あらすじ
大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削(ゆげ)方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。(解説・川上弘美)
※本作品は 2019年5月16日まで販売しておりました単行本版『去就―隠蔽捜査6―』の文庫電子版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
同じキャリア警察官の主人公「竜崎」と、幼馴染「伊丹」の物語。
とにかく「竜崎」のキャラ設定が秀逸!万事の『原理原則』に忠実で、しがらみの多い警察機構の中、ただひたすら『正論』『理屈』を武器に超合理的に全てを進めていく姿が痛快になってくると、あなたは立派な「竜崎」ファンです。堅物過ぎてヤな奴なのは否めませんが、対照キャラの「伊丹」が、それだけじゃないことを読者に説明してくれます。
的確な判断と部下への指示。こんな上司なら一生ついていきたいっす(かなり堅苦しいけど)。
ドラマ出演者が形容したのは「警察版 半沢直樹」。主人公のキャラは全く違えど、組織内の権力争いとスッキリする読後感は確かに似ているかも。1巻ごとの完結ですが、続巻も読みたくなること必至!そして続巻も期待以上です。(書店員・ラーダニーバ)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第6弾!
今度は、ストーカー案件!
偶然にも上からストーカー対策強化のお達しが来たばかり!
(偶然ちゃうか!小説やし…)
猟銃持って、1人殺したストーカーが立て籠りか!
ここから、どんでん返しはあるんやけど、竜崎さん、また、前線でご活躍!
活躍と言っても、自身で細かく命令出して!って訳やなく、プロの仕事には口を挟まず任せる!
縦社会の警察だと厳しいんやろな。
なので、任された部下も感激してしまう。
果たして、それでええんか?って話はあるけど、読んでる自分も感激するんやから、警察だけやないやな。自分もそんな環境にいるんやろうな。
竜崎さんご本人は、ただ合理的に判断したとおっしゃるんやけどね。
更に、責任は、私が取ると言い切る!
そら下は付いていくと思うわ。
本人は、それが普通の事で、何の気負いもないんやけど…
その生き方というか、生き様が、段々とシンパを増やしていく。
本人の自覚がないのも、また良い!
権力思考のヤツから見たら、越権行為に見えるのか、すぐ事を荒立てる。今回も特別監察を受ける。
さてさて、いつ異動になるかハラハラやな。最近は、本人より周りのハラハラやけどね。
なんか前にもこんな事書いた気が…(^◇^;)
ここが、このシリーズのええとこやけど(^◇^;)
「この際だから、俺のほうからも一言、言っておく」
「何ですか?」
「おまえは願りになる捜査員だ。だから、もう少し勤務態度を改めるべきだ」
戸高はさっと肩をすくめた。
「今さら自分を変えようとは思いませんよ」
「損をするぞ」
「それ、署長に言われたくないですね」
激しく同感〜〜!!!
Posted by ブクログ
ストーカーに関する重大事件に署長の竜崎伸也さんが的確な指示を出し正義を貫く様が見事に格好よく素敵でした。
題名や裏面のあらすじから想像していましたが、終盤にある重大な展開が起きたりハラハラしましたね。
Posted by ブクログ
ストーカーの相談があった女性が姿を消した。そこには男性の遺体と居なくなった男性が一人。
誘拐略取事件が発生し、捜査本部が立ち上がり伊丹部長と共に事件を解決していくことに。
色々な登場人物が登場しているが、現実を反映させているからか、警察幹部に腐っている人が多すぎる。弓削方面本部長も酷いやつだったが、野真崎管理官の態度の変容。これが、心入れ替えた本心ならいいが、裏がありそうに見えてしまう。
Posted by ブクログ
自分も何事においても合理的に進めていきたい、とは思っているけど、相手に応じて忖度してしまうことは避けられない。。けど、竜崎はどんな相手に対しても忖度無く何事も合理的に進める姿勢を平然と貫く。こういう人ってなんか鼻につく奴だなと嫌われることが多いんだろうけど、大森署に異動して5作目ですかね、周囲の人間がその人望で彼を認めていく過程が本当にたまらない。
ここまで読んできた作品の中で最高の竜崎だったかもしれません。
事件より事件後の後始末(今作で言えば監察)の方が面白い小説ってやっぱりすごいなあ。
巻末で異動が仄めかされてたので、そろそろ舞台が大森署から変わるのかな。。?なんにせよ次作が楽しみです!
