【感想・ネタバレ】清明―隠蔽捜査8―(新潮文庫)のレビュー

同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

2022年(発出2020年) 425ページ

文庫本の表紙の写真は、神奈川県警本部庁舎でしょうか。『ビルの上階に円盤を埋め込んだような独特のデザイン』とあり、表紙カバーをマジマジと眺めました。

神奈川県警にきても、竜崎は変わりません。面白さも変わりません。ご都合主義のような終わり方でも、それが竜崎...続きを読むの醍醐味です。
神奈川県警の新キャラも登場します。竜崎のぶれないキャラで、周りの人たちの信頼を固めていきます。竜崎伸也の人心掌握術ですね。
横浜といえば中華街で、中華街で食事をするシーンがありますが、美味しそうでうらやましい!
安定の伊丹刑事部長も登場します。だけど、伊丹は神奈川県警を明らかに下に見ていて、やなヤツ〜風に描かれています。
そして、今回の家族のお話は冴子さんでした。横浜市もうちからしたら大都会だけど、東京では必要なかった車がついに必要になるのね。

今作で手元にある隠蔽捜査シリーズは終わりです。続刊も早く読みたいのですが、しばらく竜崎伸也とお別れです。


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Posted by ブクログ 2023年01月22日

シリーズ、第8弾。
大森署署長として活躍した竜崎 伸也。
今度は、あの神奈川県警の刑事部長として赴任。

着任後、謎の他殺死体が東京都と神奈川県の境で発見され、合同捜査が開始される。
そして、被害者が中国人であったことから、公安の動きも見え隠れする。
果たして、真犯人とは?

隠蔽捜査シリーズ第二章...続きを読むの開幕ですね。
今後も期待大です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月30日

今野敏「隠蔽捜査」シリーズ第10作目(2020年1月単行本、2022年6月文庫本)、長編作品としては8作目だ。
今野敏のこのシリーズが一番好きだ。何しろ警察官僚でありながら、組織のしがらみにとらわれず己の信念を貫き通し、結果的にそれが組織をも守ることになり、更に敵対した人物が最後には皆んな竜崎のシン...続きを読むパになっていく胸がスカッとする物語なのだ。
今回は竜崎が大森署署長としての数々の実績により、神奈川県警本部刑事部長に栄転赴任した日からの物語。
シリーズ1作目が警察庁長官官房総務課長としての物語で2〜9作目は全て警視庁大森署署長としての物語。9作目の最後のシーンは大森署の公用車で神奈川県警に竜崎が着いたところで終わっていた。今回はその公用車を降りたところから始まっている。

主な登場人物は今までと変わらない人物が、警視庁刑事部の伊丹刑事部長、田端捜査一課長、岩井管理官。
今回新たに登場するのが神奈川県警の佐藤本部長、石田総務課長、桂木総務課秘書官、神奈川県警刑事部の阿久津参事官、板橋捜査一課長、永田捜査二課長、池辺刑事総務課長など。板橋捜査一課長はシリーズ6作目の『宰領(隠蔽捜査5)』で登場していて、竜崎を嫌い反目していたが最後に竜崎シンパになった人物だ。
勿論竜崎の家族、妻の冴子、娘の美紀も登場する。息子の邦彦はポーランドに留学中で登場しない。

物語は東京の神奈川への飛び地のような町田で身元不明の殺人死体が発見されて、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が警視庁の町田署に開設されたところから始まる。警視庁への神奈川県警のライバル意識は噂以上に酷く、竜崎は辟易しながらも自分の信念を通そうとしたが、阿久津参事官の説得に耳を傾けて取り敢えず上手くやって行くことにする。最終的には竜崎の考え方、行動に神奈川県警の面々も敬服し少しずつ変わって行くことになるのだが。そして警視庁捜査一課の面々も公安部の面々も竜崎の信念と行動力に敬服し信頼、協力関係が強固なものになっていくのだ。

事件の捜査と並行して竜崎の妻の冴子の運転教習所での事故の話が進む。軽い単純な自損事故で勿論教官が同乗している事故なのに冴子は警察署に長時間拘束されていた。教習所の所長の滝口達夫が所轄の交通警官に理不尽な圧力を加えていたのだ。滝口は警察OBで神奈川県警で管理官を勤めたノンキャリアの実力者だった。
この場は竜崎が出しゃばって理詰めで収めるが、その後冴子は教習所で嫌がらせを受けることになる。しかし滝口の現役時代の評判はすこぶる良く、部下からの信頼も厚かった。そして滝口の人脈は豊富で横浜中華街の裏の筋にも人脈があった。実はこの人脈が竜崎を助けることになるのだ。

