あらすじ
「横田、センターに入れ!」1096日ぶりの出場となった引退試合で見せたプロ野球人生最後のプレーはいまだ語り継がれている。ドラフト2位で阪神タイガースに入団。将来を嘱望されたが、プロ4年目に脳腫瘍に侵され、18時間に及ぶ手術の後には過酷な闘病が待っていた。絶望と苦しみの日々の先に見えたものとは?感動の自伝的ノンフィクション。
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阪神の選手としての横田さんのお名前、ご病気のことはうっすら知っていたのですがやっと本を手に取ることができました。
ひたむきに努力することができることも含めた才能に溢れる選手が病気で選手生命を絶たれる…なんて残酷なんだろう。
でもそれを一生懸命に受け入れて前に進んでいく横田さんが真っ直ぐすぎて涙が止まりませんでした。
もっと色々な言葉を横田さんから聞いてみたかった、本作の若さが溢れる文だけでなく、もう少し歳を取られた横田さんが紡ぐ言葉を読んでみたかったと思います。
私自身は他球団ファンですが、今どこかで今年の阪神の活躍を眺めながら喜んでいてくれたらいいのにな、と思いを馳せました。
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阪神ファンではありませんが、この選手(横田選手)の事は鮮明に覚えています。
病気の事でした、奇跡のバックフォームの事記事では読んでましたが、やっぱりノンフィクションは心に響きます。
是非読んでいただき、ご自分で感じていただくべき読み物だと思いました。
Posted by ブクログ
★5つでは足りないくらい。
本で泣いた記憶はありません。
この本が最初だと思います。
野球に一途に取り組んできた横田選手に、突然の宣告。
絶望を感じながらも復帰を目指す横田選手の姿と、それを支える関係者やファンの応援に、心を打たれる。
何より、両親の献身と言葉に涙が溢れました。
目標を持って、それに向かって取り組んで生きる、その行き方に感銘を受けました。
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優しさで溢れていました。
"目標"があることで強くなれることを改めて教えてもらいました。
「頑張ろう!」って気持ちになる。
そう思わせてくれる作品だと思います。
約3ページに亘る
『想定外が重なって生まれた奇跡』
ここが私のお気に入り。
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『栄光のバックホーム』を先に読み、ご本人が書いた本があることを知りました(『栄光のバックホーム』はお母様目線からライターさんが書いたものです)。
新章の最後に「この本によって、悩みがあったり、苦しんでいる人々が希望と勇気をもち、前を向くきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。」とあります。
明日が当たり前のようにやってくると多くの人は思っているけれど、今、生きていることは当たり前のことではない。
『今・ココ』にしっかり重心を置いて生きていかなくてはと改めて思いました。
一生懸命に生きていた横田さんが若くして亡くなられたことは本当に残念でなりませんが、横田さんの生き様は誰かの希望や勇気となり、これからも輝き続けると思います。
現役時代の横田さんのプレーが見たかった…。
奇しくも、今日はドラフト会議。
夢と希望を抱き、弛まぬ努力で、皆大きく羽ばたいて欲しい!
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阪神ファンなので、横田選手の存在は知っていました。このバックフォームも当時ニュース等で大きく取り上げられていましたね。今作で、彼の努力や苦悩を深く知ることができました。何よりお母さんをはじめ、球団関係者、チームメートの方々のサポートが素晴らしく、感動しました。阪神ファンであることを誇りに思いました。彼の人柄が周りの人々を動かしたのだろうと思います。そして、横田選手の目標を決めてやり抜く力、人のために頑張ろうという気持ちを受け継ぎ、自分も残された人生を大切に生きたいと思います。
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2度の闘病、自分だったら決して乗り越えられない。
横田くん本人も球団の方たち、家族に支えられて乗り越えられた。何より「24番を取り戻す」というその目標が彼を強くした。
人生には必ず目標がなければいけない。そう思った。そうでないと長いようで短い人生を全うできないのではないか。ただ時の流れに身を任せるのも悪くはないが、目標に向かって突き進めば想像を超えた結果につながる。
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今年から阪神ファンになって、映画化されることを知り、読んだ本。
ご存命中に知らなかったことを、とても悔しく思いました。まっすぐで、一生懸命で、笑顔が素敵で、知っていたら、推し確定だったと思います。
既に、お母様の方の本を読んでいたので、ご本人はこんな風に過ごしていたのか・・・と振り返りながら読み進めました。引退セレモニーの文字起こしがしてあって、先日YouTubeで泣きながら見た映像がダブりました。
ニンゲン力の高いヒトって、いるんですね。
野球の神様が、ご褒美をくれるような。
(すべて、ご本人のやってきたことに繋がるのですが)
引退後、新しい生活をスタートさせるとこまでの手記と聞いていたけれど、2度目の闘病が始まったときのことを加筆されてました。
もちろん、映画、見に行きます!