Posted by ブクログ
2018年(発出2016年) 428ページ
今回も安定の面白さです。もはやおなじみのパターンではありますが、読み始めると一気に読めてしまうんですね。
今作はストーカーをテーマに事件が繰り広げられます。
警察庁による指示のもと、ストーカー対策チームを編成した矢先に、管内でストーカーによる殺人、誘拐事件が発生。犯人は猟銃を所持している可能性がある。しかし、犯人の足取りを追っているといろいろ不可解な点が……
家庭では、美紀が婚約者の忠典がしつこいという。頻繁な電話やメール、待ち伏せなど。それに対して竜崎は、ストーカー規制法の対象になると言うが、果たして⁉︎
事件では弓削方面本部長が主導権を握ろうと、竜崎と真っ向から対立する場面があります。そして、弓削が竜崎のとった行動に対して特別監察を要請するのです。結末は想像がつきますが、そこに至るまでの過程がまた面白いですね。勧善懲悪ではありませんが、竜崎の自分はなんら間違ったことはしていないという信念と、周囲からの援護がスカッとしました。
竜崎が大森署長として活躍するのも残り1冊。寂しいです。
Posted by ブクログ
相変わらずの署長。忖度など全くせずに国のために我が道をひた走ってます。
最近は少し人の気持ちもわかるようになってさらに周りをたらし込んでいきますね。
大森署をいつか出る時が来てしまうとなるとさみしいですね。戸高とのやり取りが面白いので異動しないでほしいですね。
事件はストーカーからの殺人事件。思い込みは危険ですね。
あと解説を読んでいたら、今までの題名が散見されててあとどこに書いてあるかを探してしまいました。
Posted by ブクログ
シリーズ6作目。大森署管内でストーカー事案が関係していると思われる殺人事件が発生。主人公の竜崎大森署長の采配で事件は無事解決、からの後日談回収まで。夏の週末の読書。
今回も、ドキドキハラハラしながら読みました。
やっぱり、戸高君、面白い。
竜崎さんの何の衒いも無く、正しい事を正しく受け入れていく姿に、惚れる人が増えていくのが、嬉しいなぁ。
Posted by ブクログ
まあ、普通に安心して読めてなおかつ面白い。
事件というよりそのことで起こる警察内部の話しを描きながら展開はさすが。
3018冊
今年246冊目
Posted by ブクログ
隠蔽捜査2でも同じような事件があったけど、今回の犯人の残忍さが凄かった。
犯行をなすりつけたうえに殺そうという発想がえげつない。
しかし、美紀と忠典の問題の解決の仕方は流石に強引に感じた。
結局総合的に面白いんだけど、弓削の動きがこれから気になるところ。
Posted by ブクログ
うちの会社でもインフルエンザがかなり流行してきました。息子の会社でも、バタバタ休みの人が出ていると。。。
10日の金曜日頃から咳が出始め、まさかインフルエンザ??と思ったのですが、熱もなく、金曜、土曜と過ごしたところ、土曜日の夜から急激な寒気に襲われ、発熱が。
咳も本格的に酷くなり、猛烈な頭痛で、日曜日の当番医に受診したところ、インフルエンザA型でした。息子も同じように発熱しており、私が医者に出かけた後を追ってきてインフルエンザ確定したようです。
初期症状は最悪でしたが、私はイナビルで重症にはならずに済んだようです。
皆さんもインフルエンザや感染症にはご注意下さい m(_ _)m
インフルエンザで頭痛が続き、頭痛の合間に漸く読めた一冊。
お正月休みにやっと竜崎の続きを見つけて購入してきました♪
家に竜崎が積んであると安心します(*´꒳`*)
今回はストーカー誘拐事件です。
相変わらず戸高さんは良い仕事をしますね!
それから、仕事の出来そうな根岸さん♪これから注目していきたいと思います(^^)
事件解決の為に意思決定をする竜崎はめっちゃかっこいいのですが、いつもかっこいいのはそれだけじゃないんですよね(*^^*)
最後までスカッと爽快(*^▽^*)
インフルエンザも吹っ飛びます♪
ネタバレオッケーであれば、あの時の竜崎が、この時の竜崎が!と色々語りたいのですが、やっぱり竜崎は読んだ人のモノですから♪皆さんも読んでスカッとしてください m(_ _)m
Posted by ブクログ
事件自体の面白さは特に…という感じだったが、今まで敵役だった方面本部の管理官が味方になるほど竜崎側についていたり、前巻あたりで異動してきた方面本部長(こういう上司いるよね、っていうキャラ)との権利争いの裁き(監査)が気持ちよく解決する様が天晴れだったので⭐️プラス1で4
Posted by ブクログ
隠蔽捜査6
今作は ストーカー絡みの殺人と誘拐と思われる事件
大森署管内でストーカー被害の相談に来たことがある女性が所在不明となる
続いて彼女の恋人と思われる男性が殺される
どうも ストーカーと思われる男に誘拐されたらしい
なんとなく事件が不明瞭な感じで進むなあと
思っていたら さすが竜崎署長は
信頼する戸高刑事の感を信じて真相を見抜く
今回はノンキャリア弓削方面部長が絡みつく
しっかり覚えました弓削さん
毎回家庭内トラブルを同時進行させるのが
副菜みたいで美味しいです
Posted by ブクログ
今回は、上司であるが職位が下の弓削方面本部長とのトラブル。嫉妬、妬み、プライドからの周囲から見れば醜い争い。ぶれない竜崎署長からは大したことが無いかも知れないが、弓削本部長からは大ごと。最後はいつものように圧勝に終わるが、後味は良く無い。
家庭のトラブルは娘の恋愛。恋愛ごとは唐変木な竜崎署長でも素早く解決できたよう。
これで手持ちの隠蔽捜査シリーズは終了。寂しくなってしまう。
Posted by ブクログ
隠蔽捜査シリーズ第6弾。
もったいないくらいあっという間に読み終えてしまいました。
これはドラマにもなったものなのでドラマとの違いも感じながら読みました。
相変わらずの竜崎伸也でした。
ドラマより濃厚でほんとに面白かったです。
Posted by ブクログ
今回はストーカーからの殺人、誘拐、立てこもりです。
事件の概要がわかった時点での上の者達の思い込みがヤバそうだなぁと出だしから感じる内容。
案の定バタバタと事件は二転三転し男達のマウントの取り合いですε- (´ー`*) フッ
また竜崎に恥をかかされたと思う輩が…
次も懲りずにやってくるのかしら?