身元不明の被害者は張浩然(チャン・ハオラン)という不法入国した36歳の中国人だとわかる。日本人の52歳の手配師で元弁護士の山東喜一という者が長浩然(その時は楊宇軒と言う偽名を名乗っていた)の働き口の世話をした関係で身元が確認される。二人の通訳をした黄梓豪(ファン・ズハオ)もまた警察に証言の協力して身元は確認された。
張公然は最初は横浜中華街の縁者に助けを求めたが拒絶されたのもわかった。普通は華僑はよっぽどのことがない限り拒絶しない。神奈川県警も中華街の華僑への人脈はなかった。何故受け入れられなかったのか、竜崎は独自の調査を始める。
神奈川県警OBの滝口所長は現役時代から裏の人脈も多く持っていた。竜崎は滝口に巧みに話しを持ちかけ、妻の件で敵対していた滝口をも竜崎シンパにして中華街の華僑の顔役とも言われる呉博文(ウー・ヴォエン)に面会する。華僑が張公然を拒絶した理由が政治的な理由かもしれないということを知らされる。新華僑や新新華僑の中には本国での弾圧を逃れて日本にやってきた者もいて、その者達は政治的トラブルが持ち込まれるのを恐れると言う。竜崎は張公然の事件に政治的な背景を感じ取り、公安部に協力を求めるのだが…

ここからいつもの竜崎本領発揮が始まり、興奮するのを抑えられない醍醐味なのだ。組織の原理は後回し、己の信念の原理原則優先の行動力を遺憾無く発揮していく。
捜査本部に入っていた二人の公安外事二課の刑事が黄梓豪をマークしている事実を問い詰め、黄梓豪が中国国家安全部の局員であること、張公然は民主化運動家だったことを知り、事件のストーリーが見えてくる。黄梓豪は中国の情報員で張公然を監視していたが、何らかのトラブルで殺害したと考えられた。
しかし公安はわかっていながら、野放しにした。外交問題を視野に入れた判断だと言う。竜崎は真の外交を説き、黄梓豪の逮捕に向けて二人に協力を求め、逮捕にこぎつけるのだった。
そしてここからが本当の本領発揮なのだが、記者会見で黄梓豪が中国の情報員であることも含めて全て隠さずマスコミに発表説明することを竜崎は指示する。当然公安の二人は反対したが、本音は竜崎に賛同していた。あとは公安部長の吉村に話して許可を得るだけだったが、吉村は頭から秘匿前提の別のストーリーを考えろと言う。しかし竜崎は無視してありのままを発表させる。
警視庁は大騒ぎになって、竜崎は左遷も覚悟したが後悔はなかった。ところが外務省は中国に対して断固たる態度を見せることで逆に溜飲を下げたらしく、警視庁にお褒めの言葉があったと言うことで決着。竜崎の信念が国家を救ったのだった。






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Posted by ブクログ 2022年10月05日

大森署署長から神奈川県警刑事部長に異動しても、相変わらずの冷静さで物事に対処していく竜崎の姿勢はいつ読んでもカッコいい!自分もこうありたいと思わせてくれるヒーローぶりは健在だった。

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Posted by ブクログ 2022年08月19日

隠蔽捜査シリーズは解説まで面白いため、読みたいのを我慢して文庫発刊を待っている。今回もその判断に間違いはなかった。
大森署を離れ、神奈川県警に異動になったことで、かつての部下や関係者とも離れてしまうことに寂しさを感じたが、それを忘れさせる新たなクセの強い部下が登場したことを単純にうれしく思う。
相も...続きを読む変わらず、原理原則を貫きつつ、柔軟な考えも身に着けた竜崎部長の活躍は今後も楽しみでしかない。どことなく自身のかつての上司に似ていることで尊敬もしている。
もう既に隠蔽捜査9まで出ているが、また2年ほど?文庫化を待ちたい。
最高のシリーズです。