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病気と戦いながら、ひたむきに野球と向き合う姿勢に勇気をもらいました。目標をもつこと、そしてどんな時でもそれを捨てないことの大切さを教えて頂きました。
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横田さんの目の前にそびえ立つたくさんの壁。小さな壁から少しずつ乗り越えていく努力に心が動かされました。ある時、闘病を患い、その闘病さえも乗り越えたからこそこの本の名前があり、この人の人生を見てると感動の涙、悲しみの涙、様々な涙が溢れ出て来ました。野球が好きな人、闘病を持っている人、共感できるのではないかと思います。
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たまたまテレビでラスト試合の様子を見て、何とも言えない気持ちになった。横田選手の奇跡の場面は今でも目に焼き付いている。
この本を読んで、横田選手の野球に対する情熱や取り組む姿勢が想像以上で涙が止まらなかった。
凄いなと同時にとても悔しいなと思った。
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目標を持ち、小さなことからコツコツ努力する。一番王道であり、一番難しいことを当たり前にやってのける横田選手。病気になってからも、再びプロの世界で野球をするという目標を持ち、実現させた。横田選手の生き方、考え方を知り、引退後の2回目の闘病生活がどれほど辛かったか、目標があるのとないのとでは全然違うことを実感した。当たり前の毎日に感謝し、どんな小さなことでもいいので目標を持ち、日々を過ごしていきたい。
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高校からプロ入りし4年目で脳腫瘍がわかった横田慎太郎選手。
息子からずっと話は聞いていたけれど、この本を読んで2度の手術、過酷な治療とリハビリがどんなに大変だったか、そして横田選手が子供の頃から野球のためにどれだけ努力を続けていたかを知り、涙涙でした。
次男が野球をしていたこともあり、子供が自らを律して早起きしてトレーニングを欠かさず続け、食事・睡眠の健康管理をすることがどれほど難しいかわかるし、それができるのも才能なのでは!と思うので、横田選手の野球へのたゆまぬ努力は本当に素晴らしいと思います。
それだけに、なんで神様は横田選手にこんな試練を与えたのだろうと思うこともありました。
でも。復帰に向けてあきらめずに努力し続ける姿勢や周りの人への感謝の言葉、きっともっともっと横田選手にしかできない道があるのでしょうね。
私もあきらめないで頑張ろうと思う力をもらえました。
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気づいたら涙が溢れていました。
電車で人目を気にせず号泣してしまった。
どんなに素晴らしい人でも、同じ人間で、不安に思ったり苦しんだり、葛藤しながら頑張って生きているのだなと改めて。
自分もインフルエンザになって今まで当たり前だったことにちゃんと改めて感謝の気持ちを表せたり、ごはんや空気の美味しさに改めて気づくことができたり
なんでも前向きにとらえて生きることは、大切だとインフル明け+この本で思った。
目標をもつこと、そしてどんなことがあってもそれを捨てないことの大切さ、それを忘れずにこれからを生きていきたい、そう思った。
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先週阪神タイガースがリーグ優勝を決めた時に、今年7月に脳腫瘍のために28歳の若さで亡くなった横田慎太郎選手の背番号24のユニフォームが一緒に胴上げされている姿があった。岩崎優投手がマウンドに上がった9回の登場曲に選んだのも横田慎太郎選手の登場曲「栄光の架け橋」だった。
横田慎太郎選手が引退試合での「奇跡のバックホーム」のことはニュースや動画で観て知ってはいたが、そもそも結果を出せなかった二軍の選手が引退試合をしてもらえること自体ありえないことだ。しかもシーズン中クライマックスシリーズ進出に向けて大事な時期に横田選手のために一軍の選手が駆けつけてくれた。もちろんたくさんのファンも。この本を読んでその理由がわかった......。
読み終えた後、「奇跡のバックホーム」と「引退セレモニー」の動画を観ると涙が溢れて止まらなかった......。
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一言で感想を述べるということが非常に難しい。まず話が興味深く、優しい語り口なので、あっという間に読み終えた。こんなにドラマ仕立ての実話が、果たして実在するのだろうかと疑うくらいの内容であった。