上司は選べない…
うちの旦那さんも2、3年で異動しては晩酌でブツブツと文句言ってるなぁ笑
Posted by ブクログ
【隠蔽捜査シリーズ6】安定の面白さ!
川上弘美氏の解説もとても面白かった。
川上弘美氏も今野敏作品にハマりにハマり、本書の『よろしき』ところを書いている。
そして解説にシリーズの題名を散りばめるサービスまで♡
さて、本書のテーマはストーカー。
ストーカー対策を構築しようとしている最中、ストーカー殺人事件が起こる。
原理原則主義、本音しか言わないステキな変人:竜崎伸也。そんな竜崎と真反対、面子と出世の鬼、弓削方面本部長がウザいウザい。
新キャラの根岸紅美は今後楽しみだ♡ 事件解決に、戸高と根岸ペアが貢献
隠蔽捜査 去就
竜崎さん、今回も見事でした。警察組織の縦割りとか根回しとか、上下関係、プライド、足の引っ張り合い…そんなものを竜崎さんに叩きつけてる奴らに読んでるこちらが、イライラしたりハラハラしたり。でも、どうやって解決するんだろう?なんて考えていると、あっさりスッキリ解決して行く竜崎さん。快感です
Posted by ブクログ
さすが、今野敏と唸らせる作品。まさに男の矜持。誰にも媚びずに、どこまでも論理性を追求するだけでなく、部下を信頼して任せることもできるこの竜崎に惚れ込んでいるのは、私だけではないだろう。
今回は、事件の意外性も楽しめたが、警察の硬直化した組織に行動を咎められたシーンでの、理路整然とした受け答えには、拍手さえしてしまう。誰が発言したかで変わる結論にウンザリしている、そんな私にはスカッとさせる一幕に大満足でした。
Posted by ブクログ
シリーズ第六作。スピンオフがニ作あったので、シリーズ第八弾となる。警察モノだが、派手なアクションシーンは無い。持ち前の正義感と合理性で、頭の固い警察幹部をやり込めるのが痛快。もはや隠蔽捜査は無いのだが、隠蔽捜査シリーズとされる。
Posted by ブクログ
元エリート警察官僚・大森警察署長・竜崎伸也
続発するストーカー殺傷事件対策チームが新設される。
その矢先、大森署管内で女性連れ去り事件、さらに殺人事件勃発。
ストーカーによる犯行が濃厚になる…
事件は意外な形であっさりと解決するが。
捜査の過程で竜崎は新任の第2方面本部長・弓削から反感をかってしまう。
さすが竜崎。原理原則、現場では担当者に任せて、責任はすべて自分が取るという姿勢をぶれずに貫く。
そんな姿勢に最初は戸惑いながらも、竜崎に心酔していく…
竜崎に反目する弓削は、竜崎への特別監察を申し入れる。
特別監察の担当となった警視庁警備部長・梶は聞き取り調査を進めていくが…
大森署員たちも竜崎の去就に…
竜崎のぶれない姿勢は素晴らしい。
Posted by ブクログ
隠蔽捜査シリーズ第六弾。警視庁と警視庁本部からの指示により、各署にストーカー対策チームを発足される。その矢先、女性が姿を消し交際相手と思われる音が殺害される。容疑者はストーカーの可能性が高い。
またまた、竜崎署長にたいし、弓削方面本部長が対立していく。
Posted by ブクログ
竜崎シリーズ6作目。そろそろ飽きるかとおもったんですが、そんなこともなく、一気読みでした。
娘の美紀に一芝居うつシーンがお気に入りです。
戸高、野間崎管理官との絡みも良いですね。
Posted by ブクログ
今回はストーカー殺人にまつわる大森署・竜崎署長の話
シリーズ6ともなると事件の内容よりも竜崎さんを疎ましく思ってるノンキャリアの方面本部長とのやりとり、行方が気になる
誰にも忖度しない、それが結局味方になって正しく解決してしまう、こんなタイプのスッキリする小説も珍しいのかな…
第二の立役者は奥様でもあるよね
Posted by ブクログ
面子が何より大事、という人がいるのは理解してる。
それで世の中が上手く回るのなら、
「さすが」「知らなかった」「すごい」を連発するくらい大した手間ではないけれど。
面子潰されたからって告げ口したり変な根回ししたり意趣返ししようとするのは頂けない。
「小者には腹も立たない」
きゃーっ竜崎さん「センスいい」
「そうなんだ」で締めたかったけど、文才なくて上手くいかなかった。ちょい悔しい。