすごいやつに変わった。
堅苦しすぎてちょっと抜けてるところもいいし、幼なじみの伊丹や妻の冴子のキャラクターも面白い。
どうにかとくダネを狙おうとする新聞社の立ち回りや、警察のいざこざが事細かに表現されていて読み応えがあった。

0
2026年06月18日

Posted by ブクログ

警察官僚の心理にフォーカスした小説。主人公が自分の信念を揺るがすことなく、力強く進むのがよい。愛されるキャラクターではないのに、魅力を感じてしまう。仕事における危機対応の参考にも。

0
2026年05月13日

Posted by ブクログ

署長シンドロームが面白かったので、ちゃんと順を追って読んでみようかと。

面白かった。
ほぼ一気読み状態。
警察官僚という到底一般市民にはなじみのない部署の話ではあるけど、主人公の竜崎が警察と家庭と、両方の面において、まったく行動や主義主張を曲げずに行動することで、知らない世界なだけで結局人間関係とか面倒なんだな。と不思議な共感を覚える。

周りから「変人」扱いされる理由や、あくまでも原理原則で動くことで、一般的にはズレたと思われるがそこにあるのは使命であり役割であるという。
竜崎自身の生き方や信念がよく見えます。

とある事件を発端に、警視庁、警察庁が動きだしますが、竜崎は現場には居ないので派手なドンパチは無し。
しかし、臨場感あふれる内容で、面白く読める一冊です。
次も読まなければ。

最後に色々あって大森署の署長になったので、さてさてどうなるものか?

0
2026年04月07日

Posted by ブクログ

弟からもらいました。
普段はあまり読まない警察小説。20冊くらいあるかなあ。

本書はシリーズ1作目。
警察小説や犯罪小説って、強烈な個性を持った強いヒーロー(ダークヒーロー)に引っ張られる展開が多いと思うし、物語だからいいんだけど、人間の身体能力を超えたアクションだったり、実際の組織ではやっていけないような一匹狼が活躍したりと、現実とはかけ離れた展開が多い印象ですが本書は違います。

官僚というエリートの在り方を正論から真正面に受け止め、その原則から一切ぶれない超真面目っ子な主人公が正しく活躍する物語。
初めはそのエリート志向にうんざりし、ウザかった主人公でしたが、読後は病みつき(笑)
正論で物事が展開する正しさに、清々しさを感じました。
2巻も楽しみ。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

以前から思っていたが、警察庁と警視庁の違いが分からなかった。
この本を読んで少し分かった気がした。
正義感あふれる話しだったが、私にはとてもくどく感じた。
でも、引き続きこのシリーズを読んでみようと思う。

0
2025年12月05日

Posted by ブクログ

警察小説が読みたくなって手に取った一冊。警察庁、警視庁、所轄が相まみれての事件対応、典型的な舞台設定だがマンネリ化することなく、最初から最後まで楽しく読み進めることができ、期待通り。やはり警察小説は面白い。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔は大好きだった警察小説。久しぶりに読む今野敏氏はやはり最高である。主人公の竜崎氏の徹底した合理主義っぷりがいい。ところが息子のヘロイン煙草の件で思考エラーを起こす様子は、人間味が出ていて愛されポイントだと思った。部下の谷岡氏から思わぬ尊敬を得ていたことを知り、冗談を言ったり笑顔を見せたりするようになったところは読んでいて微笑ましい。余白のある愛されキャラに加えて、警視庁と警察庁間の確執や縦割り社会のジレンマなど、警察小説らしさがギュッと詰まった楽しく読める一冊だった。

以下、本書より抜粋。
「捜査本部の部屋、汗とタバコと、緊張した人間が発する独特の臭気。」

「人間、いざというとき、なかなか冷静になれないものだ。だが、大切なのは冷静になったときの対処の仕方だ。いかに善後策をすみやかに講ずることができるか。それで、ダメージの大きさが決まってくる。」