真っ直ぐな心で、大きな目標に向かって、目の前の小さな目標をクリアしていくところ。献身的に看病にあたった母、ぶっきらぼうだが愛に溢れる父、それに応える子という素晴らしい家族愛。ひたむきにがんばる青年に応えようと、さまざまな配慮や声かけをした阪神球団、選手やスタッフ。理不尽にも、若くから苦しめられている腫瘍。
話が重くて、心の整理がつかないが、この本を手に取っていただいた方には、必ず何か思うところが生まれるはずであろう。
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奇跡のバックホームの瞬間まで、努力し続けたご本人と、家族や球団のサポートがすごい。
周りのサポートも、もともとのご本人の人柄あってこそなんだろうなと思った。
生きる力を与えてくれる1冊。
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本当にまだまだ観ていたかった選手。
努力が結果になるかは不明だけど、努力と人柄で周りを動かした強い人だったと思う。
本出した時に再発してたんですね。
それを見せないのも強さだったと思います。
ありがとう、横田慎太郎選手。
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読んでるうちに目がうるうるしてきた。
2023年プロ野球セ・リーグは阪神タイガースが優勝した。9月14日の巨人戦、タイガースが9回表を抑えればリーグ優勝というところで登板した岩崎は坂本勇人にホームランを打たれたものの一点差で抑えきり、阪神は見事リーグ優勝を果たした。
岡田監督が宙を舞った後、背番号24のユニフォームが、岩崎が持つ形で胴上げされ宙に舞った。
この背番号24を付けていたのが、横田慎太郎である。彼は7月18日に、脳腫瘍のため神戸市内の病院で死去した。享年28歳。
野球少年だった横田はプロ野球選手になるという夢を叶えたが、病魔に倒れ選手生活を諦めざるを得なかった。
題名の「奇跡のバックホーム」とは、彼の引退試合でのセンター前ヒットをバックホームで二塁走者を捕殺したプレーである。
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野球に人生を捧げていた横田選手が突然脳腫瘍に襲われ、悔しさ、悲しさ、怒りと様々な感情の中引退試合での奇跡のバックホームが生まれた。辛い闘病生活に耐えながらも、家族やファンやチームの支えがあり、前向きに乗り越えた横田選手のストーリーは勇気と希望で溢れている。
残念ながら短すぎる人生を2023年に終えたが、彼が残したドラマの様な人生はこれからも語り続けると強く感じる。
阪神タイガーズファンのみならず、野球ファンは一度読んでほしい一冊。
Posted by ブクログ
阪神ファンを公言しているにもかかわらずもしもこの話を知らない人がいるとしたら、その人は似非阪神ファンとまでは言わずとも、テキトーな阪神ファンだと思います(笑)。
ファンも大いに期待していた横田選手。なのに入団たった4年目で脳腫瘍に侵され、大手術ののち闘病生活を送る。体は動かせるようになったものの、視力が回復せずに引退を決意。その日に至るまでを本人が綴っています。
引退試合での彼のバックホームはまさに奇跡。昨年6月に亡くなった弟にちょうど1年前にその動画を見せたら、「号泣だわ。涙なしには見られへんね」と言っていました。そんなことも含めていろいろと思わせられる大事な本です。
Posted by ブクログ
最後の試合、息子たちとTVで観てました。タイトルにもなってる「奇跡のバックホーム」は本当に鳥肌物でした。誰よりも自分に厳しく、誰よりも練習していた、そんな姿を野球の神様は見ていたんでしょうね。そう思うのと同時に、これだけ野球に一途に打ち込み、人一倍努力していた彼から、神様はどうして野球を取り上げてしまったのかとも。でも、横田選手は「病気になって、よかったこともある」と、病気になったことを悔やんでいないと言う。そんな彼なら、きっとこれからまた新たな人生を切り拓いていってくれることでしょう。
Posted by ブクログ
「『ああ、病気は必ずしも悪くなかったな』と考えるようになったのです。少なくとも、病気になったことを悔やんではいません」
私にも持病がありますが、著者のようにきっぱりと言い切ることはできません。病気になったから得たこともあるにはありますが、心の底から「悪くなかった」と言えるかというとそこまでの境地には至っていません。
私よりずっとずっと深刻な病気を抱えているのに、こんなにも心が強いのは、野球を通じて心も鍛えてこられたからなのではないかと思いました。
著者のその後を知りたくて、インターネットで調べたところ、脳腫瘍が再発し、2023年に亡くなられていたと知り、とてもショックでした。