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Posted by ブクログ 2022年08月11日

神奈川県警刑事部長・竜崎伸也。
元キャリアでありながら、降格人事により大森警察署長に。
大森警察署長として数々の実績をあげ、神奈川県警刑事部長に返り咲く。

着任後まもなく、東京都と神奈川県の県境で殺人事件が発生、合同捜査本部が立ち上がる。

捜査本部長として、警視庁刑事部長・伊丹も。

捜査を進め...続きを読むるうちに被害者が中国人であることが判明し、公安部が絡んでいることも明らかに。

竜崎はやはりぶれない。
原理原則、正義を貫き通す、たとえ中国が相手であったとしても…

竜崎のぶれない姿勢はまわりを動かす。
華僑でさえも。

やはり真実はひとつである。
嘘はさらなる嘘を産む…

さすが竜崎。

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Posted by ブクログ 2022年08月10日

面白かった。一気に読んでしまった。

竜崎部長、神奈川県警の刑事部長に。
官僚同士や、県警と警視庁のしがらみの中、ブレない姿勢がいいなぁ。
滝口さんも、最初はなんだよ…って感じの人だったけど、竜崎部長はその人すら強い味方にしてしまった。
杉本哲太さんと古田新太さんのイメージが未だに浮かぶのは、印象深...続きを読むいドラマだったんだなぁ。また新しくドラマ化やってほしいなー

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Posted by ブクログ 2022年07月20日

安定に楽しめる作品。
作者はこの作品を、警察小説ではなくて官僚小説として書いている旨解説に書いてあったが、確かにミステリーとしての謎の解明よりも、警察という職場での人間関係に重点を置いたお仕事小説として色が強い作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月18日

久々の竜崎シリーズ。隠蔽捜査8
またもや同居人からのプレゼント。
神奈川県警刑事部長となった竜崎さん。
いろいろ柔軟な対応ができるようになっているのが面白い。
冴子の事故にかけつけるとか、以前は有り得たかな?
あと伊丹のちょっとした態度に気がつくとか細かい。
事件は中国絡みでちょっと大ごとになるのか...続きを読むしら?と思わせといて、結果褒められるとか、竜崎あるあるで笑った。
このシリーズよほどでないかぎり嫌な人がいないのも良いかも。
公安部長はちょっとだけど。
県警OBの滝口もまあ良かったけど、最初の対応はいかがなものか。
ちょっとした嫌がらせ?大人はそんなことやめようよ。
ここでも人との接し方で成長しまくっている竜崎が素晴らしすぎ

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ネタバレ購入済み

安定の…

2022年07月17日

安定の竜崎節炸裂って感じでいいですね〜。
でも、少し変わったような? やっぱり大森署での経験から周りに対する接し方が人間味を持ってきたように感じます。次も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2022年06月25日

今野敏の隠蔽捜査シリーズ第8弾
警視庁:大森署長から神奈川県警の刑事部長へ異動となった
キャリア官僚:竜崎伸也の活躍を描いています。
警視庁との合同捜査本部でまた伊丹刑事部長と共に指揮を執ったり、警察OBや神奈川県警内の新たな軋轢等もありますが・・・
とにかく今回も痛快無比!これぞ警察小説!!文句な...続きを読むく一気読みでした。
すでに次作が楽しみです(^^♪

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Posted by ブクログ 2024年02月04日

このシリーズ好きで、読んできました。
何がというわけではないけど、淡々とストーリーは流れていて、なんとなく面白い。警察小説もたまに読むといいですね。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

左遷先の大森署で署長として数々の功績を挙げた竜崎伸也は、神奈川県警に刑事部長として招かれた。着任後まもなく、東京都との境で他殺体が発見されたため、合同捜査が始まる。幼なじみで同期入庁の警視庁伊丹刑事部長と早々に再会を果たし、タッグを組むことになったのだ。被害者が中国人で、公安が関心を寄せたため、やが...続きを読むてこの事案は複雑な様相を呈してゆく。指揮を執りつつ、解決の鍵を求めて横浜中華街に赴く竜崎。彼は、大規模県警本部の幹部として、新たな重責を担うことができるのか──。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月03日