0
2025年11月09日

Posted by ブクログ

ミステリーじゃない。いわゆる警察小説。あと解説にもあるけど家族小説。

よく見る光景だな。責任を取りたくないのに最悪な結論を下す。もしくは、責任を取りたくないから最悪な結論をを下す。嘘をついたらまた別の嘘をつかなくてはならなくなる。前例踏襲もこれただの責任回避だからね。昔あったってことは一度これで正しいと組織が判断したからって。

主人公が自分のことしか考えてない傲慢な男かと思っていたが、読み進めるにつれて単なる保身の男ではないことが分かるし、家族問題と絡めた心境の変化が見られる。正論は一つしかなくそれを他人にとってもそうであると信じて疑わない人だった。良くも悪くも。それが警察内部や家族の問題いい方向に働いただけで、悪い方向に働いたせいで息子の不祥事の要因にもなる。諸刃の剣やな。
他にも幼馴染の伊丹刑事部長、部下の谷岡、牛島参事官など個性あふれる魅力的なキャラも本作シリーズの人気に一役買ってると思う。

0
2025年10月18日

Posted by ブクログ

今野作品を初めて読んだ。
変わった主人公だなっていうところからの印象が変わっていくのが面白かった。

シリーズ読んでいきたい。

0
2025年09月14日

Posted by ブクログ

隠蔽シリーズ第一弾
堅物のキャリア竜崎伸也が主人公
大きな事件と家庭内での事件を自身の信念を貫く事で解決していくところがシリーズとして面白い

次は左遷された大森署から始まる
第二弾に期待!

0
2025年09月03日

購入済み

痛快

 理想的な危機管理、物事は見方次第でどうにでもなるということ。
 結果的にでは、そうなるよう物事を進める思考が素晴らしい。    

 痛快の一言

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2020年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

20年の2月に文庫になって、22年の5月で23刷だから、ずいぶんたくさんの人に読まれているのを知った。古い本を出して来たので26年の今はもっと増えているに違いない。面白過ぎてドラマまで見た。
今野さんの本を見ると裏表紙などに紹介がある、シリーズは5まで出ているそうで、よほど面白いのだろう。
いまごろ? そう、今頃やっと手にとってワクワクした。

東大法学部卒のエリート竜崎伸也という主人公は、変人だといわれている。彼は公務員の本筋通り、国のために奉仕し、国を守るために働いている。本質さえ違えなければ、面倒な縦横の付き合いなどは無用だと思っている。
長官官房で総務課長、身分は警視正なので多岐に亘る職務に忙殺されている。

埼玉で、暴力団員が射殺されたが、よくある暴力団員同志の揉め事だということになった。過去に起きた少年グループの女子高校生の、誘拐、監禁、陵辱、殺人事件の犯人グループのひとりだった。社会的反響の大きな事件だったので、被害者の過去は伏せて、内外に箝口令をしいた。
その事件が頭から消えかかっていた頃、埼玉市内でまた、射殺事件が起きた。
過去の事件との関係がクローズアップしてくる。

ところがまた三人目になる、過去の少年仲間が撲殺された。
被疑者は現職の警察官だという。これが知れると日本の警察機構の汚点になる。
解決方法を求めつつ、固く隠蔽されて捜査が進む。

一方、竜崎の家庭でも問題が起きていた。息子がヘロインの粉をタバコの先につけて吸っていた。粉も見つかった。さすがの竜崎も解決に迷う。
少年法が適用される年齢である、しかし身内の犯罪の責任を取らなければならない。
一直線に目指して耐えて来た今までの努力と、手に入れた地位をなくすだろう、そうなれば家族の将来が不安になる。

軽微な少年犯罪だから、簡単に揉み消せる、と同期で小学校からの敵のような友人が言う。
その友人は伊丹という。小学生の頃いじめられたことを竜崎は忘れられず、そのことをバネにしてきた。磊落そうに見えマスコミ受けのいい伊丹は、有名私大卒ながら今では、キャリアの、刑事部長になっている。
伊丹は事件についてなんとか内部で収めたいと言う。

