あらすじ
この報告書を絶対に読んではいけない――あなたの世界が恐怖に一変する読書体験!!
【このファイルは、先日都内で発生し、世間を震撼させたあの恐ろしい大量殺人事件の犯人の精神鑑定にあたった精神科医の記録をまとめたものである。これを読むことは、皆さんに対して予期せぬ精神的な影響を及ぼす可能性がある。そのため、決して読むことを強制しないし、読みはじめても皆さんが望めばいつでも途中でやめることも可能である――】
東京郊外で起きた大量殺人事件の記録には不審な点がいくつもあり、それは恐ろしい秘密の手がかりだった。犯人である八重樫信也の精神鑑定を担当した医師・上原香澄のインタビューから徐々に明らかになる事件の真相。犯行時の八重樫は「何」に怯え、一体「何」に襲いかかったのか。ずっと八重樫を見ていたという「ドウメキ」の正体とは?
医療ミステリーのヒットメーカーによるスマホ本ホラー『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』と対をなす、戦慄の読書体験!
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
文字が大きいのでサラサラっと読めます。
めちゃくちゃ面白かったです。
最初、あーこれは黒幕あの人ね、カメラね、とかわかった気になって読んでたんですが、最後あなたって出てきた時にゾワっとして、終わり方も物凄く良かった。
語彙力がないので、読み終わった時の気持ちを上手く文章にできないのが残念です。
最初の警告、途中ぜんぜん覚えてなかったのが、なんだか悔しくなってきました。
この作者さんの他の本も読みたくなりました。
Posted by ブクログ
活字離れ。
特に紙ベースのものの極端な販売不振。
内容がおもしろいから読書はつく。
でもそれだけでは知念さんといえども、今後の活動は先細りになりかねない。
そこで紙ベースの作品にわかりやすい記事のようなものや絵のようなもの、ひいてはSNSの画面までも引き込んだ。
この作品は知念さんの壮大な実験だ!
ぜひご一読されて知念さんの実験の一部始終をご覧いただきたい。
Posted by ブクログ
スマホサイズの『スワイプ厳禁』を読んだところ、関連する本作品を後程発売するということで楽しみにしていたところ、本屋にて見かけて購入。
面白さを損いたくないため、あまりネタバレにならないように書きますが、最初分からずに読んでいたところ、こういう話やテーマに興味があり、とても好きな作品になりました!
Posted by ブクログ
現代のスマホ使用者へ送る警笛となる作品なのかなと。
スマホを持つことは個人の情報を危険に晒すという事だと再認識する作品に仕上がっていると思います。精神科医が精神鑑定を行っていくという展開で、自身も容疑者と似たようなルートを辿っていることに徐々に気づき始め、最後は精神耗弱者と認定され、証言が闇に葬り去れ、巨大な組織により悪の人体実験は進められていくという展開が恐怖を誘います。
そして最後には読者への罪の問いかけにも、読破した後の恐怖の余韻が胸をダイレクトに心揺さぶってくる感じが、たまりません。
Posted by ブクログ
『スワイプ厳禁』を未読でも、なんの違和感もなく読めた。
軽い読み物が読みたい休日に最適な一冊。ちょこちょこ読んでも一日かからずに読み終えられるくらい読みやすくておもしろい。
怖いという感想が目立つけど、特に怖い内容とは感じなかった。
他人の壊れていくところが見たいなんて、確かにそんな人もいそうだし、ということはドウメキもあながちフィクションとは限らなそうだなと思った。
そういう趣味のためという訳ではなく、情報収集のためにスマホで盗聴盗撮してないとは言いきれない時代だもんね。
せっかくおもしろいんだから、イラストじゃなくて写真だったらもっと現実味あったのに、少しもったいない。
Posted by ブクログ
モキュメンタリー風小説。
でも、これをモキュメンタリー風にした理由は最後にわかる。
途中いろんな資料がはいる。写真や、データなどをちゃんと読んで先に進む感じ。
フリーライターの八重樫が11人殺罪したあと、精神鑑定を受けている途中にボールペンを目に突き刺して自殺した。彼は意味不明なとこを言ってた。
精神鑑定した上原香澄医師は、自殺する直前に八重樫に託された。
何をどうしたらいいの?なにを託されたの?
八重樫は犯行の前電話ボックスの中で怯えて助けを求めていた。外に出してやると,ナタを奪って近くのゴミ置き場で暴れる(無人)
そしてそのあとその場にいた11人をナタで殺した。
面接で、「見ないでくれ!」「ドウメキがいる!」と騒ぐ。ドウメキはどこにいてもいて、彼を見ている。外でも,家の中でも、この部屋にも。
上原は八重樫の足跡を辿る。八重樫はフリーのオカルトライターだった。電話ボックスで発見されるまである廃神社に籠っていたと言う。そこに行ってみると謎の文章と、夥しい数のお札が貼ってあった。どうやら空いた穴を塞いでいるらしい?
