【感想・ネタバレ】初陣―隠蔽捜査3.5―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オフ短篇集。

この作品は『初陣ー隠蔽捜査3・5ー』文庫版を底本とした電子版となります。重複購入とならないようご確認下さい。

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同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)

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感情タグBEST3

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一気読みしちゃう〜

面白いとは知っていたけど、手を出さなかった今野敏氏。疲れてしまって、本が読みたくなったので、つい一冊買ったら面白い、止まらない!
竜崎さんがとても魅力的で、シリーズ一気読みです。

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2018年03月07日

Posted by ブクログ

盟友、伊丹刑事部長が主人公のスピンオフ短編集。前作『疑心』とつながっている短編もあるらしいので続けて読みました。池波正太郎氏に連なる日本人のシリーズ物好きなDNAを満たしてくれる安心のクオリティ。

0
2025年10月24日

Posted by ブクログ

全部面白かったけど、インフルとハニトラ裏話が特にお気に入り
3の恋愛周りにイマイチ納得いってなかったから答えを出してもらえてよかった

伊丹のどうしても敵わない人間に対して抱えるコンプレックスに共感できた、、、

0
2025年09月20日

Posted by ブクログ

『隠蔽捜査3.5 初陣』今野敏(新潮文庫)伊丹俊太郎が主人公のスピンオフ短編集。 竜崎との信頼関係を軸に、事件・組織・人間関係が描かれ、どの話も読み応えあり。 不器用だけど誠実な伊丹、原理原則を貫く竜崎――この二人のやりとりが本当に魅力的で、読めば読むほど「伊丹が好き」「竜崎が好き」と思わず口にしたくなります。

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

シリーズ第一作から読み始め、主人公の竜崎さんに魅了され大ファンに。
今作は、シリーズ「3.5」、短編集でした。
刑事部長の伊丹さん目線のスピンオフ作品。
もちろん8編中の全てに竜崎さんも出演、
ほとんどが電話を通して声のみでの登場なのだが、そこが良い。・・・見事に良かった!!
アッという間に読み終えてしまいました。
・・・・さぁ~・・・・次。

0
2025年07月26日

Posted by ブクログ

伊丹が主人公の短編集。
伊丹にとっての竜崎の存在の大きさが凄くわかる内容になっている。
また違う視点で竜崎伸也の魅力を味わえた気がする。

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

3.5巻というだけあって、隠蔽捜査シリーズの外伝的な話だった。伊丹目線でのストーリー。1〜3巻の内容とリンクしてるので、「あの時の畠山さんの件は、こんな裏話があったのか〜」と思った。伊丹と竜崎の絆みたいな部分も感じられて、これから先の話が早く読みたくなった。伊丹と奥さんの関係は、このまま修復しないのかな。この巻では全くの無関心というわけではなかったから、なんとか修復できたらいいなと思った。

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

今回の作品は短編集だった。
いつもとは違い、竜崎視点ではなく伊丹視点で物語が進んでいて、普段見られない痛みの思っていることがとても多かった。
今までの作品と繋がっているところもあったのでなるほどという部分もあってすごく良かったと思う。

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2024年09月30日

Posted by ブクログ

サラリーマンは、定期的にこの本を読んで仕事の基本を思い返して竜崎に救われると良いです。
自分1人で抱え込むな、組織の一員であることを思い出し手に負えなければ上の指示を仰げ、

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2024年09月13日

Posted by ブクログ

竜崎さんの幼なじみである警視庁刑事部長を務める伊丹さんを視点としたスピンオフ短編集でして、シリーズをさらに深く味わえて良かったです。
今は隠蔽捜査シリーズにハマりましたね。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

竜崎の幼馴染、伊丹を掘り下げる短編集。福島の本部長時代から始まり、警視庁の刑事部長になってからの奮闘記も。
竜崎にアドバイスをこんなに求めていたのか、と驚かされる。前作で竜崎が恋愛の相談をした時に嬉しそうに答えていたのも、こんなに助言をもらっていたからなのかと。
原理原則を貫く竜崎に、アドバイスという勇気をもらって仕事をするのた楽しいだろうな、と感じた。
また、前作の竜崎に色仕掛けをした張本人も判明。方面本部の管理官かと思ったが、警備部長が人間性を試すためにやったのか、と。
今後それがどう生きてくるか楽しみ。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