シリーズ第十弾。久々の竜崎伸也だったが、やはり面白かった。大森署署長から神奈川県警刑事部長に異動した竜崎。建前など無く、いつも本音勝負、それで上手くいってしまうのが心地よい。県警OBや公安と対立しそうになるが、結局は味方にしてしまう。殺人犯は中国国家安全部の局員、それでもマスコミに隠すことなく発表。...続きを読むこれを隠すのが普通と思うって怖いことだ。

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Posted by ブクログ 2023年11月25日

シリーズ第8作目
本作は第2章として竜崎が神奈川県警刑事部長としてスタート

妻の車校でトラブルがあり敵対していた警察OBを頼ることで味方にしてしまうのはさすが

本音と建て前を使い分けしない竜崎の姿勢に登場人物が魅力されていく姿はこのシリーズらしい

ミステリーというよりは、警察組織という特殊な環...続きを読む境下で竜崎という男が新たな道を切り拓いていく爽快な物語

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Posted by ブクログ 2023年11月01日

【隠蔽捜査8】神奈川県警の刑事部長となった竜崎伸也の最初の事件。

他殺遺体が発見されたのは町田市の沢谷戸自然公園だったが、その周辺は川崎市と横浜市が入り組んだ地域だった。警視庁:伊丹と竜崎が一緒に捜査本部に臨場する。

警視庁vs神奈川県警。刑事部vs公安。警察OB vs現役キャリア。様々な対抗心...続きを読むの渦、そして鍵となるのは横浜中華街、ここでも華僑内部の対立が…。

いろんな思惑と対立を竜崎がバッサバッサと原理原則で片付けていく。清々しい! 
『清明』の漢詩とともに第二章が幕開けした。

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

面白かったです。
シリーズ第8弾からは隠蔽捜査の第二章なんですね。
第7弾までは大森警察署長としての活躍でしたが、第二章からは神奈川県警刑事部長です。
今回は、冴子奥様もかなりの頻度で登場していましたね。
今回も竜崎さんはかっこいいですね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月21日

今回も竜崎のはっきりした物言いが良かった。
無駄を省いて効率が良いことを優先すること、立場関係なく自分の信念を曲げないこと。
それに対するスッキリ感は良かったけれど、最後はなんかスピード上げて事件解決に持って行った感じがあって、あっけなかった。

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購入済み

隠蔽捜査8

2023年03月11日

横浜の中華街の事情が話を複雑にデリケートな問題にどう竜崎さんは動くのか?興味がありましたが、、いつものブレない対応で安心しました。周りに強く反発されとも清々しい程シンプルな考えと対応で解決してさまうなんて。清明の漢詩もアクセントになり、強く印象に残った

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月13日

竜崎が神奈川県警刑事部長に栄転となり、前職の大森署から移動してくるところから始まる。
しかし今作では権限などについてはこれまでとほとんど変わりがないようだ。
続編ではもっと大きな変化を期待したい。

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Posted by ブクログ 2022年12月18日

今回も自分の正しいと思うやり方でどんどんまわりの信用を勝ち取っていく竜崎がほんと痛快。
部下にしてみれば最初のやりにくそうっていう印象がこれほどひっくり返る人おらんよね。
ひそかに佐藤本部長がいいキャラ。今後が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2022年10月04日

神奈川県警に異動しても竜崎の活躍ぶりは相変わらず。佐藤本部長は軽い感じで、亜久津参事官は謎多き存在。部下の意見に耳を傾けつつも、本音と建前はなくありのまま原理原則で相手を説き伏せるところは、読んでいて清々しい気持ちになる。

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Posted by ブクログ 2022年08月13日

竜崎と伊丹の掛け合いが良かった
仲がいいとか悪いではなくお互いをよく知っている
竜崎のことを
建前と本音という概念がない、すべて本音
その本音は原理原則に従っている
と伊丹が言っている
そんな風に考えられる人に相談してみたい

ストーリーも面白かった
★4.5

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Posted by ブクログ 2022年08月10日

再読。神奈川県警の刑事部長に異動してからの第1作。警視庁と神奈川県警の確執だったり、横浜中華街だったり、県警OBだったり、国際スパイだったり、新しい職場ならではの問題が降ってくる。まあ竜崎さんらしくすべてをさばいて、味方をつくって、安心の結末へ。変わらない竜崎さんをまだまだ見たいです。

