【感想・ネタバレ】蛍たちの祈りのレビュー

あらすじ

蛍が舞う夏祭りの夜──山間にある小さな町に暮らす中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、生きるために互いの秘密を守り合うことを決めた。それから十五年後、大人になった幸恵と隆之の予期せぬ再会が、家族や友人、町の人々の人生に大きな影響を与えていく。明かせぬ秘密を抱え、思い描いた道のりではなかった。それでも、この小さな光が照らす世界を大切に生きたい。一人一人のささやかな祈りを描いた、心震える傑作小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

5章それぞれが5人の目線で語られるそれぞれの事情と背景。救いがあってよかった。誰かに助けてもらえることは幸せなことだ。みんな正しい道でいてほしい。

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2026年05月23日

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いわゆる親ガチャ失敗した子を目線としたお話。
親も人だからいろんなタイプがあって当然だとは思うけど、親子の関係って他の人と人の関係よりも、
こうあるべき!という理想像が確立されているがゆえに、少し外れると異質なものになるなぁと。
そして、それは他の関係よりもあってはならない。子どもにとって親は絶対的な存在だから。

それにしても、正道がイケメンすぎる!
「神様にお願い」の最後にある可憐に対して言った言葉、中学生だとは思えんくらい達観してたな笑

「俺のせいにしろよ。不幸が続いたら、生きてられないくらいしんどくなったらら全部俺のせいだと思え。なんなら、殺しに来てもいい。...」(p.168)

個人的に好きなところ。
「お前は、幸恵の、唯一の良心なんだ。」(p.120)
「愛されていなかったとは思いません。...愛情があるからこそ苦しみが増すのかもしれない。憎みきれない。...」(p.227)

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2026年05月22日

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タイトルに惹かれて買ってみた。
内容は思っていたより、ずっしりとしていた。

初めて町田そのこさんの本を読んでみたけれど、
余韻?後味?を私の中に残す本だった。

ひとつひとつの話が大切な人を想っていて
どんな人にもいろいろな事情だったり
どんな形でも家族がいたりって当たり前のことを改めて思った。
自分も周りの人も大切にしたくなる本だった。

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2026年05月11日

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文句無しの星5
両親に恵まれず、火事に見せて殺す
 どうしようもない旦那も殺す
生まれた一人きりの正道

おもしろいし感動で泣ける

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2026年05月01日

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ネタバレ

切なく悲しくも美しいお話だった。
親と子供の関係性がその後の人生においてどれだけ重要なのかを思い知らされた。幼い頃に理不尽に傷つけられ「助けてほしかったのに誰も手を差し伸べてくれなかった」経験をしてしまったら立ち直るのは難しそうだ。正道が人助けをする理由が「自分が助けてもらいたかったから」というのがなんとも心を抉られる思いだった。子供の頃なんて親が全てなんだから親に感謝なんて言葉は本当に恵まれた環境にいた人間が抱ける感情であって、虐げられてきた人にとっては吐いて捨てるような言葉なんだろうなと思った。

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2026年04月23日

購入済み

作者買いです。様々な親と子の切っても切れない関係が描かれる連作短編集です。
殺人者の息子として迫害された過去のある正道を中心に物語が展開します。時を経て正道の心境や苦しみが変化し、涙なしには読めない作品でした。

#泣ける #切ない #感動する

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2025年10月09日

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5編の連作

家庭崩壊とかいう前に、生まれた瞬間すでに過酷な運命
妊娠中、全財産を持ち逃げしようとする父親をつい
殺してしまう母
母親も出産後亡くなる

読み始め、辛すぎてどうしようと思ったけれど、ついつい一気読みしてしまった!

町田そのこさんの本はとても読みやすく、
心に響くセリフが散りばめられている

現実では、救いのない事件が多い
でもこの本の最後には希望がある

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2026年05月25日

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久しぶりの町田そのこさん。
感動の一冊でした。

家族の生い立ちを描いたストーリー。ボリュームも適度で、ラストは最高でした。とてもいい話で、幅広い世代に読んで欲しい一冊です。

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2026年05月23日

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ネタバレ

親という存在を背負わされて生きてきた子供達の物語。何世代かに渡って話は展開するけど、中心には正道がいる。母親は、蛍が見える山の上で産気付きそのまま亡くなった。父親は母親に殺されているので、親戚の知り合いに引き取られる。しかし人殺しの息子と呼ばれる正道に対し親戚は虐待を加え、近所の認知症のお爺さんとのトラブルの末に、正道は桐生に引き取られる。桐生は母の同級生で、不思議な縁があり正道を引き取って養父として育てた。話は桐生が病気で亡くなって、正道が墓参りのついでに蛍の山に登るところで終わる。

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2026年05月18日

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読書中は夜の暗闇にいるようで、ときどき数匹の蛍火が「ポワッ」と光ったと思いきや、また暗闇。
その儚い蛍たちに希望をもらいながら、なんとか夜明けを迎える、そんな読書体験でした。