2013年(発出2010年) 352ページ

警視庁刑事部長・伊丹俊太郎を主人公としたスピンオフ短編集・・・なのですが、影の主役は竜崎伸也という感じで、竜崎ファンには満足の一冊だと思います! そして、伊丹俊太郎がなんとなくかわいいキャラに思えてきます。
時系列順に、『指揮』『初陣』『休暇』『懲戒』『病欠』『冤罪』『試練』『静観』と、全部で8編の短編からなっています。全部飽きさせることのない構成で、一気読みできます。今野敏さんは短編も名手! こんなにスピーディーに小説を読むことができるのは爽快な気分でした。会社の休憩中に、2、3編くらい読めてしまいますし、短編でも続きがすごく気になりました。面白かったです。
ちょっと息抜き、そして次の長編へレッツゴーです。

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

伊丹さんが主役のスピンオフ。
だいぶ無理をしているようでw
本編を読んでいるので、そんな裏話があったのね。と楽しめる短編集です。
竜崎さんとはいいコンビだと思います。

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2023年03月27日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査シリーズ2冊目。
前作は竜崎が主人公だったが、これは伊丹が主人公の短編。
何か困ったことが起こると、竜崎に電話してヒントをもらう。
まるで恋人同士のようだった。というか、伊丹が一方的に思いを寄せて頼っているが、本人は全くそう思っていない。
二人の電話での会話がとても面白かった。

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2022年10月08日

購入済み

最近、推理小説を読んでなかったので、評判が良かった、隠蔽捜査を読みました。
竜崎さんがカッコ良すぎ。
彼に頼ってる伊丹さんも、気が小さいけど、味がある。
なんだかんだ言いながらも、いいコンビ。

#ドキドキハラハラ #カッコいい

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

伊丹部長の手腕が発揮されている中でやはり竜崎の活躍している。竜崎の能力の高さがより一層引き立つ一冊でした。

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2025年10月02日

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竜崎伸也の同期、伊丹俊太郎がメインのスピンオフ

今までは竜崎目線だったのが伊丹目線になっただけなのに面白い!
スピンオフなので過去作の伊丹側の話もなかなか!

やっぱりもう竜崎伸也には勝てない!と思えた内容でした。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

伊丹のスピンオフ作品

伊丹もなかなか悩みが多い。悩んでは竜崎に相談し解決していく。

隠蔽捜査3で竜崎の元へ送られた女性キャリアが、竜崎を試すため(軽いハニトラ)に送られてきたという裏話もあり面白かった。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

スピンオフになるんかな?
伊丹刑事部長の話。
当然、竜崎さんも出て来る。

しかし、伊丹さんも、外面良し、内面悪いって訳やなく弱し!って感じやな。
私大出身かなんか知らんけど、キャリアで刑事部長までいけば、御の字やん!
その割に、周りに気を使って、みんな仲良ししようとする。
私には、あんまり理解出来んけど、頑張ってるのは分かる。
あんまり、周りに気を使わないので、私…(^◇^;)

普段は、決断力ある行動派を演じてんねんな…しんど〜!
最後は、
「もしもし、竜崎か!」
で、神のお告げという形が、デフォルトになってるけど、寂しいやん!

まぁ、人柄が出てて、ほがらかな気にはなるけど、ただ、竜崎さんのお株が上がっただけの話のようにも…

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2024年11月27日

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隠蔽捜査シリーズ番外編、伊丹が中心の短編集です。
伊丹、苦労してるんですね(笑)
サクサク読めるし、前作「疑心」の裏話もあったりしておもしろかったです。

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2024年11月26日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査3.5

主人公竜崎の幼なじみで同期の警視庁刑事部長のキャリア(私大卒)伊丹視点の隠蔽捜査
スピンオフ8編

竜崎からみる伊丹とは違った一面
いつもの飄々とした様子は彼の努力の賜物

「試練」が3「疑心」の直前エピソード
他の短編では、どうしても竜崎を頼りがちな伊丹が、遂に彼の悩みにアドバイスを送れるのです
それも この下準備があってこそ

この短編の竜崎は 姿は現さないけど
電話には出てくるというお決まりパターン
面白い事考えましたね

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

いつもは竜崎側からのみ描かれる伊丹だが、今回はその伊丹が主人公で登場するスピンオフ作品。
隠蔽捜査1〜3までで感じた伊丹より、気弱で心配性でちょっと情けない一面を見れたのが面白い。
また、隠蔽捜査3に登場した美人キャリアの畠山美奈子が派遣されたのは、こんな意外な裏事情があったのかとびっくり。

この3.5で伊丹の人間性をより深く知ることができ、4以降を読むのがとても楽しみになった。

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2024年08月19日

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スピンオフの9つの短編集。
親友と言っている伊丹部長側からの内容が多い。
気が小さいながら、外部に対しては格好良く振る舞う伊丹部長。警視庁の刑事部長に異動するが、その前後で困難な状況に陥る。困った時の竜崎頼み。アドバイスを受けるだけで解決に導いてくれる。魔法のような言葉に何度も助けられる伊丹部長。
逆に、3件の不祥事が続いて助けようとした伊丹部長だが、竜崎署長は泰然として受け止める。二人の対比が面白い。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
伊丹を主人公とした話。竜崎よりも人間味があって面白い。普通の人は保身を気にするよね。