さらに、八重樫が行ったという美し原ニュータウンという廃墟にも行ってみた。開発業者が作ったニュータウンはその後住人が減って今は立ち入り禁止の廃墟になっている。人口が減っていってたところに、ニュータウン内の病院が経営困難になり普通の総合病院から精神病院になってしまったり、ニュータウン内で10人以上の死者が出たりなどが原因らしい。
上原はそこであることに気がつく。
って話なのですが、
大いなるネタバレになりますがこれを読んで、
むかーし見た「トゥルーマン・ショー」を思い出した。
彼は華麗に一礼してあの世界を出ていったけど、私なら発狂するわ!!って思ってた。だからこれ読んで、だよねーって思った。
さらにさらにの、ラスト。
なるほど、そういうオチにしたいからこのモキュメンタリーにしたのね。って納得。
Posted by ブクログ
スワイプ厳禁からの続編。
精神崩壊をし、亡くなった人々がこぞって言っていた「ドウメキ」の正体とは…
前作でドウメキの捜査を依頼した八重樫の精神鑑定を行った精神科医・上原香澄。目の前で残酷な死に方をした八重樫に後を任され、ドウメキについて調べるうちに、自分もターゲットになっていく。
ホラーだけど、正体は割と現代的でした。確かにそれはドウメキの瞳ですよね….
現代だからこその怖さがありました。
Posted by ブクログ
「スワイプ厳禁」からの「閲覧厳禁」。
双方とも単なるホラー作品と思っていたら、「ドウメキ」という都市伝説のような話をうまく使ったある人物の陰謀があった。
なかなか面白い終わり方だったなぁ。
文字数も少なく挿絵も多かったので、とても読みやすいし、ちょっとした時にサクッと本を読みたい人にはお勧めです!
Posted by ブクログ
都市伝説かと思いきや大きな陰謀が背後に隠されているというネタと、精神鑑定の面接によって真実に迫っていくという構成はとてもおもしろかったです。
個人的に残念なのが、ところどころ強調のために用いられているフォントがわざとらしいのと、ややポップな印象を受けてしまい、雑音のように感じてしまった点です。
せいぜい太字とか、余白を多めに取るくらいでよかったんじゃないかな、と思ってなりません。
内容は文句なしでおもしろかったので、そこがもったいなく感じてしまいました。
Posted by ブクログ
この作品は、小説の型を破った斬新な構成で、まるで自分がインタビューに立ち会い、精神鑑定報告書を閲覧しているかのような臨場感があった。
また、謎解きの面白さも際立ち、後半に進むにつれて二転三転する展開に完全に引き込まれた。
「ドウメキ」の正体には背筋が凍るほどの衝撃で、最後の一ページまでハラハラと読ませられた。
知念実希人さんの作家としての幅広さにあらためて驚かされた。
先に『閲覧厳禁』を読んでしまったが、“第1の衝撃”と評される『スワイプ禁止』もぜひ読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
スワイプ厳禁からの続編。古から言い伝えられている伝説の中の怪物、百目鬼の話でホラーなのかと思ったら結末は全く違う、モキュメンタリーホラーでした。街頭防犯カメラとか監視カメラとかあるけど実際の普及率ってどうなんだろう。田舎に住んでるからあんまり見かけたことがないんだけど。でも最近、猫が空けた障子の穴から人が覗いているという事があったり、庭に宅配便の人が隣の家の荷物を持って入ってきたりしたので防犯カメラつけようかと考えてたので。話がそれたけど、視てる方も視られている方も、ずんやりだと精神的にやばいのかも。
Posted by ブクログ
「スワイプ厳禁」を初めに読んでいたので、幽霊とか妖怪系の話かな?と思ったら、全然違った!さすが知念先生だな、と思った。期待して読んでよかった。
本文で語られる「あの大量殺人事件」は、八重樫が起こした事件のことかと思ったら、上原医師が起こしたものだった。
宇賀神先生、怪しいな〜と思ったら案の定。こういうのは、信頼している人が黒幕なんだ。
ということは。。「スワイプ厳禁」の槇は、「ドウメキの瞳」の会員によって殺されたのか。呪いかと思ったら、人間の仕業か。そっちのほうが怖いだと思った。
はじめの「警告」にも意味があった。大量殺人事件の真犯人は、読書である私たちだった。
Posted by ブクログ
タイトルから惹かれて読み始めたものの、前半ホラー要素が強く離脱しかけました。
ただ読みやすく展開も早いためどんどん読めてしまい、後半はミステリーっぽくなってきたのでホッとしました。
腑に落ちる最後で好みです。
Posted by ブクログ
テンポも良くフリも絶妙だからこそ引き込まれました。
最後は読者が同じ状況になるようにもっていくんだろうなと思いながら読み進めていくうちに、深水黎一郎さんの最後のトリックがチラついてしまったので、本来であればラストで畳み掛けられるはずなのに、逆にそれでさめてしまいました。
この一冊だけでの評価をすれば星5でも良かったと思います。
Posted by ブクログ
読んでて不安になるような本でした。陰謀論とか都市伝説とかを信じる人はこの話読んで怖くなりそう。
「常に誰かに見られている」と思うと人はそのうち狂うらしい。お医者さんが書いてるからどこまでほんとでどこからが嘘なのかわからないのがまた怖い。
Posted by ブクログ
ふたたび、そういうことかぁ〜!
