真実の10メートル手前

真実の10メートル手前

740円 (税込)

3pt

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める。太刀洗はなにを考えているのか? 滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執――己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、土砂崩れの現場から救出された老夫婦との会話を通して太刀洗のジャーナリストとしての姿勢を描く「綱渡りの成功例」など粒揃いの6編。第155回直木賞候補作。/解説=宇田川拓也

※本作品は 2018年3月22日まで販売しておりました単行本電子版『真実の10メートル手前』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。

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真実の10メートル手前 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     本書の単行本版は既に読み終えていて、文庫版だけの新作が入っているわけでもなく、米澤穂信さんのあとがきも単行本版のままということで、それでは何故再読したのかというと『さよなら妖精』を読み終えたからであり、つくづく私は「太刀洗万智」という、架空のキャラクターに魅せられてしまったのだなということを思い知

    0
    2024年12月08日

    Posted by ブクログ

    記者が事件を記事にしようと現場に赴き、事件の真相を明らかにしていく短編小説集。
    個人的に記者というと、あることないことを記事にして人の人生を狂わせていき、いい印象がない。
    だが、この小説に出てくる主人公は当事者を尊重していることが感じられるし、真相をみるみる暴いていくのには爽快感があった。
    王とサー

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    様々な事件などに対して取材し、人々の話を聞くフリージャーナリスト太刀洗万智の短編集。
    謎を解く探偵とは違う記者という立場。重く苦い事実を単に暴くのではなく、露悪的に示すのでもない物語。それは太刀洗の記者としての志に則したものだからだろう。

    0
    2024年06月27日

    Posted by ブクログ

    著者の短編集は、本当に読者を裏切らないな~との思いを強くさせられた1冊でした。

    最初の表題作でグイっと心を鷲掴みにされ、そのままラスト一篇までノンストップでした。
    六篇とも、どれも素晴らしいミステリーでしたが、私的には「正義漢」が一番インパクトがありました。駅構内である出来事が発生するのですが、冒

    0
    2024年01月22日

    K

    購入済み

    『王とサーカス』のあとに読んだ。この小説は、ジャーナリズムについてではなく、他人の悪意や、自分自身の罪の意識によって潰されてしまった人々を、推理小説のフォーマットを用いて、どのように描き出すか、に重点が置かれている気がした。それは『黒牢城』まで続く米澤先生の一つの小説哲学なのだと思う。現実ではもっと

    0
    2023年02月13日

    Posted by ブクログ

    「さよなら妖精」ですっかり大刀洗万智に魅せられてしまっていたので、この作品を見つけたときはとても嬉しかったです。
    その魅力は今作でも相変わらずで、学生の頃から変わらない部分もあり、また大人になり社会に出たことでの変化もまた彼女らしいなと思いとても楽しめました。
    そして「さよなら妖精」ファンには嬉しい

    0
    2023年02月11日

    購入済み

    あっさり

    あっさり読める、ちょっと前に読んだのであまり印象に残っていないが、つまらないとは感じなかったように思う。

    0
    2024年12月30日

    Posted by ブクログ

    フリージャーナリスト大刀洗万智を主人公とした短編集。客観性を意識しながらも何処か結論めいたものを内に秘め、怜悧で諦観した行動の大刀洗。彼女の姿勢は「報じるとは何か?」を常に問い、事件の結末にある残酷で利己的な動機と相俟って、骨太な内容となっている。本作品のなかでは「王とサーカス」にも通ずる「ナイフを

    0
    2024年08月29日

    Posted by ブクログ

    大刀洗さんが主人公だから出せるドライさ

    そこに救いや魅力が詰まった本書

    短編だけどみんなオオッて声出てしまうような話が多くて読み応えありました

    0
    2024年07月10日

    Posted by ブクログ

     『王とサーカス』の主人公、太刀洗万智(たちあらいまち)のシリーズで、6編の短編集。太刀洗が新聞記者だった頃やフリーライターになってからの話です。

     記者がみんな太刀洗さんみたいだと良いのになと思ったり、丁寧に取材する太刀洗だって全てを把握出来てるわけではないのだから、読者として鵜呑みにせず自分で

    0
    2023年11月02日

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