あらすじ
福島県警の刑事部長だった伊丹が、警視庁の刑事部長に異動するところから話が始まる。私大卒で出世が遅れる中、世間にイメージが良い部長として、常に現場に出て、周囲に気を遣いながら実務をこなす。短編集。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

伊丹のスピンオフ短編。

どんだけ竜崎好きやねん!の一冊笑
竜崎は忙しいんだから!
すぐ電話するの我慢しなさい!
会いたいかもしれないけど我慢しなさい!

インフルエンザを撒き散らすな笑
薬飲んで寝てなさい!だんだんこの見栄っ張りの情けなさが可愛く思えてきたε- (´ー`*) フッ

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

伊丹の意外な一面が見れたり、竜崎との友情が垣間見れたり、楽しいスピンオフでした。本編も読み進めていきます。

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2023年09月13日

購入済み

隠蔽捜査3.5

刑事物の話ながら血みどろの死体や犯人のドロドロとした感情や描写が全く無いのがとても良い。
読んでいてスカッとする

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

伊丹氏視点の短編集。もし伊丹氏が主人公だったら、「隠蔽捜査」シリーズはちょっと面白い普通の警察小説レベル止まりだったと思う。やはり竜崎氏という合理の化身と、伊丹氏という人情・感情の二人による二極構造がおもしろいのだ。竜崎氏の思考の軌跡や心の声がないと、なにか物足りない。とはいえ、本書では「隠蔽捜査」シリーズ1〜3巻までの裏側が見れるという点では楽しめた。

ただ、伊丹氏には少し嫌悪感を覚える。小学生時代に竜崎氏をいじめていたことを思い出したにも関わらず、謝罪もなければ反省もしない。「忘れていたというより、罪の自覚がなかったのだ」とまで言う始末。いじめとはいつもこうではないか。加害者側に罪の自覚がなく、被害者は受けた傷を一生忘れない。伊丹氏は警察官という立場にありながら、なぜ被害者側の気持ちを汲み取れないのだろうか。これを思い出した後でもなお、彼は「俺とおまえの仲じゃないか」と言い、竜崎氏と普通に言葉を交わすのだ。

その鈍感さというか自己中心さは、いかにも普通の人間らしくもある。竜崎氏という少し現実離れした役のそばで、もっとも人間臭くて読者の心に近い役が伊丹氏なのかもしれない。

以下、本書より抜粋。
「みんな、自分が組織の一員であることを忘れて、できないことを背負い込むから悩むんだ。手に余る事柄は上の者に任せる。それでいいんだ。」

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

隠蔽捜査のスピンオフで、龍崎の同級生である伊丹側から見た話の短編集。龍崎自身がいかに原理原則でブレがない人物というが分かって面白い。

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

刑事部長・伊丹さん視点のスピンオフ。
伊丹さんが刑事部長になる前から、
あの事件の裏ではこんな事が起きてたのね、
とか、裏話を聞かせてもらっている様で楽しい。
伊丹さん、結構竜崎さんに電話するし、会いに行くし、大好きじゃん。って感じ。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

人の行動には、それぞれの感情があることを対局的に物語るのは凄いと思います。が、詰め込み過ぎて事案の内容が薄くなってしまったかな。

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2023年05月17日

Posted by ブクログ

益々、竜崎のキャラに強く惹かれる。伊丹刑事部長の足元にも及ばないけれど、どちらかと言うとそっち系だから・・・。(*^_^*)

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

【隠蔽捜査シリーズ 3.5】
スピンオフ短篇集の主人公は、伊丹俊太郎だ。

福島県警の刑事部長から、警視庁の刑事部長へ栄転するところからスタート。

迷える小心者、人からどう見られているのか常に気になる伊丹は、悩むと竜崎伸也に電話相談するわけ(≧∀≦) シリーズ3の【疑心】で疑問に感じていた答えが書いてあったのは収穫だった。

伊丹のような、コミュニケーション力が高く、摩擦を回避しようとするキャラは、組織の中で重要だろう。竜崎とはよいコンビ

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2023年03月18日

購入済み

初陣ー隠蔽捜査3.5を読んで

内容が、元に戻った感じで、同じ内容が出てくるのは、おかしい
他も、同じような内容かと、疑問に思う。
本来は、4巻にあった内容が、8巻に又あることは変ではないか疑問に思う
重複に注意と記されていたが、なぜ、このようになったのか回答してほしい。

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2017年10月09日

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