厳しい家庭環境で苦悩する登場人物たちの生活描写に、何度も目を背けたくなり。
いのちの駆け引きをしなければならいほどの境遇に、私の温い人生では出くわすことはないけれど、筆者の文才には、精神が掻き乱された。
桐生産業で働く綿貫紅実子が寛太に陶酔していく様が、40代という年齢的な孤独もあいまってリアルでした。

桐生や綿貫に支えられながら、正道が立派に育って、気持ちを打ち明けられる友に会えたことが、心を温めてくれた。

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2026年05月17日

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状況や展開が過酷すぎて心が辛くなってしまっても、最後まで読み進めて欲しいです。
連作短編のような作りですが、全てを読んで、「ああ…」と大きなメッセージを掴まされる。そんな本でした。

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2026年05月17日

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この世の中のすべての子供達が親の愛を感じることができることは難しいとは思うけれど、それを強く望んでしまう。生まれた時は,ピュアで何にも染まってない真っ白な心に親、周囲の人、社会が色をつけ、足枷をはめてしまいそれから逃れられずに苦しんでいる子どもがいる。そして子どもにとって親は絶対でどれだけ拒絶されても愛を求めてしまう性なんだと思う。子供はみんな幸せになる権利を持っている。だからこそ大人に助けを求めて、大人はそれに応える義務がある。助けを求めた人が希望の光を見つけられることを切に願っている。

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2026年05月13日

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植物も動物も人間も、多かれ少なかれ治癒力が備わっている。心もきっと同じで、傷つけば修復しようとする力が働くんだろう。でも、それを阻む現実があって、簡単に治らないし、さらに傷つくから苦しくて悲しくて辛いんだよね。
 正道は生まれながら苦難の道をきたが、幸恵、隆之、紅実子の愛を糧に、辛い思いをしている人に寄り添える心を持てたのだろうと思う。

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2026年05月12日

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短編なのに登場人物が時系列につながり、どんでん返しもあり、壮絶なかに希望も感じられる。
流石の文章力。

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2026年05月09日

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連続する5つの短編だったが、前半2冊はサスペンスで、後半3作は心を動かす作品だった。
こういう話が結構好き。

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2026年05月09日

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町田そのこさんの特徴か、家族の…特に母親からの愛が歪んでいる話が多い気がする。
そしてわたしは、そんな町田そのこさんの書く物語の大ファンなのだけど、これを読み終わったら少し疑ってしまった。
町田そのこさん、虐待されて生きてきたの?
そう思うようなお話だと思う。
親を恨む気持ちも、無垢な子どもが幸せでいてほしい気持ちも、「町田そのこさん、わたしの人生とわたしの気持ちを覗き見して書いたの?」というくらいわたしの気持ちとリンクしている。
ここまで繊細に書けるのって本当にすごい。
親も人間なのだから間違えることはある、けれど、だからといって子どもの人生を振り回していい理由にならない。

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2026年05月08日

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時代とともに章が変わる短編小説集だった。親を選べない子供が、親の罪を抱えながら生きていく中で、蛍の光のような小さな希望を、それぞれ辛い境遇を歩んできたものたちと共有しあって生きていく。血のつながりはなくてもそこには何か強い絆があると感じる話だった。全体的に暗い話で、センチメンタルな気持ちになる本ではあったが、心のどこかで少し落ち着くような気持ちになる本だった。

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2026年05月08日

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ネタバレ

連作短編形式で、血の繋がった親子関係の重さと残酷さを真正面から描いた作品。
子供は親の全ての責任を負わされ、どんなに逃げたくても「親の子供」というだけで色眼鏡で見られてしまう。
その連鎖から抜け出すには、親を殺すしかないのか——と悩み苦しむ子供たちの姿が痛ましい。
救いのない環境からなんとか抜け出そうともがく姿と、「子供を欲しがるのは親のエゴなのか、本当に子供の幸せを考えた選択とは何か」という問いが胸に突き刺さる。
前半は特に辛く悲しい展開が続き、心を抉られるような読書体験だった。
親子関係の暗部を容赦なくえぐりながらも、子供たちの祈りのようなものが静かに光る一冊。
重いテーマだけれど、非常に考えさせられる作品です。

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2026年05月07日

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表紙とタイトルから勝手に想像していたものとはちがって、町田そのこさんらしい、ツラく重たい話しでした。でも、最後はハッピーエンドとまで言わなくても、闇の中に一筋の光、今回でいえば蛍の光のような希望が見えてくるような話でした。
しかもこのひとつ前に読んでいたのが「暁星」だったこともあり、最適なタイミングと順番で読めて良かったなとも思いました。

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2026年05月02日

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登場人物はみんな蛍のように現れては消えていく。
その光は美しくて優しいけれど、同時に何かを取り込んでしまう怖さも持っている。
物語は「本当にそうなのか」と問い続け、答えは与えられない。
それでも、明けの明星のように、いちばん暗いところに小さな光があると感じられる作品だった。

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2026年04月30日

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虐げられて、虐げられての不幸なお話しと思いきやあっと驚く展開でした。独立した短編集と思ってましたが、次なる連作の展開にまたびっくり。コンビニ兄弟と同じ作家とは思えない。ミステリー作家でもあったんですね。