『スワイプ厳禁』から先に読んでねって
教えてもらったのですが…なるほど。
あっちで取り憑かれた人が
結局、殺人事件を起こしてしまって
その精神鑑定を依頼された精神科医に
インタビューするという形で
途中に現場の見取り図や
ネットニュースの映像などがはさまってる。
こちらも、やっぱり詳しくは申せませんが
ホラーだけではない「何か」があるので
続けて読んでみていただければ。
Posted by ブクログ
知念実希人の最新作はホラー作品でしたね!
ある無差別殺人事件の弁護を担当することになった主人公が無差別殺人事件の真相解明していく中で、恐ろしい事件に巻き込まれていくという内容で、ホラー作品らしい結末ではありましたが、さほどグッとくる内容ではありませんでした。
Posted by ブクログ
『スワイプ厳禁』の続きかな、という内容。こちらも精神鑑定書で話が進むという珍しい構成。『スワイプ厳禁』のときはホラーかなにかでぽわっとしていた正体がこの本ではしっかりと実在するものとして描かれていて、よりゾッとしたし面白かった。この本まで読んで1つの作品だなという印象。
Posted by ブクログ
普段読者から離れている人でも、読み進めやすい工夫が沢山施されていた気がした。帯やタイトルはとても目を引くデザインや文章でとても素敵だった。人にオススメしやすい本だと思う。
Posted by ブクログ
『読んでは、いけない。』
大量殺人の犯人とは?
ドキュメンタリー?
サスペンス小説?
『ドウメキの瞳』をキーワードに
インタビュー、記事、現場の見取り図、診断書、
音声データ、資料などが随所に散りばめられている。
流れるように読み進める。
これがハマる。というやつ。
ほぼ一気読み。
フェイクドキュメンタリーという娯楽。
ワタシも、側の人間なのかもしれない。
だって、面白いと思ったから。
Posted by ブクログ
スマホのインカメラを塞ぎたくなる衝動に駆られた。シーン一つ一つが頭の中でリアルに描写できて、とても読みやすいホラー。一気飲みした。そんなに怖くはなかったので星3つ。
Posted by ブクログ
言い伝えに出てくる怪物《ドウメキ》かと思いきや、日本中のカメラからの監視からの映像をダークウェブで提供される低俗なだとショーだと判明、そして・・・っていう展開。
スワイプ厳禁のラストというか終盤でカメラに対しての反応にもつじつまが合うし納得。ただホラーで終わってほしかったという気持ちもある。
スワイプ厳禁と本作の序盤までは何かに追われてる、見られているという、未知なるモノに対峙する恐怖的なものがあった。ただインタビュアーの反応の違和感みたいなのが重なり、これ人為的なものだよなって思ったとたん思っていたホラーじゃなくなったというか、ネタがわかってしまったがために恐怖感が薄れたというか、ちょっとモヤモヤしてしまった。
あとは、医学的な用語や解説のタイミングとわかりやすさが個人的に良かったと思う。この手の説明ってタイミング次第ではあーこれねみたいな感じで恐怖感が薄れちゃうんだけど、これはいい感じに恐怖感を煽られててさすがだと思った。
どうでもいいけど日本中のカメラからの映像を利用して監視していると判明した瞬間、『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』を思い出した。あっちは人助けのために使っているけど見方を変えればこれとあれもやってることは一緒。ほかの人が言ってるトゥルーマン・ショーよりこっちじゃね?と思ったりしてます。
Posted by ブクログ
読み終えた後「ひょえ〜っ」と小さく声が出た。
中盤まではただのホラーか?と疑いながら読んでいたが、最終的にはタイトル通りの物語だと理解。
種明かしパートの最初は驚いた。主要な登場人物のこれまでの行動との辻褄は大筋あっているようにも見えたが、読み進めるほど都市伝説感が増して行く。あの時の行動の理由はわかったけど、だからと言ってそこまでやるか?という違和感を覚える箇所が度々あった。
結末もスッキリするものではないので人を選ぶだろう。
全体としてはだらける箇所なく、テンポ良く楽しめた。
Posted by ブクログ
「スワイプ厳禁」なるものがあることを知らずに読んでしまった。しまった!
でも、これだけでも完結してるけどな。あとで「スワイプ厳禁」も読んでみよ。
最近のワタシ、目の機能がものすごく落ちてきていて、もちろん加齢なわけで、本を読むことが楽しめなくなっている気がする。でも、これは絵も多いし、行間広いし、ページ開いた瞬間「白っ!」ってなるしで、ありがたかったです。