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Posted by ブクログ 2022年07月22日

隠蔽捜査シリーズ8。
竜崎伸也は神奈川県警刑事部長として着任する。最初に起こった殺人事件は、伊丹引き入る警視庁との合同捜査。容疑者は、公安もマークしていた中国人。横浜中華街の華僑も絡み、竜崎は難しい舵取りを要求される事となる。

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Posted by ブクログ 2022年07月05日

大森署から神奈川県警本部へ異動し刑事部長として着任した竜崎。
すぐさま殺人事件に関わることになったが、警視庁との合同捜査や慣れない県警内でのやり取り、妻冴子の思わぬトラブル。
それでもさすが竜崎、何が大切かを考え人の話を聞き柔軟に対応します。
伊丹が言った「たてまえと本音の概念がない」は笑いましたし...続きを読む、その言葉も竜崎にとって意味不明なのでしょうね。
阿久津参事官には興味がわきました。
今後の活躍に期待です。
完璧ではない、からこそ見習いたいです。

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Posted by ブクログ 2023年11月18日

シリーズ8作目。大森署長から神奈川県警刑事部長に栄転した竜崎が事件を追う話。圧倒的上司にしたいNo.1。直属の上司じゃなくて箇所のトップにいてほしい。正直者が馬鹿を見る、という世界じゃないのがこんなに救いだとは。掌返しが様式美だと思いながら掌が返されるのを心待ちしてる

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Posted by ブクログ 2023年01月03日


あー、竜崎かっこいい。私なんか、自分の信念がなくてブレブレですが、爪の垢煎じて飲みたいです。
日頃の鬱憤が晴れる一冊です。
そして、中華街行きたくなります。

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Posted by ブクログ 2022年09月30日

隠蔽捜査シリーズも、本編より舞台が変わった(大森署長⇒神奈川県警刑事部長)

普通の刑事ものと違って、管理職が主役になるところがウリなんだが、登場人物が最後は全て善人になるという今野スタイルは、ここでも相変わらずで、現実を忘れさせてくれる清涼の一冊か。

色んなシリーズの登場人物とコラボしているとこ...続きを読むろで、あきさせないのも最近の今野小説。

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Posted by ブクログ 2022年07月28日

「隠蔽捜査」シリーズの10冊目。
竜崎が神奈川県警の刑事部長に着任したところから始まる新たな物語。

いつもは色々と事件が輻輳するシリーズだが、今回は冴子さんの事故があるくらいで町田で起きた殺人事件の捜査が中心となる(余談だが、先月「ブラタモリ」で『なぜ東京・町田は“神奈川県町田市”と間違えられるの...続きを読むか?』とやっていたのを見ていたので、警視庁と神奈川県警が合同捜査を行う地勢がすんなり頭に入ってきた)。
捜査を巡って警視庁vs神奈川県警という構図になるかと思っていたがあまりそうでもなく、冴子さんの事故に端を発するトラブルもすんなりと捜査に結び付け解決するし、なんだか今回は物語を通して日本の外交や入管のあり方とか彼の国々の国柄に対して一言言いたかったのでは、てな話に感じてしまった。
本音と建て前を使い分けしない竜崎の姿勢に、警察OBも中華街の大物も情報提供者も被疑者も公安も県警の部下も皆、打たれたように共鳴していくが、運びとしてはやや安易。
果てはマスコミも大きく騒がないし、外務省も文句を言わないなんて、理想的な幕切れで、現実の世界もこのように進んだらどんなに良いだろうねぇ。

タイトルになっている「清明」という詩について語る竜崎とそれに聴き入る冴子さん美紀さん。このシリーズには滅多にない家族のシーンがなかなか良い。

世界の実情を踏まえながら竜崎を通して語られる三権分立や言論・報道の自由に対する考えには全くその通りだと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月07日

これまでよりも読みやすいけど、
もう少しこじれても良かったかなあ。
期待が大きい分、星は3つくらい。

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Posted by ブクログ 2022年06月19日

隠蔽捜査シリーズ 10巻目
大森署署長から神奈川県警 刑事部長へ
新たな環境で、新たに関係構築
最初の事件が警視庁との合同捜査のため、竜崎を知る人物も多く登場する。
竜崎というキャラクターの警視庁から神奈川県警への橋渡しとなっている。
そしてお馴染みのキャラクターが登場することで、読者に対しても、安...続きを読む心して新しいキャラクターの受け入れさせている。

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