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★4.5
繊細な人間の心模様を間接的に描くの上手すぎる…
直接的に、こう感じた、と表現せずに、その人の表情の微妙な変化とか姿勢とかで表現してくるから生々しくストレートに心に響く気がします。
震えた

ラストに救いがある系はあまり得意じゃないんだけど、(「ほら!めでたしでしょ!」と言われてるきがして)笑 町田その子さんのラストの救いには未来があるから、なんか余韻がすごい

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2026年04月29日

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救われな思いを描くのが上手だなっていつも思う。未消化な部分を人は生きていくためにどうしていくのか。
考えます。

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2026年04月24日

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町田さんらしい作品。
どんなに辛い境遇でも、自分が嫌いでも、見てくれてる人、認めてくれる人は近くにいる。たとえ罪人でも、そこに至った背景があり、優しい心が芽生えることもある…とか、しずかな愛。
これでもかってほど事件や不幸イベントが起こるけど、各エピソードをうまく繋げていい方向に着地させるのは、計算し尽くされた技だと思う。
陽のあたらない人にスポットを当てて、前に進む道筋を見いだすテッパンの流れに加え、サスペンス的な要素も入れて…ちょっと盛り沢山ドラマチックすぎるのは、映画化とか見込んでの展開なのかな。

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2026年05月30日

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ネタバレ

題名からこんなに人が死ぬ話だと思わなかったけど、テンポ良く次の世代の視点に切り替わっていくので、心の変化や環境の変化を感じながらすらすらと読めた。

小さな力では変えることのできない境遇で、苦しむ人がいなくなればいい。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

殺人が連鎖する話で正直怖かった。でも最後、見知らぬおじさんに謝られるシーンで、親は選べないし、親のせいで不幸になって親に感謝しろって言葉が重いと思っている人たちにも幸せになってくれと願う人たちがいる。自分の親に謝られることも愛されることもなかったけれど、見知らぬ人に幸せになってくれと願われるところが、謝る側も自己満だけどどちらも小さな願いが叶うという、その物語の終わり方をすることに町田その子の偉大さを感じた。自分は親にとても感謝してるし、こう育ててくれたことも、何不自由何生活をさせてくれたことにも感謝している。でも、それを強要するのは違うのだと気づいた。親のせいで不幸になったり、家庭環境によって不幸だ、他人から白い目を向けられる人もいる。だから、親に感謝しろとかそんなことより、幸せになれ、それが誰にでも共通してかけてあげられる言葉だと思った。そして最後の最後、実は物語の初めの死ぬ前に見た景色が蛍ではなかったのではないかというところもこれまた想定外でで、面白い終わり方だった。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

何代にもわたる、親子や男女の間の絶望…からの希望
人を殺したり殺しそうになったり、の事情は暗くてやりきれない気分になりつつ読み進んでしまう作品だった

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

この世に生まれながら平等では
ないそれぞれの人生。
親の業を背負わせられる子供たち
はその業から一生抜け出す事
が出来ずに大切な幼少期を愛を知らずに、人の温もりも知らず心を
すり減らしながら大人になって行く。
周りの大人達にはその子供が居ること
さえ見えて居ないのだ。
最期の蛍は全ての子供達、また昔子供
だった大人達の希望の光となるといい。世界で一番美し場所なのだから。



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2026年05月09日

Posted by ブクログ

蛍たちの祈り

人それぞれ様々な事情を抱えながら生きていて、勝手に決めつけたり判断したり自分の小さな視座からアドバイスすることがどれだけ愚かなことかと思った。相手に関心を持ち、価値判断なしに相手を見て、話に耳を傾ける。

幸恵の祖母から言葉:
世界にはたくさんの綺麗な景色がある。自分のすぐそばでも、世界中に誇れるほどの綺麗な景色があるの。そのことを知らない人は一生見られない。知っていても、季節がずれたり、天気が邪魔をしたらやっぱり見られない。そして、行こうと自分の意思で歩かない限り、見られない。幸せってのも、そうよ。覚えておいてね。

登場人物たちは、恵まれない家庭で育ち、憎しみや苦しみを抱えて生きていて、

そんな中でも、幸恵が無事にこの子が産まれたら正しい道を歩いてほしいと言う願いを込めて正道、という名前をつけたことや、

大人になった正道が、おれがこうされたかった、こうして助けてほしかった、ということをクラスメートにしてあげたこと、

そして、最後に山で見ることができた蛍、

そこには、痛みとともに必死で生きる人間に息づいている確かな希望の眼差しや、人と人とが関わる中で生まれる祈りをみてとることができた。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

「家族」という檻の中でもがく人々。
自分の光は自分では見えないけれど、互いが互いを照らすほのかな光となり、ほんの一瞬の幻の光が救いに感じられる一冊。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

残酷な物語の連鎖、こんなにも寂しく悲しい思いをしている子どもたちが登場してきて、苦しいばかりだ。巡り合わせ?罪の意識?償い?かもしれないけれど、確かな愛情が、次の世代に繋がっていくお話。

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2026年04月30日

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