同じように、息子の件ももみ消せと言うが・・・。



龍崎の本質、見識は組織の中では孤立することもあり、ときには周りの人たちを圧倒する。
反感や非難もまるで眼中に無い。公務員の心得、守るべき国民に対しての責任のみが彼の生き方である。、それらはじわじわと周りに染み込んで行く。
管理社会の中で縛られているサラリーマンにとってこう言う正論に沿った生き方は憧れである。憧れるだけである。建前もなく本音だけで通るのはまぁこの人くらいだろう。
現実では生きていけないなぁと思う。理解されるような事件も人間も見つからないのが実情だ。だからこの話は面白い。

そして、独特のキャリアとノンキャリアの厚い壁の前では、竜崎のいう、受験勉強以外の楽しみを犠牲にしてでも手に入れるべき道順は、まず東大に受かること。それもありなのか。
しかし、彼はそれだけではない何かを感じることのできる柔らかい部分が、少しずつみえてくる。そこがいい。


やはり、解説者や世評の通り傑作に違いない。おもしろかった。
シリーズは5まであるという、手元にあった2の「果断」まで勢いで読でしまった。続きを買いにいかねばp(*゜▽゜*)q 。

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2026年02月10日

購入済み

面白いと思います

まだ、読み始めたばかりですが、文章もオーソドックスで7非常に読みやすく飽きさせない内容です。

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2018年02月20日

Posted by ブクログ

読んだのは3-4回目。安定のシリーズの第一弾。有能な官僚でありながら、原理原則に生きる変人。そんな竜崎を十分に堪能できる。

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2026年02月23日

購入済み

東大法学部卒のキャリアの警察官

筋を通す面白味のない男だが、面白い展開。
続編も購入しました!

0
2017年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリーを期待して読むと大失敗!
捜査という単語はあるものの
がっつり人間ドラマが主軸。

序盤は主人公の竜崎が好きになれず
なかなかページをめくる手が進まなかった。
考え方が嫌いとういわけではないけど
しつこいというか何というか…

ストーリーも遅々として進まない;
会話、移動、会話、移動…
の小説もこの繰り返しだとは思うけど
より強く感じた。

犯人は現職の警察官。
しかも連続殺人。
これだけのテーマなのに、
犯人だった警察官の人間性は全く描かない。

少年犯罪の量刑の軽さ、遺族の無念さ、
そういったものも描かず、
徹底して官僚の人間ドラマに終始する。
この一点は良くも悪くも…かな?

良かったのは、竜崎の奥さん。
妻の冴子が潔い!
作中で唯一好きになれたキャラクター。
夫を変人と言いつつ、馬鹿にしない。
家族のために終始する。
じゃあ昔ながらの奉仕系主婦かと思いきや
そんな様子もない。

主婦をなめないでね
なんて台詞も冴子だから良い!
この後に続く
さっぱりした妻の性格に、
これまで何度も救われたことがある。
という独白はこの本自体に通じる気がする。

竜崎の左遷だって
あら、署長? 昔に戻ったみたいね
っていう冴子な台詞で
考えようによっては良いかも…
なんて、竜崎がポジ変換されていく。

すっきりハッピーエンドといえば
ハッピーエンドなのかな?という感じ。

竜崎は左遷されちゃうけど、
これから、おもしろくなりそうじゃないか。
という一文で終わるのは良かった。
この一文になったのは冴子の影響が大きい気がする。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

積読本から。
堅物というかなんというか、すぐには感情移入しにくい男性が主人公。警察機構のあれこれもドラマで見たような感じはする。いや、この作品に影響を受けた作品が多いということなのかな。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

『第三の時効』の「組織」の話とはまた違ったかたちの話だと思いましたが、この後もかなり続いていくシリーズなのですね

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2026年04月25日

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